「ショッカーの敵、そして人類の味方、お見せしよう!」
「出て来い怪人、風見志郎が相手になるぞ!」
「待ってくれ首領!貴方は人類を滅ぼすつもりか」
「見ていてくれ、オヤジ……」
「オレ、トモダチタスケル」
「天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!」
「私はこの命の続く限り、ネオショッカーの悪事を叩き潰すまで戦い続けます!」
「人の夢の為に生まれた。この拳……この命はその為のものだ!」
「俺は……仮面ライダー10号」
「俺は改造人間、南光太郎!!」
「この世に光がある限り、俺は何度でも蘇る!!」
「行かなきゃ……誰かが俺に助けを求めてる……!」
「みんな一生懸命生きてるんだ。それを壊しちゃいけない」
「Jパワーの戦士」
「こんな奴らのために、これ以上誰かの涙を見たくない!」
「誰も……誰も人の未来を奪う事は出来ない!」
「俺は人を守るためにライダーになったんだ……」
「俺には夢は無い。だけど、夢を守ることは出来る」
「戦えない、大勢の人たちの代わりに……俺が戦う!」
「自分を必要としてくれている人間がいるって……人を助ける事に一生懸命になれるから俺は鬼になったんだ……」
「自分が変われば世界が変わる。それが天の道」
「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、それは何もやらない事の言い訳にならない」
「僕は生きてみたいんだ。人間とかファンガイアとかじゃなくて。僕は僕として」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
「俺は依頼人のために戦う……命がけで、あんたの教えを守る」
「あちこち行ったけど、楽して助かる命がないのはどこも一緒だな!」
『『『変身!』』』
「あ~、こりゃ駄目だ。一度ばらして修理しないと」
光写真館を営んでいる"光栄次郎"は、手に持ったカメラを眺めながら呟いた。
「ああ、直るんならそれでいい。修理の間、代わりになるカメラを貸してくれ」
その返答に対し"門矢士"は、高慢な物言いでカメラのレンタルを要求した。どうやら、彼のカメラが壊れてしまったらしい。
「別にいいけど……レンタル代も含めて、きちんと払ってくれないと困るからね」
「わかったわかった」
「じゃあ……はい、これ代わりのカメラ。僕は修理してくるから」
そう言って、栄次郎は士にポラロイドカメラを渡し、奥の部屋へ入っていった。
「さて、暫くはこれで我慢するか」
「我慢するか、じゃないですよ!いい加減溜まったツケを払って下さい!」
すると、士の態度を見かねた栄次郎の孫"光夏美"が、士に怒鳴り出す。
「わかってるって」
「士君の"わかった"は当てにならないんですから!……はぁ~、ユウスケも里帰りしちゃいましたし、どうしたらいいんでしょうか」
ユウスケとはこの写真館のもう一人の居候である。しかし、今回は登場しないので割愛する。
「お陰で口うるさいのが居ないから、最近は静かでいいな」
「もう!そんなこと言っては駄目ですよ!」
「その通りだぞ、家臣その6。私の世話をする者が一人減ってしまったのだからな」
「誰が家臣だ、誰が……ん?」
光写真館で暮らしているのは4人。今はユウスケが居ないので3人ではあるが、聞き覚えのない第五の声が写真館に響き渡る。ふと、士が振り返ると―――
「降臨。満を辞して」
白い鳥のような怪人が立っていた。
「貴方はジーク!?」
「おい、鳥!何でお前が居るんだ!」
その怪人の名前は"ジーク"。電王の世界にいるイマジンである。もっとも、二人とは面識があるものの余り良い思い出がないため、とても嫌そうな顔をしている。
「家臣の為に、この私自ら出向いたのだ。茶の一つくらい出せんのか、家臣その6」
「お前なぁ~ッ!誰が家臣だ!誰が!」
「落ち着いて下さい、士君!それで……士君の為って、どういうことですか?」
夏美が質問をすると、ジークは近くの椅子に腰をかけ、頬杖をつきながら足を組み、偉そうに話し始めた。
「届け物だ。ほれ、これはお前の物だろう」
そう言って、ジークは懐からあるものを取り出し、士に向かって投げた。
「?これは……」
「士君のカード、ですかね?」
士が受け取ったそれは、何の絵柄も描かれていない1枚のカードだった。
「そうみたいだな。おい!このカード、どこで拾ったんだ?」
「ん?そうだな、あれは確か、1~6ヶ月前の晴れか曇りか雨の日だったような……」
「……つまり覚えて無いんですね」
呆れ顔になった夏美と、そのまなざしに全く動じる様子を見せないジークを見て、これ以上の質問は無意味だと悟った士は渡されたカードを眺める。
「そのカード。これから何が起こるのでしょうか?」
「さあな。わかっているのは、また新しい旅が始まるってことだけだ」
そう言うと、士はカードを懐にしまう。
「今日は栄次郎は居ないのか?また私の美しい姿を写真に収めて貰おうと思ったのだが……」
要件は終わったと言わんがかりにカードに興味を亡くしたジークは、そう言いながら部屋を徘徊し始めた。
「ああ、そんなに歩き回ると―――」
「ぬおっ!?」
夏美の言葉も空しく、ジークは撮影用の背景幕の紐に足を引っ掛かけ、そのまま倒れてしまった。
そして、新たな背景絵が次の旅路を示すべく現れた。
「士君、これは……」
そこに映っていたのは、28人の戦士の姿だった。
「これは……"仮面ライダーの世界"」
今再び、士――仮面ライダーディケイド――の新たな物語が始まる。