さて、今回は新たな使徒が登場します。ファイトの行方は果たして・・・。
それではどうぞ!
カオスブレイカーの手によって謎の迷宮に落とされてしまったクロノと、それに巻き込まれたツネトは迷宮の脱出を試みようとしたが、どこに行っても同じ場所に戻されてしまい、途方に暮れていた時、2人の前に現れたのは、日比野アルテにディフライドしている、邪神司教ガスティール。この迷宮から脱出する方法は命を落とすか、その身をギーゼに捧げるかの2択だとガスティールは2人にそう宣言した。
「ディフライダー!使徒ってやつか!」
「え?」
何の事情も知らないツネトは首を傾げている。
「俺たちをどうするつもりだ!!」
クロノの問いかけと共にガスティールは拳を突き付ける。その瞬間、迷宮は古代神殿へと一瞬で変化していった。そして、ガスティールの後ろには、封印され、像のようになったギーゼの姿があった。
「うおわぁ⁉」
「これは・・・」
「我が名は邪神司教ガスティール。破壊の竜神ギーゼ様の使徒であり、それらを統べる者」
場所が変わり、戸惑いを見せるクロノとツネトに、ガスティールは丁寧に自己紹介を行った。
TURN215「ゼロスドラゴン」
「お前らの目的は何なんだ⁉」
クロノは声を荒げながらガスティールを含む使徒たちの目論見を聞きだす。ガスティールは包み隠さず話す。
「我らの望みは唯一・・・全てを滅する者!!虚無の化身にして、破壊と混沌を司りし我が主・・・ギーゼ様の降臨に、他なりません!!!」
ギーゼ復活の話の際、ガスティールは狂気の歓喜ともいえる表情をしている。それに対してクロノとツネトは少しいビビってしまう。
「そのためにもぜひ、あなたの力をお借りしたく・・・こうしてまかり越した次第です」
ガスティールは途端に冷静になり、クロノに深々とお辞儀をする。
パチンッ!
そして、ガスティールが指を鳴らすと、古代神殿から今度は映画館のような場所へと変化していった。
「えっ!!?」
「どこ⁉ここ⁉」
クロノとツネトが戸惑っていると、映写室の方から映写機が動き出し、スクリーンに映像が映し出されていく。
「ギーゼ様の器たりえるのは・・・その力に耐えるだけの強きファイター・・・すなわち、"ディフライダーに勝利した者"」
「!!」
「しかしディフライドとは本来、イメージの強い絆で結ばれたユニットと人間の間にしか成しえない」
ディフライドが強い絆で結ばれた人間とユニットでしかできないのであれば、ギーゼはそれに当てはまらないのでディフライドは不可能と思われる。ガスティールが口にするある方法をやること以外は。
「ならばその絆を・・・破壊すればいい」
「!!?」
「そのために作り上げられたのが・・・この魂の牢獄レリクスなのです」
ギーゼをディフライドさせるために、人間とユニットの絆を壊すための場所が、今クロノとツネトがいる迷宮・・・魂の牢獄レリクスなのだ。
☆
一方その頃、宮地学園中等部の授業を全て終え、家に向かう帰路を歩いているタイヨウは心配そうな表情をしている。行方不明になったクロノを思えばそうなるだろう。
「クロノさん・・・大丈夫かな・・・」
タイヨウがそう考えていると、一緒に帰路を歩いていた水色髪の宮地学園中東部の男子生徒が話しかけてきた。
「あーあ。しけた顔しやがって。またあいつのこと考えてんのか?」
「ヒロキ君・・・」
その男子生徒は江西サトルと佐倉スバルと同じく、かつては明神リューズ率いるカンパニーに所属していた守山ヒロキである。
「たく、あのぐるぐる頭・・・なーんでそこで勝てないのかねぇ?勝てば送り返せたんだろ?」
ヒロキもディフライダーの情報はある程度共有していたのでだいたいは知っていた。
「ま、そんな簡単にくたばるような奴じゃないから心配すんなって!」
「・・・うん!」
ヒロキは以前と比べて人に気遣いをしてくれているあたり、だいぶ変わったといえよう。そのヒロキの気遣いにタイヨウは元気を取り戻す。
「それより、お前も狙われるかもしれないんだろ?家まで送ってやるよ」
「ありがとう」
