IS x 龍騎〜インフィニットストラトス:鏡の戦士達 作:i-pod男
そして放課後、シャルルに誘われて一夏はアリーナに来ていた。専用ISがどんな物か見てみたいからと言っている。一夏は了承したがその際、司狼も同行した。
「それ、ラファールを改造したのか?」
山吹色のシャルルの機体を見て一夏が指摘する。
「うん。ラファール・リヴァイヴ・カスタム IIだよ。プリセットを幾つか外して拡張領域を倍にしてあるんだ。武装は大体二十個以上はあるかな?」
「羨ましいな。俺も色々と武器が欲しいもんだ。」
「仕方無いだろう、ワンオフの方にスロットを回してるんだから。それに、武装ならアドベントシステムがある。第一、そんなに無くてもほぼ実力で勝ってるだろうが?」
「銃は男のロマンですよ。」
司狼の言葉に一夏は自作のカスタムリボルバーをトントンと指で叩く。そして、ウィングナイトを展開し、ダークバイザーを構えた。ウィングランサーを楯にしたり、ウィングウォールで防ぎながら攻防の応酬を繰り返し、やがてシャルルのシールドエネルギーがエンプティーになる。
「一夏、やっぱり強いね。遠距離の武装って内蔵されているソレしか無いのに。」
「まあ、あくまでこれはプロトタイプだからな。まだ改良の途中だ。俺も久し振りに骨がある奴と戦えて楽しかったぞ。そのラピッドスイッチって奴、意外と厄介だ。」
「そっか。一夏、僕の銃使ってみる?」
「ああ。でも、良いのか?お前の会社の物勝手に使って。(フランスから送り込まれたらしいが・・・敵意は感じられないな・・・・・まあ乗ってみるか。)」
「良いよ、これ位。はい。」
渡されたのはアサルトライフル『ヴェント』だ。一夏はそれを受け取ると、しっかりと構えて投影された的の中心を片っ端から撃ち抜いた。
「すご・・・・」
「ああ、言って置くが、コイツは暇な時には射撃場か改造で暇を潰してるガンマニアな所がある。命中率、正確さはSPEC OPSの狙撃兵並みだ。スコープ無しでの狙撃が出来るとまでは言わないが、腕は確かだ。」
そんな時、ピットの方が騒がしくなり始める。
「嘘・・・!ドイツの第三世代だ・・・」
「あれ、まだトライアル段階じゃなかった?!」
そこには機体の色が黒いIS、シュヴァルツェア・レーゲンを纏った銀髪の女が立っていた。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・・」
「貴様も専用気持ちだったか。丁度良い、私と戦え。」
「・・・・・千冬姉の二連覇を邪魔した雪辱戦か?」
「良く分かっているな。」
「残念だが、俺は見境も無く勝負を挑んで来る奴と戦う
「っ!黙れ!」
司狼と一夏の銃撃が飛んで来るレールカノンの砲弾を破壊した。再び攻撃を仕掛けようとしたラウラは後ろから森次に蹴り飛ばされ、眼前に司狼のショットガンの銃口を突き付けられた。
「コイツは面白い事が出来てな、レーザーの出力を調整出来るんだ。今は出力を最大に上げてある。引き金を引けば絶対防御の有無関係無しにお前を消し炭に変えられる。信じるか?」
「貴様・・・・!」
「後、お前
「くっ・・・・」
ISを解除すると、ラウラは悔しそうに歯軋りして直ぐに踵を返し、去って行った。
「口程にも無いな。森次。」
「はい。」
「憲司に連絡しろ。ドイツ軍で検索。キーワードはIS部隊、ラウラ・ボーデヴィッヒ。必要な情報を全て集めろ。(後、あいつから目を離すな。遠巻きに監視しといてくれ。)」
最後に擦れ違い様に囁き、シャルルと一夏の方に歩いて行く。
「了解、ボス。」
「凄かったね・・・・・」
「あれ位普通だ。さてと、俺達も興が削がれたし、帰るか。」
四人はアリーナを後にし、一夏と司狼は部屋で再び話し始めた。
「屋上での話の続きだが、あわよくば
「C-4の爆薬を数ポンド、対人地雷を幾つか。後はアサルトライフル、暗視ゴーグル、銃弾。」
「オッケー。直ぐに用意するから。出発は二十分後。高速ジェットをフランスに飛ばす。外出の連絡は俺がしておく。」
「了解です。」
その頃、鈴音はアリーナにやって来ていた。だが、既に先客がそこにいる。
「あら、鈴さん。」
「てっきり私が一番乗りと思ってたけど、ちょっと残念ね。タッグトーナメントに向けての特訓に来たのよ、私は。」
「あら、奇遇ですわね、私もトーナメントに向けての自主練に来たのですわよ?」
「じゃあ・・・・どうせならここで今どっちが上かはっきりさせましょうか。」
「構いませんわよ、返り討ちにして差し上げますわ!」
気合い十分に二人はISを展開し、お互いに攻撃しようとしたが・・・・二人の間を砲弾が通り過ぎて着弾する。
「何?!」
「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・・」
「イギリスのブルー・ティアーズに・・・・中国の甲龍か・・・データで見た方がまだ強そうだったな。」
「何よ、やるの?ドイツくんだりからやって来るなんて、ジャガイモ畑じゃそう言うのが流行ってるの?」
「あら鈴さん、彼女は共通の言語をお持ちでないのですから、虐めるのは可哀想ですわよ?」
「とっとと来い。有象無象のうちにしか入らんお前らが私に勝つ事は不可能だ。」
皮肉る二人の言葉を一蹴して挑発するラウラの整った顔は邪悪な笑みで歪んだ。
「あんたどうやらスクラップがお望みの様ね?!」
「ふん、下らん種馬を取り合うメスに負ける気はしないな。」
ブチン!
