その後に数話くらい閑話を載せた後に次の章、チーム結成編に移りたいと思います。
チーム結成編に移れば、カードプールも解禁する予定です。
それではみなさん、ユイちゃんとカードキャピタルのメンバーの夜をご覧ください。
それではどうぞ!
クロノとハイメのファイトが終えた翌日の夕方、ユイは八百屋の手伝いをしていた。
「そう、ハイメさんはユーロに戻っていったのね」
「うん。多分しばらくはハイメに会えないと思う」
ユイはキョウコにハイメがユーロに戻っていった話をするとキョウコは残念そうな表情をする。
「私としては一人のファイターとして、1度お会いしたかったわ」
「ああ・・・うん///。会わないほうがよかったかもね///」
ユイは顔が赤くなり、キョウコにそう言うとキョウコは頭の中で?を作っていた。そんな話をしていると見知った客が来ていた。
「よっ!ユイちゃん」
「カムイさん!トコハちゃんにクミちゃんも!それにトリドラも!」
見知った客とはカムイ、トコハとクミ、トリニティドラゴンのカードキャピタルの常連客である。
TURN13「カードキャピタルの夜」
「へえ~ここがユイちゃんの家か・・・」
「ユイさんが八百屋さんの娘さんだったなんて意外ですね」
「野菜・・・おいしそう・・・」
トリニティドラゴンは八百屋佐倉店がユイの家であることが珍しく、思った事を口にしている。ケイは野菜中心に見ているが。
「お久しぶりっす、キョウコさん。八百屋継がれたんですね」
「あらあら、カムイ君、男前になっちゃってまあ。トコハちゃんもクミちゃんもいらっしゃい♪」
「こんにちはキョウコさん」
「こんにちわ~」
ユイはカムイとキョウコが知り合いだったことが意外だったのか思わずキョウコに聞いてみる。
「ママ、カムイさんと知り合いだったの?」
「ええ、あなたがまだ小さかった頃にね。ところで今日はどんな用できたのかしら?」
キョウコがそう聞くとカムイは本題に入る。
「今日クロノのグレード2アップのお祝いをカードキャピタルでやるんすよ」
「まあ、それは素敵ね。」
「ええ、なんせハイメ・アルカラスに勝って手に入れたポイントっすからね。それでその際に祝い事に使う食材を買いに来たのとユイちゃんもどうかなって思ったんすけど、手伝いじゃやっぱり無理ですか?」
「いいえ、そういうことなら連れていっていいわよ」
こうもあっさり了承してくれるとは思わなかったユイは非常に驚いていた。
「え⁉いいの⁉アルバイトが来ないと今ママ一人になっちゃうのに?」
「こういうのは楽しまなきゃ損よ?それに女は度胸!アルバイトが来るまで一人でがんばってみるわ」
「ママ・・・ありがとう!!さっそく着替えてくるね!」
ユイは自室に戻って私服に着替えに向かう。クミとトコハはあることに気付く。いつもいるはずのゲンゾウがいないのだ。
「あれ~?今日はパパさんいないね~」
「本当だ。キョウコさん、ゲンゾウさんは今どこに?」
トコハがそう聞くと苦笑いしながら答える。
「え~と・・・あはは・・・あの人はお昼にちょっと食べ過ぎてお腹を壊していてね、今はうちの布団で休んでるわ」
「相変わらずですね・・・ゲンさん・・・」
「私も度々注意はしているんだけどね・・・」
お腹を壊して寝ているという何とも言えないゲンゾウの状況にカムイも苦笑する。
「カムイさん、鍋に使う野菜ってこれでいいですか?」
「ん?ああ、そんなもんでいいだろ。キョウコさん、査定お願いします」
「はいはいちょっと待っててね」
キョウコはツネトが持ってきた野菜の値段の査定を始める。
「・・・これだけあったら本来なら3000円なんだけど、今日は特別に1500円の半額にしてあげるわ」
「本当ですか⁉ありがとうございます!」
「た・だ・し、これからもユイのこと、よろしくね♪これはカムイ君だけじゃなくて、君たちにも言ってるのよ?」
『は、はい!』
キョウコはウィンクしてそう言って、お金を受け取り、お釣りをカムイに渡す。そうこうしていると着替え終えたユイが戻ってきた。
「お待たせしました」
「おう、それじゃあ他の店に回るか」
「はい!ママ、行ってきます!」
「はい、いってらっしゃい」
ユイはカムイたちと一緒に鍋の材料を買いに八百屋をあとにした。
