カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義   作:先導

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6月になって、だいぶ熱くなってきましたね。塩分、水分はこまめに取り、熱中症にならないように取り込みましょう。

さらに、6月にはアクアフォースの入ったパックが発売!私の狙いはもちろん、同パックに収録のディメンジョンポリスです。

さて、今回はサブタイトルの通り、彼女の回です。そして相手は・・・

それではどうぞ!


お化けの行きつく先

どこかに存在するイフディエルの本命の研究所、その一室でイフディエルは今開発している人工衛星のようなものにファイトのデータをインストールしている。その際に現れ出た数値量はイフディエルの予想を超えていた。

 

「これは・・・予想以上に質のいいデータじゃない。この数値量ならば、データのもう一押しあれば、これは完成する・・・争いが全て排除された完璧な世界の実現も、夢じゃないわ!!あっはははははは!!」

 

高い数値を見てイフディエルは狂気の笑みを浮かべて高らかに笑っている。

 

「・・・でめとりあ」

 

平常心に戻ったイフディエルは通信機を起動させ、でめとりあに連絡を取ろうとする・・・が、何も反応がなく、イフディエルは顔をしかめる。何を思ったのかイフディエルは保管庫のカメラの映像を確認する。そこには割れたカプセルの跡があり、中に入ってあった獄炎のゼロスドラゴンドラクマもなくなっていた。

 

「・・・ふぅー・・・仕方ないわね」

 

イフディエルがそう嘆息する。

 

「いい?世界中にいる通信カラスたち。でめとりあが何かをやっていることがあれば、そのデータをとり、持ち帰ってきなさい。あの子の安否はどっちでも構わないわ」

 

「カァー」

 

イフディエルがそう告げると、一室にいたカラスがなき、研究所の外へと飛び出していった。

 

「さて・・・こっちもそろそろ総仕上げといきましょうか」

 

イフディエルはパソコンのキーボードを操作し、人工衛星のようなものの完成を進めていくのだった。

 

 

 

TURN228「お化けの行きつく先」

 

 

 

晴海高校のお昼休み、クロノはカズマと共に昼食をとりながら、伊吹が出した結論にたいして愚痴をこぼしている。

 

「たく・・・伊吹の奴・・・また勝手にそんなことを決めやがって・・・」

 

「イフディエルって奴はそうとうやべぇって話だろ?だったら安全を思ってそう決断すんのは、普通じゃねぇのか?」

 

「それはわかってる。あいつの考えてることくらい、わかってるけど・・・」

 

伊吹の考えていることに納得いっているが、それでも不満げなクロノ。

 

「前にも俺たちに何も言わず、勝手に1人で行動しちまってることが何度かあってさ・・・また1人で勝手にそんなこと決めてるのが、納得いかねぇんだ」

 

「ふーん」

 

クロノがカズマにそう愚痴っているとき、クロノのスマホからラインが届く。ラインを確認してみると、ユイからのメッセージが届いていた。

 

「ユイから?」

 

ユイからのメッセージで何事かと思いながらクロノはメッセージを確認する。

 

 

世界のどこかの国の路地裏、そこにはたくさんの裏ファイターたちがたむろっている。その裏ファイターのリーダー格は誰かとファイトしている。相手はギーゼの使徒の1人、ZANGEKI(ザンゲキ)だった。ファイトの結果はZANGEKI(ザンゲキ)の圧勝だった。

 

『う・・・うわあああああ!!』

 

裏ファイターたちはZANGEKI(ザンゲキ)に恐れをなし、一目散に逃げていった。

 

「・・・つまらん・・・どれもこれも取るに足らん雑魚ばかり・・・。やはりそう簡単には奴らほどの強者は現れぬか・・・」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)はつまらなさそうにしながら自分の手の甲のむらくものクランマークを確認する。

 

「あのファイトによって、拙者がこの世界に滞在できる猶予は、ファイトの敗北1回までとなってしまった・・・だがそれこそが、命を懸けた戦いと同じで胸躍る戦場・・・だというのにかかるものといえば雑魚ばかり・・・これではこの世界に来た意味がない・・・」

 

「そんなに戦いたいならさー、戦っちゃいなよ」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)はぶつぶつ言っていると、突然声が聞こえてきた。ZANGEKI(ザンゲキ)はそこに向かって丸めたごみを手裏剣のように放った。そのごみは声を発した人物の手に丸く収まった。その相手とは、同じく使徒の1人、でめとりあだった。

 

「ひどいなー、こんなものをいきなり投げつけてくるなんてー」

 

「・・・何用だ」

 

「ほーら」

 

不満をあらわにするZANGEKI(ザンゲキ)にでめとりあは1枚のカードをすっと投げた。ZANGEKI(ザンゲキ)が受け止めたカードは獄炎のゼロスドラゴンドラクマだった。

 

「・・・何の真似だ?」

 

