BCFはとても楽しかったです。ヴァンガードエクスの映像を見ていると、どうしても自分のデッキを組みたくて仕方ないです。発売まで9月・・・後もう少しですね。
新シリーズのアニメは新右衛門(シンさん)が主人公とは驚きました!Gのキャラも登場しますし、楽しみです。私の小説での主人公は・・・?そして、ユイちゃんの父親のゲンゾウも登場しますよー。
イフディエルの一件を終え、クリスマスイブの日の普及協会本部の会議室で伊吹はアイチとカズヤと共にクリスからあるものについての報告を受けている。
≪突入部隊が持ち帰ってきたイフディエルのエクリプスキャノンについてなんだけどね・・・≫
そう、イフディエルが作り上げたギーゼを滅ぼすための衛星、エクリプスキャノンについてだ。
「何かわかったか?」
≪正直、とんでもない代物だよ。あれは地球の技術力、惑星クレイの技術、そして、レリクスのデータを無理やり詰め込ませた破壊兵器だ。あんなものが起動すれば、星の1つや2つ壊せる、なんて軽いものでは済まされない。最悪の場合、宇宙全部を滅ぼすことも容易なほどだ≫
「宇宙全部を・・・壊す・・・」
「ギーゼを滅ぼすためにそこまでやるかあいつは」
ギーゼを滅ぼすために全宇宙まで滅ぼす領域まで達している代物にアイチとカズヤはそれを想像するだけで顔色が青ざめる。
「佐倉の奴が勝手な行動をしてくれたおかげで事なきを得たが・・・どうにかならないのか?」
≪今技術員を総動員させて、エクリプスキャノンを逆の性質のものに変えられないか調べてるよ≫
「と、いうと?」
「滅ぼすものではなく、何かの害を打ち消したり、中和させるってことかな?」
「例えば・・・虚無とかか?」
≪うん。アイチとカズヤはいい線いってるよ。といっても、あんな無理やりにねじ込んだ技術の塊だからね。相当時間はかかるけど≫
クリス率いるジーニアスコミュニケーションテクノロジーの一員はどうにかしてエクリプスキャノンを破壊とは別の性質に変えれるように奮闘しているようだ。
「そうか・・・わかった。キャノンの方は任せる。こちらは、こちらのできることをやる」
≪わかったよ。・・・ああ、そうそう・・・メリークリスマス。今日の夜は楽しんできてね・・・サンタさん♪≫
「ぐっ・・・」
クリスはイタズラ心たっぷりの笑みを伊吹に向けて通信を切る。心当たりがありまくりの伊吹は深くため息をついて、テーブルに置いてある紙袋を見つめる。それは前日のこと・・・
『クロノ君たちがね、アラタ君たちの帰国に合わせて、盛大にクリスマスパーティを開くんだ。みんな君の登場を楽しみにしているからね♪』
『まぁそういうわけだ。勤めはしっかり果たせ・・・伊吹サンタよ』
クロノたちが主催するクリスマスパーティの企画にサンタ役になったことと伊吹は少し頭を抱えている。その様子にアイチはくすりと笑い、カズヤはにやにやした顔して伊吹を見ている。
TURN230「邪神司教ガスティール」
使徒の拠点から離れ、どこかの駅で静かに新聞を読んでいるガスティールは報告のためにやってきたヴァレオスとアガレスの報告を受ける。
「イフディエルが惑星クレイへと送り返された」
「そうですか」
ヴァレオスの報告にガスティールはいたって冷静だ。
「なかなか良い余興でした。平和などという甘えた理想を夢見る堕天使には、相応しい末路だったでしょう」
「奴自身はどうでもよいが、これで使徒の数は7人・・・約半数をきりそうになっている。今後の作戦に支障がきたすのではないか?」
