非常に長いですが最後まで読んでくださるとうれしいです。
それと、設定ページに横島アキと世界観など、様々なものも設定を書きましたので
それではどうぞ。
どこかの建物、その中では青年と仮面のかぶった者がファイトしていた。ファイトの結果は仮面をかぶった者が勝利した。
「うわぁ⁉ダメージ6⁉」
仮面をかぶった者は手を差し出す。
〔僕の勝ちだ。約束通りいただくよ・・・君の分身を〕
青年は悔しそうに、渋々と青年の分身カードを仮面をかぶった者に渡す。仮面をかぶった者はそれを奪い取る。
〔くっくっくっく・・・はーーはっはっはっはっは!!〕
TURN15「仮面ゴースト」
夜、シオンは名家が集まるパーティに父の名跡として参加する。そしてパーティ会場にて、パーティに参加している紳士に挨拶をする。
「おやシオン君、よく来てくれたね」
「お招きいただき、ありがとうございます。父がくれぐれもよろしくと」
「まあ、堅苦しい挨拶はいい。パーティを楽しんでくれたまえ」
紳士はシオンにパーティ内を案内をする。そんな中で声をかけてくる女性2人が近づいてくる。その内の一人は見覚えのある人物だ。
「お久しぶりですわ、シオン君」
「どうもお久しぶりです~。シオン君」
「マリさん!それにアキさんも!」
声をかけた女性の一人はマリン・ソランベルジュ、愛称はマリ、綺場家に並ぶ名家、ソランベルジュ家の娘で家庭の事情でシオンとは仲良くしている。もう一人は横島アキ、ユイの実家、八百屋佐倉店でアルバイトをしている女性だ。実はこの横島アキとは一般に紛れ込むための偽名で本名はアキリア・ソランベルジュ、ソランベルジュ家の娘でもあり、マリンの妹である。2人ともシオンとは年が離れている。
「あなたたちもパーティにご出席に?」
「ええ、お父様の名跡でソランベルジュ家の代表として、私が赴きました」
「私はお姉さまに連れられて、このパーティに参加しました~。もう次期跡継ぎはお姉さまに決まっているのですからわざわざ連れてこなくても・・・」
「そうであってもあなたはソランベルジュ家の娘なのですからしっかりしてもらわないと!八百屋でアルバイトするのは勝手ですけど、少しは家の貢献をですね!」
「まあまあ、2人とも、姉妹喧嘩はほどほどに」
「あはは・・・」
微笑ましい姉妹の喧嘩をなだめる紳士とそれに苦笑いするシオン。さらに遠くから声をかけてくる少年の声が聞こえる。年はシオンと同い年くらいだ。
「ずいぶん久しぶりだね、シオン」
「ユウヤ⁉」
「あらユウヤ君、あなたも来てらしたのね」
「はい。父に所業ができまして、今日は烏森家を代表して僕が」
少年の名は烏森ユウヤ、綺場家やソランベルジュ家に匹敵する家格を持つ烏森家の御曹司である。
「綺場家にソランベルジュ家、そして烏森家、名だたる御三家のご子息が揃い踏みとは、いやあ今宵は愉快だ。はっはっはっは」
紳士は愉快そうに笑い、その場を立ち去った。
「殿方同士積もる話がありそうですので、私たちは失礼させていただきますわ」
「またです~。シオン君、ユウヤ君」
ソランベルジュ姉妹もその場を立ち去った。
☆
シオンとユウヤは夜の景色が見える場所でお互い語り合っていた。
「しかしこんなところで会うとは、君が転校して以来か。どうだい?新しい学校は」
「うん、楽しくやってるよ」
「ふっ、楽しくねぇ・・・」
ユウヤは意味ありげに不敵に微笑んだ。
「それにしても、わざわざ望んで庶民の連中といっしょだなんて・・・君といいアキリア嬢といい、僕には考えられないよ。対等に付き合える人間が・・・いるのかな?」
ユウヤの言葉にシオンが真っ先に思い浮かんだのはユイだった。転校してきた自分に真っ先に声をかけ、家柄など関係なく、普通の友達として接してきた彼女を。
「・・・いるよ・・・特別な人が」
「へえ?」
ユウヤは近くにあったバラの花瓶のバラを取り、シオンもバラの花瓶のバラを取り、互いにバラの根を突き付けた。まるでフェンシングのように。
「さすがだね。けど僕の方が少し早かったよ」
「・・・」
「よく覚えておくことだ。"水は高きより低きに流れ、人は泰樹に流れる"」
