ストライカーズ・オーシャン【ジョジョの奇妙な冒険 Part6異聞】   作:オレの「自動追尾弾」

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#05/居残り授業を受けよう!

「---成程、彼がねえ………」

「ミャ~」

 

どこかの、ホテルらしき部屋。

渡された写真を見てその少女は、膝に乗った猫を撫でながらそう呟いた。

 

「どうするの?あのコ、今結構注目浴びているみたいだよ?」

「どうするの?あのコ、矢で射貫くの?」

 

黒と白の双子の兄妹は、その少女に聞いた。そうね、と少女は呟くと、背後に控えた男に写真を渡した。

 

「彼の件は、サルシッチャ、あなたに任せるわ。なるべく人目の少ない時を見計らってちょうだい。」

「了解しました。」

「ソルとルナには、『田中 かなた』の監視をお願いするわ。あの女子、メイドがいつも一緒だから、気を付けて。」

「「分かったよ、お嬢さま♪」」

 

ソルとルナの兄妹はそう返事をすると、仲良く手をつないで退出していった。少女は紅茶を一口飲むと、夜の麻帆良学園都市を見下ろした。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

『グロウン・キッド』との戦いから3日後の金曜日

 

昼休み

麻帆良学園職員室

 

 

「『居残りさんリスト』?」

「ああ、高畑先生は、たまに小テストをやっていてな。あまりにも点数の低い生徒は、放課後に『居残り授業』をさせるんだ。それを、君に引き継いでほしいそうだ。」

 

そう言ってリストを渡すウェザー。リストには、6人の名前と点数が載っていた。その中には……

 

「あ、アスナさんもいる。アスナさん英語ダメだからなぁ。」クスクス

「本人は居残り授業を楽しみにしていたみたいだがな……だが3学期に赤点とる生徒が出るのは、『実習生』として問題だぞ?」

「う……た、確かに。」

 

ウェザーに言われ、反省するネギ。

 

(うーん……でも、アスナさんにはずっと迷惑かけちゃったから、これでお返しが出きるかも……よし!)

 

「分かりました!やらせて下さい!『居残り授業』の引き継ぎ!」

「…よし、分かった。『6人』には、オレから伝えておこう。」

 

そういうとウェザーは、職員室から出ていった。ネギは、早速居残り授業の準備を始めることにした。

 

 

 

 

 

#05/居残り授業を受けよう!

 

 

 

 

 

放課後2年A組

 

「――というわけで……」

 

今、教室内には『7人』の生徒が居残り授業を受けるため、残っていた。

 

 

両サイドを三つ編みにし、後ろは二つに束ねた小柄な少女――綾瀬 夕映(あやせ ゆえ)

 

 

徐倫と同じくらいの身長の、細目の少女――長瀬 楓(ながせ かえで)

 

 

金髪、色黒の中国系の少女――古菲(クーフェイ)

 

 

髪を左右で束ねた少女――佐々木 まき絵。

 

 

そして、明日菜と徐倫、スバルの7人だ。

 

 

「A組の『バカ5人衆(レンジャー)』+αがそろったわけですが…」

「誰がバカ5人衆よ!!」

「てか、私は小テスト当日に熱でブッ倒れたから『再テスト』受けるだけだろうが!!」

 

意義を唱える二人。楓と古菲は気にしてない様子で徐倫に

 

「ジョジョ、そう言わないで欲しいネ。」

「そうでござるよ司令官(コマンダー)ジョジョ。」

「誰が司令官だ!!後ジョジョって呼ぶなっつってんだろ!!」

 

火に油を注いだ。徐倫は、二人に怒鳴り散らすと、ぜーぜーと肩で息をする。ふと、ネギが首を傾げた。

 

「ジョジョ?」

「ああ、徐倫のアダ名よ。ほら、「空“条 徐”倫」で、『条』と『徐』が続いてるでしょ?」

「ナルホド………」

 

明日菜の説明に納得をするネギ。そこで、

 

「………で、何で私まで居残り授業を?」

 

口を開いたのは、今まで座って黙っていたスバルだ。彼女の名前は、リストには載っていないはずだ。なのに、帰りのHRに、急にネギに残るよう言われたのだ。

 