「私はね、何かを賭けたゲームが大好きなんだよ。お菓子にしろ、お金にしろ、何もかもを賭けた熱いゲームがね。それは、命や世界も例外じゃない」

 

「何が言いたい?」

 

「世界の命運をかけたゲームを盛り上げるために、私とクレイの帰還をかけたゲームをやろうよ・・・命を懸けたゲームみたいにね」

 

クレイの帰還を賭けたゲーム・・・それすなわちでめとりあはZANGEKI(ザンゲキ)にファイトを望んでいるようだ。

 

「使徒である主が・・・?本気で申しているのか?」

 

「今の使徒のやり方は腑抜けだからね。使徒の1人が使徒をクレイに返したとあったなら、慎重にならざるを終えないでしょ?内通者がいるという、嘘の報告を使ってね。で、あっち側は何かが起き始めてると不審に思うはずだから、動かざるを得ない。ゲームを盛り上げるためには一石二鳥・・・いや、三鳥っていった方がいいかな?」

 

「何?」

 

でめとりあの含みのある言い方にZANGEKI(ザンゲキ)は怪訝に思う。

 

「私、あんたのこと嫌いなんだよね。帝国の諜報部隊だかなんだか知らないけどね・・・人の領域にずかずかと入り込むその活動が気に入らないんだよ。だから、あんたには消えてほしいんだよ」

 

「快楽と私怨のために、か。それも1つの戦場というのならば、拙者はそれに答えねばならぬか・・・本当の戦場がどういうものかというものをな」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)の口ぶりからして、でめとりあの挑戦するというのがわかる。

 

「いいよ。そう来なくっちゃね。でも・・・どのみち最後に勝つのは私・・・グランブルーお化け海賊団リーダー・・・でめとりあさ!」

 

「お化け海賊団?笑わせてくれる」

 

でめとりあの言葉にZANGEKI(ザンゲキ)はふっと笑う。

 

「主たちお化けの立ち位置は知っているぞ。グランブルー海賊の下級団員・・・つまりは、下っ端というということにな」

 

的をついたようなZANGEKI(ザンゲキ)の言葉にでめとりあは憎たらし気な顔をする。

 

「私、やっぱあんた嫌いだわ。人の立ち位置までずかずかと踏み込んで・・・叩きのめしてあげる」

 

一触即発の雰囲気が流れながらも互いにファイトの準備を執り行っている。準備を終えると同時に、すぐにファイトが始まる。互いにこの世界に存在できる可能性を賭けて。

 

「「スタンドアップ・)・ヴァンガード!!」」

 

「お化けのまっと!」

 

「忍獣イビルフェレット」

 

お化けのまっと  PW5000

 

忍獣イビルフェレット  PW5000

 

「拙者の先攻だ。ドロー。ライド。忍獣トリックアーツ。イビルフェレットは移動。拙者の番終了」

 

忍獣トリックアーツ  PW7000

 

R トリックアーツ  R

R イビルフェレット R  ZANGEKI(ザンゲキ)の手札5枚 山札43枚

 

「私のターンだよ!ドロー!ライド!お化けのくいんしー!まっとは移動!」

 

お化けのくいんしー  PW7000

 

R くいんしー R

R  まっと  R

 

「まっとのブースト、くいんしーでヴァンガードにアタック!」

 

「防御不要だ」

 

「ドライブチェック『海賊剣士コロンバール』」

 

「ダメージチェック『忍獣ドロンシフター』」

 

「ターンエンドだよ」

 

PW12000➡PW7000  でめとりあの手札6枚 山札42枚  ZANGEKI(ザンゲキ)のダメージ1枚

 

「拙者の番。ドロー。ライド。忍獣スライサーウルフ」

 

忍獣スライサーウルフ  PW9000

 

R スライサーウルフ R

R イビルフェレット R

 

「イビルフェレットの支援を受け、、スライサーウルフでヴァンガードに攻撃!」

 

「ノーガード!」

 

「ドライブトリガー確認『決闘龍王ZANGEKI(ザンゲキ)』」

 

「ダメージチェック『お化けのへすけす』」

 

「拙者の番終了」

 

PW14000➡PW9000  ZANGEKI(ザンゲキ)の手札6枚 山札40枚  でめとりあのダメージ1枚

 

「はっきりとぶっちゃけて言っちゃうとね、私は世界の滅亡だとか新世界の創造だとか、全くと言っていいほど興味がないんだよね」

 

「ほう。ではなぜ主はギーゼの使徒となっておるのだ?」

 

「そんなの決まってるでしょ?私が・・・私自身がやりたいと思ったことをやりたいからだよ。スタンド&ドロー。ライド!お化けのくれみー!コール!2体の海賊剣士コロンバール!」

 

お化けのくれみー  PW9000

海賊剣士コロンバール  PW9000

 

コロンバール くれみー コロンバール

  R    まっと    R

 

「左のコロンバールでヴァンガードにアタック!」

 

「防御『忍獣スティングウルフ(☆)』」

 

