今回はサブタイトルでわかるとおり、ライドトゥビクトリー、ロックオンビクトリーからの主人公の一人が登場します!
相変わらずの文才能ですが楽しんでもらえたらなと思います!
それではどうぞ!
神社の雷門提灯の前、ユイはその場所である人物を探している。その人物とはもちろんクエストの依頼人のことである。
クエストレベル2 依頼人:一条キョウヤ
内容:ある人物を探している。その人物が神社にいるという情報が入った。俺一人では困難だ。神社に詳しい人物を募集する。できる限り早めに頼む。
「地図だとこのあたりのはずなんだけど・・・」
ユイが依頼人を探していると、風が一瞬吹いた。ユイは風が吹いている方向を見ると、腕を組みながら風を感じ取っている男性を発見する。長い金髪が特徴的な男だ。男はユイの方に視線を向ける。
「あの~・・・」
「・・・ほう、並々ならぬ波の音を感じるな・・・」
「はい?」
男の発言がわからないといった感じの表情をするユイ。男はユイに近づいてくる。
「お前・・・名は何という?」
「えっと・・・佐倉ユイです・・・」
「佐倉か・・・。お前が俺の依頼を受けたのだな?」
この男こそユイが引き受けたであろうクエストの依頼人だ。
「俺の名は一条キョウヤ・・・メガラニカ支部の職員だ」
TURN10「一条キョウヤ」
「メガラニカ支部?そこって確か駅一本でいける場所でしたよね?道は遠いですけど」
ユイはドラゴン・エンパイア支部に行ってからいろんな支部のことを調べ、結構知識が通になってきている。
「そんなことはどうでもいい・・・。今から俺の質問に答えればいい・・・。いいな」
そんな些細なことはいらないと一蹴する金髪の男、一条キョウヤはクエストに書いてあったことを聞く。
「お前はこの神社に詳しいのか?」
「え?はい。だって私この辺りに住んでますから神社は私たちのお庭みたいなものですから」
「そうか・・・。ならこのクエストを受けるに値する人物というわけだ」
どういうことかさっぱりなユイにキョウヤはクエスト内容を説明する。
「クエスト内容は人探しだ。褐色の肌と銀髪で長髪の男だ。名はハイメ・アルカラス・・・。この神社で目撃情報が入ったという事でまずはここから探していこうというわけだ」
「う~ん・・・。それはいいんですけど、何で神社の詳しい人限定何ですか?あまり関係ないような・・・」
確かに人探しで神社に詳しい人とはクエスト上関係ないことだ。それをキョウヤが説明する。
「・・・実は恥ずかしい話、俺はこの神社に入ったことがないのだ。つまりは俺の知らない大海原・・・。知らぬ土地で迷う自信が俺にはある。それはこの神社も同様だ」
「そんな自信満々と言われても・・・。というか神社で迷子って・・・」
自信たっぷりの言動と神社で迷うということに苦笑いするユイ。
「・・・まあようするに神社の道案内がほしいということですか?」
「簡単にいえばそうだ」
「それなら私にお任せ下さい!しっかりとエスコートしていきます!」
「助かる。さっそくだが目撃情報が欲しい。案内を頼む」
「はい!まずはこちらです」
こうしてユイは神社を案内し、キョウヤはそれについていくのであった。
☆
まず最初に到着したの八百屋佐倉店、ユイの家でもある場所だ。今日の店番はゲンゾウだ。
「何じゃユイ、今日は早く帰ってきたな。それにそいつは誰じゃ?」
「この人はクエストの依頼人だよ。すぐにでもまた出るから」
「つかぬことをお聞きする。褐色の肌に銀髪の男を見かけなかったか?」
「褐色・・・銀髪・・・。・・・ああ、あいつか!!その男なら一度うちに来たぞ!!」
「え⁉本当⁉」
ゲンゾウは愉快そうに探し人、ハイメ・アルカラスのことを話した。
