カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義   作:先導

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いよいよストライドゲート編もクライマックス!

だいぶ熱くなってきましたが、水分補給と塩分補給で気合入れていきます!

皆さんも水分補給と塩分補給をこまめに取ってくださいね。

それではどうぞ!


完全なる未来

とある部屋、リューズはこの場にはいない誰かに語りかけている。

 

「見えているか?約束の時だ。今日、私は世界を救う」

 

そんなリューズの視線に映っているのは、ストライドゲートを開くために必要な装置で未だに眠っているルーナだった。装置はストライドゲートを開くシステムを作動させる。

 

『ゲート解放システム、スタンバイ。ストライドマター、拡散開始。ファーストロック、解除。システム、オールグリーン』

 

今現在リューズがいる場所は、東京スカイツリーの地下だった。リューズはもうすぐ訪れるであろう完全なる未来の実現を前にし、笑みを浮かべていた。

 

 

 

TURN104「完全なる未来」

 

 

 

カードキャピタル2号店にて、伊吹は元リューズラボにいるクリスと通信をとっている。

 

『全世界レベルでストライドマターが上昇し始めている。いつどこでゲートを開いても、おかしくない』

 

「海外の連中にも注意を促しておいた方がいいな。こちらも、行動経路を整い次第、すぐに動く」

 

『了解。バックアップは任せて』

 

「よろしく頼む」

 

一通り連絡し終え、伊吹は通信を切る。カードキャピタル2号店では完全なる未来を止めようとするものたちが、ここに集まっている。トコハは少し心配そうに上を見つめている。現在屋上では、アムがシオンと話をつけようとしている。

 

「大丈夫だよ、あの2人なら」

 

「うん・・・」

 

そんなトコハの心情を察してユイがトコハにそう言った。

 

 

カードキャピタル2号店の屋上、アムはシオンに話をしている。

 

「・・・今さら、許してくれなんて言わない。ただ・・・今この時だけ、行動と共にさせてほしい」

 

アムの言葉を聞いて少し間が空き、シオンは何かを言おうと口を開こうとしたが、口を閉じ、言おうとしたことを閉じ込め、別の言葉を放つ。

 

「・・・ルーナとユキノのためだ」

 

「!」

 

「これから先、何があっても、2人を救いだしてみせろ」

 

「約束する」

 

シオンの言葉にアムは力強く頷いた。

 

 

カンパニーの拠点である東京スカイツリーの地下、ルーナが眠っている部屋で江西はルーナをじっと見つめていた。

 

「今日だ。君の願いは、私の願いも、全て叶う。そしてその時こそ、ユキノの本当の笑顔を取り戻せる。完全なる未来の為に・・・最後まで、私の志は君と共に。この審判に・・・私は勝つ」

 

江西は自身のデッキを握りしめている。

 

別の場所、カンパニーの休憩室で、ヒロキは自分に暗示をかけている。

 

「俺は正しい・・・俺は正義だ。俺は・・・負けない」

 

また別の場所、カンパニーの拠点の廊下でユキノは自分のデッキを持ちながらルーナのいる部屋に向かって歩き出している。

 

「2人の願いを叶える。いや、叶えてみせる。そのためなら・・・誰が相手でも・・・倒してみせる」

 

さらに別の場所、東京スカイツリーで町をよく見渡せる場所でスバルは景色を眺めている。

 

「ついにこの時が来た。このくそったれな世界を変える瞬間に、あたしは立ち合う。やることはいつもと変わらねぇ。最後の審判に、あたしは勝つ!」

 

さらに十二支刻獣を管理している管理室で、東雲はシステムの確認をしていた。

 

『ストライドフォース、圧縮完了。転送開始。セカンドロック、解除』

 

「さすがは若水さん。1秒の狂いもない」

 

東雲はルーナの眠る部屋にいる江西をモニターに映し出す。

 

「誰かを犠牲に生き延びてその贖罪のために、また何かを犠牲にする。闇を払うために、自らをさらに深い闇に沈ませる・・・なるほど、あなたのデッキはあなた自身を映す鏡だ。・・・俺もそろそろ支度しないとな」

 

東雲はモニターを消し、自身のデッキを手にし、管理室を立ち去る。

 

