記念すべき200話はオリジナルなのでうまくできているかわかりませんが、皆さんに楽しんでもらえるように、一生懸命頑張ったつもりです!ぜひ、ご覧になってください!自分の無印編、熱血と努力も200話を超えたいなぁと思う今日この頃です。
後、今回はとある作品に出てくる店が出てくるのですが、そことこことでは、ちょっとだけ設定が違います、というかそれとの関係性は一切ございません。
それではどうぞ!
「ヤッホー!アリスー!おっ待たせにソウロウ!」
「すまない。待たせてしまったか?」
車の窓から顔を出してきたのは、なんとハイメと江西だった。
「遅い。遅すぎて大人抜きでいくところだったよ」
「まま、そう怒らず怒らずー♪せっかくのプリティー台無しだよー♪」
「うざい、消え失せろ」
「あーん、ひどぅーい!」
ハイメは仏頂面をほぐそうとしようとしたようだが、アリスの癪に障り、辛辣な言葉を浴びせられる。
「しかし、待つにしてもわざわざ外で待つ必要はなかったのではないか?」
「この熱さで気合を入れてたんだよ。今日というこの日のためにね」
「決着をつけるつもりだね?ディフライダーとしての彼女と」
「そのつもり。今から武者震いがする」
アリスのこの様子から気合は十分すぎるほどに高まっていたようだ。
「じゃ、そろそろアンを呼んでくる」
アリスは1号店に入り、アンを呼びに行く。
「おーい、アン、そろそろ・・・」
アリスはアンに声をかけるが、当のアンは返事がない。何やらアンは顔を朱に染めながらポーっと、1号店のアルバイト店長である三和を見つめていた。
「・・・はぁ・・・三和さん・・・///」
「三和がどうしたって?」
「!!きゃあ!!あ、アリスちゃん⁉」
アリスがもう一声かけると、アンは過剰に驚き、アリスの存在に気が付く。
「ハイメたちが来た。そろそろ行くよ。今日はしっかりと立ち合ってもらうからね」
「は、はい!もちろんです!今日はがんばってください!」
アンはアリスにエールを送ると、アリスは三和の方をちらっと見て、アンに視線を戻す。
「・・・車の中で、あの男について、話してもらうからね」
「あ・・・は・・・はい・・・」
その一声を聞いて、アンは顔が朱から真っ青に変わっていく。アリスの性格から、いろいろからからかわれることをわかっているからだ。
TURN200「アリスとシルフィ」
あの後、アリスとアンは車に乗り、車は目的地に向かって走っている。カードキャピタル1号店で待ち合わせをしていたのは、そこから1番近かったからだ。
「いやー、アリスからお立会い人の誘いを受けた時は、ビックラ仰天玉手箱ー!」
「本当は君みたいな女たらし誘いたくなかったんだけどね、電車じゃ約束時間が過ぎる。師匠や本部長は仕事、知り合いの中で車を動かせる奴が君しかいなかったから仕方なくだよ」
「ありゃ、これは手厳しい」
アリスからさらに毒舌を浴びせられるハイメだが、本人は気にした様子は全くない。
「てかほんと頼むよ?フィ・・・シルフィには余計なちょっかいとか出すなよ?」
「ご心配なく!トコハとシオンでディフライダーの話し合いをするユイの代わりに、俺が必ず!バッチリ見届けるからねー!」
「だが、何もわざわざ俺を誘わなくてもいいのではないか?」
「まぁまぁ、旅は道抜け世は落としっていうだろ?」
「ハイメ、それを言うなら旅は道連れ世は情けだ」
ハイメと江西のバカらしい会話にアリスははぁ、とため息をこぼす。アリスは視線をアンに戻す。
「でだ、1号店での続きといこうか、アン」
「は、はい・・・」
目的地に着くまでの間、アリスはアンの先ほどの様子を聞くことにする。
「あの男・・・三和・・・だっけ?名前」
「正しくは苗字です・・・」
「面倒に言いまわすのは嫌いだから、単刀直入に聞くけど・・・あの男に惚れてんの?」
「・・・小学4年生の頃から・・・ずっとです///」ポッ
「マジか」
「会話が気になる~」
「ハイメ、運転に集中しろ」
アンのうっとりとした表情でアリスはそれが恋する乙女の顔だとすぐに察した。ハイメは会話の内容を気になったりしたが、江西に運転に集中するように命じられる。
「あんなちゃらんぽらんそうな男のどこがいいの?」
「えっと・・・優しいところ・・・です///」
「は?言ってる意味が不明なんだけど」
三和に惚れた理由がそれというのがわからないといった表情になるアリス。
「小学4年の時、ちょっと怖い目にあったことがあって・・・その時に最初に駆け付けてくれたのが、三和さんで・・・」
