ストライカーズ・オーシャン【ジョジョの奇妙な冒険 Part6異聞】 作:オレの「自動追尾弾」
「―――本当に、お久しぶりです……………ブチャラティ……………」
「ジョルノに……………トリッシュまで……………何でまた京都に……………!?」
千本鳥居から脱出したネギたちは、傷を負った者たちの治療を兼ねて、近くにあった河原で休憩をしていた。
オットーとルーテシアはディードを介抱し、スバルは徐倫たちとで集まり、露伴は「今まで操ってきた人間の記録が書いてある」と、興奮気味でアヌビス神を読んでいた。ちなみに、アヌビス神は本にされた際、柄が巻物のような状態になっている。
「………あの、空条さん……あの人たちってもしかして…………」
「ああ………ブチャラティのかつての仲間たちだ……………」
「やっぱり………」
徐倫の説明に、スバルらは納得したように頷いた。彼らの話す様子を見れば、どのような仲かは、簡単に想像がついた。
「いえ、実は『
「ルル・ベルがッ!?」
「あの娘、そんなトコにまで
ジョルノの話に、皆はルル・ベルの情報網と行動力に感心と呆れの混じったような顔をした。まさか、イタリアのギャングの情報まで掴んでいるとは…………
「まあ、その裏切り者―――『サルシッチャ』もルル・ベルの側にいたからな。」
「何!?あいつ、パッショーネの構成員だったのかッ!?」
ミスタの付け足した言葉に、ブチャラティが声を上げた。
話によれば、サルシッチャはかつて
それにサルシッチャは、責任は自分にあると申し出て、『裏切り者』とされて組織から追われる身となったのだという。
だが、実際サルシッチャは暗殺に関与していない事が後に判明した。
主犯と名乗り出た『ラザニエ』によれば、リーダーである自分が責任という事にしろと言ってきたらしい(ちなみにその後、ラザニエはジョルノの監視下で監禁されているらしい)。
だが、それを知った時には、サルシッチャは自分の右手と左手であるソルとルナを連れて、行方知らずとなっていたという。
「表向きには、『裏切り者の粛清』という名目で探していました。探し出したら、コッソリヨーロッパの片田舎にでも隠すつもりでしたが………」
「その心配はなかったという訳か…………」
「………随分、部下思いな方なんですね………」
サルシッチャの意外な過去に、皆が息を飲む。
「………『スタンド使いとスタンド使いには「引力」があり、無意識のうちに引かれ合う』………一つのことで、ここまで引き合わせられるなんて…………」
「ある意味、そのヴィオレッタって女に感謝しねーとな………こうしてまた、ブチャラティと話が出来たわけだしな。」
ミスタが笑いながら、皮肉ったように言うと、違いないとスバルたちは苦笑いする。
「………『こっち』は問題なく再会できたな…………」
「問題は―――」
徐倫と明日菜が心配そうに見つめる先には、ジョルノの持ち込んだ『亀』が、ノンキそうに甲羅干しをしていた。
☆★☆★☆★
千雨は最初、最近似たようなことがあったなあ、と思った。
気づいた時、千雨は八畳位の部屋の中にいた。
部屋には、ソファーとテレビ、冷蔵庫といった家具と、車椅子に腰掛けた男性がいた。
その男は、千雨にとって身近すぎ、だが、遠い人物だった………
「………………その、なんだ……………久しぶりだな………千雨……………」
「と……………父………さん………………!?」
#60/キタッラ兄妹 ①
ネギたちが千本鳥居を脱出したころ―――
京都シネマ村
「―――で、ハァ………いきなり刺客にハァ、狙われて、ココにゼェ…、逃げ込んだワケね…………ハァ」
「はい………すいません、『念話』苦手なもので…………」
肩で息をしながら話すティアナに、刹那が謝る。近くにいるチンクやギンガ、アナスイも息を切らしている。
