一年前
ある場所に一人の男性が呼ばれた
「来たか冬島」
「どうも、鬼怒田さん」
そこに待っていた男性と合流し言葉を交わす
「どうしたんですか?、急な用事って」
「実は今日の入隊試験で興味深い奴がおってな、今ちょうどあそこに待たせておる」
とある部屋に入ると、そこには訓練生の服を着た一人の少年が読書をしていた
「うおー・・・何だこりゃ」
男性はその少年の傍らに積みあがっている本の量に驚いていた
「待たせたな」
「いえ、読書をしていたのでそんなには・・・そちらの方は?」
「紹介しよう、冬島慎次、わしの元部下で現在はA級二位の部隊の隊長を務めておる、お前のその力の解析に少し力を貸してもらおうと思ってな」
「どうも・・・」
「初めまして・・・東雲渚です・・・」
二人は軽く会釈する程度であいさつをするのであった
「ではさっそく、始めるからそこに入れ」
「はい・・・」
これが少年、ナギサと男性、冬島との出会いだった・・・・・・・
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現在
「今日は大変だったな?、ずいぶんと敵さんが多く出てきたじゃねえか」
「出てくる敵はいつもまばらですから、今日は多い日が当たったんですよ・・・」
リーゼントの頭をした長身の少年とやや弱気な印象を受ける少年、ナギサが会話をしながら歩いている
「そういやナギサ、今日も隊長んとこ寄ってくのか?」
「はい、冬島さんにはいろいろお世話になってますから・・・」
「うちの隊長と鬼怒田さんとは確か正式入隊日ん時に出会ったんだっけか?、あんときはうちの隊長が急に呼び出されて何事かと思ったね」
「僕もまさかいきなりA級部隊の隊長さんに会えるとは思いませんでしたよ・・・」
そんなこんなで作戦室に戻ってきた二人、その二人を出迎えたのは
「おっす、戻ってきたか」
「お疲れっす」
「お疲れ様です」
A級二位冬島隊の隊長にしてボーダーで数少ない特殊工作兵、トラッパーの冬島が出迎える
「ナギサ、今日も開発室寄ってくのか?」
「いいえ、今日はまだ呼び出しがかかったわけでも調整の日でもないですからね」
「頼むから忘れないでくれよ、この間は仕方なかったとはいえ、また調整をすっぽかされたら俺が叱られちまうからな」
「その節はどうも・・・」
「なんだなんだ?、そん時何があった?」
会話に食いついてきた長身のリーゼントの少年、当真勇、ボーダーNO,1スナイパーだ
ナギサは二人とオペレーターの子と少々会話をしてからその作戦室を後にするのであった・・・・・・・
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そして
「二人は相変わらずだな・・・」
そんな言葉を交わすナギサ、すると
「あ、ナギサ・・久しぶり」
目の前に弥生美奈、彼女が現れる
「珍しいですね、弥生さんが寝ていないなんて」
「もう、私がいつも寝てばかりだと思ってる?」
「うん」
「・・・・・」
断言されてやや複雑な弥生であった
「それで・・・お師匠はこんなところで何をしているの?」
「ううん、最近私たちの事が噂になってきててね、ボーダー内でもちょっと騒がれてきてね・・謎の仮面の人型
「まったく・・・俺たちは機密主義なんだからあまり嗅ぎまわられたらいろいろと困るのに・・・どうやらそのことで上層部は風間隊と三輪隊の二つの隊に探りを入れてるみたいでね・・・」
「そうか、それでお昼の時ラウンジとかで二人が目を光らせていたんだね・・どうするの?、今夜も任務あるんでしょ?」
「正体さえ気が付かれなければ問題はないでしょ、何より接触しなければ問題はないけどね・・・」
「そうだね・・今日は久しぶりに師弟での任務だから気合入っちゃうな」
「気合入れすぎて、空回りしないようにしてくださいね美奈さん」
「わかってるって・・」
と二人はそんな話をしつつ、家路につくのであった・・・・・・・
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その夜
警戒区域内に人知れず動く影はトリオン兵にしては小さい、それもそのはずその影の正体は
「はあ・・・はあ・・・」
人間だったのだから
「ここまで来ればもう大丈夫だろう・・・」
とどうやらその人間は何かに追われているようにあたりを見回す、だが
「何が大丈夫だって?」
「うわあああ‼」
後ろから一人の仮面をかぶった人物が現れ、その人物を抑えて気を失わせた
「まったく、またこんなところに入るとはな・・・」
「ほんとにそうだよね、ここは自殺スポットでも逃げ場所でもないんだから」
とその後ろに形状の違う仮面で顔を隠した、人物が顔を見せる
「さて、
「はあああ!!!」
「・・・・・・はあ」
と向かってきた人物の攻撃を鏡状のシールドで防いだ
「あんた達ね、この街で夜な夜なこそこそ動き回ってる仮面の奴らは!」
「だったら何だ?、お前たちには関係のないことだ」
とその人物は距離をとった
「誰あの子・・・・・・・あんな子いたっけ?」
「確かに見たことのない奴だな・・・・・・」
その人物は両手にハチェット状の武器を構えて二人の人物をにらむ
「あんたたち何者?、その人をどうするつもり?」
「知ったところでお前らにはどうでもいいことだ!」
と少年は棒状のものを構える
「
「わかった、
と一人の人物が先ほどもう一人が気絶させた人物を抱えて夜の闇に消えていく
「待ちなさい‼」
とその人物は引き上げていく方を追いかけようとするのを残ったもう一人が棒状のそれを逆さに持ってその人物の前に突き出す、その人物もそれに気づき急いでそのもう一人の人物から距離をとる
「あんたたち・・・何が目的なの」
「罪で罪を制すること、あとはたぶんあんた達と一緒だ」
と棒状のそれ、杖を構える人物
「訳分かんない・・・悪いけど後でじっくり聞かせてもらうわよ!」
「そうか・・・まあ、今はそれでいいだろう」
とその人物は左手を前に突き出すと、その人物の持つ巨大な斧を軽やかにかわし、その人物の頭を、言うなればアイアンクロー状態にわしづかみにする
「ぐう、この・・・っ⁉」
するとその手から電撃のようなものが走ったことを感じた少女、だが気づいたものの
「俺達はあんた達と敵対するつもりはないが、あんた達と俺達ではやり方が違う・・・だから今はこうさせてもらう」
「あああ!!!」
その言葉と同時に彼女に強い電撃が浴びせられるのであった
『戦闘体活動限界、
そして光になって飛んでいくのであった
「いずれ知るときが来るだろう、でも今はその時じゃない・・・」
とその人物は手にしていた杖を持ったままその場を去っていくのであった・・・・・・・
時はまたない・・・・・・・