ユウヤはシオンのタキシードの胸ポケットにバラを入れ、パーティ会場に戻る。
「気をつけた方がいいよ」
☆
翌日、シオンは久しぶりにユイと二人でカードキャピタルに来ていた。
「ずいぶんうれしそうだね、佐倉さん」
「だって久しぶりに綺場君と来たんだもん!これが嬉しくないはずがないよ!」
ユイが喜びに浸っているとこんな話が聞こえてくる。
「なあなあ知ってる?仮面ゴースト!」
「ああ!僕知ってる!君の分身をいただく・・・だろ?」
「「怖ええ!」」
「?仮面ゴースト?」
「何それ?おいしいの?」
仮面ゴーストの話題を知らない2人にカムイが説明する。
「お前ら知らねえのか?今小学生の間で噂になってんだ。ファイトに負けたら、大事なカードを取られちまうんだってよ。まっ新手の都市伝説だな」
「へえ~、ちなみに他にはどんなヴァンガードの都市伝説があるんですか?」
ヴァンガードを始めてからというもの、ユイはヴァンガードの都市伝説にも興味が湧き出したのだ。
「ん~そうだなぁ・・・雪男ファイターに、トイレのヴァンガードとか」
「口裂けファイターってのもありましたよね?」
ヴァンガードの都市伝説について語り会った3人。
☆
シオンやユイがエレベーターから出ると、子供がシオンにぶつかった。
「いった~・・・」
「ごめんね!大丈夫?」
子供はシオンを見ると驚いたような表情をした。シオンもその子供を見てうれしそうな表情になる。ユイは思い出したように子供を見る。それもそのはず、なぜならその子供はヴァンガードクイズ大会に参加しており、シオンによって勇機をもらった子供だからだ。
「リョウタ!」
「お兄ちゃんとお兄ちゃんに助けられたお姉ちゃん!」
「え~そんな覚えられ方してたの~?」
子供、リョウタの覚えられ方に不服があるのかユイは頬を膨らませる。その後リョウタと再開したシオンとユイは近場の公園でリョウタと会話をしていた。
「うれしいな、お兄ちゃんにまた会えた!」
「僕もだよ」
「つーん・・・」
「いい加減機嫌直しなよ佐倉さん」
未だに覚えられ方に引きずってるユイをなだめるシオン。
「そうだ、ねえお兄ちゃんにお姉ちゃん、僕を特訓してよ!」
「特訓?どうしたの?急に」
「僕、強くなりたいんだ。強くなって、どうしてもやっつけたいやつがいるんだ!」
「やっつけたい?悪い人を?」
「うん。・・・仮面ゴーストを」
仮面ゴーストといえば、カムイが話していた都市伝説のことだ。どうやらそれは本当にあったことらしい。
☆
特訓を了承したシオンとユイはリョウタを連れ、八百屋佐倉店に来ていた。理由はユイいわく特訓に最適な相手がいるとのこと。その相手は・・・
「いくぞ坊主!ティラノクエイクで
「うわあああ!」
清州サスケだ。サスケは負けたリョウタに的確なアドバイスを与える。
「いいか坊主?ワイルドラッシュはレギオンを使えばワイルドフィストもヴァンガードになるからドライブチェックで同名カードが出る確率を増やすんだ。そうすりゃあ、ドライブチェックで同名カードがでりゃあレギオンしてるからパワーもクリティカルも上がるぜ。その戦術でダメならまずストライドして、次のターンでコンクエストを使えりゃあ上等だ」
「なるほど・・・ありがとう!おっちゃん!」
「おっちゃ・・・⁉お兄さん・・・だろ?」
リョウタにおっちゃんといわれて顔を引きつるサスケ。その光景を微笑ましく見ているユイとシオンとアキ。
「いやあ、いきなり来た時は何事かと思いましたよ~。特訓してほしいなんて」
「本当だぜ。なんかあったのか?」
「いやあ、実はリョウタ君が仮面ゴーストをやっつけたいっていうから・・・」
仮面ゴーストの話にアキは一瞬だけピクッと反応した。
「仮面ゴースト?・・・ああ、あの悪党のことか」
「知ってるんですか?」
「直接的に会っちゃいねえが、悪い噂をうちの大学でも聞くからよ。なんでもファイトに負けたファイターはカードをそれも一番大事なカードを取られちまうんだと。実際に常連客が被害にあったらしいぜ?」
「仮面ゴースト・・・絶対に許さない!」
