オリジナルチーム、対戦カードなどなど、いろいろと考えていますので楽しみにしていてください。
それではどうぞ!
カードキャピタル1号店ショップ予選から数日後、
「壮行会ってのは、周りの人間がやってくれるもんだろ?それを自分たちで・・・。タイヨウの奴、おかしくねぇか?」
「なら決起集会!いいんだよ細かいことは。チーム一丸、
そう、ストライダーズはもうすぐ開かれる
「あ!クロノさん、カズマさん!」
「お待たせ」
辿り着いた場所は、カレー専門店、アジャンテだ。
「この店で壮行会ねぇ・・・」
「ここのカレーを食べると、勝負運が上がるって有名なんですよ!」
ストライダーズはカレー屋、アジャンテに入っていった。
TURN136「Are you ready to FIGHT!!」
カレー屋アジャンテに入ったストライダーズはとあるカレーを注文した。そのカレーというのが、赤黒くて、いかにも辛そうなカレーだ。
「な、なんだ、これは・・・」
「カレーなのに、赤黒い・・・」
表情を引きつらせているクロノとカズマにアジャンテの店長が説明に入る。
「チャレンジメニューの激辛カレーです」
「チャレンジメニュー⁉」
「制限時間は30分、完食目指してがんばってください」
チャレンジメニューと聞いてカズマは憤慨する。
「おい、ふざけんな!!誰がこんなもんやるって言った⁉バカバカしい!!」
「えぇ?やらないんですか?」
「やるわけねぇだろ!いったい何の得になるんだよ!」
カズマの言葉にタイヨウは得にすることを説明する。
「このカレーを食べきることができれば、どんな勝負事も必ず勝てるそうです。しかも成功すれば料金は無料、おまけにレジャーランドの招待券ももらえるんですよ!」
「得ばかりです」
「そういう問題じゃねぇ・・・」
チャレンジメニューにやる気がないカズマに対し、クロノが挑発的な言葉を述べる。
「なんだぁ?辛いもん苦手なのか?自信がないならやめてもいいんだぜ?」
(こいつ・・・激辛番長と呼ばれた俺様に向かって、自信がないだと⁉)
クロノの挑発に乗り、カズマはやる気を見せた。
「ふん、いいぜ、やってやるよ」
クロノとカズマは激辛カレーを自分の皿に適度の量で入れる。
「制限時間30分、激辛チャレンジ、スタート!」
「よしいくぜ!」
「負けるか!」
クロノとカズマはまずは激辛カレーを1口食べ・・・
「ぐおあああああ!!」
「か、辛いいいい!!」
たった1口食べただけでクロノとカズマはあまりの辛さで悶えている。
「店自慢の特性ルーに、世界で最も辛い赤唐辛子、ブートジョロキアをこれでもかと混ぜて作った特製カレーです」
「すごいですねぇ」
呑気に話しているタイヨウは激辛カレーではなく、普通のカレーライスを食べている。
「何普通のカレー食ってんだよ⁉こっちのカレー食え!」
「チャレンジは2人でっていうルールなんです。それに僕、辛いの全然ダメで・・・お寿司もワサビ抜きしか食べられないんですよ」
そう言ってタイヨウは普通のカレーを食べる。
「か、辛いです~!これ、本当に甘口ですか?」
「こ、こいつ・・・っ!」
甘口でこれというので、タイヨウの言っていることは嘘ではないようだ。カズマは今はそれが憎々しく思えてきた。気を取り直してクロノとカズマは激辛カレーをもう1口。
「あぁ・・・辛いぃ・・・!」
「痛い!カレーじゃねぇ!唐辛子のすり身だ!!」
「フレー、フレー、クロノ!がんばれがんばれカズマ!」
タイヨウは呑気にクロノとカズマを応援している。
「ご飯多すぎだぞ!ルー食えよ!」
「お前こそ!」
クロノとカズマはもう1口を食べ、辛さで悶えて目が血走っている。
「カズマさんすごい!」
(ら、楽園が見える・・・っ・・・ダメかもしれねぇ・・・っ)
カズマが楽園のイメージを見ていた時、クロノが倒れてしまった。
「!新導!し、死んだのか・・・?」
「大丈夫、生きてます。カズマさん、クロノさんの分までがんばってください!」
タイヨウの言葉にカズマは顔が青ざめている。
