カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義   作:先導

161 / 240
オリジナルステージはまだまだ続きますよ。

書きたいお話がちょっと遠のいた気がしますが後悔はしていません。

お話の方はオリジナルが少し苦手な分、ちょっと強引さがあるとは思いますがそれらを承知の上で読んでくれると嬉しいです。

それではどうぞ!


ほんの少しの勇気

U20(アンダートゥエンティ)セカンドステージ、トレジャーラビリンスは各迷宮エリアでファイトが繰り広げ、激しさを増していっている。そんな中、空の迷宮エリアでハイメフラワーズのクミはようやくのことトレジャーコインを手に入れ、ファイダーに登録をし終えた。現在、クミは目の前にいるファイターと遭遇し、不安の表情をしている。その相手というのが・・・

 

「えへへ、よろしくね」

 

チームディフライダーの1人、シルフィ・フィン・キャメロットが相手だからだ。

 

(ど、どうしよう・・・いきなりディフライダーと当たっちゃった・・・)

 

ディフライダーはファーストステージを1日で勝ち抜け、さらにはここまで負けなしの相手なので正直不安でいっぱいになるクミ。

 

(と、とにかくトコハちゃんや江西っちのために、がんばらなきゃ!)

 

クミは心でそう決意し、ファイトの準備を行う。

 

「引き直しはなしだよ」

 

「こっちは3牧交換します」

 

引き直しの段階を終え、ファイトを開始させる。

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

 

 

RURN159「ほんの少しの勇気」

 

 

 

相手ファイターを探しているトコハのファイダーにたった今、クミとシルフィのファイトが始まった知らせが届いた。

 

「⁉クミちゃんがチームディフライダーと⁉」

 

この知らせには当然驚きを隠しきれなかった。

 

 

この知らせは江西のファイダーにも届いていた。

 

(岡崎がチームディフライダーのメンバーとファイトか・・・。がんばれ、岡崎)

 

江西は心の中で、クミに応援し、勝利することを信じる。そんな時に江西のファイダーにファイター接触、ファイト認証の文字が浮かび上がる。江西は周りを見回しながら、一歩踏み出す。

 

ザっ

 

「ひっ・・・」

 

江西の足音で一瞬誰かの声が聞こえた。声のした方向を振り返ってみると、そのファイターは迷宮の内装である柱にひょっこりと顔を出していた。

 

「君が・・・俺の相手か?」

 

「は、はい・・・。えっと・・・漆原モモといいます・・・シャウトの中では新人で・・・パートは・・・あの・・・その・・・キーボードを・・・やって・・・ます・・・」

 

江西の対戦相手、ヴァンガードのバンドチーム、シャウトのメンバー、漆原モモはかなりおどおどしながら、江西に近づいてきた。

 

「緊張しているのか?」

 

「す・・・すみません・・・。私、人見知りで・・・初めての人とは・・・うまく・・・話せないん・・・です・・・ごめんなさい・・・」

 

「謝らなくていい。まずは落ち着いて・・・深呼吸でリラックスするんだ」

 

「は、はい・・・すー、はー・・・ちょっとだけ・・・落ち着きました・・・ありがとう・・・ございます・・・元ダークゾーン支部長の・・・江西・・・さん・・・」

 

気休め程度だが少しだけ落ち着きを取り戻したモモ。落ち着いたところで現れたファイト台にデッキを設置し、ファイトの準備を済ませ、ファイトを始める。

 

『おおっと!ハイメフラワーズの江西サトルと、シャウトの漆原モモの対決という面白い組み合わせになりましたぁ!』

 

『元ダークゾーン支部長に対して、チームシャウトの新人が、どれほど戦えるか、見ものですね』

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

「ディレンジ・シンギュラー!」

 

「し、銀の茨の獣使い(シルバーソーン・ビーストテイマー)ロロット!」

 

ディレンジ・シンギュラー  PW5000

 

銀の茨の獣使い(シルバーソーン・ビーストテイマー)ロロット  PW5000

 

「俺の先攻だ。ドロー。ライド、リスティヒ・ヴァンピーア!ディレンジは移動!ターンエンド」

 

リスティヒ・ヴァンピーア  PW7000

 

R リスティヒ R

R ディレンジ R  江西の手札5枚 山札43枚

 

「わ、私のターン・・・です。えと、ドロー。銀の茨の道化師(シルバーソーン・クラウン)セルネにライド。えと、ロロットは先駆で移動します・・・」

 

銀の茨の道化師(シルバーソーン・クラウン)セルネ  PW7000

 

