それを言うのも、今回の奴と関係しているからです。はぁ、どうして最後の最後ににあんな・・・
それでは、どうぞ。
フランスにある花の都、パリにあるアパートの1室、目覚ましが鳴り響き、緑髪の少女が目覚ましを止め、ベッドから起き上がる。
彼女の名は安城トコハ。ドラエン支部で働いているマモルの妹で、今現在留学生としてこの花の都パリにやってきて、このアパートに住んでいる。トコハは窓を開き、パリの光景を気持ちよさそうに眺める。
「ボンジュール パリ ラ ヴィル ルミエール!」
トコハはパリの街にフランス語で挨拶する。
TURN126「開花する私の未来」
トコハの留学先の学校のお昼休み、トコハはパリの学校でできた友人と一緒に学食で昼食をとっている。
「トコハがフランスに来てもう1ヶ月ね。ホームシックになってない?」
「全然。見るもの触れるものすべてが新鮮で、毎日が楽しくって!」
トコハはこうしてパリで友人ができ、ホームシックを感じさせず、毎日充実した日々を送っているようだ。
「私、ずっと広い世界に出たいって思ってたの。だからその夢が叶って、今すっごく充実してるんだ!」
「そうなのね」
「もし困ったことがあったら言ってよね!助けになるから!」
「ありがとう」
「今日授業が終わったらカフェ行かない?おいしいガレットのお店、教えてあげる!」
友人からの誘いにトコハは申し訳なさそうな表情をして、誘いを断る。
「あ・・・ごめん!今日は用事があるの!」
「え~、残念・・・」
「あ!わかった!ヴァンガードね!」
「ウィ!」
☆
学校が終わり、トコハはヴァンガード普及協会パリ支部に向かっている。どうやらフランスでは惑星クレイの国家で別れていないようだ。パリ支部に到着したトコハは支部のスタッフに声をかける。
「ボンジュール!」
「ボンジュール、トコハ」
「やぁ、トコハ。この間のインタビュー、評判よくてねぇ、また君に頼みたいんだが・・・」
「本当ですか支部長!やります!ぜひやらせてください!」
「次のファイターはフィリップ・ネーヴだ」
「鋼のネーヴ・・・」
「後で資料渡すよ。じゃあ」
「はい!がんばります!」
スタッフやパリ支部の支部長と一通りの話が終わったところで、トコハはパソコンで作業をしている1人の女性スタッフに声をかける。
「アカネさん、明日の初心者教室の準備、手伝いにきましたよ」
「ありがとう、トコハちゃん。予想以上に申し込みの人数が多くて・・・」
女性スタッフの名は清州アカネ。元はドラゴン・エンパイア支部の職員を任されていたが、海外赴任でこのパリ支部の所属となっている。トコハとは昔からの顔なじみで、トコハは彼女を本当の姉のように慕っている。ちなみに日本には彼女の弟で今年で大学4年生になる清州サスケがいる。
「でも、まだ不思議な感じがするわ。普及協会のパリ支部でこんな風にトコハちゃんに仕事を手伝ってもらうなんて。ふふ・・・」
「アカネさんがパリにいてくれて、よかったです。子供の頃からよく知ってるアカネさんがいるからって、うちの両親も兄さんも、すごく安心してるし、おまけに、アパートまで同居させてもらっちゃって・・・」
「部屋が余ってたから、ちょうどよかったの。気にしないで。それに私も、トコハちゃんと一緒に暮らせて楽しいし・・・」
「そう言ってもらえると、ちょっとホッとします。居候の身としては」
「その言葉、愚弟にも聞かせてやりたいわね。ろくに片付けもできないし、私の部屋まで散らかすんだから・・・」
「あはは・・・サスケさん、今年になって、だいぶマシになったって、ユイのお父さんが言ってましたけどね・・・」
トコハとアカネはおかしくなって笑いあいながら初心者教室の準備を進めるのであった。
☆
一仕事を終えたトコハは別の用事のため、メトロに向かおうとしている。アカネは支部の門の前でトコハの見送りをしている。
「場所は確認した?メトロで迷子にならないでよ?」
「もう大丈夫ですよ。すっかりパリっ子ですから!」
「まぁまぁ、せっかくの招待なんだから、目一杯楽しんできてね」
「はい!」
トコハはアカネに見送られてメトロに向かうのであった。
☆
メトロの大競技会場、ここではユーロの大会が行われていた。今日は大会で、予定していたファイトを全てファイトし終えたら、数十分後に交流試合が執り行われる。トコハは今日の大会の分と、交流試合の見物に来ていた。そして現在、ただいまユーロの代表と、日本の代表とファイトを行っている。ユーロ代表は・・・
「ハートにぃ・・・キターーー!!」
ユーロで活躍中のファイター、ハイメ・アルカラス。そして日本の代表は・・・
「・・・・・・」
日本のメガラニカ支部のアクアフォースのクランリーダー、一条キョウヤだ。
「慟哭の嵐ウェリング・サヴァス!!」
ハイメは慟哭の嵐ウェリング・サヴァスにストライドする。キョウヤは常に冷静だ。
「大切なアミーゴの前だ!でーはーに行かせてもらうよ!アデライードでヴァンガードにアタック!」
「それを言うなら派手だ。ダメージチェック。ドロートリガー。グローリー・メイルストロームにパワーを与え、1枚ドロー」
「スキル発動!立ち上がれ、
ハイメはアクアフォースの連続攻撃を生かして、怒涛の攻撃を仕掛ける。キョウヤは冷静にガードで対処する。
「慟哭の嵐ウェイリング・サヴァスでヴァンガードにアタック!