「く・・・くそおお!!」
カズマはやけくそ気味に激辛カレーをかきこむ。
☆
壮行会を行っているのは何もストライダーズだけではなかった。別の場所でドリームハーツも壮行会を行っていた。ドリームハーツがいる場所は昼から始まっている町のお祭りだ。
「いやー、壮行会だから祭りで大いに盛り上がろうって考えてたんだけど・・・アン、気合が入ってるねー。浴衣を着ていくなんてさ」
「アンの浴衣姿なら、世の男共はいちころだよ。かくいう僕も見惚れてる。眼福」
「お2人は浴衣じゃないんですね・・・。なんだか私が空気読めてない感じで悲しいです・・・」
「だって私、基本祭りでも私服だし、私服の方が動きやすいし」
「浴衣着るのめんどくさい」
ユイとアリスは普通に私服でアンだけが浴衣を着こんでいる。
「そう落ち込むな。さっきも言ったが世の男共はいちころ、つまりは浴衣はアンに合ってるって意味だよ。恥じる必要はない」
「うんうん、さすが、私の親友のアン!浴衣がよく似合ってる!」
「そ、そうですか?あ、ありがとうございます///」
アリスとユイに浴衣姿を褒められて頬を赤くしながら照れているアン。
「と、とりあえずお祭りに来たのはいいですけど、どこから回りましょう?これだけ多いと、どれから遊べばいいか悩んじゃいます」
「ちっちっち、そんなどこから決めて回るんじゃなくて、思い切って屋台を全制覇!!この祭りに出ている屋台ぜーんぶ回るのさ!お祭り上等!江戸っ子の血が騒ぎだしたよ!!」
「焼きそば、たこ焼き、ベビーカステラ、焼きトウモロコシ・・・祭りの定番メニュー・・・これだけは外せない」
「ドリームハーツ壮行会、お祭り屋台全制覇ツアー、えい、えい、おーー!!」
「おーーー」
「え?お、おー?」
2人のノリノリのテンションにアンは戸惑いながらも2人に便乗した。ドリームハーツはユイの宣言通り全て回る勢いで様々な屋台を見て回った。金魚すくい、お面屋、型抜きなどなど、とにかく全て見て回って遊び、楽しんでいる。ドリームハーツは飲み物を飲みながらたわいない話をしながら歩いている。ふと見ていると、ユイは射的屋を見つける。
「お、射的か。やっぱこれはやっとくべきだよね。てことで次は射的に決定!」
「射的ですか・・・私、あんまり得意じゃないんですよね・・・」
「狙うは大物商品・・・本当の百発百中っていうものをみせてやる」
射的には得意不得意者が別れているようだ。ユイは射的屋のおじさんに3人分のお金を払う。
「おっちゃん、射的3人分、よろしくね」
「おう、いい商品が取れるよう、がんばれよ」
射的のおじさんはドリームハーツにコルク銃を渡す。ユイは手慣れた様子でコルク銃の弾を商品目掛けて撃ち、小さい箱に入ったキーホルダーを次々と倒していく。
「おぉ、やるじゃねぇか嬢ちゃん」
「へへん、まぁね。お祭りで何回か射的やってるからね」
一方のアンは商品を狙って撃ってはいるのだが、まったくの的外れなところにあたったりしている。
「あぁ・・・また・・・」
「そっちの嬢ちゃんはへたくそだなぁ~。1発も商品に当たってねぇじゃねぇか」
「アン、まだコツを掴めてないの?結構簡単なのに」
「で、でも~・・・」
あまりにも当たらないのでアンは若干涙目になっている。アリスは大物商品、ドラゴニック・ブレードマスターのぬいぐるみを1点集中している。当たってはいるのだが的が大きいせいで全然倒れてはいない。
「くそっ、全然倒れない。1番ビビッときたぬいぐるみなのに・・・」
「そりゃ、自慢の商品だからな。そう簡単には倒れねぇよ」
アリスは諦めずに何発もぬいぐるみに当てていっている。アリスは狙いを定めてラスト1発を撃った。ぬいぐるみは当たり、ぐらついた・・・が、倒れなかった。
「おしい!残念だったな、嬢ちゃん!」
「全部当たっていたのに・・・くそ、くそ、くそーーーー」
ぬいぐるみがもらえなくてアリスは相当悔しがっている。
「うぅ・・・結局今回も1つも当てられませんでした・・・」
「さぁ、嬢ちゃんは最後の1発が残ってるぜ?どうする?」