「なーる。それで助け出されて惚れたって・・・」
「あ、いえ。最終的に助け出したのはお姉ちゃんです」
「ダメじゃねぇか」
「で、でも、三和さんは最後まで私を助けようとしてくれて・・・とてもかっこよかったです///」
「想像つかんわ」
アリスは三和のことを話すたびに顔を朱に染めるが、アリスにはその当時の様子がどうにもイメージできなかったようだ。
「そ、それより!お願いですからこのことはユイちゃんには秘密にしてください!ずっと守ってきた秘密なんです!」
「え~?どうしよっかね~?もうバレてたりして~?」
「アリスちゃんは意地悪です!」
「わかったわかった、黙っとくよ」
アンはアリスにユイには黙っておくように懇願し、アリスは了承する。が、アリスの性格上、それを守るはずもなく、アンにはバレないようにスマホで今回の話の内容をメールでユイに送った。実に悪魔である。
「そろそろ目的地だ。降りる準備をしておけ」
「でも、どうしてここを指名したんでしょう?ここ、ファミレス、ですよね?」
「まぁ、だいったいのことは想像がつく」
約束に指名したファミレス、エンジェルモートに到着し、車をそこの駐車場で止めて、入り口の方へ目指す4人。そこに、すごくうきうきした様子のシルフィがこちらにやってきた。
「あー!来た来た!待ってたんだよー!」
うきうきしている理由がわからない3人は少し困惑したように見える。アリスの方はだいたい理解したといった表情だ。
「どういうことだ?決着・・・ということだけ聞いてるんだが・・・」
「詳しいことは後々!さ、早く早く!」
「ちょ、ちょい待ちって・・・ああ、もう!」
もう待ちきれないといった様子で駐車場を出て、エンジェルモートの入れ口へと向かうと、そこには中に入りたいが入れないといった様子で中を眺めている客が大勢そこにいた。
「うわーお!」
「こ、これは・・・!」
「す、すごいですね・・・」
「今日は本当にすごい日なんだよ!なんて言っても、今日はここの新作スイーツが無料で食べ放題のスイーツフェスタの日なんだから!」
「だと思った」
どうやらここでは新作スイーツが無料でいくらでも食べていいという祭典、スイーツフェスタが開かれるようなのだ。
「しかし、なぜここにいる者は、誰も入らないのだ?」
「入らないんじゃなくて、入れないんだよ。このチケットを持ってないからね」
「バカ!今ここで出すなって!」
シルフィが何やらチケットを取り出そうとしたが、アリスがそれを止める。それを言った瞬間、ここに来た人たちはギラリと目を輝かせてこちらを凝視した。
「ひぃ!こ、怖いです・・・」
「み、みんな・・・そんな怖い顔をして・・・スマイル、スマイル・・・」
その異常さにアンもハイメも恐怖を抱かせるような光景だった。
「変にチケットを出すなよ!調べたけどそれ、かなり貴重なチケットだろ⁉抽選で4名しか手に入らないっていう!」
「ご、ごめんごめん」
どうやら取り出そうとしたチケットは抽選で4名しか手に入らない超絶レアチケットらしく、ここに来ている者たちは、それが欲しくてたまらないようで、チケットを取り出さなかったことで、ちっ、と全員で舌打ちをした。
「しかし、よくそんなのが手に入れられたな」
「持つべきものは友達、だよ。本当はこのチケット、海外から遊びに来た友達が当てたものなんだけど、今日飛行機に乗らなきゃいけない日らしくてね、誰かに盗られるくらいならっていって、私にくれたの。エリー、本当にありがとう!」
「よきご友人に恵まれたんですね」
「そんなことより、早く入ろう!この日のために朝ごはんもお昼ごはんも抜いてきたんだから、お腹すいちゃった!」
「おいおい、1日3食は基本だろ?1食でも抜くと、体に毒だぞ?」
「いーの!何でそんな意地悪を言うかな?」
アリスの言う事などお構いなしといった様子で店内に入っていくシルフィ。それに同席する4人。
「いらっしゃいませ!本日はエンジェルモート、スイーツフェスタの日です!抽選のチケットはお持ちでしょうか?」
「はい!」
「確かに。失礼ですが、お客様とお連れ様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
チケットを見せた後、店員に名前を尋ねられたので全員それに答えた。
「承りました。どうぞこちらへ」
店員は一同を席に案内し、スイーツフェスタ用のメニュー表を渡し、仕事に戻っていく。
