「遅かったじゃないかサイタマ」
「すまん…」
サイタマは申し訳なさそうに謝る。勇儀が長く待たせてしまったからである。
「仏の顔も3度までと言うが鬼は1度までだって言ったはずたよ?」
「忘れてた…」
サイタマは再び謝る。しかし許してもらえる筈がない。と思っていたが
「けど…今回は許すよ。じゃあ早速やろうか!」
「そうだな!(よかった…)」
勇儀は許してくれた。サイタマは心の中で安心する。そして構える。その時
「待て!」
突然クロビカリが乱入してきた。
「誰だお前さんは?」
「俺は超合金クロビカリ!アンタに俺の筋肉をぶつけたくてサイタマ君についてきたのだ!」
クロビカリは自慢の肉体美を見せながら言う。
「ほう…余程自信があるんだね?なら先にお前さんと勝負しようじゃないか!」
「望む所だ!」
勇儀は急遽クロビカリと対決する事になった。そして2人は激突した。
「おかしい…先生が言うには土蜘蛛の黒谷ヤマメがいると聞いたのだが…」
ジェノスはサイタマと同じ事を思っていた。普段はヤマメに足止めされるのだが今回は何故かいなかった。
「考えている暇はないよ、早く行こう」
童帝に言われジェノスは進む。気絶した神子を抱えて。
旧都では勇儀とクロビカリの激戦が繰り広げている。
「どうした!?お前さんの実力はそんなものか!?」
「くっ…!」
戦況は勇儀の方が断然有利である。クロビカリの筋肉は打撃をも防ぐ程の強靭な肉体である。しかし相手は"鬼"である勇儀。ガロウや災害レベル"竜"の怪人怪物よりも遥かに腕力等を上回る。その為クロビカリの拳は全く通じない上にダメージは増える一方だ。
「(おかしい…俺の攻撃が全く通じてない!何故だ!?俺はタンクトップマスターやぷりぷりプリズナーよりも鍛えているというのに!)」
クロビカリはそう思いながら殴り続ける。しかし勇儀は平気である。その様子をタンクトップマスターは
「サイタマ、勇儀の力はどれくらいなんだ?」
「勇儀の力は人間とは比べ物にはなんねぇよ、昔は"絶対無敵の四天王"とか"神も恐れる鬼神"とも言われてたし」
「どおりでクロビカリが押されてる訳か…」
サイタマの言う事に納得した。
「それと今の勇儀は本気じゃねぇよ」
「!?」
タンクトップマスターは驚いた。クロビカリを苦しめている勇儀が本気で戦って無い事に。
「あれで本気じゃないのか!?」
「ああ、アイツが本気出すと色々とヤバいからな。だから手加減してやってるんだよ。けど対等に戦える相手なら本気出すけどな」
「それでもクロビカリはあれなのか…」
タンクトップマスターは怯えた。しかし直ぐに立て直す。その時
「俺も本気を出すぞ!"超合金バズーカ"!!」
クロビカリはフルパワーでパンチをした。自身の得意技の"超合金バズーカ"である。だが
「効かねぇよ…あたしは"鬼"だよ?人間との力の差があるんだよ!!」
勇儀はクロビカリの左手を片手で受け止めた。クロビカリは外そうとするが外れない。そして
「そぉい!!」
勇儀はクロビカリを地面に叩きつけた。
「ガッ!?」
その時クロビカリは何が起きたのかわからなかった。
「お前さん…まだ立てるだろ?」
「当たり前だ!!」
クロビカリは辛うじて立った。しかし今ので限界がきていた。
「俺は昔弱かった…だが鍛えるに鍛えてここまで強靭な肉体となった!星熊勇儀!俺の完全なるフルパワーを見よ!」
クロビカリは両手の拳をぶつけ、突進した。
「超合金ラリアット!!」
クロビカリは自身の限界をぶつけた。しかし
「それで完全なるフルパワーかい?」
勇儀はまたもや片手で受け止めた。
「嘘…だ…ろ…?」
クロビカリはショックだった。再び相手にぶつけられるようになったのにガロウみたいになるのかと。
「悪いがあたしはサイタマ以外の人間には本気出したくないんでね」
そう言ってクロビカリを地面に叩きつた。
「"鬼殴り"!!」
追い打ちをかけるかのようにクロビカリに拳をぶつけた。
「これで終わりだね」
勇儀はクロビカリは担ぎタンクトップマスターに渡した。
「サイタマ、今度はアンタだよ」
「おう」
勇儀に言われサイタマは出る。そして激突した。
超合金クロビカリの"超合金ラリアット"はオリジナルです。
また、勇儀の二つの名"絶対無敵の四天王"と"神も恐れる鬼神"もオリジナルです。あと"鬼殴り"も。