さて、今回はサブタイトルの通り、ギーゼ様信者であるあの元帥が登場します。
それではどうぞ!
500年前の惑星クレイで行われた星の運命をかけた壮絶なる戦い。ギーゼ率いるギーゼ陣営とメサイア率いる光の戦士たちによる激しい戦いが繰り広げられている。その戦いの中で、偉大なる海軍元帥と光輝の剣を振るう勇敢なる剣士の戦いに決着がついた。光輝の剣によって、海軍元帥は敗れてしまう。倒れ行きながら元帥は主であるギーゼに視線を向ける。
「我が主が・・・!」
ギーゼは光の戦士たちの活躍によって、雲の中に沈みゆき、永遠の封印を施された。
「フィデス・・・!!」
元帥はそのきっかけの1つとなった剣士、フィデスを憎々し気に睨みながら共に封印されていく。
そして封印された海軍元帥は、長きにわたって、現代に蘇り、クレイとよく似た惑星、地球に降り立つのであった。
TURN212「蒼波元帥ヴァレオス」
クロノがカオスブレイカーとファイト、グレイヱンドが普及協会を襲撃している同じ時間、綺場家の本家、光輝の剣フィデスを保管している蔵にシオンと岩倉が訪れる。
「シオン様、なぜここに・・・?」
「呼ばれた気がしたんだ、フィデスに・・・」
岩倉の疑問にシオンはそう答え、光輝の剣を取り出す。
「綺場家に代々受け継がれてきた光輝の剣フィデス・・・正しき者が悪しき者を打ち倒す・・・心の弱き者を助ける、志の象徴。もしフィデスが惑星クレイから来たものだとしたら、ディフライダーと何か関係が?」
シオンは光輝の剣を手に取り、ディフライドとの関係性に疑問を抱いた時・・・
「ここだったのか」
「「!」」
蔵の入り口から男の声がした。シオンと岩倉が振り返ってみると、そこには軍服のような白いコートを着た青髪の青年が剣を持って立っていた。
「どなたですか?警備は何を・・・」
青年の足元、いや、庭の至る所には青年によって倒された警備員が倒れこんでいる。
「「!!」」
「フィデスは消えなければならない・・・この世から、永遠に」
青年の手にはアクアフォースのクランマークが輝く。その瞬間、青年とは違う人物の面影が映し出された。
「!フィデスが狙いなのか!」
「フィデスの継承者・・・邪魔をするならお前も消す。消えろフィデス!!」
青年はシオンに接近し、剣を振り下ろす。シオンはそれを光輝の剣で受け止める。刃物と刃物の音が鳴り響き、青年が振り下ろした剣が光輝の剣によって折られる。
「シオン様!」
「やはり武器の差か・・・」
青年は使えなくなった剣をその場に捨てる。シオンは青年に近づき、光輝の剣をつきつける。
「何を企んでいる?なぜフィデスを狙う?」
「我が主のためだ」
「主?ガスティールのことか?」
「ガスティールは我々の指導者。我が主として頂くのはただ1人・・・ギーゼ様」
「ギーゼ・・・あなたたち使徒が復活を企んでいる破壊の神か!」
青年は光輝の剣の刃物を掴み、強く握りしめる。それには当然、青年の手に血がにじみ出る。
「お前にはわからないだろう・・・ギーゼ様の素晴らしさが・・・」
青年にディフライドしているユニットが言うにはこうだ。かつてそのユニットはメガラニカに現れたギーゼにたった1人で挑もうとした。だが、ギーゼの圧倒的の力の前に、ユニットは武器を失い、片目を失うどころでは止まらない。自分の領地である海が全て、ギーゼによって干からびさせたのである。ユニットの目の前にいるのは、圧倒的な力を持つギーゼのみ。その時にユニットは悟った。いいや、悟ってしまったのだ。"すがるべきものは目の前の絶対的存在なのである"と。
「ギーゼ様の力の前では全てが無に帰す。従う以外道はない。ギーゼ様が破滅をお望みならば、その意に従うべきだ」
青年は剣を掴んだ手を包帯で巻き上げ、血の止血をする。
「だがなぜフィデスを?」
「答えはここにある」
青年は自身の懐からデッキを取り出し、シオンに突きつける。
「これでフィデスを消滅させる。ファイトだ」