「う~ん、ここのウェイトレスの制服、花丸百点満点ー!」
「でしょ?とってもかわいいから気に入ってるんだ~。は~、お持ち帰りしたいなぁ~」
「あ、あの制服は破廉恥です!!」
「顔真っ赤っか。おもしろ」
エンジェルモートの制服を見て、ハイメは興奮しており、シルフィもうっとりしている。アンは顔を隠してもわかるくらい赤面して慌てている。その姿を見てアリスは面白がっている。
「それより、決着の方は・・・」
「それはー、後々!せっかく来たのに、1番がそれじゃ、場が暗くなっちゃうよ!すみませーん!これとー、これとー、これとー、あっ!このスイーツも頼んじゃお!」
「おいおい、そんなに食べて平気か?小食でしょうに」
「甘いものならいくらでも入るから大丈夫~。それに、甘いものは別腹だから!」
「それなら別にいいけど・・・あ、僕も君と同じ奴を。君らも好きなもの頼んだら?」
「いいの⁉じゃあー俺はき・・・」
「あ、こいつにはパフェでお願いします」
「最後まで言わせて!」
「あ、じゃあ・・・このくまさんのモンブランにします。江西さんはどうします?」
「あ・・・なら・・・君と同じもので」
店員は一同の注文を聞いて、厨房の方へと入っていった。アリスはふぅ、と一息し、深呼吸をする。
「・・・大量に注文しちゃったからね、結構時間がかかると思う。その間に、ちゃちゃっと始めちゃおうか、これ」
シルフィはそう言って自分のデッキを取り出す。それを見てアリスはやっとかといった表情をし、デッキを取り出す。
「まったく、このために来たんだから、待ちくたびれたってーの」
アリスとシルフィはファイトマットを敷き、お互いのデッキを設置し、ファイトの準備を行う。立ち合い人の3人はこのファイトの行方を見守る。手出しは一切無用。準備ができたところでファイトが開始される。
「私自身、知りたいこともあるからね。いくよ」
「それは僕だって同じこと。本気でいかせてもらう」
「「スタンドアップ・(ル・)ヴァンガード!!」」
「リクパレイト・ドラコキッド!」
「
リクパレイト・ドラコキッド PW5000
「私の先攻だよ。ドロー。ライド!
R クレネス R
R R フララ シルフィの手札5枚 山札43枚
「僕のターンだ。ドロー。ライド!ドラゴンナイトナーデル!リクパレイトは移動!」
R ナーデル R
リクパレイト R R
「ナーデルでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『ドラゴンナイトイウサール』」
「ダメージチェック『
「ターンエンド」
PW7000➡PW7000 アリスの手札6枚 山札42枚 シルフィのダメージ1枚
「私のターン!ドロー。ライド!
R リステラ リステラ
R R フララ
「ヴァンガードのリステラでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『
「ダメージチェック『バーサークロード・ドラゴン』」
「フララのブースト、リステラでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔"』」
「ターンエンド!」
PW9000➡PW7000
PW14000➡PW9000 シルフィの手札5枚 山札40枚 アリスのダメージ2枚
「僕のターン。スタンド&ドロー!ライド!ドラゴンナイトムブディ!ナーデル、ドラゴンナイトイウサールをコール!」
R ムブディ イウサール
リクパレイト R ナーデル
「ムブディでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『
「ドライブチェック『ラディエント・ドラゴン』ナーデルのブースト、イウサールでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『
「ターンエンド!」
PW9000➡PW9000+SH10000=19000
PW14000➡PW9000 アリスの手札5枚 山札38枚 シルフィのダメージ2枚
「ここまではダメージ2・・・」
「彼女がここからどう動くかな」
「スタンド&ドロー。・・・カズミ君から聞いたよ。君たちは私たちが惑星クレイから来たって、もう知ってるんだよね?」
「「「!!」」」
「・・・だから?」
「ううん。ただ、それなら話は早いなーって。海域に奏でるハーモニーは、全てを魅了させる。ライド!