「右のコロンバールでヴァンガードにアタック!」

 

「防御不要。ダメージチェック『決闘龍王ZANGEKI(ザンゲキ)』」

 

「まっとのブースト、くれみーでヴァンガードにアタック!」

 

「防御不要」

 

「ドライブチェック『悪霊竜ガストドラゴン』」

 

「ダメージチェック『関門の忍鬼アタカ』」

 

「ターンエンドだよ」

 

PW9000➡PW9000+SH10000=19000

PW9000➡PW9000

PW14000➡PW9000  でめとりあの手札5枚 山札39枚  ZANGEKI(ザンゲキ)のダメージ3枚

 

「自分のやりたいことを徹底して追求し、さらに改良を加え、ゲームを実行する。それがグランブルー海賊団のポリシーであり、真髄なのさ!だから自分勝手に好き放題できないというのは・・・死ぬほどに我慢できないの。死、だけにね」

 

「それが今回拙者に挑んだということか・・・主だけが楽しんでいるようで、非常に不服である。ライド!弱肉強食!威風堂々!決闘龍王ZANGEKI(ザンゲキ)!!」

 

決闘龍王ZANGEKI(ザンゲキ)  PW11000

 

ZANGEKI(ザンゲキ)をコール!

リアガードのZANGEKI(ザンゲキ)のスキル!カウンターブラスト!自身を退却!山札から、決闘龍ZANBAKU(ザンバク)2枚選び、1枚をソウルへ送り、もう1体はスペリオルコール!」

 

決闘龍ZANBAKU(ザンバク)  PW11000

 

「イビルフェレットのスキル。自身をソウルへ。手札から忍獣スタッブファングをスペリオルコール。忍獣ドロンシフターをコール」

 

忍獣スタッブファング  PW9000

忍獣ドロンシフター  PW7000

 

 ザンバク   ザンゲキ スタッブファング

ドロンシフター  R      R

 

「スタッブファングで左のコロンバールに攻撃!」

 

「ノーガード」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)でヴァンガードにアタック!」

 

「ガード!『お化けのこーでぃ(☆)』」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)は鎖をぶんぶんと振り回して、身動きを封じ、斬撃を与えようと鎖をへすけすに向けて投げ放ったが、こーでぃが鎖を断ち切った。

 

「ツインドライブ確認『忍獣スライサーウルフ』2枚目『忍獣キャットデビル(☆)』クリティカルトリガー!効果を全て、ZANBAKU(ザンバク)に。ドロンシフターの支援を受け、ZANBAKU(ザンバク)でヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージチェック『お化けのふぁびん』『お化けのじゃっきー』」

 

「拙者の番終了。ZANBAKU(ザンバク)、スタッブファングを手札に」

 

PW9000➡PW9000

PW11000➡PW9000+SH10000=19000

PW23000➡PW9000  ZANGEKI(ザンゲキ)の手札6枚 山札33枚  でめとりあのダメージ3枚

 

「同点とはやるねぇ。でもね、私はお化けたちのリーダー・・・簡単に成仏できるとは思わないことだね」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)、でめとりあのファイトは互いに均衡しあっている。

 

 

ユイに呼び出されたクロノは指定された場所、公園の近くまで歩いてきた。何故かカズマもついてきてはいるが。

 

「・・・別にお前まで来なくてもよかったんだぜ?」

 

「お前1人だと無茶されかねん。ノアの件がいい例だ」

 

「耳が痛いぜ・・・」

 

無茶をやらかした自覚があるのかクロノはカズマの言葉を聞いて耳をふさいだ。そう話している間に指定された公園にたどり着いた。そこにはシオンとトコハの2人もいた。

 

「!シオン!トコハ!」

 

「クロノ?それに、東海林君まで・・・」

 

「君たちもユイに呼び出されて?」

 

「ああ」

 

「俺はこいつの監視だ」

 

シオンとトコハまで呼び出すとはいよいよ何事かと思い出す4人。

 

「いやー、ごめんごめん。呼び出した本人が遅れちゃったー。てへ♪」

 

「てへ、じゃないっつの。まったく・・・」

 

するとそこに呼び出した本人であるユイと付き添いできたアリスがやってくる。

 

「僕たちを集めるなんて、いったい何事だい?」

 

シオンが単刀直入に本題に入り、ユイは真剣みがこもった笑みを浮かべる。

 

「私、決めたんだ」

 

「決めたって・・・何を?」

 

ユイの決断にわからない表情をする4人にユイは堂々と言ってのけた。

 

「伊吹さんの命に背いて・・・イフディエルと戦いに行く!」

 

 

ZANGEKI(ザンゲキ)とでめとりあのファイトは、何気なく静けさがある。それを破ったのはでめとりあだった。

 

「今頃ガスティールとイフディエルは決戦の準備をしている頃だろうねぇ・・・ま、先に動くのはイフディエルだろうけど。やっとゲームが再開する感じでテンション上がるよ」

 

