カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義   作:先導

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ついに、全てのゼロスドラゴンと、ギーゼが手に入りました!

これで私のすべてのデッキでギーゼが使用することが・・・。世界よ、沈黙せよ。我が齎す滅びの前に。・・・てな感じを出せるわけです。

さて、今回はいよいよカズミ、シラヌイの目的が判明される回です。

それではどうぞ!


運命の解放

U20(アンダートゥエンティ)サードステージ残り時間わずかというところで、滑り出しといった感じでチームストライダーズのカズマがチームディフライダーの大将であり、カズマの兄である存在、カズミと因縁の決着をつけるためにファイトを申し込んだ。だが結果は因縁に決着をつけるどころか、カズマは心の傷を傷つけられ、ファイトにも敗北した。カズマを心を傷つけられ、カズミを殴りかかろうとするが、ちょうどそこに辿り着いたクロノが必死に取り押さえた。カズマは落ち着きを取り戻したが、表情は沈んでいる。カズミが発した弟という単語にクロノはカズマがカズミの弟だとということが理解する驚いている間に、カズミはクロノにファイダーを突き出し、ファイトを申し込もうとするが・・・

 

ゴーン、ゴーン・・・

 

ちょうどサードステージが終了した鐘の音が鳴り響く。

 

『ここでタイムアーップ!U20(アンダートゥエンティ)チャンピオンシップ、サードステージの1日目が終了!現在暫定トップはチームディフライダー!あまりに圧倒的なポイントを削り取れるチームは果たして、現れるのかぁ⁉明日も目が離せみゃせん!!』

 

「・・・今日はここまでのようだね。じゃ、また明日」

 

「ま、待て!」

 

サードステージ1日目が終了し、カズミはその場を去ろうとしたが、クロノが呼び止める。

 

「ど、どういうことだよ⁉カズマがあんたの弟だって・・・」

 

「・・・・・・」

 

クロノの問いかけにカズミはクロノに向き直り、答える。

 

「・・・そうだ。彼は俺の、実の弟だ」

 

「!!」

 

クロノがカズマがカズミの弟だということが真実という事に目を見開く。

 

 

 

TURN182「運命の解放」

 

 

 

サードステージ1日目が終了し、観客とサードステージに参加していたファイターは全員帰宅の道を歩いていた。そんな中、タイヨウはクロノとカズマが来るのを会場の外で待っていたが、当の本人たちは未だここには来ていない。

 

(カズマさん・・・クロノさん・・・連絡もつかないし、どうしたんだろう・・・?)

 

タイヨウは心配し、クロノとカズマを探しに会場へと戻っていき、キャッスルロワイヤルのフィールドまで足を運ぶ。

 

 

キャッスルロワイヤルのフィールド、未だに残っているカズミとクロノとカズマ。クロノが驚愕していると、カズミが事情の補足をつけ足す。

 

「兄弟といっても事情があってね、こうして顔を合わせたのも、何年かぶりなんだ」

 

「・・・」

 

「君が気にするようなことはないよ。俺に負けただけだから。昔からこうなんだ。幼い頃から俺に何度も何度も勝負を挑んできたが・・・結局、一度たりとも勝つことはできなかった。そして今日もまた負けた」

 

「!!」

 

カズミの言葉で、クロノは壮行会の時、カズマが超えたい人物がいるという事を思い出す。

 

『俺には勝ちたい相手がいた。でも、どんなに頑張っても、全然勝てなくて・・・』

 

「この世の中には努力だけではどうにもならないことがある。それがたまたま、俺たち兄弟の関係だったんだよ」

 

事情を知ったクロノは呆然と目を見開いている。

 

「彼の価値は一族の誰にも認められず、事実それだけの力もないことが、改めて証明されたにすぎない」

 

「・・・もういい」

 

これ以上話を聞くつもりがないのかカズマは帰ろうとする。クロノはそんなカズマを止めようとする。

 