R セルネ  R

R ロロット R

 

「ロロットのブーストをつけて、セルネでヴァンガードにアタック・・・します・・・」

 

「ノーガード」

 

「ど、ドライブ・・・チェック『銀の茨の奇術師(シルバーソーン・マジシャン)クレメンス』」

 

「ダメージチェック『ブレンネン・ヴァンピーア』」

 

「ターンエンド・・・です・・・」

 

PW12000➡PW7000  モモの手札6枚 山札42枚  江西のダメージ1枚

 

「俺のターン。ドロー。ライド、ブレンネン・ヴァンピーア!コール、デモンテッド・エクセキューショナー」

 

ブレンネン・ヴァンピーア  PW9000

デモンテッド・エクセキューショナー  PW9000

 

「デモンテッドのスキル。山札の上7枚を見て、深闇(ダークネス)のカードを1枚、ソウルへ『エッジ・イン・ザ・ダークネス』」

 

R ブレンネン デモンテッド

R ディレンジ   R

 

「デモンテッドでヴァンガードにアタック!」

 

「えっと、が、ガード!『銀の茨の操り人形(シルバーソーン・マリオネット)なたーしゃ(引)』」

 

「ディレンジのブースト、ブレンネンでヴァンガードにアタック!」

 

「ノー、ガード、です」

 

「ドライブチェック『純愛のサキュバス』」

 

「だ、ダメージ・・・チェック『銀の茨の奇術師(シルバーソーン・マジシャン)コレット』」

 

「ターンエンド」

 

PW9000➡PW7000+SH5000=12000

PW14000➡PW7000  江西の手札5枚 山札39枚  モモのダメージ1枚

 

「私の、ターン・・・です。ドロー。銀の茨の典芸術(シルバーソーン・アクロバット)ルカミアにライド。銀の茨の奇術師(シルバーソーン・マジシャン)クレメンスと、銀の茨(シルバーソーン)アップライト・ライオンをコール、します」

 

銀の茨の典芸術(シルバーソーン・アクロバット)ルカミア  PW9000

銀の茨の奇術師(シルバーソーン・マジシャン)クレメンス  PW9000

銀の茨(シルバーソーン)アップライト・ライオン  PW9000

 

クレメンス ルカミア アップライト

  R   ロロット   R

 

「クレメンスで、えっと、ヴァンガードにアタック・・・します・・・」

 

「ガード『悪夢の国のダークナイト(☆)』」

 

「じゃあ、アップライトで、ヴァンガードにアタック・・・します・・・」

 

「ノーガード。ダメージチェック『シャルハロート・ヴァンピーア』」

 

「ロロットのブーストで、ルカミアで、ヴァンガードにアタック・・・します・・・」

 

「ノーガード」

 

「ど、ドライブ・・・チェック『マスカレード・バニー』」

 

「ダメージチェック『デモンテッド・エクセキューショナー』」

 

「ターンエンド・・・です・・・」

 

PW9000➡PW9000+SH10000=19000

PW9000➡PW9000

PW14000➡PW9000  モモの手札4枚 山札39枚  江西のダメージ3枚

 

「俺のターン。スタンド&ドロー。ライド!罪を灌ぐ者シャルハロート!!」

 

罪を灌ぐ者シャルハロート  PW11000

 

「独眼のサキュバスと、グレンツェント・ヴァンピーアをコール」

 

グレンツェント・ヴァンピーア  PW11000

独眼のサキュバス(☆)  PW4000

 

「グレンツェントのスキル。カウンターブラスト。山札の上から5枚見て、深闇(ダークネス)を持つカードを好きな枚数ソウルへ『クローゼット・バルーン』『エッジ・イン・ザ・ダークネス』ソウルに入れた枚数分パワープラス1000。パワープラス2000」

 

グレンツェント シャルハロート デモンテッド

  独眼     ディレンジ    R

 

「デモンテッドでアップライトにアタック!」

 

「えっ⁉だ、ダメ!インターセプト!『銀の茨の奇術師(シルバーソーン・マジシャン)クレメンス』」

 

「独眼のサキュバスのブースト、グレンツェントでアップライトにアタック!」

 

「が、ガード!『銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ディクシー(☆)』」

 

「ディレンジのブースト、シャルハロートでヴァンガードにアタック!