でめとりあはわくわくした感情を抑え、ZANGEKI(ザンゲキ)に視線を戻す。

 

「でも、そのゲームにあなたはもういない。下っ端とバカにされた私に惨めに倒されてね!ライド!お化けのリーダーでめとりあ!!」

 

お化けのリーダーでめとりあ  PW11000

 

「でめとりあのスキル!ソウルブラスト『お化けのくいんしー』『お化けのくれみー』山札の上からグレード1が出るまで公開!」

 

公開したカード『お化けのリーダーでめとりあ』『お化けのへすけす』『海賊剣士コロンバール』『お化けのこーでぃ(☆)』『お化けのばーなーど(治)』『お化けのふぁびん』『お化けのくいんしー』

 

「お化けのくいんしーを手札に。残りはドロップゾーンに。

ふぁびんのスキル。このユニットが山札からドロップゾーンに置かれた時、カウンターブラストしてドロップゾーンからスペリオルコール!ふぁびんは亡霊(ホロウ)!」

 

お化けのふぁびん  PW10000

 

「ストライドジェネレーション!!!屍の幻妖術師ネグロゾンガー!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『悪霊竜ガストドラゴン』グレード3

 

屍の幻妖術師ネグロゾンガー  PW26000  ハーツ『お化けのリーダーでめとりあ』

 

ZANGEKI(ザンゲキ)のスキル!ソウルにZANBAKU(ザンバク)がいるため、主のヴァンガードにスキルを与える!」

 

「へん!まっとのスキル。自身をソウルへ。山札の上から2枚ドロップゾーンへ『お化けのくれみー』『お化けのくれみー』さらにソウルチャージ『お化けのとみー兄弟(ブラザーズ)』これでカウンターチャージ。お化けのくいんしーをコール!」

 

お化けのくいんしー  PW7000

 

ふぁびん ネグロゾンガー コロンバール

 R      R    くいんしー

 

「ふぁびんでヴァンガードにアタック!

スキルでパワープラス4000!」

 

「防御『忍獣スタッブファング』」

 

「くいんしーのブースト、コロンバールでヴァンガードにアタック!

コロンバールのGB(ジェネレーションブレイク)!カウンターブラスト!ドロップゾーンからくいんしーをスペリオルコール!」

 

「防御『忍獣キャットデビル(☆)』」

 

「ネグロゾンガーでヴァンガードにアタック!」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)が与えたスキル!主の手札を1枚捨てなければ、主のヴァンガードはドライブマイナス2させる!」

 

「手札を1枚捨てるよ」

 

「防御不要だ」

 

「トリプルドライブ『お化けのじゃっきー』セカンドチェック『お化けのリーダーでめとりあ』サードチェック『お化けのじみー(☆)』クリティカルトリガー!パワーは左のくいんしー、クリティカルはヴァンガードに!」

 

ネグロゾンガー(ベル)は呪術の詠唱を唱え、ZANGEKI(ザンゲキ)の足元に魔法陣が出現する。詠唱が終わると同時に魔法陣から槍が出現し、ZANGEKI(ザンゲキ)はたまらずに攻撃をくらってしまう。

 

「ダメージチェック『関門の忍鬼アタカ』2枚目『忍妖タマユキ(治)』ヒールトリガー。ダメージを1回復、パワーはヴァンガードに」

 

「ネグロゾンガーのスキル!カウンターブラスト!Gゾーンのネグロゾンガーを表に!手札を1枚捨てて、山札の上から4枚見て、3枚をドロップゾーンに!『悪霊竜ガストドラゴン』『お化けのふれでぃ』『お化けのみっく一家(ファミリー)(醒)』ドロップゾーンから海賊剣士コロンバールをスペリオルコール!Gゾーン表のカード1枚につき、パワープラス5000!くいんしーのブースト、コロンバールでヴァンガードにアタック!

コロンバールのスキル!カウンターブラスト!ドロップゾーンから悪霊竜ガストドラゴンをスペリオルコール!ガストドラゴンを亡霊(ホロウ)!」

 

悪霊竜ガストドラゴン  PW11000

 

「防御不要。ダメージチェック『忍獣インスタントスワッパー』」

 

「ガストドラゴンでヴァンガードにアタック!