 

カードキャピタル2号店でアムは集まっている一同にこれから起こることについて説明をする。

 

「タイムスケジュール通りなら、既に最後の十二支刻獣の召喚は終わり、ゲートの解放が進められているはず。十二支刻獣がストライドゲートシステムを動かすエンジンなら、ルーナは・・・ピースメイカーはそのエンジンを動かすための電池のようなものだ。ストライドゲートは惑星クレイとこの世界を繋ぐと同時に、宇宙の真理へと至る空間、そこで行われる最後の審判によって、世界は完全なる未来へと生まれ変わる」

 

「最後の審判・・・」

 

「神様、仏様、リューズ様にでもなるつもりなのかなー?」

 

ハイメはゆるい発言をするが、一同はそれにかまってる余裕はない。

 

「最後の審判・・・文字通り最後の戦い、という事になりますね」

 

「まずはゲートの解放を阻止することが最優先だ。明神の思想は、奴を捕らえてからじっくり聞いてやる」

 

プルルルル、プルルルル・・・

 

作戦会議をしようとしている時に、クロノのスマホの通話着信が鳴る。

 

「あ、悪い」

 

クロノは通話に出ようとスマホを取り出すが、着信者の名前を見て、クロノは目を見開いた。

 

 

クロノの通話着信の後、一同はカードキャピタル2号店から出て、東京スカイツリーの前までやってきた。そこで待っていたのはスマホを耳に当てている明神リューズだった。クロノたちを呼び出したのはリューズだったのだ。

 

「明神リューズ・・・!」

 

リューズは他の者に視線を向けず、クロノのみを視線を向けていた。リューズは持っていたスマホをその場で放す。どんどんとスマホが落ちていくと、クロノの意識はリューズのイメージの中へと入っていった。

 

 

リューズのイメージの中で、クロノは突風を喰らって目を開けられずにいた。突風が止むと、そこにあったのは昔リューズが所有していたラボの中だ。そこで聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

『すごいぞリューズ!お前の言った通りだ!』

 

クロノが目を開けて、声のする方に顔を向けるとそこにいたのは・・・

 

「リューズとユイの親父さん・・・それと・・・親父⁉」

 

カプセルの中にあるディペンドカードを見ているリューズとゲンゾウ、クロノの父、ライブだった。

 

『何言ってんだライブ?こうしてディペンドカードを完成できたのはおめぇのおかげだろ?』

 

『その通りだ。ありがとう、ライブ。お前のイメージ力がこの実験を飛躍的に進歩させ、現実のものとしてくれた』

 

『俺のイメージを形にしたのはお前だぜ?でなきゃこいつは生まれなかった』

 

『こいつは惑星クレイと俺様達の世界を繋げる希望のカードとなったな!』

 

『ああ。そして俺たちの手で、未来を変えるんだ』

 

クロノはこの光景を見ているクロノに対して、リューズが語る。

 

「この頃の私は本当にそう信じていた。私たちならば、世界を救える。私たちの出会いは運命の導きだと。宇宙の真理がそれを望んでいるのだと。だが・・・ライブは私を裏切った。さらにはゲンまでもが私を裏切り、私は1人になった・・・」

 

その次に映ったのは次の拠点となっていたラボの光景だった。

 

『完璧ですぅ!このギアースシステムならば、被験者のストライドフォースをこれまでよりもずぅっとこれまでよりも集約できるぅ!』

 

モニターに映ってあるストライドフォース収集率を見て若水は饒舌に語っている。

 

『今日の被験者も悪くなかったぁ・・・神崎とか言いましたかぁ?おかげでユニットの実体化持続時間は1.9秒も伸びてぇ・・・』

 

若水の言葉からして、神崎が召喚されたユニットを見たと言っていたのはこの時期のギアースシステムの実験からなのであろうと考えられる。

 

『あんな一瞬の幻では、何の意味もない』

 

『えぇ?』

 

その次に映ったのはユニットの召喚の実験に映っているリューズの姿だった。

 

『探索チームからの報告ですぅ。新導ライブは情報の地点からさらに逃走した模様・・・行方はつかめていないとか』

 

『・・・ユニット実体化プロセス、開始。バインドタイム・ドラゴン』

 

