「着いたぞ、お二人さん?」
『?!』///
どうやら、吹雪と二人で顔を赤くしていたらしい。
俺達は車から降り、大和ミュージアムへ向かう。
~大和ひろば~
「じゃあ、ここからは各自で見ようか」
「だな」
「行きましょう。翔さん♪」
「お、おう」///
間宮達は砂糖を振りまきながら展示へと向かっていった。
「そんじゃあ、俺達も行くか」
「そうね」
「また後でな」
続いて、鞍馬達も展示を見に向かった。
「俺らも行くか」
「はい!」
ー宮島&吹雪sideー
~零戦六二型前~
「零戦六二型か」
「五二型に爆弾投下装置を設置したものだそうだ」
「俺らは開発前に海の中に行ったからな、見たことも無いな」
鞍馬達と間宮達もやって来た。
「五二型は二一型よりも運動性能が落ちたんだっけか」
「航続距離も落ちたな」
「乗ったときは少し動きが鈍ってたから驚きましたよ」
その後も、飛行兵曹時代の話が続いた。
翔鶴、瑞鶴は話についていけたが、吹雪は少し置いて行かれていた。
~2F模型大和が見える場所~
「司令官!大和が見渡せますよ!」
「そうだな」
「大きいですね~」
「模型なのに迫力たっぷりだしな」
~3F大和シアター~
「大和の潜水調査だって!」
「ふ~ん。吹雪見るか?」
「はい!」
「そうか、じゃあ俺は外に居るから見終ったら出て来いよ。土産を選びに行こう」
「分かりました」
~3F大和を見下ろせる場所~
「ふぅ~」
俺は大和を上から眺めていた。
「宮島」
「鞍馬。瑞鶴は?」
「シアターで映像を見てる」
「間宮は?」
「翔鶴とべったりと一緒に」
「そうですか」
再び、大和へ視線を戻す。
「いつも見ていた光景だな」
「ああ。大和じゃなくて瑞鶴だが」
静かな時間が過ぎる。
「鞍馬」
「?何だ?」
「ちょっと頼みたいことがあt」
「トイレ、トイレっと、って何やってんだ?」
・・・鞍馬、間宮へ説明中・・・
「という訳だ」
「なるほど、面白いな」
「力になろう」
「ありがとう」
俺らは映像を見ている吹雪達を連れて、ミュージアムショップに向かった。
~ミュージアムショップ~
「お!この模型いいな」
「司令官!」
「ん?」
「この零戦のマグネット可愛いです!」
「ほしいのか?」
「はい!」
「じゃあ、かごに入れといて」
「はい!」
その後も限定カレーなど、土産物を買ってショップを出た。
「よし、今度は我が連合海軍の軍艦が見える公園にいこう」
~アレイからすこじま~
「おぉーすごいな」
「あれは空母「翔鶴」。艦載数は90機強、アングルドデッキで、装甲甲板。全長400m、チート級の世界最大空母だ」
「でかいですね!」
「それに比べて、瑞鶴はちいs」
ギィ~
「えっ、ちょ待って!瑞鶴!謝るからその弓矢を下ろせ!」
「まったく、要さんは」ユミオロシ
皆で笑った後、また軍艦を見始めた。
トットットン トットットン トットットン
俺は計って鞍馬達に信号を送った。
鞍馬達も信号を返してくる。
「吹雪」
「はい?」
「俺ら少し用事を済ましてくるから、ここで待っててくれないか?」
「いいですよ」
「瑞鶴は?」
「私はここで待ってる」
「翔鶴は?」
「私は翔さんについて行きます」
「そうか」
じゃあっと言って、四人は公園を出た。
~空母「翔鶴」飛行甲板~
昼の「翔鶴」甲板上。そこには零戦二一型の明灰白色に白の帯を二本、『鶴』のマーキングを輝かせた鞍馬機と、白の帯を一本輝かせた間宮機が止まっていた。
そこに、もう一機、二本の帯を輝かせた零戦二一型が着艦した。
「お待たせ。これが俺の愛機だ」
「海から引き上げたのか?」