スキル発動!リアガードがアタックした回数につき、パワープラス5000!合計パワー、41000!
そして、この攻撃はグレード1ではがーどできない!」
「ふっ、いい波だ。普通ならここでやられていただろうな。そう、普通ならな。ジェネレーションガード!蒼嵐障竜アイスバリア・ドラゴン!
ハイメのウェイリング・サヴァスの攻撃をアイスバリア2体で防ぎきる。負けじとハイメもトリプルドライブでスタンドトリガーを引き、アデライードをスタンドさせる。
「ラストアタック!アデライード!」
「ガード」
最後の攻撃を行うも、ガードされてしまう。
「蒼嵐旋竜ディザスター・メイルストローム!!」
キョウヤは蒼嵐旋竜ディザスター・メイルストロームにストライドする。
「蒼嵐戦姫テータをコール。ディザスターでヴァンガードにアタック。
スキル発動。メイルストロームを手札に、前列のユニット全てにパワープラス5000」
「完全ガード!」
ディザスターの攻撃をハイメは完全ガードで防ぐ。しかしながら、スタンドの倍をお返しするといわんばかりにダブルクリティカルトリガーを引いた。
「これで終わりだ!行け、テータ!スキルと
ハイメの手札ではもう1体のリアガードは防がないのでノーガードを宣言する。ダメージでヒールトリガーは出なかった。
「勝ったのは一条キョウヤ!とても熱いファイトでした!」
キョウヤとハイメはお互いの健闘に握手を交わしている。全国のアクアフォース使いで常にトップランクに君臨するキョウヤと、その相手にあくまで冷静だが、プレッシャーを与えさせたハイメに、観客は盛大な歓声を送っている。
(ファイトでみんなをこんなに熱くさせて・・・やっぱりハイメも一条さんもすごい!)
トコハは観客の様子を見て、トコハはハイメとキョウヤを称賛する。
☆
試合を終えて頃にはすっかり夜になっていた。ハイメとキョウヤは招待したトコハを連れて1件のお店でご飯を取ることになった。
「今日は招待してくれてありがとう、ハイメ」
「交流試合では負けちゃったけど、トコハのおかげでベスト4進むことができたよ。やっぱりトコハは勝利の女神だね♪」
「・・・相変わらずだな。いつか痛い目を見ることになっても俺は責任はとらんぞ」
「えー、それはないよキョウヤー」
ハイメの言葉にトコハは少し顔を赤らめ、キョウヤは呆れた表情をしている。
「あ、ディナーはもうちょっと待ってねー。トコハの他に、もう1人招待してるんだ」
「もう1人?」
ハイメが他に誰かを招待していることにトコハが首を傾げていると・・・
「ハイメー!」
「来たみたいだな」
右手だけに手袋、前髪に少し緑のメッシュを入れている金髪の青年がやってきた。どうやらこの青年がハイメが呼んだ人物らしい。
「遅れてごめんなさい!」
青年が走って向かっていると・・・
「うわぁっ!」
到着すると同時に派手に転んでしまう。
「だ、大丈夫ですか⁉」
「は、はい・・・よくあることなんで・・・気にしないで・・・」
「よくあることって・・・」
「僕、運が悪くて・・・」
青年は運が悪いといって苦笑いを浮かべる。
「彼はミゲル・トルレス。歳は確か・・・トコハの1つ上だったかな?一緒にディナーするアミーゴだよ」
「安城トコハです。初めまして」
「ミゲルです。よろしくトコハ」
「こちらこそ、よろしく」
トコハと青年、ミゲル・トルレスはお互いに握手を交わしたのである。
☆
全員が揃ったところで料理を注文し、3人は出された料理を食べる。そんな中、ミゲルが1人だけ浮かない表情をする。それに気づいたトコハはどうしたのか聞いてくる。
「どうしたの?」
「・・・僕・・・お肉料理を頼んだんだけど・・・」
ミゲルの前に出されている料理は真っ赤なロブスター。肉料理ではない。
「・・・すみませーん」
それを見たトコハは近くにいた店員に出された料理が違う事を告げる。
「失礼いたしました。すぐ新しいのをご用意します」
店員はロブスターを持って、厨房へと向かっていく。
「ありがとう、トコハ」
「どういたしまして」
ミゲルはグラスに入っている水を口に入れようとすると・・・
パキッ!
