ストライカーズ・オーシャン【ジョジョの奇妙な冒険 Part6異聞】   作:オレの「自動追尾弾」

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#51/そいつの名はルル・ベル ②

さかのぼる事2ヶ月ほど前―――

 

ミッドチルダ

 

海上保護施設から数十km離れた海域

 

 

ザッバァァアアッ

 

海面に巨大な影が浮上してきた。『鮫』だ。しかもよく見ると、何やら人らしきものが背鰭にしがみついている。

ふと、鮫に近づく一隻のボートがあった。乗っているのは「釣り人」らしき人物だ。

 

「お、来たか………」

「どうだった『ホルマジオ』?『戦闘機人』は入手できたか………?」

 

釣り人は、鮫の背鰭にしがみついていた剃りの入った赤い坊主頭に猿顔の男―――ホルマジオに問う。

 

「ああ、問題ねぇぜ。だが『スクアーロ』、本当に『一人』で良かったのか?」

 

ホルマジオは、手にした『酒瓶』を釣り人―――スクアーロに見せながら言う。中には―――

 

「ああ、あの女の『実験』には、一人で十分だ。すぐに戻るぞ。」

 

言うとスクアーロは、ボートを発進させた。

 

 

 

 

 

酒瓶の中には、まるでボトルシップのようにすっぽりと入った『ディード』が、瓶を中からガンガンと叩いていた…………

 

 

 

 

 

#51/そいつの名はルル・ベル ②

 

 

 

 

 

現在―――

 

桂川 川岸

 

長谷川 千雨―スタンド:アニバーサリー・オブ・エンゼルVS.アヌビス神―本体:ナンバーズ No.12 ディード

 

 

「ディード………ッ!?」

 

アヌビス神が本体として操っている人物―――ディードに、ノーヴェが悲痛な叫びを上げる。

 

「アヌビス神………!(抜いた者を操り『本体』にするスタンドの妖刀…………まさかディードを操るとは…………ッ!)」

 

チンクはアヌビス神に、いや、アヌビス神を抜かせたであろう『左手が右手の女』に怒りを覚え、唇を噛む。

 

「どうした千雨?………かかってこないのか………?」

(いや、かかってくるはずがない………まさか探していたディードが敵として立ちはだかるとは、思いも寄らなかっただろうからな……………!)

 

傍観していたガディ・Ruはほくそ笑む。

彼女(ディード)は『ヴィオレッタ』の実験のためにさらってきたが、ガディの発案でアヌビス神を無理やり抜かせたのだ。

ディードが逆らっても、『手駒』として使えるように……………

 

(退き時だな…今の内に私は「アレ」を用意して、撤退の準備を―――)

 

「………ったく、なかなか良い趣味してんな、お前らの親玉(ボス)はよォ。」

「………ほめ言葉として受け止めておこう………とにかく千雨、貴様の『スピード』も『技』も、すでに『憶えた』。このアヌビス神、一度闘った相手には、たとえ持ち主が変わったとしても、絶対に…絶対に絶対に絶っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

千雨の皮肉を軽く流し、いつものように『絶対に』を長くのばすアヌビス神。そして………

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜対に負けんのだァアアアアアーーーーーッ!!」

ドピュウッ

「もう聞き飽きたんだよ!その台詞はよォォォ!!」

ガキィンッ

 

千雨に斬りかかるが、千雨はそれを受け止める!

 

「ううッ………うおおおおッ」

ググググググ…………

「言ったはずだ。貴様の剣はすでに『憶えた』となッ!速度だけではなく、力も!」

 

だが、千雨の小太刀はアヌビス神の剣に押されていた!

 

「ぐうううッ………(分かってはいたが強い!闘えば闘うほど、攻撃が加速されてやがる…………!…こうなりゃ――――)」

コオオオオオオオオ

「………?(何だ?この『音』は………………?)」

 

突如として聞こえてきた『音』に、アヌビス神は疑問を持つ。

瞬間―――――

 

 

 

 

 

波紋疾走(オーバードライブ)ッ!!!!」

バリバリバリバリバリバリ

「なッ!?」

ドッギャァアアアーーーーーン

「ウギャゥウッ!?」

 

千雨の小太刀から『火花』が散ったかと思うと、アヌビス神が弾かれたように『飛び退いた』!