青年からのファイトの申し込みにシオンは迷うことなくそのファイトを了承する。
「その勝負、受けよう」
シオンと青年は蔵から外に出る。青年がファイト台を出現させ、ファイトの準備を進める。シオンは光輝の剣を地面に突き刺した後で、ファイトの準備を行う。岩倉はファイトを見守る。
「ファイトに勝ち、ディフライドしているユニットをクレイに返す。それがあなたたちの計画を阻止し、フィデスを守ることになる」
ファイトの準備を整え、シオンは青年に顔を向ける。
「あなたの名前は?」
「アクアフォース元帥、ヴァレオス」
「ヴァレオス・・・」
青年、海津ルウガにディフライドしているユニット、蒼波元帥ヴァレオスは静かに名を明かす。ヴァレオスも準備を整えたところで、フィデスを賭けたファイトが始まる。
「「スタンドアップ・ザ(Z)・ヴァンガード!!」」
「練磨の騎士アレクトス!」
「蒼波新兵コスティ!」
練磨の騎士アレクトス PW5000
蒼波新兵コスティ PW5000
「僕の先攻だ。ドロー。ライド!敬忠の騎士ディオティウス!アレクトスは移動!ターンエンド」
敬忠の騎士ディオティウス PW7000
R ディオティウス R
R R アレクトス シオンの手札5枚 山札43枚
「私のターン。ドロー。蒼波兵長ベラギオスにライド。コスティは移動」
蒼波兵長ベラギオス PW7000
R ベラギオス R
R コスティ R
「コスティのブースト、ベラギオスでヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
「ドライブチェック『蒼波兵ブルーギル・トルーパー(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」
「ダメージチェック『ナイト・オブ・ツインソード』」
「ターンエンドだ」
PW12000➡PW7000 ヴァレオスの手札7枚 山札41枚 シオンのダメージ1枚
「僕のターン。ドロー。ライド!督励の騎士アルビオン!夢の運び手べレヌスをコール!」
督励の騎士アルビオン PW9000
夢の運び手べレヌス(☆) PW4000
R アルビオン べレヌス
R R アレクトス
「アレクトスのブースト、べレヌスでヴァンガードにアタック!」
「ガード『蒼波兵ブルーギル・トルーパー(引)』」
「アルビオンでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『エスコート・イーグル』」
「ダメージチェック『蒼波竜サブマージ・ドラゴン』」
「ターンエンド」
PW9000➡PW7000+SH5000=12000
PW9000➡PW7000 シオンの手札5枚 山札40枚 ヴァレオスのダメージ1枚
「私のスタンド&ドロー。ライド。蒼波水将ガレアス」
蒼波水将ガレアス PW9000
R ガレアス R
R コスティ R
「コスティのブースト、ガレアスでヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
「ドライブチェック『蒼波水将イアソン』」
「ダメージチェック『ダマスカスの支援術士』」
「ターンエンド」
PW14000➡PW9000 ヴァレオスの手札7枚 山札38枚 シオンのダメージ2枚
「(まだ仕掛けてこない・・・ならば!)
僕のスタンド&ドロー!ライド!君臨せよ!我が新たなる剣!天命の騎士アルトマイル!!」
天命の騎士アルトマイル PW11000
「それがお前の分身か」
「エスコート・イーグルをコール!」
エスコート・イーグル PW9000
エスコート アルトマイル べレヌス
R R アレクトス
「エスコートでヴァンガードにアタック!」
「ガード『蒼波兵ツインヘッド・シャーク(醒)』」
「アレクトスのブースト、べレヌスでヴァンガードにアタック!」
「ガード『蒼波兵スコープ・セイラー』」
「アルトマイルでヴァンガードにアタック!
