さて、今回はカズマ君VSサオリ君ことダムジッド!そして、いよいよ覚醒する・・・。
それではどうぞ!
「・・・ふん」
サオリは鼻を鳴らし、シルフィが放った言葉を思い返した。
『1回でもいいから、彼らのヴァンガード、ちゃんと向き合ってあげて』
(・・・もう見飽きたんだよ、そういうの!)
サオリ、ダムジッドはシルフィの言葉を受け止めず、気だるそうにしながらファイト台の前に立っていく。
「さあ、いよいよ決勝戦も中盤戦!もうこれ以上の敗北は避けたいチームディフライダー、渕高サオリ!そして、このまま2連勝し、鬼丸カズミを引きずり下ろすことができるか、チームストライダーズ、東海林カズマ!」
(絶対にあいつのところまでたどり着いてやる!そのための対策だって、バッチリ整えてきた!)
カズマは観客席側にいるドリームハーツ、福原高校ヴァンガード部、ハイメフラワーズに視線を向ける。カズマの対策に協力してくれたメンバー、特に先ほど戻ってきたアリスは首を縦に頷く。それを見たカズマも首を頷かせる。
「ふん・・・負けた奴らと仲良しごっこかよ」
「・・・」
サオリの発した言葉と同時に、カズマはサオリに顔を向き直る。
「役に立ちゃしねぇんだよ・・・お前ら人間の絆なんてもんは・・・」
「(シルフィ・フィン・キャメロットにだって勝てたんだ!絶対に勝ってやる!鬼丸カズミ辿り着くためにも・・・)
負けねぇ!ぶっ倒す!!」
カズヤの負けないという強い意志を纏ったところをサオリは嘲笑っている。互いにファイトの準備を行い、いつでもファイトできる態勢になったところで、第4試合が開始される。
RIDE205「覚醒の竜」
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
「
「ワイバーンキッドディッダ!」
ワイバーンキッドディッダ PW5000
「俺の先攻だったな。ドロー。ライド。ドラゴンナイトターヘル。ディッダは移動。ターンエンド」
ドラゴンナイトターヘル PW7000
R ターヘル R
R ディッダ R サオリの手札5枚 山札43枚
「俺のターンだ!ドロー!ライド!
R ニーズ R
R ルート R
「ルートのブースト、ニーズでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『ハウルオウル(引)』ドロートリガー!パワーはニーズに!1枚ドロー!」
「ダメージチェック『ドラゴンナイトシャクール』」
「ターンエンド!」
PW12000➡PW7000(+5000) カズマの手札7枚 山札41枚 サオリのダメージ1枚
「俺のターンだ。スタンド&ドロー。ライド。ドラゴンナイトムブディ。さらにムブディをコール」
ドラゴンナイトムブディ PW9000
ムブディ ムブディ R
R ディッダ R
「リアガードのムブディでヴァンガードにアタック」
「ガード!『
「ディッダのブースト、ヴァンガードのムブディでヴァンガードにアタック」
「ノーガードだ!」
「ドライブチェック『
「ダメージチェック『
「ターンエンド」
PW9000➡PW7000+SH5000=12000
PW14000➡PW7000 サオリの手札5枚 山札40枚 カズマのダメージ1枚
「俺のターンだ!スタンド&ドロー!ライド!
ハウルオウル(引) PW4000
「ハウルオウルのスキル!自身をソウルへ!リア・ファルにパワープラス3000!」
R リア・ファル モルフェッサ
R ルート R
「モルフェッサでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『ドラゴンモンクシンセン』」
「ルートのブースト、リア・ファルでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『アビサル・オウル』」
「ダメージチェック『ガトリングクロー・ドラゴン(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」
「ターンエンド!」
PW9000➡PW9000
PW17000➡PW9000(+5000) カズマの手札5枚 山札38枚 サオリのダメージ3枚
「ねぇ、アン。気が付いてる?あの渕高サオリって子」
「え?どうかしたんですか?」
「ファイトしてる時あの子、結構ぺちゃくちゃとしゃべってるとこがあるんだけど、今回それがほとんどないんだよ」
「いわれてみれば・・・確かに・・・。気合を入れてるんでしょうか?それとも・・・何か企んでるんでしょうか?」
「わからない・・・けど、まるで今までとは別人みたい・・・」
サオリに以前までファイトしていた時の雰囲気はまったく出ておらず、冷静かつ、冷酷な雰囲気を纏っていることに別人のような不気味さを感じ取っているユイ。
(気をつけて、東海林君!)