グラスの持ちて部分が割れ、入っていた水が服にこぼれてしまう。運が悪いというのはわかったが、これはさすがに度が過ぎている。
「うわっ・・・あぁ・・・」
「大丈夫?」
トコハはハンカチでミゲルの胸元を拭いている。ミゲルは少し照れている。
「・・・///ごめん・・・」
「ミゲル・トルレス・・・深く同情するぞ・・・」
「アハハハ!ミゲルとの食事は、賑やかでいいねぇ!」
キョウヤはミゲルの運の悪さに同情の視線を送る。ハイメは見慣れているのか、呑気に笑っている。
「ねぇ、ハイメとミゲルって、どういう知り合いなの?」
「そっか、まだ話してなかったね。ミゲルはユーロジュニアリーグで活躍中のファイター。将来はプロを目指しているんだ!」
「このミゲル・トルレスは、日本で開催される
「日本の
「うん」
ミゲルの紹介をしている間に,今度こそミゲルが頼んだ肉料理が届く。
「ミゲルはすごいイメージの持ち主なんだよ、トコハ?ミゲルならプロになれる。絶対に!」
当のミゲルは肉料理と一緒についていたトマトをフォークで刺そうとしているが、だいぶ苦戦している。その際にトマトが飛び、ハイメが飛んだトマトを食べる。
「ミゲルのトマトがにげぇ~る♪」
「絶対って・・・そんなに強いんだ・・・」
「信じられないって顔だね?」
「まぁ・・・この様子を見てたらね・・・」
このように肉料理についている野菜が散らかっている様子を見れば、疑いたくなる気持ちは理解できる。
「それほど疑うのであれば、貴様自身が直に感じ取ればいい。ファイトしてみろ」
「お、キョウヤいい事言う~♪」
キョウヤの提案をトコハは受ける。食事を終えてからトコハとミゲルはテーブルにファイトマットを敷いて、ファイトの準備を終える。トコハは手札の入れ替えをしている。
「僕は準備OKだよ」
「?まだ手札を見てないのに?」
トコハの言う通り、ミゲルの手札は5枚とも伏せてある。引き直しもしていない。
「引き直しの必要はないんだ。僕はカードに好かれてるから」
「??」
トコハにはミゲルが何を言っているのかは理解できなかった。そんなこんなで、互いに準備を終え、ファイトが始まる。
「では、始めよ」
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
「萌しの乙女イーダ!」
「瑠璃唐草の銃士マイ・レン!」
萌しの乙女イーダ PW5000
瑠璃唐草の銃士マイ・レン PW5000
「ネオネクタール・・・」
「トコハもネオネクタールを使うんだね」
「まぁね。私の先攻!ドロー!ライド!純潔の乙女カトリーナ!イーダは移動!ターンエンド!」
純潔の乙女カトリーナ PW7000
R カトリーナ R
R イーダ R トコハの手札5枚 山札43枚
「僕のターン!ドロー!ライド!睡蓮の銃士ルース!マイ・レンは移動!」
睡蓮の銃士ルース PW7000
R ルース R
R マイ・レン R
「マイ・レンのブースト、ルースでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『竜胆の銃士アンテロ』」
「ダメージチェック『花園の乙女マイリス(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部ヴァンガードに!」
「ターンエンド」
PW12000➡PW7000(+5000) ミゲルの手札6枚 山札42枚 トコハのダメージ1枚
「私のターン!ドロー!ライド!理想の乙女トゥーリア!カトリーナをコール!」
理想の乙女トゥーリア PW9000
カトリーナ トゥーリア R
R イーダ R
「カトリーナでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『アマリリスの銃士タチアナ』」
「イーダのブースト、トゥーリアでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『ツッケン・ドーン(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部ヴァンガードに!」
「ダメージチェック『桜の銃士アウグスト』『リシアンサスの銃士ロレイン』」
「ターンエンド!」
PW7000➡PW7000+SH5000=12000