「カズマ!待ってくれ!」

 

「うっせえ!!」

 

カズマはクロノが掴んだ腕を振り払う。

 

「頼む!もう少しだけ!」

 

クロノはカズミに向き直り、自身のデッキを突き付ける。

 

「鬼丸カズミ!俺と勝負しろ!」

 

クロノにファイトを申し込まれ、目を見開くカズミだった。

 

「ファイトだ!」

 

 

VIPルームでクロノとカズマ、カズミの一部始終を見ていたアイチ、カズヤ、伊吹は冷静ながらも一部始終に驚いてはいる。

 

「クロノ君のチームメイトが、鬼丸カズミの弟だったなんて・・・」

 

「ディフライドされてるとはいえ、実の弟にあんな言い方・・・許せねぇぜ」

 

「鬼丸家では、そのあたりではかなりの有力者だが・・・。なんとか探りを入れたんだが・・・ガードが固くてな」

 

3人はモニターでこの状況を確認していると、U20(アンダートゥエンティ)のスタッフがノックをし、入室してくる。

 

「本部長、チームディフライダーとストライダーズの選手がファイトを続けているんですが・・・」

 

その話を聞く限り、カズミはファイトの申し込みを受けたということになる。

 

「その件は俺が処理する」

 

伊吹はスタッフにそう告げ、スタッフは一礼してから退室をする。

 

 

キャッスルロワイヤルの城の中で、クロノとカズミのファイトの準備を行っている。カズマはファイトを見ることはせず、近くの柱にもたれかかって座っている。準備が終えて、ファイトが始まる。

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

「クロノ・ドラン・G!」

 

「忍竜マドイ」

 

クロノ・ドラン・G  PW5000

 

忍竜マドイ  PW5000

 

「俺の先攻だ!ドロー!ライド!クロノエトス・ジャッカル!ドランは移動!ターンエンド!」

 

クロノエトス・ジャッカル  PW7000

 

R クロノエトス   R

R   R    ドラン・G  クロノの手札5枚 山札43枚

 

「俺のターンだ。ドロー。ライド。忍竜セイズイ。マドイは移動。コール、忍竜ノロイ」

 

忍竜セイズイ  PW7000

忍竜ノロイ(☆)  PW4000

 

マドイ セイズイ R

ノロイ  R   R

 

「ノロイのブースト、マドイでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガード!ダメージチェック『刻獣(パルサー)トランジット・ドラゴン』」

 

「セイズイでヴァンガードにアタック」

 

「ガードだ!『クロノボレー・ラビット(☆)』」

 

「ドライブチェック『忍獣カタリギツネ』ターンエンド」

 

PW9000➡PW7000

PW7000➡PW7000+SH10000=17000  カズミの手札5枚 山札42枚  クロノのダメージ1枚

 

「俺のターンだ!ドロー!ライド!クロノビート・バッファロー!コール!クロノエトス!」

 

クロノビート・バッファロー  PW9000

 

R クロノビート クロノエトス

R   R    ドラン・G

 

「ドランのブースト、クロノエトスでヴァンガードにアタック!」

 

「ガード『忍竜コクシャ(☆)』」

 

「クロノビートでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック『クロノクロウ・モンキー』」

 

「ダメージチェック『忍竜テンガイ』」

 

「ターンエンド!」

 

PW12000➡PW7000+SH10000=17000

PW9000➡PW7000  クロノの手札4枚 山札40枚  カズミのダメージ1枚

 

「俺のターン。ドロー。ライド。忍竜ゲンカイ」

 

忍竜ゲンカイ  PW9000

 

マドイ ゲンカイ R

ノロイ  R   R

 

「ノロイのブースト、マドイでヴァンガードにアタック」

 

「ガード!『ラッキーポッド・ドラコキッド(引)』」

 

「ゲンカイでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガードだ!」

 

「ドライブチェック『忍竜ゲンカイ』」

 