おじさんの言う通り、アンは全ての弾を使い切り、残ったのはユイの1発の弾だけだ。
「最後はでっかく大物を・・・狙い撃つ!!」
ユイは最後にアリスが取れなかったぬいぐるみを狙って、1発のコルク弾を撃った。コルク弾はぬいぐるみに当たり、ぐらつき・・・
ボトっ
「大当たりーー!!最後の1発、決めやがったね!」
「よし!!」
「すごいです!どうしたらそんなに当てることができるんですか?」
「非常に悔しいが、真の百発百中王は君だよ」
ちょっとずつ蓄積していったのが功を制し見事ぬいぐるみを倒し、ぬいぐるみを獲得した。ユイは手に入れたぬいぐるみをアリスに渡そうとしている。
「はい、アリス。さっきから欲しがってたでしょ?私はロボットが好きだから、アリスにあげるよ」
まさかぬいぐるみを渡してくるとは思わなかったアリスは少し頬を赤くする。
「べ、別に欲しいって程じゃないけど・・・どうしてもって言うならもらってやるよ・・・」
「ふふ、素直じゃないですね」
「うっさい」
アンにそう言われたアリスは少しムッとした表情になる。
「そうだ!さっきの・・・アン、アリス、はい、私が手に入れたキーホルダー!」
そう言ってユイは自分が獲得したキーホルダーをアンとアリスに渡す。
「わぁ!流れ星のキーホルダー!」
「・・・これ、色は違うけど、同じキーホルダーじゃね?僕が赤で、アンが青って・・・」
アリスの言う通り、色以外ではキーホルダーは同じ形をしている。ユイは同じ形の黄色いキーホルダーを2人に見せる。
「こうしてた方が、チームとして結束感が出てるって感じでいいじゃん?」
「・・・何それ?ガキじゃあるまいし・・・まぁ、別にいいけど」
「私は素直にうれしいです!ありがとうございます!」
これを通してドリームハーツはより一層の結束力が高まったかもしれない。
☆
ハイメフラワーズも大東京温泉にて、チームの壮行会を行っていた。
「こ、これが壮行会・・・理解に苦しむな・・・」
大東京温泉にいるという事で、ハイメフラワーズは全員浴衣姿だ。
「2人とも超キュートだね!オウ、これぞ日本の美!」
「ハイメも江西っちも、よく似合ってるよ~♪」
「ゆっくりと温泉に浸かって、英気を養うの。
「予選の疲れをリフレーーーッシュ!!一緒にハピバのんのんしょうねサトるんるん!」
「・・・るんるん?」
またニックネームが増えて、呼び方に疑問を持つ江西。
その後は男子と女子に別れて温泉のお風呂に入っていく。そんな中での男湯、江西とハイメは温泉の湯に入っているのだが、江西の表情はいつも通りの硬い表情をしている。
「サトるんるん硬いよ~。温泉だよ~?ラリックスラリックス!」
その後も他のお風呂にも入るがハイメはハイテンションに対して、江西は全く変わらず、硬い表情をしたままだ。
そしてサウナにて江西がこう一言呟く。
「・・・これが壮行会か・・・」
「そうこうしてますーw」
ハイメはギャグを言っているつもりだが、あまり面白くないシャレだ。
☆
福原高校高校ヴァンガード部に所属している3人も壮行会をやる予定なのだが・・・肝心のシオンは綺場の仕事が少し長引いているようで今はいない。
「ちっ・・・あいつまだなの?」
「それが・・・綺場の仕事が長引いてるみたいで・・・」
「人を呼び出しといて信じられないわ。何様?」
「で、でも・・・
「帰る」
「えっ⁉」
しびれを切らしたのかリンは苛立ちながら帰ろうとする。もちろんアンリはそれを止める。
「ま、待ってください羽島先輩!もうすぐ、来ると思いますから、ね⁉せっかくのシオン君の呼びかけなんですから・・・」
リンは苛立っている中止められたせいかアンリを睨み付ける。
「た、退屈なら・・・部室の飾りつけでもしませんか?派手な壮行会にしちゃいましょう!俺、折り紙とかハサミとか、セロハンテープとか持っていてて・・・」
気を触ったのかアンリを睨みがさらに強くなった。
(こ、怖い・・・。でも、シオン君の気持ちを無駄にはできない!絶対に、羽島先輩を引き留めなきゃ!)