べレヌスのスキル!ヴァンガードがアルトマイルなら、このユニットをソウルへ!1枚ドロー!アルトマイルにパワープラス5000!」
「ノーガード」
「ツインドライブ『天命の騎士アルトマイル』セカンドチェック『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全て、アルトマイルに!」
アルトマイル(シオン)は海の遺跡にある柱に飛び移りながらガレアス(ルウガ)に接近し、光剣で斬撃を繰り出す。攻撃を喰らったガレアス(ルウガ)は海の上に立ち、態勢を整える。
「ダメージチェック『蒼波竜アーセナルフリート・ドラゴン』セカンドチェック『蒼波兵ブルーギル・トルーパー(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」
「ターンエンド」
PW9000➡PW9000+SH10000=19000
PW9000➡PW9000+SH5000=14000
PW16000(+5000)➡PW9000(+5000) シオンの手札7枚 山札35枚 ヴァレオスのダメージ3枚
「私を倒したくばフィデスを使うことだ」
「よほどフィデスが好きらしいね」
「クレイに生きる我らは決して忘れることはない」
ヴァレオスがそう口にした瞬間、シオンをあるイメージの中に引きこませる。
☆
シオンが目を覚めるとそこには、惑星クレイが映っていた。
「惑星クレイ・・・?」
「かつて、ギーゼ様と我々使徒は世界を滅亡寸前まで追い込んだ」
視界はさらに変わり、世界を滅亡寸前へと追い込んだ大戦争、大厄災の光景が映し出された。その中には強大な力を持った6体の竜の姿があった。
「我らの力となったのが6体の"ゼロスドラゴン"」
「ゼロスドラゴン?」
「エレメンタルの塊からギーゼ様が生みだせし、最強のドラゴン。・・・だが愚かなことに、我らに刃向かおうとするものが現れた」
ギーゼ陣営が世界を破滅させようとしたその時、メサイアが現れ、初代剣聖フィデスを筆頭に光の戦士たちがギーゼ陣営と激闘を繰り広げた。
「それが創世神メサイアとそれに与する者達。ギーゼ様は破壊と混沌、メサイアは創世と秩序を司る対局の存在故・・・」
この戦いにヴァレオスもギーゼ陣営として参戦しており、ヴァレオスはメサイア陣営の初代剣聖フィデスと激闘を繰り広げた。そして、戦いに勝利を収めたのはフィデスだった。
「私がフィデスに負けたことをきっかけに・・・我が軍は力を失い、ギーゼ様は封印されてしまった」
ヴァレオスはフィデスに負けたことにより、ギーゼ封印のきっかけとなり、アクアフォースも封印されてしまうことになってしまい、そのことに責任を感じている。
☆
「全ての責任は私にある。光輝の剣フィデス・・・ただ一振りの剣のために・・・!」
ヴァレオスの口調には、確かながらにフィデスに対する憎しみが込められている。
「憎しみ・・・それでフィデスを狙うのか」
「勘違いするな。事は私怨などではない。我が主ギーゼ様のためだ。ギーゼ様に危険を齎す存在・・・フィデスを消し去る!!」
ヴァレオスは憎しみはあれど、ギーゼのためにそれは捨て去り、フィデスを消滅させようと自分のターンに移る。
「ライド!轟け!尽きることなき蒼き覇道!蒼波元帥ヴァレオス!!」
蒼波元帥ヴァレオス PW11000
「これがヴァレオス・・・本来のあなたか・・・!」
「見よ、我がアクアフォースの力を」
ジェネレーションゾーン コスト『蒼波水将イアソン』グレード3
「破滅を呼ぶ蒼の衝撃!!ストライドジェネレーション!!!!蒼波師竜フラッドハザード・ドラゴン!!!!」
蒼波師竜フラッドハザード・ドラゴン PW26000 ハーツ『蒼波元帥ヴァレオス』
「フラッドハザード・・・ドラゴン・・・」
「
「くっ・・・そんな・・・!」
「ダメージトリガーが出たとしても、パワーは上昇されない・・・しかも相手は連続攻撃を得意とするアクアフォース・・・シオン様・・・」
「絶対正義の無敵艦隊アクアフォースは私が作り上げた。お前たちの知ってるアクアフォースとは格が違う!!」
「くっ・・・」
「ガレアス、ベラギオス、蒼波水将ルキアノスをコール」
蒼波水将ルキアノス PW9000
ルキアノス フラッドハザード ガレアス
R R ベラギオス
「ベラギオスのブースト、ガレアスでヴァンガードにアタック。
ガレアスの
第1のスキル。このターンで1回目のアタックであれば、ガレアスはスタンド」
「ガード!『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』」
「スタンドしたガレアスでエスコートにアタック」
「ガード!『ダマスカスの支援術士』」
「絶望の深海に響け!死の蒼き咆哮!蒼波師竜フラッドハザード・ドラゴンでヴァンガードにアタック!