PW14000(+5000)➡PW7000 トコハの手札5枚 山札40枚 ミゲルのダメージ2枚
「僕のターン!スタンド&ドロー!ライド!竜胆の銃士アンテロ!アンテロをコール!」
竜胆の銃士アンテロ PW9000
アンテロ アンテロ R
R マイ・レン R
「リアガードのアンテロでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『開墾の戦乙女パドミニ』」
「マイ・レンのブースト、アンテロでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『白詰草の銃士ミア・リータ』」
「ダメージチェック『佳香の乙女アネルマ』」
「アンテロのスキル発動!アタックがヒットした時、他のアンテロがいる時、カウンターブラストで1枚ドロー!ターンエンド!」
PW9000➡PW9000+SH5000=14000
PW14000➡PW9000 ミゲルの手札6枚 山札37枚 トコハのダメージ2枚
「私のターン!スタンド&ドロー!ライド!胸焦がすラナンキュラスアーシャ!!」
胸焦がすラナンキュラスアーシャ PW11000
「アーシャ・・・!」
「カトリーナを移動、花園の乙女マイリスをコール!」
花園の乙女マイリス(☆) PW4000
マイリス アーシャ R
カトリーナ イーダ R
「カトリーナのブースト、マイリスでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『月下美人の銃士ダニエル(☆)』」
「イーダのブースト、アーシャでヴァンガードにアタック!
マイリスのスキル!ヴァンガードがラナンキュラスなら、ソウルへ!1枚ドロー!パワープラス50000!」
「ノーガード!」
「ツインドライブ『ラナンキュラスの花乙女アーシャ』『開墾の戦乙女パドミニ』」
アーシャ(トコハ)はアンテロ(ミゲル)に接近し、クワで打撃を与える。
「ダメージチェック『蓮の銃士リアナ(引)』ドロートリガー!ヴァンガードにパワープラス5000,1枚ドロー!」
「ターンエンド!」
PW16000➡PW9000+SH10000=19000
PW21000➡PW9000(+5000) トコハの手札6枚 山札37枚 ミゲルのダメージ3枚(裏1枚)
「僕のターン!スタンド&ドロー!ライド!白詰草の銃士ミア・リータ!!」
白詰草の銃士ミア・リータ PW11000
「ストライドジェネレーション!!!姫小百合の精華銃士マイラ!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『リシアンサスの銃士ロレイン』グレード3
姫小百合の精華銃士マイラ PW26000 ハーツ『白詰草の銃士ミア・リータ』
「梔子の銃士アランをコール!」
梔子の銃士アラン(☆) PW4000
「銃士のGユニットにストライドして、ミア・リータが与えた
桜の銃士アウグスト PW9000
「マイ・レンのスキル!カウンターブラスト(銃士)!マイ・レンをソウルへ!山札の上4枚見て、ルースをスペリオルコール!コールされたユニットに他の同名ユニットがいるなら、パワープラス3000!アマリリスの銃士タチアナをコール!」
アマリリスの銃士タチアナ PW7000
アンテロ マイラ アウグスト
ルース アマリリス ルース
「ルースのブースト、アンテロでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ツッケン・ドーン』」
「アマリリスのブースト、マイラでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「トリプルドライブ『蓮の銃士リアナ(引)』ドロートリガー!パワーはアウグストに、1枚ドロー!『鈴蘭の銃士レベッカ』『フリージアの銃士ロザリア(☆)』クリティカルトリガー!パワーはアウグストに、クリティカルはアウグストに!」
マイラ(ミゲル)はレイピアを構え、アーシャ(トコハ)に接近し、レイピアでアーシャ(トコハ)を突き刺す。
「くぅ!ダメージチェック『萌しの乙女イーダ』『フラワーキーパー・ドラゴン』」
「ルースのブースト、アウグストでヴァンガードにアタック!
