ストライカーズ・オーシャン【ジョジョの奇妙な冒険 Part6異聞】 作:オレの「自動追尾弾」
〈修学旅行一日目〉
大宮駅
「おはよーございます東方先生、ウェザー先生ッ!!」
「おうネギ!」
「おはよう。ネギ君」
「おはようございますスバルさん!早いですね?」
修学旅行当日、早めに来た教員勢や待ちきれずに始発で来た生徒たち、そして少し眠そうなスバル(背中にはさよの姿もある)の元へ、生徒以上にウキウキしたネギが来る。
「スバルさんも待ちきれずに早めに来たんですか?」
「いや〜、実はオットーと相坂さんに付き合わされて………」
(あー、オットーの姐さん、違う意味で待ちきれそうになかったからなぁ〜……)
今回、ディードを探すため京都へ向かうことになったナンバーズ及び機動六課は、ネギたちの修学旅行に合わせて出発する手筈になっていた。
それを聞いてオットーは当日までそわそわしっぱなしであったため、チンクたちは宥めるのが大変だったという。
「……それで、オットーさんは?」
「あっちでティアたちと『テント』畳んでるよ………」
「テントって………
「いや、早く来すぎだろ!『ドラクエ』とか『iPhone』買うんじゃねーんだぞ!?」
まさかの『昨夜から野宿』に驚きを露わにするネギたち。
ある意味生徒以上に気合いの入ったオットーに、感心していいのか呆れていいのか分からなかった………
#46/新大阪行き超特急
「………まさか駅で『野宿』するハメになるとは思わなかったわ………」
「まったくだ………大学時代にバイト先で『新年』迎えた作者の気持ちがちょっと分かった気がするよ………(実話)」
テントを畳み、荷物をまとめながらティアナ(まだ眠い)とノーヴェ(寝不足でイライラ3割増)が話していた。
尚、野宿するハメになった原因であるオットーは―――
「離してくださいチンク姉様!!何故行かせてくれないんですッ!?」
「だから落ち着け!団体行動を乱すなんて、お前らしくないぞオットーッ!!」
チンク、ディエチ、ウェンディ、セインに取り押さえられていた………
「あんなに取り乱すなんて………よっぽどディードが心配なのね…………」
「ああ………あんなオットー、見たこと無いよ…………」
ディードが心配でいてもたってもいられない様子のオットーを見ながら、二人はそう呟く。
その時だ。
パシャッパシャッ
「「……?」」
不意にシャッター音がした。音の方を見ると、肩にスケッチブックをかけた男が一眼レフでオットーたちのやりとりを撮影していた。
それを見たティアナは、男の無神経さに怒りを覚えた。
「―――ちょっとあなた、何してるのよッ!?」
「ン…………すまないな。あんな風に取り乱す人間が大勢に押さえられている所を、初めて見たからな………」
男はカメラから目を離すと、ティアナに平謝りをする。
そして再び写真を撮ろうとしたため、ティアナはカメラのレンズに手をやり、カメラを下げさせた。
「だからって、勝手に撮影していい理由にならないでしょうがッ!!」
「…………チッ、分かったよ…………」
男は何かブツブツいいながら、その場を立ち去って行った。
「まったく!無神経な人もいたものね!」
「あいつ、スケッチブック持ってたけど、なにやってる奴なんだ………?」
「知らないわよ!ほらオットー!他の人に迷惑だから、ギンガさんたちが来るまで待ってなさいッ!!」
少しイライラしたように、ティアナはオットーに怒鳴りつけた。
☆★☆★☆★
9:45
「―――んーと、今のが5班だから………」
「後一班ですね」
東京駅まで向かう『あさま506号』に乗り込んだネギたち3‐Aは、各班の確認をしていた。
「あの、先生方……」
「あ、桜咲さん……と、ザジさん?」
「あれ?おめーら『6班』は………二人だけか?」
「はい……私が6班の『班長』だったのですが、エヴァンジェリンさん他『2名』が欠席したので、6班はザジさんと私の二人だけになりました………」
見ると、刹那の他に、黒い肌に銀髪、そして顔に施したピエロのようなメイクが特徴のザジ・レイニーデイが、少し困ったようにしていた。―――いや、ザジは無表情だ……いつも通り………
「えっ………そ、そうですか………困ったな…………」
「(やっぱエヴァは来れねーのか………相坂は来ているが………)分かった、他の班に入れてもらえ。」
「はい………」
「……………」コクリ
仗助の提案に、二人は返事をする。(ザジは頷いただけだが…)
そして他の班の班長に話したところ、3班と5班がそれぞれ二人を入れてくれることになった。
「それじゃあアスナさん、桜咲さんを、いいんちょさんはザジさんをお願いします。」
「はいはい。」
「分かりましたわネギ先生。」
「え…………」
ふと、木乃香が刹那と一緒という事に反応する。
「あ、『せっちゃん』………一緒の班やなあ………」
「あ…………」
刹那は木乃香に対して軽く会釈すると、すぐに席へと向かっていってしまった。
「あ………」
「………?(おい、あの二人何かあったのか?)」
(さ…………さあ?)