ユイの嫌いなもののなかに悪人も入っている。正義感が強い彼女だからこそ発する言葉だ。
「にしても、それに関わるたぁね。アキは仮面ゴーストは知ってたか?」
サスケがアキに話を振るとまたアキはピクッと反応した。シオンはそれを見逃さない。
「・・・いえ?私は今の話は初めて聞きましたよ~」
アキはいつもの口調でそう言った。シオンはアキが何かはぐらかしているように聞こえていた。
「そっか。・・・よっしゃ坊主!もう1戦やるか?」
「うん!もう一回やらせて、おっちゃん!」
「だからお兄さんだっつぅの!!」
リョウタやサスケが特訓ファイトを再開しようとすると・・・
「こらああああああ!!!!貴様らああああ!!!いつまでサボる気じゃあああああああ!!!さっさと仕事に戻れええええええ!!!」
ゲンゾウの怒鳴り声が響いてくる。これにはリョウタやシオンも耳を塞いでいた。
「はっはいぃぃ~!」
「すっ・・・すんませんおやっさん!悪いな坊主。特訓はシオンとユイちゃんに任せてもらえ。仕事に戻らねえとおやっさんに怒鳴られる」
「はよ戻ってこいやサスケええええええ!!!」
「はっはい!すぐ戻ります!」
アキやサスケはすぐさま仕事に戻っていった。ユイはいつも怒鳴られる際に聞きなれているため、聞きなれてない二人の耳の心配をする。
「大丈夫?2人とも」
「あ・・・相変わらずの怒鳴り声だね、ゲンゾウさん・・・」
「あのおじさん怖いよ・・・」
「信じられないだろうけどあれ私のパパ・・・。っとそんなことよりどうする?特訓、続ける?」
「・・・うん!続ける!」
「よし!今度は私が相手になるよ!私がリョウタ君を鍛えてあげるからね!」
特訓相手がサスケからユイになったところでシオンはその場を立ち去ろうとする。
「じゃあ2人とも、僕は帰らなくちゃいけないから佐倉さん、リョウタを頼んだよ」
「え?でもお兄ちゃんも・・・」
「リョウタ君、わがまま言わないの。綺場君だって忙しんだから。それに明日も会えるから、ね?」
「・・・わかったよ」
「ごめんね、また明日あの公園で」
シオンはそう言って走って家に戻る。
「・・・よし!さっそく特訓だ!」
「うん!」
こうしてユイとリョウタは夕方まで特訓ファイトを続け、頃合いになった時にお互いに自分の家に帰っていった。
☆
翌日、合流の約束の公園にて
「「ええ⁉逃げられちゃったの⁉」」
昨日リョウタは仮面ゴーストの目撃情報を調べ上げ、それをシオンに伝え、シオンは仮面ゴーストを発見し追いかけるも見失ってしまったのだ。
「ごめん、せっかくリョウタが知らせてくれたのに・・・」
「大丈夫だよ、いざとなったら私が捕まえるから!」
リョウタに謝罪するシオンにユイは心ばかりにシオンを慰める。
「だったら、この情報が役に立つかも。僕の友達が思い出したんだ。スタンドアップする前、仮面ゴーストが変なこと言ったって」
「変なこと?」
「うん。"エドガワク"」
「エド?なんだって?」
「エドガワク!」
恐らく仮面ゴーストの癖なのであろう。しかしこの情報では仮面ゴーストは見つけることも、正体も特定するのは難しいであろう。
「・・・ごめん、2回も言ってもらったけど何のことかわからないよ」
「だよねー」
「・・・さてと、そろそろ行かないと」
シオンは会ったばかりだというのにもう帰ろうとする。
「え?綺場君もう帰っちゃうの?まだ時間はあるのに」
「うん、今日は大事な用があるんだ」
「それってヴァンガードより大事なの?」
シオンの大事な用とは昨日フェンシング教会がシオンが強化選手の候補に選ばれ、シオンの習っているフェンシング教室に教会から視察がくるため、どうしてもはずせないのだ。
「ま・・・まあ・・・同じくらいかな」
「同じか~。それじゃあしょうがないね」
「ごめんね」
「綺場君、頑張ってね」
「うん、ありがとう、佐倉さん」
ユイは手を振りながらシオンにエールを送り、シオンは公園から立ち去った。ユイは水筒の水を飲む。
「・・・ねえお姉ちゃん、お姉ちゃんはお兄ちゃんが好きなの?」
「ぶーーーっ!!けほっけほっ・・・いきなり何を言うの///」
