さて、今回はちょっと本編をアレンジして、伊吹君VSグレイヱンドとなります。
それではどうぞ!
クロノがカオスブレイカーとファイトをやっている同時刻、ヴァンガード普及協会本部で伊吹たちは使徒たちに対する対策会議を開いていた時、会議室のドアを開いて乱入してきたのは、チームヘヴィNEWパンクの黒峰イツキにディフライドし、破壊の竜神ギーゼの使徒となった、
「ギーゼの使徒だって⁉」
「お前が・・・?」
各支部長それぞれの表情を見て、グレイヱンドは不敵に笑い、肩をすくめる。
「わざわざ驚く必要などなかろう。どうせその男・・・伊吹コウジから聞いたのであろう?それとも、今からその話でもしようとしていたのか?どうぞ、我のことは気にせずやればよい」
グレイヱンドはわざとらしく話を掘り上げようとする。グレイヱンドのその態度にカズヤが声を上げる。
「ふざけんな!!」
「ん?」
「使徒を名乗るてめぇがここに来た目的はなんだ!!」
「挨拶参り、といったら信じるのか?」
カズヤの問いにグレイヱンドは何食わぬ顔でそう答えた。
「ならば、挨拶ついでに全て話してもらう。貴様たち使徒の目的を・・・破壊の竜神ギーゼが何たるかを」
伊吹の言葉にグレイヱンドは待ってかのような笑みを浮かべる。
「よかろう。もし、貴様が勝てば全て話してやろう。伊吹コウジ・・・貴様にギーゼの使徒・・・この我に挑もうとする覚悟はあるか?」
「・・・ファイトだ」
グレイヱンドの言葉に伊吹はデッキを取り出し、グレイヱンドの挑戦を受ける。
TURN211「使徒からの挑戦状」
ファイト了承が成立し、グレイヱンドがファイト台を出現させ、自らのデッキを設置する。伊吹は動じずに、自身のデッキを設置し、ファイトの準備を行う。
「マモルきゅん、あいつについて、わかってることは?」
「黒峰イツキ君は、チームヘヴィNEWパンクのメンバーとして、
「それが今になって表舞台に現れた、ということか」
マモルたちがグレイヱンドを分析している間にファイトの準備は整ったようだ。
「さあ、楽しもうではないか・・・伊吹コウジ」
「・・・けじめはつけさせてもらう」
使徒との戦いが今ここに始まろうとしていた。
「「スタンドアップ・ザ(Z)・ヴァンガード!!」」
「Z?」
「貴様にとって最後の戦いという意味がある呪いの言葉よ」
このZというのは、ファイトする相手にとって最後の戦いという意味合いが込められているらしい。
「
「ネオンメサイア・アウリオン」
ネオンメサイア・アウリオン PW5000
「ネオンメサイアの進化した姿!」
「我の先攻だ。ドロー。ライド。
R ガヰアン R
R ズヰージェ R グレイヱンドの手札5枚 山札43枚
「俺のターン。ドロー。ライド。デュナミス・メサイア。アウリオンは移動」
デュナミス・メサイア PW7000
R デュナミス R
R R アウリオン
「デュナミスでヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
「ドライブチェック『定常宇宙の祈り子』」
「ダメージチェック『
「ターンエンド」
PW7000➡PW7000 伊吹の手札6枚 山札42枚 グレイヱンドのダメージ1枚
「我のターン。ドロー。ライド。
ザクヱラド ギヴン R
R ズヰージェ R
「ザクヱラドでヴァンガードにアタック」
「ノーガード。ダメージチェック『デスティニー・ディーラー』」
「ズヰージェのブースト、ギヴンでヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
「ドライブチェック『
「ダメージチェック『メタレイア・メサイア』」
「ターンエンド」
PW9000➡PW7000
