逆廻先生の居る暗殺教室 作:ソウル
十六夜は今日初めての授業を始める。
と…言っても特別授業ではあるが。
「改めて自己紹介から始めるか、俺の名前は逆廻十六夜。何だ…小さい頃から世界の彼方此方飛び回ってるからイリーナより英語話せるかもな。んで、今は養護施設を家としながら教師やってるんだが…質問あるか?」
「はいはーい。ぶっちゃけ逆廻先生って殺せんせー暗殺出来るんの?」
カルマと言う名の赤髪少年だ。
タコに初ダメージを与えた生徒らしい。
「殺って見ないと分からんが…出来るだろうな普通に」
素っ気なく本心を告げる十六夜。
そして、次に手を挙げたのは渚と呼ばれた少年でタコに奥の手を使わせたり……はッ、これを才能と言うのか。
「えっと、逆廻先生ってどうして殺せんせーを暗殺しないんですか」
クラスの大半が思うことだろう。
「暗殺出来るからするんじゃなくて暗殺出来るから殺らないんだぜ?殺ったらツマラナイし君らも困るだろ?…百億円だったか」
百億円の額に驚いて居た十六夜も手に入れてからの使い道などは未定だ。
逸れなら…このクラスで追い込めるかを見たくなった。
「じゃあ、逆廻先生はアルビノ種を見たことありますか?」
確か倉橋だったなと記憶を漁る十六夜。
そして十六夜は黒板にアルビノ種について書き出した。
「勿論だ。アルビノ…簡単に説明するならば、動物学においてメラニンの生合成に係わる遺伝子情報の欠損によって先天的にメラニン欠乏する遺伝子疾患がある個体を差すが…メラニンについてはもう習っているだろう。」
アルビノの説明をざっとした十六夜。
十六夜は雑音が多い中、一つ答える。
「蛇のアルビノって話しが出たから倉橋の質問に答えるかな。俺が旅をしていた時のミルクヘビについて言うか…ミルクヘビのアルビノが産まれる確率は一万匹に一匹と言われている。蛇の場合は濃い色素のみ欠乏だ。あれは確か北アメリカの森林付近だったかな?三頭のアルビノヘビが生息していた。双頭のアルビノヘビさえ天文学的確率だと言うのに三頭と来た…写真はコレだ。価値で言えば1000万は下らんだろうな」
クラスの生徒は真剣に十六夜の話を聞いていた。
それに感心して更に話を教えたりする。
「逆にメラニズムなんかは先天的に皮膚や組織にメラニン色素の黒色素が過剰に形成され、色素の沈着により全身や体の一部が褐色から黒褐色に変色することを指すのだが…メラニズムはコッチの画像だが黒が目立って格好いいで有名かもな」
アルビノとメラニズムを軽く説明を終えた十六夜は椅子に座り再度質問を聞く。
「ハーメルンの笛吹男って何ですか?」
ハーメルンの笛吹男は良く金糸雀に聞かされた記憶があるため直ぐに思い出せた。
「284年、聖ヨハネとパウロの日…6月26日。色とりどりの装挿で着飾った笛吹男に130人のハーメルン生まれの子供らが誘い出されコッペン近くの処刑場で姿を消した話だったな。1284年のハーメルンの町にはネズミが多かったんだ。そして男が現れて報酬と引き換えに退治すると言った。男は笛を吹いてネズミを連れてヴェーザー川に入れて溺死させ退治したが報酬は与えられず6月26日の朝少年少女を連れ去ったと言う。なら、男の笛は何を操れるのだろうか?今から紙を配るから書いてみろ」
そして十六夜は紙を配り五分ほど待つ。
五分ほどたった頃に紙に書いた言葉を見せさせる。
「正解だ。答えはネズミと人間、良く話を聞けていた…っとチャイムが鳴ったな。号令頼む」
「起立!礼、「ありがとうございました!!」」
こうして十六夜の初授業は終わったが…
「いやー、逆廻先生の授業は面白な」
「そうだね。意見を言いやすいし特に話が面白い」
「逆廻先生に今度アルビノ種捕まえるのお願いしちゃお!」
「寺坂達も真剣だったな?」
「当たり前だ。普通の授業はつまんねぇーからな」
十六夜の授業は評判が良いみたいだった。
次は英語できっと自習になるだろう。