ディアーチェはシャドウライダーの攻撃を魔力に変換しそのまま撃ち返した。
その攻撃はシャドウライダーを吹き飛ばし、そのまま倒れ込ませた。
「因みにこの羽も我が仲間によって出来ておる。」
ロードが唖然とする中、虹色の羽からは二人の少女の声がした。その声はなのはとフェイトに酷似していた。
「私は星光の殲滅者(シュテル・ザ・デストラクター)。」
なのはに酷似した声に続いてフェイトに酷似した声が聞こえる。
「僕は雷光の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)。よろしくね!」
二人の紹介が終わったとみたところでディアーチェは目を瞑った。
ロードが辺りを見渡すと、そこにいたのはディアーチェと鎖で繋がれた自分自身だった。
「お前は・・・?」
ロードの言葉を聞かぬままディアーチェは鎖で繋がれた少年は問いかける。
「起きているのか?真のお前よ?」
その声の問いに答えるようにロードではない誰かの声がした。
「俺を…呼んだかい?」
ディアーチェは首を縦に頷き話を続けた。
「チヒ…いや、此奴と主は表裏一体。つまり今の奴では半分以下の力しか出せてないのは承知か?」
もう一人のロードは首を縦に頷き応答した。
「だが、今の俺は不完全な状態。つまり出れば消滅の可能性もあるわけなんだ。」
ディアーチェはそれを聞き、三人のデバイスから光を与えた。光は鎖を砕き、もう一人のロードは与えられたその力の暖かさを感じ取ることが出来た。
「少し力をやろう。下郎に力をやったのだ。感謝して使うが良い。」
「ありがとう。ディアーチェさん。」
ロードはディアーチェの手を強く握りしめた。ディアーチェは思ってもみなかった反応に驚きを隠せなかった。
「あ・・・あぁ、まあ我らはあまりこちらにもいられない。あとは任せる。」
ディアーチェは精神世界から離れ、二人が現実に戻るとそのまま虹色の翼を広げた。
「我らは遠い未来で貴様らに世話になる。その時はまた、我らをよろしく頼むぞ。」
「王ったら素っ気ない。」
「ツンデレというやつだよしゅてるん!」
「うるさいぞ貴様ら!」
ディアーチェはシュテルとレヴィに説教をしながら、空へと羽ばたき去った。
「立てるかい?もう一人の俺。」
「お前が・・・俺?」
もう一人のロードは頷き、話を続けた。
「どちらもロードだと呼びにくいね。名を変えよう。どちらが変える?」
と聞いた瞬間にロードはすぐさま答えた。
「俺が変える。名はお前が決めろ。」
もう一人のロードは少し考え、先ほどディアーチェが言いかけた言葉を思い出した。
「チヒロ。なんてのはどう?」
「ああ、オッケー。ならそれでいいぜ。」
何とも適当な・・・。ロードは頭を掻き毟り少し諦めたように話を続けた。
「ならいこうチヒロ。フェイトの傷も心配だしね。」
「当たり前だろ?さっさと決めるぜ?ロード!」
ロードは走り出し、シャドウライダーの攻撃を見事に避け切った。
デルタは自らのバイクであるジェットスライダーを、イクサも自らのバイクであるイクサリオンを召喚し、ロードへと何発もの攻撃を放った。
その瞬間にロードの眼は赤から緑へと変わり、チヒロからロードへとバトンタッチされた。
「着地回避場所。N35度地点。」
その場所へとロードは避け、同時に仮面ライダー龍玄が使ったとされる「ブドウ龍砲」を召喚し、シャドウライダーに銃撃を撃ち込んだ。その弾は全弾直撃し、シャドウライダーたちはバイクへと叩きつけられた。
「んじゃあ、とどめは決めるぜ!」
「任せるよ。チヒロ。」
ロードは眼が赤へと変化し、足にエネルギーを溜めた。それと同時にロードは走り出し、空中で回転した。
「ガンバライダーキック!!」
デルタとイクサはロードのガンバライダーキックを受け少しよろめいた後に爆砕していった。