PW14000(+5000)➡PW7000 グレイヱンドの手札6枚 山札39枚 伊吹のダメージ2枚
「普及協会のトップの者どもがこんな所で何をやっているのかと思えば・・・鬼丸カズミから得た忍竜シラヌイの情報を分析、解読とはな・・・よほどの暇人らしいな」
「・・・俺のスタンド&ドロー。ライド。メタレイア・メサイア。アレスター・メサイアをコール」
メタレイア・メサイア PW9000
アレスター・メサイア PW9000
R メタレイア アレスター
R R アウリオン
「メタレイアでヴァンガードにアタック」
「ガード『
「ドライブチェック『オルターエゴ・メサイア』アウリオンのブースト、アレスターでヴァンガードにアタック」
「ノーガード。ダメージチェック『
「ターンエンド」
PW9000➡PW9000+SH10000=19000
PW14000➡PW9000 伊吹の手札6枚 山札38枚 グレイヱンドのダメージ2枚
「せいぜい足搔いてみせろ。まぁ・・・貴様らちっぽけな存在はデリートされる以外道はないと思うがな。スタンド&ドロー。ライド。
「これが貴様の本当の姿か・・・」
「懐かしいであろう・・・伊吹コウジ。コール!ザクヱラド、
ザクヱラド グレイヱンド ザクヱラド
R ズヰージェ グヰム
「なぜ黒峰イツキは自ら敵地に乗り込む真似を・・・」
「ふん、言い度胸じゃないか」
「挨拶・・・といっていましたが、いったい何を企んでいるのか・・・」
「見当もつかねぇな」
支部長たちやアイチとカズヤはグレイヱンドが乗り込んだ目的について考えるが、答えはあまり出なかった。
「あれこれ考えなくても、すぐ明らかになりますよ」
「レンさん?」
「イブッキーがこのファイトに勝てば・・・使徒である彼の思惑が」
「・・・そうだな。不服だが、レンの言う通りだ。ファイトを見守ろう」
いつも通りのレンの言葉にキョウヤが同意し、ファイトをじっくりと見守る。
「左のザクヱラドでヴァンガードにアタック!」
「インターセプト『アレスター・メサイア』」
「ズヰージェのブースト、グレイヱンドでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ツインドライブ『
グレイヱンドは自身の尻尾を動かし、メタレイアを槍のように貫かせる。尻尾で貫かれたメタレイアは膝を地につかせる。
「ダメージチェック『ブリンクメサイア(☆)』クリティカルトリガー。効果は全てヴァンガードに。セカンドチェック『黒色矮星のレディバトラー』」
「まだ終わらぬわ。グヰムのブースト、ザクヱラドでヴァンガードにアタック!」
「ガード『アステロイド・ウルフ(☆)』」
「ターンエンド」
PW9000➡PW9000+SH5000=14000
PW16000➡PW9000(+5000)
PW21000➡PW14000+SH10000=24000 グレイヱンドの手札5枚 山札35枚 伊吹のダメージ4枚
「俺のターン。スタンド&ドロー。ライド。オルターエゴ・ネオ・メサイア」
オルターエゴ・ネオ・メサイア PW11000
「進化した伊吹さんの分身!」
「ストライドジェネレーション!!!創世竜バサルティス・メサイア」
ジェネレーションゾーン コスト『オルターエゴ・メサイア』グレード3
創世竜バサルティス・メサイア PW26000 ハーツ『オルターエゴ・ネオ・メサイア』
「そして伊吹の新しいGユニットか!」
「メサイア・・・」
「オルターエゴ・ネオ・メサイアの
「ふん」
「メタレイアの
アレスターの
「呪縛から解放したぐらいで、己の罪を消せると思っているのか?だとすれば、貴様は哀れだな」
メタレイア バサルティス アレスター
R R 〇
「アレスターでヴァンガードにアタック」
「インターセプト『
「アレスターのスキル。自らを