リューズは装置にバインドタイムのカードを置き、リューズは装置に手を掲げてストライドフォースを送り出す。そして、リューズの目の前にバインドタイムが召喚される。

 

『ストライドマター、抽出開始』

 

〖ストライドマター、確認。ビルドアップ、スピード・・・0.4、0.8、1.2、1.5・・・〗

 

バインドタイムは虹色の光に包まれるが、数秒しか持続できず、バインドタイムは消えてしまった。

 

『くっ・・・カギはここにある。どうすれば届く?どうすれば世界を・・・未来を掴む力を得られる⁉』

 

リューズは無力感に打ちひしがれながら、首を俯かせる。

 

『教えてくれ・・・っ誰か・・・!俺はどうなろうと構わない!どんな犠牲を払う事になっても!だから・・・誰も争わない・・・誰も傷つかない・・・完全なる未来を・・・!』

 

そんなリューズの耳に何者かの声が響いてくる。

 

〖それが汝の願いか?〗

 

『!』

 

声を聞いたリューズは周りを見渡す。そこは何も明かりがない暗いところだった。どうやらリューズの意識はイメージの世界に入っていったようだ。

 

〖届いたか?我が祈り〗

 

暗い空間に光が差し込める。リューズの目の前には、歯車に捕らわれている虎のようなユニットがリューズを見つめていた。

 

〖⁉お前は・・・いったい・・・⁉〗

 

〖我も・・・汝と同じ願いを持つ者・・・〗

 

〖!〗

 

〖この宇宙に争いは止まない。故に倒れ、尽きてゆく命・・・嘆きの涙・・・我らはその全てを時の彼方より、ただ見守り続けてきた・・・。何もせず・・・ただ・・・!〗

 

虎のユニットは歯車を破ろうとし、力を入れるが歯車が力を抑えているのか、破ることはなかった。

 

〖手出しは許されぬ・・・我らの力は強大すぎるゆえ、全てを歪めてしまうからと・・・。その定めに逆らうのならば・・・この様だ〗

 

〖・・・・・・〗

 

〖願いを持つ者よ、汝の叫び・・・この胸に届いた・・・。汝には、覚悟があるか?〗

 

〖!〗

 

〖あまねく宇宙を敵し、憎まれ、呪われようと・・・いかなる犠牲を払おうと・・・汝の意思を貫く覚悟が〗

 

〖!!・・・ふ、ふっふっふっふ・・・〗

 

虎の問いに対して、リューズは笑い、虎のユニットに近づく。

 

〖たとえどんな代償を払おうとも・・・俺は俺の世界を救うと決めた!!〗

 

リューズは虎のユニットに触れ、ストライドフォースを虎のユニットに分け与えている。

 

〖ならば我らは今より同志!!汝が意志は我が力!我らの意思は1つ!!〗

 

虎のユニットはリューズのストライドフォースにより、力が増大し、叫びと同時に歯車を全て壊していった。これによって、虎のユニットは自由となった。

 

〖明神リューズだ〗

 

〖ギアクロニクル、十二支刻獣が一、寅の刻、クロノファング・タイガー。時空を超えて、宇宙を守りし使命を負う者〗

 

虎のユニット、クロノファング・タイガーは手を差し伸べてきたリューズの手をそっと握った。

 

意識がイメージから戻ってきたリューズの持つディペンドカードは真っ白のものではなく、色づいたヴァンガードのカードとなっていた。

 

『・・・っ⁉ゴホッ!ゴホッゴホッ!うぅ・・・』

 

イメージから戻ってきたリューズは突然咳ごみ、座り込む。抑えていた口元には、血が流れていた。自分の身を気にすることなく、持っていたカードを見る。そこにはさっきの虎のユニット、クロノファング・タイガーが映っていた。

 

『・・・掴んだ・・・掴んだぞ!これで世界を救える・・・!』

 

これを見たリューズは笑みを浮かべていた。

 

『ライブ・・・もうお前の力を借りる必要もない!これが俺の望む未来だ!はっはっはっはっはっは!!』

 

装置の中には、実体化されたクロノファング・タイガーがいた。これまでのイメージを見たクロノは少し呆けていた。

 

「そうして私は今日、ここまでやってきた。これより、最後の審判が始まる。宇宙の真理は、我らの正義を示すだろう」

 

「ま、待てリューズ!リューズぅ!!」

 

 

カシャンッ!