「………まあ、これだけ人がいれば、あちらさんも下手に手を出してこないだろうな。」
「だろうな……」
息が整ったのか、アナスイが周りを見ながら言う。
周りには刹那の言うとおり、修学旅行生をはじめとした観光客が大勢いる。こんな中なら、さすがに連中も派手に手出しをできないだろう。
「だが、スタンド使いの中にはそんなのお構いなしって輩もいるからなぁ………まあ、ヤツらにそんな外道野郎はいないだろうがな。」
「はあ………」
こいつはえらく楽観的だなぁと思いながら相槌を打つチンク。
「せっちゃ〜〜〜〜〜ん♪」
ふと、刹那を呼ぶ声がした。振り向くと、そこにはいつの間にやら着物に着替えた木乃香がいた。
「お、お嬢様、その格好は!?」
「知らんの?あっちの更衣所で着物貸してくれるんえ。」
ふと見ると、確かに更衣所と書かれた看板の建物から、着物に着替えた観光客が何人か出てくるのが確認できた。
「………ん?」
木乃香と刹那が話す中、ティアナはふと、更衣所から誰か出てくるのを見た。
一人は黒い着流し姿の少年、もう一人は白い着物の少女で、どちらも同じ顔、同じ髪型だが、少年は黒、少女は白い色をしている。
「似合ってるよ、ルナ。」
「ありがとう、ソルも似合ってるよ。」
「「フフフフ………ウフフフフ……………」」
2人は手を繋ぐと、まるで小さな子供のようにスキップしながら去っていった。
(随分仲がいい2人ねえ………カップルかしら?)
(…………あの2人、顔が同じに見えたのだが…………?)
ティアナとチンクは、スキップで立ち去る2人を見ながらそう思った。
「ホレホレ、せっちゃんも着替えよ♪ウチが選んだげるーー」
「えっ、いえお嬢様ッ!私、こういうのはあまり………」
「ええやんかーー、ほれ、アナスイさんらも♪」
「「「「えっッ!?」」」」
いきなり木乃香に進められたティアナらは戸惑った。まさか、話しかけられるとは………
「どーせアナスイさんはジョリーンにシカトされたんやろ?それにスバルちゃんの親戚(木乃香には、ティアナやチンク達の事はこう説明してある)ゆーその子も、『伊達正宗』やる気満々みたいやし。」
「いや、決めつけるなよッ!?」
「それに、これは正宗やる気で着けてきたワケじゃ………」
「ほな行こか〜〜〜♪」
戸惑う5人を、木乃香は無理やり更衣所まで引っ張って行った。
そして数十分後、新撰組の格好をした刹那とアナスイとギンガ、伊達政宗の格好をしたチンク、そして、坂本竜馬の格好をしたティアナが更衣所から出てきた。
「―――何で、私たちは男物の扮装なの?」
「夕凪が死ぬほどそぐわない………」
「というか、詳しい事はしらないけど、新撰組と竜馬が一緒にいるのはおかしいんじゃあ………?」
「まあ、細かいことは気にせんと、似合っとるえ。こっちこっち。」
そう言うと、木乃香は刹那を連れて土産物屋に行った。
アナスイらは、遠くから見ている事にした。
「これ、意外と重いな………」
「動きづらそうね………」
☆★☆★☆★
一方、アナスイたちから離れた場所では―――
「―――ただの『仲の良い2人』にしか見えませんが……」
「いやー、これは間違いないよ!」
刹那が巻き込まないように突き放したはずの夕映とハルナが、こっそりと見ていた。
ハルナは、何やら勘違いしている様子だが……
「―――確かに、あの二人はアヤシいわね。」
「うわッ!?あ………あんたは昨夜の!?」
「たしか……ルル・ベルさん!?」
いつの間にか、2人の背後にルル・ベルがいた。何故か頭にタコとコンブをひっつけ、ピチピチと活きのいいカツオを脇に抱え、磯の香りを振りまいているが……
「………昨日の事で頭冷やそうとしたら、『神戸湾』にまで飛んで行ってしまったわ………」
(神戸湾にカツオなんていたっけ………?)