メタレイアのスキル。パワープラス6000。バサルティス・メサイアでヴァンガードにアタック。
スキル発動。カウンターブラスト。Gゾーンのバサルティスを表に。Gゾーンの表のカード1枚につき、リアガードと
メタレイアのスキル、2回発動。自身のパワープラス6000。
さらに、アウリオンのスキル発動。自身が
「相手のリアガードを全て
「本部長の十八番だな!」
「ノーガードだ」
「トリプルドライブ『アレスター・メサイア』セカンドチェック『黒色矮星のレディバトラー』サードチェック『アステロイド・ウルフ(☆)』クリティカルトリガー。パワーはメタレイア、クリティカルはヴァンガードに」
バサルティス・メサイアは創世の光を収束させ、エネルギー弾としてグレイヱンドに向けて放つ。光のエネルギー弾は拡散し、全てグレイヱンドに直撃したが、グレイヱンドはニタニタと笑っている。
「ダメージチェック『
「メタレイアでヴァンガードにアタック」
「クレイとこの世界の存亡をかけた、戦いよ。抗うか、デリートされるか・・・それが貴様らの選択よ!ジェネレーションガード!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「さらにガード!『
「ターンエンド。
オルターエゴ・ネオ・メサイアの
PW11000➡PW11000+SH5000=16000
PW31000➡PW11000
PW32000➡PW11000+SH25000=36000 伊吹の手札9枚 山札28枚 グレイヱンドのダメージ4枚
「たとえこの場で我を退けたとしても、さらなる使徒が貴様らをデリートしに来るだろう・・・ギーゼの使徒が持つ力とやらでな」
「・・・」
「伊吹コウジ・・・貴様自身の影を・・・思いださせてやろう。ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「グレイヱンドの
「オルターエゴとアステロイドを選択する」
「コール、
「アヲダヰヱンのスキル。ハーツが
「あいつ・・・伊吹のトラウマを引き起こすような真似を!」
「さらに、Gゾーン表のアヲダヰヱンのカードが1枚につき、前列全てにパワープラス2000。そして・・・次は貴様の未来も閉ざそう・・・。
ザクヱラドのスキル。カウンターブラスト(
「なっ⁉ストライドを禁ずるスキルだって⁉」
「あのザクヱラドの攻撃を守ればいい話だけど・・・伊吹のヴァンガードはデリートされてるから、大量のガードが必要・・・」
〇 アヲダヰヱン ザクヱラド
R 〇 〇
「さぁ・・・懺悔は潔くするものだ。ザクヱラドでヴァンガードにアタック」
「ジェネレーションガード。
ジェネレーションゾーン コスト『終焉に灯る光カリーナ(治)』
「スキル発動。ソウルブラスト『デュナミス・メサイア』
「どこに逃げようとも、我が存在する限り貴様の罪は一生付きまとう。アヲダヰヱンでヴァンガードにアタック」
「完全ガード『定常宇宙の祈り子』(コスト『超絃理論の愛し子(引)』)」
アヲダヰヱンは蜘蛛に似た足で黒い靄に包まれたオルターエゴ・ネオ・メサイアに接近し、息の根を止めようと攻撃を仕掛けようとしたが、オルターエゴ・ネオ・メサイアの間に現れた定常宇宙の祈り子の光により、進行を阻められた。
「トリプルドライブ『
「ガード!『アステロイド・ウルフ(☆)』『ブリンクメサイア(☆)』『黒色矮星のレディバトラー』インターセプト『メタレイア・メサイア』」
「ターンエンド。左のザクヱラド、グヰム、ズヰージェを
PW15000➡PW0+SH25000=25000
PW28000➡PW0(完全ガード)
PW25000➡PW0+SH30000=30000 グレイヱンドの手札5枚 山札28枚 伊吹のダメージ4枚
