ストライカーズ・オーシャン【ジョジョの奇妙な冒険 Part6異聞】   作:オレの「自動追尾弾」

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#07/精霊 その正体!

麻帆良学園近くの大通り

 

 

「ねえ、今千雨ちゃんの近くにいるのって………!」

「ああ、『この間の』ヤツらだ!何故かスバルたちもいるみたいだが、恐らくは『能力者』だろう!」

「そして『ネギ君』!彼がいるということは!恐らく連中は『矢』の関係者!」

「……とにかく、やつらを『ぶちのめす』!聞き出すのは、それからだ!!」

 

徐倫たち4人は、立て続けにそう話しながら、千雨たちの所にかけていった。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

同時刻

 

大通り近くのビル

 

「戦闘が開始されました。」

 

自分の能力――『アンダー・ザ・レーダー』で様子を見ていたサルシッチャは、後ろで椅子に座りながら猫の背中を撫でている少女に報告する。

 

「そう……『彼の能力』を知るには、やはり『戦闘』をさせるに限るわ………」

「…………しかし『ルル・ベル様』、もし、彼が能力に目覚めていなかったら……?」

 

ルル・ベルと呼ばれた少女は、少し不機嫌そうな顔をする。猫はそんな彼女を察し、むずがった。

 

「……何を言っているの、サルシッチャ?『矢』が彼を『選んだのなら』、確実に「目覚めている」わ……さっさとガジェットを追加で『転送』しなさい。」

 

ルル・ベルはそういうと、テーブルに置いておいた紅茶を飲む。……が、

 

 

 

「もう温くなってる…はぁ………」

 

 

 

 

 

#07/精霊 その正体!

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁあああああ!!!」

 

叫びながら、千雨はガジェットに斬撃を喰らわせる。その動きは、まさに『目にも留まらない』!

だが、何機か撃ち漏らしてしまい、それが千雨の後ろに回りこむ。が、

 

「おおおおおおおおお!!」

 

それを、『リボルバーナックル』を装備したスバルが『ぶん殴り』破壊する。

 

「!!ナカジマ…なんだよその格好!?」

 

スバルのバリアジャケット姿―――ジーンズの短パンに黒いへそ出しノースリーブでコート裾のような形の長い腰布と、肌着と同じくへそまでの高さの長袖ジャケットで露出が多く、ローラーブレードを履き、右腕には巨大な籠手をはめている―――を見た千雨が、驚いた様子で質問をする。

スバルはニッと千雨に笑みを見せると、

 

「……長谷川さんが『小太刀(それ)』のこと教えてくれたら、私も教えてあげるよ。」

「…………へっ、言うじゃねーか……よっ!!」

 

皮肉っぽくそう言いながら、近くのガジェットを袈裟懸けに斬ると、背後にいるネギと明日菜に怒鳴った。

 

「お前ら!こいつらと戦う術がないんなら、私たちから離れるんじゃねーぞ!」

「え!?う、うん………」

 

そのとき、攻撃が『上から』来た。見上げると、空戦用の『ガジェットⅡ型』が攻めてきていた。さすがの千雨も、上空からでは手が出せない。

 

 

『千雨は』……だが。

 

 

ドグシャァ

「「「「「「!!?」」」」」」

 

いきなりⅠ型が飛んできたと思ったら、Ⅱ型に激突し、両方とも破壊される。Ⅰ型が飛んできた方向を見ると、徐倫と承太郎、空条親子がいた。

 

「じょ、承太郎さんたち!?」

「い、今のはいったい……?」

 

ティアナには、何が起こったのかさっぱりだったが、ネギたちには見えていた。承太郎と徐倫の側に、『誰か立っている』!!

 

 

 

 

 

承太郎の側には、黒い髪を逆立てた、青い肌に筋肉の『鎧』を纏った古代ローマの拳闘士のような男が立ち、

徐倫の方は、水色で、どこか無機質な印象の肌をした、サングラスをかけた亜人だ。

 

「……ネギ君、君には『見えるか』?俺の「スタープラチナ」が…………徐倫の「ストーン・フリー」が……!」

「……ええっと、2人の側に立っている人……?なら見えますが…………?」

「……やれやれだぜ……ま、「これ」については後で話すとして、徐倫!」

「ああ、今は先にこいつらを!」

 

空条親子は、ガジェットに向き直ると、ガジェットに向かって指を刺す。

 

「「全員ぶちのめすっ!!!」」

 

言った瞬間、ガジェットたちが二人に迫る。だが、二人には何の問題もなかった。

 

「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァアーーーーーーー!!」」

 

彼らの側に立つ『守護霊』のようなものが、ガジェットたちを殴る!