ユイはリョウタの質問に度肝を抜かれ、飲んでいた水を吹きだした。
「だってお姉ちゃん、明らかにお兄ちゃんの用事を知ってたみたいだから」
「そ・・・それだけで・・・」
ユイが言い淀んでいるとユイのスマホがなる着信者はゲンゾウだ。
「もしもしパパ?」
≪ユイか?すまんがちょっと戻ってきて買い物してきてくれんか?愛用していた金槌が壊れてな、新しいのがどうしても必要なんじゃ≫
「え~?それくらいパパが行きなよ」
≪そうしたいんだがわしも店で目が離せなくてな、シフトが空いてるお前にしか頼めんのじゃ。余った金で好きなもの買っていいから頼む≫
「む~・・・わかったよ」
ユイはスマホの通話を切り、申し訳なさそうに告げる。
「リョウタ君ごめんね、さっきパパにおつかい頼まれて行かなきゃいけないの」
「パパって・・・昨日の怖いおじさん?」
「そうなの。だからごめんね?」
「それじゃあしょうがないよ。僕だってあの人が親なら叱られたくないし」
ユイはリョウタと別れ、すぐに家に戻ってゲンゾウにお金をもらい、すぐさまおつかいに向かった。
☆
ユイはゲンゾウ一押しの工具店で金槌を購入し、家に帰宅するところだ。するとユイの視線にある人物が映る。
「アキさん?」
アキはなにやらこそこそと動き、どこかへ向かっていく。ユイは気になったのかアキの後をつける。アキがたどり着いたのは古びた建物だ。アキはその中へと入っていく。
「こんなところでなにをしてるんだろう」
ユイはアキを後をつけ、そこに映っていたのは段ボール一つだけだった。
「あれ⁉確かにここを通ったのに消えた⁉」
ユイがアキを見失っていると隣の部屋からなにやら声がする。ユイがそこをのぞいてみるとそこにはリョウタと仮面をかぶった者がファイトをしていた。そう、奴こそが仮面ゴーストなのだ。
(⁉リョウタ君⁉それにあいつは・・・。あいつが・・・仮面ゴースト?)
〔ダメージ6・・・これで僕の勝ちだ。約束通りいただくよ・・・君の分身を〕
(!!!)
リョウタは悔しそうに分身カード、ワイルドラッシュ・ドラゴンを差し出す。仮面ゴーストはそれを奪い取る。
〔ひどい!これが君の分身かぁ⁉情けない!こんなカードではなんの価値もないなぁ!君と同じだ〕
「!」
〔盗るに値しないんだよ〕
そう言って仮面ゴーストは奪ったカードをわざと捨てるように落とした。
「ひどい!」
〔欲しければ、僕の足元に跪くがいい〕
この時、ユイはキレた。仮面ゴーストの非道の行いを。ユイは勢いよく仮面ゴーストの前に現れる。
「仮面ゴースト!!!!」
「お姉ちゃん!」
〔・・・なんだい君は。いつここに入ってきた〕
「私は、お前を絶対に許さない!!!!」
〔許さなければどうするんだい?〕
ユイは自分のデッキを出し、ゴーストに条件付きでファイトを挑む。
「私とファイトしろ!私が勝ったらお前が奪ったカードを全部返せ!!」
〔それはずいぶんな条件だねぇ。うん?僕が勝ったらもらうのは君の分身1枚なのに、負ければカード全部とは〕
「黙れ!!お前に選択権なんかないんだよ!!」
仮面ゴーストは少し考え、ユイにファイトをする際に、とある条件をだす。
〔そうだな、こういうのはどうだい?これまで僕が奪ったカードは12枚。その枚数分だけ君のデッキからトリガーユニットを抜いてもらうっというのは〕
ファイトをする前にトリガーユニットを12枚抜いた状態でファイトしろというのが仮面ゴーストだした条件だ。
「ええ⁉そんなのずるいよ!それじゃあトリガーユニットが4枚になっちゃう!」
〔1度に12枚のカードを取り戻すんだ。これぐらいのリスクを負ってもらわないと。さあどうする?お嬢さん?〕
「もちろん受けて立つさ!絶対にお前を倒す!!」
ユイがファイト台に立とうとすると・・・
「君が受ける必要はないよ。佐倉さん」
「⁉綺場君⁉」
「お兄ちゃん!」
〔ふん、君か。あの夜はとっても楽しかったよ〕
シオンが現れ、ユイのファイトの申し込みをを遮る。
「話は聞かせてもらった。ゴースト、さっきの条件、僕が代わりに受ける!!」
なんと、自ら不利的状況のファイトをユイの代わりにシオンが受けることを言う。ユイはこれには反対した。