「もの珍しそうにうちの野菜に興味津々だったから、一本きゅうりを食べさせたらえらく気に入られてな」
「え?野菜が珍しい?」
「言い忘れていたことがあるがハイメ・アルカラスは海外からやってきたんだ。ゆえに日本の野菜に興味を持ったんだろう」
キョウヤがそんな説明をしているとゲンゾウは思い出したかのようにユイに聞いた。
「その男とは違うがユイ、お前新導クロノと知り合いだったのか?」
ユイはクロノのことをまだゲンゾウに話していない。ゲンゾウがクロノを知っていることにユイは驚愕する。キョウヤはクロノの名を聞き、多少ながらも反応していた。
「え⁉パパなんで新導君のこと知っているの⁉」
ゲンゾウは苦い顔をしている。
「・・・まあ、ユイがまだ小さい頃にちょっと面識があったんじゃ。それはともかく、話を戻すがその男とクロノが一緒にいることおったんじゃ」
「え⁉新導君が⁉」
「・・・それだけでは何の情報にもならんな」
ハイメとクロノが一緒にいるなどと驚くことが多いがキョウヤは表情を崩すことなく目撃情報を聞き出す。
「すまないが、次に向かった場所はわかるか?」
「おう、それなら人形焼きのおやじのところに向かったわ」
「情報提供感謝する。さあ佐倉ユイ、人形焼き屋に案内してくれ」
「あっ!待ってくださーーい!」
キョウヤはさっさと八百屋に出て、人形焼き屋に向かい、ユイがそれを追いかける
☆
人形焼き屋に向かう途中、ユイは疑問に思っていることをキョウヤに聞く。
「そういえば、一条さんってそのハイメさんとはどういった関係で・・・」
「・・・一応面識はあるが、直接的な馴れ合いはしていない。・・・向こうから話しかけてくることはあるが」
「じゃあ何で今になって・・・」
「安城マモルに頼まれているからだ。観光に行ったハイメが戻って来ないとかで、俺に電話で寄越してきたんだ」
「えええ⁉一条さんってマモルさんと知り合いだったんですか⁉」
キョウヤがまさかマモルと知り合いだったことに驚愕するユイ。
「当たり前だ。所属する支部こそ違えど、同じ普及協会で働く職員だからな」
「へえ~そうなんですか。・・・あっ着きましたよ」
そうこう話しているうちに人形焼き屋についた。店主がユイの存在に気付くと手を振っている。
「こんにちは、おじさん」
「おう、ユイちゃんいらっしゃい!今日は人形焼き買っていくかい?」
「あっじゃあお願いします!」
「おう!ユイちゃんは人形焼き好きだからな、出来立てを作るからちょっと待ってな!」
ユイと店主がそんな何気ない会話をしているとキョウヤが本題に入る。
「作っているところ申し訳ないが聞きたいことがある。褐色の肌に銀髪の男を見なかったか?」
「褐色に銀髪・・・。ああ、あのアミーゴのことか!」
「アミーゴ?」
「スペイン語で友達という意味だ。俺にもそう認識されているが・・・。それはそうとここに来ていたんだな?」
「ああ、うちの人形焼きを珍しそうに見てたからよ」
「うちと同じだ・・・」
「あいつは見るものすべてに興味を持つんだな。仕事のみの付き合いが痛手にでたか・・・」
キョウヤはそのことを考えながら頭を抱える。ユイは代わりにハイメがどこに向かったのか聞いてみる。
「おじさん、その人がどこに行ったかわかるかな?」
「ああ、それなら型焼きせんべいを扱っているところにいったぜ。・・・と、そんなことよりできたぜ!ほれ、受け取りな」
ユイは人形焼きの入った袋を受け取り、出来立ての人形焼きを食べる。
「ありがとう、おじさん!いっただっきまーす!アムッ!ん~♪やっぱり出来立てはおいしいな~♪」
「・・・そんなにうまいのか?」
「おいしいですよ!一条さんも食べてみてください!」
