東方虹村録 ~虹村喫茶店へようこそ~   作:ジェイルロック

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兄弟のスタンド説明は、この話のあとがきに書きます。スタンドのステータスも一緒にしたかったので、一話と二話のあとがきは誠に勝手ながら消させてもらいます。






黒白の来店者 その2

「案外、普通に借りれて拍子抜けしたぜ」

 

 

人里では、主に着物を基本とした服が多い。外来人から見ればまるで江戸時代にタイムスリップしたような錯覚に陥るだろう。

 

しかし、きょうの人里では少し、いや、他の人と比べると、かなり変わった服を着ている女がいた。人々の反応を見ると、奇妙な目で見ている人はいないので、そう珍しい訳ではなさそうだ。

 

彼女の名前は霧雨魔理沙。見た目通り魔法使いである。

 

超単純。それしか言わない。

 

そんな彼女は先程、盗み同然の事をやってのけた。だが彼女に罪悪感はない。何故なら彼女は盗みではなく、借りただけと思っているからだ。

真の悪とは、自分が悪と気づかない、最もドス黒い悪の事だ。そんなやつをほっとけはいけない。

 

といってもこれは「京次様」の命令だがな。

 

おっと読者の皆さんが誰だって顔してるから自己紹介させてもらう。俺は「ベイカンパニー」のグリーベレーの一番隊隊長、「オセロット」だ。

 

今回は我等のリーダー、京次様の命令によりこの盗人が取った本を回収するために、現在、盗人の服の上に張り付いている。肩の上でも周りの人や盗人本人にバレないのはスタンドの特権のようなものだな。

 

さて、京次様の命令が届く射程より遠く来てしまったので、ここからは我々だけで考えて行動しなければいけない。

流石に奪い取ることはできないし、何より盗人とはいえ傷を付けるわけにはいけない。幸いバックはないのか、手に持っている。落とす可能性はあるかもしれない。さてどうするか...

 

ん、この盗人、店に入るみたいだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「案外、普通に借りれて拍子抜けしたぜ」

 

ホントにそうだ。もっと反対に合うかと思ったが、あの男、意外と優しい奴だったぜ。しかも、帰りの心配もしてくれるとは、全く予想外だったな。今時あんな優しい人もいないぜ。

 

とりあいず、もしも追ってくるようだったら箒で逃げるつもりだったのが、そんな必要がないからこうして人里を散歩しているのだが、さてどこ行こうかな。

 

あ、そうだ。鈴奈庵でもいってみようかな。いい本があるかもしれないし。といっても、バックは忘れたから見るだけだけどな。

 

さて、見に行って見ますか。

 

 

 

 

 

「いらっしゃい...あ、魔理沙さん。」

 

「よ、邪魔するぜ。」

 

 

な、何ィィィィィ、ここは本屋じゃないか!まさかこの本を売るつもりではないだろうかっ!

何という女!借りた物を売るなぞ「吐き気を催す邪悪」に等しい!

 

このド畜生が!清めてやる!その汚れたる野望!

 

 

「元気にしてたか」

 

「ええご覧の通り」

 

 

まて、落ち着くんだ、素数を数えて落ち着くんだ。41,43,47...いやそんなことしている場合ではない。こういう時にこそ、落ち着くのだ。ピンチはチャンスとも言えるんだ。今こそ冷静になるんだ。ここは本屋だ。人里の通り道よりかは、なにかあるはずだ。

 

 

「ところで、そちらの本は?」

 

「ん、先程知り合いに借りたんだ。」

 

 

借 り た だとぉ?ボケがぁ!強奪の間違いだろ!全く、ツッコミ所が多くて大変だ。さっさと回収しなければな。全員集合!

 

 

「はっ!」

 

 

当然、一人で任務を遂行事はできない。今回の任務では第一部隊が参加している。グリーンベレー部隊は一部隊に5、6人ぐらいいる。因みにグリーンベレー部隊以外にも部隊は存在する。もしかしたら実際の部隊とは違うかもしれないが、本体のイメージによって決まるため、実際の部隊とは違って当然なのだ。

 

「む、全員で3人しかいないじゃないか。後の三人はどうした」

 

「もしも、盗人が本を落とした時にすぐに本を回収できるよう本にまとわりついてます」

 

 

落ちたら本と地面の間に行き持ち上げて運ぶつもりだな。特に反論はないし、作戦が決まったら彼らに伝えてきてもらおうから特にここにいないからって支障はない。

 

 

「ふむ、いい判断だ。作戦もここにいる誰かに伝えてきてもらえばいいだろう」

 

「それでは早速...」

 

 

作戦会議を始めようとするが、それは少し先のばしすることになる。

 

 

「そんじゃあな」

 

「またのお越しを」

 

「む、盗人が動くな、振り落とされないよう気を付けろ」

 

 

私はそう指令を出し、隊員に注意を呼びかける。流石に振り落とされて、また体に飛びつくのは無理だ。ターゲットが止まっていればそれは可能だがな。さて、この盗人はどこへ向かうのやら。

 

 

その瞬間、私は千載一遇のチャンスが訪れるのは全く予期していなかった。

 

 

「おっと」

 

「あ、すまな...」

 

 

ほんの一瞬の彼女の油断だった。女性とぶつかり、彼女はうっかり本を手放してしまったのだ。

 

 

その瞬間を我々は逃す訳がなかった。

 

 

「全隊員、地面に降り立て!」

 

 

私を筆頭に全員、体から離れ、パラシュートを展開しながら地面を目指す。幸い、本にまとわりついていた三人が本を運んでいる。あいつらの判断には感謝せねばな。とりあいず人目のつかない路地に向かっているのでわたし達も向かうとしよう。

 

そういえば、あの女、本屋に寄ったのに本を売らなかったな。何故だろうか?

 

 

 

 

「あれぇ?本が無い!」

 

「本じゃと?」

 

先程から魔理沙さんは、本がないと叫んでいます。しまいには盗んだだろとまみぞうさんを疑ってますね...

ま、私は何故無いか知ってますがね。

 

本当にあの子達は何者なんだろう?何処からきたんだろう?考えても疑問しかでてこないわ。かなり高い熱をだして以来変な物を見えるようになったわねぇ。ま、仕事に支障はないし、放っておいてもいいか。

 

魔理沙さんは本が見つかるまで自宅でカフェラテを作る計画は先延ばしになりそうね。

 

 

さて、本でも読んでますか。

 

 

 

 

 




虹村京次 年齢 18歳
     身長 180cm
性格 のんびり屋 フランク
     見た目 形兆似 
     スタンド ベイカンパニー
     破壊力D スピードC 射程A 精密動作B 持続力A 成長性B
     
第四部、「ダイヤモンドのは砕けない」で、でてくる「虹村形兆」のような米軍がモデルのスタンド。グリーンベレー以外にも戦車や、戦闘機も存在する。ちなみに、射程距離は何キロもあるが命令が届くのは、数百メートルで、それより遠い場合、スタンド自身が独断で行動するが、迅速な判断ができないため、スピードは落ちる。射程距離内でもスタンドに自我はあるため、話相手にもなる。
     


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