アンリは勇気を出して声を出してリンを引き留めようとする。
「羽島先輩!待ってください!!これは部長命令です!!(・・・き、きいた・・・?)」
アンリは閉じていた目を恐る恐ると開かせると・・・
「あぁん⁉」
「うわあああ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
逆効果だったようで睨み付ける目がより一層強くなっただけだった。あまりの恐ろしさにアンリはへたれこむ。
(ごめん、シオン君・・・俺には無理だ・・・)
アンリが諦めかけたその時、アンリのスマホの電話が鳴りだす。アンリはスマホの通話に出る。
「もしもし・・・?・・・シオン君⁉」
電話をかけた相手がシオンとわかり、帰ろうとしたリンが立ち止まる。
「今どこに・・・⁉・・・え?屋上?」
☆
シオンに呼ばれたアンリとリンは福原高校の屋上までやってきた。屋上には呼び出した本人であるシオンと、ヘリコプターだった。
「ヘリコプター・・・」
「2人とも、乗ってください」
アンリとリンはシオンに言われるまま、ヘリコプターに乗った。シオンも乗ったのを見計らって、ヘリコプターは空を飛んでいく。ちなみに操縦しているのは綺場家の執事、岩倉だ。
「遅れてすみません」
「シオン君、どういうこと?今日は壮行会じゃあ・・・?」
「ええ。今から会場に移動します」
どうやらこのヘリコプターは壮行会を行う会場に向かっているようだ。
☆
アジャンテにて、チャレンジメニューに挑んでいるストライダーズだが、残り3分立ってもまだ完食できていないようだ。まぁ無理もないが。唯一参加していないタイヨウは見守っていて、クロノは今だにひくひくと倒れている。カズマは激辛カレーを食べる手が小刻みに震えている。
(くそっ・・・体がカレーを拒否してやがる・・・。手が・・・動かねぇ・・・)
もうだめかと思ったその時・・・
「1発逆転!トリガーチャンス!」
そう言って店長はヴァンガードのカード数枚を裏向きでカズマに見せる。
「山札の中から1枚引き、クリティカルトリガーが出れば残りの量が倍に、ヒールトリガーが出れば残りの量が半分になります。やりますか?」
「(こ、このままじゃどうにもならねぇ!こいつに賭ける!)やるぜ!」
カズマはカードの中から1枚選ぶ。
(喰らいつけ!求める世界を、掴むまで・・・!)
カズマが引いたカードはクリティカルでもヒールトリガーでもない。出てきたのは
「ドロートリガーは1枚追加、新たに挑戦者を1人加えることができます」
「!タイヨウ!」
「えっ⁉」
タイヨウの表情は青ざめている。しかしルール上、従うほかない。タイヨウは恐る恐る、激辛カレーを1口・・・
「辛い辛い辛いぃぃぃ!!」
あまりの辛さで悶えている。そんな中クロノは初めて鬼丸カズミと出会った事と、カズミの強いイメージを思い出し、何とか起き上がる。
「がんばろうぜタイヨウ」
「クロノさん?」
「俺たち3人なら・・・ストライダーズならできる!」
「・・・はい!」
ストライダーズは激辛カレーの完食を目指して3人で力を合わせ、食べるペースを速める。
「残り1分です」
「絶対に完食するぞ!」
「3人の力を合わせればいけます!」
「俺たちは、やれる!」
(ううぅ・・・激辛カレーも
ストライダーズは激辛カレーを頑張って食べ進めていく。
「「「からああああああああい!!!」」」
アジャンテに3人の叫びが響くのであった。
☆
3人で頑張った結果、見事激辛カレーを完食できたストライダーズはレジャーランドの招待券を手に入れ、タイヨウはメリーゴーランドで楽しんでおり、クロノとカズマはのんびりとベンチで休憩する。
「たく・・・とんだ壮行会だぜ」
「でもよかったな。ここの招待券ゲットできて」
「まぁな」
「まぁ、遊ぶ前にちょっと休憩しようぜ」
「・・・なぁ、新導。ファイトしねぇか?」
突然のファイトの申し込みにクロノはカズマに視線を向ける。
「遊びだよ、遊び」
クロノの答えは当然OK。クロノとカズマのファイトの準備が終えたところで、タイヨウも2人に合流する。
「準備がいいなら、いくぜ」
「ああ」
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
☆
