ピピッ!ピピッ!
聞きなれない目覚ましの音で起きた俺は、起きて早々回り始めた思考回路がショートを起こしそうだった。
「よっ!おはよ、吹雪!」
「もう!おきて下さいよ!初雪ちゃん!」
「ん...後、五分...」
「今日は朝一で哨戒任務なんですから!そんな時間ありませんよ!」
(は?!何で?何で、白雪と初雪、深雪がいるんだ?それに吹雪って...俺は宮島だよ!)
と思いながら自分の周りを見てみる。
見慣れない、パジャマ。吹雪こんなん着てたのか...
枕元に置かれたぬいぐるみの数々。見覚えのあるカワウソのものや、時々出てくるペンギンのものまで様々だ。
「大丈夫か。吹雪?」
深雪が心配した顔で聞いてきた。
「大丈夫だよ!ちょ、ちょと、司令官の所行ってくるね!」
そう言ってパジャマなのも気にせず、否、パジャマのままだったのも忘れ一目散に部屋を出た。
「大丈夫かな?吹雪の奴」
「パジャマのままでしたね...」
「モーニングコールでもするんじゃないの...」
「やっと置きましたね、初雪ちゃん」
ー一方、その頃、宮島(吹雪)は...ー
「Zzzz...」スヤー
まだ、夢の中だった。
「Zzz...おやつはやっぱり、間宮p」
ドカン!
「!?」
そんな夢も扉が蹴飛ばされる音で一瞬で覚め、宮島同様思考回路がショートし始めた。
(えっ!、えっ!?何で、私がいるの?!)
宮島(吹雪)がアタフタし始める。
「えっ、えっ...」
このままでは吹雪が『えっ』しか言わなくなりそうなので、説明をする。
ー吹雪(宮島)、説明中...ー
「なるほど...私が鶴さんで鶴さんが私...ってどう言うことですか?!」
「分からん...だが、入れ替わったのは確かだからな...」
「どうしよう...って」
「ん?」
「何で、パジャマのままで来たんですか!///」
困った顔をしていた宮島(吹雪)は、一瞬こっちを見て顔を真っ赤にして言った。
「あ、いや、びっくりしてそのまま飛び出して来ちゃった...///」
「もう!」プンスカ
「ごめん!」
「はぁ、分かりました。とりあえず、妖精さんに頼んで持ってきてもらいます」
妖精も少しアタフタしたが、何とか吹雪の服を持ってきた。
「いいですか?着替えさせてる間は、目を瞑ってくださいね///」
「わ、分かってる///」
俺が目を瞑ったのを確認すると着替えさせ始めた。
「ふぅ~。終りましたよ」
「何か...変な感じだ」
特に何処とは言わないがいつもとは違う感覚だった。
「今度は、私の番ですね」メツブリ
今度は俺が自分を着替えさせ始める。
「これでよしっと」
「何か、私服を着てるみたいです」
宮島(吹雪)はクルクル回っていたが、途中ハッっとした顔になってこっちを向いた。
「そう言えば、私、朝一番で哨戒任務があるんでした!」
「あっ」
一瞬部屋の中に沈黙が訪れた。
「どうしましょうか?」
「とりあえず、今日は提督も同行ってことにすれば良いんじゃない?」
「そうですね!そうしましょう」
二人は、艦へ向かうため、部屋を出た。
ー埠頭ー
朝早くのこともあり、誰にも見つからずに埠頭まで着いた。
どうやら、一緒に哨戒に当たる三人は先に艦に乗ってしまっているようだった。
「見つからないうちにいきましょう」
「ああ」
そそくさとタラップを上がり、艦橋の司令室へと着いた。
「全艦、出撃!」
出撃の指令を出し、二人で後ろの簡易椅子に腰を掛ける。
今までにいろいろあり、朝も早かったのでそこで二人で寝てしまった。
「...さん、鶴さん!」
「ん...」
目が覚めると、目の前に吹雪が居た。
正面は海で青々としていて、右舷側には青ヶ鳥の町並みが見える、どうやらまだ哨戒の途中のようだった。
「元に戻りましたよ!」
吹雪は笑顔で言った、ここが甲板か陸ならぴょんぴょん跳ねているだろう。
「良かったな」
「はい!私は、鶴さんになるより、鶴さんの傍に居たいですから//」
そう言って吹雪は隣に座った。
アタフタした空気から今度は甘い空気に艦内司令部内は変わりそうだった。
誤字脱字等ありましたらご報告くださると有り難いです。
ご感想ご意見等ありましたら、お気軽にどうぞ。