「あ、これあげるわ。それにしても―――」
「いや、渡されても困りますが………」
ハルナにタコを、夕映にカツオを渡し、木乃香と刹那の様子を見るルル・ベル。
「桜咲刹那………彼女は、『私と同じ匂い』がするわ…………」
「『磯の香り』ですか?」
「いや、そうじゃなくて。」
「やっぱり!?いやぁーーそうじゃないかと思ったよ!」
「同属」のアンタが言うなら間違いない!と言うハルナを呆れ顔で夕映がみた、その時だった。
「ホーッホッホッホーーーーー♪」
ガラガラガラガラガラガラ
「「ッ!?」」
突如、黒子の運転する馬車が、木乃香らの近くに急停止した。
「お……お前はッ」
刹那が驚く中、馬車から人が降りてきた。
「どうもーーーー、神めい、じゃなかった………そこの東の洋館の『お金持ちの貴婦人』にございます〜〜〜〜〜。そこの剣士はん、今日こそ借金の「
現れたのは、刹那ら同様、明治時代辺りのドレスに身を包んだ月詠だった。
「貴様ッ、何のつもりだ!?」
「せっちゃん、これお芝居や。」
(そういえば、シネマ村では客を巻き込んで、いきなり『劇』や「芝居」が始まるって、スバルが言っていたわね………)
ノーヴェと一緒に行こうとスバルにせがまれたのを思い出しながら、ティアナは考えた。
どうやら月詠の狙いは、劇に見せかけて木乃香を連れ去るつもりらしい。
(考えたわね………それにしても、誰の入れ知恵かしら?)
「そうはさせんぞッ!このかお嬢様は私が守るッ!!」
「キャーーッ!せっちゃん格好えーー♪」
ギュッ
「わッ!?い、いけませんお嬢様…………」
刹那が月詠の芝居に乗ったのかと勘違いしたのか、刹那に抱きつく木乃香に、刹那は焦る。
「やっぱり………あの二人、『
「やっぱりッ!?」
「またバカなコトを………」
夕映は呆れるが、2人は完全にそうだと決めつけていた。
「ふふ……そーおすかー…ほな、仕方ありまへんなー…」
なぜか嬉しそうにいいながら、月詠は右手の手袋を取ると、刹那にバシッと投げつけた。
「む……」
「このか様をかけて『決闘』を申し込ませてもらいますーー…30分後、場所はシネマ村正門横「日本橋」にてーーー。ご迷惑かと思いますけど、ウチ………「手合わせ」させて頂きたいんですーーー…逃げたらあきまへんえー、刹那センパイ♪」
「「ゾクゥッ…」」
「ほななーーー。助けを呼んでもかまいまへんでーーーーーー。」
最後に怪しい笑みを浮かべると、月詠は再び馬車に乗って去ってった。
「せっちゃん……」
「…行くの?」
「(仕方が無い……やるしかないか…)ええ……」
月詠の視線におびえた木乃香を背に、刹那はそう答えた。と、
「――――なんだか、大変そうね。」
「「「キャァァアッ!!?」」」
「ル………ルル・ベルさん!?」
いつの間にか、背後にルル・ベルがいた。後ろからは、ウキウキしたハルナと、呆れ顔の夕映が、こちらに近づいてきた。
「気付かれずに背後に回るのがすきなんですか?あなたは………」
「結構ね。それより、話は聞いたわ。」
「任せて!ここは、私たちが手助けするわ!」
「えっ、いや、その……」
ハルナらのいきなりの申し出に、刹那は困惑する。
(ちょっと!どういうつもりよ!?てか、そのコンブどうしたの?)
ルル・ベルの腕を引っ張り、小声で咎めるティアナ。
(いや、なんかあの「ハルナ」って娘、止めても着いてきそうなんですもの。それより―――)
頭についたコンブを取ると、ルル・ベルは『サイケデリック・インサニティ』を発現させ、その手をティアナに置いた。
(―――こうすれば、念話に近い形で話せるわ。)
(わ、ホント。)
(それより、あの子らに関しては安心して。今シネマ村には、私の配下のスタンド使いが3人いるわ。彼女らに危害が及ばないよう、影から守らせるわ。)
(!あなたの他に、3人!?)