「それを補うのがアガレス、あなたの役目・・・違いますか?」
「・・・ふん、そうであったな」
アガレス自身は戦力のことを気にしていたようだが、ガスティールの言葉で、その不安も一気に吹き飛んだようだ。
「全てのゼロスドラゴンは覚醒を果たした・・・後は、メサイアの先導者を私が討つ。それで全てが始まるのです」
「今後の作戦の準備は我が進めておく」
「ええ。任せましたよ」
ガスティールは到着した列車に乗り込み、ヴァレオスとアガレスに顔を向ける。
「では、滅びの時を」
☆
カードキャピタル2号店では、クロノたちチームストライダーズとトリニティドラゴン、マサトとケイスケ、シンとでアラタたちのためのクリスマスパーティの準備を進めている。
「どうだ?こんなもんか?」
「んー、ちょっと右が上がりすぎだ」
「わりぃ、タイヨウ。そこの飾り、取ってくれねぇか?」
「はい」
楽しくクリスマスパーティの準備を進める中、タイヨウはクロノにたいしてある不安を抱いている。
「・・・あの・・・」
「ん?」
「・・・いえ、なんでもないです」
だがクロノの特に何も変わってない様子を見て、口に出すまいとする。
「香港ではみんな頑張ってたんだもんな。帰ってきたらびっくりさせてやろうぜ!」
今と何も変わってない。それどころかイフディエルの一件が終わってから元気が増したようにも見える。だがタイヨウはどうも不安がぬぐえない。タイヨウの脳裏に浮かび上がってくるのはクロノがギーゼにディフライドされかけている姿だ。あの後何かかわってないだろうかとずっと考えているのだ。
「気にすることねぇんじゃねぇか?」
「!カズマさん・・・」
「あんなにはしゃいでんだ」
「気にしすぎですかね・・・?」
不安を抱えるタイヨウにカズマがフォローをする。
(・・・そうだ。気のせいに決まってる。あいつの言ったことだって・・・)
カズマ自身も不安を抱いているが、それはないと無理に納得させている。そしていつも脳裏に浮かんでくるのはイフディエルが言った言葉だ。
『もしかして気づいてないのかしら?レリクスの影響っていうのはね、レリクスを壊した程度では簡単に消えたりしないの。ほんのわずかに・・・確かに・・・必ず刻まれているのよ』
『逃れられはしないのよ。ギーゼの呪いからは、ね』
(・・・あんなのデマに決まってる!信じられるか!)
イフディエルの言葉が嫌に残ってるカズマは無理やりにでも自分に言い聞かせて平常心を保つ。
「たく、こまけぇこと気にしすぎだって。今日はクリスマスイブなんだからよ」
「はぁ?」
カズマたちとはよそでツネトとクロノは準備の最中で何か話している。
「ツネトサンタはナイスなプレゼントを用意したぜ」
「ほう。君がプレゼントとは気前がいいな」
「で?どんなもんをアラタたちに渡す気だよ?」
ツネトがプレゼントを用意してることに感心するケイスケとプレゼントに興味があるマサト。ツネトはあるものを懐から1枚取り出した。
「じゃじゃーん!!トリドラといつでも特訓ができちゃうぜ券だ!」
「えぇ~・・・」
「・・・・・・」
「い・・・いらねぇ~・・・」
非常にどうでもいいプレゼントを出され、反応に困ってるクロノ。ケイスケはせっかくの関心を返してほしいと思った。マサトは率直に不要なプレゼントだと判断する。
「これで、アラタたちを我がトリニティドラゴンの1番弟子に向かい入れるのだ」
「さすがツネトサンタさん!!」
「グッドリーダー!!」
「やれやれ・・・」
いつまでたっても調子のいいトリドラにクロノは苦笑いを浮かべている。