「何言ってるの綺場君⁉こんな危険なファイト、やらせるわけには・・・」
「その言葉、そっくりそのまま返すよ。君に危険なファイトをやらせるわけにはいかない」
「で・・・でも・・・」
「それに、あの時僕は君に言ったよ。君は僕が守るって」
「・・・ずるいよ、綺場君は」
ユイは渋々と後ろに下がり、シオンは仮面ゴーストの前に立つ。
「ゴースト、僕とファイトだ!!」
〔いいよ。ただし、さっき彼女に言ったようにトリガーユニットを12枚抜いてもらうよ〕
「もちろんだ!そして、リョウタのカードもみんなのカードも必ず取り返してみせる!!」
仮面ゴーストとシオンはファイト台に立ち、シオンはトリガーユニットを12枚外してから準備を進める。
〔さあ、始めようか・・・。エト・ヴ・プレ?〕
(!エト・ヴ・プレ・・・エドガワク⁉)
「ウィ!準備はOKだ!」
お互いにフェンシング用語でファイトの準備は完了したことをいう。
「〔スタンドアップ・ヴァンガード!!〕」
〔俊英の
「閃きの騎士ミーリウス!」
俊英の
閃きの騎士ミーリウス PW5000
シオンのクランはロイヤルパラディン、仮面ゴーストのクランはゴールドパラディン。2つともリアガードを呼び出すスペリオルコールが得意のクランだがこの2つのクランの特性は少々違う。
〔僕のターン。ドロー。疾駆の
疾駆の
R ヨセフス R
R ウォルティメール R ゴーストの手札5枚 山札43枚
「僕のターン!ドロー!繊月の騎士フェレックスにライド!ミーリウスは移動!さらにナイト・オブ・シールドバッシュ、月柱の騎士シシルスをコール!シシルスのスキル!手札からナイト・オブ・グレートスピアを公開して、山札から青天の騎士アルトマイルを手札に!そしてグレートスピアを捨てる!」
繊月の騎士フェレックス PW8000
月柱の騎士シシルス PW7000
ナイト・オブ・シールドバッシュ PW7000
シールドバッシュ フェレックス シシルス
R ミーリウス R
「シールドバッシュでヨセフスにアタック!」
〔ガード『五月雨の
「シシルスでヨセフスにアタック!」
〔ノーガード。ダメーチェック『光輪の
「ミーリウスのブースト、フェレックスでヨセフスにアタック!」
〔ノーガード。〕
「ドライブチェック『絶剣の騎士リヴァーロ』」
〔ダメージチェック『五月雨の
「ターンエンドだ!」
PW7000➡PW7000+SH5000=12000
PW7000➡PW7000
PW8000➡PW7000 シオンの手札4枚 山札30枚 ゴーストのダメージ2枚
「いい加減マスクを取ったらどうだ!ユウヤ!!」
「ユウヤ?」
〔・・・くっくっくっく・・・〕
「やめろ、その声も耳障りだ!」
〔お前が気付いていたとはなぁ?シオン!!」
仮面ゴーストは自分の仮面を外す。その素顔は烏森家の御曹司、烏森ユウヤだった。そう、仮面ゴーストの正体はユウヤだったのだ。
「いつからだ?いつから僕だと気付いた?」
「あのフットワークだ!あの華麗なフットワークはスピードキングそのものだったからな。それにリョウタの言っていたエドガワク!あれはエト・ヴ・プレのことだったんだ!」
まさかエドガワクの単語をエト・ヴ・プレになっていて、それが正体を表すヒントになっていたことは思わなかったユイは唖然としている。
「だが、君はまだ気づいていないことが一つある。それは・・・誰が君をここに呼んだかだ。」
シオンとユイはリョウタの方を向いたがリョウタは首を横に振る。つまりはシオンを呼んだのはリョウタではなかったということだ。
「僕だよ」
「何⁉」
「僕が君の携帯にメッセージを送ったんだ。」
そう、これはシオンを呼び出すためのユウヤの罠だったのだ。
「しかしまさか、教会の視察を投げ出して君がやってくるとはねぇ?傑作だ!これで強化選手の話はなくなったんだからなぁ?あっははははは!!」
ユウヤは愉快そうに笑う。ユイはユウヤに対してだんだんと怒りが沸き起こる。
「お前が綺場君を笑うな!!」
「そう・・・唯一の誤算は、彼女がこの場所に来たことだ!