「来年は、俺とお前が
「ふふふ・・・でも、まだチーム決めてないんだけど・・・」
「な、何言ってんだ!チームを優勝へと導く、頼りになる仲間だぞ⁉そんなの俺しかいねぇだろ?俺しか~」
「ははは・・・」
タイヨウとヒロキが中学生らしい何気ない会話をしているあたり、平和に過ごせているのであろう。
「明日川タイヨウ君だね?」
だがその平和も、1人の女子高生によって崩されてしまう。身長はタイヨウたちと大差ない中学生ぐらい、紫色のツインテール、そして両手には包帯を巻いている宮地学園高等部の女子高生だ。
「?誰?」
「ギーゼの使徒、グランブルーお化け海賊団リーダー・・・でめとりあ」
「!!ということは、あなたがシオンさんを襲った人の仲間・・・!」
「ええっ⁉」
ギーゼの使徒が自分たちの目の前に現れたことによってタイヨウとヒロキは驚愕する。
「君はギーゼの器候補に選ばれたの。だから私とファイトしよ♪」
女子高生はタイヨウに自身のデッキを突き付ける。タイヨウは伊吹たちに現状を知らせようとスマホを取り出そうとすると・・・。
「余計なことしちゃダーメ♪」
「!!」
「新導クロノ君は私たちの手のうちにあるよ。その意味がわかるよね?」
「くっ・・・」
クロノを人質に取られ、選択を余儀なくされてしまうタイヨウ。
「心優しいお姉さん約束してあげる♪もし私に勝てたらクロノ君は返してあげるから♪」
女子高生、ベル・マリネッタにディフライドしているお化けのリーダーでめとりあはファイト台を出現させ、ファイトできる環境を作り上げる。ファイトを余儀なくされたタイヨウはデッキを設置し、自分のデッキをファイト台に設置するのであった。
☆
魂の牢獄レリクスにいるクロノはクレイのユニットとの絆を断ち切ることに対して、驚愕が混じりながらも怒りをあらわにしている。
「ユニットとファイターの絆を断ち切るだと!!?」
「レリクスに堕ちた器候補は徐々に、その分身たる惑星クレイとの絆を蝕われていく」
ガスティールがそう言った瞬間、クロノの利き手に、またも紋章が浮かび上がってくる。変わらずに2つの柱は不気味に輝いている。
「うわ・・・またかよ⁉」
「それこそ、私が主より授かった呪いの力・・・そしてそれを現実に作用させるのがこのレリクス」
ガスティールはスクリーンの前に移動していく。スクリーンには若水ソウスケにディフライドしているダークフェイスが映し出される。
「使徒、ダークフェイスのディフライドせし人間の技術が思わぬところで役立ちました」
「あれ?どっかで・・・。明神リューズの科学者?」
ツネト自身、若水とファイトしたことがあるので、その姿はおぼろげながらも覚えていた。
「あなたに刻まれた紋章はギーゼ様の器である印・・・それが完成した時、あなたは分身たるユニットとの絆を完全に断ち切られ・・・我が主を宿すことが可能になる」
ガスティールはクロノは深々とお辞儀をし、とんでもないことを言い放った。
「あなたが・・・ギーゼ様そのものになるのです」
「!!??」
クロノがギーゼそのものになる・・・その衝撃的な言葉にクロノは言葉を失ってしまう。
☆
一方、でめとりあにファイトを余儀なくされたタイヨウは、準備を整え、ファイトできる態勢になる。でめとりあはとっくに準備を終わっているのでいつでもファイトができる。準備が整い、ファイトが始まろうとしていた。
「「スタンドアップ・(Z・)ヴァンガード!!」」
「早天の騎士コエル!」
「お化けのまっと」
早天の騎士コエル PW5000
お化けのまっと PW5000
「僕の先攻です。ドロー。ライド!春陽の騎士コナヌス!コエルは移動!ターンエンドです!」
春陽の騎士コナヌス PW7000
R コナヌス R
R R コエル タイヨウの手札5枚 山札43枚
「私のターンだね。ドロー♪ライド!お化けのくいんしー!まっとは移動ね」
お化けのくいんしー PW7000
R くいんしー R
R R まっと
「くいんしーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『お化けのくれみー』」
「ダメージチェック『曙光の騎士ゴルボドゥク』」
「ターンエンド」
PW7000➡PW7000 でめとりあの手札6枚 山札42枚 タイヨウのダメージ1枚
「僕のターン!ドロー!ライド!昼光の騎士キナリウス!陽日の騎士サロニウスをコール!」
昼光の騎士キナリウス PW9000
陽日の騎士サロニウス PW9000
R キナリウス サロニウス
R R コエル
「キナリウスでヴァンガードにアタック!」
「ガード『お化けのこーでぃ(☆)』」
「ドライブチェック『春光の騎士ベリーモール』コエルのブースト、サロニウスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『お化けのじゃっきー』」
「ターンエンド!」
PW9000➡PW7000+SH10000=17000
PW14000➡PW7000 タイヨウの手札5枚 山札40枚 でめとりあのダメージ1枚
「私のターン。スタンド&ドロー。ライド!お化けのくれみー!お化けのへすけすをコール」
お化けのくれみー PW9000
お化けのへすけす PW9000
「へすけすのスキル。自身にパワープラス3000。ドロップゾーンにお化けのカードが3枚以下なので、レスト。
へすけすのもう1つのスキル。カウンターブラスト。山札の上1枚をドロップゾーンへ『お化けのでゅーい(治)』これがお化けの名がついてるなら、スタンドしてパワープラス3000」
R くれみー へすけす
R R まっと
「くれみーでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『フレイム・オブ・ビクトリー(☆)』」
「ドライブチェック『お化けのばーなーど(治)』ヒールトリガー!ダメージ1回復して、パワーはへすけすに!まっとのブースト、へすけすでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『曙光の騎士ゴルボドゥク』」
「ターンエンド!」
PW9000➡PW9000+SH10000=19000
PW25000➡PW9000 でめとりあの手札5枚 山札38枚 タイヨウのダメージ2枚
「僕のスタンド&ドロー!照らし出せ!新たなる光!ライド!黄金の聖剣グルグウィント!!」
黄金の聖剣グルグウィント PW11000
「陽日の騎士サロニウスをコール!」
サロニウス グルグウィント サロニウス
R R コエル
「左のサロニウスでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『お化けのとみー
「黄金の聖剣グルグウィントでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ツインドライブ『神聖魔道士アレッシア』セカンドチェック『スカーフェイス・ライオン(☆)』クリティカルトリガー!パワーは右のサロニウスに、クリティカルはヴァンガードに!」
グルグウィント(タイヨウ)は聖剣に太陽の光を包ませる。光に目をくらましたくれみーの隙をついてグルグウィント(タイヨウ)はくれみーに斬撃を放つ。
「ダメージチェック『海賊剣士コロンバール』『お化けのふれでぃ』」
「コエルのブースト、右のサロニウスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『お化けのじゃっきー』」
「ターンエンド!」
PW9000➡PW9000+SH5000=14000
PW11000➡PW9000
PW19000➡PW9000 タイヨウの手札5枚 山札36枚 でめとりあのダメージ3枚
「ここまでは2対3か・・・」
「私のスタンド&ドロー。ライド!お化けのリーダーでめとりあ!!」
お化けのリーダーでめとりあ PW11000
「でめとりあのスキル!ソウルブラスト『お化けのくいんしー』『お化けのくれみー』山札の上からグレード1が出るまで公開するよ」