ユイに言われるままキョウヤは人形焼きを食べてみる。
「・・・ほう、外の生地はさっくりと、中身はしっとりとした食感、さらに決め手となるあんこの味もしつこくない・・・。お前、プロだな・・・」
キョウヤに褒められた店主はどこか照れくさそうだ。
「ぷ・・・プロは言いすぎだろ。でもありがとよ、あんちゃんにもタダでプレゼントだ!こうしてあんちゃんに出会えた記念だ!当然ユイちゃんもだ!」
「い・・・いえ!ダメですよ!ちゃんとお金は払いますから!」
「遠慮すんな!特別サービスだ!」
「サービスって言葉に弱い自分がいるよ~。断れない~」
「情報提供だけでなく、このような代物までいただけるとは・・・。感謝する」
キョウヤは店主に礼をして、ユイを連れて後にした。
☆
あれから、型焼きせんべい屋、呉服屋、食品サンプル店、飴細工店、おみくじ屋などといった様々ところに向かったが、探し人はいまだ見つからずにいた。休憩もせずに続けて探していたのでさすがに疲労の顔が浮かぶユイ。
「あ~、疲れた~。本当にどこにいるの~?」
「・・・少し休憩でもするか。適当にベンチに座っていろ」
神社にあるベンチに座るユイ。キョウヤは近くの自販機で飲み物を買う。
「・・・レモンジュースでいいか?」
「あっはい。ありがとうございます」
ユイはレモンジュースを受け取り、乾いたのどを潤す。一方でキョウヤが飲んでいるのは普通の水だ。
「水だけですか?せめてお茶だけでも・・・」
「味のついた水など俺にとっては邪道だ。これがちょうどいい」
キョウヤなりのこだわりを持っているらしく、断固として譲らなかった。
「そういえば一条さんもヴァンガードやってるんですよね?どんなクランを使うんですか?」
「・・・アクアフォースだ」
キョウヤは自分のクランを言うと、アクアフォースについて語り始めた。
「・・・アクアフォースはかつてその武力によって、惑星クレイの戦争を終結し、七つの海を統べたといわれているクランだ。・・・しかしどういうわけかアクアフォースは惑星クレイから一時的に姿を消した。それから七つの海を統べたことから伝説のクランとして名を轟かせた」
「伝説の・・・クラン・・・」
「数年前、俺のアクアフォースは、ある一族によりもらい受けたものだ。俺が、世界全てのファイターがアクアフォースを使えるようになったのはその一族のおかげなんだ。そしてその一族が俺をヴァンガードに導いてくれた先導者だ。感謝しているし、いつか恩義を果たしたいと思っている」
そこまで語るとキョウヤはほんの少し笑みを浮かべる。
「・・・ふっ。俺がこの話をしたのはお前が初めてだ。・・・そろそろ休憩は終わりだ。この神社の巫女の情報によればハイメは人力車に乗ってどこかに向かったようだな」
「え⁉もう聞いてきたんですか⁉いつの間に・・・」
キョウヤが飲み物を買っている間すでに情報収集していたことに驚愕するユイ。
「さて、道案内してもらう必要がなくなったが、クエストはクエストだ。最後まで付き合ってもらうぞ」
「は・・・はい!もちろんです!」
こうしてユイとキョウヤは神社から出て、町の中でハイメを捜索するのであった。
☆
町の中を探索するユイとキョウヤ。ハイメを探しながら歩いていると一台の車が停車する。車の窓から顔を出したのはシオンであった。
「佐倉さん?」
「あっ!綺場君!こんなところで会うなんて奇遇だね!」
「そうだね。ところで今何をやっているの?それにその人は・・・」
シオンはキョウヤのことを聞こうとするとキョウヤはお構いなしに情報を聞き出す。
「聞きたいことがある。褐色の肌に銀髪の男を見かけなかったか?」
「・・・もしかして、ハイメ・アルカラスのことですか?」
