黒の魔道士   作:幸運 タク

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二話

レモンは人間がいると言われた方向に歩いていた

「どこにいるんだよ人間は…あいつ消さなきゃよかったな…」

方向はわかっているがどの程度の距離は慣れているのかわからないので少し後悔していた。

さらにレモンは探知系のスキルを持っていないのでどこにだれがいるのかを探すことが出来ない。

 

 

 

 

 

「あぁ~だるいな~」

現実世界では引きこもりなのでこの世界では100レベルの身体で疲れることはないが精神的に疲れが溜まっていく

 

 

 

 

 

背の高い草むらをかき分けながら進み草むらを抜けると4人の人間がこちらを睨んでいた。

「あの~道を聞きたいんですけど…」

とりあえず道を聞くことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと君は一人でここに来たのかい?」

子供に話しかけるような言い方で金髪の男が話しかけてきた

(そうか…俺いま子供だったな)

 

 

「気付いたら森の中で倒れてたんです…」

悲しそうに言ってみると

 

「大丈夫かい?」

(ごつい人だな…)

 

「近くの町まで連れて行ってくれませんか?」

「べつにいいけど…ここまでモンスターとかに会わなかったの?」

イミーナがそう尋ねる

「はい、大丈夫でしたよ」

(エルフだ~)

 

 

 

「あなたは運が良い」

アルシェが言う

(かわいい子だな…)

「運が良いんですかね?」

「ここらへんにはゴブリンが大量発生している。会わないのは運がいい」

「いやいや、ゴブリン程度何体来たところでなんてことないですよ」

レモンは笑いながらそう言いうと

「君はわかってないな、ゴブリンだって複数出来たら危険なんだぞ!」

ヘッケランが少し声色を低くして言う

 

 

(ゴブリン程度でこんだけ警戒するってことはこいつらはそんなにレベルが低いのか?)

「こんな事聞くのは失礼なんですけど、あなた達って強いんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「冒険者でいうとミスリル級の強さだとは自負している」

「ミスリル級?」

「知らないのか?」

「き、記憶があいまいで…」

咄嗟に嘘をつくレモン

「冒険者は一番上からアダマンタイト、オリハルコン、ミスリル、白金、銀、鉄、銅ていうランクわけになってるんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(おもしろいな、ゲームみたいじゃん!冒険者はか…)

少しテンションが上がったレモンは

「冒険者はってことは皆さんは何者なんですか?」

「ワーカーだよ。冒険者ギルドに属していないだけさ」

「そうですか…」

(なるほどな、ギルドとかいうやつの仲介がない分そっちの方が儲かるのかかもな)

など思っていると

 

 

 

 

 

「これから俺たちはゴブリンの群れを倒さないといけないんだけど…」

「ついて行っていいですか?」

「俺たちのいう事をちゃんと聞けよ。勝手な行動をして死んでも知らないからな」

「わかりました~」

のんきに答えるレモンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘッケラン、あいつ連れて行ってもいいの?」

イミーナが尋ねる

「あぁ、なにかあったら見捨てるよ」

「確かに…そうするしかないですよね」

ヘッケランととロバーデイクが言う

「しょうがない…」

アルシェも同意する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな会話が行われていることも知らずにレモンは自分の力がどの程度かを確かめれるとわくわくしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中を30分ほど歩いた頃

「ゴブリンの群れって遠くにいるんですか?」

移動している中でヒマになったレモンはヘッケランに尋ねる

「もう近くだから静かにしてくれないか…」

呆れながら答える

「あんたさっきゴブリンは余裕で倒せるって言ってたけど戦えんの?」

イリーナがそう言うと

 

「魔法が使えるんで」

「何位階まで使えるの?」

「何位階?その言い方だったら超位まで使えるんで11ですね」

「ふざけてんの?」

イリーナが睨みつけると横から

 

 

 