ガレアスの第2のスキル。ヴァンガードがアタックした時スタンド。パワープラス2000」
「1体のユニットが、3回の攻撃を⁉」
「くっ、ノーガード!」
「トリプルドライブ『蒼波兵ブルーギル・トルーパー(引)』ドロートリガー。パワーはルキアノスに。セカンドチェック『蒼波竜サブマージ・ドラゴン』サードチェック『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』クリティカルトリガー。効果は全てフラッドハザード・ドラゴンに!」
フラッドハザードは両肩に装備してあるビームバズーカをアルトマイル(シオン)に向けて放った。アルトマイル(シオン)はビームバズーカに直撃し、足場から落ちていく。だが体制を整え、近くの柱に飛び移り、足場として着地した。
「くっ・・・ダメージチェック『要撃の騎士レドン』セカンドチェック『希望の守り手』」
「ルキアノスでヴァンガードにアタック!」
「インターセプト!『エスコート・イーグル』」
「蒼波のリアガードによる4回目のアタック終了時、フラッドハザードのスキル発動。カウンターブラスト。手札を2枚捨て、Gゾーンのフラッドハザードを表に。フラッドハザードをスタンド。ドライブマイナス3。
ベラギオスのスキル。蒼波のヴァンガードがスタンドした時、自らをスタンド!」
「なんという波状攻撃!」
「ベラギオスのブースト、ガレアスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『バーニングメイン・ライオン(☆)』クリティカルトリガー。効果は全てアルトマイルに」
「だがパワーは11000に固定されたまま!コスティのブースト、蒼波師竜フラッドハザード・ドラゴンでヴァンガードにアタック!これで終わりだ!」
「シオン様!」
「ジェネレーションガード!!神衛聖騎士イグレイン!!」
ジェネレーションゾーン コスト『ますくがる(治)』
神衛聖騎士イグレイン SH15000
「スキル発動!ヴァンガードがアルトマイルなら、ソウルブラスト『敬忠の騎士ディオティウス』シールドプラス10000!さらにガード!『敬忠の騎士ディオティウス』」
フラッドハザードは再び起き上がり、2つのビームバズーカの隣に装備してある2つの3連装砲をアルトマイル(シオン)に放つ。そうはさせまいと未来からイグレインが現れ、ディオティウスと共に3連装砲を全て凌ぎきる。
「凌いだか・・・ターンエンド」
PW16000➡PW11000+SH10000=21000
PW9000➡PW9000+SH5000=14000
PW26000➡PW11000
PW14000➡PW11000+SH5000=16000
PW18000➡PW11000
PW36000➡PW11000+SH30000=41000 ヴァレオスの手札3枚 山札31枚 シオンのダメージ5枚
「1ターンに6度のアタックとは・・・!」
「これがヴァレオスのアクアフォース・・・!」
「フィデス消滅へのカウントダウンが始まった」
「その時計、僕が止めてみせる」
「我らの計画は止められない。すでにゼロスドラゴンを手に入れた!」
「ゼロスドラゴン・・・」
「メサイアにより封印されたゼロスドラゴンは初代剣聖フィデスにより、手に届かぬこの世界に送った。だが我々はディフライドすることにより、この世界に来られるようになった・・・新導クロノという特異点のおかげでな」
ヴァレオスの持つGユニットの中にただ1つだけ、隠しきれていない禍々しきオーラが放たれている。
「まさか・・・それが・・・」
「復活するギーゼ様の手足となる6体のゼロスドラゴンは世界を破壊する」
シオンは綺場家代々伝わる光輝の剣フィデスを一目見る。
(光輝の剣フィデスは、こんな時に備えて、光輝の剣を綺場の先祖に託したのか・・・。ならば、それに応えよう!)
シオンは決意を宿し、再びヴァレオスに視線を向ける。
「ヴァレオス!フィデスにもう1度あなたを倒す!そしてギーゼ復活を阻止する!!