「こんばんは」
そうこうしていると現福原高校ヴァンガード部の代表のシオン、アンリ、リンが入店した。
「遅くなって悪かったね、クロノ」
「いやぁ、羽島先輩がプレゼント用意してないっていうから、急遽・・・」
「ふん!」
アンリが遅刻した原因を話そうとした時、機嫌を害したリンがアンリの足を踏みつける。
「ああああ!!俺の手編みのマフラーがなかなか完成しなかったせいですぅ!痛い・・・かかと痛い・・・!」
アンリは先ほどの言葉を訂正し、リンの都合のいいように言い換える。
「おっまたせー!!」
その次に入店してきたのはハイメフラワーズのトコハとクミ、コーチであるハイメ。
「ハイメ・アルカラス!両手に花を携え、ただいま見参!!」
「今日はこの土鍋でぱーっと盛り上がるわよ!」
「食材もいーっぱい買ってきたぞい♪」
今日の食事のメインが鍋となってメンバーたちは盛り上がりを見せているが、たった1人だけそれをよしとしない者がいる。
「ショップで鍋・・・⁉湿気で・・・カードが・・・!」
そう、後々にミサキに怒られるんじゃないかと考えているシンがそうだ。
「みんなー!メリークリスマス!」
メンバーたちが盛り上がりを見せたところにユイ、アン、アリスのドリームハーツが入店した。
「いやー、プレゼントとカセットコンロ探してたら遅くなっちゃったー♪」
「今日は腕によりをかけて、日下部家伝統の料理を作りますので、いっぱい食べてくださいね♪」
「あー・・・。いらないっていったのに持ってけってフィーがうるさいから・・・ほれ、ワッフル」
アンが作ってくれる手料理、アリスが持ってきたワッフルでメンバーたちはまた盛り上がりを見せる。そしてその後は全員で揃ってクリスマスパーティの準備を早く進めていく。メンバーたちのプレゼントの個数を確認したり、クリスマスの料理を揃えたり、鍋の出来具合を見たり、準備ながらもすでに盛り上がっている。
「こんばんは」
そんな準備中の中、マモルとキョウヤ、江西が入店した。
「遅かったじゃない兄さん!江西さんに一条さんも!」
「すまない」
「やあ」
「江西っち!プレゼント何にしたの?」
「あ、ああ。だが、それを今明かすわけには・・・」
「ハーイ!プレゼント到着!いっちょ上がり!」
クミの質問に江西はプレゼントの入った紙袋を取り出し、それをハイメが受け取り、みんなのプレゼントの個数に加える。
「ほらほらサトるんるんも手伝ってー」
「ちょ・・・ちょっと待て。それは丁重に・・・」
ハイメは江西を強引に押して奥の方へと向かっていく。マモルとキョウヤはそれを笑みを浮かべてみている。
「そうそう。今日はサンタさんも来てくれるから楽しみにしていてね」
「・・・と、言っている間にも時間だ。波もこちらに近づいているのを感じるぞ」
キョウヤの言葉を聞いてメンバーたちは店の電気を消して、所定の位置へと向かっていった。
☆
香港から日本に帰ってきたアラタとマコト、ヤイバとカエデはカムイにカードキャピタル2号店に来るようにという指示に従ってカードキャピタル2号店向かい、たどり着いた。だが、2階にあるカードキャピタル2号店は電気が消えている。
「なあ・・・電気が消えてるぞ?」
「帰ってきたら、キャピタルに行けって、カムイさんが言ってたよな?」
「・・・どないするん?」
「・・・ちょっと確認してみようや」
とりあえず確認をと思い、アラタたちはエレベーターを使ってキャピタル2号店へと向かっていく。2階に到着し、エレベーターのドアが開かれると・・・
パンッ!パパンッ!