公開したカード『お化けのふぁびん』『お化けのくれみー』『お化けのふれでぃ』『海賊剣士コロンバール』『お化けのみっく
「今出たグレード1であるくいんしーを手札に加えて、残りはドロップゾーンに」
「今のでドロップゾーンのカードが一気に10枚以上か・・・厄介だぜ・・・」
「ふぁびんのスキル。このユニットが山札からドロップゾーンに置かれた時、カウンターブラストしてドロップゾーンからスペリオルコール!ふぁびんを
お化けのふぁびん PW10000
「ストライドジェネレーション!!!屍の幻妖術師ネグロゾンガー!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『悪霊竜ガストドラゴン』グレード3
屍の幻妖術師ネグロゾンガー PW26000 ハーツ『お化けのリーダーでめとりあ』
「お化けのまっとのスキル。自身をソウルへ。山札の上から2枚ドロップゾーンへ『お化けのリーダーでめとりあ』『海賊剣士コロンバール』
そしてソウルチャージ『お化けのへすけす』2枚ドロップゾーンに置いたからカウンタチャージ。そして、くいんしーとお化けのじみーをコール!」
お化けのじみー(☆) PW5000
「ドロップゾーンのくいんしーの
ふぁびん ネグロゾンガー へすけす
くいんしー R くいんしー
「へすけすで右のサロニウスにアタック!」
「ノーガード!」
「ふぁびんでヴァンガードにアタック!
ふぁびんの
「ガード!『スカーフェイス・ライオン(☆)』」
「ネグロゾンガーでヴァンガードにアタック!」
「完全ガード!『神聖魔道士アレッシア』(コスト『春光の騎士ベリーモール』)」
ネグロゾンガー(ベル)は妖術を槍のように放ち、グルグウィント(タイヨウ)を貫かせようとする。だがアレッシアによる防御壁のおかげで妖術の槍は防げた。
「トリプルドライブ!ファーストチェック『悪霊竜ガストドラゴン』セカンドチェック『お化けのふぁびん』サードチェック『お化けのぐらはむ(醒)』スタンドトリガー!ふぁびんをスタンド、パワーを左のくいんしーに」
「トリガーのパワーを、後列のユニットに上げた・・・」
「ネグロゾンガーのスキル!カウンターブラスト!Gゾーンのネグロゾンガーを表に!手札を1枚捨てて、山札の上から4枚見て、3枚をドロップゾーンに!『お化けのじみー(☆)』『お化けのとみー
海賊剣士コロンバール PW9000
「ふぁびんでヴァンガードにアタック!
スキルでパワープラス4000!」
「ノーガード!ダメージチェック『黄金の聖剣グルグウィント』」
「くいんしーのブースト、コロンバールでヴァンガードにアタック!
コロンバールの
「ノーガード!ダメージチェック『日射の騎士カリヌス』」
「くいんしーのブースト、くれみーでヴァンガードにアタック!
くれみーのスキル!ドロップゾーンのカードが5枚以上でパワープラス2000!さらにお化けのカードがドロップゾーンに10枚以上あるため、パワープラス5000!」
「ジェネレーションガード!!聖天祈祷師レイア!!」
ジェネレーションゾーン コスト『キュアラブラ・エンジェル(治)』
聖天祈祷師レイア SH15000
「スキル発動!リアガードが2体以上でシールドプラス5000!」
「ターンエンド」
PW9000➡PW9000
PW14000➡PW11000+SH10000=21000
PW26000➡PW11000(完全ガード)
PW14000➡PW11000
PW21000➡PW11000
PW28000➡PW11000+SH20000=31000 でめとりあの手札4枚 山札19枚 タイヨウのダメージ4枚
「おっしゃあ!どうだ!凌いだぜ、6連続!」
「んー・・・まだちょっとつまらないかな?次のターンで君の力を見せてよ」
でめとりあはまるで物足りないかのような言動でタイヨウを軽く挑発してみせた。タイヨウはこの状況をどうすべきか冷静に判断していく。
☆