ルル・ベルの申し出に、ティアナは念話で声をあげる。
(ええ。まあ、実質は『2人』だけれどね。まあ、任せておきなさい。)
言うと、ルル・ベルはサイケデリック・インサニティをしまう。ふと、木乃香の方を見ると、木乃香は足元に何かいるのを見つけた。
「ニャ〜〜〜〜〜。」
「ん?何や、この猫ちゃん?」
それは、ロシアンブルーの子猫だった。
甘えているのか、木乃香に頭をスリスリとこすりつけている。
「あら、珍しいわね、『初音』が初対面の人にこんなに懐くなんて。」
「この子、初音ちゃんいうん?かわえーー♪」
「ニャ〜〜〜〜〜♪」
幾分か落ち着いたのか、木乃香はしゃがむと、初音の頭を撫でる。ふと、刹那とティアナは気づいた。
(あの子猫って、昨夜の…………)
(ルル・ベルさんの飼い猫だったのか………)
「あ、良かったら抱いていていいわよ。初音は『幸運を呼ぶ星ネコ』って、近所では有名なの。」
「そーなん?初音ちゃん、よしよーし♪」
「ミャ~~~~~~♪ゴロゴロ……」
木乃香に抱かれ、のどを鳴らす初音。ティアナたちが見ると、昨日は気づかなかったが、額に逆さの星のような模様があるのを見た。
「さて、(これで近衛木乃香の護衛は大丈夫よ。初音は懐いた人物の危機には敏感ですもの。)」
「えっ。(ど…どうも……)」
ルル・ベルに小声で言われ、刹那は礼を言う。
「さてと………2人とも、私たちは「勝負服」に着替えましょうか。」
「お、いいねぇ♪」
ルル・ベルの提案に、ハルナは夕映を連れてノリノリで更衣所に向かった。
☆★☆★☆★
更衣所内
「―――話は聞いたわね?」
和服に着替えながら、ルル・ベルは背後にいるであろう『2人』に話しかける。
「もちろんだよ。」
「あのお嬢様を守るんでしょ?」
「そちらは初音に任せたわ。あなたたちは、敵の迎撃よ。手厚く迎えてあげなさい。」
「「了解だよ、お嬢様♪」」
2人は言うと、直ぐに気配が無くなった。
「これで準備はいいわね………頼んだわよ、「キタッラ兄妹」。」
☆★☆★☆★
「月詠とやらめ………面白そうな事を………」
「アタイらは、空条の小娘に2年前の復讐が出来ればいいんだが…………」
「遊ぶ?準備運動にはなるよ。」
シネマ村の一角、何やら3人の女性が話していた。
「ま、そりゃいいわな♪だれが行くよ?」
「―――我にやらせろ。体が鈍ったとは言わぬが、肩慣らしにはちょうどよい。」
「別にいいよ。私は最後でも。」
古風な話し方の大柄な女性は、ほかの2人に許可されて、前に出た。
「では、『伊賀の三羽鴉』が一翼、『
☆★☆★☆★
シネマ村
日本橋前
30分後、それぞれが思い思いの格好をして、刹那たちは「日本橋」前まで来ていた。
ちなみに、初音は木乃香に抱かれて心地よさそうにしている。
「ゴロゴロ……♪」
「すっかり懐いてもーた……」
「人見知りしやすい初音が、ここまで懐くなんて………」
花魁の格好をしたルル・ベルが少し羨ましそうにする中、初音は木乃香にすっかり懐いていた。
「ふふふ………ぎょーさん連れてきてくれておーきにーー。楽しくなりそうですなーー♪」
「「!?」」
不意に、橋から声がした。見ると、ウキウキしたように刀を構えた月詠がいた。
「ほな始めましょうかーーセンパイ♪」
月詠は、怪しく笑いながら、そう言った。それを見た木乃香は、おびえたように刹那の後ろに隠れた。
「……せっちゃん………あの人……なんか怖い…………気をつけて…………」
「……安心して下さい、このかお嬢様、何があっても、お嬢様をお守りします。」
木乃香を安心させようと、笑顔で木乃香に語りかける刹那。と、
「ヒューヒュー♪お熱いねぇ〜〜♪」
「そのまま押し倒しちゃいなさいッ!」
「なッ!?何を!?」
「「??」」
何故か、ハルナとルル・ベルがはやし立て始めた。特にルル・ベルなんかは、鼻息が荒くなっている。
「何やってんのよ、あの子達は……………」
「確実にルル・ベルは『仲間』増えたって思ってんな…………」
「まあ、彼女の力借りられるのは助かるけど……あの2人に危害が及ばないように―――」
ギンガが苦笑しながら言った、その時―――
グオオオオオオ
「ッ!危ねえッ!!」
ドグシャアッ
「「「!?」」」
ギンガに向かい、何かが飛んできた!