『メリークリスマース!!』
クラッカーでアラタたちの帰還を祝福するメンバーたちが待っていた。
「「「「・・・・・・・」」」」
当然ながら突然のことで固まってしまっているアラタたち。その後にエレベーターのドアが閉まったりするハプニングも起きたが、何とかキャピタル2号店に入れたアラタたち。
「改めてお帰り。向こうでの活躍、櫂さんから聞いていたよ」
「お前ら!よく頑張ったな!それから・・・ありがとな!」
自分がレリクスから出ることができたのは、アラタたちのおかげでもあることをわかってるクロノはきちんと感謝を伝える。
「クロノさん・・・」
「俺たち・・・」
「ま、積もる話はあとにしようぜ。まずは乾杯だ」
「「「「・・・はい!」」」」
『かんぱーい!!』
乾杯を済ませた後は楽しいクリスマスパーティの開始だ。各各々はアンが作った手料理を味わったり、また別では出来上がった鍋に夢中になったり、またまた別では日頃の体験を語り合ったりと何から何まで大盛り上がり。
「アラタ!マコト!聞いて驚け!この人こそ、お前らが尊敬するチームニッポンのメンバーの1人、新田シンさんだ!」
「ああ・・・どうも・・・」
クロノはご飯を食べているアラタとマコトにチームニッポンのメンバーであるシンを紹介している。シンは少しまんざらでもないくらい照れている。
「・・・す、すごい・・・!」
「すごいですよ、クロノさん!」
「だろ~?」
自分たちが尊敬している人物を紹介されて、アラタとマコトは驚愕している。紹介したクロノは誇らしく、シンもテレ度が上がっていく。
「「あのシンさんと同姓同名だなんて!!」」
と思いきやまさかの斜め上の回答。完全に別人と思い込んでいるアラタとマコトにクロノとシンはずっこける。
「アラタもマコトもアホやなぁ~。同姓同名なんておるわけあらへんやろ?」
「せやせや。あいつらにごまかせてもうちらは騙されへんで」
「お・・・?」
ヤイバとカエデは完全に見抜いているかのようなしぐさにクロノは若干ながらの期待が膨らんだ。
「「その人はシンさんの名を使った大ファンにちがいない!!」」
「えぇ~・・・」
これまた変な解釈の回答。その様子にクロノは少しぐったりしている。
☆
普及協会本部の会議室に残っているアイチとカズヤは香港から帰ってきたカムイとミサキを出迎える。
「先輩!お義兄さん!ただいま!」
「カムイ君、ミサキさん、おかえり!」
「これ、香港のお土産兼、クリスマスプレゼントです!」
カムイは香港で買ってきたおみやげをクリスマスプレゼントとしてアイチとカズヤに渡す。
「わざわざ悪いな」
「ありがとう、カムイ君!」
「あの・・・お義兄さん・・・今日、エミさんは・・・」
「家で家族パーティの料理を作ってるよ」
「そうですか・・・エミさんの手料理食べてぇーー!!」
「おいおい、がんばれよ元小学生・・・」
エミの様子を聞いたカムイはアイチの返答を聞いてがっくりして頭を抱えて叫ぶ。その様子にカズヤは呆れる。
「櫂の奴はまだヨーロッパだね」
「そうみたいだな。リンもまだ南米にいるみたいだし」
「はい・・・。でも、香港では櫂君やリンちゃんとも大活躍だったみたいだね!話、聞きたいな」
香港にいなかったアイチとカズヤのために、カムイとミサキは香港での出来事を包み隠さず話す。
☆
カードキャピタル2号店でクリスマスパーティを行っている最中、トライフォーはアラタたちがこれまで香港で起こったこと、体験したことを全部聞いている。
「アラタ君たちもヤイバ君たちも、いろいろ大変だったんだね」
「はい・・・でも、ノアとも少し話ができたので・・・」
「アラタ君たちの思いが、通じたってことじゃない?」
「その強い思いがあれば、この先何があっても大丈夫!」
「・・・うちらも、イツキとちゃんと話せるやろうか・・・」
「できるよ!だって、アラタ君たちの思いと負けてないんでしょ?」
トコハやシオン、ユイのフォローを聞いて、アラタたちはやる気に満ち溢れている。
「・・・ノアやイツキは必ず助け出してやるで」