ガストドラゴンのGB(ジェネレーションブレイク)!山札の上2枚をドロップゾーンへ『お化けのぐらはむ(醒)』『お化けのじみー(☆)』パワープラス3000!亡霊(ホロウ)状態でパワープラス5000!」

 

「防御『忍獣インスタントスワッパー』」

 

「ターンエンドだよ。ガストドラゴンは退却。さ、あなたのターンだよ」

 

PW14000➡PW11000+SH5000=16000

PW16000➡PW11000+SH10000=21000

PW26000➡PW11000(+5000)

PW26000➡PW16000

PW19000➡PW16000+SH5000=21000  でめとりあの手札5枚 山札18枚  ZANGEKI(ザンゲキ)のダメージ5枚

 

「拙者のスタンド&ドロー」

 

「見ての通り場にはくいんしーが2体、そして手札は5!守りは万全!あなたじゃこれは突破は無理だよね~」

 

「・・・今のところは、な。ストライドジェネレーション!!!五戒法神ヤスイエ・ゲンマ!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『決闘龍ZANBAKU(ザンバク)』グレード3

 

五戒法神ヤスイエ・ゲンマ  PW26000  ハーツ『決闘龍王ZANGEKI(ザンゲキ)

 

「スライサーウルフをコール。

ヤスイエ・ゲンマのスキル!ソウルブラスト『忍獣スライサーウルフ』ドロップゾーンに存在するスタッブファングを選び、山札からスペリオルコール!

左前列に登場した時、スタッブファングのスキル発動!カウンターブラスト!ヴァンガードに決闘龍がおれば、ドロンシフターを選び、山札からスライサーウルフをスペリオルコール!

ドロンシフターのスキル!カウンターブラスト!ヴァンガードに決闘龍がおれば、スライサーウルフを選び、2体のスライサーウルフにパワープラス2000!後列からアタック可能となる」

 

スライサーウルフ ヤスイエ・ゲンマ スタッブファング

ドロンシフター     R     スライサーウルフ

 

「スタッブファングでコロンバールに攻撃!」

 

「ノーガード!」

 

「ヤスイエ・ゲンマでヴァンガードに攻撃!」

 

「ノーガード!」

 

「トリプルドライブ『関門の忍鬼アタカ』2枚目『忍獣スティングウルフ(☆)』クリティカルトリガー!パワーは左のスライサーウルフ、クリティカルはヴァンガードに。3枚目『忍妖タマユキ(治)』ヒールトリガー。ダメージを1回復、パワーは左のスライサーウルフに」

 

ヤスイエ・ゲンマは4つの腕を構え、でめとりあ(ベル)に狙いを定める。狙いが定まった時、ヤスイエ・ゲンマは4つの刀を投げつけた。でめとりあ(ベル)は対処できず、攻撃をくらってしまう。

 

「ダメージチェック『お化けのくれみー』『お化けのふれでぃ』」

 

「右後列のスライサーウルフでヴァンガードに攻撃!

スライサーウルフのスキル!パワープラス2000!」

 

「ガード!『お化けのじゃっきー』」

 

「ドロンシフターのブースト、スライサーウルフでヴァンガードに攻撃!

スライサーウルフのスキル!パワープラス2000!

さらに右前列で自身がおり、ヴァンガードが決闘龍がおり、左列にスタッブファングがおればパワープラス5000!」

 

「ジェネレーションガード!!招来の幻妖術師ネグロノーラ!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『お化けのばーなーど(治)』

 

招来の幻妖術師ネグロノーラ  SH15000

 

「ネグロノーラのGB(ジェネレーションブレイク)!ソウルブラスト『お化けのまっと』Gガーディアンのネグロリリーを表に。ドロップゾーンからお化けのじゃっきーとくれみーをスペリオルコール!」

 

お化けのじゃっきー  PW7000

 

「じゃっきーは亡霊(ホロウ)

じゃっきーのスキルで、亡霊(ホロウ)状態でインターセプトが可能!じゃっきーとくれみーでインターセプト!」

 

「拙者の番終了。

スタッブファングのスキルでスライサーウルフは山札に。

ヤスイエ・ゲンマのスキルでスライサーウルフは手札に」

 

PW9000➡PW9000

PW26000➡PW11000

PW13000➡PW11000+SH5000=16000

PW35000➡PW11000+SH25000=36000  ZANGEKI(ザンゲキ)の手札6枚 山札25枚  でめとりあのダメージ5枚(裏3枚)

 

「逆転とはさすがにやるねぇ。でも忘れてない?私にはね・・・とっておきの切り札があるんだよ・・・」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)の冷静な顔とは対照的にでめとりあはにったりと笑みを浮かべており、瞳には闇が纏っている。

 

 

イフディエルと戦うと聞いて、クロノたちは唖然とし、アリスはやれやれと呆れ、トコハは信じられないといった表情をしている。

 

「ユイ・・・あんた・・・本気なの?」

 

「本気だよ。じゃなきゃ、こんな話しないよ」

 

トコハの問いかけにユイは当然のように言ってのけた。

 

「わかってるの⁉相手はものすごい危険なユニットなのよ⁉命だって関わるかもしれないのに・・・。伊吹さんたちの時だって・・・自分の研究所の中で、ゼロスドラゴンを・・・」

 

結果的に伊吹たちは無事だったわけだが、もし下手をしたら命を失いかねない行為を平然とやってのけたイフディエルがどれだけ危険かわかっての言葉だった。だがそれでもユイの決断は揺るがない。

 

「それでも、だよ」

 

「ユイ・・・」

 

「私はあいつに負けた・・・負けたままであのまま野放しすることはやっぱりできない」

 