「これでコストも確保・・・守りはこれで十分・・・人間どもよ、貴様らに抗う術などない。貴様らも、この世界も、クレイも、何もかも、全てがデリートされるのだ!!」
「スタンド&ドロー。・・・なめるな。」
「ん?」
「見せてやる・・・人間の・・・俺の力を。ストライドジェネレーション!!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『オルターエゴ・ネオ・メサイア』グレード3
暗雲が立ち込める空間の中に、眩い光が発せられ、徐々に光から神々しい輝きを持った神が降臨し、グレイヱンドを見下ろす。その神の姿こそ、創世と秩序を司る神、メサイアの新たなる姿だ。
「創世竜ハーモニクス・ネオ・メサイア」
創世竜ハーモニクス・ネオ・メサイア PW26000 ハーツ『オルターエゴ・ネオ・メサイア』
「ハーモニクス・ネオ・メサイア・・・これが伊吹の・・・新たなる可能性・・・」
「伊吹さんが、手にしたいと思う未来・・・」
「ダークメタル・カメレオンをコール」
ダークメタル・カメレオン PW7000
「ドロップゾーンの定常宇宙の祈り子の
サクリファイス・メサイア PW7000
「アレスターのスキル。パワープラス2000。お前の言う通り、俺のやった罪は消えない。だが・・・罪を認め、前に進むことはできる。本質を変えることをしないお前たち
「ぬっ・・・」
「この先何が待ち構えていようと・・・この世界を・・・ヴァンガードを守り抜く!!」
伊吹の力強い決意と言葉に支部長たち、アイチ、カズヤ、レン、マモル、キョウヤは笑みを浮かべる。当のグレイヱンドは面白くなさそうに顔を歪めている。
「ふん、ほざけ」
アレスター ハーモニクス・ネオ 〇
サクリファイス サクリファイス 〇
「デュナミスのブースト、アレスターでヴァンガードにアタック」
「ガード『
「アレスターのスキル。自身を
サクリファイスの
もう1体のサクリファイスのスキル。自身を
ハーモニクス・ネオ・メサイアの
「むっ・・・?」
「
(ぐっ・・・これが破壊の竜神ギーゼと対をなす創世神メサイアの力・・・そして我らの思惑を退け、メサイアの先導者となった伊吹コウジの力か・・・!)
グレイヱンドはメサイアの力を痛感し、眉間にしわを寄せる。
「ノーガードだ」
「トリプルドライブ『オルターエゴ・ネオ・メサイア』セカンドチェック『ブリンクメサイア(☆)』クリティカルトリガー。パワーは右のアレスターに、クリティカルはハーモニクス・ネオ・メサイアに。サードチェック『ブリンクメサイア(☆)』クリティカルトリガー。パワーは右のアレスター、クリティカルはハーモニクス・ネオ・メサイアに」
(ぐっ・・・これまでか・・・。まぁ・・・よい。十分に楽しめた)
ハーモニクス・ネオ・メサイアは神々しい光を1つに集め、十分に圧迫し、グレイヱンドに放つ。グレイヱンドは邪悪な笑みを浮かべながら光に包まれ、クレイから消滅していった。
PW18000➡PW11000+SH10000=21000
PW62000➡PW11000
ダメージチェック『
伊吹のダメージ4枚 グレイヱンドのダメージ6枚 勝者伊吹
伊吹が勝利を収めたことによって、一同は笑みを浮かべている。敗北したグレイヱンドのクランマークに強烈な痛みが発生する。
「ぬっ・・・ぐぅ・・・!」
その痛みによってグレイヱンドは顔をしかめる。
「んもー、ひやひやしましたよー。やり過ぎて彼を惑星クレイに送り返してしまうんじゃないかって。そうなったら、ファイトした意味がなくなっちゃいますからねー」
「そんなことはわかっている。手加減した」
(あれでなお手加減か・・・本気を出していなかったのは、お互いさまという訳か・・・面白い・・・)
伊吹の言葉を聞いたグレイヱンドは思わず歪んだ笑みを浮かべる。