「ダメージチェック『刻獣(パルサー)ラッシュ・ボア(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部ヴァンガードに!」

 

「ターンエンド」

 

PW9000➡PW9000+SH5000=14000

PW9000➡PW9000(+5000)  カズミの手札5枚 山札39枚  クロノのダメージ2枚

 

ファイトが進んでいる間に、クロノとカズマを探しに来ていたタイヨウがやってきて、この状況に驚いている。タイヨウはカズマに近づき、どういうことなのか説明を求める。

 

「何があったんですか⁉もう試合時間も終わってるのに、何で⁉」

 

カズマは何の返答もせず、ただ黙っているだけだった。

 

「いくぜ!ライド!クロノジェット・ドラゴン・G!!」

 

クロノジェット・ドラゴン・G  PW11000

 

「コール!クロノクロウ・モンキー!」

 

クロノクロウ・モンキー  PW9000

 

クロノクロウ クロノジェット クロノエトス

  R       R    ドラン・G

 

(カズマは鬼丸の弟だった・・・)

 

『彼の価値は一族の誰にも認められず、事実それだけの力もないことが、改めて証明されたにすぎない』

 

「詳しい事情はわからねぇ・・・けどな!ドランのブースト、クロノエトスでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージチェック『忍竜ゲンカイ』」

 

「クロノジェットでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「ツインドライブ『クロノファング・タイガー・G』セカンドチェック『ラッキーポッド・ドラコキッド(引)』ドロートリガー!パワーはクロノクロウに!1枚ドロー!カズマにあんな言葉を聞かせるために、ここまで来たんじゃねぇ!!」

 

クロノジェットは足の歯車で勢いをつけさせ、素早い動きでゲンカイに接近し、拳の渾身の一撃を与える。

 

「ダメージチェック『忍竜シバリクサリ』

(大会のレギュレーション的には、ここでファイトする意味はないが・・・お前はどこまで成長した?有象無象を刈り取るのも、そろそろ飽きた。仕上がり具合によっては、次に進む頃合いかもしれぬ)」

 

「クロノクロウ・モンキーでヴァンガードにアタック!」

 

「ガード『忍竜ノロイ(☆)』」

 

「ターンエンド」

 

PW12000➡PW9000

PW11000➡PW9000

PW14000➡PW9000+SH10000=19000  クロノの手札5枚 山札35枚  カズミのダメージ3枚

 

「・・・君はどうして、そんなに腹を立てているんだい?」

 

「っ!」

 

「カズマを打ちのめした俺に、かたき討ちでもするつもりなのか?」

 

「くっ・・・!」

 

「ライド。魔忍竜シラヌイ"朧"」

 

魔忍竜シラヌイ"朧"  PW11000

 

「それとも、許せないのは自分自身か?・・・ジェネレーションゾーン解放。ストライドジェネレーション!!!閻魔忍鬼ムジンロード!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『魔忍竜シラヌイ"朧"』グレード3

 

閻魔忍鬼ムジンロード  PW26000  ハーツ『魔忍竜シラヌイ"朧"』

 

超越(ストライド)スキル。クロノクロウ・モンキーを支配。パワープラス4000」

 

「支配⁉」

 

「クロノクロウでヴァンガードにアタック」

 

「!ガードだ!『ラッキーポッド・ドラコキッド(引)』」

 

支配攻撃PW13000➡PW11000+SH5000=16000

 

「責任を感じる必要なんてない。知らなかったんだろう?俺たちが兄弟だったなんて」

 

「くっ・・・!」

 

「・・・兄弟?」

 

「・・・っ」

 

「君がカズマとチームを組み、俺の前に現れたのは、不幸な偶然でしかない。

ムジンロードのスキル。カウンターブラスト。Gゾーンの表のムジンロードを表に。Gゾーン表のカードの枚数だけ、相手リアガードを支配する。クロノクロウを支配!パワープラス4000。

