ストライカーズ・オーシャン【ジョジョの奇妙な冒険 Part6異聞】   作:オレの「自動追尾弾」

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#54/愛と欲望のキッス ①

ホテル嵐山

 

ネギと仗助の部屋

 

 

「あああああ……僕は………僕はどうしたらーーーー…………」

「―――で、ネギはあんな状態になった、と………」

 

明日菜たちに事情を聞き、頭を抱えて悩むネギを見ながら仗助は呟いた。

 

昼はのどかに、そしてつい先程ルル・ベルにと、一日に2人の女子に告白されたネギは、先程よりも更に激しく悩んでいた。

 

「しかし、宮崎はともかく、ルル・ベルのやつは昨日今日会ったんだぜ?それなのに、何でネギは『アニメ一話見逃したらメインヒロインが死んでいた』みたいにショック受けてんだ?」

「(あれ、何故か自分の事言われているような?)………あれよ、ネギは『どっちの気持ちも無駄にできない』性格なのよ………」

 

仗助の例え話が何故か他人事のように思えない明日菜であったが、とりあえず分かりやすく説明をした。

確かにあれの前話を見逃したら、かなりのショックを受けるが。

 

「つーか、ルル・ベルはいつネギに惚れたんだ?」

「うーん……ルルちゃん(※ルルちゃん=ルル・ベルのこと)、スタンド使いを生み出してたから、その時にネギ君見かけて一目惚れとか?」

「なるほど、それならあり得るな。」

 

スバルの推測に徐倫が賛同する。

しかし『ルルちゃん』とは……いつの間に呼び名を付けたのやら………

 

「ううう……会ったのは昨日だけども………でも、その「気持ち」を無駄には………でも宮崎さんの告白も…………でも…………あああああーーーー………」

「あー、こりゃあ重症だな……」

 

頭を抱え悩むネギを見ながら、仗助は呟くしかなかった………

 

 

 

 

 

#54/愛と欲望のキッス ①

 

 

 

 

 

「―――んじゃ東方先生、ネギをお願いね。」

「おう。おめーらも、新田先生に見つかんねーように気をつけろよ。見つかったら、厄介だしな。」

 

見回りのために部屋を出る明日菜たちに、仗助が言う。ネギはだいぶ落ち着いたのか、眠り始めていた。

 

(ルル・ベルのやつが『あやか』並にベタ惚れなら『寝込み』を襲いかねないが、念のためにな。)

(今のいいんちょには「リミッター」がかかっているから心配はないけど、ルル・ベルにそれがあるとは限らないしね………)

 

堅物で融通の効かない新田先生に聞かれたら色々と面倒なので、小声で話す一同。

上の階からは、A組の皆がやかましい声が聞こえていた。

 

(あいつら………)

(昨日お酒のせいで寝ちゃったから、その分ハシャぐ気満々だね………)

 

徐倫たちが呆れていた、そんな時だ―――

 

 

 

 

「コラァアッA組ッ!!いい加減にせんかァーーーーッ!!!」

 

(………ほーら、あーなった………)

 

新田先生の怒鳴り声が、上階から聞こえてきた。

 

「昨日は珍しく静かだと思えば…いくら担任のネギ先生が優しいからと言って、「学園広域生活指導員」のワシがいる限り、好き勝手はさせんぞッ!!」

 

数名の生徒が正座する前で、新田先生が説教を始めていた。

 

「これより!朝まで自分の班部屋からの『退出禁止』ッ!!見つけたら『ロビーで正座』だッ!!わかったな!!?」

『え………えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?』

(あーあ、やっぱり面倒なことになってる…………)

 

「退出禁止令」に、全員が抗議の声を上げるが、新田先生は「言い訳無用!」と突っぱねてしまう。

 

「あの〜〜、すんません、質問いいッスか?」

(徐倫!?)

(いつの間に!?)

