艦これ-提督と艦娘の鎮守府物語-改   作:鶴雪 吹急

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第四話「提督の一日」

ピピッピピ

 

「んーー」

 

 時刻は0600、俺はいつも通りに起きる。

 

「ふぁ~」

 

 ベットを這い出て洗面所に向かい顔を洗い、口を濯ぐ。

 

(今日の予定は...)

 

 頭でそんなことを考えながら、第二種軍服に着替える。身だしなみを整え、部屋を出る。

 

ガチャ

 

 執務室に入り、椅子に腰掛ける。執務室内は俺以外居らず静かで、外では鳥がさえずり遠くでは艦娘達が走る音と掛け声が聞こえる、掛け声の内容的に神通が先頭に立っているのだろう。

 外の音に耳を傾けていると、大淀がノックをして入ってくる。

 

「失礼します。任務と在庫の書類を届けに来ました」

「はい、ありがとう」

 

 大淀からノート並みの厚さがある書類の束を受け取る。

 俺は書類に目を通す。書類は二種類あり、一つは任務、いわゆるクエストの書類で、一枚の書類が一つ任務の報告書になっていて、任務を果たしたら書類に記入し大淀に提出する。もう片方は在庫の書類で資材等を書き込んだりする。

大淀が出て行ったのと入れ違いに吹雪が入ってくる。

 

「おはようございます!司令官!」

「ああ、おはよう。朝食にしようか」

「はい!」

 

 吹雪と執務室を出て、食堂へ向かった。

 

 ー食堂ー

 

 吹雪と共に日替わり定食を頼み隣り合わせで席に着く。時刻は0730を指していた。

 吹雪と俺が座り終えるのとほぼ同時に俺の回りの空いていた席が全て埋まる。回りでは『遅かったか』とか『転けるなんて不幸だわ』とか聞こえる。

 

「しかし、すごいですね」

「そうだな。こんなことはここにやって来てからずっとの事だから慣れっこが、最近は激しさが増している気がするな」

「この前は瑞鶴さんと加賀さんがぶつかり合って、食堂内で艦載機展開させて航空戦を始めましたものね」

「あの時は朝食時間帯のピークだったからほとんどの艦娘が被害を受けて臨時休暇を申請しなくてはいけなくなったしな」

 

 そんなことを話していると妖精たちが食事を運んでくる。4~6人で『えいほえいほ』運んでくる姿は可愛いとしか言いようがない。

 

「ごちゅうもんのひがわりていしょくです」

「ありがとう、妖精さんたち」

「はい!それでは」

 

 妖精たちはお辞儀をするとスタスタと厨房へ駆けて行く。

 

「では、食べるか」

「はい!」

『いただきます』

 

 俺は周りの艦娘たちと雑談しながら箸をすすめ始めた。

 

 ◇ ◆ ◇

 

「ごちそうさま」

「ごちそうさまです!」

 

 俺と吹雪は食器を返却コーナーに置きながら間宮にお礼を言って、食堂を後にする。

 

「司令官、この後どうしますか?」

「とりあえず執務室に戻って仕事をやるか」

「分かりました!」

 

 ー執務室ー

 

 時刻は1450を指し、執務室には無機質にペンの走る音がひびいて...おらず、二人のまったりとした雰囲気だけが漂っていた。お昼を食堂でさっさっと済ませて執務室に戻りこうしている。執務はある程度終っており、任務の報告書は後は帰投してきた艦隊の報告をまとめるのみになっている。

 

「暇ですね~」

「まあ、金剛が出撃でいないし、それに暇なのは毎度のことだろう?」

「そうですね。お茶、飲みますか?」

「もらおうかな」

 

 吹雪は座っていた秘書艦の椅子から立ち、お茶を入れに給湯室に向かった。

 

 数分後、吹雪はお盆にお茶と菓子を乗せて執務室に戻ってきた。

 

「お待たせしました」

「ありがとう。いただきます」

「どうぞ♪」

 

 俺は、吹雪から湯飲みを受け取り、一口飲む。

 

「ん~。やっぱ吹雪の作るお茶はうまいな!」

「そんな~司令官ほめすぎですよ」

 

 吹雪は照れくさそうに喜ぶ。

 

「ほめすぎな訳が無いだろう?ここに来てからずっとお茶を入れてくれているのだから、美味しいに決まっているさ」

「ありがとうございます!」

「今度、何かこのお茶に合うお菓子を探してみるよ。吹雪がすきそうなもので」

「本当ですか!楽しみにしています!」

 

 その後も吹雪の姉妹の話などをして残りの時間を過ごした。

 

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

 

 ー提督私室ー

 

「ふぁ~~」

 

 時刻は2330。俺は自分の私室で一人、窓の外を眺めていた。

 ちょこんと、肩に一人の妖精が乗ってきた。

 

「よう」

「ん?ああ、お前か。最近はどうだ?」

「いつも通りさ」

「そうか」

 

 今、隣にいる妖精は俺がここに来てからの付き合いで俺所属の艦載機の一番機の操縦妖精である。初期は俺とともに奮闘しあれこれやっていたが、今は他に混じり哨戒をしている。よく、零戦を壊したりするが、鎮守府内で一番と言っていいほどいろいろ話せる存在である。

 

「そういえば...」

「ん?」

「ほんとうに『アノ』ひとでいいのか?」

「指輪を渡す相手か?」

「ああ」

 

 妖精は確認をするかのように聞く。

 

「良いんだよ。()()に来る前から決めていたことだし、それに」

「それに?」

 

 凄んだ感じで妖精はこちらに目を向ける。

 

「...いや何でも無い」

 

 妖精は少しがっくりした感じになった。

 

「気になるじゃねぇーか」

「気にするな。それよりもうすぐ寝るから帰ってくれ」

 

 俺は、逃げるように妖精を帰そうとした。

 

「...教えてくれても良いのによぉ。まあいいか、じゃぁな」

「おう」

 

 妖精は少し残念そうにムスッっとしながらスタスタと何処かへ行ってしまった。

 俺は、妖精が帰ったのを確認するとベットに潜り、目を瞑る。

 

(それに、俺が始めて見たときからあいつが好きになったからな)

 

 俺は心の中でそう呟きながら眠りに入った。

 




 いかがでしたか?
 何か内容が薄い気がしますが、それでもこの物語に関係が無いわけではないのであまりおきになさらず。
 では、次回もお楽しみに
 
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