「え⁉綺場君知ってるの⁉」
「知ってる・・・というか一度会ったんだよ」
「何?それは本当か?」
ハイメのことをなぜ知っているのかわからなかったユイに対しシオンは会ったことがあると答える。キョウヤはそれに反応する。
「どんな些細なことでも構わん。どこに向かったのか教えてくれ」
「えっと・・・それでしたら、人力車と車、どちらが早いのかとかの競争であのタワー辺りに向かって行きましたけど・・・」
「あそこだね?よしさっそく・・・」
「だけど、その後人力車に乗ったままどこかへ行っちゃいましたよ」
「ズコーーーーー!!」
「・・・これで振り出しに戻ったというわけか・・・。厄介な・・・」
シオンの言葉に盛大にずっこけるユイと頭を抱えながら苦い表情になるキョウヤ。
「すみません・・・突然引き留めておいて何の役にも立てなくて」
「いや、俺の方こそ突然質問をして悪かったな。さあ、行くぞ、佐倉ユイ」
「あっ!だから待ってくださいよー!じゃあね、綺場君」
キョウヤはそう言い残し、その場を去り、ユイはキョウヤを追いかける。
「・・・もしかして今の彼は・・・。帰ったらあの人のことも調べてみるか・・・」
☆
「もう!どうしてすぐに行っちゃうんですか?追いかけるこっちの身にもなってくださいよ」
「すまない・・・。メガラニカでは仕事を優先してきているからな・・・。その癖がここにも出てきているのでつい先走ってしまうのだ」
「せっかく休憩したのにもう一気に疲れちゃったよ・・・」
キョウヤが先走ってしまうので、それを追いかけ続けたせいか、ユイの顔にはかなりの疲労がたまってきている。そんな会話をしていると女の子2人がケンカをしているところを発見する。
「なんでファイトしないの⁉」
「だってあんた弱いじゃない。ファイトしたって結果は同じよ」
「家でいっぱい練習したもん!絶対負けないもん!」
「そんなこと信じられるわけないでしょ」
それを見たキョウヤは子供に近づき、ケンカを仲裁する。
「そんなこと言わずにファイトしてやったらどうだ?」
「いやよ!どうせ私が勝つに決まってるもの」
「どうかな?この少女からは微力ながら波の音を感じる。それにそう言うという事は何か焦っているからではないのか?」
「それは・・・。だけど・・・」
「それともなんだ?この少女に負けるのが怖いのか?」
「!!そんなわけないでしょ!!やってやるわよ!!」
キョウヤの挑発に乗り、その子供はもう一人の子供とファイトをする。そして、ファイトは着々と進み、終盤へと入る。
「CEOユグドラシルでヴァンガードにアタック!スキルでソウルブラスト6でクリティカルアップで、グレード1でガードできない!」
「ロゼンチ・メイガス、ペイズリー・メイガス2体でガード!」
「そんな⁉」
「私のターン。宝鏡の女神オオヒルメでレギオンアタック!」
イメージ内で宝鏡の女神オオヒルメとCEOアマテラスはCEOユグドラシルに向け太陽の光線を浴びせる。そして現実では強気な子供のダメージは6となっていた。
「やったーー!勝ったーー!」
「・・・まさか本当に負けるなんて・・・。ごめんなさい!本当に家でいっぱい練習していたのね」
「そんなことはいいよー。それよりもう一回楽しいファイトをしよ?ね?」
「・・・うん!」
こうして2人の子供はファイトを通じて仲直りをした。ユイは楽しそうに笑い、キョウヤも少しだけ笑みを浮かべている。キョウヤはその場に去ろうとする。
「・・・行くぞ」
「あれ?ハイメさんのこと聞いていかないんですか?」
「この雰囲気で聞き出そうとするほど、俺は野暮じゃない。早くいくぞ」
キョウヤはせっせとその場を去り、ユイもそれについていく。
☆