大東京温泉にて、ハイメフラワーズは温泉から上がった後、施設で夕食タイム。出ている料理は和食のラインナップだ。
「おでんおいしい~♪」
「焼き鳥も最高だね」
食事を進める中、トコハは箸をとめて大事な話をする。
「あの・・・今さらなんだけど・・・私のわがままでチームを立ち上げて、それをみんなを巻き込んで・・・でも、おかげで
「やだな~トコハちゃん、急にそんな事言っちゃって~♪」
「1度ちゃんとお礼を言いたかったの。私、どうしても
「うん!私も頑張る!1つでも多く勝てるように!」
「俺も精一杯バックアップするよ、マスクオーン!さすらいのヒーロー、マスク・ド・コーチとして!」
トコハの強い決意にクミも頷き、ハイメはマスクを被ってそう宣言する。
「それ、まだ続けるんだ・・・」
「江西っちは?」
「ち・・・?」
「江西っちの
「・・・俺は・・・チームのために最大限の力を尽くしたいと思っている。ただ、それだけだ」
「るんるんってばー」
江西はいつも通りにそう答え、トコハとクミは笑いあう。
「よろしく!」
「がんばろうねー♪」
「・・・・・・」
3人はそれぞれ違う飲み物で乾杯をする。
☆
隅田川には真っ白なクルーザーがあって、その中で福原高校ヴァンガード部は壮行会を開いているようだ。福原高校ヴァンガード部は普通とはレベルが違う食事をとっている。
「シオン君、これすごくうまいよ!えーと・・・」
「牛フィレ肉と、フォアグラのポワレロッシーニ仕立てでございます」
「口に合いませんか?」
「・・・、おいしいわ」
リンはそうは言っているが、険しい表情をしたままだ。
☆
食事がすんだ後、シオンはクルーザーの甲板でシオンは夕方の風景を見ている。そうしていると、リンが容赦なく言葉を突き立てる。
「ヘリで移動、クルーザーでランチ、
「そんなつもりはないですよ。1番効率がいい方法をとったら、こうなっただけです」
「効率的ね・・・。あんたいろいろ忙しいんでしょ?綺場の御曹司だし、フェンシングでもいい感じだし、そんなあんたが高校の部活ごときにマジになってなんなの?」
「気に入りませんか?」
「胡散臭い」
容赦のない言葉を突き付けられる中、シオンは自分の思いを話す。
「綺場、フェンシング、ヴァンガード・・・その全てを、僕はこの手に掴む。でもヴァンガードだけが僕を自由にする」
「はあ?」
シオンの言った意味がリンには理解できなかった。そこにアンリも甲板にやってきた。
「
「うん」
「それと・・・僕個人としては、真剣にファイトしたい相手も3人ほどいますし」
その3人というのは、
「
「え?」
「僕に乗せられたままですか?ずっと退屈な女王でいるつもりですか?」
「・・・ふん、偉そうに。
シオンの質問には答えず、リンの言葉にシオンは笑みを浮かべる。
☆
昼間頃の祭りの屋台を全制覇したドリームハーツの夕食は回転ずしにしたようだ。それぞれが好きなネタを取る際に、ユイはアリスに注意する。
「いっておくけど、おごりじゃないから。割り勘だからね割り勘」
「ちっ、ただ飯食えるかと思ったのに」
「まぁまぁ」
割り勘と言われてアリスは舌打ち、アンはそれをなだめる。
「・・・楽しみだな、
「なんだか今も実感がわきません。この3人で、
「
「急にどったの?」
「それが、私が普及協会に所属した理由で、
自分の思いを告げた後、ユイはアンとアリスにお願いするように頭を下げている。
「ユイちゃん、顔を上げてください。私も、気持ちはユイちゃんと同じですから。
「うん!」
「・・・僕さ、昔熱くなれないからヴァンガードをやめて、それでいて負けるのがすごく嫌い。そんな僕が勝ち負けだけじゃない、仲間の存在の大切さを教え、またヴァンガードを始めさせてくれたのは他ならない、ユイ、君なんだ。この責任はちゃんと取ってもらわないとね。
「もちろん!やるからには優勝、それ以外選択肢なんてないよ!」
ユイの言葉にアン、アリスは首を縦に頷く。
「てことでトロよこせ」
「あっ!私のトロが!」
「まぁまぁ、私のをあげますから」
ドリームハーツは大いに食事を楽しんでいる。
☆
レジャーランドでクロノとカズマのファイト、クロノはクロスオーバーにストライドしている。
「時空竜クロスオーバー・ドラゴンでヴァンガードにアタック!」
「ジェネレーションガード!!暗黒竜プロットメイカー・ドラゴン!!
