ロードたちが風月庵に来てから一週間が経とうとしていた。アクートの調査を行いながら、ロードとチヒロはある「新たなチャレンジ」へと力を入れていた。
「ユキ!床は磨いといたぞ!」
「おお!ありがたいでござる!」
彼らは一度も行ったことのない「家事」というものを日々ユキカゼに教わっていた。彼女の教えの上手さからか、少しではあるが二人か料理を作ることも出来るようになった。
「うむ!良い感じでござる!」
「よっしゃ!」
二人も褒められることが嬉しいらしく、この手伝いを悪くは思っていないようだ。
一方で九重もダルキアンと共に新たなステップへと踏み出そうとしていた。
「紋章砲!烈空一文字!」
九重はフロニャルドにて使用される技「紋章砲」を習得し、ダルキアンにその修行を付き添ってもらっていた。
「うむ。良い出来でござるよ。」
「ありがとうございます。」
紋章砲は自らの気を使うためそれなりに疲れるはずなのだが、彼は疲れたそぶりをまったく見せなかった。
「では、実戦形式で使おうか。」
ダルキアンの提案に九重は頷いた。ダルキアンも木刀を持ち、九重もガンバライダーへと変身した。
「……いくぞ。」
「はい!」
ダルキアンは高速で剣を振るうも、ノヴェムは召喚したファイズの世界の仮面ライダーオーガの武器。オーガストランザーで木刀を防いでみせた。
「紋章砲!烈空一文字!!」
オーガストランザーから放たれた烈空一文字はダルキアンを仰け反らせ、後ろへと退かせてみせた。
「…やった?」
ノヴェムが油断したその時だった。ダルキアンは砂煙の中から烈空一文字を放ち、ノヴェムを吹き飛ばした。
「戦いはどんな時でも油断大敵。煙の中であれど敵がやられたわけではござらんよ。」
「は……はい。」
一撃の重さでノヴェムは立つことすらままならなかった。さすがは「大陸最強」の名を持つ人。いくら訓練を重ねてもこの人には勝てないだろう。とノヴェムは密かに思った。
修行を終えた九重は立てぬまま、ダルキアンにおぶってもらった。チヒロやロードにそれを夕飯の話のネタにされたのはまた別の話である。
その明くる日、四人は魔物の調査のために周辺の森を探ることとなった。その際に別れ道になっていたところを二手になって探すこととなった。
「いましたー?そっちは?」
「いないでござるなぁ。」
ロードとユキカゼは周囲を探すもその気配はない。だが、ロードはこれまで培った感覚でその場所に無双セイバーのガンモードで銃弾を放った。
「さすがは我が友。ご明察だよ。
「アクート……!!!」
チヒロへと人格が変わり、アクートに突撃しようとすると、ユキカゼに肩を止められた。
「落ち着くでござる。相手の動きをよく見るでござるよ。」
そう、これは彼らが修行をした際にユキカゼに注意されたことだ。突っ込み過ぎれば相手に攻撃を取られる。
それを思い出し、頷いたロードはその場から無双セイバーで銃撃を続けた。
「ふん!ならばこちらからいこう!」
アクートは仮面ライダー龍騎のミラーモンスター「ディスパイダー」の力を使い、周囲に糸を撒き散らした。
「当たらぬでござるよ!」
ロードとユキカゼは回避するも、アクートは更に糸を放ち、避ける方向全てに糸を放った。
「かかった。」
「ユキカゼ式忍術!閃華風烈!」
ユキカゼは自らの忍術である戦果風烈を、ロードは仮面ライダー鎧武の世界の武器であるソニックアローで攻撃を放つも、アクートは糸でそれすらも封じて更に糸を放ち続けた。
ユキカゼたちに足場がなくなっていき、終いには逃げれぬような糸のドームのようなものが出来上がっていた。
「あっ!!」
「ユキ!!」
足が糸に絡まったユキを助けに行こうとチヒロはなのはの力とユニゾンし、糸を焼き払おうとするが、ディスパイダーの糸にしては焼けずにレーザーを通さなかった。