独眼のサキュバスのスキル!ヴァンガードがシャルハロートならば、ソウルへ!1枚ドロー!パワープラス5000!」

 

ソウルの枚数5枚

 

「の、ノーガード、です・・・」

 

「ツインドライブ『純愛のサキュバス』セカンドチェック『独眼のサキュバス(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てヴァンガードへ!」

 

シャルハロート(江西)は自身の爪でルカミア(モモ)に2回も引っかき、攻撃を与えていく。

 

「うぅ、ダメージチェック『銀の茨の竜女皇(シルバーソーン・ドラゴンエンプレス)ヴィーナスルキエ』『銀の茨の竜女皇(シルバーソーン・ドラゴンエンプレス)ヴィーナスルキエ』」

 

「ターンエンド」

 

PW9000➡PW9000+SH5000=14000

PW17000➡PW9000+SH10000=19000

PW21000(+5000)➡PW9000  江西の手札5枚 山札30枚  モモのダメージ3枚

 

『ダメージ3対3、ほぼ互角の状況です』

 

『しかし、次で漆原さんはグレード3、ストライドができます』

 

(やっぱり・・・私なんかじゃ江西さんの相手なんて務まらない・・・)

 

「どうした?手が止まっているぞ?」

 

「!は・・・はい!すみません!えと、ライド!銀の茨の竜使い(シルバーソーン・ドラゴンテイマー)ルキエ!!」

 

銀の茨の竜使い(シルバーソーン・ドラゴンテイマー)ルキエ  PW11000

 

「す、ストライドジェネレーション!!!銀の茨の神竜使い(シルバーソーン・ドラゴンマスター)ミスティック・ルキエ!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『マスカレード・バニー』グレード1+2

 

銀の茨の神竜使い(シルバーソーン・ドラゴンマスター)ミスティック・ルキエ  PW26000  ハーツ『銀の茨の竜使い(シルバーソーン・ドラゴンテイマー)ルキエ』

 

超越(ストライド)スキルを使います。銀の茨(シルバーソーン)のGユニットにストライドした時に、ヴァンガードにスキルを与えます。銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)イリナをコール・・・します・・・」

 

銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)イリナ  PW7000

 

「イリナのスキル・・・です・・・。銀の茨(シルバーソーン)のヴァンガードがいますので・・・山札の上2枚を見て・・・1枚を、ソウルに『銀の茨の奇術師(シルバーソーン・マジシャン)クレメンス』1枚は山札の下・・・に・・・。

ミスティック・ルキエのスキル、です。ルキエのハーツがいます・・・・ので、ロロットと、イリナをソウルに入れて・・・ソウルチャージ『銀の茨の道化師(シルバーソーン・クラウン)セルネ』『銀の茨(シルバーソーン)アップライト・ライオン』そして、ソウルから銀の茨(シルバーソーン)のユニットを2体コール、します・・・。アップライトと、イリナを・・・スペリオル、コール・・・。

アップライトのスキル・・・です・・・。銀の茨(シルバーソーン)のユニットがソウルからコールされる、たびに、パワープラス3000、します・・・。パワープラス6000。

ルキエの超越(ストライド)銀の茨(シルバーソーン)のユニットがソウルからコールされた・・・ので・・・自身にパワープラス3000。パワープラス6000。

もう1度イリナのスキル・・・。山札の上1枚確認・・・。ソウルへ『銀の茨の竜使い(シルバーソーン・ドラゴンテイマー)ルキエ』

さらにソウルにあるセルネのスキル・・・です・・・。ルキエのヴァンガードが、いて、銀の茨(シルバーソーン)のユニットがソウルからコールされた・・・ので・・・カウンターブラストを、払って・・・スペリオル、コール・・・

2体のアップライオンのスキルと、ルキエの超越(ストライド)でさらに、パワープラス3000・・・」

 

アップライオン  ミスティック アップライト

  セルネ      R     イリナ

 

「セルネのブースト、アップライオンで、ヴァンガードにアタック・・・します・・・」

 

「ガード『独眼のサキュバス(☆)』」

 

「み、ミスティック・ルキエで、ヴァンガードにアタック・・・です・・・」

 

「ノーガード」

 

「と、トリプルドライブ『銀の茨の操り人形(シルバーソーン・マリオネット)なたーしゃ(引)』ドロー、トリガー・・・。パワーは右のアップライトに・・・セカンドチェック『銀の茨の獣使い(シルバーソーン・ビーストテイマー)ルキエ』サードチェック『銀の茨(シルバーソーン)バーキング・ライオン(☆)』く、クリティカルトリガー・・・。パワーは、えと、右のアップライトに、クリティカルはヴァンガード・・・です・・・」

 

