「ようやく追い詰めたぞ!」
「40年前の雪辱、今こそ果たしてやる!」
1号、2号は街の外れの荒れ地でショッカーグリードと対峙していた。
「馬鹿め!返り討ちにしてくれる!」
ショッカーグリードはそう叫ぶと、2人に向かって走り出す。
「よしっ!」
「行くぞ!」
二人は互いに向き合い頷くと、1号2号もショッカーグリードに向かって走り出した。
「はぁっ!」
「とうっ!」
相手の攻撃を受け流しては1号と2号が攻撃し、こちらの攻撃を止められてはショッカーグリードが反撃する。その攻防の様は、まさに一進一退だった。
「貴様ら……いつの間にこんなに強くなったのだ!?」
「仮面ライダーを信じる者が居る限り、私達はどこまでも強くなれる!」
「そして仮面ライダーが居る限り、お前達ショッカーの好きにはさせない!」
そして1号と2号のダブルパンチが決まり、よろめきながら後退するショッカーグリード。
「ぐっ……おのれぇぇぇぇぇ!」
激昂したショッカーグリードは空中に飛翔する。
「最後に笑うのは、我々ショッカーだァァァァァッ!」
そしてショッカーグリードは、そのまま2人に突進していく。
「いくぞ!」
「応ッ!」
そう言うと、1号は右手の握りこぶしを腰に、左手は指を伸ばして右上に向けて伸ばし、2号は両腕を直角に曲げて両手を握り、右手を左胸に、左腕を頭の横に持っていく。
そして2人は、ショッカーグリードに向かって跳び上がった。
「はあぁぁぁぁぁっ!」
「「ライダァァァァァダブルキィィィック!」」
突進してきたショッカーグリードにダブルライダーの必殺技が炸裂する。
「ぐあぁぁぁッ!」
ショッカーグリードは吹き飛ばされ、そのまま地面に落下する。
「―――ショォォォッカァァァァァッ!」
そして断末魔と共に、ショッカーグリードは爆散した。
『よし!コアメダルゲットだ!』
物陰に隠れていたアンクが、爆発によって宙に飛ばされたショッカーメダルに向かって飛んでいく。
「そうはいかないよ」
『何!?』
しかしそれは、横から割り込んできたディエンドに掠め取られてしまった。
『おいッ!そいつを渡せッ!』
「こういうのは早い者勝ちさ。じゃあね」
【attack ride invisible】
『あっ!待て!』
ディエンドはインビジブルのカードを使ってそのまま何処かへ消えてしまった。
一方他のライダー達は、街から離れた荒れ地でショッカー首領と死闘を繰り広げていた。
「おおぉぉぉぉぉっ!」
『ふんっ!』
「ぐあぁぁぁッ!」
一斉に向かっていくも、ショッカー首領のマントの内より放たれた火炎弾攻撃により全て弾かれてしまった。
「くっ!ボルティックシューター!」
【バッシャーマグナム!】
ライダー達は負けじと攻撃を行う。
『無駄だと言っているのが分からないのかッ!はぁっ!』
しかし、それさえも、ショッカー首領のたった一度の攻撃で全て相殺されてしまった。
「馬鹿な!?」
『はははははッ!』
ショッカー首領の笑い声と共に、ショッカー首領の顔に巻き付いている蛇が5匹、ライダー達に向かって首を伸ばし始めた。
「な、何だ!?―――うわっ!」
「離せ!このッ!」
蛇の首がライダー達に巻き付き、そのまま上へ持ち上げる。
『はあぁっ!』
「うわあぁぁぁッ!」
「がぁッ!」
結構な持ち上げられたライダー達は、他のライダー達のところに向かって叩きつけられた。
『はあぁぁぁっ!』
そして追い討ちとばかりにショッカー首領は、蛇の頭から火炎弾を飛ばす。その圧倒的な火力を前に、ライダー達は為す術もなく倒れた。
「ぐっ……一体どうすれば……」
オーズから思わず言葉が溢れる。他のライダー達もなんとか立ち上がるが、その目には力が込もっていない。
「皆、大丈夫か!?」
そこへ1号、2号が合流する。
『何?奴らの相手をしていたショッカーグリードはどうした?』
「それなら、彼らによって倒されたさ」
『何だと?』
「!海東!」
大首領の疑問に答えるように突然現れたディエンド。その手には、先程の言葉を肯定するかのようにショッカーメダルが握られていた。
「あれはショッカーメダル―――ッ!そうか!」
「ん?どうしたってんだよ?いきなり」
【final form ride O O O OOO】
近くに居た電王の問いかけには答えず、ディケイドはそのまま電王の背後に移動する。
「ちょっとくすぐったいぞ」
「ちょっ!お前また何かする気―――いでっ!」