アルトマイルのスキル!天命の騎士アルトマイルのスキル!ライドフェイズ開始時、手札から要撃の騎士レドンをスペリオルコール!パワープラス4000!」
要撃の騎士レドン PW9000
「さらに、レドンのスキル!スペリオルコールされた時、ヴァンガードがアルトマイルなら、自身にパワープラス3000!ジェネレーションゾーン解放!!」
ジェネレーションゾーン コスト『天命の騎士アルトマイル』グレード3
「正しき者よ、その輝きを持って全てを打ち倒せ!!ストライド・ザ・ジェネレーション!!!!光輝の剣フィデス!!!!」
光輝の剣フィデス PW26000 ハーツ『天命の騎士アルトマイル』
「フィデス・・・」
「人類の正義の窮地だ。未来の為、力を貸してくれ、フィデス。
ダマスカスの支援術士 PW7000
「フィデスのスキル!Gゾーンのルミナスホープを表に!手札を1枚捨てる!山札からグレード2のカードをコールできる!反攻の騎士スレイマンをスペリオルコール!」
反攻の騎士スレイマン PW9000
「フィデスはスキルを獲得!スレイマンが
レドン フィデス スレイマン
支援術士 R アレクトス
「アレクトスの
レドンの
スレイマンの
「インターセプト!『蒼波水将ガレアス』『蒼波水将ルキアノス』」
「スレイマンでヴァンガードにアタック!
スレイマンの
「ガード『蒼波竜サブマージ・ドラゴン』」
「ダマスカスの支援術士のブースト、アルビオンでヴァンガードにアタック!
アルビオンの
レドンのスキル!パワープラス3000!
レドンの
「ジェネレーションガード!!蒼波鎧将ガルフィリア!!」
ジェネレーションゾーン コスト『蒼波工兵リフィット・セイラー(治)』
蒼波鎧将ガルフィリア SH15000
「3回目のアタックによりスキル発動!シールドプラス5000!」
「くっ・・・フィデス・・・未来を守るため、僕に力を・・・フィデス!!フィデスでヴァンガードにアタック!
フィデスの
「ノーガード」
「トリプルドライブ『エスコート・イーグル』セカンドチェック『逆風の騎士セリム』サードチェック『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』クリティカルトリガー!パワーはレドンに、クリティカルはフィデスに!未来は、僕が守る!!」
フィデス(シオン)足場から飛び出し、ヴァレオス(ルウガ)に向かい光輝の剣を振るった。斬撃を喰らったヴァレオス(ルウガ)は海に着地し、失望ともいえるような表情をする。
「ダメージチェック『蒼波兵ツインヘッド・シャーク(醒)』スタンドトリガー。コスティをスタンド、パワーはヴァレオスに。セカンドチェック『蒼波水将フォイヴォス』」
「ダメージ5!シオン様!」
「・・・・・・」
「レドンでヴァンガードにアタック!」
「ガード『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』」
「くっ・・・ターンエンド。ダマスカスの支援術士の
PW17000➡PW11000+SH10000=21000
PW15000➡PW11000+SH5000=16000
PW23000➡PW11000+SH20000=31000
PW34000➡PW11000(+5000)
PW22000➡PW16000+SH10000=26000 シオンの手札5枚 山札22枚 ヴァレオスのダメージ5枚(裏2枚)
「届かなかった・・・!」
「フィデスを出してこの程度か・・・。風を読み、波を読み、時を読む。それができなかったお前には死、あるのみ」
「くっ・・・!」
「長い雌伏の時を経て、ここに、ギーゼ様復活の狼煙を上げる!!」
ヴァレオスがそう口にした瞬間、Gゾーンの1枚のカードが今までないほどの禍々しきオーラを放つ。
「スタンド&ドロー。・・・潮が満ち、時が来た。ヴァンガードと同じカードをコストに」
ジェネレーションゾーン コスト『蒼波元帥ヴァレオス』
「ゼロスドラゴンはファイトによって降臨する!だがそれには、全てを賭けなければならない!!」
「・・・っ」
「この状態でファイトに敗北すれば、私のジェネレーションゾーンのカードは全て消失、二度と戻らない。それはファイターとユニットが、共に紡ぐ未来の可能性が全て失われることを意味する!」
「それが・・・」
「我が未来を喰らい顕現せよ!!!メガラニカのゼロスドラゴン!!!アルティメットストライド!!!!!」
海底遺跡の海の中心に、巨大な渦潮が発生する。ヴァレオス(ルウガ)はその中に飛び込んだ。渦潮はさらに大きくなっていく。そして、渦潮の中より、ギーゼが生み出した禁断の破壊生物兵器の1体が降臨してしまった。
「絶海のゼロスドラゴンメギド!!!!!」
絶海のゼロスドラゴンメギド PW36000 ハーツ『蒼波元帥ヴァレオス』
「ゼロスドラゴンメギド・・・!何というパワーだ!」
「メギドのスキル。カウンターブラスト(2)。手札とドロップゾーンから5体スペリオルコール!ガレアス、ガレアス、ルキアノス、イアソン、ヴァレオス!!5体全てにパワープラス5000!」