クロスオーバーの攻撃をプロットメイカーで防ぐカズマ。
「遊びだって言ってるのに、何マジになってんだよ⁉」
「お前の方こそ思いっきりマジじゃねぇか」
クロノとカズマはお互いに笑みを浮かべている。
「やるからには勝ちたいからな」
「お前、変わったな」
「お前たちのせいだよ。バカみたいに何回も・・・お前ならやれるって言うから、その気になっちまったんだよ。たく、何の得にもならねぇのにな。ストライドジェネレーション!!!
カズマはクロノとタイヨウに笑みを浮かべながら
「俺には勝ちたい相手がいた。でも、どんなに頑張っても、全然勝てなくて・・・思い知ったんだ。どうしても埋められない差っていうやつがあるって・・・。どんなに願っても、絶対に届かないものがあるって。そう思い込んだんだ。そして俺は・・・戦う事をやめた。でも今は!ギーヴァでヴァンガードにアタック!」
「ガード!」
「
カズマの言葉にクロノとタイヨウは首を縦に頷く。
「その強さを俺は、
カズマはそんな強い思いを込めながら、ルアードでヴァンガードにアタックさせた。
☆
日が沈み始めた頃、ストライダーズは川沿いにある椅子でアイスを食べながら休憩をしていた。
「どうしたんですか?急にこんなとこで休もうなんて・・・」
「ま、いいから」
別の場所、ドリームハーツはとあるマンションの屋上まで来ていた。
「2年前、トコハに教えてもらった場所なんだ、ここ」
「おぉ・・・」
「きれいですね・・・」
「ま、本番はこれからなんだけどね」
別の場所、ハイメフラワーズは東京スカイツリーで展望デッキまで来ている。
「なぜこんな場所に?」
「ちょっとね」
「?」
「江西っち~!こっちこっちー」
「るんるんー!こっちに来るんだよー!」
「っち・・・?るんるん・・・?」
江西はニックネームに疑問を抱きながらクミとハイメに元に向かう。トコハは今見ている景色が今亡きミゲルと見た景色と重なって見えた。
『大丈夫!トコハなら絶対できるよ!』
『僕がトコハのこと、ずっと見守るよ』
そして、街の上空に飛んでいるヘリコプターに、福原高校ヴァンガード部のメンバーが乗っている。
「シオン君、今日はありがとう。最高の壮行会だったよ。
「では、最後に僕からもう1つ、
「え?」
シオンが指を鳴らすと・・・
パンッ!パンパンッ!