 

だが、そこに勇者が一人。いつの間にか一団に加わっていた徐倫だ。

 

「トイレが『班部屋の外』にあるんすけど、これから行きたくなったら、どーすんスか?」

「え………そ、それ位なら、退出『可』だ。安心しなさい。」

 

揚げ足をとられる形とはいえ、今までプリプリと怒っていた新田先生は、徐倫に言われたためにすっかり怒りが冷め、そのままその場を立ち去った。

 

「さ………さすがジョジョ!私たちにできない事を平然とやつてのけるッ」

「あの場であんな事言えるのは徐倫くらいだよッ!そこにシビれる!」

「あこがれるゥ!」

 

新田先生が立ち去った途端、A組一同が徐倫を称えだした。

 

(な………何かスゴいポジションにいるんだね、空条さんって…………)

(まあ………徐倫って、結構勇気あるからね〜、良くも悪くも…………)

 

「―――でも、退出できないのは、変わりないよね〜〜〜〜?」

「!あ……朝倉さん〜〜〜!?」

 

と、いつの間にか壁に寄りかかり腕を組んだ朝倉が、嘲笑してあやかたちに話しかけてきた。

 

「ねえ、このまま夜が終わるのはもったいないでしょ?私から、『ゲーム』の提案があるんだけど、A組で派手にやってみない………?」

「ゲームーーー?」「何それ〜〜?」

「賛成〜〜〜〜!」「反対ーーーー!」「正座ヤダーーーー」

「な、何を言っているんですのッ!?そんなの、委員長として―――」

 

朝倉の突然の提案に、A組一同は賛否両論、あやかも反対していた。

 

「その名も!『ネギ先生の唇を奪え!ラブラブキッス大作戦!!』」

「――――許可します!委員長としてッ!!」

「「「切り替え早ッ!!?」」」

 

ゲームの内容を聞くまでは………

 

「………徐倫、いいんちょの「リミッター」が外れたわよ?」

「ヤバいなこれ………あやかもう止まんないぞ………修学旅行のテンションに任せて暴走(スタンピード)する………」

 

暴走を始めるあやかに、徐倫たちは呆れていた………

 

「ルールは簡単ッ!!

 

1.各班代表二人で参加

2.武器は『枕』のみ。それ以外は認めません。

3.ゴールは、ネギ先生の『唇』!奪い取った者の班が優勝。

4.ただし、新田先生に見つかったら、文句言わずに正座!死して屍拾うものなし!

 

優勝者には、豪華景品がもらえるよーー♪」

『おーーーー!』

 

(みんなテンション高いねぇ〜〜〜………)

(ゴールが『ネギの唇』ってのが気になるな………朝倉のやつ、何考えてるんだ……………?)

 

朝倉の行動が気になる徐倫だが、今はあまり派手に動けない状況だ。すぐに朝倉に聞き出そうとしたが、それは叶わなかった。

 

 

 

 

 

「――――ふふっ、面白そうね……………」

 

「「「!!?」」」

 

 

 

 

 

背後から、こんな声が聞こえてしまったのだから…………

三人は振り返るが、そこには誰もいなかった。

 

「い…今の声は…………」

「ルル・ベルッ………!」

「まさか…………ゲームに乗じて、ネギを『(性的な意味で)襲う』気かッ!!」

 

どうやらこのゲーム、かなり厄介なことになりそうだ…………

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

『ラブラブキッス大作戦』開始数分前

 

六課の部屋

 

 

「―――という訳で、ネギ君の『貞操』がかなりヤバいらしいから、私たちの部屋でネギ君を預かる事になったよ。」

「…姉たちが見回りに行っている間に、そんな事が…………」

「ったく、ガキの唇奪って、何が楽しいんだよ…………?」

 

見回りから帰ってきたチンクとノーヴェに、経緯を話すディエチ。

当のネギはというと、まだ寝ている。寝ているままセインが、起こさないよう注意しつつ『ディープ・ダイバー』で連れてきたためだ。

 

「―――まあ、ホンヤの事もあるし、邪魔されたら可哀想だし………」

「まあね~~……あ、さっきアスナに聞いたンスけど、何かそのゲームの様子を『生中継』するらしいッスよ?」

「ホテルのテレビをジャックするって、やりすぎだろ………」

 

ノーヴェが呆れていると、オットーがテレビに手を伸ばすのを見た。

 

「ってオットー!?何でテレビ点けようとしてんだよッ!?」

「………いや、面白そうだし。」

 

ノーヴェは「不謹慎だろッ!!」とつっこみながらも、ディードの事で頭がいっぱいだったオットーが、少し立ち直ったようなので、ほっとしていた。

 

(とはいえ………今はまだ、「アヌビス神」の事は言えないよなぁ~~~…………)

「お、始まったみたいッスよ!」

 

[修学旅行特別企画ッ!!『ネギ先生の唇を奪え!ラブラブキッス大作戦!!』んんんん〜〜〜〜〜ッ!!さあ、教員部屋にいるネギ先生に、最初にアタックできるのは誰か!?実況は私、報道部朝倉がお送りします!]