☆
買い物を一通り終えたカムイたちはカードキャピタルに向かう。その途中見覚えのある車が停車しているのを見かける。綺場家の所有する車だ。ユイは車の窓をコンコンと叩く。窓をが開くと案の定シオンが乗っていた。
「カムイさん?」
「グッドタイミングだよ綺場君!」
「おう、お前もちょっと付き合えよ」
こうして一同はシオンを連れ、カードキャピタルに戻るとすぐに鍋の準備をする。
「・・・人数増えてないか・・・?」
お祝いの主役であるクロノがそう呟く。
「カムイさんに鍋やるって強引に連れてこられたのよ」
「君のお祝いとは知らなかったよ」
「新導君、そのタスキ、よく似合ってるよ。ぷぷっ」
「・・・好きでやってんじゃない///」
ユイがそう言ってクロノをからかうと、クロノは少し顔を赤くする。
「な・・・鍋って・・・カムイ君、これはどういうことですか?」
「大丈夫です、全部俺のおごりですから!シンさんは気にせずに!!」
「いや、そうじゃなくて・・・店の中で鍋っていうのはちょっと・・・」
「よーし、準備OKだ。お前ら、買ったもの鍋に入れろ」
『はーい』
この時、シンはかなり頭が痛くなった。そんなことも気にせず鍋パーティは開始された。みんな鍋を味わい、雰囲気が賑やかになってきている。カムイがその光景をカメラに収める。
「?・・・これは何だろう?おもち・・・かな?」
シオンが鍋に何かを見つける。餅の中には少し赤いものが透けて見える。
「それは俺様がこっそり入れておいたイチゴ大福だ!」
そう、シオンが箸でつかんだのはツネトがこっそり入れたイチゴ大福だ。これにユイとトコハはピクッと反応する。シオンは若干引き気味だ。
「イチゴ大福・・・」
「おーっと、鍋には戻すなよ?一度箸をつけたら、必ず食べる。それが鍋のルールだ」
バアアン!!×2
突然机を強く叩く音がする。発信源はトコハとユイだ。
「イチゴ大福~?ツネト君・・・ふざけてんの?」
「な~にが鍋のルールよ。不作法働いておいて鍋語らないで」
今の2人の表情はまるで鬼の形相のようだ。
「いい?鍋っていうのは出汁と食材が混然一体となって美しいハーモニーを味わうものなの」
「それを妙な食材入れてウケとか狙ってるの?全然面白くないしむしろ寒いから!!」
「「こんなの、鍋に対する冒涜よ!!本当やめてほしいわ!!!」」
2人の息ピッタリな鍋の解説で、店内は静寂になった。
「こ・・・怖い・・・」
「ご・・・ごめんなさい!!もう二度としません!!イチゴ大福、全部食べるから、許して~」
ツネトは必死に中に入れたイチゴ大福を食し始めた。
「・・・まあ、今回は大目に見てあげるわ」
「でも次はないからね」
「ありがとう・・・トコハちゃん・・・ユイちゃん・・・」
騒動が終えるとクロノは鍋に入っている肉を取ろうとするが・・・
「そのお肉、まだ早い。隣の白菜取って。食べごろだから」
カムイはしいたけをとる。
「そのしいたけはOKです♪」
「そ・・・そうか・・・」
「あいつらいちいちうるせーなぁ」
「いわゆる鍋奉行ってやつだね」
トコハとユイの鍋奉行を垣間見えたところで再び賑わいを見せた。一方カウンターにてシンが頭を抱えている。
「だああ・・・店で鍋パーティしたなんてことが、もしミサキにばれたら、なんて言われるか・・・」
「シンさんも食べないと、こいつらぜーんぶ食っちゃいますよー?」
シンの苦悩も知らずにカムイはシンに鍋を勧める。
「そういえば、クミちゃんもユイちゃんもグレードアップしたんだよね」
「うん!やっとクエスト達成して、グレード1になったの~」
「私もグレード2になったよ!新導君と同じだね♪」
『お~』
「やったな!」
「2人ともおめでとう!」
「ありがと~」
「えへへ、ありがと♪」
クミとユイが同じくグレードアップしたことを聞いた一同は祝いの言葉を述べる。
「主役交代っと」
クロノはタスキをユイかクミのどっちかに渡そうとするが・・・
「ダメダメ、それはお前がしてろ」
「そうだよ?せっかくハイメから勝ち取ったんだから新導君がそれつけてなきゃ」
「・・・いいかげん勘弁してくださいよ~」
カムイとユイにそう言われて渋々タスキを付け直す。
「新導く~ん」
「ん?」
カシャッ!