ミスティック・ルキエ(モモ)が使役する竜が炎を吹き、シャルハロート(江西)を包み込む。

 

「ダメージチェック『多感のサキュバス(治)』ヒールトリガー、ダメージ1回復、パワーはヴァンガードに。セカンドチェック『フライング・ライブラリアン』」

 

「イリサのブーストをつけて、アップライトでヴァンガードにアタック・・・します・・・」

 

「ノーガード。ダメージチェック『デモンテッド・エクセキューショナー』」

 

「あわわ!すみませんすみません!私なんかが江西さんのダメージを5にするなんて・・・本当にすみません!」

 

「い、いや・・・気にしなくていい・・・」

 

「はわわ・・・ターンエンド・・・です・・・」

 

PW19000➡PW11000+SH10000=21000

PW35000➡PW11000(+5000)

PW35000➡PW16000  モモの手札5枚 山札29枚  江西のダメージ5枚

 

(私のファイトで・・・皆さんに迷惑ばかりをかける・・・。やっぱり・・・U20(アンダートゥエンティ)に出るんじゃなかった・・・)

 

「・・・俺のターンだ。スタンド&ドロー。ストライドジェネレーション!!!悲哀の斬撃ルジェイラス!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『純愛のサキュバス』グレード1+2

 

悲哀の斬撃ルジェイラス  PW26000  ハーツ『罪を灌ぐ者シャルハロート』

 

超越(ストライド)スキル。ソウルチャージ『リスティヒ・ヴァンピーア』『ヒステリック・シャーリー(引)』ソウルに深闇(ダークネス)を持つカードが4枚以上なら、相手は自分のリアガードを1退却させる」

 

「えっと・・・じゃあ・・・イリナを退却・・・」

 

「ディレンジのスキル!Gユニットがストライドした時、自身と、グレード1以上のユニットを全てソウルへ!2枚ドロー!

コール、罪を灌ぐ者シャルハロート、ブレンネン、エッジ・イン・ザ・ダークネスをコール!」

 

エッジ・イン・ザ・ダークネス  PW7000

 

「ルジェイラスのスキル!カウンターブラスト!Gゾーン裏のカード、ルジェイラスを表に!ソウルチャージ『悪夢の国のダークナイト(☆)』『多感のサキュバス(治)』『罪を灌ぐ者シャルハロート』ソウルに入ったグレードの種類1つにつき、リアガードを1体選んでパワープラス5000。グレード2種類分、ブレンネンとシャルハロートにパワープラス5000。そして、深闇(ダークネス)を持つユニットがソウルチャージされた時、ソウルからグレード3を手札に加える。罪を灌ぐ者シャルハロートを手札に。悪夢の国のダークナイトをコール」

 

悪夢の国のダークナイト(☆)  PW4000

 

「ダークナイトのスキル。ソウルへ、ブレンネンにパワープラス3000」

 

ブレンネン ルジェイラス シャルハロート

  R     R     ダークネス

 

「・・・君は、少し相手に気を遣いすぎではないか?これは他の誰でもない、君自身のファイトだ。俺に気を遣わず、自分の思うようにやってほしい」

 

「で、でも・・・」

 

「君にとっては酷なことかもしれない。だが、自分の気持ちを押し殺してまでやるファイトに、何の意味があるんだ?」

 

「あう・・・」

 

「ほんの少しでいい・・・自分の気持ちに正直になってみるんだ」

 

「・・・・・・」

 

モモの脳裏に浮かんだのは、自分がまだシャウトに加入する前のことだ。

 

 

U20(アンダートゥエンティ)が始まる前のフラットシャープ音楽院にて、号令行事にて、各生徒たちによる音楽発表会が開かれた。音楽発表会でモモはピアノの演奏を披露する。ピアノを弾いている時のモモは不思議と落ち着いていて、まるでピアノ自身がモモの1部といっていい。演奏が終了すると、モモは我に返り、ガチガチな表情で観客に礼をする。会場内は大拍手で広がっていた。

 

この時からだ。モモがシャウトのメンバーからの勧誘が始まったのは。

 

「漆原モモさん・・・だっけ?」

 

「ひっ・・・!は、はい・・・そうですけど・・・?」

 

「俺、有里ユウキっていうんだ!今のピアノの演奏、めっちゃ感動した!涙が出そうになったよ!」

 

「あ・・・ありがとう・・・ございます・・・」

 

「それで物は相談なんだけど・・・ちょうど今キーボードをやってくれる人募集してんだけどさ・・・よかったら俺たちのバンドに入ってみないか⁉」

 