アウグストのスキル!ヴァンガードが銃士なら、パワープラス3000!」
「ジェネレーションガード!!聖樹竜レインブレス・ドラゴン!!」
ジェネレーションゾーン コスト『フェアリーライト・ドラゴン(治)』
聖樹竜レインブレス・ドラゴン SH15000
「スキル発動!手札から理想の乙女トゥーリアをコール!シールドプラス5000!インターセプト!『理想の乙女トゥーリア』」
「ターンエンド!ミア・リータの
戻したカード 『リシアンサスの銃士ロレイン』『アマリリスの銃士タチアナ』
PW16000➡PW11000
PW33000➡PW11000
PW32000➡PW11000+SH25000=36000 ミゲルの手札7枚 山札27枚 トコハのダメージ4枚
ファイトが進んでいる中で、食事をとっていた客はハイメとキョウヤが審判をやっていて、おもしろそうと感じ、観戦にやってきた。
(ダメージ3対4・・・ミゲル・トルレスが1歩リード・・・)
(だけど・・・次はトコハのターンだ)
「(ここからが、本当の勝負・・・)ストライドジェネレーション!!!冬麗の花乙姫インベルノ!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『ラナンキュラスの花乙女アーシャ』グレード3
冬麗の花乙姫インベルノ PW26000 ハーツ『胸焦がすラナンキュラスアーシャ』
「佳香の乙女アネルマをコール!」
佳香の乙女アネルマ PW9000
「冬麗の花乙姫インベルノの
左後ろのカトリーナの
左前と左後ろのカトリーナの
「すごい!Gユニットのスキルでカトリーナを集めて、
カトリーナ インベルノ アネルマ
カトリーナ イーダ カトリーナ
「イーダのブースト、冬麗の花乙姫インベルノでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「トリプルドライブ『フラワーキーパー・ドラゴン』セカンドチェック『胸焦がすラナンキュラスアーシャ』サードチェック『ツッケン・ドーン(☆)』クリティカルトリガー!クリティカルはインベルノに、パワーはアメルマに!」
インベルノ(トコハ)はミア・リータ(ミゲル)に接近し、斧を振りかざし、2階の連続の斬撃を与える。
「ダメージチェック『桜の銃士アウグスト』『リシアンサスの銃士ロレイン』」
「(逆転!)カトリーナのブースト、カトリーナでヴァンガードにアタック!」
「完全ガード!『赤薔薇の銃士アントニオ』(コスト『蓮の銃士リアナ(引)』)」
「・・・っ!カトリーナのブースト、アネルマでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『フリージアの銃士ロザリア(☆)』『鈴蘭の銃士カイヴァント』インターセプト!『桜の銃士アウグスト』」
「(余裕で防がれた・・・)ターンエンド」
PW31000➡PW11000
PW38000➡PW11000(完全ガード)
PW28000➡PW11000+SH20000=31000 トコハの手札5枚 山札29枚 ミゲルのダメージ5枚(3枚)
「・・・僕のターンだ」
「!」
ミゲルの纏うイメージは、いかなる時も運が悪い印象とは裏腹に、真剣な印象を感じ取れる。
「いくよ、トコハ。タチアナのスキル!ヴァンガードが銃士の時、銃士のGユニットにストライドする時、自身を退却させて、コストを払わずにストライドできる!」
「なっ⁉」
「萌芽せよ!!我が希望、我が未来!!ストライドジェネレーション!!!姫小百合の精華銃士マイラ!!!」
ジェネレーションゾーン コストなし
「白詰草の銃士ミア・リータの
赤薔薇の銃士アントニオ PW6000
「マイラの
鈴蘭の銃士レベッカ PW7000
「レベッカのスキル!カウンターブラスト、白詰草の銃士ミア・リータを退却!山札の上から4枚見て、竜胆の銃士アンテロをコール!