クロノがクミの方に顔を向けるとクミはカメラでクロノの顔を撮った。
「お前///何撮ってんだよ⁉///」
「なんとなく~記念に~」
「クミちゃん、その写真、私にも見せて」
「あっ!トコハちゃんずるい!私も見せてー!」
「俺も俺も!」
「消せ!今すぐ消せ!///」
クロノはクミに写真の削除を要求するがほとんどのメンバーが写真に釘付けになっている。クロノは恥ずかしさで顔が赤くなる。シオンやシンはその光景を微笑ましく見ている。
☆
少し時間がたち、鍋の中身は空になっており、メンバーたちのお腹は満たされていた。
「は~食った~・・・。お腹いっぱい」
「満足」
「では、みんなで後片付けをして、お開きにしましょうか」
シンは鍋を片付けてお開きを宣言したが・・・
「なあ、腹ごなしに卓球でもやらねえか?」
「あは!面白そう!」
「おお!やるやる!」
「卓球か。去年やったことあるし、久しぶりにやるか!」
カムイが食後の運動という事で卓球提案し、みんなやる気になったために遮られた。
「よーし。じゃあ準備しろー」
『はーい!』
(カムイ君・・・いつの間にあんなものまで・・・)
「じゃあ僕はそろそろ・・・」
「もしかして帰るの?」
シオンはこの後綺場家の習慣の一環で英会話のレッスンを行うため、帰らなければならないのだ。
「え~?これから卓球するのに~・・・」
「この後・・・予定があって・・・」
「空気読めよ~」
「まあ、予定があるんじゃしょうがねえだろ。な?」
シオンはこの流れで少しバツが悪くなった。そんな中で綺場家の事情に一番知っているユイが話しかける。
「綺場君。家のこともいいけど、息抜きも大事だよ?」
「佐倉さん・・・」
「だからさ、今日はサボっちゃいなよ。外に岩倉さんもいるんでしょ?私も一緒に行ってあげるから。ね?」
「・・・」
☆
カードキャピタルの入口前、シオンは綺場家の執事、岩倉に英会話のレッスンのキャンセルをするということを告げる。ユイも付き添っている。
「わかりました。英会話の先生には私から連絡しておきます」
「頼むよ」
「すみません岩倉さん」
ユイは岩倉に少し頭を下げる。ちなみにユイは去年に一度綺場家に訪れたことがあるため一応岩倉とは面識はある。
「予定を変更なさるなんて珍しいですね。そんなに楽しいですか?」
「いや、そういうわけでは・・・」
シオンは少し誤魔化しているが岩倉には今シオンが思っていることは理解している。
「始めるぞー!早く来い!」
「は・・・はい!」
「あっ!ちょっと待ってよー!」
カムイに呼ばれ、急いでカードキャピタルに戻るシオンとユイ。
「ユイ様」
「はい?」
岩倉がユイだけを引き止める。
「これからも坊ちゃまと仲良くしてあげてください」
「・・・はい!もちろんです!」
「ユイちゃん早くー!」
「ちょっと待っててー!すみません岩倉さん、失礼します!」
ユイは急いで店内に戻る。
☆
カードキャピタルのメンバーたちは店内で卓球を大いに楽しんでいた。トコハの打球でボールは当たりはしたが的外れなところに飛び、クロノの頭にボールが乗っかった。
「へたくそ」
クロノは直球にそう言った。
「ふん!打ちにくいんだからしょうがないでしょ!見てなさい!」
再びトコハの打順、ボールを浮かし、狙いを定めてボールを打つ。
スカッ
「あら?」
しかしながら今度はボールをスカしてしまった。これにトコハは少し顔が赤くなる。
「できもしねえことすんなよ・・・」
「うるさい///」
「トコハちゃん、落ち着けば打てるから、ね?」
トコハにフォローを入れるユイ。
「ああ・・・絶対怒る・・・絶対怒る・・・。店内で卓球なんて、ミサキが知ったら絶対怒ります~・・・」
シンが頭を抱えながら呟くと・・・
ピリリリリ・・・ ピリリリリ・・・