「よく言いますよ。でもま、結果オーライということでよしとしましょう」
「・・・・・・」
レンの何気ない一言に伊吹は少しレンを睨む。その様子を見てアイチたちも思わず笑みを浮かべる。
「さあ・・・聞かせてもらおうか。貴様ら使徒の目論見を」
「よかろう・・・ただし・・・話すのは、我ではない」
グレイヱンドは腕に装着している腕輪の装置のスイッチを押す。スイッチを押した瞬間、腕輪から光が発せられ、ここにいる全員を包み込ませる。
☆
光が晴れた後、伊吹たちが立っているのは、惑星クレイのどこかの神殿だ。
「⁉なんだ⁉どうなってる⁉」
「ようこそ・・・我が主を奉る、古の神殿へ」
支部長たちが戸惑っていると、視線の先から声がし、その奥から、1人の青年が近づいてくる。その青年は、日比野アルテにディフライドしている、邪神司教ガスティールだった。
「我が名はガスティール。破壊と混沌を司りし神に崇める者」
ガスティールはダークイレギュラーズのクランマークを輝かせながら、伊吹たちに丁寧にあいさつをする。
「この男がガスティール・・・すでにディフライドを・・・」
伊吹はガスティールの後ろにある巨大な竜神の像に視線を移す。
「そしてあれが・・・破壊の竜神ギーゼ・・・」
「全てを滅ぼし、全てを無に帰す破壊の竜神ギーゼ・・・その復活の時が満ちようとしています・・・我ら11人の使徒の手によって・・・」
ガスティールの背後には、ギーゼの使徒たちが勢揃いしている。その人数、ガスティールを含め11人。
「そのために切り札は、すでに我らの手の内・・・」
「切り札だと?」
「・・・"ゼロスドラゴン"」
ガスティールは自身たちの切り札の名を口にした。
「世界よ、沈黙せよ!我らが神の滅びの前に!」
ガスティールがそう口にした瞬間、また一面光に包まれていった。
☆
伊吹たちが目を開けると、普及協会の会議室に戻っていた。会議室にはすでにグレイヱンドはいなかった。
「なんだったんだ今のは⁉」
「全部幻?ホログラムか」
伊吹たちが見せていたのは、腕輪型の装置による強力な幻のようだ。
「若水さんなら、これぐらいのことは・・・」
「まんまと出し抜かれちゃいましたねー。あの坊やに」
「見事にな」
「宣戦布告だな、これは」
「ああ」
「切り札・・・ゼロスドラゴン・・・いったい・・・」
ガスティールが残していった切り札について考えていると・・・
プルルル・・・
伊吹のスマホから着信が鳴り響く。着信者はタイヨウからだ。
「明日川?」
伊吹はスマホの通話に入る。
≪伊吹さん!大変です!クロノさんが・・・クロノさんが・・・≫
タイヨウが電話越しで現状を報告する。
「何⁉クロノが消えた⁉」
『!!?』
「クロノ君が⁉」
「嘘だろ⁉」
伊吹たちがファイトをやっている間に、クロノが消えてしまったという状況にこの場の全員が驚きを隠せずにいた。
☆
カオスブレイカーによって不気味な大穴に落ちたクロノとツネトはどこかに飛ばされたようだ。クロノは隣で気を失っているツネトを起こす。
「おい!ツネト!起きろ!おい、ツネト!」
「う・・・う~ん・・・クロノ?」
クロノの呼びかけによってツネトは目を覚ました。
「大丈夫か?」
「ああ・・・。・・・⁉はあああああ!!?」
ツネトが目を覚まし、辺りを見回すと、不気味な雰囲気を出している迷宮が視線に移る。
「ど・・・どこだよー⁉ここー⁉」
「わかんねぇよ・・・」
「どうなってんだよ⁉」
「だからわかんねぇって!俺だって突然落っことされ・・・」
状況がわからずにいると、混乱してるツネトはクロノの胸倉を掴む。
「まーた面倒なことに巻き込まれやがって!」
「うるせえ!」
クロノは自身の右手に何かついていることに気が付いた。ツネトもそのなにかに気が付いた。見たこともない印だ。