 

「ふう、危なかったぜ…………(『波紋』は『スタンドに近づくため』の技術と聞く………スタンドの『波紋伝導率』は、サボテンなんかより断然高いぜ………!)」

 

 

 

千雨の使う『双燕天翔流仙道剣術』は、『波紋』と『剣術』を組み合わせた流派!

故に、この流派の継承者は、自ずと『波紋の呼吸』の使い手でもあるのだ!

ちなみに千雨の波紋の強さは、『呼吸』の師匠であるリサリサ曰く『屍生人(ゾンビ)程度なら難なく倒せる』位らしい………

 

 

 

波紋の影響を受け、アヌビス神は麻痺した体を立て直そうとするが、うまく動けないでいた。

 

「よし、後は………ウェカピポッ動きを止めてくれッ!!」

「……了解した。」

 

千雨に言われ、ウェカピポは『鉄球』を投げる体制に入る。

 

(―――ウェカピポの『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』で動きを封じ、やつの刀を完全に破壊する!これでようやくアヌビス神との因縁が終わるッ!!)

 

ウェカピポが鉄球を投げた時、千雨の頭の中では、すでにアヌビス神の再起不能(リタイア)が浮かんでいた。

だが――――

 

「アヌビス神ィィィィィィィィィィィィィンッ!!!」

ゴウッ

「何ィッ!!!?」

「チンク姉ッ!?」

 

突然、鉄球の進行方向にチンクが現れる!

 

(アヌビス神!貴様が『刀剣』ならば!私の『ランブル・デトネイター』で『爆破』できる!二度と貴様が!誰かに憑けないようになァアアアアアーーーーーッ!!)

 

チンクは声に出さず、頭で怒りをぶちまけていた。普段の彼女からは考えられないが、(ディード)を利用された怒りからか、完全に頭に血が上っていた。

 

「あのバカ………ッ!(あいつがレッキング・ボールの『影響』を受けたら…………)よせッチンクッ!!」

 

千雨が止めようとするが、すでにウェカピポが放った鉄球はチンクに迫り―――

 

 

 

ブワアアアッ

 

 

 

鉄球に付いていた14の『衛星』が発射された!

頭に血が上っているとはいえ、チンクは後方から迫る衛星の気配を察知し、難なくかわす。

 

「終わりだッ!!アヌビス神――――!?」

 

そして、アヌビス神に触れようとするチンクだが、急に停止する。

 

「?………どうしたんだ?チンク姉??」

「あ〜〜、言わんこっちゃない………『左半身失調』だ。」

「………?何それ?」

 

アナスイの口から出た単語『左半身失調』に、ティアナは首を傾げる。答えたのはアキラだ。

 

「………ウェカピポの鉄球は、私の一族とは違う、『壊れゆく鉄球(レッキング・ボール)』と呼ばれる、王族護衛の戦闘のための鉄球の能力なんだ。衛星をまともに喰らっても死ぬけど、顔をかすったら、その衝撃波で十数秒、脳は『()()()()()()()()()()』感覚に襲われて、戦闘不能になるんだ………」

「「「……………え゛?」」」

 

アキラの説明に、ティアナたちは絶句した。

チンクは『右目を失明している』。つまり、元々右側が見えない。(プラス)左半身失調。

つまり…………………

 

 

 

 

 

(ま……………全く見えないィィィィィィッ)

 

完全に戦闘不能だった……………

 

 

 

 

 

「な…………何だか分からんが、助かったのか?身体のシビレも取れたぜ…………」

 

チンクがレッキング・ボールの能力を喰らった中、波紋の力から復活したアヌビス神が呆気にとられたように呟く。

 

「………アヌビス神、ここは退くぞ。」

「ガディ・Ru!?」

 

いつの間にか、ガディ・RuとHGがアヌビス神の側にいた。

 

「既に『準備は整ったからな』!!」

 

 

 

ブオンッ

 

ブオンブオンッ

 

ブオンブオンブオンブオンブオンブオンブオンブオンッ

 

 

 

「!バイクのエンジン音…………!?」

「また『バイシクル・レース』かッ!!」

 

だが、そのエンジン音はもはや『爆音』に近いレベルだ。

それは、段々と千雨たちに近づいてくる!