ディケイドが電王の背中を叩くと、電王の身体の中から、桃が描かれた1枚のメダルが出てきた。
「何か出たァーーーーーッ!」
「モモ……モモタロス……イマジン……イマジンメダルってところだな」
そしてディケイドは、ライドブッカーからもう1枚カードを取り出す。
「海東!そのメダル、使わせてもらうぜ!」
【final attack ride O O O OOO】
「!僕のお宝が!」
ディケイドの持っていたことがイマジンメダルとディエンドの持っていたショッカーメダルが、オーズのベルトに装填された。
「これは……?」
「映司!使ってみろ!それがお前と俺達の力だ!」
「士さん…………はいッ!」
ディケイドの言葉を聞いたオーズは、オースキャナーを手に取りメダルをスキャンした。
【タカ!イマジン!ショッカー!―――ターマーシー タマシー ターマシーー! ライダァァァァ タ・マ・シーッ!】
「おおっ!あれは……!」
1号、2号、電王、ディケイド、そして他の全てのライダーの想いを背負って、オーズは
『今更何をしても無駄だ!はぁっ!』
ショッカー首領はオーズに向かって火炎弾を飛ばす。しかしオーズは、今までライダー達を退けてきたその攻撃に全く動じなかった。
『何っ!?』
そしてオーズは再びオースキャナーを手に取り、メダルを再度スキャンする。
【スキャニングチャージ!】
「おおォォォォォォ―――」
オーズは腰を低くし、両手を左の腰の辺りに、手の平を向かい合わせるようにして構える。するとその手に包まれるように、球体のエネルギーが炎を纏って現れる。
「はあぁぁぁっ!」
『ぐッ!』
やがてショッカーメダルの模様に変化したエネルギーを、ショッカー首領に向けて放つ。
「はあぁぁぁぁぁぁああ―――」
そして、残ったエネルギーも同様に、タカメダルとイマジンメダルの模様に変化させる。
「セイヤァァァァァァァッ!!」
ショッカー首領に向かって放たれたタカメダルとイマジンメダルは、先に放たれていたショッカーメダルと重なることで膨大なエネルギーが解放され、大爆発を起こした。
『ぬぁァァァァァァァッ!』
ショッカー首領はその爆発により、遥か彼方まで吹き飛ばされた。
「―――っはぁはぁはぁはぁはぁ……」
力を使い果たしたのか、オーズはその場に膝をつく。
「よくやった、映司」
「これで一件落着だな」
そんなオーズに、ディケイドと電王が駆け寄って労いの言葉を掛ける。それに遅れて、他のライダー達も近くに来る。
「皆……」
その時―――
「なっ何だ!?」
突然地面が、まるで巨大な何かが動き出したかのように揺れ始めた。
「皆ッ!あそこだッ!」
そう叫んだNEW電王の視線の先には、ショッカーと同盟を結んだGODの幹部『キングダーク』が立っていた。
「で、でかい……」
「あんなの反則だろッ!?どうやって倒せばいいんだよッ!」
『終わりだ!ライダーども!』
キングダークはライダー達を見下ろしながら、声高々に叫ぶ。
すると今度は、キングダークとは別の、何か巨大な者が歩いて来るように地面が揺れ出す。
「おいおい……今度は何だってんだ……?」
電王が辺りをキョロキョロ見回していると、突然後ろからドスンッと大きな地響きが起こった。
「今度は後ろかァァァッ!」
「あれは……仮面ライダーJ!」
その足音の正体は、キングダークに対抗する為に精霊の力を借りて巨大化した『仮面ライダーJ・ジャンボフォーメーション』だった。
『それで私と互角になったつもりかッ!』
そう叫ぶとキングダークはJに向かって歩き出す。Jも負けじとキングダークに向かっていく。
『ふんっ!』
『ぐッ!』
Jのパンチはキングダークに弾かれ、逆にキングダークから反撃を受ける。
『はあぁっ!』
『ぐぁぁぁッ!』
キングダークから渾身の一撃を貰い、Jは後方へ殴り飛ばされてしまった。
「やべぇ……このままじゃやられちまうぞ!どうすりゃいいんだ!?」
「だったら―――こうすればいい」
そう言うとディケイドはまたカードを1枚取り出す。
「海東、ちょっとくすぐったいぞ」
【final form ride D D D Diend】
「ッ!?士、何をする―――」
ディケイドがディエンドの背中に触れると、ディエンドはファイナルフォームライドにより『ジャンボディエンドライバー』へと姿を変えた。
「J、受け取れ!」