レリクスでクロノはガスティールから衝撃的な真相を聞いて、紋章を見ながら冷や汗をかいている。
「俺が・・・ギーゼに・・・?」
「そうです」
「!」
「こちらの世界までギーゼ様にご足労いただくには、理由があります。かつて、創世神メサイアと争った大災厄の砌・・・エレメンタルの塊、ゼロスドラゴンは封印され、この星に齎された。その力を取り戻すために我々もディフライドなどという方法でやってきました。そして・・・全てのゼロスドラゴンを従えた時・・・ギーゼ様は、世界を滅亡させる!!」
☆
タイヨウとでめとりあとのファイト・・・
「ジェネレーションゾーン解放!!ストライドジェネレーション!!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『黄金の聖剣グルグウィント』グレード3
グルグウィント(タイヨウ)が太陽の光に包まれると、光は空高くまで飛んでいった。光が晴れ、そこに、天馬にまたがり、太陽の光を放つ黄金の聖剣を持った騎士が現れる。これこそ、旭光剣欄でもなく、天道聖剣でもないまったく新しいグルグウィントの未来の可能性だ。
「暁天剣聖グルグウィント・ヘリオス!!!!」
暁天剣聖グルグウィント・ヘリオス PW26000 ハーツ『黄金の聖剣グルグウィント』
「来年、僕たちのチームでクロノさんに挑戦する!絶対に・・・クロノさんを取り戻す!
日射の騎士カリヌス PW7000
「
サロニウスの
コナヌスの
コエルの
コナヌスの
グルグウィント・ヘリオスの
グルグウィント・ヘリオスの
「!!」
「さらに、リアガード1体につき、パワープラス5000!」
「すげぇ!!全軍強化の旭光剣欄、連続攻撃の天道聖剣ともまた違う!一点突破のグルグウィント!あれが、タイヨウの手に入れた、新しい未来の可能性!」
サロニウス ヘリオス キナリウス
コナヌス カリヌス(レスト) コナヌス
「コナヌスのブースト、サロニウスでヴァンガードにアタック!」
「インターセプト!『海賊剣士コロンバール』『お化けのくれみー』
くれみーのスキル!ドロップゾーンにお化けのユニットが10枚以上ならシールドプラス5000!」
「グルグウィント・ヘリオスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「クワドラプルドライブ!ファーストチェック『蒼穹のファルコンナイト(引)』ドロートリガー!パワーはキナリウスに!1枚ドロー!セカンドチェック『フレイム・オブ・ビクトリー(☆)』クリティカルトリガー!パワーはキナリウス、クリティカルはグルグウィント・ヘリオスへ!サードチェック『昼光の騎士キナリウス』ファイナルチェック『聖管の奏者ヘリー(醒)』スタンドトリガー!サロニウスをスタンド、パワーはキナリウスへ!僕らの未来・・・逃しはしない!!」
ヘリオス(タイヨウ)は天馬にまたがって、一直線に進み、でめとりあ(ベル)に向かって聖剣による斬撃を放つ。でめとりあ(ベル)は攻撃を喰らったが、海賊旗の上にバランスよく着地する。
「ダメージチェック『お化けのへすけす』『お化けのとみー
「ダメージ5まで追い詰めた!」
「サロニウスでもう1度ヴァンガードにアタック!」
「ガード『お化けのじゃっきー』」
「コナヌスのブースト、キナリウスでヴァンガードにアタック!」
「キナリウスのパワーはブーストこみで47000!行ける!」
「ジェネレーションガード!!招来の幻妖術師ネグロノーラ!!」
ジェネレーションゾーン コスト『お化けのばーなーど(治)』
招来の幻妖術師ネグロノーラ SH15000
「ネグロノーラの
お化けのじゃっきー PW7000
「じゃっきーは
くいんしーのスキル!お化けのグレード3のヴァンガードが攻撃された時、自身を退却!ヴァンガードにパワープラス5000!
もう1体のくいんしーのスキルで自身を退却してヴァンガードにパワープラス5000!くれみーでインターセプト!
くれみーのスキル!シールドプラス5000!