マイラのスキル!銃士のリアガード5体!レベッカとアンテロにパワープラス10000!」
(
アンテロ マイラ アンテロ
ルース アントニオ レベッカ
「アントニオのブースト、姫小百合の精華銃士マイラでヴァンガードにアタック!」
「完全ガード!『フラワーキーパー・ドラゴン』(コスト『胸焦がすラナンキュラスアーシャ』)
フラワーキーパー・ドラゴンのスキル!この効果で選んだユニットがラナンキュラスのため、山札の上から5枚見て、ヴァンガードかリアガードと同名ユニットを手札に加える!アネルマを手札に!」
マイラ(ミゲル)は再びアーシャ(トコハ)にレイピアを振るうが、今度はフラワーキーパーがアーシャ(トコハ)を守る。
(すごい気迫・・・さっきまでとはまるで別人・・・感じる・・・ミゲルの強い思いを!)
「トリプルドライブ」
(トリガーを引かれたら・・・防ぎきれない・・・)
「ファーストチェック『鈴蘭の銃士レベッカ』セカンドチェック『月下美人の銃士ダニエル(☆)』クリティカルトリガー!効果は全て右前のアンテロに!サードチェック『梔子の銃士アラン(☆)』ゲット、クリティカルトリガー!効果は全て右前のアンテロに!レベッカのブースト、アンテロでヴァンガードにアタック!」
アンテロは剣を構え、アーシャ(トコハ)に接近し、大きな1閃をアーシャ(トコハ)に与えた。
PW31000➡PW11000(完全ガード)
PW46000➡PW11000
ダメージチェック『花園の乙女マイリス(☆)』『理想の乙女トゥーリア』
トコハのダメージ6枚 ミゲルのダメージ5枚 勝者ミゲル
「勝者、ミゲル・トルレス」
『おおお!』
観戦していた客はミゲルに歓声の声を上げる。
「すごい。ハイメが自信もって言うのも、納得だわ」
「だしょ?ミゲルなら絶対にプロのファイターになれる!」
「すごいよ!トコハがこんなに強いなんておどろ・・・うわああああ!!」
ミゲルがトコハの実力を褒めようとしたら、何もない場所でミゲルは転んでしまう。
「いてて、トコハもプロを目指してるんだよね?」
「・・・え?」
「だって、ヴァンガードが強い人はプロになるんでしょ?トコハは強い!だからプロになる!」
「・・・そんな単純なものじゃないって」
トコハは予想外の質問に返答が困ったのか、そう答える。ミゲルは笑顔を浮かべている。
☆
翌日、パリ支部でヴァンガード初心者教室が開かれた。そこでトコハは当然手伝っているが、何とミゲルもその初心者教室を手伝ってくれている。
「彼がいてくれて助かったわ」
「当日受付の人も結構いましたからね」
「ハイメの知り合いなんでしょ?」
「ええ。昨日初心者教室のことを話したら、なんか興味持っちゃって。だから手伝ってもらおうかなって。ヴァンガードの腕前は間違いないし」
「へぇー、そうなの」
「でもよかった。ミゲルも楽しそうで」
トコハの言う通り、初心者にヴァンガードを教えているミゲルの顔はとても楽しそうだ。
☆
初心者教室が終わり、トコハとミゲルはパリの川沿いを歩いていた。
「今日はありがとう。参加してくれた人も楽しそうだったし、アカネさんも助かったって」
「ううん、こっちこそ!ありがとうトコハ!今日は本当に感動したよ!人がヴァンガードと出会い、好きになり、笑顔になるところが見えた!また1つ、ヴァンガードのことを知ることができた」
ミゲルの言葉には、どことなく不思議な雰囲気を醸し出していた。
「僕がここに来たのは、自分の可能性を確かめたいと思ったからなんだ。この街に来て、僕は多くの人がヴァンガードを愛し、喜び、幸せになっていくことを知った。ここでの生活は、毎日が新しい冒険みたいで、そして・・・その中で僕は改めて思ったんだ。強くなりたい。必ず強くなる!そう決めたんだ」
トコハはミゲルの思いを聞いて、自分と共通していると感じ取った。
「私がパリに来たのも、ミゲルと似てるかも。広い世界に出て、自分を試してみたかったの。そして将来、自分に何ができるか知りたい。私も毎日が、新しい冒険!」
「・・・そっか。トコハも、僕と一緒なんだね!」
ミゲルは自分と同じ思いを持っているトコハに共感を抱き、笑みを浮かべた。
☆
その後、トコハとミゲルはパリの街を見て回っている。2人にとって、見るものすべてが新鮮で、まるで本当に冒険しているかのように見えた。そして現在、エビとアボカドを挟んだパンを食べている。
「おいしい!ニシベーカリーのコロッケパンといい勝負かも!」
「ころっけぱん?」
「私の街にあるの。とってもおいしいパンよ!」
「へぇ、日本に来たら食べてみるよ」
「そっか、ミゲル、日本に行くんだよね?