☆★☆★☆★
「ふう…………今頃奴らは新幹線かぁ〜〜」
一方こちらは麻帆良学園。
『登校地獄』の呪いで学園からでられないエヴァンジェリンは、校舎の屋上で惚けていた。
「マスターは呪いのせいで修学旅行にいけず残念ですね。」
「………おい、何で残念なんだ?別に私は………」
「いえ、行きたそうな顔をしていましたので……」
少しズレた発言をする茶々丸に対して、エヴァンジェリンがつっこむ。
「ふん、まあナギが生きているなら、その『情報』が手に入るかもというのはあるがな………それも、手は打ってあるし。」
京都の方角を見ながら、エヴァンジェリンはそう呟いた。
☆★☆★☆★
「わっわっ、ノーヴェノーヴェッ!動いたッスよほらッ!!」
「当たり前だろうが、うっせーな……」
一方、東京駅から『ひかり213号』に乗り換え、発車時刻となり動き出した新幹線に、何故か学生のようにハシャぐウェンディをうざったがるノーヴェ。
「今頃、A組もハシャいでんじゃないか?」
「徐倫は表立ってハシャがないだろうが、他はハシャギまくりだろうな〜。」
「えー?そうなの?」
「うん、修学旅行って結構テンション上がるから、きっとね。」
「…………ちょっと待って。この新幹線『変な奴』が乗ってるわ…………」
ティアナの言葉に、全員が振り返る。
「「………誰だ?それは………?」」
「お前らだよッ!!」
とぼけた回答をする静とブチャラティに対して、手を添えながらつっこみを入れるアナスイ。
……………アナスイ?
「ってあんたもでしょうがッ」
スパコーーーーン
何故かいるアナスイの頭に、『ツッコミ用』とかかれたスリッパでひっぱたくティアナ。#27以来、実に19話ぶりの登場でも、彼はこんな役目だった………
「………安心しろ、俺は学園長に頼まれたんだ。徐倫たちはともかく、『
ティアナにひっぱたかれた場所をさすりながら、アナスイが説明する。
「ちなみに私は留守番がイヤで着いてきました♪透明になって。」
「よし、次の『名古屋』でおりなさい。ウェンディ、この子よろしく。」
「「え〜〜〜〜ッ!?」」
ティアナからの無情な通告に非難の声を上げる静とウェンディ。静は仕方がないが、ウェンディは完全に巻き添えだ。
「そ、それで、ブチャラティさんは……?」
「俺はエヴァに頼まれた。ネギに着いていって『サウザンド・マスター』の情報を手に入れろってな。」
「なるほど………」
「ついでに『生八つ橋』を買ってこいと頼まれた。」
「前者がなかったらただの『パシリ』だよねそれ………?」
ブチャラティが着いてきた理由を聞いて頷くディエチだが、後の方を聞いて苦笑した。
ヒュンッ
「ん?今何か通ったか?」
その時だ。何やら小さくて黒い何かが通り過ぎたのを見て、通路をのぞき込むチンク。だが、
「わーーッ!?退いてくださッ」
「え?」
ドガアッ
「「グエェッ」」
のぞき込んだとたん、ネギが走ってきて思いっきり衝突してしまう。
「チンク姉ッ!?」
「ネギくんッどうしたの?」
「痛たたたた………ああッ!!し、『親書』が………!?」
「『親書』………?」
小さくて黒い何かが飛んでいった方を見ながら、ネギが嘆く。
「や………ヤバい!あの『ツバメ』に、親書を奪われちまったんだッ!!」
「何ィッ!?」
カモの話に驚く一同だが、黒い何か―――ツバメは既に車両の端だ。
「ああっ!もうあんな所に………!」
「問題ないぜッ!!」
アナスイが叫んだときだ。
ガシィイッ
『ああッ!?』
床から『腕が生え』、ツバメを掴んだ!