「あ、僕スバルさんの学力がどの位か知らないから、いい機会だし、ついでに知っとこうかな~~って思って。」

「ってそれ要するに、私たちと比べるってこと!?」

「うわ~~ん、ネギくんが先生みたいなこと言うよ~~」

「実際先生だがな……」

 

こうして、居残り授業が始まった。

 

 

 

 

 

「では、これから10点満点の小テストをしますので、『6点以上』取れるまで帰っちゃダメです。」

 

言うと、ネギはテストのプリントを配り始める。

 

「えーっと、全員に行き渡りましたね?じゃあ、始めて下さい。」

 

ネギの号令と共に、全員が一斉に問題を解き始める。

 

 

 

☆そして5分後★

 

 

 

「できましたです……」

「私もーー」

「ほらよ。」

 

夕映、スバル、徐倫が、ネギに解き終わったテストを渡す。

 

「えーっと、綾瀬さん9点、スバルさんが8点、そして空条さんが10点!皆さん、合格です!」

「おっし!」

「まあ、こんなもんよ。」

「……」

 

三者三様でリアクションをする、一抜け組3人。夕映は普段と変わらないが。

 

「綾瀬さん、全然できるじゃないですか?」

「……勉強キライなんです。」

「「へ………?」」

 

リアクションに困るネギとスバルだった。

 

「………夕映、あんたいい加減ちゃんと勉強しなさいよ。」

「嫌です。」

「……やれやれだわ。」

 

徐倫のツッコミも、意味がなかった…

夕映は、待っていたのどかとメガネにアホ毛の少女――早乙女ハルナと共に、教室を後にした。

 

「できたアルよー」

「できたよネギくん♪」

「んー」

 

楓、古菲、まき絵も、終わったらしい。

 

 

 

 

採点結果

  楓――3点

 古菲――4点

まき絵――3点

 

 

 

「「「……」」」

「「「ナハハ………」」」

 

散々な3人だった。

 

「―あれ?アスナさんは?」

「う…」

 

言われて、ぐいっとプリントを出す明日菜

 

 

 

明日菜――2点

 

 

 

「「「………」」」

「あんたたちねえ……」

 

もっと散々な明日菜。3人は黙り込んでしまい、徐倫は呆れてものを言えない。

 

「じゃ、じゃあ、ポイントだけ教えますね!終わったらもう一回やってもらいますから!」

「はーい。」

「がんばれ~~」

 

ネギは、残った4人にテストのポイントを教える。スバルと徐倫は、残って見守るようだ。

 

「えっと、ここがこうなってこうなるから……」

「ふんふん。」

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

一時間後

 

 

楓、古菲、まき絵も帰り、残るは明日菜のみだが……

 

 

 

「「「……………」」」

「……もういいわよ…私バカなんだし………」

 

並んだテストの点数――1~4点――に、何て言ったらいいかわからない3人。明日菜はもういじけていた……

 

「おーーい、調子はどうだいネギ君。」

 

そこに、高畑がやってくる。様子を見に来たようだ。

 

「お、例によってアスナ君かーーー。あんまりネギ先生を困らせるんじゃないぞー。」

「た、タカミチ」

「た、高畑先生!!こ、これは……!」

 

明日菜が弁解しようとするも、高畑は「じゃあがんばって」と言い残して、行ってしまった。

 

「…………」

「ア…アスナさん…」

「アスナーー?」

 

ぷるぷると震えている明日菜に、何とか声をかけるネギとスバル。徐倫は黙ったままだ。

 

 

次の瞬間。

 

 

 

「うわあああーーーーーーーーーーーん!」

「ああ!?」

「お、おい!?」

「アスナ!?」

 

いきなり教室を飛び出す明日菜。追おうとする3人だが…

 

ドヒューーーン

「「って速っ!?」」

「アスナさーーーーん!!」

 

本当に人間か!?というスピードで、既に教室2つ分位遠くまで行ってしまった明日菜。ネギは『杖を持って』明日菜を追いかける。スバルも一緒だ。

 

 

 

 

 

「………もう帰っていいわね?」

 

1人教室に残った徐倫はそう呟くと、帰る準備を始めた。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

麻帆良学園湖の西側の道

 