突如電話が鳴りだす。シンは恐る恐る受話器をとる。
「はい・・・カードキャピタ≪もしもし、シンさん?≫はああ、ミサキ⁉」
電話の相手はカードキャピタルのオーナー、戸倉ミサキであった。
≪シンさんまだ帰ってこないの?≫
「あ・・・ああ、在庫の整理にちょーっと手間取ってね・・・」
『おお~!』
シンが言い訳を言っていると今きてほしくない声が聞こえる。
≪な・・・なんか騒がしいけど、どうしたの?≫
「ああ、いや、その・・・気のせいですよ気のせい。忙しいから切りますよ~」
シンは慌てて電話の受話器を戻す。卓球ではいい感じにラリーはできているのだがボールが何故かクロノばかりに飛んでくる。
「俺ばっか狙ってんじゃねえ!」
クロノはボールをシオンのところに打ち返しシオンはユイのところに打ち返す。
「ちょっ⁉急に標的かえないでよ綺場君!」
「たまたまだよ!」
ユイはクミのところに打ち返し、クミはまたユイのところに打ち返した。ユイはラケットを振りかざし・・・
「でええええりゃあ!!!」
スマッシュで打つ。ボールはシオンのところに来て、シオンのラケットに当たり、ボールがはねてカードのショーケースにピシッと当たる。これにシンは焦りを見せる。
「スマッシュはやめてください!!禁止です!!」
☆
卓球を楽しんだ一同は体が火照ったのか休憩している。
「熱ぃ~。結構盛り上がったな!」
休憩してる中ケイはラケットをジーと見つめてる。
「ケイどうしたの?」
「アイス食べたい!」
「あー!私も!」
「ラケット見て何でアイスかは知らないけど確かにこう熱いと食べたくなるよね♪」
ケイの言葉に一同は賛成している。
「今度はクロノが買って来いよー」
「俺・・・本日の主役・・・」
ツネトがクロノにそう言うとクロノはタスキを持ってそう言う。祝いの主役が買いに行くというのはおかしな話だが。
「ちょうど一段落したようですね。ではそろそろお開きに・・・」
「よーし、みんなでコンビニに行くか」
シンがお開き宣言しようとするがまたもカムイによって遮られた。
「留守番お願いします!」
『いってきまーす』
「・・・いってらっしゃい・・・気をつけて・・・」
鍋の件といい今回のことといい踏んだり蹴ったりなシン。店を出る際にクロノはさすがに外でタスキはあれなのでタスキを外してから外に出た。
☆
一同はコンビニでそれぞれ好きなアイスを買い、カードキャピタルに戻りながらアイスを食べていた。アイスを食べ終えたところで途中にあった公園に着き、現在は公園にある遊び場でそれぞれブランコに乗ったり、滑り台で遊んだりとしていた。その際にカムイとクミは夜の暗さをいかしてトリニティドラゴンの3人を驚かせたりもしていた。
「ふ~・・・くだらないことしやがって・・・」
「まじでビビってやんの」
「本当に面白かったよ!あの顔ときたら・・・ぷぷっ」
クロノとユイはトリニティドラゴンの反応を思い出し、笑っていた。
「グレードアップしたからって浮かれんなよ!俺の方がグレードが上だってこと忘れんなよ!」
「ん~?別にグレードが上だからってトリドラが上ってことはないと思うよ?」
「佐倉の言う通りだ。それにな、お前なんかすぐに追い抜いてやるよ」
「何をぉ?!」
「へへ、その辺にしとけ。」
言い争いに発展しそうになるところをカムイが止める。
「ま、まずはグレード3にアップすることだな。そうすれば普及協会が主催する大会に出られる」
「大会・・・」
「そうだ。そこにはいろんなファイターがいる。お前らの知らないヴァンガードの世界がそこにはある」
「くうぅぅ、そういうのかなり燃えてくるよー!!」
新しいヴァンガードの世界・・・それを聞いたユイは非常に興奮している。
「・・・無性にファイトしたくなってきたぜ!」