 

殴る!!

 

ぶん殴る!!!

 

まさにそれは拳の(ラッシュ)!殴られたガジェットはそのボディを拳の形に凹ませて、次々に吹っ飛ばされる!!そして、吹っ飛ばされた先にいたⅡ型はその『とばっちり』を受け、次々に破壊されていく!

 

「な……………何よあれ……!?ガ、ガジェットが……独りでに壊れていく……!?」

 

ティアナは呆けた顔をしている。彼らの『守護霊』が見えない者からすれば、「ガジェットたちが空条親子に近づいたら、独りでに凹んで吹っ飛んでいく」ようにしか見えない。

 

だが、そんな時でも、ガジェットは襲ってくる。いち早く復活したティアナがそちらを向くと…

 

ドガァ

「「!!?」」

 

『鉄球』が飛んできて、ガジェットに命中する。鉄球は回転を続けながら、ガジェットにどんどんめり込んでいき、最終的に、ガジェットは機能を停止した。

 

パシィッ

「よそ見は禁物だよ?まあ、あれ見たら仕方ないけど……」

 

バウンドしてきた鉄球をキャッチしたアキラが、ティアナに言った。

 

「い、今のは……?」

「……我が一族伝統の『鉄球の回転』!原理や回し方は門外不出ゆえに、詳しくは話せないけど……はぁっ!!」

 

アキラは照れくさそうに話すと、鉄球を別のガジェットへ投擲する。

 

「そう……なら聞かないわッ!!」

 

ティアナも魔法弾を放った。

 

「な、何なのよ、コレ………?何が、どうなっているのよ………!?」

 

クラスメートとその親が、謎の機械をばったばったとなぎ倒していく様を目の当たりにして、明日菜は呆然と呟いた。ネギは杖を握る両手に力を込めた。

 

(………せめて僕にもガジェットに対抗する力が……)

 

AMFの無効化に対処できない自分の非力に、歯がゆい思いをするネギ。その時、2人の背後からⅡ型が三機、特攻してきた!

 

「!?アスナ!」

「しまった……!こいつらどきやがれ!」

 

気が付いたスバルと千雨だが、彼女たちの行く手をⅠ型とⅢ型が阻む!

 

「クッ!アスナさん!早く逃げて!」

「ネギ!?」

 

ネギは、杖を構えて明日菜の前に立った。そして呪文を詠唱し、防御しようとする。

 

「!?ダメだ!障壁が出な―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フム、少年ヨ、君のソノ『精神』、私ハ敬意ヲ賞スル!』

 

 

 

 

 

「「え?」」

 

背後から声が聞こえたかと思うと、急に背中を引っ張られて宙に浮かぶネギと明日菜!

ネギ達がいなくなった地点にⅡ型が突っ込んで爆発を起こすのを見て、2人の飛んで行った地点を目で追うと………

 

「なッ……あ、あなたは………!!?」

『フム、ダガ、何ノ対抗策モ無しニ立チ向カウノハ、勇敢トハ言い難いゾ?』

 

自分たちを引っ張ったその人物を見て、ネギが驚愕の表情となる。

 

 

緑色の体、一つ目にどじょうひげ、そして頭に巻いたターバン!

 

 

そう、こいつは!こいつは!!

 

 

「「「「グロウン・キッド!!!!!」」」」

 

『YES,I AM!! チッ♪チッ♪』

 

ネギと明日菜を下し、某炎の魔術師みたいなポーズとセリフで、魔神――『グロウン・キッド』は返事をした。

 

「おーーーい、ネギ君たち大丈夫ーーー?」

 

そこに、リボンを持ったまき絵がやってきた。

 

「あ、ってまきちゃん!?」

「まき絵さんっ、何であなたまで!?」

『……フム、まき絵ヨ、コチラハカタヅイタ。ダイブ数も減ってキタシ、ソロソロ徐倫タチト合流シヨウ。』

「OK!!」

 