「こいつ……まさか!!」
アクートはチヒロが気づいた瞬間にユキカゼとロードに糸を放ち、糸で身動きを封じた。
「テメェ……ミラーコアの力なんてどっから。」
アクートの使っていた糸は仮面ライダー龍騎には本来存在しない。所謂「IF」の世界で戦ったミラーコアの力だった。正史ではない力を使えるところにロードは疑問を抱いた。
「まあ、どちらでも良いだろう。そこの女共々死ぬんだからなぁ!!」
ロードとユキカゼが完全に死を覚悟したその時だった。
「紋章砲!神狼風牙・封魔断滅!」
巨大なエネルギーの剣がミラーコアの力を使った糸を断ち切ってみせた。アクートは驚き後ろを見ると、そこにいたのはこれまでとは違う風格を持ったノヴェムだった。
「ノヴェム……お前。」
「九重殿…お館様は?」
「お館様は今、向こうで魔物と戦ってる。戦力としては一人で充分だって。」
二人の質問に答えると、ノヴェムは突撃してくるアクートの攻撃を止めた。
「何故だ!不完全なお前如きに!!」
「不完全だから、お館様やロード、ユキたちの力を借りれる。完全と思ってるお前なんかに負けてたまるか!!
ノヴェムは仮面ライダードライブの世界の仮面ライダーチェイサーの武器であるシンゴウアックスを召喚し、アクートを蹴り飛ばした。
「んじゃあ、ちょっと無茶するね。」
「!?」
アクートの周囲には仮面ライダーファイズの世界に存在するフォトンブラッドが多方向から三角錐を向いていた。
「はあああああああああ!!!」
ノヴェムはシンゴウアックスと共にそこへと走り、フォトンブラッドに入った瞬間にそれと同時に多数の三角錐がアクートを貫いた。
「アクセルブレイカー……なんてね。」
通り抜けたノヴェムの後ろには傷だらけのアクートが倒れていた。
「ちぃ……!!こうなれば!!」
アクートは空中に上がり、仮面ライダーキバの世界に存在するフエッスルを鳴らした。
"ウェイクアップ3"
「待て!それは……!!
アクートが使おうとしていた技はキバの世界で世界を滅亡に追い込む技、キングスワールドエンドだった。
「……使うしかないか。」
「Ganba Rider Burst Mode.」
ノヴェムはバーストモードへとその姿を変え、ユキカゼとロードを糸から断ち切った。
「ロード、止めるには僕たちの力を二つに合わせるしかない。」
「しかも大技でな。」
ロードは仮面ライダークウガの力を、ノヴェムは仮面ライダーアギトの力を使用した。
二人は呼吸を合わせると紋章砲を発動し、更に力を強めた。二人の足にはライダーの紋章が、そして後ろには紋章砲の紋章が浮かび上がっていた。
「ダブルライダー!!キーーーッック!!」
二人は世界破滅の大技に向かって蹴りを決めた。周囲は爆発と光に包まれた。
落ちてきた二人を見てユキカゼは世界破滅の阻止にホッとすると同時に、二人の体を気遣うように寄り添うのだった。
作:文章長くなりましたが、12話が完成しました!
エ:本当に私たちの出番ないな。
作:ほ…ほら、2章の2話で出てきたじゃん(震え声)
エ:あ"?
作:そんなキャラじゃないでしょうよ君。もっとなんか凛々しくなかった?
エ:こんだけ出番なかったらこうもなるだろ!早く出番を回せ!
作:えぇ……(ドン引き)
リ:えぇ……(困惑)
エ、作:リコッタ!?いつからいたの!?
リ:二人の息が合いすぎてびっくりなのでありますが…、ということはさておき、二人の会話はちゃんと聞いてたでありますよ♪
作:じゃあ、出てきてくれたところで今日はここまで!さよならー♪
リ:えっ!?リコッタまだほとんど喋ってないでありますよ!もうちょっとユキについて語りたいでありますうううう!!
エ:違う風に受け取られるからやめとけ……。