 

スマホの割れた音で、クロノは現実のイメージに戻ってきた。

 

「ストライドゲート、解放」

 

リューズがそう宣言した瞬間、東京スカイツリーから強大なストライドフォースが空高くまで放ち、宇宙にある衛星軌道上に直撃する。

 

『・・・リューズよ。汝が望む完全なる未来のために、惑星クレイの全ては犠牲になろう。だが、これで・・・クレイから一切の争いも消える』

 

クレイを犠牲にすることによって、そこから争いがなくなる・・・それがクロノファングの望む願いだった。

 

『止まぬ戦に、無益に散らすより、完全なる幸福、その礎たる方が、よほど崇高で、正しい犠牲ではないか!』

 

衛星軌道上にヴァンガードのサークルが現れる。これによって、ストライドゲートが開かれた。

 

「今こそ示せ!我が真に望む世界を!!」

 

そして、衛星軌道上によって開かれたストライドゲートからさらに強大なストライドフォースの光が東京スカイツリーを包み込んだ。

 

「ストライド・・・ジェネレーション!!!!」

 

 

ストライドゲートが開かれた同じ時間帯、元リューズラボでストライドマターが増大していくことによって、装置は混乱状態にある。

 

「ストライドマター急速上昇・・・くっ・・・!・・・⁉最大値を振り切った⁉」

 

クリスは必死になって装置を動かしていく。

 

 

ストライドフォースの光の柱は東京スカイツリーを包み込んでいて、全ての人々はその光を唖然と見上げていた。光の前にいる一同も光を見上げていた。

 

「惑星クレイの全ての未来がストライドゲートに変換された時、我らのイメージが現実そのものとなる。さあ、イメージせよ!君たちの望む、完全なる未来を!!」

 

リューズの言葉と同時に、全ての人々は突然意識を失い、倒れてしまう。一同も放たれている光に身構えているが、その光に包まれ、一同も意識を失ってしまう。

 

 

いつもと変わらぬ日常、八百屋佐倉店のユイの部屋でユイは眠たそうにベッドから起きる。

 

「ふわぁ~・・・、そろそろ起きなきゃ・・・」

 

ユイは目を覚ましていつものように制服に着替えて、黄色のリボンでポニーテールにしてから部屋から出て居間へと向かう。居間の襖を開けるとそこには新聞を読んでいるゲンゾウと朝食を持ってきているキョウコ、さらにはテレビを見ている老人がいる。

 

「おはようパパ、ママ」

 

「おう、おはよう」

 

「おはようユイ。早いとこ朝ごはん食べちゃいなさい」

 

ユイは老人の方に顔を向ける。

 

「おじいちゃんもおはよう」

 

「・・・ああ」

 

この老人がユイの祖父にあたり、キョウコの父にあたる人物だ。

 

「・・・キョウコ、スバルはまだ寝てるのか?」

 

「朝は起きる気がないんですって。まったくスバルは・・・」

 

「・・・しょうがない奴め」

 

佐倉家は楽しそうに朝食を取り始める。

 

「ユイ、チームの方は順調か?」

 

「うん。次の目標はどうしようかっていうのを話し合ってるとこ」

 

「そう。じゃあ、シオン君とは?うまくやっていけてる?」

 

「それはもちろん!シオンから告白された時なんてもう・・・キャーー!思い出しただけでもう心臓がバクバクしてきちゃった!///」

 

ユイは数か月前に起きたことを思い出し、顔を赤くしている。

 

「ガハハ!父として、これほどにまで嬉しいことはないぞ!」

 

「・・・これからも、仲睦まじくな」

 

「うん!だって私たち、恋人同士ですから!」

 

そんな家族でたわいない話をしていると、スバルが居間に入ってくる。

 

「あらスバル。朝は起きないんじゃなかったの?」

 

「下がうるさくて起きちまった。ねむ・・・」

 

「・・・おはよう、スバル」

 

「・・・ああ、親父・・・うす」

 