「僕もだ!」
「もうこの勢いでファイトがしたくてたまらないよ!」
「ああ、俺もファイトしてぇ!」
「私も!」
カムイの説により、全員がファイトしたくなってくる。
「よし!店に戻ってみんなでファイトするか!『激闘!朝までヴァンガード』だ!」
『おー!!』
こうして一同は店に戻って朝までヴァンガードについて話し合う。人数が奇数のため、くじで組み合わせを決め、ファイトが終わったらまたくじで組み合わせを決めるという形になった。
☆
店に戻った一同はすぐさまファイト台に向かう。事情を知らないシンは少し戸惑う。
「あれ?・・・どうしたんですか?」
「これから、朝までヴァンガードです!」
「え⁉あ・・・朝までって・・・」
朝までという事で非常に困惑するシンにカムイが申し訳なさそうに頼んでくる。
「シンさん、悪いんですけどみんなの家に電話して、事情を説明してください。あいつらまだ中学生なんで・・・」
『お願いしまーす』
「俺は大丈夫です」
「ついでに、うちもお願いします」
「は・・・はあ・・・」
家族への電話はシンに任せて一同は朝までヴァンガードを開催する。
『スタンドアップ・ヴァンガード!!』
「ライド!メーザーギア・ドラゴン!」
「ミーリウスをブーストした、リヴァーロでアタック!」
「ドライブチェック!ドロートリガー!一枚ドローしてケラにパワープラス5000!」
「ガード!インターセプト!」
「
イメージ内でガンナーギアがメーザーギアになったり、リヴァーロが攻撃したり、トリガー効果で花が咲いたり、攻撃を守ったり、エクスローグが巨大な剣で攻撃したりといろいろなイメージが飛び交ってくる。一方シンは一軒ずつ家族に電話で事情を説明している。
「いくぜ!クロノジェット・ドラゴンでヴァンガードにアタック!」
「出ましたー!クロノさんの~ク・ロ・ノ・ジェットドラゴン~。ぷっ恥ずかし~」
ツネトはクロノの名前で少しいじった。
「エト・ヴ・プレ?準備はいいかい?」
「?なんつった?」
シオンがフェンシング用語を使用する。フェンシングの単語が理解できないツネト。
「君の相手は僕だよ。いざ、勝負!ライド!青天の騎士アルトマイル!!」
『ライド!』
「ラナンキュラスの花乙女アーシャ!!」
「バトルシスターみるふぃーゆ」
「覇天戦人スサノオ!!」
それぞれのイメージ内でファイターたちは自分の分身にライドする。
「いくよ!
「いくぜ!クロノジェット・ドラゴンでシンバスターにアタック!」
ユイとクロノのイメージ内でシンバスターとクロノジェットが激しく激突する。
☆
シンは一通り電話し終えて、後はユイの家だけとなり、現在はユイの家族と電話している。
≪そう、今日はユイは帰ってこないのね≫
「はい、申し訳ありません。キョウコさん」
≪ふふ、シン君も大変ね。ユイもそうだけど、カムイ君に振りまされっぱなしで≫
「あははは・・・でも・・・」
シンはカードキャピタルメンバーたちの方を見る。
「ここでガードしただろ?それが最後に響いてたんだよ」
「ああ・・・」
「グレートネイチャーもかわいいね~」
「あ、ありがと・・・」
その光景は微笑ましい光景だ。
「・・・たまにはこういうのもいいと思っています」
≪・・・なるほどね。いえ、きっとそうなんでしょうね≫
☆
時間が経過していき、メンバーのほとんどが寝てしまっている。今起きているのはクロノ、ユイ、シオン、トコハの4人だけだ。
「みんな寝ちゃったね。激闘!朝までヴァンガードだ!・・・って言ってたくせに」
「たはは、みんな眠気にはかなわなかったんだね」
トコハはクロノにこんなことを聞いてみた。
「・・・ねえ、何でハイメに勝てたの?」
「ん?なんだよ急に」
「だって兄さんが負けたやつよ?それを初心者のあんたが・・・」