「え・・・ええええ⁉」

 

自分をバンドチーム・・・それも人気の高いバンドに自分が勧誘されたことに対して驚くモモ。

 

「む、むむむむ、無理ですよ!!私なんかの拙い演奏じゃ、きっと評判ガタ落ちです!!」

 

「そんなことはない!君の演奏を聞いて、びびっときたんだ!間違いなく俺たちに必要なのは、君なんだ!」

 

「で、でも・・・」

 

「すぐに答えをくれってわけじゃないんだ。落ち着いて、ゆっくり考えてみてくれないか?」

 

「え・・・は、はい・・・」

 

その翌日に同級生の五十嵐ルカからも誘いが・・・

 

「ね~、まだ決心してくれないの?バンドの件・・・」

 

「む・・・無理だよ・・・ピアノの時は無心になれるけど・・・ピアノとキーボードは別物だし・・・そもそも、私なんかの演奏じゃ・・・」

 

「ん~?難しいことよくわかんないよ。でも、難しく考えるのはやめて、頭空っぽにしてみて。きっと楽しいこと、いっぱいあるよ~」

 

「・・・できないよ・・・ピアノのこと以外だと・・・変に緊張して・・・何もできなくなっちゃう・・・迷惑だって・・・いっぱい・・・」

 

何度か勧誘は続いたが、やはり自信がなく、その全部を断っている。そんな勧誘も、3年生の天王寺カオルでラストになる。

 

「そうか・・・入るつもりはないのか・・・」

 

「ご、ごめんな・・・さい・・・何度も誘ってくださっている・・・のに・・・」

 

「気にしないでくれたまえ。君への勧誘も、誠に残念だがこれで最後にしよう。では、君が新しい未来へ進めるきっかけを、私たちが作ろうじゃないか。明日、私たちのライブがあるんだ。ぜひ見に来てほしい」

 

「は、はい・・・」

 

ライブの誘いを受けても、見に行かないという選択肢も一応はあるのだろうとは思うが、そんなことは相手が傷つくだけだし、何よりもモモの性格が許さない。

 

翌日、モモは言われた通りに、講堂で行われているシャウトのライブに1人で見にやってきた。会場内はシャウト目当ての生徒達がたくさん集まっており、すでにライブは始まっていたりもして、歓声がとてもすごかった。

 

「最後の曲に入る前に、みんなは自身がない時って、あるかな?少なくても、俺たちにもある。この先に何があるのだろうという不安、もし失敗したらという怖さ・・・。でも、何事もやってみなくちゃわからない!ほんのちょっとでいい、勇気を出して踏み出せば、きっと未来が切り開ける!今日は不安な思いを持った人たちのために、勇気を与える演奏をする!聞いてくれ!」

 

ルカのスティックの合図で、シャウトの演奏が始まった。性格も、センスもバラバラ・・・だがしかし、互いが互いを信頼し合い、勢いのある演奏にモモは心を惹かれていった。

 

(もし・・・もしも私が・・・みんなと一緒にあそこで演奏していたのなら・・・どうなっているんだろう・・・?)

 

ふとそんなことが脳裏に浮かび、曲を聞いていくうちに、だんだんとそんな思いがこみ上げていく。

 

「ありがとうございましたー!」

 

シャウトの演奏が終了し、シャウトが退場した後、生徒たちは全員帰っていった。モモは1人講堂に残り、シャウトが立っていたステージにモモはジッと見つめる。モモは1人考え、そして、ある決断に至った。決断した時、モモは講堂を出て、シャウトが集まりそうなところを探し回った。探すところ30分、ちょうど帰宅しようとしているシャウトを発見し、モモは勇気を出して声をかける。

 

「あ・・・あの!」

 

声をかけられたのがモモだというのを知ったシャウト全員は驚きの表情をしている。

 

「わ・・・私・・・人見知りが激しくて・・・こうやって、おどおどしいのが目立ちますけど・・・それでも・・・あの演奏を見て・・・私も・・・同じステージに立って見たいと思い・・・ました・・・」

 

モモが考え、決断をし、初めて大きな勇気を出したのが今この瞬間である。

 

「今まで断ってきたのに、虫がいい話なのは分かっています・・・でも・・・それでも・・・共に歩んでみたい・・・。私を・・・シャウトのメンバーに入れてください!!」

 

シャウトは驚きはしたが、当然答えはイエス・・・モモをシャウトのキーボードとして、受け入れたのであった。

 

 

「ブレンネンでヴァンガードにアタック!