さらにゲンカイのGB(ジェネレーションブレイク)。カウンターブラスト。ソウルブラスト『忍竜セイズイ』ヴァンガードがシラヌイであれば、1枚ドロー。パワープラス2000。カズマが弱いのは、カズマ自身の責任でしかない」

 

「・・・・・・」

 

カズミの言葉に打ちのめされているカズマはそのまま黙って去ろうとする。

 

「カズマさん・・・!」

 

「違う!!」

 

カズミの言葉をクロノは真っ向から否定する。

 

「話しておくべきだったんだ!俺がもっと早く・・・みんなに!あんたたちが・・・この世界の人間じゃないってことを!!」

 

「・・・・・・」

 

「今のあんたは鬼丸カズミじゃない。カズマの兄貴なんかじゃない!そうだろ?忍竜シラヌイ!!」

 

クロノが自らの正体を明かし、カズミ、シラヌイは不気味な笑みを浮かべる。

 

「あんたは鬼丸カズミじゃない。鬼丸の体を乗っ取って、勝手に行動してるだけの、惑星クレイのユニットだ!」

 

「・・・惑星クレイの・・・ユニット・・・?」

 

「・・・・・・」

 

その事実を聞いたタイヨウとカズマは、困惑の表情を浮かべている。

 

「俺は知ってたのに・・・」

 

「支配したクロノクロウでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガード!ダメージチェック『刻獣使い(パルサーテイマー)ルガル・ウレ』」

 

支配攻撃PW17000➡PW11000

 

マドイ ムジンロード ゲンカイ

ノロイ   R     R

 

「ノロイのブースト、マドイでクロノエトスにアタック」

 

「ノーガード。ディフライダーだの、特異点だの、そんなものに俺たちのU20(アンダートゥエンティ)を邪魔されたくなくて・・・!」

 

「ゲンカイでヴァンガードにアタック」

 

「インターセプト!『クロノクロウ・モンキー』何でお前はここに来た⁉何で兄貴のふりなんかして、カズマとファイトしたんだ!」

 

「ムジンロードでヴァンガードにアタック。

ノロイのスキル。ヴァンガードがシラヌイであれば、自身をソウルへ。1枚ドロー。ムジンロードにパワープラス5000」

 

「ジェネレーションガード!!遡る時乙女ウルル!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『時を刻む乙女ウルル(治)』

 

遡る時乙女ウルル  SH15000

 

「スキル発動!ドロップゾーンのノーマルユニットとトリガーユニットを山札の下に置く!シールドプラス5000!さらにガード!『ドキドキ・ワーカー(☆)』」

 

ムジンロード(カズミ)は巨大な巻物についている刃でクロノジェットを切りさこうとしたが、ドキドキ・ワーカーが刃を受け止め、ウルルが巻物を押し返していった。

 

「トリプルドライブ『忍竜セイズイ』セカンドチェック『忍竜テンガイ』サードチェック『忍竜コクシャ(☆)』クリティカルトリガー。効果は全部ムジンロードに。ターンエンド」

 

PW9000➡PW7000

PW11000➡PW11000+SH5000=16000

PW31000(+5000)➡PW11000+SH30000=41000  カズミの手札7枚 山札31枚

 

「あんな風にカズマを追い詰めて、何の意味があるっていうんだよ!」

 

クロノの問いにカズミは不敵な笑みを浮かべる。

 

「・・・ざっけんなよ!!てめぇになにがわかる!!俺たちのことを、知りもしねぇくせに!!」

 

「カズマさん!待ってください!」

 

ここまで黙って聞いていたカズマはクロノに対して怒鳴りつける。タイヨウはそんなカズマを抑えている。

 

「訳わかんねぇデタラメ抜かしやがって!!ふざけんな!!」

 

「・・・あとでいくらでもぶん殴ってもいい。今だけは、頼む。このファイトを見ててくれ・・・最後まで」

 