「そのためにはもっと強くならないとな」
「なら話ははえぇ!ファイトだアラタ!」
クロノの言葉でこのクリスマスパーティのメインイベント、カードファイトを執り行う。この場にいる全員がもうすでに準備万端だ。
『スタンドアップ・((ザ・))(ル・)ヴァンガード!!』
全員の掛け声でメインイベント、ファイトが開始された。
☆
一方その頃、サンタ役に抜擢された伊吹はアイチとカズヤの勘を頼りにレリクスの歪みの調査に赴いている。後でキャピタル2号店に来るので、サンタ服は当然持ってきてある。
「レリクスの歪みは・・・このあたりか・・・」
伊吹はあたりを見回し、レーダーを頼りに何かないか調べていると・・・
「・・・伊吹?」
聞き覚えのある声の人物に声をかけられ、伊吹はそこを見る。そこにいたのはシンプルな長ズボンとシンプルな長袖シャツにジャンパー、首元にはヘッドフォンをかけてある短髪の茶髪で片目が隠れている女性だ。
「お前・・・都築、か?」
その女性の名は都築クロナ。かつて伊吹同様に、ヴァンガードに大きく関わる大罪を犯した女性だ。
「「・・・・・・」」
思わぬ再会に伊吹とクロナは互いに沈黙する。
「・・・少し、話さない?」
クロナは近くにあるベンチを指さす。断る理由がない伊吹は首を縦に頷き、ベンチに座る。
「「・・・・・・」」
互いに座ったはいいが、互いに口達者というわけでないので、沈黙が大きく続いた。長い沈黙の中、口を開いたのはクロナだった。
「・・・噂、いろいろ聞いてるよ」
「・・・」
「普及協会の本部長に就任したって。おめでとう。自分の贖罪の方法を、見つかったんだ」
「まぁ、な」
口下手ながらも言いたいことは伝わった伊吹はクロナにこんなことをぶつける。
「・・・まだ贖罪への道を模索しているのか?」
「・・・伊吹だってわかってるはず。私たちがやったことは、とてもじゃないけど、償いきれないほどに大きなこと。償いまでに辿り着くには、長い時間がかかることを」
「そうだな」
「「・・・・・・」」
そこまで会話するとまた会話が途切れる。沈黙の末を破ったのは、伊吹だ。
「こんなことを俺が言うべきかどうかと思うが・・・お前にもお前のやるべき使命がきっとある。そう、俺は思う」
「・・・邪魔だから私を滅ぼそうとした奴の言うセリフじゃない」
「それはお互い様だ」
昔の伊吹とクロナは目的のため共に組んだ仲間というわけではないが、現在では今こうやって話していると、ようやく仲間になれたような実感を持つ。
「・・・ん?」
「どうした?」
「・・・ヘッドフォンの調子が・・・」
クロナはヘッドフォンを調子が悪くなったと思い外す。
「ん?なんだ・・・」
しかし、異変が起こったのはヘッドフォンだけではない。伊吹のアイパッドも砂嵐が起き、突然電源が切れた。すると伊吹の周りに黒い何かが渦巻いている。
「こ・・・これは・・・⁉」
「伊吹⁉」
伊吹とクロナが戸惑っていると伊吹は突然その場から消え去ってしまった。まるで、どこかにワープされたかのように。
「伊吹⁉まさか・・・シズが言ってたのは・・・普及協会の連中に知らせないと!」
普及協会の連絡先を全く知らないクロナはすぐに本部へと急いで走っていく。
☆
キャピタル2号店にいるメンバーたちはファイトを続けている。
「クロノジェット・ドラゴンで・・・」
ズキッ!
「いっ!」
突然クロノの利き手の甲が痛みを感じ取り、思わず顔をしかめる。
「?どうしたんですか?クロノさん」
「い、いやぁ・・・」
クロノは心配はさせまいと冷静にふるまう。
(・・・なんだ?今の・・・)
突然起こった痛みに戸惑いを見せるクロノ。
☆
川沿いの近くで消えた伊吹は突然どことも知らない空間へと飛ばされた。今いる空間はどこかまがまがしく、あたりには数えきれないほどの鎖がついている。
「ここは・・・?」
「全ての終焉のために、全ての決着を」
伊吹が辺りを探っていると、聞き覚えの声が聞こえてきた。奥を見つめていると、1人の人物が近づいてきた。
「貴様は・・・邪神司教ガスティール!!」