GB(ジェネレーションブレイク)深闇(ダークネス)!ヴァンガードがシャルハロートなので、カウンターブラスト!ソウルの枚数1枚につき、パワープラス1000!ソウルの枚数9枚、パワープラス9000!」

 

「が、ガード!『銀の茨(シルバーソーン)バーキング・ライオン(☆)』『銀の茨の操り人形(シルバーソーン・マリオネット)なたーしゃ(引)』インターセプト!『銀の茨(シルバーソーン)アップライト・ライオン』」

 

「バトル終了後、ブレンネンはソウルへ!1枚ドロー!ルジェイラスでヴァンガードにアタック!」

 

ソウルの枚数11枚

 

「えっと・・・ここは・・・

(・・・ううん、江西さんの言う通りだ。これは他の誰でもない、自分のファイト。こんな腑抜けたファイトじゃ、江西さんに失礼だ!まだ緊張はするけど・・・あの時ちゃんと自分の気持ちを言えたんだ!だったら・・・ファイトにだってそれができるはず!)

・・・ノーガードです」

 

「トリプルドライブ『グレンツェント・ヴァンピーア』セカンドチェック『リスティヒ・ヴァンピーア』サードチェック『多感のサキュバス(治)』ヒールトリガー!ダメージ1回復、パワーはシャルハロートに!」

 

ルジェイラス(江西)は刃物のような腕でルキエ(モモ)に2回の連続の斬撃を放つ。斬撃を喰らったルキエ(モモ)はなんとかこらえる。

 

「ダメージチェック銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ディクシー(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部ヴァンガードに!」

 

「エッジ・イン・ザ・ダークネスのブースト、シャルハロートでヴァンガードにアタック!

GB(ジェネレーションブレイク)(2)!深闇(ダークネス)!ソウル10枚以上で、パワープラス5000!グレード0でガードできない!」

 

「ジェネレーションガード!!愛満ちる幻道化(ドウティング・ハーレクイン)マーヤ!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『銀の茨のお手玉師(シルバーソーン・ジャグラー)ナディア(治)』

 

愛満ちる幻道化(ドウティング・ハーレクイン)マーヤ  SH15000

 

「スキル発動!奇術(マギア)を持たないヴァンガードがいるので、ソウルチャージ『銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ディクシー(☆)』『銀の茨の催眠術師(シルバーソーン・ヒュプノス)リディア』『銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ゼルマ』」

 

「ふ・・・ターンエンド」

 

PW26000➡PW11000+SH20000=31000

PW26000➡PW11000(+5000)

PW28000➡PW16000+SH15000=31000  江西の手札6枚 山札19枚  モモのダメージ5枚(裏1枚)

 

「(ほんの少しでいい・・・私に・・・勇気を!)

ストライドジェネレーション!!!銀の茨の神竜使い(シルバーソーン・ドラゴンマスター)ヴィーナス・ルキエ!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『銀の茨の獣使い(シルバーソーン・ビーストテイマー)ルキエ』グレード3

 

銀の茨の神竜使い(シルバーソーン・ドラゴンマスター)ヴィーナス・ルキエ  ハーツ『銀の茨の竜使い(シルバーソーン・ドラゴンテイマー)ルキエ』

 

「メインフェイズ、ソウルにあるルキエのリミットブレイク!ソウルブラスト『銀の茨の催眠術師(シルバーソーン・ヒュプノス)リディア』ソウルからスペリオルコール!パワープラス3000!

セルネのスキル!ソウルからスペリオルコール!

アップライトのスキルとルキエの超越(ストライド)スキル!それぞれにパワープラス6000!

ヴィーナス・ルキエのスキル!カウンターブラスト!Gゾーンのヴィーナス・ルキエを表に!ソウルから銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ディクシーをスペリオルコール!

アップライトのスキルとルキエの超越(ストライド)スキル!それぞれにパワープラス3000!」

 

銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ディクシー(☆)  PW4000

 

「ディクシーのスキル!ルキエのヴァンガードがいるので、山札の下において、銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ゼルマをスペリオルコール!

アップライトのスキルとルキエの超越(ストライド)スキル!それぞれにパワープラス3000!」

 

銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ゼルマ  PW7000

 

「ゼルマのスキル!銀の茨(シルバーソーン)のリアガードを1体ソウルに送ります!セルネをソウルへ!そこにもう1度セルネをスペリオルコール!