「おお、けっこー本格的ッスね〜〜〜」

「ったく、何やってんだよ、朝倉(アイツ)は…………」

 

無駄に本格的な生中継をする朝倉に突っ込みを入れるノーヴェ。だが、

 

 

 

 

 

[なお、解説は取材のために偶然このホテルに泊まっていた、漫画家の『岸辺 露伴』先生にお願いします!]

[どうも、岸辺 露伴です。]

『本当に何をやってんだぁぁぁぁぁああああああ!!?』

 

意外な人物の登場に、ナンバーズ全員が叫んだ。

 

「何あの人解説なんか引き受けちゃってんだよ!?」

[面白そうなので、解説引き受けました。]

「届いたァァ!?ノーヴェの心からの叫び、露伴先生に届いたッスよッ!?この部屋盗聴されてんじゃないッスか!?」

「いや、偶然でしょ。」

 

ノーヴェとウェンディがつっこむ中、ディエチだけは冷静だった。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ホテル嵐山

 

露伴と康一の部屋

 

 

この部屋で、朝倉と露伴は実況をしていた。ちなみに、康一はカモと一緒に機器の操作をしている。「何で僕が……」と文句を言いつつもそつなくこなすあたり、彼の人の良さが伺えるだろう。

 

「では、ここで選手の紹介ですッ!!」

 

☆『ラブラブキッス大作戦』選手紹介★

 

1班――鳴滝 史伽&風香姉妹

2班――長瀬 楓&古菲

3班――雪広 あやか&長谷川 千雨

4班――明石 裕奈&佐々木 まき絵

5班――綾瀬 夕映&宮崎 のどか

 

 

「本命はいいんちょのいる3班!だが、バカレンジャーの『武闘派』!長瀬とくーふぇの2班も強敵だぁ!」

「僕としては、一見おとなしそうな二人のいる5班に注目したいですね。」

(何気にちゃんと解説してるし………)

「問題児双子コンビの1班や、運動部コンビの4班など、どこも強者ぞろいッ!さあ、果たしてネギ先生の唇を奪い取るのは誰なのかッ!!」

 

朝倉が実況する中、カモはほくそ笑んでいた。

 

(ムフフフ………この『ラブラブキッス大作戦!!』を利用して、兄貴との『仮契約』を乱発!そうすりゃ、「仲介料」でうっはうはだぜェ〜〜〜〜〜♪)

 

そう、今回の黒幕はカモだったのだ!すでにこのホテルの周囲には、仮契約の『魔法陣』が張り巡らされている。ネギとキスをすれば、速攻で仮契約が『成立』する仕組みである。

なお、カモや朝倉はあの場にいなかったため、ルル・ベルの告白を知らない事を、ここに明記しておく。そうじゃなかったら、こんな事しないし。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

1階廊下

 

 

(―――なあいいんちょ………私、一応『命狙われてる』身なんだが………)

 

千鶴、夏美、ザジ、徐倫たちに逃げられ、仕方なくあやかと組まされた千雨は、あやかに文句を(小声で)言うが………

 

(フフフ…………ネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生とキスネギ先生と…………)

(あ、ダメだコレ……完全に暴走してやがる………)

 

瞳孔がハートマークになり、鼻息の荒いあやかを見て、千雨は説得を諦めた……

すると――――

 

「ん…?」

「へ?」

「あら?」

 

曲がり角で、裕奈たち4班と鉢合わせしてしまった。

 

「―――いいんちょ!」

「まき絵さん!?くっ………!」

モフンッ

「「ぺうッ!」」

 

 

両者が見合ったかと思うと、二人同時に枕で攻撃した!

だが、

 

「な゛………何で…………私が………?」

 

まき絵の振るった枕は、どういう訳か千雨を直撃した………

そのままよろけながら後ずさる千雨だが………

 

(お、エモノがいっぱいネ♪)

タタタタタ………

「へ?」

(チャイナクロススプリットアタ〜〜〜〜〜ック!)

モギャアッ

「オグォアアッ!?」

 

乱入してきた古菲の一撃(枕越し)を喰らい、派手に吹っ飛んでしまった!