クロノの真剣で、まっすぐな瞳を見て、カズマはデタラメや嘘を言っていないことがわかり、拳を降ろす。だが、心の中ではまだ信じられないでいた。今のカズミが惑星クレイのユニットであるという事に。

 

「ストライドジェネレーション!!!クロノドラゴン・ネクステージ!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『クロノファング・タイガー・G』グレード3

 

クロノドラゴン・ネクステージ  PW26000  ハーツ『クロノジェット・ドラゴン・G』

 

「カズマさん、僕からもお願いします!僕にも訳が分かりません!でも、クロノさんはこんな時にデタラメを言う人じゃない!だから・・・お願いします!」

 

「・・・・・・」

 

タイヨウの説得もあり、カズマはこのファイトを最後まで見届けることにした。ふと、タイヨウの脳裏に浮かんだのは、ベルノのファイトの時に見た、あのイメージ感覚だ。

 

『あれは・・・僕たちの・・・!』

 

『あの輝きの先に何があるんだろうって、思いをはせながら。君に出会えたことで、探していた答えがこんなに早く出会えた。それは・・・僕にとって唯一の幸運だったのかもしれない』

 

『ベルノさん、あなたは・・・』

 

(チームディフライダーは・・・惑星クレイのユニット⁉)

 

超越(ストライド)スキル!ギアドラゴンか十二支刻獣のGユニットにストライドしたため、手札からクロノクロウをコール!ドラン・Gを時翔(タイムリープ)!スチームメイデンメスキア!」

 

スチームメイデンメスキア  PW7000

 

「クロノクロウのGB(ジェネレーションブレイク)!カウンターブラスト!ヴァンガードが十二支刻獣なら、パワープラス5000!

メスキアのGB(ジェネレーションブレイク)時翔(タイムリープ)で登場したため、自身をレスト!1枚ドロー!クロノクロウにパワープラス4000!さらにクロノクロウ、刻獣(パルサー)リボルバー・ドラコキッドをコール!」

 

刻獣(パルサー)リボルバー・ドラコキッド  PW7000

 

 クロノクロウ   ネクステージ クロノクロウ

メスキア(レスト)   R    リボルバー

 

「ネクステージでヴァンガードにアタック!お前らがU20(アンダートゥエンティ)のルールの中で動くんなら、俺も同じルールで、お前を倒そうと思ってた!それがこの結果を招いたのなら、今ここで決着をつけてやる!」

 

「ノーガード」

 

「トリプルドライブ!ファーストチェック『刻獣(パルサー)トランジット・ドラゴン』セカンドチェック『ラッキーポッド・ドラコキッド(引)』ドロートリガー!パワーは左のクロノクロウへ!1枚ドロー!サードチェック『刻獣(パルサー)ラッシュ・ボア(☆)』クリティカルトリガー!パワーは右のクロノクロウに、クリティカルはネクステージに!いっけぇ!!」

 

ネクステージは両肩の次元砲をシラヌイ"朧"に構え、2つの強力な次元砲を放つ。シラヌイ"朧"は次元砲に飲み込まれ、爆発を起こす。爆発の煙が晴れると、そこにはシラヌイ"朧"が攻撃に耐えて、今この場に立っている。

 

「ダメージチェック『忍竜ウツロイ』『忍竜フウライ』」

 

「お前たちは何なんだ⁉何のためにU20(アンダートゥエンティ)に来た⁉」

 

「・・・俺たちはただ、未来を掴みたいだけだよ、新導クロノ君。自らの手で、誰にも支配されることのない未来を・・・。そう・・・運命の解放だ」

 

「「「!!」」」

 

「君も立凪を訪ねたのなら聞いたはずだ。ヴァンガードとは、宇宙の真理を司るもの。2つの世界を繋ぐ運命の絆・・・そのファイトの結果は、時に我々の世界に多大なる影響を及ぼす。君たちヴァンガードファイターの選択が、俺たちの世界を変える。俺にはそれが我慢ならんのだよ」