蒼波水将イアソン PW11000
「1度に5体も⁉」
「ルキアノスのスキル。カウンターブラスト(蒼波)。蒼波のグレード3以上のヴァンガードがいれば、パワープラス2000」
イアソン メギド ヴァレオス
ガレアス ガレアス ルキアノス
「イアソンでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』」
「メギドのスキル発動。アタック終了時に他のリアガードと位置を交換。イアソンとルキアノスを交換」
「位置を交換⁉」
「ということは、6回⁉いや、それ以上の攻撃も・・・」
「絶望に震え。ルキアノスでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『夢の運び手べレヌス(☆)』」
「ルキアノスの
「ガード!『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』」
「ルキアノスと真ん中のガレアスの位置を交換!ガレアスでヴァンガードにアタック!」
「インターセプト!『要撃の騎士レドン』」
「前後列のガレアスの位置を交換!アルビオンにアタック!」
「ノーガード!」
「敗北の全責任を負うべきこの私に与えられたフィデス破壊の機会・・・ギーゼ様に捧げるは勝利以外にない。ヴァレオスでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『エスコート・イーグル』
エスコートの
「フィデス・・・お前が眠りにつくターンだ・・・永遠にな」
「くっ・・・」
「ヴァンガードにアタック。蒼き鱗震えし時、下される生と死の審判!絶海のゼロスドラゴンメギド!!」
シオンの手札は1枚しかない。この状況では、メギドの攻撃は防げない。
「ノーガード・・・っ」
「トリプルドライブ『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』クリティカルトリガー。効果の全てをメギドに。セカンドチェック『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』クリティカルトリガー!効果の全てメギドに!サードチェック『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』クリティカルトリガー!!全てを絶海のゼロスドラゴンメギドに!!」
「そんな・・・!」
「この瞬間をどれほど待ちわびたことか・・・その身をもって知るがいい!!滅せよフィデス!!」
メギドは意のままに操っている複数のレーザーピットをアルトマイル(シオン)に向けて失政発射する。アルトマイル(シオン)に攻撃が当たるだけでなく、足場までもが崩されてしまう。
「うわあああああああああああ!!!!」
メギドによって海が削られ、明けらた大穴にアルトマイル(シオン)は力なく、暗き大穴の中に落っこちていってしまった。
PW16000➡PW11000+SH10000=21000
PW16000➡PW11000+SH10000=21000
PW16000➡PW11000+SH10000=21000
PW14000➡PW11000+SH5000=16000
PW14000➡PW9000
PW16000➡PW11000+SH10000=21000
PW36000(+15000)➡PW11000
ダメージチェック『天命の騎士アルトマイル』
シオンのダメージ6枚 ヴァレオスのダメージ5枚 勝者ヴァレオス
「かつて世界を救った光輝の剣フィデスの継承者は
ヴァレオスが拳を握りしめ、掲げるとアクアフォースのクランマークが輝きだした。
「世界よ、沈黙せよ・・・絶海のゼロスドラゴンメギド!!!」
ヴァレオスが拳をメギドのカードに叩きつけると、大地が揺るがし、地震が起きる。
「!!」
「シオン様!危険です!」
地震が起き、大地が割れていく。大地の割れた個所に大量の水が渦潮のように吹き出している。吹きだした渦潮が晴れると、なんと、カードとして使われていた絶海のゼロスドラゴンメギドは実物として現れたのだ。
「まさか・・・」
信じられない光景にシオンが唖然としていると、光輝の剣が突き刺してあった地面が割れ、シオンと岩倉がいる地面と離れてしまう。
「ああ!」
それを見たシオンは光輝の剣に駆け寄ろうとする。
「シオン様・・・ぐお!!」
岩倉がシオンを止めようとすると、割れた地面の破片が岩となって岩倉に直撃する。岩倉は当たり所が悪かったのか、直撃して気を失う。
「岩倉!!」
今の光景を目の当たりにしたシオンは岩倉に駆け付けようとした瞬間、すぐ後ろにあった割れた地面がさらに割れ、土砂崩れとなり、土砂がシオンを襲った。土砂に巻き込まれたシオンは身動きが取れなくなってしまった。
「ぐっ・・・ヴァレオス・・・」
ヴァレオスはシオンに気を止めず、光輝の剣を地面から抜き出す。
「はあああ!!!」
ヴァレオスは光輝の剣を空に向けて放り投げる。そしてメギドは光輝の剣に視線を向け、レーザーピットを操り、光輝の剣にレーザーを放った。
パキイイイイン!!