じゃっきーのスキルで、
「くっ・・・ターンエンド」
PW24000➡PW11000+SH15000=26000
PW51000➡PW11000
PW11000➡PW11000+SH5000=16000
PW47000➡PW11000+10000+SH30000=51000 タイヨウの手札5枚 山札25枚 でめとりあとのダメージ5枚(裏3枚)
「くっそー!!でもこれで、あいつの盤面は0だ!!」
「なるほどねー・・・なるほどなるほど・・・明日川タイヨウ君・・・ギーゼの器には十分だね」
「「!!」」
「ゲームを盛り上げるために・・・君をギーゼに渡さないとね・・・」
追い詰められた状況の中、でめとりあは不敵な笑みを浮かべている。そして、でめとりあのGユニットの中に1枚だけ、禍々しいオーラを放っている。
☆
「ではお見せしましょう・・・ゼロスドラゴンです!!」
「「!!」」
ガスティールがそう口にした瞬間、スクリーンはタイヨウがでめとりあとファイトしている姿が映った。
「!タイヨウ⁉」
☆
「スタンド&ドロー」
でめとりあは先ほど引いたカードをコストとして支払った。
「ヴァンガードと同じカードをコストに」
「!!」
「私の未来の全てを賭けて、終焉ゲームの幕上げを!!」
でめとりあのカード1枚がさらに禍々しくオーラを漂わせる。
「ファイトに負けちゃったら、私のジェネレーションゾーンのカードは全部消えて二度と戻らなくなっちゃう」
ジェネレーションゾーン コスト『お化けのリーダーでめとりあ』
「我が未来を喰らい顕現せよ!!!メガラニカのゼロスドラゴン!!!アルティメットストライド!!!!!」
海賊船の真下に巨大な渦潮が発生し、海賊船を飲みこんだ。グルグウィント(タイヨウ)は壊れた海賊船のかけらを足場にし、態勢を整える。渦潮は巨大になっていき、渦潮から晴れると、禁断の破壊兵器、ゼロスドラゴンメギドが降臨した。
「絶海のゼロスドラゴンメギド!!!!!」
絶海のゼロスドラゴンメギド PW36000 ハーツ『お化けのでめとりあ』
「メギドのスキル。カウンターブラスト(2)。手札とドロップゾーンから5体スペリオルコール!手札から悪霊竜ガストドラゴン、じゃっきー、ドロップゾーンからガストドラゴン、お化けのくれみーを2体!5体全部にパワープラス5000!」
悪霊竜ガストドラゴン PW11000
「ガストドラゴン2体とじゃっきーを
じゃっきーのスキル!パワープラス2000!
へすけすのスキル!パワープラス3000!
くれみーのスキル!パワープラス7000!」
「手札とドロップゾーンから呼び出して・・・パワーアップした⁉」
ガストドラゴン メギド ガストドラゴン
くれみー じゃっきー くれみー
「左の悪霊竜ガストドラゴンでヴァンガードにアタック!
ガストドラゴンの
「ノーガード!ダメージチェック『スカーフェイス・ライオン(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部ヴァンガードに!」
「メギドのスキル発動!アタック終了時、他のリアガードと位置を交換できる!左のガストドラゴンとへすけすを交換!」
「位置の交換⁉何回攻撃するつもりだよ⁉」
「じゃっきーのブースト、絶海のゼロスドラゴンメギドでヴァンガードにアタック!」
「くっ・・・サロニウスのスキル!グルグウィントのヴァンガードにアタックされた時、山札の上から2枚、ガーディアンサークルにスペリオルコール!フレイム・オブ・ビクトリー!曙光の騎士ゴルボドゥク!