(まぁ、て言っても、今の君なら楽勝だろう?あんなワンパターン野郎に負けるわけないだろう?)
「俺のターン。スタンド&ドロー。・・・もうお前なんか・・・いらない!!ライド!!ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔"!!」
ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔" PW11000
(わかったんだよ・・・関係ねぇんだってなぁ)
ムブディ 紅焔 R
R ディッダ R
「(お前ら人間がいくら吠えようが、俺のやることに変わりはねぇ。いつも通りやって・・・いつも通り勝つだけさ)
ディッダのブースト、ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔"でヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ツインドライブ。ファーストチェック『
ブレードマスター"紅焔"は空を高く飛び、リア・ファル(カズマ)を見ろし、口から火炎球を2つ吐きだす。火炎球は狙い通りにリア・ファル(カズマ)に直撃し、リア・ファル(カズマ)は後ずさる。
「くっ・・・!ダメージチェック『
「(戦場で生き残れるのは強い奴だけ!そしてそれは・・・俺だ!!)
ムブディでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『アビサル・オウル』『黒翼のソードブレイカー』」
「ちっ・・・ターンエンド」
PW16000➡PW9000
PW14000➡PW9000+SH10000=19000 サオリの手札8枚 山札35枚 カズマのダメージ3枚
「渕高サオリVS東海林カズマの戦いは、ダメージ3対3!接戦が繰り広げられています!」
(落ち着け・・・こいつの対策はバッチリだ。こいつの戦い方を思い出せ・・・)
カズマはサオリと戦うことを見越して、しっかり対策してきた時のことを思い出す。
☆
決勝戦が始まる前日の日、カズマは決勝戦に備えて、カードキャピタル2号店に集まっているメンバーにチームディフライダー対策の特訓をしてほしいと頼み込む。
「頼む!お前らの知ってるディフライダーの戦い方を俺に教えてくれ!」
カズマの頼みにメンバーたちは断る理由もないだけでなく、カズマの事情を知っているので、特訓を快く引き受けてくれた。メンバーたちの教え方、注意点をしっかりと教わり、決勝戦に向けて準備をするカズマ。そうしていると、アリスが店内に入ってきた。
「ん?君らおそろいで何やってんの?」
「何って・・・決勝に向けてストライダーズの特訓に付き合ってるに決まってるじゃない」
「ふーん」
トコハの答えを聞いたアリスはたいして興味ないような返事をする。そしてその後、カズマに視線を向ける。
「・・・で?今は渕高サオリの対策の番ってわけ?」
「ああ。あいつの1番に警戒するポイントはズィーゲンブルクのスタンドだ。ダメージ3点にさえ抑え込むことができれば、1回はノーガードで止められる!」
「うん。着眼点は悪くないね。けどさ、肝心なこと忘れてない?あいつはなぜか完全ガードを絶対といっていいほどに持ってる。それがあったせいで、トコハも早尾も負けてるじゃん」
「「うぐっ・・・」」
アリスの的確の指摘にトコハもアンリも苦い表情をしている。
「その完全ガード対策は、もうできてんの?」
「それは・・・」
アリスの指摘にカズマは顔を俯く。それを見たアリスははぁ、と頭をかきながらため息をつく。
「・・・あー、僕あいつのデッキ構築と戦い方、全部覚えてるんだよね」
「何っ⁉」
「君がいいのならあいつのデッキを作って、実戦形式でズィーゲンブルクと完全ガード対策に付き合ってやるけど、どうする?」
「た、頼む!それを全部俺に叩き込んでくれ!」
アリスとサオリのクランはかげろう、それゆえか戦い方もサオリとほぼ完璧に再現できていたので、対策の方はこの日でバッチリできたのであった。
☆
(みんなと天音のおかげで、やり方は見えた。こっちのダメージをなんとか3点に抑えて、ズィーゲンブルクのスタンドに備える・・・戦略としては間違ってねぇ!それを俺が証明してやる!)
カズマの表情にやる気が備わっている。この気合と共に、自分のターンに入る。
「(完全ガードがある限り、俺の攻撃は防がれちまう!なら、このターンでそれを、吐きださせるまでだ!)
ライド!