その相手は使徒の司令塔であり、日比野アルテにディフライドした邪神司教ガスティールだった。
「ようこそ。メサイアの先導者。今日は聖なる祝いの日だとか。あなたを屠るにふさわしき日です」
ガスティールが指を鳴らすと1台のファイト台が現れる。
「あなたのために用意しました。今こそ滅びの祝福を」
「・・・それは俺にとっても都合がいい」
「ほう・・・?」
「使徒のリーダーである貴様を討てば、ギーゼ復活の野望を断つことができる」
「・・・できますか?あなたに」
「叩き返してやる」
伊吹はファイト台に自分のデッキを取り出し、ファイトの準備を進める。ガスティールもファイトの準備を進める。
「来い!」
「全ては、ギーゼ様の滅びのために」
「甘く見るな!」
互いに準備を終え、特殊な空間のファイトが始まる。
「「スタンドアップ・ザ・(Z)ヴァンガード!!」」
「ネオンメサイア・アウリオン!」
「ヴァクストーム・ヴァンピーア」
ネオンメサイア・アウリオン PW5000
ヴァクストーム・ヴァンピーア PW5000
「私の先攻です。ドロー。ライド。リボルティング・ボルト。ヴァクストームは移動。ターンエンドです」
リボルティング・ボルト PW7000
R リボルティング R
R ヴァクストーム R ガスティールの手札5枚 山札43枚
「俺のターンだ。ドロー。ライド。デュナミス・メサイア。アウリオンは移動。ブリンクメサイアをコール」
デュナミス・メサイア PW7000
ブリンクメサイア(☆) PW4000
ブリンク デュナミス R
アウリオン R R
「デュナミスでヴァンガードにアタック」
「ガード『ヴェアヴォルフ・アングライファー(☆)』」
「ドライブチェック『サクリファイス・メサイア』アウリオンのブースト、ブリンクメサイアでヴァンガードにアタック」
「ノーガード。ダメージチェック『愛着のサキュバス』」
「ターンエンドだ」
PW7000➡PW7000+SH10000=17000
PW9000➡PW7000 伊吹の手札5枚 山札42枚 ガスティールのダメージ1枚
「私のターン。ドロー。ライド。ベイルファル・リプレッサー」
ベイルファル・リプレッサー PW9000
「ヴァクストームのブースト、ベイルファルでヴァンガードにアタック」
「ノーガードだ」
「ドライブチェック『グレンツェント・ヴァンピーア』」
「ダメージチェック『超絃理論の愛し子(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」
伊吹がダメージゾーンのカードを1枚置いた瞬間・・・
ヅキンッ!!!
「!!?ぐあ・・・!!ぐ・・・ぐぅ・・・!」
突然伊吹の胸が鎖に締めつかれるような強烈な痛みが走る。
「言ったでしょう?あなたのためのファイトだと。ディフライダーといえど、こちらの世界では無力。本来持つ力を発揮できません。ですが、私はギーゼ様のご加護により、ただ1度だけ使える力を授かってまいりました。それがメサイアへの呪いの力です」
「くっ・・・!」
「あなたはダメージを負うごとに、その命も削り取られていくのです」
つまり、ダメージを受けるごとに伊吹は命を削り取られていき、そして6ダメージになってしまえば、命が失われ、伊吹は死に至るのだ。
「あなたはメサイアと強い因果で結ばれている。メサイアの先導者のあなたを倒せば、ギーゼ様の呪いは惑星クレイのメサイア本体にも及ぶ。クレイに残る我が同士が討つことも可能になるのです。弱きメサイアなど、ギーゼ様の枷にすらなりません」
そして、伊吹が死に及べば、メサイア本体の力が弱まり、ガスティールの部下たちでも倒せるほどになってしまうのだ。
「私は、我が宿敵メサイアを討つことだけを目的とし、この地に降り立ったのです」
「なるほど・・・そういうことか・・・」
「人であるあなたに、ギーゼ様の呪いにどこまで耐えられますか?」
PW14000➡PW7000(+5000) ガスティールの手札5枚 山札40枚 伊吹のダメージ1枚