「・・・・・・」

 

ユイの言葉にシオンが思い浮かべたのはフィデスを破壊した張本人、ヴァレオスの姿だった。

 

「でも、それ以上に・・・世界を犠牲にしてまで平和を勝ち取りたいというあの姿勢は、私自身が許せないんだ」

 

もはや何を言っても聞かなさそうなユイの言動にどう止めたらいいか困り果てているトコハ。

 

「俺は協力するぜ!」

 

「クロノ⁉」

 

「おい、新導!」

 

クロノがユイに協力すると聞いて、トコハとカズマは反対気味の姿勢になる。

 

「伊吹は何回か俺たちに黙って行動してたんだ。ちょっとばかり仕返ししてやろうと思ってな。少しは俺たちの気持ちもわかるようになるだろ。それに、あいつをどうにかしたいのは、俺も、みんなも同じだからな」

 

「クロノ・・・ありがとう」

 

「僕も最低限のことは協力するよ」

 

「シオン⁉」

 

まさかのシオンまで協力する姿勢に驚くトコハ。

 

「ああなったユイはもう誰にも止められないさ。それはトコハも知ってるはずだろ?」

 

「それは・・・」

 

「だったらユイの好きなようにやらせればいい。ユイは大きな覚悟を持って僕たちにこのことを話したんだ。じゃなきゃ、わざわざ呼び出したりしない」

 

「シオン・・・」

 

シオンの気遣い、協力によってユイは心強さを大きく感じる。

 

「諦めなって。うちの大将が言っても聞かないのは、おたくらが1番知ってるはずだろ?」

 

「・・・はぁー・・・しゃあねぇなぁ・・・」

 

ユイの決意の強さに負け、カズマも止めることはやめた。

 

「・・・ああ!もう!わかったわよ!ユイの好きにやればいいじゃない!」

 

「トコハ・・・」

 

「その代わり!」

 

トコハもとうとうユイの決意に負け、好きにやらせる代わりの条件を付きつける。

 

「ぜっっったいに勝ちなさいよ!負けたりなんかしたら承知しないんだから!!」

 

「うん!言われるまでもないよ!」

 

トコハも許可をとり、ユイは力強い笑みを浮かべ、条件をのんだ。

 

「私1人じゃどうにもできない・・・でも、仲間がいれば、どんな状況だって乗り越えらえる!だから改めて・・・みんなの力を貸して!」

 

ユイの決意と必死の頼みにここにいる全員は顔を頷かせた。それにはユイは心強さを大きく感じる。

 

 

ZANGEKI(ザンゲキ)とでめとりあのファイト・・・

 

ZANGEKI(ザンゲキ)・・・あんたはこの先のゲームに参加できない。ここで打ちのめされていくのだからね!!

 

でめとりあはZANGEKI(ザンゲキ)に一方的にそう言ってのけ、コストを払った。

 

ヴァンガードと同じカードをコストに

 

ジェネレーションゾーン  コスト『お化けのリーダーでめとりあ』

 

我が未来を喰らい顕現せよ!!!メガラニカのゼロスドラゴン!!!アルティメットストライド!!!!!

 

海賊船の真下に巨大な渦潮が発生し、海賊船を飲みこんだ。渦潮が天まで届き、水が霧散していくと、禁断の破壊兵器、ゼロスドラゴンメギドが降臨した。

 

絶海のゼロスドラゴンメギド!!!!!

 

絶海のゼロスドラゴンメギド  PW36000  ハーツ『お化けのでめとりあ』

 

「メギドのスキル!カウンターブラスト(2)!ドロップゾーンから5体スペリオルコール!ガストドラゴン2体、でめとりあ、お化けのへすけす2体をスペリオルコール!5体全部にパワープラス5000!」

 

お化けのへすけす  PW9000

 

「ガストドラゴンは亡霊(ホロウ)

2体のへすけすのスキル!パワープラス3000!」

 

ガストドラゴン メギド  でめとりあ

ガストドラゴン へすけす へすけす

 

「これで準備は整った。さあ、覚悟はできた?」

 

「・・・主はこの戦いに覚悟、信念はあるのか?」

 

「??」

 

「拙者は前の戦いで知った。彼奴等には彼奴等なりの信念、覚悟を持って挑んできた。そしてそれは、時にちからとなる。そして信念は、拙者にはない力。なればあるのは覚悟のみ」

 

ごちゃごちゃとうるさいよ!絶海のゼロスドラゴンメギドでヴァンガードにアタック!!