「『ダイバー・ダウン』………新幹線に潜行させた!これで捕まえ―――何ィッ!?」
だが、よく見るとつかんだのはツバメではなく、甲冑の兜のようなマスクだった……
「か…………『変わり身の術』!?しかもこのマスクはッ!」
「●トランティス!?懐かしいよッ!?」
どうやったのかは不明だが、マスクのせいで、最近テムズ川で大活躍を見せた悪魔超人のような姿に見えてしまうダイバー・ダウンが、そこにいた……
「逃げられたか…………」
「そ、そんな……………」
全員が嘆く中、ティアナはあることに気づいた。
「……………あれ?『セイン』は?」
『え?』
☆★☆★☆★
のどが渇き、男は自販機で飲み物を買おうと外に出た。
『先生』に突然『京都に行こう』と無理矢理誘われたが、彼はあまり不満では無かった。まあ、『先生』は元からあの性格だし、京都へは行ったことがないので、少し楽しみかなぁとは思っている。
そして外に出たとき、彼は『小さくて黒い何か』が向かってくるのをみた。よく見ると『ツバメ』だ。
何故ツバメがこんな所にいるのか不審に思った彼は、自分の『能力』でツバメを捕まえようとした。
その時だ。
ガシィイッ
「!?」
「とったどォォオオオーーーーッ!!」
壁から女の子が『
だが、彼のスタンドは既にツバメに『攻撃している』。
つまり―――
ズドンッ
「うわっ!?」
ツバメは
☆★☆★☆★
「な………何これ!?『重い』ッ!?」
いち早くツバメが逃げたのを確認したセインは、自分のIS―――『ディープ・ダイバー』でアナスイ同様新幹線に潜行してツバメを追跡したのだ。
そして、ツバメを捕まえたと思ったら、急にツバメが床にめり込むほど『重くなり』、セインはつかんだ右腕から床に倒れてしまったのだ。
それは端から見たら、イナバウアーのように背を反らしたポーズに見えなくもなかった。
「き………君は!?」
「えッ!?」
声がして振り返ると、自分より背が低い小柄な男がいた。ISを使っているのを見られたのにも焦ったが、問題は『他にあった』。男の『そばに立っているものだ』!
小柄な男よりも背が低く短い手足を持った機械的な印象の外見、頭部にいくつも付けられたハザードランプのようなもの、そして腰に付けられた『3』と描かれた腰布―――これは!
「ス…………スタンド―――」
だが、セインの意識はそこで途絶えた。
☆★☆★☆★
「………さん!セインさん!」
「…………あれ?私………」
「セイン!気がついたか!」
セインが意識を取り戻した事で、ネギたちは安堵の表情を浮かべる。
「私………どうしてたの?」
「親書握って気絶していたんですが………何があったんですか?」
ネギに言われて、セインは思い出した。
「そ………そうだ!ツバメ捕まえたと思ったら、急にツバメが『重くなって』、んで、近くにスタンド使いがいたんだけど………あれ?そっからさきが思い出せない……?」
(多分、そいつのスタンド攻撃を受けたんッスね………親書が無事だったから良かったが………)
「じゃあ、また魔法使いとスタンド使いが………!」
カモとネギの仮説に、全員が息をのんだ。
☆★☆★☆★
「ふふふっ………あんなもの、逃がすわけが無いだろう………!」
この時誰も気づいてなかった。
近くの扉から、ネギたちの様子を見ていた男の存在に…………
←to be continued...
[PRIVILAGE CADE]
☆3‐A修学旅行各班員★
※☆=班長
1班
柿崎 美沙☆
釘宮 円
椎名 桜子
鳴滝 風香
鳴滝 文伽
2班
古菲☆
春日 美空
超 鈴音
長瀬 楓
葉加瀬 聡美
四葉 五月
3班
雪広 あやか☆
朝倉 和美
空条 徐倫
那波 千鶴
長谷川 千雨
村上 夏美
Zazie Rainyday
4班
明石 裕奈☆
和泉 亜子
大河内 アキラ
佐々木 まき絵
龍宮 真名
5班
神楽坂 明日菜☆
綾瀬 夕映
近衛 木乃香
早乙女 ハルナ
桜咲 刹那
宮崎 のどか
スバル・ナカジマ
☆欠席者★
相坂 さよ(本当は来ている。)
絡繰 茶々丸
Evangeline.A.K.McDowell
46話です。
・サブタイトルは「フィレンツェ行き超特急」から。
・昨夜から野宿はお気に入り。オットーは我慢の限界らしかったですが、駅まででギリギリ止められました(笑)
・久々のアナスイ。ぶっちゃけ今まで忘れてました(笑)
・ダイバー・ダウンVS.ディープ・ダイバー。名前と能力が似てる二人の今回の対決は、変わり身をされたとはいえ、ディープ・ダイバーに軍配。実際は『痛み分け』に近いですが。
・二人の男の正体は分かる人には分かるでしょうが、詳しくは次回以降ということで。
では、次回をお楽しみに!