「やれるものならやってみろ。ヴァンガードのため、俺の命など、とうに捨てている!ライド!メタレイア・メサイア!」
メタレイア・メサイア PW9000
ブリンク メタレイア R
アウリオン R R
「メタレイアでヴァンガードにアタック」
「ガード『ヴェアヴォルフ・アングライファー(☆)』」
「ドライブチェック『超絃理論の愛し子(引)』ドロートリガー!パワーはブリンクに!1枚ドロー!アウリオンのブースト、ブリンクメサイアでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『デモンテッド・エクセキューショナー』」
「ターンエンドだ」
PW9000➡PW9000+SH10000=19000
PW14000➡PW9000 伊吹の手札8枚 山札37枚 ガスティールのダメージ2枚
☆
キャピタル2号店にいるメンバーたちのファイトはまだ続く。その中でクロノは何度も何度も利き手に痛みを感じる。
「・・・つっ!」
「ど、どうしたんですか?さっきから・・・」
「い、いや・・・俺にもよく・・・」
クロノは先ほどから感じる痛みに疑問を抱いている。
(さっきからなんなんだよ・・・この手・・・)
ファイトの光景を見守っているキョウヤのスマホから電話の着信がある。発信者はアイチだった。
「先導アイチか。どうした?・・・何⁉伊吹が⁉」
「!!」
「・・・了解した。俺もすぐに向かう」
アイチから現状を聞いたキョウヤはすぐに行動に出ようとすると、電話を聞いてたクロノが尋ねてきた。
「一条さん!伊吹に何かあったんですか⁉」
「どうもそうらしい。レリクスの歪みを調査している途中、突然姿を消したという連絡が」
「!!」
「だが案ずるな。俺も・・・」
伊吹が姿を消したと聞き、クロノはすぐに伊吹を探しに外へと向かう。
「クロノさん⁉」
「おい待て!新導!」
タイヨウとカズマがクロノを呼び止めるが、クロノはもうすでに外に出ている。
☆
呪いの空間でのファイトでは、伊吹は苦しそうにしている。そして、ガスティールのターン。
「ライド。邪神司教ガスティール」
邪神司教ガスティール PW11000
「・・・これが貴様の本当の姿か・・・!」
R ガスティール R
R ヴァクストーム R
「ヴァクストームのブースト、ガスティールでヴァンガードにアタック」
「ノーガード!」
「ツインドライブ『リボルティング・ボルト』セカンドチェック『愛着のサキュバス』」
ガスティールはマントに装着している4つの鎖をメタレイアに向けて放った。4つの鎖の刃は鋭く、容赦なくメタレイアを貫いた。
「儚いものですね、あなたの命とやらは。光っては消え、光っては消え・・・まるで果て無く繰り返されるメビウスの論」
「ダメージチェック『デュナミス・メサイア』」
「それも、結局最後は虚無に、落ちていく・・・」
ヅキンッ!!!
「ぐうぅ・・・がはぁ・・・!!あ・・・!」
「この虚しさがわかりますか?私は今日の祝福を迎えるまでに悠久の屈辱に耐えてきたのです」
「はぁ・・・はぁ・・・ちぃ・・・!」
「その痛みこそ、この屈辱に対する贖罪。咎人よ、滅びの時はもう間もなくです」
PW16000➡PW9000 ガスティールの手札5枚 山札36枚 伊吹のダメージ2枚
「・・・咎人か・・・。かつて俺はそう呼ばれても仕方のないことをした・・・。だが・・・気づかされた・・・いや、導いてくれた!ヴァンガードが・・・ファイトで出会った者たちが!それは貴様の言うただの光・・・だが、何より強く輝き続ける、光だ!ライド!イディアルエゴ・メサイア!!」
イディアルエゴ・メサイア PW11000
「ストライド・・・ジェネレーション!!!創世竜インテグラル・メサイア!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『イディアルエゴ・メサイア』グレード3
創世竜インテグラル・メサイア PW26000 ハーツ『イディアルエゴ・メサイア』
「俺をあるべき場所へと導いてくれた・・・光!