グロウン・キッドの提案に、賛同するまき絵。そして、行こうとして、

 

ガシィ

「待ちなさいよ!何であんたがまきちゃんと顔見知りなのよ!!?」

『フム?』

 

明日菜に止められた。まあ、確かにこんな得体の知れないものがクラスメートと顔見知りだったら、疑問に思って正解だが……

 

「あーーーー、そのことなんだがな、神楽坂。」

 

そこへ、同じくガジェットを倒した千雨や徐倫たちが、集まってきた。

 

「G・キッドの『本体』はまき絵だからな。別に何にも不思議じゃあない。」

 

明日菜たちに説明する徐倫。だが、明日菜は首を傾げたままだ。

 

 

 

「………その『本体』について、詳しく説明してもらえるかな?」

 

声が聞こえて振り向くと、なのはとフェイト、そしてヴィータの三人がいた。

 

「結構な数がいたから応援に来たんだけど……いらなかったみたいだね?」

 

少し困ったように、フェイトは言った。周りには、ガジェットだった大量のスクラップが散らばっていた。

 

「……その前に、お前たちは何者なんだ?俺たちのような『能力者』ではないようだが……?」

「……そうですね、あなたたちの前に、私たちから説明させてもらいます。」

 

承太郎に聞かれて、なのはたちは、説明しだした。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

承太郎たちから少し離れた草陰

 

 

「どうやら、あんたを追ってきた魔導師は、あいつらで全員みたいだな。」

「ああ、相手は強敵ぞろいだが、オレとあんたのコンビなら勝てる!!」

「へへっ久しぶりだぜ!あんたみたいなパートナーとめぐり合えたのは!行くぜ!」

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

「魔法使いだぁ!!?」

 

なのはたちの話を聞き、自分の予想の斜め遥か上をいった内容に、千雨はすっとんきょうな声を上げた。まき絵だけは「すごーい!」と目を輝かせていたが、承太郎は帽子の鍔を直して「やれやれだぜ」と呟き、アキラは困惑した顔になった。

 

「……え、何?アンタ達、マジで自分が『魔法使い』だって言ってるのぉー?飛んでるじゃあーん!マジでクールだわあーーーッ」

 

若干おどけたように言う徐倫。ティアナと明日菜、ヴィータに少し冷めた目で見られている事に気が付くと咳ばらいをした。

 

「……あー、バカにしているように見えたのなら、謝るわ…………イキナリ『魔法使い』なんて言われても、信じられないもの………」

「だが、納得のいく部分もある………俺たちと同じような『能力(ちから)』を持っているとしたら、割と『多彩』な使い方をしていたからな………それこそ、「魔法」としか言いようがない………」

 

承太郎がそういうと、確かに、と納得をする徐倫。困惑していた千雨も少し落ち着いたのか、ネギの方を見た。

 

「……ナルホド、あたしらとは別の、『魔法』という力を持っていたから、先生は『矢』に射抜かれた訳か………」

「じゃあ、やっぱり空条さんたちは『矢』の事を………!」

 

千雨の言葉を聞き、スバルは徐倫達に聞いた。

 

「…ああ、私やまき絵は、あの矢に射抜かれて、この「能力(ちから)」に目覚めたんだからな……2年前の事だ………千雨やオヤジみたいに、ある『キッカケ』で目覚めるやつもいるけれど………」

 

徐倫の言葉に、全員が驚く。承太郎が、話を続けた。

 

「………先に言っておくと、矢は複数ある。そのうち1本は破壊されたらしいがな……あの矢は人を選び、そして、眠っている力を目覚めさせる………これは、生命エネルギーが作り出す、パワーある(ヴィジョン)だ!俺たちはこれを『立ち向かうもの(スタンド)』と、そう呼んでいる!」

立ち向かうもの(スタンド)……」

 

立ち向かうもの(スタンド)……それが、自分たちが探していた矢の秘密…!