R ローフル R
R ウォルティメール R
「ウォルティメールのブースト、ローフル・トランぺッターでフェレックスにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『軌跡の
「ダメージチェック『ナイト・オブ・フラグメント』
「ターンエンドだ!」
PW9000➡PW8000 ユウヤの手札5枚 山札39枚 シオンのダメージ1枚
「僕のターン!スタンド&ドロー!ライド!絶剣の騎士リヴァーロ!シシルスとシールドバッシュを移動!ナイト・オブ・フラグメント、ナイト・オブ・ツインソードをコール!」
絶剣の騎士リヴァーロ PW10000
ナイト・オブ・フラグメント PW9000
ナイト・オブ・ツインソード PW9000
フラグメント リヴァーロ ツインソード
シールドバッシュ ミーリウス シシルス
「シールドバッシュのブースト、フラグメントでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『剛刃の
「シシルスのブースト、ツインソードでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『霊薬の
「ミーリウスのブースト、リヴァーロでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『青天の騎士アルトマイル』」
「ダメージチェック『
「っく!ターンエンドだ!」
PW16000➡PW9000+SH10000=19000
PW16000➡PW9000+SH10000=19000
PW15000➡PW9000 シオンの手札3枚 山札27枚 ユウヤのダメージ3枚
「そんな!たった1ダメージしか与えられないなんて!」
「あいつ、綺場君にハンデがあるとはいえ強い・・・」
ユイはユウヤの強さに戦慄する。
「あっはははは!これだからヴァンガードは楽しいなぁ!対戦相手を圧倒的力でねじ伏せることができる。その瞬間がたまらなく最高だ。ライド!軌跡の
軌跡の
王道の
R アスクレピオ ファロン
R ウォルティメール R
「ウォルティメールのブースト、アスクレピオでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ツインドライブ『王道の
「ダメージチェック『流転の騎士ブレードゥ』」
「綺場君!」
「・・・大丈夫だ。まだやれる!」
シオンは根気でユイを安心させる。
「最初は軽い気持ちだった。君やソランベルジュ姉妹が夢中になっているヴァンガードがただ知りたいだけだった。しかし、僕もその魅力に憑りつかれたぁ!!ファロンでアタック!スキルで
「っく!ノーガード!」
イメージ内でファロンは剣をリヴァーロ(シオン)の腹部を貫いた。
「ぐっ!ダメージチェック『夢の運び手べレヌス(☆)』・・・!!」
ダメージチェックで落ちたのはデッキに4枚しかないトリガーユニットだ。
「いいのかぁ?4枚しかない大切なトリガーをこんなところで無駄使いしてぇ!これでターンエンドだ!」
PW16000➡PW10000
PW12000➡PW10000(+5000) ユウヤの手札4枚 山札35枚 シオンのダメージ4枚
「スタンド&ドロー!・・・っく!」
シオンが引いたカードはヒールトリガー、またトリガーユニットだ。
「くっくっく・・・またトリガーを引いたな?わかるか?なぜ僕が敗者からカードを奪うのか。それは、強者が敗者を支配する!それを徹底的にわからせるためだ!これは僕の帝王、烏森家の人間として、僕が庶民を試さなければならないのだ!」
「・・・くだらない。君の世界には君しかいない」
ユウヤの傲慢といえる思想にシオンはそう一蹴する。
「この世界には多くの人が生き、その一人一人がそれぞれの輝きを持っている!その輝きを知らずに暗闇に潜むゴーストの君に、僕を倒すことなどできない!僕の情熱は、君の剣と共に!ライド!青天の騎士アルトマイル!!」
青天の騎士アルトマイル PW11000
「ジェネレーションゾーン・・・解放!!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『青天の騎士アルトマイル』グレード3
「天翔連撃!!無限の未来をこの手に!!ストライド・・・ジェネレーション!!!!」
その聖騎士はペガサスにまたがり、相手の罪の浄化のために次元から現れた。
「閃火の聖騎士サムイル!!!!」
閃火の聖騎士サムイル PW26000 ハーツ『青天の騎士アルトマイル』グレード3
「アルトマイルの
フラグメント サムイル ツインソード
シールドバッシュ ミーリウス シシルス