「絶対に勝つ!!あいつらの思いを、無駄にしないためにも!!ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『争奪の騎士エデルン』グレード3
「そしてあいつに辿り着いてやる!俺自身の目標のために!!」
「勝手にやってろ」
「
黒翼のソードブレイカー PW6000
「黒翼のソードブレイカーのスキル!ソウルブラスト『
退却させた
右のソードブレイカーのスキル!ソウルブラスト『
アビサル・オウル PW7000
「東海林カズマ、先ほどのファイトに続き、スキルでユニットを一気に展開!」
「ふん・・・やられにきたか・・・」
アビサル ルアード モルフェッサ
ソードブレイカー ソードブレイカー ソードブレイカー
「ソードブレイカーのブースト、アビサル・オウルでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『ドラゴンナイトターヘル』」
「ソードブレイカーのブースト、
「鉄壁の盾よ!勝利という名の炎を我が手に!完全ガード!
コスト『ドラゴンモンクシンセン』
ルアード(カズマ)は素早い動きでブレードマスター"紅焔"を翻弄し、竜の腕で攻撃を仕掛けようとしたが、そこにダムジッドが介入し、大きな盾で攻撃を防いだ。
「トリプルドライブ!ファーストチェック『アビサル・オウル』セカンドチェック『デスフェザー・イーグル(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部モルフェッサに!サードチェック『ベリアルオウル(☆)』クリティカルトリガー!」
「東海林カズマ、ダブルクリティカル!」
「効果は全部モルフェッサだ!」
「人間がぁ・・・!目障りなんだよぉ!!」
「ぶち破ってやる!ソードブレイカーのブースト、モルフェッサでヴァンガードにアタック!
モルフェッサの
「無駄だ!ジェネレーションガード!!炎翼剛獣ディナイアル・グリフォン!!」
ジェネレーションゾーン コスト『ドラゴンモンクキララ(治)』
炎翼剛獣ディナイアル・グリフォン SH15000
「スキル発動!カウンターブラスト!今攻撃してるモルフェッサを退却!」
「んなっ⁉」
「あーーっと、ヒットせず!渕高サオリ、ダブルトリガーの恩恵を受けた東海林カズマのアタックをジェネレーションガードで無効化!!」
「くっ・・・ターンエンド!」
PW13000➡PW11000
PW32000➡PW11000(完全ガード)
PW39000(退却により無効)➡PW11000+SH15000=26000 カズマの手札7枚 山札26枚 サオリのダメージ4枚(裏1枚)
「結局吐きださせたのは、1枚だけかよ!」
「いい攻撃だったのにな!」
「カズマさん・・・」
「だから、無駄だって言ったろ」
「諦めねぇよ」
「なら・・・死ね!ストライドジェネレーション!!!!
ジェネレーションゾーン コスト『ドラゴニック・ブレードマスター"紅焔"』グレード3
「
「ズィーゲンブルクのスキル!ソウルブラスト『ドラゴンナイトムブディ』Gゾーンのズィーゲンブルクを表に!左のソードブレイカーを退却!」
「渕高サオリ、これでもかと焼き尽くします!フィールドは業火の戦場と化しました!!」
「かげろうの上等手段ですね。せっかく展開したユニットが一気に焼き払われた・・・」
「・・・」
ムブディ ズィーゲンブルク ジャーゴ
ターヘル ディッダ R
「お前らみんな、灰にしてやるよ。ズィーゲンブルクの
ターヘルの
シャクールの
「ノーガード!」
「ズィーゲンブルクでヴァンガードにアタック!お前なんか燃えちまえ!!」
「(ここだ!お前らの教えは、絶対に無駄にしたりしねぇからな!)