「私は、君たち人間の輝く個性が知りたくて、この世界にやってきた。コール、
ミュリッツ ティルア リステラ
R R フララ
「そして私は、それはヴァンガードと共にあると知った!ミュリッツでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ガトリングクロー・ドラゴン(引)』」
「ふららのブースト、リステラでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ファイヤーチェイス・ドラゴン(☆)』」
「ならこれはどうかな?ティルアでヴァンガードにアタック!」
「・・・ノーガード」
「ツインドライブ『
ティルア(シルフィ)は海の水を両手に纏い、ムブディ(アリス)に向けて水の刃を放った。
「ダメージチェック『随竜侍女レアス』」
「ターンエンド!」
PW11000➡PW9000+SH5000=14000
PW14000➡PW9000+SH10000=19000
PW11000(+5000)➡PW9000 シルフィの手札6枚 山札35枚 アリスのダメージ3枚
「いつまでも君の独壇場だと思うなよ。新たなる焔の炎よ、敵を焼き尽くせ!ライド!ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔"!!」
ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔" PW11000
「ストライドジェネレーション!!!覇天皇竜エクセンドグレイブ・ドラゴン!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『ドラゴニック・オーバーロード・"
覇天皇竜エクセンドグレイブ・ドラゴン PW26000 ハーツ『ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔"』
「
相手リアガードがドロップゾーンに置かれ、ヴァンガードがドラゴニック・ブレードマスターのため、ナーデルにスキル獲得!コール、ラディエント・ドラゴン!」
ラディエント・ドラゴン PW9000
「ラディエントの
エクセンドグレイブのスキル!カウンターブラスト!Gゾーンのブレードマスター"戴天"を表に!スキル獲得!」
ラディエント エクセンドグレイブ イウサール
リクパレイト R ナーデル
「リアガードが相手より多いので、エクセンドグレイブを
ナーデルのスキル!
「ジェネレーションガード!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「スキル発動!ソウルブラスト『
「ちっ・・・エクセンドグレイブでヴァンガードにアタック!
エクセンドグレイブ!
「ノーガード!」
「トリプルドライブ『ドラゴンナイトジャンナット(☆)』クリティカルトリガー!パワーはラディエント、クリティカルはヴァンガードに!セカンドチェック『ドラゴンナイトナーイム』サードチェック『ドラゴンナイトジャンナット(☆)』クリティカルトリガー!効果はさっきと同じだ!」
エクセンドグレイブはティルア(シルフィ)に火口を向け、最大火力の炎の放つ。炎は海にも当たり、水しぶきが発生し、炎と共に水がティルア(シルフィ)を包み込む。
「ダメージチェック『
「よし!リクパレイトのブースト、ラディエントでヴァンガードにアタック!
ラディエントのスキル!相手の空いているリアガードは5、パワープラス10000!
リクパレイトのスキル!カウンターブラスト!アタックかブーストをつけた時、ヴァンガードが
「まだまだ終わらせないよ!完全ガード!『
「ターンエンド」
PW23000➡PW11000+SH20000=31000
PW26000➡PW11000
PW39000➡PW11000(完全ガード) アリスの手札5枚 山札32枚 シルフィのダメージ5枚
「おっし~!あとちょっとだったのに~!」
「ドライブチェックで完全ガードが見えていたからな、使われていたとしてもおかしくはない」
「でも、2ダメージはリードしています!次のシルフィさんのターンでとどめをさすのは難しいと思います!」
立ち合い人の3人は今の状況を解析している。
「・・・あのさ、シルフィ・・・あ、本物の方から、僕のことでなんか話聞いてない?」
「・・・聞いたっていうより・・・流れてきたんだよ、本人の記憶が、私に」
「十分さ。じゃあ次が本題・・・」
アリスは自分がどうしても、シルフィの口から真実を聞きたいがゆえに、包み隠さず、質問する。