恐らく盗んだ「オエコモバ」も、この秘密を知っていたのだろう………

 

「ネギ君が矢に刺されて『生きている』以上、スタンドに目覚めている事は間違いないだろう……まき絵君の『グロウン・キッド』のように、物質に融合したタイプなどは別だが、スタンドは『スタンド使い以外には見えない』………何故スバル君や明日菜君にも、俺の『スタープラチナ』や、徐倫の『ストーン・フリー』が見えているかは不明だが、もしかしたら才能があるのやもしれない………」

「スタープラチナやストーン・フリーって………さっきの守護霊みたいな奴のこと?」

 

承太郎の説明に、明日菜が首を傾げる。その時、ティアナが「あ!」と声を上げた。

 

「ねえ、まさかとは思うけれど………病院でスバルたちが見たのって………」

「ああ!あの時の精霊………!?」

『チュミミ~~~ン………』

 

スバルが声を上げると、あの時と同じ鳴き声がした。見ると、あの時の精霊らしきもの、ネギのスタンドの象が、肩の辺りに乗っていた。

 

「…って、ネギの肩に乗ってる、ソイツの事か?」

「あ、うん、これこれ。」

「あ、何かカワイイ~」

「やはり、スタンドに目覚めていたか………」

「よ、よく分らないけれど………ネギ君も、承太郎さんたちと同じ能力に目覚めているんだね……?」

 

スタンドを視認出来ないなのは達にはさっぱりであるが、自分たちとはまた違う『異能力』の存在を知って驚いていた。

これは、自分たちでは判断しきれないとフェイトが思ったその時、

 

「………む!?」

 

突然、承太郎が弾かれたようにフェイトの方に振り向いた。突然の事で驚くフェイトには見えていないが、承太郎は背後から飛んで来た『スタンドの銃弾』を、『スタープラチナ』の裏拳で弾いたのだ!

 

「じょ、承太郎さん……!?」

「い、今のって………スタンド、ですか……?」

「近くに、敵スタンド使いがいるようだ………しかも、さっきのあの弾丸は………!」

 

弾いた弾丸に心当たりがあるのか、承太郎は周囲に聞こえるように大声を出した。

 

「『ホル・ホース!!』いるのは分かっているんだ!さっさと出てこいッ!!」

 

承太郎が言うと、草陰から男が出てくる。

テンガロンハットをかぶり、口には禁煙パイプ、薄茶色のシャツを着込みブーツには滑車が着いている、カウボーイ風ファッションの40代くらいの男性だ。

 

「よぉ、久しぶりだな承太郎!」

「ホル・ホース…?(確か、承太郎さんや『父さん』と同じ、「大アルカナカード」の暗示の……!?)」

 

聞き覚えのある名前に反応する千雨だが、同時に承太郎は気づく。ホル・ホース(ヤツ)が『一人で掛かってくる訳がない』!!

 

「気をつけろ!どこかにヤツの仲間がいるぞ!!」

 

承太郎の言葉に、全員警戒する。

 

そして、ヴィータは気づいた。なのはの後ろのガジェットの陰から、『腕が伸びている』ことに!!

 

「なのはッ!!」

「!?」

 

なのはは慌てて飛び退く。

陰から出てきたのは、奇抜なメイクに、網の着いた帽子、そして帽子から飛び出た髪の毛――オエコモバだ!

 

「オエコモバ!」

「まさか、自ら出てくるなんて……!」

 

「……ちっ、まあいい。高町 なのはは『始末した!』後はてめぇらだけだ!」

「…?」

 

なのははオエコモバの言葉の意味が分からなかったが、気づいたことがあった。自分の左手に、時計のようなピンが、数個着いている!

 

それがピンッと音をたてて外れると……

 

 

 

 

 

ドグォォオオオン

 

『!?』

 

なのはの左手が『爆発』したッ!!

 

左手の爆発が、体にもダメージを与える!

 

 

「か…………はっ………」

 

 

「なのはッ!?」

「そんなッなのはさん!!」

「なのはぁぁぁああ!?」

 

全身から爆煙と血を吹き出しながら倒れるなのは。

彼女が薄れていく意識の中で聞いたのは、親友と教え子たちの、悲痛な叫びだった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

←to be continued...

 




7話です。
・サブタイトルは「悪霊 その正体!」から。

・グロウン・キッドの本体はまき絵でした。まき絵=リボン攻撃=布製のリボンで攻撃=布操作という感じで思いついた能力です。

・魔法使いとスタンド使い、双方の反応やスタンドの詳しい解説を追加。徐倫なら、こんな反応になると思って入れてみました。

・なのはさん退場。一応言っておくと、まだ生きてますのでご安心を(汗

では、次回をお楽しみに!
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