「ホントに、さっきは本音がありがとうございました」
とりあえず近くの喫茶店へと場所を移した俺達は奥側のテーブル一つ陣取る
「……」
「…………」
「………………」
うん、予想はしてたけどやっぱり無言になるよね。そりゃ原作で強烈なキャラの中で唯一といっていいほどの弱気キャラ……しかもかなりの癒し要因。IS世界において彼女以上の癒し系キャラは存在しないね。
数分の沈黙のあと、俺が頼んでいたコーヒーと二人が頼んだ紅茶とケーキが運ばれ、各々が頼んだものを口に含める。
「…………とりあえず自己紹介しとくか、俺はクロト・D・ファブリエ。フランスのフリーデン社の技術者だ」
「……えっと、クロト君「クロトで良いよ」……クロト、貴方は本当にあのフリーデンの技術者なの?」
「そ、ちなみに君のことは知ってるよ、日本代表候補生の更識簪さん」
俺がそういうと少し彼女は驚いたが、すぐにコクりと頷く。
「……以外、普通他国の代表候補生なんて覚えてる人居ないと思うのに……」
「そりゃ今回の交渉で行く会社の関係者の名前くらいは覚えるよ。君の機体、『打鉄弐式』の予想スペックデータもね」
ホントは原作で知ってるとは言えず、俺は当たり障り無い情報を口にする。
「……あえて聞くけど、そのスペックを見てどう思った?」
簪はおどおどしながらも真剣に聞いてくる。
「……はっきり言っていいか?」
「…………うん」
簪は少し間を開けたが了承する。
「まず開発連中が何を考えてるのかさっぱり分からん。確かに『マルチロックオン』システムは有効なシステムだが、はっきり言ってミサイルだけに運用するなんてシステム効率が悪すぎるし、機体が中・遠距離なのに射撃武装が足りなさすぎ、せめてハンドガンとか小型のレーザーライフルを装備すべきだ。しかも装甲は確かに強度は高いが、その分スピードが遅すぎる。装甲が厚い=動きが鈍重になるのは仕方ないにしてもメイン、サブのスラスターの最大値が第二世代並みだ。それじゃあ的にしてくださいといってるようなものだ。さらに…………etc.」
俺ははっきりとそう言う。元々鎧武者をイメージしてある外見の機体ゆえに、装甲と格闘系の性能はうちの『ラファール』より優れてはいるものの、はっきり言ってそれだけ、RPGだと壁役が関の山な機体だ。はっきり言って欧州の機体の方がよっぽど優れてる。
イギリスの『メイルシュトロム』はレーザー銃による高速射撃と機動性に優れ、かつエネルギーバランスを考えた実剣ナイフやミサイルを基本装備にしてる。ラファール程の汎用性は無いけど、それでも全体スペックだけなら『ラファール・リヴァイブ』にそう劣らない性能を持ってる。
イタリアの『テンペスタ』はとにかくスピードが早い。『
さて、これに対して本家『打鉄』はというと、はっきり言って癖だらけ。防御性能と格闘、瞬間加速度だけみればそれなりの機体なのだが、如何せん最高速度、射撃性能、センサー性能がずば抜けて悪い。基本装備が刀だけな所を見ても、火縄銃が伝来する前までの武士かと突っ込みたい程の、所謂脳筋仕様な機体なのだ。
まぁ元がブリュンヒルデの愛機の『暮桜』のデッドコピーだから当然と言えば当然なのだが、それにしてももう少し汎用性に目を向けろと言いたい。
「…………やっぱり、分かる人には分かるんだね……」
「まぁ同い年ぐらいとはいえ、一応は技術者だからな。師匠が色々ととち狂ってる変人だし……」
~~~~~~~
「へ、へくち!!」
「大丈夫ですか、姉さん……」
「大丈夫大丈夫!!どうせ誰かさんが噂してるだけだろうしね~。しかし箒ちゃんのお料理上手になったね~だから色々と成長して……」
「紫電一閃!!」
「アギャバ!!」チーン……
「む、少し加減を間違えてしまったか……まぁ姉さんだから問題ないか」
(((箒(ちゃん)がおっぱい魔神さんに見える/の/わ)))
~~~~~~~
「まあとりあえず、開発からも少しまともにやりなさいというところかな。俺から見たら」
「ふーん……ならどんな武器を搭載すればいいと思う?」
そうだなぁ……と俺は呟く。ガンダム系列で似た機体はと少し考える。
「……俺個人からいえば、設計上、折角攻撃用のエネルギーが余分な程に余るから、レーザーライフルとか、高出力ビーム砲とかを搭載するかな。どうせ競技仕様になるなら、ミサイルを囮にして弾速の早いレーザー射撃なら、相手の隙をつけるし、何より手数が増える」
とっさに思い付いた『Ξガンダム』の装備を話してみると、彼女は唸るように考え出す。
「っと、それで俺がさっき助けてあげたのが……」
「布仏本音だよ~。さっきはありがとね~クロー君」
「……なんか毎回貧乏くじ引いて借金になる男のようなイントネーションと渾名だなオイ……」
俺はニヒルに笑いながら手招きしてる男を思い浮かべ、慌てて頭を振った。
「ところで、なんで本音は一人で?簪と一緒に来てたなら一緒に行動してればあんな風にならなかったんじゃね?」
「それはね~、かんちゃんが年代物のアニメ見つけちゃって~、店員の人と10分以上
「つまりは友達を置いてその場から離れたら、運悪くナンパに捕まった、と」
「ごめんね~」
本音はテヘッと笑いながらこちらを見る。しかも上目遣いでだ。そんなことされたら、はっきり言って俺は…………
『新党のほほん』兼『更識妹党』だからはっきり言ってめっちゃ弱い。ていうかぶっちゃけリアルで見ると眼鏡の無い簪も、私服姿の本音も可愛すぎて、
「ク、クロト!!鼻血が滝のように出てるよ!!」
「わぁわぁ!!ティッシュ!!ティッシュ!!」
しまった、この二人はどちらかと言えば突っ込みキャラじゃなかった!!二人ともどちらかと言えばまったり系のキャラだった。
「おっとすまない、本音があまりにも可愛すぎてゴファ!!」
「「今度は吐血したぁ!?」」
「大丈夫だ、問題ない」タラタラ
「問題しかない!!…………目から血の滝が流れてるし」
「ホントに大丈夫だ。ドクペ飲めばすぐに治るし」ゴクゴク
「クロー君、ドクペは医療薬品じゃないよ……ってどこから取り出したの!?」
「……………………まぁ、どこでも良いだろ?」
「良くない……普通におかしいから」
「気にするな、俺は気にしない」
「気にするよ~!!」
とりあえずしばらく和やかに過ごした俺は、二人と連絡先を交換してその場を後にした。あと、なんか帰る途中に一人のメイドさんを女子高生が追いかけるというシュールな状況を見たが、うん、気にしたらまけだ!!
オマケ⑬ 篠ノ之箒の一日の様子(休日)
~6時 起床
6時半~ ランニング
7時~ 朝食
7時半~ 剣術トレーニング①(おっぱい魔神)
11時半~ 昼食
12時半~ 休憩
13時~ 剣術トレーニング②(魔王の家の長男)
15時~ 基礎訓練(魔王)
17時~ ランニング
18時半~ 夕食
19時~ 風呂①
20時~ 素振り(2K×3)
22時~ 風呂②
23時~ 勉強
1時~ 睡眠