電脳探偵グリッドマン   作:赤バンブル

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パトーナーを選ぶだって・・・・・・できるかそんなこと!


グリッドマン対クリサリモン

前回までのあらすじ

 

ナビットくんによってクーロンに来た相羽タクミことグリッドマン。彼はそこで『アッキーノ』こと白峰ノキア、『ブルーボックス』こと真田アラタと合流する。しかし、その直後ナビットくんにデジモンキャプチャーを強制インストールされたうえにログアウトできなくなってしまった!何とか脱出しようと動くタクミたちであったがタクミはグリッドマンに変身した直後、白い少年と出会い倒れてしまう。一方のノキアはデジモン、アグモンとガブモンと出会う。

 

 

クーロンレベル1

 

「う・・・うう・・・」

 

どのくらいの時間が経ったのかグリッドマンは起き上がる。辺りを見渡すと既に白い少年の姿はなく、その場にはグリッドマンのみが残されていた。

 

「さっきのは一体・・・・・こうしてはいられない。早くノキアの所へ戻らなければ。」

 

グリッドマンは来た道を戻ろうとした。そのとき目の前で信じられない光景を見た。

 

「な、何!?」

 

「ん?どうした?まるで幽霊を見たような顔だな?」

 

目の前にいる少年を見てグリッドマンは唖然としていた。似ているのだ。さっき会った幽霊のような少年と。

 

「す、すまない。君に似たような幽霊らしきものを見たものでね。」

 

「僕にそっくりの幽霊だって?ああ、噂の白い少年のことか。ここは電脳空間だぞ、幽霊なんているわけがない。おそらくその噂は僕かもしれないね。EDENでは僕のことをそう呼ぶ者もいるからね。」

 

「そ、そうか・・・」

 

「もしかして疑っているのかい?大丈夫、僕は幽霊じゃないよ。」

 

「失礼なことを聞いてしまったな。申し訳ない。」

 

「・・・・・そういえば自己紹介がまだだったな。僕はユーゴ。ハッカーチーム『ザクソン』のリーダーをしている、君は? 」

 

「私は相・・・・・いや、私の名はグリッドマン。少し事情があってハッカーにされてしまった者だ。」

 

「デジモンキャプチャーか。ということは君はまだ『ハッカーの雛鳥』ということか。」

 

「どういう意味だ?」

 

「ハッカーには様々な考えを持った人間がいる。ある者は自分の欲望のために個人情報を狙い、または気まぐれで警察に喧嘩を売り、時には力試しをしようとする者もいる。君はどういうハッカーになりたいんだい?」

 

「複雑でまだ決めかねないな。」

 

「そうなると君はまだ『雛鳥』どころかまだ『卵』と言ったほうがいいな。まあ、ハッカーを目指すか他の物になるかどうかを決めるのは君の自由さ。ここら辺のエリアには初心者が使いやすいデジモンが揃っているから、一つここは先輩として、新人ハッカーである君の記念すべき一匹目のデジモンを進呈しよう。」

 

「感謝する。」

 

二人の目の前に三匹のデジモンが現れる。一体目は大きな耳をぶらさげているやたら可愛い動物タイプ、二体目は頭に大きな花があるいいニオイがしそうな植物見たいなタイプ、そして最後は歯車のようなとてもメカメカしい機械タイプだった。

 

「この中から一匹を選べばいいのか・・・・(どれも生きているようにしか見えないが・・)」

 

「君の好きなものを選ぶといい。選んだら一度データに戻・・・・」

 

そのときグリッドマンたちの目の前に紫の蛹のような生物が奇声を上げながら現れた。三匹は驚いて一目散に逃げて行ってしまった。謎の生物は三匹の後を追う。

 

「あっ!君たち!」

 

「・・・今回は運がなかったとしよう、他のデジモンを探そうか。」

 

ユーゴは言うがグリッドマンは首を横に振る。

 

「彼らを見捨てるような事はできない。」

 

「あのぐらいのデジモンならこのエリアにはいくらでもいる。代わりにそっちを・・・・・行ってしまったか。」

 