「それにしても子供の説得はおてのものでしたね。支部でああいうのやってるんですか?」
「ああ、支部の仕事をしている時にたまにケンカするものが現れるのでな、ああいう仲裁はよくやっている」
ユイとキョウヤがそんな話をしていると、今度はトコハと出会う。
「あれ?ユイちゃん?こんな所で何やってるの?」
「あっ、トコハちゃん!実は・・・」
「安城トコハか?」
「え?あっはい、そうですけど・・・」
自分の名前を知らない人物が知っているため、キョウヤを怪しむトコハ。
「俺の名は一条キョウヤ・・・安城マモルとは世話になっている」
「あっなんだ、兄さんの知り合いだったんですね」
「ああ、お前のことは安城マモルから聞いていたからな、一度会ってあいさつしたいとは思っていた」
「ああ、それはご丁寧にどうも」
キョウヤとトコハは深々とあいさつを交わす。
「それでユイちゃんと一条さんはここで何をしていたの?」
「人を探しているの。褐色の肌に水色の髪の男の人・・・ひい⁉トコハちゃん?」
探し人の特徴を聞いたトコハは怒りを示していた。まるで後ろから炎が出ているかのように。
「褐色の肌に・・・銀髪?そんな人を何でユイちゃんが探しているの?」
「ま・・・マモルさん依頼で探しているだけだよ!ね・・・ねえキョウヤさん!」
「あ・・・ああ・・・。そういうことだ」
「ふ~ん・・・そうなんだ・・・」
トコハはユイに近づき、ユイの肩をポンと怒りの表情のまま置く。当然それにビビってしまうユイ。
「ひいいいい!!」
「ユイちゃん・・・あいつに会う際、注意した方がいいわよ・・・。初めて会った私にナンパしてきたんだから」
「な・・・ナンパ⁉」
ナンパという単語に顔を赤らめるユイ。キョウヤはやれやれといった表情で呆れていた。
「とにかくあいつには会いましたけどどこに行ったかまではちょっと・・・」
「そうか、わかった。感謝する」
「トコハちゃんまたねー」
ユイとキョウヤはトコハと別れ、すぐさま捜索を再開した。しかしながら未だに探し人は見つからない。
「こうまで探しても見つからないなんて・・・あて!」
キョウヤは急に立ち止まり、ユイはキョウヤとぶつかった。
「急に立ち止まらないでくださいよ一条さん」
「あいつは・・・」
キョウヤは誰かを発見したようで急いでその人物の元に走り出した。
「あ!ちょっと待ってくださいよーー!」
☆
一方同じ時間、クロノは褐色の肌に銀髪の外国人の男と共に橋を歩いていた。
「そうだクロノ、クロノはどんなデッキを使っているんだ?」
「俺は・・・」
クロノは自分のファイカからデッキを取り出し、それを男に見せる。
「⁉ギアクロニクル⁉始めてみた・・・。ファイトしよう!ファイト!」
「え⁉今⁉」
「もちろん!今すぐにさ!」
「・・・まあ、いいけど・・・」
男の突然のファイトの申し込みで戸惑っているが了承したクロノ。
「よーし!ファイトできる場所は・・・」
「なーにがファイトしよう・・・だ!この愚か者!」
クロノとは別の男の声に男は声のした方向に振り向いてみた。そこにはキョウヤが立っていた。
「キョウヤ⁉何でここに⁉」
「安城からの呼び出しだ。観光は終わりだそうだ」
「あちゃ~・・・。マモルの頼まれごとか・・・」
男の発言から、この男こそがキョウヤやユイの探し人、ハイメ・アルカラスその人である。
「・・・逃げる!」
「逃がさん!」
ハイメはキョウヤから逃げようとするがあっさり捕まった。
「うわ~もう少しだけ~」
「それは俺ではなく安城に言うんだな」
「あの・・・あなたは一体・・・」
「一条さ~ん・・・」
クロノがキョウヤに尋ねようとすると、ユイが走りながら向かってくる。
「佐倉⁉お前・・・何で⁉」