 

ジョギングをする人たちのコースにもなっているこの道を、男は歩いていた。

 

特に意味はない。単なる気分転換にだ。

 

『矢』のことでこの街―――麻帆良に来たが、なかなか良い街だと、男は思っていた。自然も豊かで、街の雰囲気もいい。やはり、『娘』をここに入れたのは、正解だったな。

 

男がそう思っていると……

 

 

 

 

 

ドヒューーーーーーン

「!!?」

 

『世界陸上出たら世界新記録出るんじゃね?』というスピードで、目の前を女子中学生が通り過ぎ、

 

シュバーーーーーー

「アスナさーーーーーん!!」

「待ってよアスナーーーーー!!」

 

後を追うように、『杖に乗った少年と女子中学生』が通り過ぎた。

 

「……やれやれだぜ…………」

 

男は誰に言うでもなくそう呟くと、彼らを追うことにした。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

湖湖畔

 

 

「あ…あんた……私の足に追いつくなんて…なかなかやるわね…」

「こ……この『杖』……自動車くらいの速度……出るんですけど…」

「……マジ?」

 

どれだけ足が速いんだこいつは?という目で明日菜を見る2人だが、相当疲れたらしく、明日菜と共にその場に座り込んでしまう。

 

「…あんた、何でそんなにがんばるのよ?」

「え?」

 

ふと、明日菜はネギにそう聞いた。

 

ネギは未だ10歳だ。何でこんな歳の子供がそんなに頑張るのか、明日菜には不思議だった。

 

「……僕、憧れている人がいるんです。」

 

ネギは語り始めた。自分が頑張る理由を…

 

「……ただ、みんなはその人は死んだんだって言います。でも…僕にはあの人が死んだとは思えない!あの人は……千の魔法を使いこなす最強の魔法使い……『千の呪文の男(サウザンド・マスター)』は…この世界を旅しながら、たくさんの不幸な人を救ってるんです…!」

 

ネギはそう言って、自分の……あの日、父から授かった杖を見つめる。

 

「……だから僕は、あの人のような立派な魔法使いになりたいんです!そうすれば、この広い世界のどこかであの人に会えるかも知れないから…!」

 

ネギは、力強くそう答えた。

 

 

スバルは思った。ネギのこの憧れは、自分のなのはに対する憧れに近いものだと。

 

 

明日菜は、力強く答えたネギを見て、言いようのない感情が沸いてきた。そして…

 

 

「あーーーーーーーーーーー!!もう!!分かったわよ!!やればいいんでしょ勉強!!」

「え?」

「アスナさん……」

 

いきなりそう叫ぶ明日菜に驚く2人。明日菜は、何故か持ってきてしまったプリントを解きはじめる。

 

「あんたがそのマギ……何とかになるには、今の先生の仕事をうまくやんなきゃいけないんでしょ?………協力するわよ。」

「ア……アスナさん……」

「アスナ…」

 

ネギとスバルは、明日菜の一言に、涙腺が緩む。なんだか、うれしい気持ちでいっぱいだった。

 

「ありがとうアスナさん!!……あ、もうこんな時間だ!今日の続きは帰ってからに――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスゥウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………え?」

 

 

 

 

 

 

 

何が起こったのか分からなかった。

 

 

 

 

明日菜にも、

 

 

 

 

 

スバルにも、

 

 

 

 

そして、ネギにさえも……

 

 

 

 

「ネ………」

 

 

 

 

ネギが立ち上がった瞬間、

 

 

 

 

 

古めかしい『石の矢』が、

 

 

 

 

 

ネギの胸を『貫いていた』……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネギィィィイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

 

 

明日菜の悲痛な叫びが、湖に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

←to be continued…

 




5話です。

・サブタイトルは「『狩り(ハンティング)』に行こう!」から。

・話自体は原作と大して変わっていませんが、暗躍するお嬢様陣営の様子や、『ジョジョ』のあだ名の解説等を追加しています。

・ネギ『スタンド使い化』。
 二つの勢力に、三人の主人公、片方に二人いたんじゃあバランスが悪いと思い、ネギは中間ですw

では、次回をお楽しみに!
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