 

「完全防御『絹笠の忍鬼シズネ』(コスト『関門の忍鬼アタカ』)

ZANGEKI(ザンゲキ)が与えたスキル!主の手札を1枚捨てなければ、主のヴァンガードはドライブマイナス2させる!」

 

「1枚捨てる!」

 

メギドはレーザーピットと自身の口にエネルギーを充満させ、溜め切ったところで全てを破壊する光線をZANGEKI(ザンゲキ)に放った。光線が当たる直前にシズネが自らを引き換えにZANGEKI(ザンゲキ)を守り通した。

 

「トリプルドライブ『お化けのじみー(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部左前列のガストドラゴンに!セカンドチェック『お化けのじみー(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部左後列のガストドラゴンに!サードチェック『お化けのこーでぃ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部でめとりあに!でめとりあでヴァンガードにアタック!」

 

「防御『忍獣スティングウルフ(☆)』インターセプト『忍獣スライサーウルフ』」

 

「この・・・!メギドのスキル!アタック終了時、他のリアガードと位置を交換する!真ん中のへすけすとでめとりあの位置交換!ガストドラゴンでヴァンガードにアタック!

スキル発動!山札の上2枚をドロップゾーンに『お化けのぐらはむ(醒)』『お化けのぐらはむ(醒)』パワープラス8000!」

 

「ジェネレーションガード。伏魔忍妖ホウゲンウィング」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『忍妖タマユキ(治)』

 

伏魔忍妖ホウゲンウィング  SH15000

 

「スキル発動。ドロンシフターを選択し、山札からガーディアンサークルにスペリオルコール。防御を終えれば、これは山札に戻る」

 

「メギドのスキル!ガストドラゴンとガストドラゴンの位置を交換!ガストドラゴンでヴァンガードにアタック!

スキル発動!山札の上から2枚ドロップゾーンに『お化けのとみー兄弟(ブラザーズ)』『お化けのでゅーい(治)』パワープラス8000!」

 

「防御『忍獣スティングウルフ(☆)』『忍獣キャットデビル(☆)』」

 

「へん!これで袋のネズミだ!メギドのスキル!前列のガストドラゴンと右後列のへすけすの位置を交換!右のへすけすでヴァンガードにアタック!」

 

「覚悟にも力が宿る。防御不要。ダメージトリガー確認『薄幸の忍鬼シラサギ(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」

 

「これでフィニッシュだ!!左のへすけすでヴァンガードにアタック!」

 

「だが逆に信念も覚悟もないものには・・・防御『薄幸の忍鬼シラサギ(引)』」

 

「!!?バカな⁉メギドの攻撃を全部防いで・・・⁉いくらダメージトリガーの恩恵があったって言っても・・・⁉」

 

でめとりあが動揺していると、でめとりあのGカードは何らかの意思で除外され、ファイトに使用できなくなった。

 

PW36000➡PW11000(完全ガード)

PW21000➡PW11000+SH15000=26000

PW29000➡PW11000+SH20000=31000

PW29000➡PW11000+SH20000=31000

PW17000➡PW11000(+5000)

PW17000➡PW16000+SH5000=21000  でめとりあの手札5枚 山札7枚  ZANGEKI(ザンゲキ)のダメージ5枚(裏1枚)

 

「このように肝心なところで思わぬ結果を招きかねない。拙者は以前まで慢心していたのだ。拙者ならば勝てるとな。しかし今は、敗北を機に覚悟を持って挑むことを決めた。これが、拙者と主の力の違いだ」

 

「ありえない・・・ありえない・・・!!」

 

この現状を受け入れようとしないでめとりあにZANGEKI(ザンゲキ)は冷めた表情になる。

 

(わかってはいたが・・・やはりこの程度の精神か・・・つまらん・・・)

 

「ま、まだファイトは終わってない!こっちは手札5、そっちは0!どうあがいたってこっちの勝ちだ!」

 

「それはどうかな。スタンド&ドロー。・・・ヴァンガードと同じカードをコストに

 

ジェネレーションゾーン  コスト『決闘龍王ZANGEKI(ザンゲキ)

 

「!!ま、まさか・・・私が与えた・・・!」

 

我が未来を喰らい顕現せよ!!!ドラゴン・エンパイアのゼロスドラゴン!!!アルティメットストライド!!!!!

 

荒れ狂う波が漂う海の底から全てを燃やす地獄の炎が吹き荒れた。炎がZANGEKI(ザンゲキ)を飲み込み、炎が晴れると、禁断の破壊兵器、ゼロスドラゴンドラクマが現れる。

 

獄炎のゼロスドラゴンドラクマ!!!!!