 

そして、それは現れた!

 

ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ

「なっ!?あれは……………ッ!?」

 

来たのは、全高2mにも及ぶ三輪バイクだ!

タイヤには鋭いスパイクがあり、前輪の泥除けには龍の頭、後輪のサイドにはミサイルが付いた翼、さらにヘッドライトには宝玉を持つ龍の手が付いた翼龍を模したバイク、運転席には、ガトリング砲がまるでリーゼントのように頭部に鎮座して、特効服を着込んだエイリアンが、巨大な斧を肩に担いでこちらを睨んでいる。

 

「『バイシクル・レース“総長(フルアーマー)”』ッ!!群生型ゆえに、今まで分散していたスタンドエネルギーを一台に集中することで誕生する、バイシクル・レース最強の姿だッ!!」

「お前………こんな隠し玉を…………!」

 

バイシクル・レースの最強形態『総長』に驚愕する一同。

もはや総長どころの問題じゃない姿だが、とにかくヤバい事は確かだ。

 

「こいつの馬力は相当な物だ。もったいないが、今回はこれで『逃げ切れさせて』もらうッ!!」

「ふん!…………千雨、再び勝負はお預けだ。だが、次こそは絶っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜対に負けんッ!!」

「ま、待てッ!!」

 

ノーヴェが止めようと駆け出すが、HGの身体から『緑色の両腕』が出てくる。そして、手の平を向かい合わせるような構えを取ると――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()ッ!!」

ドッバァァアーーーーッ

「ッ!?」

ドッガァアッ

「うおッ!?」

 

「緑色のエネルギー波」を地面に放ち、目くらましにする!

一瞬、足を止めるノーヴェだが、その一瞬の内にガディたちははるか遠くまで走り去っていた………

 

「くそッ!!」

「………すまん、姉としたことが、頭に血が上って……………」

「チンク………」

 

左半身失調から回復したのか、チンクは自らの失敗に恥ずかしげに謝る。

 

「気持ちは分かるが、そういう時こそ冷静になることが大切だ。奴は再び現れるだろう………その時こそ、彼女を助けよう。」

「………ああ。」

 

ウェカピポにたしなめられ、チンクは落ち込んだように返答した。

 

 

 

(…………奴の今の技は…………まさか、HGッ!ヤツの正体は………!?)

 

一方、ホル・ホースはHGが出した技に、HGの正体を察知していた。

 

その正体は、かつて空条 承太郎たちとともにDIOを倒すためエジプトへ向かった、『あの男』だった……………

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

「―――どうやら、向こうも終わったようだね………」

「そのようでござるな………」

 

川岸での戦いをホテルの屋上から見ていた楓は、川岸にいた敵が去っていくのを見てそうつぶやいた。彼女の隣には、アッシュグレーの髪の少年とメイドが立っていた。

 

「いやはや、助かったでござる。拙者の『夢幻』では、流石にあの数を相手にするにはキツイでござるからなぁ~♪」

「いえ、ようやくスタンドの扱いにも慣れてきたので、上手くいって良かったですよ。」

 

少年がそう言うと、メイドが声をかけた。

 

「けれどぉ、能力だから仕方ないとはいえ~、ただ『突っ込む』だけではいけませんねぇ~………」

「そ、それはそうだけど………」

 

少年は苦笑すると、楓に背を向けて歩き始めた。

 

「じゃあ、ボクたちはこれで………」

「おや、ネギ坊主たちと会わなくてよいのか?」

「ええ……まだその機会じゃないだろうし………それに、ノーヴェさんには、少し会いづらいし………」

 

少年は苦笑交じりに答える。

右側の短い三つ編みが3本、風に揺れていた。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ホテル嵐山

 

とある一室

 

 

「――――で、これはどういう状況なの?」

 

ホテルに戻り、本部として機能している部屋にホル・ホースとウェカピポを連れたティアナたちは、目の前の光景に呆れ半分の表情になる。

中では…………

 

「あ、ティアお帰り。」

「ってホル・ホースッ!?何であんたがいるのよッ!?」

「お前………ウェカピポかッ!?生きてたのかよッ!!」

「ああ、二人ともお疲れ様。悪いんだけど、この状況何とかしてくれないかしら………?」

 

SPよろしく、黒いスーツにサングラスのネギ、明日菜、スバル、徐倫に囲まれたルル・ベルが、困ったように風にホル・ホースたちに訴えかけていた………

それを見た千雨とノーヴェは、呆れたようにこう思った。

 

((てか、何で修学旅行にSP服なんて持って来てんのよ/だよ…………?))