ユーゴは言う前にグリッドマンは三匹の後を追って行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

謎のデジモンは今にも三匹に襲い掛かろうとしていた。そこへグリッドマンが強烈なキックを喰らわせる。デジモンは少しはなれた場所に吹き飛ばされた。

 

「大丈夫か君たち?」

 

グリッドマンは起き上がってきたデジモンのデータをデジモンキャプチャーで確認する。

 

「クリサリモン、成熟期・・・・・聞いたことのない言葉ばかりだが・・・・このまま見過ごすわけにはいかない!」

 

グリッドマンは後ろで震えている三匹を庇いながらクリサリモンに立ちはだかる。クリサリモンは触手を用いてグリッドマンに襲い掛かる。グリッドマンはうまく避けながら反撃を開始する。

 

「ディアァァ!」

 

グリッドマンはクリサリモンにパンチを連続で放つとクリサリモンはダメージを受けているか怯む。クリサリモンはグリッドマンに目標を変え、触手で攻撃をする。触手がグリッドマンの肩を掠った瞬間、グリッドマンの肩の装甲が分解しかける。

 

「これがデータクラッシャーと言う技か。」

 

グリッドマンは気を引き締めながら見る。あの技をまともに喰らったらひとたまりもない。なんとかして対策を練らなければ。

 

そう考えた矢先、さっきまで後ろで震えていた三匹のデジモンがグリッドマンの事を見て前に出てきた。

 

「君たち!ここは危ないから私の後ろに・・・・・」

 

「私達も戦う!」

 

植物のようなデジモンが言う。

 

「僕も戦う!」

 

「オレモ!」

 

他の二匹も続いていく。三匹の目は真剣でさすがのグリッドマンもこれでは断れない。

 

「・・・・・わかった。ではハイパーエージェントとして君たちに協力を求める。」

 

「ハイパーエージェントって何?」

 

「簡単に言えば正義の味方ってところかな?」

 

「わあー!私たちヒーローになったの!」

 

「すご~い!」

 

「ヒーローヒーロー!」

 

三匹は嬉しそうに言う。そう言っている間にもクリサリモンは触手を伸ばして襲い掛かる。

 

「では、みんなあの触手に気をつけて攻撃するんだ!」

 

「「「は~い!」」」

 

グリッドマンの指示のもと三匹はそれぞれクリサリモンの隙を見ながら攻撃する。

 

「ポイズンアイビー!」

 

「プチツイスター!」

 

「ダークネスギア!」

 

三匹はまとめて攻撃をしてみるがクリサリモンはあまりダメージを受けている様子を見せない。しかし、それは単なる時間稼ぎだった。

 

「グリッドオォォォォォォライト・・・・・セイバー!」

 

グリッドマンは左腕に溜めたエネルギーを引き伸ばして細長い剣を作り出し投げ飛ばす。クリサリモンはX字に斬られ分解されていった。

 

「やった~!勝った勝った~!」

 

「ふう・・・・」

 

グリッドマンはしゃがみこむ。久しぶりの戦いであったこともあり流石に疲れてしまった。気がつけば今まで点滅していなかったエネルギーランプが点滅していた。

 

(どうやら私の体力が限界に近づいていくとランプが点滅するらしいな・・・・・)

 

「「「グリッドマ~ン!!」」」

 

三匹は笑いながらグリッドマンの所に来る。

 

「グリッドマンカッコよかったよ!」

 

「グリッドマンって強いんだね!」

 

「グリッドマン、ツヨイ!」

 

「ありがとう。ええっと君たちは・・・・・」

 

グリッドマンはデジモンキャプチャーで三匹の名前を調べようとするが三匹は自分から名乗った。

 

「私、パルモン!」

 

「僕、テリアモン!」

 

「オレ、ハグルモン!」

 

「そうか、よろしく。パルモン、テリアモン、ハグルモン。」

 

そのとき後ろから拍手があった。後ろを振り向くとそこにはさっき別れたユーゴがいた。

 

「驚いたよ。会ったばかりのデジモンたちであんな戦い方をするなんて・・・・それにしても君はハッカー以上に不思議な力を持っているようだね・・・・。」

 