 

 

 

 

 

吹っ飛びながら、千雨は思った…

 

―――てか、別に交叉(クロス)してないじゃん!

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ドグシャァァアッ

「うおっ!?なっ、何だァ!?」

 

突然、目の前を横切った物体に、新田先生は慌てて後ろに引いた。

物体は、新田先生の右手にあった扉に派手に突っ込み、破壊音を響かせた。

 

「な、何だ?何が起きたんだ……!?」

「…………あ、その声、新田先生ッスか?」

「!?は、『長谷川』か!?一体何……………が………………?」

 

謎の物体X――――否、千雨の声を聞き、問いただすために扉の中を見た新田先生だが、次の瞬間、口が塞がった。

なぜなら、千雨は―――――

 

 

 

 

 

「………あー、やっぱ『東大寺』でおみくじ引くんじゃなかったなァーーーー………私って、何故か毎回『()()()()』が出るんだもん…………」

 

 

 

 

 

ブリッジをするような形で、便器に頭をつっこんでいたのだから…………

そう、千雨が突っ込んだ扉は、『御手洗い』だったのだ………

 

 

 

 

「………何があったか、話してくれるか?」

 

あまりにもありえない光景に目が点になっていた新田先生だが、とりあえず聞いてみることにした。

 

「いやね、班部屋近くのトイレに空条が入っていたから、どっか空いてるトイレないかなぁ〜〜って探していたら、突然、飛んできた枕越しにドロップキック喰らいまして…………いや、()()()()()()()見つかったから、いいんですけどね………」

「そうか………まあ、トイレなら退出許可したのは私だが…………」

 

とりあえず、それらしい言い訳をする千雨。色々とありえないが、筋は通っていた。

 

「あ、私は自力で出るんで、新田先生はソイツらを。」

「わ、分かった。無理そうだったら、言ってくれたまえ。」

 

意外と余裕そうだったので、新田先生は千雨が飛んできた方向へ、吹っ飛ばした犯人を探しに行った。

 

―――スポッン

「………ふう、何とか誤魔化せたな…………さて、部屋帰るか………(―――出る前に『明石』の悲鳴が聞こえたが………ま、私にゃあ関係ないがな。)」

 

数分後、自力で脱出した千雨は、班部屋へと歩いていった。

 

 

 

 

 

長谷川 千雨―――撤退

明石 裕奈――――脱落

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ホテル嵐山 外

 

 

ホテルの外壁、屋根のすぐしたにある出っ張りを、コソコソと這う形で進む二つの影があった。

 

「ゆ、ゆえ〜〜〜……何でこんな『部活』みたいなことしてるの〜〜〜?」

 

影―――のどかは、先行する夕映に向かい聞いていた。

 

「私の見立てでは、このルートが最も『安全』かつ『速い』のです。ネギ先生のいる『教員部屋』は端っこですので、どうやっても敵や新田先生と当たってしまいます……」

「そっか……だから裏手の『非常階段』からすぐに中に入れば……でも、『非常口』には「鍵」がかかってるかもーー………」

 

地図を見せながら説明する夕映に、のどかは不安を漏らす。

 

「こんなこともあろうかと、あらかじめ鍵を開けておいたです。」

「ゆ…ゆえすごいーーーー…さすが……」

「コラのどか!お礼は目的を―――――」

「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアア」」

「「ッ!!?」」

 

二人の会話は、突如響いた悲鳴により中断された。

 

「い…今のは………」

「鳴滝さんたち!?」

 

「キャアアアアアアアな、何これ!?オクラが……オクラがァァァァーーーー!」

「回って……跳ねて………サ、サ………」

「「サタデーナイトフィーバ〜〜〜〜〜……………」」

「「……………」」

 

悲鳴に次いで叫びが聞こえた後、急に静かになると、二人は訳が分からず固まった。

 

(ゆ…………ゆゆゆゆゆゆゆゆゆえ〜〜〜〜〜!何が起こってるの!?向こうで一体何が起こってるのォォォォォーーーー!!?)

(わ………分かりません!分かりませんが………鳴滝さんたちに何かあったのは確かです………!)

