黒の魔道士   作:幸運 タク

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一話

今日サービスを終了するユグドラシル。

その中で一人で買い物をしまくっている男がいた。

 

 

 

 

 

 

「いろんなものが叩き売られてんな…」

最後の日なので久々にログインした人たちが自分の持っているアイテムをただ同然で売っているため性能のいいものやワールドアイテムだって売っている人もいる。

 

 

 

 

 

 

 

(俺貧乏性すぎるな…)

そんなアイテムを見て、意味もないのに買ってしまっているの男の名は小山雄介20歳。ゲーム内ではレモンという名前で黒髪の少年の姿をしている。

 

 

(結局誰も来なかったな~)

ユグドラシルの全盛期にいつも一緒にゲームをしていた友人たちも全員予定が合わず結局ユグドラシル最終日は一人でゲーム内を回ることにしたのだった。

 

 

 

サービス終了3分前に町はずれの湖の前でレモンは座っていた。

「あぁ~終わっちゃうな…これから何のゲームやるかな~」

これから何のゲームをしていくかを考えながらレモンはゲーム終了の瞬間を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"ボチャンッ"

ゲームが終わった瞬間に水の中に落ちる感覚にみまわれたレモン。

(な、なんだ!?)

急な出来事で驚きながらも水から上がる。

「なんなんだよ…びしょびしょじゃねーか」

着ていた黒いローブが水を吸って重くなる。

(びしょびしょ?重い?)

感覚があることに驚くレモン

「ログアウトもGMコールもできない…」

自分の置かれた状況を理解できないレモンは周りを探索し始めた

 

 

 

 

 

 

 

「どこなんだよこれ…魔法とか使えんのか?」

そういうとレモンは何もない空間から一冊の本を取り出した

「出てくんのかよ…」

取り出したアイテムはワールドアイテムであるゴエティアで悪魔たちをほぼ無条件で召喚することが出来るというユグドラシル末期に出されたアイテムである。

 

 

 

 

「とりあえず探知系を召喚してみるか」

<召喚:アンドロマリウス>

レモンがそう唱えると蛇と人間を合わせたような化け物が現れた。

「ひひっ主様、何用でしょうか?」

(喋ったよコイツ…)

化け物がしゃべったので驚いたが表に出さないように

「ここら辺に人間っていないか探してくんないか?」

「ひひっ了解」

 

(気持ち悪いな…)

自分で出した悪魔だがそんな失礼なことを考えていると

「こっちの方に4名の人間がいますね」

「ありがと、帰っていいよ」

「また、およびください。ひひっ」

そういうと目の前から消えるアンドロマリウス

 

「悪魔当分呼ばなくていいや…」

見た目に衝撃を受けたので呼ぶ気が失せたレモンはアンドロマリウスがさした方向へと歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「向こうの方から何かが近づいてきてるぞ」

フォーサイトのメンバーであるイミーナが言う

「何体いるんだ?」

ヘッケランが尋ねると

「多分一人だと思うけど…」

ガサガサと近くの草むらから音がしたと思うと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの~道に迷ったんですけど…」

そこで出てきたのは黒髪の少年だった。

 

 

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