「トリプルドライブ!ファーストチェック『お化けのでゅーい(治)』ヒールトリガー!ダメージ1回復、パワーはメギドに!セカンドチェック『お化けのふれでぃ』」
「トリガー1枚なら、残りのアタックもガードできる・・・」
「サードチェック『お化けのこーでぃ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てメギドへ!」
「「・・・っ!」」
メギドはレーザーピットを操り、グルグウィント(タイヨウ)に向けてレーザーを放つ。そのレーザーは志を共にするグルグウィント(タイヨウ)の仲間が凌いだ。だが、メギドは全ての力を溜め、レーザーピットのレーザーと共に破壊光線を一斉に放つ。
「うわああああああああ!!!!」
ガーディアンは全て敗れ去っていき、グルグウィント(タイヨウ)は成す術もなく、光線とレーザーに包まれていく。
PW24000➡PW11000(+5000)
PW50000(+10000)➡PW16000+SH40000=56000
ダメージチェック『黄金の聖剣グルグウィント』
タイヨウのダメージ6枚 でめとりあのダメージ5枚 勝者でめとりあ
「くそ・・・」
「くっ・・・」
「タイヨウ!」
敗北したタイヨウは膝を地面につき、ヒロキはタイヨウに駆け寄る。
「気を落とさないで?ゲームは始まったばかり。逆転勝利なんてのもありえるからね~♪」
タイヨウはでめとりあを睨み付けるが、当の本人はグランブルーのクランマークを包帯越しで輝かせながら拳を握りしめる。
「世界よ、沈黙せよ・・・絶海のゼロスドラゴンメギド!!!」
でめとりあがメギドのカードに拳を叩きつけると、ファイト台の下から水が大噴射する。噴射した水は渦潮となり、その渦潮の中から、メギドが現実のものとなって降臨した。
「「なっ・・・!」」
信じられない光景に目を疑わせるが、そうしている間にメギドはレーザーぴっどのレーザーで近くにあるもの全てを破壊してまわっている。
ドガアアアアアン!!!
「「うわああああああ!!」」
爆風の風圧にタイヨウとヒロキはしゃがみこみ、すさまじい風圧に耐えていく。
☆
タイヨウとヒロキの現在の様子はレリクスのスクリーンの映像に写っていた。
「タイヨウ!!」
クロノが立ち上がると、空間は地球と惑星クレイがよく見える宇宙空間となった。
「ある人間の子供が、惑星クレイのユニットと絆を結んでくれたおかげで、2つの世界に道ができました。そしてそれを下に、2つの世界を繋ぐものまで現れ・・・ついに我々は・・・この地に降り立つことができるようになった!!」
「・・・っ!!」
ディフライドできる原因となったストライドゲートはその一部に過ぎなかった。それよりももっと前の、人間の子供がクレイのユニットと絆が生まれたもの・・・それに該当しているのは他でもない・・・幼き頃、クロノ・ドランと接触したことのあるクロノだけだ。
☆
至る所を破壊しつくしたメギドはカードに戻っていき、それがでめとりあの手に渡る。そして視線はタイヨウに移る。
「使徒とのファイトに敗北せし者、魂の牢獄レリクスへ至れ!!」
でめとりあがそう口にした瞬間、タイヨウの足元にギーゼの紋章が現れ、紋章から不気味な大穴が開かれる。
「タイヨウ⁉」
「うわああああああああ!!」
「タイヨウーーーーー!!!」
タイヨウは成す術もなく、不気味な大穴、レリクスの入り口へと落ちていってしまう。ヒロキは突然のことで対処できず、助け出す前にレリクスの入り口は閉じてしまい、ギーゼの紋章は消えてしまった。でめとりあは満足気ながら使徒たちの拠点へ戻っていく。
「ちくしょう・・・タイヨウーーー!!!」
この空間に1人取り残されたヒロキの悲痛の叫びが広がっていく。
☆
「全ては・・・あなたより始まったこと・・・」
事の全ての原因の1つが自分にあったことにクロノは呆然としている。
「心よりの感謝を・・・ギアクロニクルの特異点・・・新導クロノ・・・」