「お前、その手・・・」
クロノの手の謎の印にある6本の柱のようなものの1つが不気味に赤く光っている。
「これは・・・?」
クロノが真っ先に思いついたのは、ディフライダーが共通してついているクランマークだった。
(ディフライドの印・・・?でも、俺自身は何も感じてない・・・)
クロノは印を見て、ツネトの右手を掴み、手の甲を確認する。ツネトには印はついていなかった。
「お、おい!」
「・・・はぁ・・・お前は大丈夫みたいだな・・・」
「はぁ⁉」
クロノが安心していると、印は突然消えてしまった。
「あっ!消えたぞ!」
「えっ・・・?」
クロノは自身の手の甲を確認する。
「よくわかんねぇけど、こんなとこ、とっとと抜け出そうぜ」
「ああ。そうだな」
「仕方ないから、また助けて進ぜよう」
「頼りねぇし、むしろ足手まといだし」
「っだと~⁉」
「なんだよ~⁉」
クロノとツネトがいがみ合い、互いに笑みを浮かべ・・・
「よっしゃー!いくぜー!」
「おー!」
意気揚々と迷宮から脱出しようと前に進みだす。そんな中、クロノは印があった手を確認し、神妙な表情をする。
☆
夜、林間学校の行事で宿に泊まっているユイとアリスはノートパソコンを使って、遠隔通信を行ってパリにいるトコハ、カードキャピタルにいるカズマとタイヨウ、アン、カルとケイとで連絡を取りあっている。
『そんな⁉クロノが⁉』
『僕とカズマさん、アンさんが駆け付けた時には、もう・・・』
『ツネト君もクロノ君と助けようとして・・・一緒に・・・』
「マジかよ・・・」
ユイとアリスのスマホにはクロノから届いたメッセージがあった。真実を聞いて、ユイとアリスは互いに顔を合わせる。
「タイヨウ君、すぐにシオンと連絡を取ってほしいの。さっきからメッセージに何の返事もないし、連絡もつかないの」
『シオンさんが⁉』
画面越しにいるタイヨウはシオンと連絡を取ろうとスマホを取り出す。
『出ないのか?』
『はい・・・』
「シオン・・・」
シオンが電話に出ない状況にユイは心配が顔に出る。
『私、ちょっと様子を見てきます』
「ちょい待ち。アン1人でか?危ないからやめろ」
「そうだよ!もしアンにも何かあったら、私・・・」
『だったら俺も行く。それなら文句ねぇだろ?』
「まだちょい心配だね・・・シンさんもいるなら、一緒に・・・」
『わかった』
「それなら・・・お願いね・・・」
シオンのことをカズマたちに任せ、その後も連絡を取りあっているユイとアリス。
そんなことをやっている中、メガネをかけ、白衣を着こんだ金髪の女性が宿の外からかなり遠い位置から宿を見下ろしている。
「うふふふ・・・これで任務完了・・・」
女性の背後には、宮地女子高生が顔を俯かせている。その手には、クランマークが不気味に輝いている。恐らく、この様子からして、彼女もギーゼの使徒の1人あるのは明らかだ。
「この際だからもう1つ・・・」
白衣の女性は写真を取り出す。その写真にはユイが映っていた。
「・・・ま、これは晩餐が終わってからでも遅くないか」
白衣の女性は気が変わったように写真をポケットに入れ直す。
「せいぜい晩餐を楽しみなさいな・・・"ギーゼの器候補"さん」
白衣の女性は笑みを浮かべている。その手の甲には、エンジェルフェザーのクランマークが不気味に輝いていたのであった。
to be continued…
支部長「しっかし驚いたねぇ~。まさかギーゼの使徒が本部に乗り込んでくるとは」
マモル「伊吹君がファイトに勝ったとはいえ、敵の思惑通り、事を運ばれてしまいました」
支部長「まったく厄介な連中だ」
マモル「彼らが持つ切り札、ゼロスドラゴン・・・それも気がかりです」
支部長「困ったもんだ。悪い予感しかしないよぉ」
TURN212「蒼波元帥ヴァレオス」