スカイツリーの周りの空に打ち上げ花火が打ちあがっている。
「花火!」
川沿いにいるストライダーズもこの光景は目に映っている。
「きれい・・・」
「まさにファンタジア・・・」
マンションの屋上にいるドリームハーツも花火を見ている。
「うおー!」
「わ~、綺麗~!」
東京スカイツリーにいるハイメフラワーズも当然見えている。
クロノ、ユイ、トコハのスマホのラインには、5時あたりにシオンからのメッセージが届いていた。
『緊急連絡!』
『19時決行!!それぞれの健闘を願って』
場所はそれぞれ違えども、トライフォーは同じ景色を見ているのであった。
☆
数日が立ち、いよいよ待ちに待った、
「さあ、ついに幕を開ける、20歳以下のファイターたちによる、熱き戦いの場、
『うおおおおお!!』
ついに開かれた
「プロファイターの登竜門ともいわれている大会!今回注目すべきズバリ!この選手たち!」
実況、MCミヤは今はそれぞれ別々のチームにいるトライフォーのメンバーを紹介する。
「新導クロノ!綺場シオン!佐倉ユイ!安城トコハ!数多の強豪ファイターを跳ね除け、ジェネレーションマスターの称号第1号に輝いた、チームトライフォー!かつてチームメイトだった彼らが、今回はライバルとなり、それぞれのチームを率いてこの
ストライダーズ
新導クロノ
東海林カズマ
明日川タイヨウ
福原高校ヴァンガード部
綺場シオン
早尾アンリ
羽島リン
ドリームハーツ
佐倉ユイ
天音アリス
日下部アン
ハイメフラワーズ
安城トコハ
岡崎クミ
江西サトル
「そして、かつてチームQ4のメンバーから、あの男も帰ってきみゃした!チーム、ヘル&ヘブン!葛城カムイ!美女2人と共に、電撃参戦です!羨ましい!!」
ヘル&ヘブン
葛城カムイ
大文字ナギサ
先導エミ
「か、カムイさん⁉な、何で⁉」
カムイの参戦にクロノは驚いている。
「
ラミーラビリンスwihtサーヤ
蝶野アム
水城ユキノ
弓月ルーナ
弥富サヤ
「ルーナちゃん!アムちゃん!」
「ユキノ・・・」
「サーヤも一緒なの⁉」
ラミーラビリンスと共に弥富サヤも出場していることに驚くトコハ。
「胸に秘めたるは熱き獣の咆哮!熱いファイトを期待しみゃす!チーム三獣士!」
三獣士
日向マサト
櫻井ワタル
橘アツシ
「マサト君、やっぱり出てきましたか・・・」
「ていうか、あれ?あれってアツシ先輩?」
宮地学園の先輩がマサトと同じチームメイトという事に目を見開くユイ。
「そして、この大会にはあるバンドチームも参加しておりみゃす!チームシャウト!」
シャウト
有里ユウキ
天王寺カオル
五十嵐ルカ
漆原モモ
「彼らは確か・・・去年海の家に現れたバンド?」
「シャウトだ!あの子、新メンバーかな?」
そう、シャウトは去年トライフォーの日帰り旅行の日に現れたヴァンガードバンドだ。1人メンバーが増えていることもわかる。
「幻の最強チーム、チームニッポンをリスペクト!大会のダークホースになるか!チーム新ニッポン!」
新ニッポン
西沢アラタ
浅田マコト
星崎ノア
「チームニッポンのライバル、チームへヴィパンクをリスペクト!新ニッポンと因縁の対決となるかぁ⁉チームへヴィNEWパンク!」
へヴィNEWパンク
東堂ヤイバ
小原カエデ
黒峰イツキ
「そして、この人を忘れてはなりません。その強さは圧倒的、前回、この
ディフライダー
鬼丸カズミ
ベルノ・ファーレンハート
渕高サオリ
シルフィ・フィン・キャメロット
(来たな、鬼丸カズミ・・・)
クロノが鬼丸カズミに闘志を燃やす中、カズマはディフライダー・・・いや正確には鬼丸カズミを見て固まっている。なぜなら、幼き頃、何度やっても追いつけない、何度挑んでも勝てなかった相手・・・
「う・・・ウソだろ・・・?」
カズマにヴァンガードを教えてもらった先導者である兄・・・その人物こそが、鬼丸カズミなのだから。
to be continued…
タイヨウ「激辛カレー、クリアできてよかったですね!次は何にチャレンジします?激辛マーボー、ジャンボラーメン、巨大ステーキ、ビックリ海鮮丼、タワーハンバーガー!いろいろありますよ!」
カズマ「どれもやんねぇよ」
クロノ「まぁ、まずはU20【アンダートゥエンティ】、ファーストステージ突破だ。2人とも、気合入れていくぜ!」
タイヨウ「はい、クロノさん!」
カズマ「ああ」
TURN137「乱戦!!ファーストステージ」