スバルは眠そうな表情をしながらキッチンの方に向かう。ユイは朝食をとりながら自分のデッキを見つめる。

 

「・・・ん?なんか・・・変・・・」

 

何かの違和感を感じ取ったユイは違和感について探っていたが、それはすぐに理解できた。

 

「・・・?どうした?」

 

「どうせあれじゃね?変なことを考えたんだろ?それで親父を困らせてって奴」

 

既に死んでいるはずの祖父、現在敵対しているはずの叔母が自分の家に住んでいること・・・そして何より、自分とシオンとの関係だ。自分はまだ、そんな関係になっていないという事にも気が付く。ユイはこれらのことが全て自分たちの住んでいる世界とは偽りでできているという事に気が付いた。全てに気が付いたユイの視界が真っ白に包まれていく。

 

 

「・・・はっ!」

 

元いた場所・・・正確にはその場で眠ってしまった場所でユイは目覚める。ユイだけじゃなく、クロノ、シオン、トコハ、タイヨウ、アン、アムも目を覚ました。

 

「・・・なんだよ・・・なんなんだよ・・・今の・・・?」

 

「夢・・・なのか・・・?」

 

「私たち・・・寝てたの・・・?何で・・・?」

 

「わからない・・・。多分・・・あれのせいだと思うけど・・・」

 

トライフォーはどうして眠っていたのかを考察している。タイヨウは幸福な悪夢に身を震わせている。アンはこんなの間違ってると言わんばかりに首を振っている。アムは仮初めの幸せに対して、涙を流している。そんな状況の中、トライフォーは未だに眠っているカムイ、ハイメ、キョウヤの姿が映る。

 

「⁉カムイさん!カムイさん!カムイさん!」

 

「ハイメ!ハイメ!」

 

「ハイメさん、起きてください!起きて!」

 

「一条さん!起きてください!」

 

「お願いです!目を覚ましてください!」

 

7人は3人を起こそうとするが、一向に目を覚まさない。

 

「ど・・・どうして・・・?」

 

「まさか・・・私たちが見ていたあれを・・・カムイさん・・・いや、全ての人たちが見ているってことですか・・・?」

 

7人が困惑していると、リューズの声が響いてくる。

 

「そうだ。これが私の作る完全なる未来。ストライドゲートが齎すイメージの世界こそが、人類が進むべき次なるステージ。そこには悲しみも、憎しみも、一切の痛みも排除される。全ての人が穏やかで理性的な、完璧なる人生を謳歌できるのだ」

 

完全なる未来というのがどういうものなのか、7人はすぐに理解できた。そして、その事の恐ろしさも。

 

「つまり・・・完全なる未来というのは・・・リューズのイメージで・・・世界の全てを支配するという事か?」

 

「イメージで・・・世界を・・・?」

 

「なんて・・・恐ろしいことを・・・」

 

完全なる未来を知った7人は少し沈黙が訪れたが、それを破ったのはタイヨウの疑問だ。

 

「で・・・でも・・・どうして僕たちだけが・・・?」

 

タイヨウのそんな疑問に今度はクロノファング・タイガーの声が響いてきた。

 

『裁定者たちよ・・・審判の時だ』

 

『!!』

 

『互いに結びし因縁により、汝らはイメージの呪縛を打ち破り、未来の担い手として選ばれた。運命を導く7つのファイト・・・その全てが決した時、宇宙があるべき未来を決定する』

 

「私たちが・・・未来を決める・・・?」

 

「これが・・・最後の審判・・・?」

 

「そのために・・・僕たちだけが・・・」

 

迫る決戦に7人は緊張が高まる。そんな中クロノはある異変に気付く。

 

「・・・!伊吹の奴・・・どこ行った・・・?」

 

そう、一同の中で、伊吹だけがその場にいなかったのだ。

 

to be continued…




ユイ「あんなのが・・・完全なる未来⁉私は絶対に認めない!!」

シオン「みんな眠ったままだ。リューズのイメージの中なら、争いも憎しみもありえないというわけか」

トコハ「私は他人のイメージに支配されるなんて、絶対に嫌!!」

クロノ「ああ!審判のファイト、必ず勝って、こんなイメージ吹き飛ばしてやろうぜ!!」

TURN105「審判の時」
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