「そう褒められるようなことではない。」

 

「まあ、何はともあれ君にはハッカーとしては相当イレギュラーな存在になりそうだ。・・・・・でも、『卵』は孵った。この先は君次第だ。何かあったらザクソンフォーラムの扉を叩くといい、僕は君を歓迎するよ。」

 

「あっ、そうだ。この先に目つきの悪い少年を見なかったか?」

 

「目つきの悪い?・・・・・ああ、君とは違うイレギュラーの事か。彼ならこの先のエリアに行っているよ。」

 

そう言い残すとユーゴは何処か去って行った。グリッドマンはタクミの姿に戻りノキアの所へと急ぐべく走っていった。

 

「あっ、待ってよ。グリッドマ~ン!」

 

三匹も後を追っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タクミは急いでノキアのいる方角へと走っていった。

 

(無事でいてくれるといいんだが・・・・)

 

「き、きゃああああああ!?」

 

そのとき、少し離れた場所からノキアの悲鳴が聞こえた。

 

「まさか襲われたか!?」

 

タクミは急いで声がしたほうに走っていったがそこにはノキアとさっき一緒に戦ったテリアモンたちとは違うデジモン二匹がいた。

 

「きゃあ、きゃあ!?なになになに、きみたち!?」

 

「ねえねえ!君だれ?」

 

黄色のトカゲのようなデジモンがノキアに聞いてくる。しゃべったことにノキアはかなり驚いていた。

 

「しゃべったー!?きゃ、きゃ、きゃ、きゃわうぃぃいー♡あた、あたしはノキア!」

 

「ノキア?ボク、『アグモン』っていうんだ!」

 

「オ、オレは・・・・『ガブモン』・・・」

 

「アグモンくんにガブモンくんかぁ~。へんてこな名前だね~♡」

 

「へ、へんじゃないもん!」

 

「君こそ変な名前だ~!」

 

「へんじゃないも~ん!」

 

「・・・・だけどなんか懐かしい匂いがする。」

 

「へ?」

 

アグモンの一言にノキアは驚く。

 

「うん、確かに。それもなんかアンシンする匂いだ・・・」

 

「え?ええ~!?な、なんか照れちゃうな~!・・・・・あっ、そう言えばアグモンもガブモンもデジモンなんの?」

 

ノキアは話題を切り替える。

 

「うん、そうだよ。」

 

「ヘ~最近のプログラムはリアル・・・・・」

 

「ノキア無事か!?」

 

なんか入り込めなかったためタクミは会話に入ってくる。

 

「あ~!今までどこに行っていたのよ!」

 

「わぁ!?またこわいひと!?」

 

「追い掛け回されるのはこりごりだ・・・・逃げろ~!」

 

「え!?ちょ、ちょっと待って!この子、友ダチだから・・・・」

 

ノキアが説明しようとしたがアグモンとガブモンは一目散に逃げて行ってしまった。

 

「もう~!突然出てきたから逃げちゃったないのよ~!」

 

「す、すまない。」

 

「「「グリッドマ~ン!」」」

 

そこへテリアモン、パルモン、ハグルモンが追いついてきた。

 

「って言うか後ろからついてきたその子たち何?それもデジモン?そもそもグリッドマンって何?」

 

「えっとね、グリッドマンは・・・・・・」

 

「あ~!それよりもアラタの居場所がわかったんだ!」

 

テリアモンが言いかけた瞬間タクミは話を変える。

 

「え!?そ、それなら早く合流しよ!?」

 

二人は奥のエリアの方へと走っていく。

 

「また行っちゃった・・・・」

 

パルモンは残念そうに言う。

 

「デモ、ドウシテグリッドマンショウタイカクスンダロウ?」

 

「きっと正義の味方だから正体隠しているんだよ。」

 

そう言うとテリアモンは走っていく。

 

「まだ追いかけるの?」

 

「うん!だって僕たちはヒーローだもん!」

 

テリアモンが言うと残りの二匹もタクミたちの後を追っていくのであった。

 

 

 

 

 




欲張りグリッドマン・・・・・。
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