海上安全整備局特殊警備隊出動せよ   作:本松 道隆

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この国にはいくつかの「S」が付く部隊がある。
警察にはSAT(特殊急襲部隊)とSIT(特殊犯捜査)
陸上自衛隊にはSFGp(特殊作戦群)
そして、海上安全整備局の「S」とはSBU(特別警備隊)通称「ポセイドン」が存在する。


ってなわけで某特殊部隊ものの作品の一節っぽいものから始まったこの小説ですが作者はミリタリーバカなのでこんな感じでミリタリーを前面に押し出して書こうとしております。


環境テロリスト対処
#1-1 環境テロリスト拘束作戦(1)


日本時間 4月12日1700 海上安全整備局本部警備救難部警備課

 

(警備課員)「はい、海上安全整備局警備課です」

(日本郵船社員)『このような時間に申し訳ありません、私日本郵船本社の者ですが・・今、氷川丸より重大な報告が届きまして』

(警備課員)「どのような報告ですか?」

(日本郵船社員)『環境テロリストが船客に紛れて日本に向かっている可能性があるとのことです』

(警備課員)「詳細はありますか?」

(日本郵船社員)『通信記録と報告のメールがありますので送ります』

(警備課員)「わかりました。こちらから連絡することもありますので対応できるようお願いいたします」

(日本郵船社員)『宜しくお願い致します』

 

警備課員は電話を切ると周囲の課員に大声で伝える。

(警備課員)「日本郵船より緊急通報!」

勤務時間を終えて帰宅しようとしていた他の課員たちが一斉に手や足を止めた。

 

 

1745 海上安全整備局本部中央指揮所

 

薄暗い指揮所に煌々とモニター画面が照る中、局長以下幹部及び幕僚が集合した。

 

(局長)「詳細を教えてくれ」

(警備救難部長)「はい、本日1630頃シアトルから横浜に向け航行中の貨客船氷川丸より日本郵船本社に第一報があり、1700警備救難部警備課に通報がありました。内容としては反捕鯨を標榜する環境テロリストが船客に紛れている可能性があるとのことです」

(局長)「なぜそうだとわかったんだ?」

(警備救難部長)「一等船室担当の船員に白人男性が「この船にクジラかイルカの肉などは積まれているか?」と質問したことと、何故か横浜や東京のガイドブックや地図ではなく和歌山県の、それも太地町周辺や沼津市内浦周辺の地図を広げて三等船室の船客と何か打ち合わせをしていたのを船員が現認し、船長に報告したとのことです」

(局長)「なるほどな。で、どうやって対処するんだ?」

(警備救難部長)「このまま予定通り横浜まで向かわせます。そして、横浜港に入港する前に立入検査をしてテロリストを拘束する作戦でいこうかと」

(局長)「うむ、入港予定日は何時だ?」

(警備救難部長)「4月23日1300頃になります」

(局長)「作戦の実行を承認する。特殊警備隊(SST)の出動はあるのか?」

(警備救難部長)「はい、ありとあらゆる事態を勘案すると出動は必須になるかと」

(局長)「くれぐれも気を付けてくれ」

(警備救難部長)「はっ!」

 

その後、警備救難部長を通じて横須賀某所にある特殊警備隊(SST)に出動待機命令が発令された。

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