お店からでて大分時間がたったのだろうか。僕達は今、人里を抜けて紅魔館に向かっている途中だった。
僕達、虹村兄弟以外にも藤原妹紅という兄さんの友人も付いてきていて、兄さんだけじゃ心細いので事前に言ってついてきてもらっていた。
藤原妹紅とは、もんぺを着た白髪の女性で、男っぽい口調が特徴である。「死なない程度の能力」を持っていてるため、不老不死である。普段は「迷いの竹林」に住んでいて、永遠亭への道案内をしているだとか。
「お前ら兄弟なら、特殊な能力を持っているじゃないのか?だったら、私いらないんじゃ...」
「「いやまさか」」
僕達は声を揃えて言う。僕達のスタンドは揃いも揃って力がない。その代わり小さく、集団で戦う(単体の破壊力はDなのだが集団で、一斉に発砲をすると破壊力A~B並みの威力を発する)のだが妖怪もたまに銃弾を跳ね返すほど頑丈過ぎるのもいれば、狼みたいにスピード&集団で来るのもいる。そうなってしまったら僕達にもお手上げだ。そう妹紅に言うと納得してくれた。
「成る程、だが少なくとも弟の方は大丈夫だろう。というか「迷いの竹林」での案内もいらなそうだ」
「まあ、この地図を作る程度の能力がありますから」
迷いの竹林というのは、いつも深い霧が立ち込め、竹の成長が早く日々変化するためこれと言った目印が無く、
緩やかな傾斜により方向感覚も狂うため、妖精ですら迷うとも、よほどの強運が無ければ脱出できないとも言われている。上に飛べば良いのでは?と思うだろうが、ちゃんと飛行しても簡単には出られないようになっている。
でも僕は迷う事は無い。何故ならば僕には「地図を作る程度の能力」という幻想郷に入って手に入れた能力があるからだ。一見、地味な能力そうだが実はとても有能なのだ。
「僕のこの能力はただ僕の紙にここらの地形が書かれる以外にも誰が何処にいるのかなどが分かりますよ」
「便利だが、俺の「見ただけで三度真似できる程度の能力」の方が圧倒的に優れている!」
僕の能力は様々な事に使えるのでとても便利だ。普段は紙に能力で地図を載せれるが、地面にも地図を載せる事ができる。
でも悔しいが兄さんには負けるだろう。
「そういえばお前そんな能力を持ってたな。」
「兄さんの能力のおかげでお店の経営が続けられています」
「そこまでなのか!?」
事実、兄さんの能力がなければお店の経営は不可能だろう。お店でだしてるコーヒーや紅茶の作り方は全て、兄さんが能力で「真似」しているから出来るのだが、ただそれも三回までしか真似できないのが弱点である。因みに本でやり方を見るのも同様効果が発揮される。これは、幻想郷に入って知ったのだが兄さんは喫茶店を営むのが夢で、本とか読んで、様々な喫茶店向きの飲み物や食べ物を練習していたらしい。
これは僕も知らなかったので知ったときには驚いた。カフェアートとかも、チャレンジしていたが、うまくできなかったらしく、幻想郷でこの能力が身に付いていると分かったはかなり嬉しかったらしい。
「そんなこと話しているうちに着くぞ」
「む、ここらか?」
「そうだ、この湖に沿って行く」
「霧が濃いですね...」
ここらいったいは口頭でしか聞いた事がないのだが、紅魔館の前は濃い霧に包まれた湖があると聞いている。その話が本当ならもう近い所にいることになる。しかし、本当に霧が濃い。聞いていた話よりも濃すぎてさすがに驚いた。湖の大きさは分からないが、それでも湖の全体が見えないのは中々の霧の濃さじゃないのだろうか?
「ここらは氷の妖精がいるけど今のところいなさそうだな」
「氷の妖精?」
「ああ、カエルとか凍らせ...お、着いたな」
不自然に妹紅が会話をとぎらせたので何事かと見ると、霧が少し掛かっているがそこには深紅に塗られた幻想郷とはまるで違う雰囲気をだしている建物を見つけた。窓は少なく、かなりでかい時計塔があったりと、周りの景色に対して酷く浮いていた。
ついに紅魔館にたどり着いたのだ。
章機能を使ってみたいです。
8月5日 矛盾点を発見、修正