「帝国の首席宮廷魔法使いのフールーダー様でも6位階までしか使えない。嘘を言うならもっとましな嘘をついて。それにあなたからは魔力を感じない」

看破の魔眼を持っているアルシェは言う

 

 

 

 

 

 

(何言ってんだ?あぁ~認識疎外の指輪つけてるからか?まぁとりあえず実力を隠しとくか…いや!ここですごい所をこのかわいい子に見せておくという手もあるな…)

「まぁ、僕のすごさはそう簡単にはわかんないですよ」

隠す方向で行くことにしたレモンであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グギャーッ」

森の中を歩くこと一時間やっとのことでゴブリンの群れを確認したフォーサイトとレモン

 

 

 

 

「この崖の下ね、うわ7,80匹位いるわよ…」

「やばいなゴブリンメイジとかアーチャーもいるぞ」

「流石にこの数を正面から相手取るのは難しい」

フォーサイトの面々が作戦を練り直そうとしていると

 

 

 

 

 

 

<飛行>

レモンが飛行魔法を使い崖の下へと降りていく

 

「あいつ!なにしてんだ!」

後を追って行こうとするヘッケラン

「落ち着いて!あそこに突っ込んだら終わりよ!勝手に行ったんだから…」

イリーナが止める

「魔力をほとんど感じなかったのに第三位階の魔法を使ってる…」

「とりあえず隙を付けるように見ておこう。命を懸けてあのガキを助ける義理もないしな」

フォーサイトは下へ降りたレモンを見つめた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ崖下に来たレモンは

「ゴブリンか…あんまりやる気でないな」

そう言いつつもニヤニヤとしている

 

 

「「グギャーー」!!」

レモンに気付いたゴブリンが襲い掛かる

(とりあえず!)

<大炎海>

レモンを中心に炎があたりを包む

 

 

 

 

 

「一撃かよ…」

現実になった魔法の威力が自分でも引くレベルという事に気付いて今後自重しようと考えていると

 

 

 

 

 

「うわっ!」

上のほうにまで炎が伝わろうとしているのに気づき

「やりすぎた!!」

<天候操作><間欠泉><飛行>

天気を変え地面から水を噴出させることで鎮火する

「やりすぎた…」

力加減がいまいちわからないレモンがフォーサイトのもとに飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

「あの~大丈夫ですか?」

恐る恐る聞くレモン

「大丈夫なわけないでしょ!!だいたい…」

イミーナが怒鳴り文句を言おうとしたら

「魔力をほとんど感じないのにあんな魔法を使えるなんて…あなたはなんなの?」

アルシェが今までにないほどの圧でレモンに問いかける

「何って言われてもな…こういう感じだよ」

そう言って指輪を外す

 

 

 

 

 

「なっ!!!」

アルシェは腰を抜かして後ずさりをする

「どうした!?」

ヘッケランが叫ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に人間なの?」

震えながらアルシェが問う

 

 

 

 

(なるほど…この世界基準だったら俺は化け物ってことなのか…)

「まぁ、一応人間なんだけどさ…」

少しショックを受けるレモン

 

 

 

「アルシェ、レモン君はどの位の魔力を持ってるんだ?」

「さっき言ってた11位階まで使えるって言ってたのは本当かもしれない…。フールーダー様よりも強い魔力を持ってる」

「こんな子供が…」

5人の間に沈黙が流れる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あはは…なんかすいません!自分で町とか探すので!」

流石にこれ以上迷惑かけるのは申し訳なく一人で行こうとすると

 

 

 

 

 

「まって!」

アルシェがレモンを掴む

 

 

 

 

 

 

「へ?」

現実世界では女子と話すことがほとんどなかったレモンは急に女の子に掴まれることでテンパる

 

 

「私に魔法を教えて!」

 

(教えるも何もな…ゲームでレベルアップしただけだしな…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思い断ろうとしたが身長の関係上で上目遣いになっているアルシェを見て

「まかせて!」

 

 

 

こうしてレモンはフォーサイトのメンバーになり同時にアルシェの師匠になった。

 

 

 

 

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