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

麻帆良学園

 

グリーンドルフィンストリート麻帆良

 

 

学園長たちとの話し合いの関係で、ティアナたちには明日合流する予定だったフェイトとヴィータは、通信回線を開いてルル・ベルの事情聴取に立ち会っていた。

 

[―――名前は『ルル・ベル』、1993年12月5日生まれ………スタンド名は「サイケデリック・インサニティ」で、重力を操る能力…………ここまでで、間違った点はないわね?]

[ええ、問題はないわ。]

 

ティアナの質問に、ルル・ベルは気にしないように答える。その様は、どこか優雅にさえ見えた。

 

[それじゃあ、本題よ。あなたの目的。スバルたちの話じゃあ、千雨の命を狙う『ヴィオレッタ』と言ったかしら?彼女の一味と対立しているらしいけど、理由は?]

 

ティアナは、早速核心を突いてきた。

 

ルル・ベルが『ヴィオレッタ』と対立する理由―――ルル・ベルと彼女の関連も知りたかったし、そのためにスタンド使いを生み出していた事も、未だに謎だった。

 

[――――それは…………]

 

ルル・ベルはしばしティアナを見つめたまま黙った後、布で隠していた左手に手をかける。

ルル・ベルが隠していた左手の布を取ると、そこには―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[それは、()()()()()()()()()()()()()()………]

[『ッ!?』]

 

 

 

 

 

ルル・ベルの『左手』は、

 

 

 

 

 

()()』だった………

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ホテル嵐山

 

 

「ひ………左手が右手…………!?」

「娘だと………………ッ!?」

 

ルル・ベルの告白に、ティアナたちは息をのんだ。

ルル・ベルは両手の平をティアナたちに見せているが、何度みても、彼女の左手は右手だ。

 

「………見せといて言うのも何だけど………あまりみないでくれる?結構気にしているのよ………」

「あ………ご………ごめん………………」

 

と、ルル・ベルは不機嫌そうに左手を引っ込める。普段隠している位だ。恐らく、左手がコンプレックスなのだろう。

 

「じゃ、じゃあ何?あんた、お母さんを止めるために、スタンド使いを生み出して、対立してるわけ!?」

「………ええ、そうよ。ネギ君やのどか、他にも何人かいるけど、麻帆良のスタンド使いの大半は、私やお母さまが生み出した者よ。」

「………親娘でスタンド使いの生み出し合いって…………」

「壮絶な親娘喧嘩だな…………管理局を巻き込むレベルなんて……………」

 

明日菜の質問に対するルル・ベルの返答に、皆は、感心していいのか呆れていいのか、分からない表情をしていた…………

そこへ、再びルル・ベルが口を開く。

 

「………お母さまは、ポルナレフの妹を殺した『J・ガイル』の妹よ。逆恨みでポルナレフを殺すつもりでいたけれど、6年前、コロッセオで何者かにより殺されたため、その『罪』を娘である千雨に着せるつもりよ。………まあ、そのあたりは、あなたたちも察してるいでしょうけどね。」

 

ルル・ベルの言葉に、ティアナたちは頷く。

 

「でも、お母さまのスタンドは戦闘向きではなかったの。『左手で触れたものの能力を打ち消す』能力…………故に、お母さまは他のスタンド使いを集めて、復讐の為の軍団を作り上げたのよ。」

 

ルル・ベルが側にいたサルシッチャに目をやると、サルシッチャはコートの内ポケットに手をやる。そこからは―――

 

「!それは…………!」

「お婆さまの残した、この『矢』を使ってね。」

 

承太郎たちの推測どおり、最後の「矢」が出てきた………

 

「………この矢は、一体どうしたの?」

「お母さまが持っていた物を持ち出したのよ。結果として、『聖王教会』にあった『矢』が盗まれてしまったけれどね……………」

 

サルシッチャから受け取った矢をテーブルに置いて、ルル・ベルは少し申し訳なさそうに言う。

 