アップライトのスキルとルキエの超越(ストライド)スキル!それぞれにパワープラス3000!」

 

ルキエ ヴィーナス アップライト

セルネ  セルネ   ゼルマ

 

「セルネのブースト、ルキエでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージチェック『クローゼット・バルーン』」

 

「セルネのスキル!自身をソウルへ!手札を1枚捨て、ルカミアをスペリオルコール!

アップライトのスキルとルキエの超越(ストライド)スキル!それぞれにパワープラス3000!」

 

(後列のコール・・・ヴァンガードとアップライトのパワーを集中させに来たか)

 

「セルネのブースト、ヴィーナス・ルキエでヴァンガードにアタック!

GB(ジェネレーションブレイク)3!ルキエと、ルカミアをソウルへ!クリティカルプラス1!」

 

「完全ガード!『クローゼット・バルーン』(コスト『グレンツェント・ヴァンピーア』)」

 

ヴィーナス・ルキエ(モモ)の神竜が指示に従い、シャルハロート(江西)に襲い掛かってきたが、気だるそうなクローゼットがシャボン玉のようなバルーンで攻撃の衝撃を和らげる。

 

「ソウルにクローゼットがあり、ソウルが10枚以上で1枚ドロー!」

 

「トリプルドライブ『銀の茨の操り人形(シルバーソーン・マリオネット)なたーしゃ(引)』ドロートリガー!パワーはアップライトに!1枚ドロー!セカンドチェック『銀の茨の催眠術師(シルバーソーン・ヒュプノス)リディア』サードチェック『銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ディクシー(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部アップライトに!

セルネのスキル!手札を1枚捨てて、自身をソウルに!ソウルからクレメンスをスペリオルコール!ルキエは退却!

アップライトのスキルとルキエの超越(ストライド)スキル!それぞれにパワープラス3000!クレメンスでヴァンガードにアタック!

クレメンスのスキル!ルキエのヴァンガードがいますので、パワープラス2000!」

 

「インターセプト!『エッジ・イン・ザ・ダークネス』

エッジ・イン・ザ・ダークネスのスキル!ソウル10枚以上で、インターセプトと、後列からインターセプトできる!」

 

「ゼルマのブースト、アップライトでヴァンガードにアタック!これで、決めます!!」

 

「ジェネレーションガード!!夜陰の紳士サンジェルマン!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『多感のサキュバス(治)』

 

夜陰の紳士サンジェルマン  SH15000

 

「スキル発動!ソウル10枚以上で、シールドプラス10000!さらにガード!『悪夢の国のダークナイト(☆)』『リスティヒ・ヴァンピーア』

GB(ジェネレーションブレイク)!手札を1枚ソウルへ『フライング・ライブラリアン』深闇(ダークネス)を持つヴァンガードがいるので、ソウルからグレンツェントを1枚手札に」

 

「ターンエンドです」

 

PW21000➡PW11000

PW51000➡PW11000(完全ガード)

PW18000➡PW11000+5000=16000

PW47000➡PW11000+SH40000=51000  モモの手札4枚 山札21枚  江西のダメージ5枚(裏1枚)

 

「(自身の過ちを認め、自分の本来のヴァンガードを貫いている。少しは助けになれたのだろうか?しかし、勝負までは譲るつもりはない)

ストライドジェネレーション!!!常闇を裂く者ブレダマオス!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『罪深き者シャルハロート』グレード3

 

常闇を裂く者ブレダマオス  PW26000  ハーツ『罪を灌ぐ者シャルハロート』

 

超越(ストライド)スキル。ソウルチャージ『独眼のサキュバス(☆)』『独眼のサキュバス(☆)』相手のリアガードを1体退却させる」

 

「ゼルマを退却させます」

 

ソウル13枚

 

R ブレダマオス シャルハロート

R   R       R

 

「ブレダマオスでヴァンガードにアタック!

ブレダマオスのGB(ジェネレーションブレイク)2!深闇(ダークネス)!ソウルが10枚以上なら、カウンターブラスト!Gゾーンのブレダマオスを表に!手札を2枚ソウルへ『ヒステリック・シャーリー(引)』『純愛のサキュバス』リアガードとソウルのグレード0カードを全て山札に戻す。ブレダマオスとシャルハロートにパワープラス5000、バトル終了時にスタンド!」

 

「完全ガード!『銀の茨の催眠術師(シルバーソーン・ヒュプノス)リディア』(コスト『銀の茨の操り人形(シルバーソーン・マリオネット)なたーしゃ(引)』」

 

ブレダマオス(江西)は常闇を切りさく鎌でルキエ(モモ)を刈り取ろうとしてが、リディアの複数のフラフープでブレダマオス(江西)の進行を妨げる。

 

「トリプルドライブ『ディレンジ・シンギュラー』セカンドチェック『罪を灌ぐ者シャルハロート』サードチェック『独眼のサキュバス(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てヴァンガードに!