鈴音とセシリアの中で何かが切れた。
「今何て言った?あたしにはどうぞ好きなだけ殴って下さいって聞こえたんだけど?!」
「この場にいない方の侮辱をする等・・・・その減らず口、私が閉じて差し上げますわ!」
「その役目は俺が請け負う。俺も部下をそこまで貶されちゃ黙ってる訳にも行かない。だから、俺がコイツをぶっ潰す。お前らは下がってろ。」
ピットからフルスキンのIS、『ヴォルフ』を纏った
「で、ですが!」
「そうよ!後から出て来て何勝手な事を」
「黙れ!!」
初めて聞く司狼の大声で三人はびくりとする。
「人を殺した事も無い様な甘ちゃんのガキがグダグダぬかすな、鬱陶しい。邪魔をするならお前らから食い殺すぞ。」
『『Attack Vent』』
デュアルーパス・アズラ、アマラを呼び出した。
「行け。」
デュアルーパス達はラウラに襲いかかり、俊敏な動きと絶妙なコンビネーションでラウラを翻弄した。
「ご自慢のAICも、相手の動きがここまで速ければ使えないだろう?その『眼』を使ったらどうだ?」
「く・・・・!!この駄犬共がああああああ!!!!」
ワイヤーブレードが伸びてデュアルーパス達を捕縛しようとした。
『Steal Vent』
だが、ワイヤーブレードは消え去り、代わりにブルート・ヴォルフの両肩から六本のワイヤーブレードが伸びている。それが逆にラウラを捕縛した。
「馬鹿な・・・私の武装が!!一体何をした!?」
『Shoot Vent』
司狼は仮面の奥で冷笑を浮かべた。アマラの背中にある大砲、『フルムーンバスター』が両手に現れ、それを発射した。青白い閃光とともに、瞬く間にラウラのシールドを削る。
「無様だな。」
バスターを片手で担ぐと、プラズマクローを展開し、残りのシールドを削った。
「脆弱だな、軍人。お前、生きて祖国の土を踏めると思うなよ?(
「な、何故、それを・・・・?!」
「お前には関係無い。今度
ISを解除した司狼は鈴音とセシリアを待機状態の剣を抜き放って指す。そしてそのまま前進し、切っ先が顔から数ミリしか離れていない一で足を止めた。
「喧嘩は結構だが、やる前に自分の立ち場を弁えろ。中国、イギリス、そしてドイツの三つ巴戦争なんて誰も見たくない。不毛だし、互いのお偉いさんに迷惑がかかるだけだ。代表候補生ならまず考える事を進める。もしまた喧嘩始めやがったら、俺が直々に引導を渡してやる。まだ使ってない切り札があるからな。それを切れば、絶対防御があろうと只では済まない。ISごとバラバラにしてやる。トーナメントで決着をつけろ。良いな?」
セシリアと鈴音を首根っこを掴んで連れて行き、廊下で下ろした。
「何で邪魔するのよ!!」
「そうですわ!あのままなら勝てたかもしれませんのに!!!
「間に合ったから良かった様な物の、お前らあいつに勝てると本気で思ってるのか?戦闘は相手の本職だぞ?連携も取れていない怒りに任せての攻撃なんて当たる筈も無い。それにAIC相手に殆どの攻撃は効かないんだぞ。ちょっとは頭を使え。」
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