ノーガード!」
「確かにダブルクリティカルのリスクはあるけど、ここをノーガードにすれば、次にヴァンガードがスタンドしても、止められる確率は高くなる!」
「うん。俺たちが伝えた渕高サオリのデータを、活かしてくれている!」
「絶対に防いで、東海林君!」
サオリと戦ったことのある3人はリスクがあるともいえるこの戦法を分析し、後はカズマに全てを託した。
「トリプルドライブ。ファーストチェック『
「ここでクリティカルトリガー!後1枚クリティカルトリガーが出れば、そこで敗北!果たして!」
「サードチェック『ガトリングクロー・ドラゴン(引)』ちっ・・・ドロートリガー!パワーはヴァンガードへ!1枚ドロー!」
「しゃあ、来い!受けてやるぜ!」
ズィーゲンブルクは黒煙を纏い、火炎兵装を構え、ルアード(カズマ)に狙いを定め、最大火力の灼熱の炎を放つ。ルアード(カズマ)は正々堂々と受けて立ち、その炎をまともに受ける。炎に包まれたルアード(カズマ)だが、何とか耐える。
「ぐあああああああ!!」
ダメージチェック『アビサル・オウル』『
「ダブルクリティカル出ず!しかしこれで東海林カズマのダメージは5!渕高サオリ、追い詰めました!」
「お前なんかに、先はねぇんだよ。ズィーゲンブルクの
「ここでヴァンガードがスタンド!これで決まってしまうのかぁ⁉」
「ディッダのブースト、ズィーゲンブルクでヴァンガードにアタック!これで死んでしまえ!!」
「知ってんだよその手は!!もう譲らねぇ!やらせねぇ!ジェネレーションガード!!暗黒竜プロットメイカー・ドラゴン!!」
ジェネレーションゾーン コスト『アビス・グラール(治)』
暗黒竜プロットメイカー・ドラゴン SH15000
「
ズィーゲンブルクは再び起き上がり、火炎兵装の残った出力でルアード(カズマ)に目掛けて黒炎を放った。そこにプロットメイカーとデスフェザーが加入しその炎を受け止める。炎はガーディアンたちの手によって、消化された。
「止めたああああ!!」
「カズマさん!!」
「カズマ!」
「・・・っ!!人間め・・・!!ドライブチェック『
ムブディの
「お前にはわからねぇよな」
「??」
「支えてくれる仲間がいる・・・これがどんだけすげぇことか」
「うっせぇ!!てめぇもこれで終わりなんだよ!!」
「仲間がいるおかげで、俺は負ける気がしねぇ!!ガード!ベリアルオウル!デスフェザー!アビサル・オウル!」
「これも止めたーーー!!ダメージ5の崖っぷちな状況で、見事な、見事なガード!!」
「なっ・・・ターンエンド・・・」
PW12000➡PW7000
PW26000➡PW11000
PW36000➡PW11000+SH35000=46000
PW34000➡PW11000+SH25000=36000 サオリの手札8枚 山札27枚 カズマのダメージ5枚(裏2枚)
「さあ、このターンで決められるか東海林カズマ!」
「決める!決めてみせる!!」
「調子に乗るなよ!俺の鉄壁の盾は、まだ破られちゃいねぇ。教えてやる・・・戦場で1番強いのは誰なのか・・・それは未来永劫変わらねぇ!!」
「・・・諦めなければ辿り着く!俺の望む未来に!!
戻したカード 『
「コストなしでストライドできる!!ストライドジェネレーション!!!!」
ジェネレーションゾーン コストなし
「我を超え目覚めよ!!真なる力は、この手にある!!」
ルアード(カズマ)は光に包まれ、未来の姿へと形を変える。しかしその姿は
「
「東海林カズマ、この局面で新たなGユニットにストライド!いったい、どんな力を持っているのでしょうか!」
「カズマの新たなルアード・・・新しい未来の形だ!」
「決めてください!カズマさん!」
「・・・ふっ」
クロノとタイヨウがカズマの勝利を祈ってる中、アリスは今の光景を見て、思わず笑みを浮かべる。
☆
『・・・うん。これならいけるかも。でも・・・これはなるべくサオリの戦いまでに使うのは避けて』
『何でだよ?』
『相手はワンパターン野郎だけど、そこまでバカじゃない。こいつを使って、対策でも練られたら面倒でしょうが』
『そ、そっか・・・』
『でしょ?だから使用はとりあえず今は避けろ』
☆
「ぶっ潰す!」
「やってみろよ」
「
ニーズの
ハウルオウルのスキル!自身をソウルへ!ニーズにパワープラス3000!さらにハウルオウルをコール!」
ルート ルアード R
ニーズ R ハウルオウル
「ニーズのブースト、ルートでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ガトリングクロー・ドラゴン(引)』」
「ニーズの
ルートのスキル!カウンターブラスト!自身をソウルへ!ルアードにパワープラス5000!見せてやる!俺の可能性を!