「あああ!!!」
メギドによるレーザーによって光輝の剣は粉々に砕け散ってしまった。
「フィデス・・・正しき者の・・・象徴が・・・」
シオンは視線がかすみながら、光輝の剣のかけらに手を伸ばす。
「フィデス・・・」
剣のかけらに触れること敵わず、シオンは気を失ってしまう。
「フィデス完全消滅。これでギーゼ様復活の障害は完全に取り除かれた」
そう言ったヴァレオスの足元に何かが弱々しく輝きを放っている。それは光輝の剣の破片だった。
「悪あがきを・・・!」
ヴァレオスは容赦なくその破片を足で砕き、輝きを完全に失わせる。それと同時にメギドはGユニットカードに戻り、ヴァレオスの下に落ちていく。メギドを手に取ったヴァレオスは任務を果たし、綺場家から去っていく。
☆
夜、林間学校の行事で宿に泊まっていたユイとアリスがノートパソコンによる遠隔通信を切った後、明日に備えて寝ようとした時、ユイのスマホから着信が鳴る。アンからの通話だ。ユイはアンからの電話に出る。そして、アンが電話越しで綺場家の現在の状況を隠さずに報告する。
「ウソ・・・シオンが・・・?」
ユイは事情を聞いて表情が絶望に染まっていく。アンの話を1つ1つ聞いていくが、状況が状況なので、ほとんど頭に入らなかった。通話を切った後、ユイは元気なくベッドに座り込む。
「綺場、どうだったって?」
「・・・・・・」
アリスが尋ねると、ユイはアンから聞いたことをそのままアリスに伝える。
「そんなことができるのって・・・使徒だけ・・・だよね。あいつら、無茶苦茶すぎる・・・」
「・・・・・・」
ユイは顔を俯かせながら拳をぎゅっと握りしめる。
「・・・今から帰ろうなんてバカな考え起こさないでよ?外は夜だし、1人でうろうろしてたら使徒につけられるかもしれない。第一、ここから綺場家までどこまで距離があると思う?どうせ明日には帰るんだし・・・それまで待ちなって」
「・・・うん。わかってる。ごめん、心配かけて」
気を使っているアリスにユイは笑みを浮かべる。
「クロノはどこかに連れ去られて、シオンまでやられた!このまま放っておくことなんてできない!私にできることなんて、たかが知れてるけど・・・やられっぱなしにはさせない!できることは全力でやる!!」
ユイは現状を受け止めつつ、希望を捨てずに力強い決意を抱く。それを見たアリスはその頼もしさに笑みを浮かべた。
そして宿の屋上、メガネをかけ、白衣を着こんだ金髪の女性は1人語りをしている。
「道化が特異点を迷宮に送り込み、異形者は教会に宣戦布告、そして元帥は剣聖の消滅・・・ふふふ・・・何もかも順調・・・」
白衣の女性は愉快そうに笑いながら空を見上げる。
「明日も忙しくなる・・・楽しみだわ・・・ふふふふふ・・・」
白衣の女性は両手を広げ、また愉快そうに笑う。その手にはまた、エンジェルフェザーのクランマークが輝きだしたのであった。
to be continued…
ヴァレオス「ゼロスドラゴンの超絶なる力により、フィデスは消滅した。もはやギーゼ様復活の邪魔になるものは存在しない」
ガスティール「ヴァレオス、あなたのギーゼ様への中信、しかとみせてもらいました」
ヴァレオス「ガスティール猊下、次なる作戦は」
ガスティール「我らの計画の最大の貢献者にして、協力者のご挨拶へと行きましょう」
ヴァレオス「ギーゼ様の望みのままに」
ガスティール「世界よ、沈黙せよ」
2人「我らが神の滅びの前に」
TURN213「