「ミーリウスのブースト、サムイルでアスクレピオにアタック!サムイルのスキル!カウンターブラスト(2)!自分のリアガードが5体以上なら相手は1ダメージを与える!」
「強制的にダメージを与えるスキル⁉」
「いける!これならいけるよ綺場君!」
強制的にダメージを与えるスキルに驚愕するリョウタとシオンに一押しのエールを送るユイ。
「ちっ!ダメージチェック『光輪の
「トリプルドライブ『月柱の騎士シシルス』『ナイト・オブ・ツインソード』『ホーリーナイト・ガーディアン』」
サムイルは剣をアスクレピオに向け光の光線を放ち、直撃したがアスクレピオ(ユウヤ)はまだ平然と立っている。
「あっはははは!トリガーは入ってなかったなぁ?ダメージチェック『希望の
「シールドバッシュのブースト、フラグメントでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『希望の解放者エポナ(☆)』」
「シシルスのブースト、ツインソードでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『霊薬の
「ターンエンド!」
PW31000➡PW11000(+5000)
PW23000➡PW16000+SH10000=26000
PW21000➡PW16000+SH10000=26000 シオンの手札5枚 山札21枚 ユウヤのダメージ5枚
「そんな・・・ストライドしたのに決められないなんて・・・」
「やっぱりトリガー4枚はきつかったんだ・・・」
「俺のターン!スタンド&ドロー!Gユニットの攻撃力も、トリガーが出なければその真価も発揮することもできないなぁ?コール!ローフル・トランぺッター!」
ユウヤはシオンに対する思いをここで言う。
「俺は昔からお前の存在が気に入らなかった。ずっとお前を叩きのめしたいと思っていた」
ユウヤはファイターたちから奪ってきたカードを取り出し、それを足元にばらまいた。
「このカードのように、お前も俺の足元にひれ伏すがいい!!シークメイト!!」
シークメイト 戻したカード『希望の
「行くぞ!!
軌跡の
アスクレピオ(ユウヤ)とファロンは並び立ち、アルトマイル(シオン)を見下した。
「ここにきてレギオンが⁉」
「それだけじゃない!あのローフルのスキルは・・・!」
「ローフル・トランぺッターのスキル!
ローフル アスクレピオ ファロン
ブルーノ ウォルティメール R
「いけえ!ウォルティメールのブースト、アスクレピオでレギオンアタックだ!!」
「完全ガード!『ホーリーナイト・ガーディアン(コスト『ナイト・オブ・ツインソード』)』」
「なんの!ツインドライブ『剛刃の
(綺場君・・・負けないで!)
ユイはシオンがこのターンで凌いでくれることを祈る。
「ブルーノのブースト、ローフルでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ヒーリング・ペガサス(治)』」
「ファロンでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『流転の騎士ブレードゥ』『月柱の騎士シシルス』インターセプト!『ナイト・オブ・ツインソード』」
「ちっ!ターンエンドだ!」
PW30000➡PW11000(完全ガード)
PW16000➡PW11000+SH10000=21000
PW22000➡PW11000+SH15000=26000 ユウヤの手札5枚 山札29枚 シオンのダメージ4枚(裏3枚)
「ほっ。手札とインターセプトを使って凌ぎきれたか・・・」
ユイは少しばかり安堵する。
「だがお前は手札を全て使い切った!もうお前に勝ち目はない」
「お兄ちゃんのダメージは4・・・次のターンで決めないと・・・」
「スタンド&ドロー!いや、決めるのみ!僕はこのカードに賭ける!ストライドジェネレーション!!!!朧の聖騎士ガブレード!!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『グレートスピア』グレード3
朧の聖騎士ガブレード PW26000 ハーツ『青天の騎士アルトマイル』
フラグメント ガブレード R
シールドバッシュ ミーリウス シシルス
「ミーリウスのブースト、ガブレードでアスクレピオにアタック!」
「その攻撃は通さない!ガード!『希望の
「トリプルドライブ!」
シオンのトリガーはあと2枚、それを全部引かなければガードをやぶることはできない。まずはファーストチェック・・・
『ナイト・オブ・グレートスピア』
「終わったな」
「いや!諦めるものか!僕だって・・・最後の最後まで・・・諦めて・・・たまるものかあああ!!」