 

混乱してはいるが、とりあえず「鳴滝姉妹がピンチ」という事は理解した二人。

恐る恐る非常口の扉を開いた二人が目にしたのは―――

 

 

 

 

 

「………!そ………そんな………」

 

 

 

 

 

非情にも―――

 

 

 

 

 

「な………ふーちゃん………ふみちゃん………!」

 

 

 

 

 

原型がわからないまでに――――

 

 

 

 

 

「な…鳴滝さァァァァァァァァんッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生八つ橋まみれになり気絶した鳴滝姉妹だった………

 

 

 

 

「スッゴく『ニッキ(シナモンの和名)』臭いッ!!?オクラは?」

「鳴滝さんたちッ!!」

 

木乃香に声の似た某鼻毛漫画の少女みたいなツッコミを放つのどかに対し、夕映は鳴滝姉妹に近寄るが……

 

「ダメでしょ、食べ物を粗末にしたらッ!!」

「ゆえ、正しいけど間違ってるよ!?」

 

微妙にズレた声のかけ方をする夕映。どうやら、まだ混乱しているらしい。

 

「命に別状はなさそうですね……誰がこんな事を………?」

「まあ、八つ橋で死ぬなんてことありえないし………!?」

 

夕映に対してつっこみを入れるのどかだが、不意に、夕映頭上に気配を感じる!

 

「ゆえッ」

グイィッ

「!?」

 

のどかはすかさず『イノセント・スターター』で夕映を引きつけると、夕映のいた場所に、銀髪のゴスロリがペナントを振り下ろしながら「降ってきた」!

 

「―――あら、勘がいいのね…」

「!………あなたはいつぞやの………!」

「ルル・ベルさん!?」

 

何故か右手に『京都』と書かれたペナントを持ったルル・ベルは、怪しげな笑みを浮かべつつ、のどかたちに振り向いた。

 

「まさか………鳴滝さんたちはあなたが………?」

「ええ、「邪魔者」は早めにつぶした方が良いしね……」

 

小馬鹿にしたように言うルル・ベル。夕映はむっとした表情をして、ルル・ベルにつかつかと近寄ると……

 

ゴッ

「あたッ!?」

「夕映!?」

 

どこから取り出したのか、ハードカバーの哲学の本でルル・ベルを殴った!

 

「ダメでしょ、食べ物を粗末にしたらッ!!」

「「えっ、そっち!?」」

「おじい様が言っていました………食べ物を粗末にする女性は、粗末にした()()()()()を受ける、と。」

「「えっ、そうじ!?」」

 

だが、殴った理由が『天の道を往く』ような事だったため、のどかとルル・ベルは呆気にとられた………

 

「しかし……鳴滝さんたちを『邪魔者』と呼ぶとは……もしやあなた…………」

「いきなり話戻したわね………ええそうよ………宮崎 のどか、あなたにネギ君とキスされたらこまるのよ………まあ、双子は私の障害になりそうだったからね………」

「えっ………!?」

 

夕映に殴られた所をさすりながら、ルル・ベルは説明した。

 

「………のどかを名指しとは…………のどかッ!この人は私が食い止めます!早くネギ先生の所に!!」

「えっ、う、うんッ!!」

 

哲学の本を二冊装備した夕映に後押しされ、のどかはネギの部屋に向かい駆け出す。だが!

 

「させないわ!」

シュババババッ

「ぺ、ペナントが!?」

「のどかッ!!」

 

無数のペナントが、まるで捕らえるかの如くのどかに襲いかかる!

 

「てやーーーーッ!!」

パシパシパシパシパシッ

「「「!?」」」

 

だが、突如伸びてきた『鞭のようなもの』に、ペナントが全て撃ち落とされた!

 

「い…今のは……!」

「………あら、もう来たのね……………」

 

「全く……何か企んでいるとは感づいていましたが………こんな事だったとは思いませんでしたわよ!ルル・ベルさんッ!!」

 

いつの間にチームを組んだのか、あやかとまき絵が、威風堂々と構えていた。

 

 

 

鳴滝姉妹―――脱落

 

 

 

 

 

←to be continued...




54話です。
・サブタイトルは『愛と復讐のキッス』から。

・アニメのくだりは、私の実体験です(笑)あれにはマジでビビりました(笑)

・原作でも修学旅行2日目は楽しい雰囲気だったので、今回はギャグを全面に押し出してみました。参考資料はボーボボと銀魂です。

・ルル・ベル乱入。若干キャラが崩壊してます(笑)ルル・ベルの告白の真相は次回明らかに……?

では、次回をお楽しみに!
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