 

獄炎のゼロスドラゴンドラクマ  PW36000  ハーツ『決闘龍王ZANGEKI(ザンゲキ)

 

「・・・っ!!」

 

「ドラクマのスキル。カウンターブラスト(2)。主のユニットは全て退却し、バインドする。ヴァンガードもしかり」

 

ドラクマの獄炎により、へすけす2体、でめとりあ2体が焼き払われてしまう。

 

「そして、主は手札を3枚選び、2枚を捨て、1枚はヴァンガードサークルに置くがよい」

 

「くっ・・・手札2枚を捨てて・・・じゃっきーにライド・・・!」

 

「ふむ・・・では、ドロンシフターを前列へ」

 

ドロンシフター ドラクマ R

   R     R   R

 

獄炎のゼロスドラゴンドラクマでヴァンガードに攻撃

 

「・・・っノー・・・ガード・・・!」

 

「トリプルドライブ『決闘龍ZANBAKU(ザンバク)』『決闘龍ZANBAKU(ザンバク)』『忍獣キャットデビル(☆)』クリティカルトリガー。パワーはドロンシフター、クリティカルはドラクマに」

 

ドラクマは大きく息を吸い、でめとりあ(ベル)に向けて大きな口を開けて獄炎を放った。でめとりあ(ベル)を獄炎に包み込ませるどころか、海全体が、炎に包まれ、地獄のような絵図になった。

 

PW36000➡PW7000

 

ダメージチェック『お化けのリーダーでめとりあ』

 

ZANGEKI(ザンゲキ)のダメージ5枚  でめとりあのダメージ6枚  勝者ZANGEKI(ザンゲキ)

 

「まさか・・・そんな・・・」

 

「これが、覚悟という名の力だ」

 

現状を受け入れられないでめとりあのGカードは青い炎包まれ、焼き尽くされていく。

 

「あ・・・ああ!・・・あああああああ!!」

 

さらに自分の手の甲のグランブルーのクランマークが消えかけていることに取り乱し始める。

 

「嫌だ!戻りたくない!こんな・・・こんなところで!!」

 

「自分がけしかけてきた勝負だ。自業自得、大人しく現状を受け入れろ」

 

「こ・・・このぉ・・・!!」

 

でめとりあが恨めしそうにしていると、自分の魂が、ディフライドであるベルの体から離れていく。

 

お前なんか・・・おっ死んじまえ!!!

 

でめとりあは呪いの言葉を残して成仏するかのように惑星クレイへと戻されていった。ディフライドが解除されたベルは気を失い、静かに倒れた。

 

「・・・・・・」

 

残ったZANGEKI(ザンゲキ)はカラスの視線に気が付き、強くカラスを睨みつける。カラスはすぐさま飛んで逃げていった。

 

世界よ、沈黙せよ!!獄炎のゼロスドラゴンドラクマ!!

 

逃がさないといわんばかりにZANGEKI(ザンゲキ)はドラクマのカードを放り投げた。カードから強烈な炎があふれ出し、炎からドラクマが現実となって現れた。ドラクマはカラスに向かって獄炎を放った。だがカラスは予想を超える動きをし、獄炎を回避する。その動きが何度も行われたが、カラスは何事もなかったかのように飛んで逃げていった。一通り炎を吐いたドラクマはカードに戻り、ZANGEKI(ザンゲキ)の手に渡る。

 

「・・・逃げられたか・・・」

 

ZANGEKI(ザンゲキ)は仕方ないと思い、ベルの近くにあったゼロスドラゴンメギドのカードを回収し、ベルを抱えてその場を去っていった。

 

 

翌日の普及協会の会議室、伊吹たちを含めた普及協会主要メンバーたちが集まり、緊急会議を行っている。

 

「皆も知っているとは思うが、先日、宮地学園の林間学校で行方不明になっていたベル・マリネッタが気を失った状態で普及協会本部で発見された」

 

「宮地学園の生徒・・・」

 

「そいつもディフライドされてたんだから、いたたまれねぇよな・・・」

 

同じく宮地学園の卒業生であったアイチとカズヤも自分たちの後輩がひどい目にあわされている状況に苦い表情をしている。

 

「ベル・マリネッタはディフライドが解除されている状態になっていた」

 

「海外のみんなが倒したのか・・・それとも、使徒との間で問題があったのか・・・わからないことだらけだね」

 

「何やら不穏な動きを見せているようだな・・・」

 

ディフライドが解除された理由がわからない伊吹たちにとっては、対策を急がせていく必要があると考える。

 

「2つ目の報告だ。たった今、クリストファー・ロウの連絡が入った。ようやくイフディエルの本拠地がわかったようだ」

 

「よし・・・準備が整い次第、イフディエルの本拠地の制圧作戦を行う。皆、各自準備するように」

 

キョウヤの報告、ようやくイフディエルの本拠地がわかり、制圧の準備を行う伊吹たち。それとは対照的に会議に参加していたシルフィはこっそりとこの内容をユイたちに本拠地と会議内容を送った。

 

(こちらのできることはやったよ。なるべき早くした方がいいよ・・・ユイちゃん)

 

シルフィは心の中でユイの活躍に期待を膨らませるのだった。

 

to be continued…




ZANGEKI(ザンゲキ)「思わぬ襲撃があったが、戦というものはたんなる遊びとくべつすることはできん。

戦とは命と命のやり取り・・・そこに楽しみはあるものの、それをゲームと見間違える気はない。

覚悟も信念も持たないものの末路と言えば当然であろう。

さて、思わぬ収穫もあった。拙者は次なる強者を求めて、次の地へ向かおう」

TURN229「正義が織りなす奇跡」

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