セカンドチェックは・・・『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』
「クリティカルトリガー!効果は全部ヴァンガードに!」
「まさか⁉だがもう1枚など引けるものか!」
「引ける!彼が自らの運命を賭けるなら、僕は己の信念を賭ける!!」
「いけえええええ!!!!綺場くーーーーーん!!!!」
運命のサードチェックは・・・『夢の運び手べレヌス(☆)』
「そ、そんなバカなああああ⁉クリティカルトリガーを2枚も引き当てたぁ⁉」
「このクリティカルトリガーを全てガブレードに!!!」
ガブレードはガーディアンをなぎ倒し、その剣をアスクレピオに斬りつけ、そして、華麗に剣を収めた。
PW31000(+10000)➡PW11000+SH30000=41000
ダメージチェック『軌跡の
シオンのダメージ4枚 ユウヤのダメージ6枚 勝者シオン
「セ・フィニ。勝利は僕らの剣に」
「綺場君・・・かっこいい・・・」
勝利を収めたシオンに見惚れているユイ。その顔は少し赤らめている。
「まさか・・・この俺が負けるとは・・・いや!正しいのはこの俺だ!お前はいつか必ずこの俺の足元にひれ伏すことになるのだ!!」
そう言ってユウヤは窓から外に出て、その場を立ち去った。
☆
帰り道、リョウタと別れ、シオンとユイは自宅に向かって歩く。
「綺場君・・・ありがとね」
「え?何がだい?」
「あの時、私を止めてくれて。あんな危険なファイト、私がやってたら多分負けてた。だから・・・ありがとう!」
ユイの満面の笑みにシオンは少し顔が赤くなる。
「う、うん///君が無事で何よりだよ///」
シオンは少し思い出したことをユイに聞く。
「そういえば、佐倉さんは何であの場所に?ゴーストを、ユウヤ追いかけてではなさそうだし・・・」
「・・・っあ!そういえば私、おつかいの途中でアキさんを見かけて、アキさんを追いかけてたらあの場所に来たんだった」
「アキさんを?それは本当かい?」
「うん。なんかこそこそしてたから怪しくて」
シオンは疑問に思っていたことが確信に変わる。
☆
翌日、シオンは八百屋佐倉店に赴き、アキを呼び出し、2人で話をする。
「あなたに聞きたいことがあります。あなたはユウヤが仮面ゴーストであったことを初めから知っていましたね?」
「・・・はい。黙っていてすみませんでした」
アキはユウヤが仮面ゴーストであったことを知っており、それをずっと黙って見過ごしていたのだ。
「なぜ今まで黙っていたんですか?」
「・・・ユウヤ君がゴーストであることを知ったのは本当に偶然でした。アルバイトを終え、帰宅途中の路地裏でユウヤ君が仮面をつけたところを目撃したんです。その時からゴーストの噂があったのは知っていましたからゴーストがユウヤ君とわかったのは時間はかからなかったんです」
アキは自分の腕を強く握る。
「私はあの時から、ファイトしそうな場所で自前の段ボールを持参して、隠れて見ていたんです。いつかファイトで勝ってカードを取り戻そうと」
あの時ユイが見つけた段ボールにアキが隠れていたのだ。恐らくファイトの一部始終を全部見ていたんだろう。
「・・・でも、もし負けてカードを取られてしまったらと考えると、怖くてファイトできなかったんです。ですが結果的にユイちゃん、特にシオン君には多大な迷惑をかけてしまったようで。そのせいで強化選手の話もなかったことなってしまって、本当にすみませんでした」
アキは深々と頭を下げる。シオンは怒ることなく、むしろにこやかな笑顔でアキを許す。
「気にしなくても大丈夫ですよ。アキさんがそういう人だというのは知ってますから。それに、これで未来を閉ざされたわけではありません。また次に向けてがんばればいい。僕の望む、未来へ」
「・・・ふふ。そうでしたね~。」
アキはいつもの口調に戻り、ほんの少し涙を流し、笑みを浮かべる。
「お~い綺場君、ちょっと来てもらっていい~?」
「あっうん!アキさん、また後で」
シオンはユイに呼ばれ、ユイの元に駆け寄る。
(シオン君・・・がんばってくださいね。まだ気づいてないかもですけどあなたはユイちゃんのことが・・・)
to be continued…
アキ「シオン君、この説は本当にすみませんでした」
シオン「気にしないでください。でもまさか、仮面ゴーストの正体がユウヤだったなんて」
アキ「ユウヤ君・・・これに懲りてくれるでしょうか~?」
シオン「いや、ユウヤはこのままで終わらないと思います。でも、何度来ようが、僕はまけるつもりはありません!」
アキ「そうですね。ところでユイちゃんとのご関係は良好ですか~?」
シオン「えっ?それはどういうことですか?」
アキ「ふふ・・・内緒です~」
TURN16「クランリーダー」