「うん。
トコハはミゲルの
「すごいなぁ、ミゲルは」
「え?」
「プロのファイターになるっていう目標があって。そのために
トコハはパリにやってくることはできたものの、目標となるものは未だに見つかっていないようだ。
☆
夕方ごろ、エッフェル塔の展望台で、トコハとミゲルは夕方のパリの街を眺めていた。
「広いね、世界は」
「そうだね」
「この広い世界に僕たちは飛び出した。輝く未来を求めて」
「でも私・・・ちょっとだけ不安もあるの。この先、本当に自分のやりたいことが・・・私の進む道を見つけることができるかどうか・・・」
トコハの悩みを聞いたミゲルは笑顔でトコハを元気づける。
「大丈夫!トコハなら絶対できるよ!」
「え?」
「トコハは自分の可能性を信じて広い世界へ飛び出したんだ!トコハは強い!トコハなら大丈夫!僕はトコハを応援する!」
「ミゲル・・・」
「僕がトコハのこと、ずっと見守るよ」
トコハはミゲルの元気づけに呆ける。
そして、その瞬間に、トコハは地球とは違う、青い空、美しい自然の中のイメージの中にアーシャとして降り立っていた。トコハ(アーシャ)の目の前には、竜胆の銃士アンテロの姿をしたミゲルが騎士のように跪き、トコハを見上げるのであった。
「!!」
そして急激にイメージから現実に戻ったトコハ。景色は夕方、目の前には笑みを浮かべるミゲルがいた。
「・・・今の・・・」
トコハはカードに触れてないのに急に訪れた謎のイメージにどういうことか考えている。
☆
夜頃の住宅街の1室、ミゲルは手袋を外し、スマホで誰かと話している。
「うん・・・うん・・・わかってるよ。じゃあ、日本で会おう」
そんなミゲルの右手には、ネオネクタールのクランマークが浮かんでいた。
☆
電話をし終えたミゲルは外に出て、青果店でみかんを買いに来ていた。店主から出された袋の中には、多くのみかんが入っていた。
「え⁉こんなに⁉」
「おまけだよ。今日は店じまいだからねぇ。ほら、もう1つ」
「メルシー」
店主からおまけとしてリンゴをもらったミゲルは挨拶をしてから、住宅街に戻ろうとする。
「今日は運がいいなぁ」
ミゲルはリンゴを食べながら住宅街に戻っていくのであったが・・・
☆
トコハとアカネが住んでいるアパートで、トコハは自分のデッキのカードを並べていた。トコハが胸焦がすラナンキュラスアーシャを眺めて、思い浮かべているのは、ミゲルのあのイメージだ。
『僕がトコハのこと、ずっと見守るよ』
トコハの頭では、あのイメージのことでいっぱいだった。そんな中、お風呂から上がってきたアカネが声をかける。
「デッキ構築?」
「・・・・・・」
「トコハちゃん」
「あっ・・・」
名前を呼ばれてトコハは我に返る。
「どうしたの?ぼんやりして。何かあった?」
「ううん、何でもない」
トコハがそう言うと、トコハの携帯が鳴りだした。着信者はハイメからだった。トコハはスマホに手に取り、通話に出る。
「もしもし、ハイメ?」
≪・・・トコハ・・・落ち着いて・・・聞いてね・・・≫
「・・・どうしたの?」
いつも明るさはなく、どことなく暗さをハイメの声から感じたトコハは、不穏に感じた。そして・・・
≪ミゲルが・・・死んだ・・・≫
「・・・・・・・・・・・・えっ・・・?」
トコハは言葉を疑った。だが、ハイメの口調を聞く限り、それが真実であるという事がすぐに理解する。ミゲルが死んでしまったという、残酷な真実を。
to be continued…
トコハ「ねぇ・・・本当なの・・・ハイメ・・・?ミゲルは・・・ミゲルは・・・」
ハイメ「・・・ああ、残念だけど・・・。俺もまだ信じられないよ。まさかこんなことが起こるなんて・・・悪い夢を見てるようだ・・・」
トコハ「ミゲル・・・どうして・・・」
ハイメ「トコハ・・・」
トコハ「ずっと見守ってくれるって言ったのに・・・嘘つき・・・」
TURN127「涙の海を超えて」