「・・・知るか」
「新導君、そんなそっけなく言うもんじゃないよ?」
シオンはクロノがハイメに勝ったこと、そして自分がその場所に立っていない自分に悔しさを募らせていた。シオンが顔を伏せていると・・・
「ぷっ、ちょっと・・・くくく」
「あははははは!何それ面白い!」
「ん?」
クロノがツネトの顔にラクガキをしていた。トコハとユイはそのラクガキに笑っていた。
「ふふ・・・私も!」
「ふくく・・・私もクミちゃんにいたずらを」
「なっ⁉」
トコハもユイもそれぞれのメンバーの顔にラクガキを始める。
「ちょ・・・ちょっと・・・3人とも、やめなよ」
シオンは3人を止めようとすると・・・
「「「・・・・・・」」」ニコニコ
3人は無言でニコニコと笑いながらシオンにペンを勧める。まるでお前もやってみろといわんばかりに。
「ぼ・・・僕はそんなこと・・・しない・・・」
シオンはだんだんと3人の笑顔とペンを勧める行為が狂気のように感じ始めた。
「「「・・・・・・」」」ニコニコ
「や・・・やめろーーーーーー!!!」
☆
結局シオンはカムイの顔にラクガキをし始めた。しかし不思議なことにシオンの瞳には生命が宿っていない。無機質そのものだ。クロノとトコハは興味範囲で、ユイはハラハラしながら見ている。
「ん・・・んんん・・・」
「「「「!!!??」」」」
カムイが起きそうなところを目撃した4人は逃げるようにカードキャピタルから外に出る。外から出るとクロノたちがよく見る風景が夜だと美しい川の橋のところについた。
「ふー、驚いたー。私たち共犯ね♪」
「!?なぜだ?なぜ僕はあんなことを・・・」
ユイとクロノが空を見上げるときれいな星がいっぱいうつしだされていた。シオンとトコハも夜の空を見上げる。
「・・・ねえ、これが全ての始まりってやつなのかな?」
「・・・さあな」
4人は一通り夜空を見終えたらカードキャピタルに戻っていった。
☆
朝を迎えたカードキャピタル一同は全員眠っている。
「起きて。シンさん起きて」
「んん・・・あれ?いつのまに寝ちゃってたんでしょう・・・」
シンが起きて、ずれていた眼鏡をかけなおすとその視界に映っていたのは笑顔のミサキであった。
「おはよう、シンさん♪」
「だあああ⁉ミサキ⁉」
「これ、どういうこと?」
ミサキの視線に映っているのは昨日の騒ぎでぐちゃぐちゃとなっている店内だ。
「いや・・・その・・・これは・・・」
「う~ん・・・」
カムイたちが目を覚ます。
「・・・あれ?ミサキさん?」
「ギャピ⁉み・・・ミサキさん⁉」
ユイは尋常でないくらいの速さで素早く起きる。ミサキの名前がでただけで。眠気もすっかり覚めた。
「まったく、なにやってんだか・・・。事情は後でしっかり聞かせてもらいます!」
「は・・・はい・・・」
(ミサキさん・・・やっぱり怖いよ~(泣))
「はい!みんなで掃除!・・・その前に、全員顔を洗いなさい」
「はっはい!!」
『は~い』
ユイはそそくさと先に、他のメンバーはぞろぞろと洗面所に向かう。そんな中ミサキは机の上に置いてあったカメラを見つける。ミサキはカメラの写真を見て、微笑ましく笑った。その写真に写っていたのは、カードキャピタル2号店のメンバーの集合写真であった。
to be continued…
クミ「ユイちゃんひどーい。どうして私の顔にラクガキをするの~?」
ユイ「ありゃ?もしかして気づいてた?」
クミ「トコハちゃんから聞いたもん。そんな悪いことするユイちゃんとは絶交です」
ユイ「えええ⁉まままま待ってよクミちゃん⁉私が悪かったから許してよ!ね?ね?」
クミ「ふふ、冗談だよ、そんなに慌てなくても嫌いになったりしないから、ね?」
ユイ「クミちゃ~ん・・・」
TURN14「風来坊タケル」