艦これ-提督と艦娘の鎮守府物語-改   作:鶴雪 吹急

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 今回も「ー瑞の約束ー」
 (https://novel.syosetu.org/75246/
 とのコラボです。


第十九話「青ヶ鳥と連合海軍-提督、大変です!-」

―――――夢の中―――――

 

―――――提督?

 

(ん?時雨か?)

 

―――――夕立達のこと、忘れてるっぽい?

 

(今度は夕立?忘れてるって...)

 

ドン!

 

『!?』

 

 吹雪への告白から次の日の06:00。

 俺と吹雪は鞍馬の勧めで()()で呉鎮守府の一室を借り、一泊した。

 吹雪も驚いたように飛び起き音のした方を見つめている。

 

「提督!」

「吹雪ちゃん!」

『私達の事、忘れてない?!』

 

 夕立と時雨が扉の前に立っていた。

 

 ◇ ◆ ◇

 

 部屋の端に置かれたソファーに対面する形で4人は座った。

 

「提督、僕達の事忘れてたの?」

「いや、そういうわけでは...」アセ

「呉に到着してから、一日音信不通だったっぽい!」

「だから、いろいろあったというか」アセ

「三号爆弾の爆発音がしてたりしたけど?」

 

 二人は徐々に顔を寄せてきた。

 

「分かった。説明するから、待て」

 

・・・宮島、説明中・・・

 

「そういう事だったんだね」

 

 時雨が頷きながら言った。

 

「ああ、だから観艦式は無しだ。代わりに呉でも観光してきてもらおうと思ってな」

「それなら、神通さん達はもう先に街に出掛けちゃったっぽい」

「えっ?」

「『呉に来て、一日経ったんで、観光のために街に出てもいいだろう』って言って行っちゃったよ。ガイドブック片手に」

 

 行動力に驚きながらも、なんとなくその気持ちは分かった。

 なんせ、青ヶ鳥の艦娘はほとんど本土へは行った事が無いのだからな。

 

「分かった。君達も行ってきていいよ」

『本当?!』

 

 二人の目がキラキラになった。

 

「ああ。せっかくの呉なんだから、楽しんでおいで」

『ありがとう!提督(さん)!』

 

 二人はウキウキした様子で部屋を出て行った。

 

「鶴さん」

 

 今まで半分空気になってしまっていた、吹雪が声を掛けてきた。

 

「ん?どうした吹雪」

「大丈夫ですか。夕立ちゃん達」

「大丈夫だろう。もしものために艦載機は飛ばしとくけど」

 

 そう言って俺はソファーから立ち空いている窓へ向けて、矢を放った。

 矢は零戦に姿を変え、上空へ向かう。

 

「さて、執務室に行こうか」

「はい!」

 

 俺は吹雪と身だしなみを整え、執務室に向かう事にした。

 

ー廊下ー

 

 俺は吹雪と執務室を目指していた。

 

「夢に神通が?」

「はい。それで『私達のこと忘れてませんか』って」

「俺の夢には時雨と夕立が来たぞ」

「そうなんですか」

 

 そんな事を話していると、執務室が見えてきた。

 

ー執務室ー

 

『失礼します』

「おお、宮島。どうした」

「鞍馬、実は...」

「ん?」

 

・・・宮島、説明中その2・・・

 

「あ?艦を見に行く?」

「ああ」

 

 執務椅子に腰を掛け、鞍馬ははてなマークを浮かべている。

 瑞鶴もソファーで同じ状態になっている。

 

「俺らが居た世界では、深海棲艦との戦闘は太平洋戦争時の艦艇を使用して行っていたんだ。だからここに来るにも艦に乗ってきた」

 

 鞍馬達の顔が在りし日の軍艦を思い浮かべているような顔になる。

 鞍馬はその後、子供のようにわくわくした表情になる。

 

「大和ミュージアムや空母「翔鶴」のお礼として紹介しようと思うんd」

「見に行こう」

「即答?!」

 

 鞍馬の即答で全員で見に行く事になった。

 

ー呉鎮守府埠頭ー

 

 朝日に照らされる呉鎮守府の埠頭。

 そこには、観艦式艦隊として連れてきた艦が静かに泊まっていた。

 前にはそれぞれの艦娘は吹雪以外は街に行ってしまっている。

 

「久しぶりに見たなこいつら」

 

 鞍馬は時雨の艦を見上げながらそんな事を言った。

 

「懐かしいだろう?」

「ああ。またこの目で見る事が出来て嬉しいな」

「要さん、何か来たよ」

 

 瑞鶴が沖を指差しながら鞍馬を呼んだ。

 沖からは今では見慣れた現用艦がこちらに向かってきている。

 

「ん?あれは...あきづき?」

 

 あきづきは艦番号である、115を消し、両舷に「あきづき」と書かれた船体で埠頭に接岸した。

 そこから一人の艦娘が降りてくる。

 

「提督!大変です!」

 

 あきづきが慌てた様子でこちらにやってくる。

 

「鎮守府の近海に不振な人工島が、それにカレンダーとかも...ってこの方は?」

 

 あきづきは説明を始めるが、鞍馬を見ると首を傾げた。

 

「ここの提督だが?」

「え?呉の提督は別の方だったはずじゃ...」

『あっ』

 

 そこで、俺と鞍馬はなんとなく察した。

 

「宮島、これは」

「おそらく、完全に転移したな」

「えっ、えっ?どう言うことですか?」

 

 あきづきはなんとなく分かったいるようだが、まだ、疑問が残っているようだった。

 

「俺は、観艦式参加組と共に呉に来る途中に転移した。これを半転移とする。そして、今朝になってあきづきが島が転移してきたことを伝えに来た。つまり」

「完全に転移した。ってとこですね?」

 

 あきづきが納得したように手を叩いた。

 

「どうするんだ?宮島?」

「とりあえず、島まで転移したとすると、もとの世界に帰る術は無くなったから、こっちの世界で生活してくしか無いな」

 

 それを聞いた吹雪が不安げな表情になる。

 俺は吹雪の肩に手を置き、

 

「大丈夫だ。この世界は俺が生きた世界だ。どうにかなるだろう」

 

 と、声を掛けた。

 吹雪の表情が少し晴れた。

 

「宮島、この世界について説明するから、執務室に行こう」

「分かった」

 

 俺は鞍馬に続いて庁舎へ向かった。

 

「あの、瑞鶴さん」

「ん?どうしたの?吹雪ちゃん」

「さっきの話もう一度教えてくれませんか?」

「いいよ」

 

 その後ろを、吹雪、瑞鶴、あきづきも続いて行った。




 続きはニューヨーク様の「ー瑞の約束ー」で
 閲覧できます。

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