 

「あんた・・・何言って・・・」

 

「・・・!」

 

「俺の手の絶対に届かないところで、俺の運命を勝手に導く力がある・・・理不尽だとは思わないか?」

 

カズミの背後から邪悪なオーラを出し、そのオーラにクロノは包まれていく。そして、ファイトを見ていたカズマとタイヨウもそれに包まれていく。

 

 

3人が目を覚ますと、そこは惑星クレイの中にある、あまりに薄暗く、不気味な雰囲気が出ている迷宮にいた。

 

「ここは・・・」

 

「惑星クレイ!」

 

「この世界には、己が力のみでは絶対に叶わぬことがある」

 

暗い暗い廊下の奥にいるのは、このイメージ感覚を引き出した張本人、カズミがいた。しかし、そのカズミの影は、別の姿、魔忍竜シラヌイ"朧"の影が映りだしていた。

 

「それを宿命と諦めるは容易い。だが・・・それを生じさせたのが、他の何かであったのなら・・・それが、ヴァンガードと呼ばれる存在なのだとしたら・・・」

 

カズミは光に包まれ、その姿はシラヌイへと変わっていく。そして光は、3人を包んでいった。

 

 

「くっ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

現実に戻った3人の中でクロノはファイト台の取っ手に手を掴み、息を整え、冷や汗を拭きとってカズミを見る。

 

「我らが運命を解放するために・・・俺はヴァンガードを破壊する」

 

「ヴァンガードを・・・破壊する・・・⁉」

 

カズミ、シラヌイの本当の目的とは、ヴァンガードを破壊し、シラヌイたちの運命から解き放ち、自分たちの望む未来を手に入れることだった。

 

「それが、お前の目的だっていうのか⁉

ネクステージのGB(ジェネレーションブレイク)2!カウンターブラスト!Gゾーンのネクステージを表に!手札3枚を捨てて、ネクステージはGゾーンへ!クロノジェットをスタンド!

クロノジェット・Gのスキル!Gゾーンの表のカードが2枚ずつにつき、パワープラス5000!全ての十二支刻獣にパワープラス1000!」

 

「ヴァンガードが存在する限り、2つの世界は繋がり続ける。それを断ち切るためには、ヴァンガードを破壊し、未来永劫、イメージを届かぬようにする以外ない」

 

「ふざけるな!そんなこと!」

 

「お前たちにはわかるまい。お前たちの勝手なイメージとやらで、変えようのない運命を押しつけられた者たちの気持ちは!」

 

「俺たちのヴァンガードはそんなもんじゃない!!クロノジェット・Gでヴァンガードにアタック!思いは届く!誰だけ離れていようとも。勝手に押しつけたとか、導くとか、そんなんじゃねぇんだよ!俺たちの思いにあいつらが応えてくれて、初めて世界は繋がるんだ!ヴァンガードは俺たちとあいつらの間にかかる、絆だぁ!!」

 

「ジェネレーションガード!!六道忍竜ゲホウラカン!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『貪食の忍鬼コソデ(治)』

 

六道忍竜ゲホウラカン  SH15000

 

「ゲホウラカンのスキル発動!カウンターブラスト!ソウルブラスト『忍竜ノロイ(☆)』リボルバー・ドラコキッドを支配!ガーディアンとして扱う!」

 

クロノジェット・Gがシラヌイ"朧"に渾身の一撃を放とうとするが、そこにゲホウラカンが現れ、ゲホウラカンの邪眼に見られたリボルバーは支配され、リボルバーはクロノジェット・Gの拳を受け止める。

 

「ちぃ!ツインドライブ!ファーストチェック『刻獣(パルサー)クルージング・ドラゴン』セカンドチェック『刻獣(パルサー)ラッシュ・ボア(☆)』クリティカルトリガー!効果は全て左のクロノクロウに!俺はずっと、何もなかった。1人で生きていければいいって。そんなことばかり考えていて」