地球と惑星クレイがくっついた時、光が発し、空間全てを包み込んだ。
☆
「!!」
クロノが目を覚めると、視線は元のレリクスの内部だった。いつの間にかガスティールはいなくなっていた。
「おい!こっから出るぞ!寝ぼけてる場合か!」
どうやらガスティールが見せた映像は全て夢として見せていたものらしく、先ほどまでクロノとツネトはいつの間にか眠っていたらしい。
「・・・ああ・・・」
クロノが利き手を見ると、変わらずにギーゼの紋章が出ている。変わっていることといえば、紋章の6つの柱のうち3つが輝いていることだ。
☆
レリクスに落とされたタイヨウは1人、座り込んで、自分の利き手に刻みこまれたギーゼの紋章を見つめている。
「これは・・・」
「それね、出たり消えたりしちゃうんだよね」
そんなタイヨウに話しかけてきたのは、一足先にレリクスに落とされたユイだった。ユイの利き手には、同じくギーゼの紋章が刻まれている。
「ええええ⁉ユイさん⁉」
タイヨウがユイがここにいることに驚いていると、2人のギーゼの紋章がすーっと消えていった。
「消えた・・・」
「ほらね?」
「あの・・・ユイさん・・・なんで・・・?」
「イフディエルっていうディフライダーがファイトを挑んできたから、ファイトしたんだけど・・・負けちゃってこんな所に落とされちゃったよ・・・」
「ユイさんもですか・・・」
「タイヨウ君もファイトに負けてここに?」
「は、はい。ディフライダーはでめとりあって人でした」
「ほんとどうなってるの?これもあの使徒たちの力?」
ユイが今現在陥ってる状況に頭を抱えるが、すぐに頬を叩き、気を引き締める。
「うじうじしてても仕方ない!タイヨウ君が落とされたってことは、クロノとツネト君もいる可能性があるかも!早くクロノたちと出口を探そう、タイヨウ君!」
「は、はい!」
ユイとタイヨウはすぐにクロノの捜索とレリクスの脱出の出口を探しに歩きだす。
☆
どこかの研究施設の一室、モニターに映っているのは、今現在レリクスにいるクロノたちの姿だった。そのモニターを見つめているのは、氷堂リュウトにディフライドしているアモンの瞳アガレスと若水にディフライドしている威圧怪王ダークフェイス・アルキデス、通称ダークフェイスだった。
「今日もレリクスは絶好調!!なのだ!」
ダークフェイスは口元の鉄仮面越しにプロテインの入った暖かいドリンクをストローで飲んでいる。
「これからも続々と器が入ってくる。1番質がいいものを選べるよう調整しておけ」
「お任せください、アガレス殿!」
アガレスがダークフェイスに指令を与えると同時に、ガスティールが入室してきた。
「おお!ガスティール猊下!」
「猊下。各使徒たち、予定通りに事を進めている。我が作戦は順調だ」
「私の留守中の指令、ご苦労様です、アガレス。あなたにもそろそろ動いていただきましょうか。切り札もあなたにお貸しいたしましょう」
ガスティールは懐からGカードを1枚取り出す。アガレスは迷わずにそのカードを受け取る。
「必ずやギーゼ様の器をレリクスに落とす。全てはギーゼ様のために」
アガレスは自ら動き出し、一室から退室していく。
「ダークフェイス、"グレドーラ"はいつこちらへ?」
「女王陛下に措かれましては、間もなくおいで遊ばされます」
「全て順調・・・沈黙を待ちわびる世界の悲鳴が聞こえるようです・・・」
ギーゼ復活を目論む使徒たちの作戦は順調に進んでいっているのであった。
to be continued…
クロノ「なぁツネト、ここを出るって、何かいい方法があるのか?」
ツネト「任せろ!俺は幼い頃、迷宮の申し子つねちゃまと呼ばれた男だぜ!」
クロノ「なんだそれ・・・でもまぁ、そこまで言うなら、何かすっげぇ秘策が?」
ツネト「左手を壁につけて進むと必ずゴールに辿り着く!これでどんな巨大迷路も100%攻略できる!どうだクロノよ、恐れ入ったか?ははははは・・・どうしよう・・・」
クロノ「一瞬でもこいつに頼った俺がバカだった・・・」
TURN216「アモンの瞳アガレス」