ブレダマオスのスキルで、自身をスタンド!ドライブマイナス2!もう1度ブレダマオスでヴァンガードにアタック!」

 

「ジェネレーションガード!!鎖鋸の大奇術(チェーンソー・メガトリック)ファーニバル!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『銀の茨のお手玉師(シルバーソーン・ジャグラー)ナディア(治)』

 

鎖鋸の大奇術(チェーンソー・メガトリック)ファーニバル  SH15000

 

「スキル発動!山札から3枚見て、1枚をソウルへ!『銀の茨の典芸術(シルバーソーン・アクロバット)ルカミア』残りは山札の下において、ソウルに置いたカードがグレード1以上でシールドプラス5000!さらにガード!『銀の茨のお手伝い(シルバーソーン・アシスタント)ディクシー(☆)』」

 

「ドライブチェック『独眼のサキュバス(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てブレダマオスへ!」

 

ブレダマオス(江西)はもう1度ルキエ(モモ)を切り裂こうとするが、ファーニバル、ディクシーが刃を受け止める。しかし鎌の刃が大きくなり、ルキエ(モモ)はガーディアンごと切り裂かれてしまう。

 

PW31000(+5000)➡PW11000(完全ガード)

PW36000(+5000)➡PW11000+SH30000=41000

 

ダメージチェック『銀の茨(シルバーソーン)アップライト・ライオン』

 

江西のダメージ5枚  モモのダメージ6枚  勝者江西

 

「あ、ありがとうございました!と、とても楽しいファイト、でした!」

 

「いや、こちらこそ」

 

江西とモモはお互いに健闘を称え合い、握手を交わす。すると、モモのファイダーには、すでに手に入れてあるスタンドトリガーの発動の文字が書かれている。

 

「あ・・・スタンドトリガーという事は・・・別エリアの再スタートですね。それでは江西さん、またいつかどこかでお会いできると嬉しい、です」

 

「ああ。いつかまた会おう」

 

握手を終えると、モモはスタンドトリガーの効果で別の迷宮エリアに送られていく。江西がホッとしていると、クミのファイト結果が表示される。

 

「・・・っ⁉岡崎が⁉」

 

結果はクミの敗北、シルフィが勝利を収めたのであった。

 

 

ファイトが終わった後、シルフィはにこやかな笑みを浮かべてクミに一言をいってから去っていった。

 

「楽しかったよ。そっちもがんばってね」

 

(・・・なんだったの?あの・・・イメージ・・・)

 

クミの脳裏に浮かんだのは、シルフィのイメージ力だ。シルフィのイメージ力が強力すぎて、まるで自分が惑星クレイのユニットになったかのような、そんなイメージを持っていた。

 

(どうなってるの・・・?)

 

 

火山迷宮エリアで、アリスはまた1つファイトに勝利を収め、次のファイターの元へと急いでいる。

 

「くっそ、どのトレジャーからもトリガーアイテムが出てこない・・・。運なんだからしょうがないんだけど・・・早いところヒールトリガーを引き当てて、アンを助けたいんだがね・・・」

 

アリスはトレジャーアイテムのヒールを狙っているようだが、ここまで何も出てこなかった。そう考えていた時、アリスのファイダーにファイター接触、ファイト認証の文字が浮かび上がる。

 

「次の相手が君になるとはね・・・ユイのチームメイトの天音アリスさん」

 

「!綺場財団の御曹司・・・綺場シオン・・・」

 

アリスの次なる対戦相手は、福原高校ヴァンガード部所属の、綺場シオンだった。

 

to be continued…




ルカ「モモちゃん、何か少し雰囲気変わった?」

モモ「そう、かな?私は、いつも通り、だと、思う、けど・・・」

ルカ「ううん、絶対変わったって!だって、モモちゃん話すとき、いっつも間が長いんだし、今はそれが短くなってるよ!」

モモ「そう、なんだ。だとしたら・・・ちょっとうれしい、な・・・」

ルカ「モモちゃんがうれしいと、こっちまで嬉しくなっちゃうよ!モモちゃん、大会終わったら、また一緒に遊ぼうね」

モモ「うん・・・。約束、だよ・・・」

TURN159「勇敢の騎士と竜炎の刃」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。