「………復讐に駆られるお母さまは、正直見ていられなかったわ………復讐以外に何も考えないようになってしまったんですもの………」

「だから、止めさせるために矢を…………?」

 

ネギが聞くと、ルル・ベルはええ、と頷いた。

 

「でも、お母さまを止めるには、お母さまの集めた軍団は大きくなりすぎていた………強力なスタンド使いに加え、どこで情報を入手したのか、ミッドのスカリエッティとも繋がりがあった………そして、『彼』が表れたわ………」

「彼………?」

「彼について詳しいことは、私にも分からないわ…………でも、一目見ただけで、ヤバいと感じたわ…………」

 

『彼』を思い出したのか、ルル・ベルは身震いをした。

 

「彼は、お母さまにある情報を与えたわ。『矢』の更に先にある『レクイエム』に匹敵する『力』の存在を………ただ、それについても今調査中よ。」

「オレが潜入したのはいいが、いい情報は得られなかった………何か知ってると思って」

 

ルル・ベルに代わり、ホル・ホースが口を開く。

ふと彼は、近くにあったスーツケースを開ける。中からは―――

 

ドサッ

「うわぁあッ!?」

「えッ!?この人って……………?」

「ダ……『ダービー』ッ!?」

 

かつて、徐倫とのポーカー対決に敗れたスタンド使い―――ルーニー・S・ダービーが、縛られた状態で出てきた

気絶しており、とりあえず生きているようだ。

 

「こいつを問いただしてみたんだが、な~んにも知らなかったわけよォ。」

「じゃあ、あの時の『半分こスタンド』は…………」

「ええ、私たちの仲間よ。今は別行動だけど。」

 

ルル・ベルは、スバルが『半分こスタンド』と呼んだ事に苦笑いしつつ、そのスタンドの本体であり、現在はあの3人と行動している『双子』を思い浮かべていた。

 

「まあ、そのあたりは調査を続行するわ。まだ手はあるし。」

 

再びティアナを見据えると、ルル・ベルは右手を差し出した。

 

「………正直、私たちだけではお母さまの軍団は倒せないわ。今までの行為については謝るわ。だから………」

「手を組みたい…………ってことかしら?」

 

ティアナに言われ、「そうよ。」とルル・ベルは答えた。

 

「………ホントにそう思ってるの?」

「ええ。」

 

明日菜にも聞かれ、ルル・ベルは答える。

 

そして―――

 

 

 

 

 

『オラァッ!!』

バギィッ

「プギャウッ!?」

 

ネギ、徐倫、明日菜、スバルに殴られた。今までのルル・ベルのしてきた行為は、正直許せないものがあったからだ。ネギやのどかが矢に射抜かれた事が、特にだ。

 

「Oh………」

「それは仲なおりの『握手』のかわりよ、ルル・ベル。」

「ええ………あ、ありがとう…………ブ………協力感謝するわ……………」

 

鼻血を吹き出しながら、ルル・ベルは徐倫たちに感謝するルル・ベル。口調は普段と変わりないが、鼻血まみれで痛々しかった…………

 

「今度やつらが襲ってきたら、私たちで倒すわよッ!!」

「…………ええッ!!」

 

機動六課&麻帆良学園&ルル・ベル一味――――同盟結成!!

 

 

 

 

 

※なお、ルル・ベルの鼻は、この後仗助に治してもらった。

 

 

 

 

 

←to be continued...




51話です。
・千雨は『波紋使い』でもあるので、波紋による一時的な痺れをやってみました。波紋がスタンドに近づくための技術というのは、SBRの10巻から。

・チンクにレッキング・ボールは、かなりキツいです(笑)左右が全く見えないもん(笑)

・『バイシクル・レース“総長”』&HGの正体。技からして『彼』ですが、まだ秘密にしときます。

・楓と話していた2人は、もちろん彼らです。

・ルル・ベルの正体は、『左手が右手の女―――ヴィオレッタ』の娘でした。「母親のために頑張る娘」という点ではフェイトに似ていますが、「母親のために従った」フェイトに対してルル・ベルは「母親のために反発する」等、若干違いがあります。

・少し重くなった今回ですが、次回は一休みで奈良で我らが本屋ちゃんの出番です。

では、次回をお楽しみに!
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