「いや、こいつは俺と一緒にここまで転移してきたんだ」
「ほ~」
鞍馬は宮島機の内部を覗き込む。
「お!懐かしいものめっけ!」
「ん?...!?お、ちょまって!」
鞍馬が手に持っていたのは、駆逐艦「吹雪」を写した古びた写真だった。
「まだ持ってたのか」
「だ、だめかよ!」///
「いいや。やっぱお前、吹雪を愛してんだなっと」
「ま、まあな」///
「よし、惚気はそこまでにして...」
『今日のお前には言えんだろが!!』
「お、おう。まあ、やるか!」
三人はそれぞれの零戦に乗り込んだ。
ー一方、吹雪・瑞鶴ー
「吹雪ちゃん?」
「はい?」
「宮島さんのこと、どう思ってるの?」
「はひぃ?!」///
「ほら、好きとか嫌いとか」
「え~っと、好き...です」//////マッカッカ
瑞鶴は柵によりかかった。
「そう。なら、宮島さんも良かったんじゃない」
「?」
「宮島さんね、実は要さんと同じで私の艦載機乗りだったの」
「そうなんですか!」
「ええ、そうよ。要さん達は《海底干渉》で再びこの呉の地を踏みしめてるけどね」
「司令官は?」
「それが分からないのよね。あなた達がここに来た様に、っと話を戻すね」
「はい」
「だけどね、宮島さん本当は私よりも守りたい娘がいたの」
「誰ですか?」
「あなたよ」
「私?」
公園内を涼しい風が吹き抜ける。
「そう。宮島さんずっと大切にあなたの艦の写真を持ってた。『きっといつか、お前を守ってやる』って、要さんが私に話しかけたようにね」
「・・・」
「だからあなたが沈んだとき、宮島さんすっごく悲しそうで悔しそうだった。その後の空戦のときは今までで自己最高撃墜記録を出して、皆に褒められたんだけど顔はまだ悔しそうだった」
「・・・」
「そんだけ、愛してたってことね。きっと」
その時、「翔鶴」から零戦が3機飛び立った。
「ん?あの二本帯に『鶴』のマーキングは要さん、二本帯だけのは宮島さんの?あれは一本だから...間宮さん?」
3機の零戦は上空でブルーインパルスのようなパフォーマンスを見せた。
吹雪の周りにいた人も足を止めて上を見上げている。
一通り終った後、鞍馬、間宮機は宮島機から離れていった。
その時、吹雪に無線が入った。
『こちら宮島、吹雪に告ぐ』
「はい」
『どうだった?』
「かっこよかったです!」
『そうか』
「司令官が艦載機乗りだったのは本当ですか?」
『ああ、そうだ。俺は「瑞鶴」の直掩隊だった』
宮島は一息置く。
『しかし、一番直掩として守りたかったのは、吹雪。お前だ』
「!!」
『あの戦争で俺はお前を守れなかった。でも、またこうして出会えた』
「・・・」
『だからこそ!今度は絶対に俺がお前を守る!沈めたりなんかさせない!』
「・・・」(涙)
『吹雪。俺は、お前が好きだ。付き合ってくれ!』
「はい、こちらこそよろしくお願いします!司令官!」
ドン!ドン!
「ん?あれは、三号爆弾!?」
三号爆弾それは、三式弾のようなもので、空中で爆弾が分散するものだ。
鞍馬と間宮はそれを花火のように落としていた。
ー数十分後ー
「吹雪!」
「司令官!」
吹雪は俺に抱き付いてきた。
「改めて、よろしく!吹雪!」
「はい!こちらこそ!司令官!」
「宮島は鶴さんって呼ばれているから、鶴さんって呼んでやれ」
「そうなんですか。では、鶴さん!」
「お、おう」///
空母とほとんど無縁だった駆逐艦とそんな駆逐艦に恋した艦載機乗りが結ばれた。
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