 

「!」

 

「ヴァンガードと出会って、初めて思えた!俺はここにいていいんだって!右のクロノクロウでヴァンガードにアタック!」

 

「インターセプト『忍竜ゲンカイ』」

 

「左のクロノクロウでヴァンガードにアタック!破壊なんてさせねぇ!俺の仲間を、未来を!その全てをくれたのはヴァンガードなんだ!!」

 

「ガード『忍竜セイズイ』『忍竜テンガイ』『忍竜コクシャ(☆)』」

 

「くっ・・・ターンエンド」

 

PW26000➡PW11000

PW16000➡PW11000+SH20000=31000

PW15000➡PW11000+SH5000=16000

PW29000➡PW11000+SH20000=31000  クロノの手札3枚 山札26枚  カズミのダメージ5枚(裏3枚)

 

「・・・新導クロノ。ギアクロニクルの特異点。お前もこの程度か!

シラヌイ"朧"のスキル!相手のドロップゾーンからクロノエトス・ジャッカルをコールしろ」

 

「くっ・・・後列の真ん中に」

 

「ストライドジェネレーション!!!閻魔忍鬼ムジンロード!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『忍竜シラヌイ』グレード3

 

超越(ストライド)スキル!クロノ・ドラン・Gを支配!パワープラス4000!ドラン・Gで右のクロノクロウにアタック!」

 

「くっ・・・ノーガード!」

 

支配攻撃PW9000➡PW9000

 

「(所詮これもただの人間・・・脆弱で、愚かで、矮小の存在にすぎぬ)

忍獣カタリギツネ、忍竜シバリクサリ、喜捨の忍鬼ジロキチをコール」

 

忍竜シバリクサリ  PW10000

忍獣カタリギツネ  PW7000

喜捨の忍鬼ジロキチ(引)  PW4000

 

「ムジンロードのスキル。カウンターブラスト。Gゾーンのムジンロードを表に。クロノクロウ、クロノエトス、クロノ・ドラン・Gを支配。クロノ・ドラン・Gはパワープラス8000、残りはパワープラス4000。クロノクロウでヴァンガードにアタック」

 

「ガード!『刻獣(パルサー)クルージング・ドラゴン』」

 

「クロノエトスでヴァンガードにアタック」

 

「ガード!『刻獣(パルサー)ラッシュ・ボア(☆)』」

 

「お前のヴァンガードは理解できた。もう用はない」

 

「諦めねぇよ。諦めたら絶対に届かねぇ!それを教えてくれたのも、ヴァンガードだ!!」

 

「・・・クロノ・ドラン・Gでヴァンガードにアタック」

 

ドランは何とか支配に抗おうとするが、支配の影響が強すぎて抗いも空しく、涙を流しながらもクロノジェット・Gに拳を叩きつけた。力尽きたドランは倒れてゆく。クロノジェット・Gは倒れたドラン・Gを抱える。

 

    PW13000➡PW11000+SH5000=16000

支配攻撃PW11000➡PW11000+SH10000=21000

    PW16000➡PW11000

 

ダメージチェック『スチームテイマーアルカ』

 

「ムジンロードでヴァンガードにアタック」

 

「くっ・・・ノーガード」

 

「トリプルドライブ『魔忍竜シラヌイ"朧"』セカンドチェック『忍竜ノロイ(☆)』クリティカルトリガー。パワーはシバリクサリ、クリティカルはムジンロードに。サードチェック『忍竜コクシャ(☆)』クリティカルトリガー。これもパワーはシバリクサリ、クリティカルはムジンロードに」

 

ムジンロード(カズミ)は巻物を構え、刃の先端をクロノジェット・Gに向ける。ムジンロード(カズミ)は抱えているドランごと貫こうとする。クロノジェット・Gはドランを持ち上げ、ドランを守るが、刃はクロノジェット・Gを貫いていた。