「
「ドロップゾーンにグレード1のユニットが7枚以上ある時に使えるスキル!」
「さっきのサオリ君のターンでグレード1を退却しすぎが、裏目に出たね」
「ニーズ、ハウルオウルを退却!捨てた手札1枚につき、パワープラス3000!手札を2枚捨てる!2枚捨てたので、パワープラス5000!クリティカルプラス1!ドライブプラス1!相手はグレード1以上でガードできない!!」
「なっ!!」
「完全ガード封じだぁ!!渕高サオリ、絶体絶命!!」
「お・・・俺の・・・鉄壁の盾が・・・」
「守ってばかりじゃ何も掴めねぇよ。失うからこそ求める・・・故に、掴める!!クワドラプルドライブ!ファーストチェック『
ルアードは両腕に青き炎を灯し、それ2発を全てブレードマスター"紅焔"に放ち、そして最後にルアード自身の口から青き炎を吐きだす。
(嘘だ・・・どうしてこの俺が人間なんかに・・・)
まずは1発目、見事にヒット。
(これが・・・人間の可能性だったのか・・・?)
さらに2発目、これも見事にヒット。そして最後の青き炎のブレスが、ブレードマスター"紅焔"に迫ろうとしていた。
☆
『嫌だ・・・死にたくない!こんな所で・・・こんな奴に!』
ダムジッドは暗い空間で死に対する恐怖から体をがたがたを震わせている。
『俺・・・俺は・・・!』
辺りが明るくなると、そこは惑星クレイの荒野だった。そしてダムジッドの視線の先には、信じられないものが映っていた。そこには、息絶えてしまったユニットたちがいる。その中に、自分自身であるダムジッドが死に、動けなくなってしまった姿だった。
『なっ・・・これは・・・俺なのか・・・?』
ダムジッドは動揺を隠すために、辺りを見回し、現在位置を確認する。
『ここは・・・惑星クレイの・・・』
惑星クレイと認識すると、荒野に爆発が響いた。
『!!』
ダムジッドが顔を上げると、今まさに、青き炎がダムジッドを消し去ろうと迫ってきている。ダムジッドはすかさず巨大な盾で凌ぐ。
『違う・・・!これは俺じゃない!俺はそっち側じゃない!!』
盾で青き炎を防いでいるが、その盾が耐え切れず、ヒビが入っていった。
『やめ・・・て・・・!』
青き炎によって盾は壊され、青き炎はダムジッドへと迫る。
『嫌だ・・・!死にたく・・・死にたくねえええええええええええ!!!』
ダムジッドは青き炎に包まれてしまい、散り散りとなって消えていった。
☆
PW14000➡PW11000+SH5000=16000
PW37000(+10000)➡PW11000
ダメージチェック『ラディエント・ドラゴン』『ワイバーンストライクジャーゴ』
カズマのダメージ5枚 サオリのダメージ6枚 勝者カズマ
「やりましたぁ!!チームストライダーズ、東海林カズマ、チームディフライダー、渕高サオリを下し、いよいよ鬼丸カズミを引きずり出しましたぁ!!」
「ぐっ・・・くぅ・・・っ!」
サオリは右手にあるクランマークによる激痛に耐えながら、自分を死のイメージらしいものを見せつけたカズマを憎々しげに睨み付ける。その後サオリはカズミの元へと戻っていく。
「ご苦労だった」
「・・・もう報酬はいらない・・・降りる!」
サオリは一方的な依頼放棄を言い渡し、会場を去っていく。カズミは特に止めることはせず、チームストライダーズを見つめる。いよいよ自分の番となったカズミはファイト台に移動しながら、ミゲルとの会話を振り返る。
『僕はねカズミ、自分の可能性を確かめたくてこの世界に来たんだ。自分の可能性を信じて。だからわかるんだ。彼らが秘めてる可能性が!』
そんな言葉を思い返し、ファイト台の階までたどり着く。
『!!』
カズミが一歩踏み出すと、カズミの霊体イメージがカズマの前までやってくる。この光景はストライダーズだけでなく、観客の一部のファイター、執行委員の3人にも見えている。
「もう1度俺の前に立てたということは・・・お前にもそれだけの意味があるのかもしれない。ならばそれを、俺に見せてみろ」
それだけ言い残すと、カズミの霊体イメージは消えていく。
「!・・・おおお!!見せてやるぜ!!」
カズマはいつも以上の気合が入り、カズミに正面から挑む。いよいよカズミとの直接対決が始まろうとしていた。
to be continued…
TURN206「兄弟決戦」