「あの約束の日、どうして来なかったんだい?」
「!!・・・・・・」
約束の日といえば、1週間後に約束の場所で、もう1度ファイトするというあの約束だ。それを理解したシルフィは俯いて黙ってる。
「どんな答えが返ってきたとしても、僕は全てを受け止める覚悟で、ここにいる。何があっても怒らない、シルフィを憎まない。だから正直に話してくれ。ディフライダー」
「・・・・・・」
アリスの真剣みを込めた表情でシルフィを見つめている。立ち合い人の3人は余計な口出しはせず、真剣に見守る。真剣な表情のアリスを見て、シルフィは真実を語る。
「・・・アリスちゃんは、何か、いじめなんて、受けてたりする?」
「・・・いや、受けてないよ?てか、実際そんなのがいたらぶん殴ってたね」
「・・・よかった」
「何の話だよ?僕は・・・」
「知らないかもしれないけど、フィーはね、あっていたんだよ。いじめに」
「は?」
「暴力沙汰とかはなかったけど・・・机のラクガキは当たり前、文房具は折られてボロボロ、ノートはのりを引っ付けられて、とにかくいろんな嫌がらせをフィーは受けていたんだよ」
「・・・理由はハーフだから、か?」
シルフィが語る言葉にアリスは驚きながらも冷静に受け止めている。
「うん。よくわかったね」
「上級生で、そんなことで嫌う奴がいるのは覚えてる。だからピンときた。あいつら・・・」
「シルフィもそのことはわかってた。でもその人を恨まなかった。仕方のないことだって。だったら、ちょっとずつ認めてもらえればって本人は言ってた」
「あいつ、どこまでお人好しなんだよ・・・」
「でも、何よりの支えになってたのは、アリスちゃん、君と一緒に過ごす時間だよ。あの子ずっと言ってたみたい、君と過ごす時間は本当に毎日楽しいって」
「・・・///」
ディフライダーといえど、シルフィからそれを言われると赤面してしまうアリス。
「そして、約束の前日、フィーの前にそのグループが現れたの。水たっぷりのバケツを持って」
「・・・そいつらは・・・なんて?」
「これを自分でかけろ、さもないとお前の大事な従姉妹に標的を変えるって」
「脅し、だね。多分、最初から僕にも危害を加える前提の行為だね」
「それを聞いたフィーは何のためらいもなく、バケツの水を被ったよ。全ては、アリスちゃんを守るために」
それを聞いたアリスは、そのグループがそれを見て驚愕した姿を簡単に想像できた。それですべての答えがわかってきた。
「・・・なーる。だいったいわかってきたぞ・・・」
「多分想像通りだと思う。それが両親に知れ渡っちゃって、いじめられてるんだってバレて・・・」
「地元である海外に帰国・・・か・・・」
「いじめのことは知らなくて当然だと思う。心優しいフィーのことだし、アリスちゃんにだけは知られないように工夫してたと思うな」
「・・・・・・」
想像していたこととはいえ、この真実に言葉を失いかけているアリス。
「アリスちゃんを守った行為は後悔はしてない。でもフィーはやっぱり、アリスちゃんとの約束を破ってしまったことを今でも後悔してるの。だから・・・フィーに変わって、私が謝罪します。ごめん。ごめんなさい」
シルフィは頭を深く下げ、アリスに謝罪する。
「・・・なんてゆーか・・・安心したわ」
「えっ・・・?」
「それを聞く限り、やっぱフィーはフィーなんだって、すごくわかる内容だったわ。そんな奴をどうして怒る必要があるんだ?」
「そ、それじゃあ・・・憎んでないの?フィーを」
「だから最初っから言ってるでしょうが。憎まないって。それに、あいつらと関わることはもう一生ないわけだしね、そんなに気に病む必要はない。それでも自分が許せないって言うなら・・・僕が君の罪を許す」
アリスから許しの言葉を聞いたシルフィは思わずうっすらと涙を浮かべる。恐らく、本物のシルフィの心の涙が現実となったのであろう。
「あ・・・ありがとう。そう言ってもらえると、フィーもきっと喜んでると思うな」
その様子を見て立ち合い人の3人は思わず笑みを浮かべてしまった。
「ほら、あんたの番だよ。まだファイトは終わっちゃいない。今このファイトを、全力で楽しもう」
「・・・うん」
シルフィは少し出ていた涙を拭き、カードを1枚引く。
「いくよ。ティルアの
「来い!」
「ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コストなし
「
「ピッテのスキル!自身をソウルへ!アヤナにパワープラス3000!」
(攻撃力自体はたいしたことはない。注意しなければいけないのは、これから起こる連続攻撃!)