 

PW26000➡PW11000

 

ダメージチェック『クロノビート・バッファロー』『クロノジェット・ドラゴン・G』

 

クロノのダメージ6枚  カズミのダメージ5枚  勝者カズミ

 

クロノはカズミに敗れ、膝をついた。

 

「クロノさん!」

 

タイヨウはクロノの元に駆け付ける。

 

「ふん・・・」

 

興が覚めたのか、カズミは何も言わずにその場を立ち去る。

 

「・・・ファイナルステージで待ってろ!!」

 

クロノは息を整え、遠くなっていくカズミにそう言ってのけた。

 

 

キャッスルロワイヤルの廊下を歩き、フィールドの出口へと向かっていくカズミ。

 

(新導クロノが使えぬのなら、他から選ぶまでのこと。我らの世界の運命を・・・解放するために・・・)

 

カズミがそう考えていると、ふとクロノとのファイトでの感覚を思い返し、微かながらも、グローブをつけている手が震えていた。

 

 

ストライダーズが会場の外に出た後、クロノはディフライダーのことを話し、黙っていたことをカズマに謝罪をしている。

 

「黙ってて、本当に悪かったと思ってる。結果的にお前を巻き込んで・・・あんなことになって・・・ごめん・・・」

 

クロノの謝罪にカズマは顔を俯かせている。兄に再開でき、超えようとするどころか、心を傷つけられ、さらには兄の中身が自分の兄ではないという事実に、混乱していることもあるので、無理はないが。

 

「カズマ、タイヨウ。今さら俺に、こんなこと言う資格はないかもしれない・・・。けど・・・俺は、お前らと一緒に、最後までU20(アンダートゥエンティ)を走りたい!」

 

「クロノさん・・・」

 

「・・・・・・」

 

「俺たち3人でファイナルステージに行く。絶対に優勝するんだ!こんな所で諦めたくない!」

 

カズマは立ち上がり、そのまま帰り道を歩こうとする。

 

「頼むカズマ!明日の俺のファイトを・・・見届けてくれ!」

 

クロノはカズマに頭を下げ、そう頼み込む。それを立ち止まって聞いたカズマはまた帰り道を歩いていく。

 

 

クロノがマンションに向かって帰り道を歩いていると、そこに伊吹、アイチ、カズヤがクロノを待っていた。全ての一部始終を見ていた3人はいったんここでクロノと話し合う。

 

「鬼丸の目的がヴァンガードの破壊だとして、その具体的な方法については、引き続き、俺たちが探っていく」

 

「星崎ノア君や黒峰イツキ君の方も櫂君と僕とで、必ず手掛かりを掴んでみせるよ」

 

「ま、リンやあいつらのチームメイトたちもいるから大丈夫だ。だからお前は大会に集中しな」

 

「お願いします。俺・・・」

 

「お前らは最後まで走り抜けりゃいい」

 

「昔、僕らもね、君たちくらいの時、仲間と大会に挑戦したんだ。けどその時は、いろいろなことが起きてしまって・・・。だから、君には君の信じるヴァンガードを貫いてほしいんだ」

 

「・・・はい!」

 

クロノはアイチの言葉を聞いて、元気よく返事を返した。自分が信じたヴァンガードを、貫こうとする意志を、さらに強くさせながら。

 

to be continued…




クロノ「ごめんな、タイヨウ。こんな大事なことを、黙ったままでいて」

タイヨウ「いえ。でも、これでやっとわかりました。ベルノさんと戦った時に、僕が感じたイメージ・・・あれは、ディフライダーの力によるものだったんですね」

クロノ「みたいだな。本当に大丈夫か?」

タイヨウ「はい。それより、カズマさんの方が心配です」

クロノ「このまま終わらせるもんか。明日のファイト、見ててくれ、カズマ!」

TURN183「邪眼に抗う意思」
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