そしてJは現れた『ジャンボディエンドライバー』を掴むと、『ディエンド・コンプリートフォーム・ジャンボフォーメーション』へと変身した。
『何だと!?』
突然姿の変わった相手を見て、驚きの声を上げるキングダーク。
『やれやれ。今回は特別大サービスだ』
【final attack ride D D D Diend】
ディエンドが銃口をキングダークに向けると、その直線上を囲うように無数のカード型のエネルギーが回転し出す。
『はぁっ!』
そしてディエンドが引き金を引くと、ディエンドライバーから必殺技『ジャンボディメンションシュート』が放たれた。
『ぐぁぁぁぁぁッ!』
ディエンドに撃ち抜かれたキングダークは、その場に崩れ落ち、そのまま爆発した。
「よっしゃあッ!」
キングダークが倒れたことにより、一同は安堵する。
しかし―――
「ッ!また揺れが!?」
「しかも、さっきよりも強いぞッ!」
再び地面が、さっきのJやキングダークの比ではない程に強く揺れ出した。
「あれは何だ!?」
オーズが指を指した方向にライダー達が一斉に振り向いた。するとそこからは、キングダークの何倍もの大きさを誇る巨体が地面を突き破って出てきていた。
「何なんだ、一体……」
やがて巨大な身体に覆い被さっていた土が全て落ち、その全貌が明らかとなった。身体の表面は岩石に覆われ、遥か上空にある顔は鬼のような形相、そしてそれに付いている赤い目は、ライダー達を見つめるように不気味に光っていた。
「あれは……ショッカー首領の真の姿"岩石大首領"!」
「岩石大首領!?」
すると、岩石大首領の力により空が暗黒に包まれた。そして大地は割れてマグマが吹き出し、空からは膨大な数の隕石が辺り一帯に降り注ぎ始めた。
「うわあぁぁぁっ!」
「モモタロス!―――がぁッ!」
その圧倒的な物量に、ライダー達は何も出来ずに倒れていった。
『ぐぁぁぁッ!』
先程キングダークを倒したディエンドも、隕石の直撃を受けて元の大きさに戻ってしまった。
「くっ……どうすればいいんだ……」
両手を地面につきながら、なんとか立ち上がろうとするオーズ。
「オーズ!危ないっ!」
「!?」
オーズが空を見上げると、今までのものよりも一回り大きい隕石がオーズに向かって来ていた。
「うわぁぁぁッ!」
思わず両腕で顔を覆うオーズ。
【セル・バースト】
しかし、その隕石はオーズに当たること無く、空中で破壊された。
「ッ!?今のは!」
オーズは攻撃が放たれた方を向く。
「遅くなったな。わりぃ」
「伊達さん!」
そこには、伊達明こと『仮面ライダーバース』が立っていた。
するとエネルギーが切れたのか、隕石の落下は収まり始めた。仮面ライダー達はそれを機に、最後の力を振り絞って立ち上がる。
「仮面ライダーは、ショッカーを倒すまでは絶対に死なんッ!」
「そうだ。それに、俺達にはまだ仲間が居る。海東!これを使え!」
ディケイドは1枚のカードをディエンドに投げて渡す。
「これは……やれやれ、君も人使いが荒いな」
【kamen ride All Riders!】
ディエンドがカードを使うと、バースの後ろに銀のオーロラが現れる。
「うおっ!何だ!?」
そしてオーロラの向こうから現れたのは、ある時は支え合い、ある時は敵対し、またある時は共に戦った、全ての仮面ライダー達だった。
「おぉっ!皆、来てくれたのか!」
自分達の呼び掛けに応じてくれたことに感激する1号。
「今こそ、全ての仮面ライダーの力を合わせる時だ」
【final attack ride All R R R Rider!】
ディケイドが再びカードを使うと、その場に居る全ての仮面ライダーのバイクが光を纏って現れる。
「これは……」
ライダー達が自らのバイクに手を触れると、上空に岩石大首領まで続く光の道が現れた。
「皆!行くぞッ!」
「「「「「応!!」」」」」
ライダー達はバイクに乗り、オーズを先頭に岩石大首領の元まで走り出す。
『ォォォォォォォオオオ』
岩石大首領は再び隕石を落とし始めたが、ライダー達はそれに構うことなく走り続ける。
「我々の40年の想い、受けてみよッ!」
ライダー達は、走りながら"40"の形に隊列を組む。
「オールライダァァァブレェェェイクッ!!」
ライダー達のバイクは一層強い光に包まれ、そのまま岩石大首領に突進していった。
『ォォォォォォォオオオ』
ライダー達に身体を貫かれた岩石大首領は、その場に崩れ落ちながら爆発した。