リステラ ラプリア アヤナ
マール R クレネス
「クレネスのブースト、アヤナでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ドラゴンナイトジャンナット(☆)』」
「リステラでヴァンガードにアタック!
リステラの
アヤナの
「インターセプト!『ラディエント・ドラゴン』」
「まだまだ!ミュリッツでヴァンガードにアタック!
ミュリッツの
「インターセプト!『ドラゴンナイトイウサール』」
「マールのブースト、ブランシェでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ドラゴンナイトジャンナット(☆)』」
「よく全部防いだね!なら、これならどうかな!ラプリアでヴァンガードにアタック!ラプリアのスキル!カウンターブラスト!Gゾーンのラプリアを表に!Gゾーンの表の数でリアガードを2体山札の下に置く!ミュリッツ、プレア、マールを山札の下に!戻した枚数分と、ハーツが
「(手札には完全ガードがない。ダブルトリガーがくる恐れがあるけど、ここは・・・)
ノーガード!」
「トリプルドライブ『
ラプリア(シルフィ)が歌を奏でると、水が噴き出し、水が水龍へと変化した。水龍はブレードマスター"紅焔"に近づき、そのまま飲み込んだ。水龍の物質は水。ブレードマスター"紅焔"にはひとたまりもない。
「(これが・・・こいつのヴァンガード・・・)
ダメージチェック『ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔"』セカンドチェック『ガトリングクロー・ドラゴン(引)』ドロートリガー!パワーはヴァンガードに!1枚ドロー!」
「マールのブースト、ブランシェでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ドラゴンナイトナーイム』『ドラゴンナイトムブディ』」
「プレアのブースト、ミュリッツでヴァンガードにアタック!
ミュリッツのスキル!ブランシェを山札の下に!手札から
プレアの
「ジェネレーションガード!!炎翼剛獣ディナイアル・グリフォン!!」
ジェネレーションゾーン コスト『ポジティブ・ドラコキッド(治)』
炎翼剛獣ディナイアル・グリフォン SH15000
「スキル発動!カウンターブラスト!今攻撃してるミュリッツを退却!」
「これなら!プレアのブースト、ティルアでヴァンガードにアタック!」
「なんのぉ!ガード!『バーサークロード・ドラゴン』」
「あーあ、防がれちゃったか。ターンエンド」
PW19000➡PW11000+SH10000=21000
PW11000➡PW11000+SH5000=16000
PW11000➡PW11000+SH5000=16000
PW20000➡PW11000+SH10000=21000
PW26000➡PW11000(+5000)
PW21000➡PW16000+SH10000=26000
PW23000(退却により無効)➡PW11000+SH15000=26000
PW18000➡PW16000+SH5000=21000 シルフィの手札5枚 山札25枚 アリスのダメージ5枚(裏4枚)
「すごい!あの8回連続攻撃を耐え切りました!」
「それを防ぐのもすごいけど、あそこまでの連続攻撃を繰り出せる人も、そう中々いないはずだよ」
(惑星クレイのユニットって言っても、僕たちそう変わらない。純粋に、ヴァンガードを楽しんでいる)
「・・・話すのか?」
シルフィの純粋な思いに気付いたアリスは笑みを浮かべる。アリスの心情を理解した江西はアリスに訪ねる。
「こいつの思いは僕たちと同じだ。こいつはすごく信用できるから話す。反対のものは挙手」
「え?え?何の話?」
アリスの意見に反対するものは1人もおらず、挙手するものはいない。シルフィは何の話かわからずに戸惑っている。
「あんたが知りたいのって、カズミのことについてじゃないのか?」
「う、うん。なんか、険しいっていうか、頑なっていうか・・・とにかく最近ちょっと怖いの。サオリ君もなんだかだんだんと人を寄せ付けなくなっちゃったし・・・」
「カズミの目的を知る覚悟はあるかい?」
「え?も、もちろん!」
「じゃあ・・・」
アリスはカズミの正体と目的をシルフィに包み隠さず、しっかりと話す。
「そ・・・そんな・・・」
カズミ、シラヌイの目的を知ったシルフィは信じられないような表情をし、口元を抑え、息を飲んでいる。
「だ、大丈夫か?やっぱ、刺激が強すぎたか?」
「・・・大丈夫」
シルフィが息を整えると、アリスと面と向かう。
「最後まで続けようよ。この世界で知ることができた、人々の輝き、ヴァンガードの素晴らしさを、私に見せて!」
「・・・ああ!ストライドジェネレーション!!!!