いち早く気づいたアナスイは、ギンガに『ダイバー・ダウン』を潜行させ、素早く砕いた!
「あ……………アナスイさん……………」
「今のは!?」
顔を赤らめるギンガに対して、ティアナは飛来物を見た。
それは、薄い茶色の『レンガ』だった。
「レンガ?誰がこんな物を………?」
「あらら〜〜〜、『あの人ら』ったら、余計な手出しはいらんのに〜〜〜〜」
「レンガだと……………?」
レンガと聞いたアナスイは、ある予感がした。
「ちょっと、大丈夫だった!?なんか飛んできたみたいだけど………?」
「早乙女ッ!?近づくんじゃあ……………」
心配そうに駆けてくるハルナに対してアナスイが怒鳴りつけた、その時!
バクゥンッ
「「「「!!?」」」」
地面からレンガの壁が現れ、アナスイ、ギンガ、チンク、ハルナを包み込んだ!
「ハルナッ!?」
「まずい!このレンガは――――」
「ギンガさんッ!」
「くっ………『インサニティッ』!!」
包み込んだレンガの箱に向かい、ルル・ベルはサイケデリック・インサニティの拳を喰らわせるが…………
バガァアッ
「!?いない……………!?!」
「そんな………!?」
そこには4人はおらず、空洞になっているだけだった。
「余計な手出しがありましたが、これで心置きなく死合えますなぁ、センパイ♪」
「月詠………!」
心配そうに箱を見る刹那に向かい、月詠は嬉しそうに告げた。
☆★☆★☆★
レンガの壁が開くと、アナスイたち4人は、広い倉庫のような場所にいた。
「ここは………?」
「やはり、これは「あいつの能力」か………!」
「あ、あれぇーーーー?」
不思議そうに辺りを見渡す3人に対して、アナスイはこの能力に心当たりがあった。
そう、これは『2年前』のあいつのスタンド――――
「ふむ、何やら懐かしい顔がいるな。」
不意に声がしたかと思うと、アナスイたちの周りにあったレンガの壁が、バラバラになって一カ所に『飛んでいった』!
それらは再び組み合わさり、ある形になった。
人が一人入れそうなサイズのかまくら状の胴体に、それよりは小さいかまくら型の頭を持ち、横長に数個抜けた穴からはぼんやりと光が2つ、目のように灯っている。
腕は大きく力強い印象を与えるが、脚はレンガを縦に積んで細いため、アンバランスな体型のゴーレムのような姿だ。
その影から、大柄な女が出てきた。多分、アナスイ位はあるのではないだろうか。
ウェーブのかかった黒髪は重力に逆らったように逆立ち、鋭い眼光を放つ切れ目を持っていて、左目には翼のマークがついた眼帯をしている。
へそを出したタンクトップの下には
「やはり…………『アンチェイン・ワールド』……………『山陸の綺初』ッ!!」
「久しいなあ、ナルシソ・アナスイ。我を覚えているとは、光栄だぞ。」
古風なしゃべり方で女―――綺初は、アナスイに静かに言い放った。
山陸の綺初
スタンド名―――アンチェイン・ワールド
←tobecontinued...
60話です。
・サルシッチャの過去をちらり。サルシッチャは、クールに見えて実は熱い性格、というイメージです。
・千雨とポルナレフの再会。今回は詳しく書きませんでしたが、詳しい話は次回以降……
・シネマ村でのコスプレは、各キャラを考えてやってます。最初はチンク姉の正宗しか決まってませんでしたが、ティアナが銃使うから竜馬、後は新撰組が複数いたほうが見栄えいいかと思って。
・ソルとルナの名字はキタッラ。由来はパスタの名前からです。
・伊賀の三羽鴉登場。楓が甲賀なので、対になるように伊賀の忍にしました。
では、次回をお楽しみに!