「ぜえ・・・ぜえ・・・。新導君?新導君がいるってことは・・・やっと見つけた~・・・。ぜえ・・・」
「・・・何つーか・・・ごめん・・・」
ユイの疲れを見て何となく察したクロノはなぜか謝罪する。
「どうやら一条君やユイちゃんに迷惑をかけたみたいだね」
声のする方を向くと、マモルが立っていた。
「「マモルさん⁉」」
「まったくもってその通りだ・・・安城」
☆
夕方になり、ハイメのことについて説明する。
「ハイメ・アルカラスは普及協会が日本に招待したんだ。彼は新進気鋭のファイター。そのユーロ選抜と、僕たち東京選抜の交流戦に参加するんだ」
「へ~、マモルさんとファイトか。ハイメさんってすごいんですね!」
「ノーノー。ハイメ、呼び捨てでいいよ」
「じゃあハイメ!」
順応能力高いユイはすぐにハイメを呼び捨てで呼ぶ。
「それにしても君って美しいね。そう、俺は君に出会うため生まれた、運命!」
「あっトコハちゃんが怒ってたのってこれだったんだ・・・///」
いきなりハイメに口説かれそうになっているユイは顔を赤らめる。
「いい加減にしろハイメ。殴るぞ」
「ぼ、暴力反対!」
「ハイメがマモルさんとファイトするのはわかりましたけど、その人は?」
クロノはキョウヤに視線を向けて言うとマモルはキョウヤについて説明する。
「ああ、ユイちゃんは知っているだろうけど彼はメガラニカ支部の職員でアクアフォースのクランリーダーを務めている一条キョウヤ君だ」
「クランリーダー⁉一条さんが⁉」
キョウヤがアクアフォースのクランリーダーを務めていたことに驚愕するユイ。
「知らされてなかったのかい?」
「聞かれていなかったからな。それよりもそろそろ行かなくていいのか?送っていくが・・・」
「それもそうだね。さ、帰るよ、ハイメ」
「わかったよ、マモル。クロノ、楽しかったよ。おかげで日本らしいところをたくさん見ることができた。これで俺のクエストは完了だ」
「・・・佐倉ユイ、感謝する。お前がいなければハイメを捕まえることはなかった。これでクエスト達成だ」
クロノはハイメに、ユイはキョウヤにファイカを渡し、ハイメとキョウヤはファイカにサインをする。
「・・・佐倉ユイ。初めてお前にあった時も言ったが、お前には並々ならぬ波の音を感じる。その波はいつかお前に試練を与えることになるだろう。だが恐れることはない。お前はお前の信じた道を進めば自ずと道は開くであろう」
ユイはキョウヤが何を言っているのかさっぱりわからなかった。
「言っている意味がわかりません!」
「・・・今はそれでいい。いずれ知ることになるのだからな」
キョウヤはこれ以上のことは何も言わなかった。
「そうだ、よかったら交流戦、見に来ないか?クロノ、ユイ、ハートが震えるファイトが見たかったら」
「ハートが・・・」
「うん!もちろんだよ!一条さんもどうですか?」
「俺は遠慮しておく。そもそも交流戦の日は俺は仕事があるからな」
キョウヤとマモルとハイメはクロノとユイと別れ、ドラゴン・エンパイア支部に向かうのであった。
「アディオース!アミーゴ!」
to be continued…
ユイ「いや~、今日は驚きの連続だよ。まさか海外の有名ファイターが日本にやってくるなんて思わなかったし」
クロノ「俺だってビックリしたよ。あの人、一条さんだっけ?あの人がマモルさんと同じクランリーダーだったなんてよ」
ユイ「うんうん、私もビックリしたよ!ところでハイメってどんな人なの?」
クロノ「う~ん・・・一言でいうなら・・・変わった人・・・かな。一条さんはどんな人だったんだ?」
ユイ「そうだね~。同じく変わった人かな?」
クロノ「はあ?なんだそりゃ」
TURN11「ハイメVSマモル」