その後ロードは、倒れこんだフェイトを連れてアクートの元へと向かって行った。
管理局へと戻ったロードは医務室の前で座り込んでいたいたシャマルへと抱きかかえたフェイトをゆっくり降ろした。
「フェイトを頼みます。」
「・・・ロード君なの??」
ロードは頷き、アクートのいるであろう場所へと走って行った。シャマルは少し不思議な顔でそれを見つめ、傷だらけの自分とフェイトを連れて医務室へと入って行った。
「シャマル!」
シグナムが走ってくると、シャマルはゆっくりと立ち上がった。
「ロードくん。もう一人が目覚めたみたい。」
「本当か!?」
嬉しそうなシグナムもその束の間、ヴィータとザフィーラが来た瞬間、顔を引き締めた。
「我々はコアの破壊へと向かう。いいな。」
「私はフェイトちゃんを治すわ。」
シグナムたちは頷くと、見送るシャマルを背にそのまま空へと羽ばたいていった。
部隊長室に入ると、そこにはアクートと気絶したはやてが倒れていた。
「はやて!」
向かおうとすると、アクートは仮面ライダーカブトと対峙したカッシスワームの爪を使用し、ロードを吹き飛ばした。
「ダメだろぉ?人質に勝手に触っちゃあ!!」
アクートは爪で刺そうとするもロードはそれを避け、仮面ライダーアクセルの武器であるエンジンブレードを召喚し、アクートの足へと切り込んだ。それを受けたアクートは少し下がった後に笑みを浮かべた。
「やるねぇ。だが、これはどうかな!!?」
仮面ライダーファイズと対峙したドラゴンオルフェノクの高速移動能力を使用し、アクートは高速で攻撃を叩き込んだ。その攻撃でロードは吹き飛ばされ宙に浮いた。
アクートがもう一撃加えようとした瞬間、一筋の光弾がアクートへと直撃した。光弾の色は薄い赤で後ろには純白の戦闘スーツ(バリアジャケット)に身を包んだなのはがいた。
「大丈夫?ロード君。」
「ああ、大丈夫だ。」
なのははブレスレッドを見て確信を持つように話し出した。
「そのブレスレッドがあれば勝機はあるかも。」
チヒロは完全に忘れてたようにブレスレッドを見る。
「そういや、これで他人の力が使えるとか云々言ってたな。」
「何でそんな重要なことを言わないわけさ。」
ロードは呆れたようにチヒロへと問いかけた。チヒロは少し慌てる素振りを見せるも、ロードはそれを無視し話を続けた。
「つまりあなたの光を受け取り、俺たちでそれを使う。ということかな?」
なのはは首を横に振り、バルディッシュを見せた。
「あなたたちが受け取るのは私じゃない。フェイトちゃんの力。」
「何話してんだ!!」
アクートの攻撃をなのはが防御しチヒロにバルディッシュを渡した。
「君たちしか今の状況は止められない。頼むよ!」
なのははアクートの攻撃を受け返すも、アクートは仮面ライダービーストの技である「ストライクビースト」をなのはへと蹴り込み、なのはは魔力を食われて倒れ込んだ。
「次はお前の番だ!」
アクートはロードたちへと少しずつ剣を向けて歩み迫ってくる。
チヒロは強くバルディッシュを握りしめた。どうすれば力を得られるかなんて分からない。だが今はこうするしかないと確信した。
「バルディッシュ!俺に…俺たちに力を貸してくれ!」
「stand by.」
アクートが攻撃を仕掛けようとした瞬間、周囲に黄金の光が拡散し、アクートは目が眩んで後ろへと仰け反った。
アクートが目を開けた瞬間、そこにいたのはロードの体をベースに金色の装飾と漆黒のマントを包んだガンバライダーだった。
「これが融合(ユニゾン)。」
「新武器を提げたところで変わりはしない!」
アクートは再度高速移動を開始しロードへと走り出した。それと同時にロードは黄色く輝く魔方陣を展開し、その勢いで走り出した。