ジェネレーションゾーン コスト『ドラゴニック・ブレードマスター』グレード3
「
ナーデルにスキル獲得!ナーデルを移動!
ズィーゲンブルクのスキル!ソウルブラスト『ドラゴンナイトムブディ』Gゾーンのズィーゲンブルクを表に!右のプレアを退却!」
R ズィーゲンブルク ナーデル
リクパレイト R R
「ナーデルのスキル!カウンタチャージ!パワープラス4000!ナーデルでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『
「ズィーゲンブルクでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『
ズィーゲンブルクは真紅の炎を纏い、火炎兵装をティルア(シルフィ)に向けて、最大火力の真紅の炎を放った。そこに海から2人のプティルナが現れ、海を操作し、炎の消火を試みる。
「トリガーが1枚でも出れば、ここは守りきれるが・・・」
「トリプルドライブ!ファーストチェック『ドラゴンナイトムブディ』セカンドチェック『プロテクトオーブ・ドラゴン』サードチェック『プロテクトオーブ・ドラゴン』」
「出なかったか・・・」
「でも、ナーデルのスキルでコストがまだ!」
「ズィーゲンブルクの
「これなら!」
「甘いよ!完全ガード!『
ズィーゲンブルクは再び起き上がり、残った火力でティルア(シルフィ)に真紅の炎を放つが、ティノが現れ、ズィーゲンブルクの炎をかき消した。
「そんな・・・アリスちゃんはこの人に勝てないのですか・・・」
「・・・ドライブチェック・・・」
立ち合い人はもうだめかと思っていたが、アリスは緊迫した表情で山札の上に手を置く。まだあきらめた様子はない。そしてその思いの結果が・・・実を結ぶ。
『インスパイアエール・ドラゴン(醒)』
「「「!!スタンドトリガー!!」」」
「スタンドトリガーゲットだ!ナーデルをスタンド!パワープラス5000!」
「すごいよ・・・やっぱりヴァンガードはいい。思い1つで、こんな奇跡が降りてくるんだから」
「フィー・・・」
「おいで。この素晴らしさ、この世界で知ったヴァンガードの輝きを、誰にも壊させたりしない!」
「ああ!ナーデルでヴァンガードにアタック!」
ナーデルはティルア(シルフィ)に銃を向け、それを放った。ティルア(シルフィ)は何の抵抗もせず、その獣の弾を喰らい、海の中へと沈んでいった。
PW11000➡PW11000+SH5000=16000
PW29000➡PW11000+SH20000=31000
PW29000➡PW11000(完全ガード)
PW16000➡PW11000
ダメージチェック『
アリスのダメージ5枚 シルフィのダメージ6枚 勝者アリス
「・・・勝った・・・。・・・やった!!」
ディフライダーが相手とはいえ、目標にしていた相手に勝利を収めたことに喜びを隠しきれていないアリス。
「アリスちゃん!今の、すごかったです!」
「ああ。見事だった」
「ありがとう。本当のフィーとやる時の、自信が湧いてくる」
「やったねー、アリス!ハグー・・・」
「やめろ、殴るよ」
「何で俺だけ⁉」
この勝利を共に喜び合う3人にシルフィは、微笑ましく笑っている。その時、ディフライダーの証であるクランマークに蒸発するような激しい痛みがシルフィを襲う。
「くっ・・・ううぅ!!」
「⁉フィー⁉」
「だ、大丈夫か⁉」
「手が痛いの⁉手当でもする⁉」
「これって・・・ベルノさんと同じ・・・?」
シルフィの苦しそうな表情に3人は心配そうにシルフィの顔を見る。アンはベルノとのファイトで同じ現象を見たことがあるので、不思議そうな顔をしている。
「これ、ヴァンガードと同じなんだよ。ダメージが6枚になった時、君たちの魂が惑星クレイから追い返されるように。そのダメージ量は、イメージ力によって変化するんだよ。この様子だったら・・・後1回負けたら、この星とバイバイかな」
『!!』
つまりは、ヴァンガードファイトによる敗北でダメージを重ねると、ディフライドは解除され、ユニットは惑星クレイへと戻ってしまうことを意味している。
「でも、これはこれで都合がよかったのかもしれないね」
