IS 月は出ているか?   作:ドロイデン

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第一章 始まり
Episode1 神様のバカ野郎!!


「えぇと……どうしてこうなった?」

 

 俺は現在の環境に憂鬱としていた。いや、まさかの神様転生という事が起きたのがもう数年くらい前、恐らく機体だと思われる十字のロケットもあった。で、現在、俺は、

 

「クロト~!!早く起きて~!!」

 

「……おう、()()()

 

 シャルロットと、その母親と三人で生活していた。

 

 いや、確かに一夏とは関わりたくないとは言ったが、だからといってシャルロットと関わったらどっちにしろ原作解離待ったなしやないかい。この神様のバカ野郎!!

 

 というわけで、現在俺はフランスにある、それなりに大きなジュニアスクールにシャルと通う生活をしていた。

 

「まったく~双子だってのにどうしてお兄ちゃんはこうものんびり屋さんなのかな?」

 

「ほっとけ、それより早くしないと学校に遅れるぞ」

 

「それはクロト兄もでしょ。ほら、早く朝ごはん食べよう!!」

 

「二人とも仲が良いわね~」

 

 母さん……アディール・フェブリエはニコニコと笑ってそう言う。因みに原作で出てこなかったが、シャルルの旧姓はフェブリエだったらしい。

 

「そりゃ兄妹だもん、仲が良いのは当然だよ」

 

「そうだな。…………でだ、シャル、お前確か昨日、定期テストの結果返ってきた筈だろ?母さんに見せたのか?」

 

「う、それは…………」

 

「シャル?どういうことかな?お母さん聞いてないわよ?」

 

 笑顔なのにどこか怖い表情の母さんに、シャルは冷や汗と共に顔を背ける。どうやら見せてないうえにだいぶ危ない点数だったようだな。

 

「うう……500人中200位だった」

 

「だいぶ微妙だな~、ていうか、今回のテストは俺も勉強教えてやったよな?」

 

「別にいいでしょ!!お兄ちゃんは常に50位以内じゃん!!」

 

「まぁな……」

 

 確かに現在50以内には入っているが、もしルルーシュクラスの頭脳を貰ってなかったら、絶対にシャルル以上に壊滅的になってたかも、だ。

 

「って、シャル時間時間!!」

 

「え?ってうわ!!遅刻する!!」

 

「いってらっしゃ~い!!」

 

「「行ってきます!!」」

 

 俺たちは急いで準備を済ませ、田舎道をせっせと走るのだった。

 

 

 

「つ、疲れた……」

 

 昼休み、俺は項垂れるように教室の机に突っ伏していた。クラスメートは大方食堂の方へ向かったらしく、回りには同じクラスで妹のシャルルと、俺の友人であるディオ(ジョジョは関係ないぞ)がお弁当を食していた。

 

「あのドS教師め……なんで俺にばかり答えさせるんだよ」

 

「そりゃ、クロトが授業中寝てる癖に、まるで分かってるかのように受け答えするからじゃね?」

 

「…………そうなのかシャル?」

 

「う~ん、そうなんじゃないかな?」

 

「疑問を疑問で返すなよ……」

 

 俺はため息を付きながら、スマホでテレビを見始める。今日はあの日…………ウサギがアレを世界に発表する日だ。

 

『ハロハロ~私の名前は篠ノ之束だよ~!!』

 

 と、いきなりテレビ画面がジャックされたように、目の前の問題のウサギが姿を現した。

 

『――IS……インフィニット・ストラトスの開発目的は、宇宙開発を目的としていて…………』

 

 と、進んでいくうちに真っ白な機体……多分『白騎士』かな?それが映し出された。

 

「ねぇクロト、この人なんて言ってるの?」

 

 シャルが疑問に思ったのか、俺に対してどういうことか聞いてくる。まぁ確かにこの時の日本語は世界共通語扱いになってないから、わからないのも無理はないか。

 

「うーん、多分新しいロボットが出たとかなんとか言ってるんだと思う」

 

「そうなのか?まぁ、この学校唯一の日本語が分かるのはお前だけだしな」

 

 ディオが首をかしげながらそういう。

 

「でもロボットか~!!どんな物なのかな~!!」

 

「ディオってホントにロボット好きだよな。確かこの間も日本のロボットアニメのプラモデルをネットで買ってたよね」

 

「おうよ!!墨入れ、艶消し、塗装まで完璧にやったぜ!!」

 

「そこまで聞いてないよ……でも……」

 

 個人的に、あのウサギと白騎士がどう動くのか、少しだけ気になったのも事実だった。

 

 

 

 そしてその日の夜、自室に入った俺は自分のパソコンで監視衛星の事を調べていた。

 

 家でもあのウサギのニュースの話題が出たが、ニュースでは袋叩きな内容ばかりだった。そのうち、それのせいで世界が色々と変わるなんて、絶対に思わないだろうな…………

 

 そして今夜…………日本だと昼間か?恐らくそろそろ白騎士事件のためにウサギがハッキングするのは目に見えてる。

 

「…………やっぱり、な」

 

 俺は静かにパソコンを閉じると、母さんとシャルルの部屋を確認する。二人とも既に寝ていて、恐らく俺が居なくなってもバレないだろう。

 

 そして俺は静かに靴を履き、家の裏にある納屋に向かい……

 

「…………『GX』起動」

 

 ブレスレットは光輝き、俺は自らのISを身に纏った。

 

「さてと……」

 

 俺は始めて扱うそれのマニュアルと拡張領域を調べると、何やら()()のパッケージが入っていた。って、

 

「こりゃ『X魔王』のバックパックじゃねぇか、なんであるんだ?」

 

 というのも、今搭載してる通常の『GXパック』、ハモニカ砲とビームマシンガンを中心とした『ディバイダーパック』、さらには『ガンダムX』違いの『X魔王パック』と、どういうわけか三つもパックを内蔵していた。さらに

 

「って、あと手紙?」

 

 何故か入ってあった手紙を取り出してそれを読んでみる。

 

『クロトくんへ

 

 これを読んでる頃には、白騎士事件になってるかな?

 さて、機体についてだけど、名前は『ルナーク』。意味は承知の通り月を関してるよ

 あと、これは僕からの贈り物として『X魔王』のパッケージをインストールしておいたよ。サテライトシステムは暫く使えないだろうし、何より実践だと昼間が中心だからね。『GXパック』はあんまり使えなさそうだしね。

 じゃあそういうことだからね、頑張ってね~

 

 

 神様より』

 

 ……詰まる所、あの駄神様の仕業だった。まぁ書いてることも然りなので悪いとは思ってないが……

 

『Ps. シャルちゃんと一緒だからって、夜にオイタしたらダメだよ?』

 

「誰がするか!!誰が!!」

 

 その文を見た瞬間に、俺は手紙をビームサーベルで焼き付くした。

 

「……さて、さっさと行くか」

 

 燃えつき、灰になるのを確認し、俺は『X魔王パック』に換装して夜の空を飛び出した。

 

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