シルフィは特に気にした様子はなく、アリスに手を差し伸べる。
「素敵なファイトをありがとう。フィーもきっと喜んでると思う」
「・・・こっちこそ、ありがとう」
アリスは笑みを浮かべ、シルフィの手を握り、握手を交わす。立ち合い人の3人と、ファイトを見ていた少数の客はこれを見て拍手を送る。そうしてるうちに一同が注文していたスイーツが届く。
「お待たせしまた。ご注文の新作スイーツでございます」
「おおお!」
「こ、これは・・・」
「すごいです・・・」
「へぇ・・・」
「はわわ~!おいしそぅ~!」
届いたスイーツはどれを素晴らしい出来で一同は感心する。特に、シルフィは目を輝かせていた。一同は届いたスイーツ味わいながら会話などで華を咲かせていた。元々大食らいなアリスと、甘いものに関しては限界を知らないシルフィには3人は驚かせていた。その時のアリスとシルフィの顔はとてもうれしそうな表情をしていた。
☆
スイーツを食べ終えた頃には夕方を過ぎていた。
「決勝戦では全力でやるつもりだよ。そして、全部終わったら惑星クレイのみんなにシラヌイさんの陰謀を知らせるよ」
「ストライダーズは強いぞ。覚悟した方がいい」
「それ聞いたら、すっごく楽しみになっちゃうな。じゃあね、バイバーイ!」
シルフィは一同に別れを言った後にタクシーに乗り、その場を去っていった。
「ふふふ・・・アリスちゃんって、本当にシルフィさんが大好きなんですね」
「は、はあ⁉なんだよそれ、どういう意味で言ったんだよ⁉」
「さあ、どうなんでしょうね~?」
「はぐらかすな!」
「んも~、素直じゃないんだから、このツンデレめ♪」
「バカにしてんの⁉」
アンの放った一言にアリスは赤面し、慌てだしてしまう。
「おい、そろそろ帰るぞ。ハイメ、運転頼む」
「はーい」
「じゃあアリスちゃんいきましょう!」
「あ、こら!お前ら!逃げるように走るんじゃない!待てってーの!」
アンとハイメは逃げるように車の中に駆け込み、アリスは赤面しながら2人を追いかけていった。
☆
「~♪~♪」
タクシーの中でシルフィは嬉しそうに鼻歌を鳴らしている。
『ティルア、ありがとう。ティルアのおかげで、少しだけ、肩の荷が下りたよ』
『へへへ、よかったね、フィー。本当の意味で仲直りできる日もそう遠くないよ』
『うん。私、ティルアと出会えて、ティルアとディフライドして、本当によかったよ』
『ねぇ、フィー。もう少しだけ、私にあなたを貸して』
『もちろん。最後まで、気を抜いちゃダメだよ?決勝戦、がんばって』
シルフィの精神の中でシルフィとティルアが会話をしている間に雑誌屋についたシルフィは運転手にお金を払い、タクシーから降りた後、店の外にあるファッション雑誌を取り出し、会計を済ませようと店に入ろうとした時・・・
「クエー!」
鳥に雑誌をとられてしまい、鳥はどこか遠くへと飛んでいってしまった。
「ああああ!!こらー!雑誌返してよこのドロボー鳥ー!」
結局は鳥には追い付けず、店の人から弁償としてお金を払わされて、最後の最後で運のなさを見せつけたシルフィであった。
to be continued…
アン「シルフィさんとしっかり向き合えてよかったですね、アリスちゃん」
アリス「まぁ、戦ったのはあくまでユニット側だから、まだ素直に喜べないんだけどね」
アン「いやー、それにしてもシルフィさんと一緒にスイーツを食べている姿を見ると、本当にシルフィさんのことが大好きだとわかっちゃいますね」
アリス「は、はあ⁉それさっきも聞いたし、どんだけ掘り起こすつもりだよ!ていうか、それ大将には絶対に言うなよ⁉」
アン「それはできませんよー。だってアリスちゃんだって、私が三和さんが好きだってことユイちゃんにバラしたじゃないですか」
アリス「げっ・・・まさか、バレてた・・・」
アン「さて、私とアリスちゃん、どう違いがあるのか教えてくれますか?」
アリス「・・・本当、ごめんなさい。謝りますから大将にはしゃべらないでください」
アン「・・・私の恨み、たっぷりと味わってください。メール送信っと」
アリス「いいいいいやあああああああ!!!」
TURN201「ベルノの挑戦」