ミィーガー・メサイア PW9000
超絃理論の愛し子(引) PW4000
「超絃理論の愛し子のスキル発動!自身をソウルへ!ミィーガーにパワープラス3000!」
ブリンク インテグラル ミィーガー
アウリオン R ○
「ミィーガーでヴァンガードにアタック!」
「ガード『ヒステリック・シャーリー(引)』」
「ミィーガーの
インテグラルのスキル!カウンターブラスト!Gゾーン裏のフラジオレットを表に!ミィーガー、デュナミス、サクリファイスを
ブリンクメサイアのスキル!ヴァンガードがメサイアなら、自身をソウルへ!1枚ドロー!ヴァンガードにパワープラス5000!」
「ノーガード」
「トリプルドライブ『オルターエゴ・ネオ・メサイア』セカンドチェック『ヴィラストス・メサイア』サードチェック『ブリンクメサイア(☆)』クリティカルトリガー!クリティカルはヴァンガードに、パワーはミィーガーに!」
インテグラルは両肩に浮いている惑星のエネルギーを溜め、たまったエネルギーをガスティールに放つ。攻撃をくらったガスティールは不気味な笑みを浮かべる。
「ダメージチェック『ヴェアティーゲル・イェーガー』『絶縁の堕天使アクラシエル』」
「これが、俺の進むべき真の道だ!!デュナミスのブースト、ミィーガーでヴァンガードにアタック!」
「ジェネレーションガード。偽りの闇翼アグラト・バト・マラト」
ジェネレーションゾーン コスト『アモンの眷族アビズム・ラスト(治)』
「スキル発動。ソウルチャージ『絶縁の堕天使アクラシエル』『グレンツェント・ヴァンピーア』シールドプラス5000」
「ターンエンドだ」
PW12000➡PW11000+SH5000=16000
PW46000➡PW11000
PW21000➡PW11000+SH20000=31000 伊吹の手札10枚 山札28枚 ガスティールのダメージ4枚
「その足掻きすら愛おしく見えますよ」
「くっ・・・」
「ギーゼ様は紛い物の世界を無に帰すことができる唯一のお方。そのために私は、あなたという存在に終止符を討つ!ストライドジェネレーション!!!魂を狩る者バラム!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『グレンツェント・ヴァンピーア』グレード3
魂を狩る者バラム PW26000 ハーツ『邪神司教ガスティール』
「コール。グレンツェント・ヴァンピーア」
グレンツェント・ヴァンピーア PW11000
「グレンツェントのスキル。カウンターブラスト。山札の上から5枚見て、
効果によってソウルに入ったイェーガーのスキル。カウンターブラスト。1枚ドロー。
同じく効果によってソウルに入ったリボルティングのスキル。
さらにバラムのスキル。カウンターブラスト。Gゾーンのバラムを表に。ミィーガーを退却。退却させたユニットのパワー分パワーが増加する。ヴァンガードにパワープラス9000。ドライブプラス1。そしてGゾーン表の枚数分、2枚ソウルチャージ。Gゾーンの表カード2枚で4枚ソウルチャージ『妬心のサキュバス』『悪夢の国のダークナイト(☆)』『悪夢の国のダークナイト(☆)』『絶縁の堕天使アクラシエル』コール。愛着のサキュバス」
愛着のサキュバス PW9000
「愛着のサキュバスの
ソウルに入った2枚目のリボルティングのスキル。愛着のサキュバスにパワープラス4000。
さらにバラムの
「くっ・・・!」
「コール。リボルティング」
グレンツェント バラム 愛着
リボルティング ヴァクストーム R
「愛着のサキュバスでヴァンガードにアタック」
「ガード!『アステロイド・ウルフ(☆)』」
「滅びよ・・・メサイアの先導者・・・。ヴァクストームのブースト、バラムでヴァンガードにアタック」
「くっ・・・ノーガード・・・!」
「クワドラプルドライブ『ヴェアヴォルフ・アングライファー(☆)』クリティカルトリガー。パワーはグレンツェントに、クリティカルはヴァンガードに。セカンドチェック『邪神司教ガスティール』サードチェック『多感のサキュバス(治)』ヒールトリガー。グレンツェントにパワープラス5000。ダメージ1回復。ファイナルチェック『ヴェアヴォルフ・アングライファー(☆)』クリティカルトリガー。パワーはグレンツェントに、クリティカルはヴァンガードに」
「なっ・・・!」
「ふふふ・・・滅びよ!!」
バラム(アルテ)は大いなる闇の力を解放し、巨大な闇の弾を3つ生成する。そして、強大な力で3つの闇を放ち、イディアルエゴへと直撃させる。
「ダメージチェック『アレスター・メサイア』『ミィーガー・メサイア』『アステロイド・ウルフ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てヴァンガードに!」
ヅキンッ!!!ヅキンッ!!!ヅキンッ!!!
「ぐわあああああああああああああああ!!!!」
呪いの力により、比べ物にならないほどの痛みが伊吹を襲う。これによって、伊吹の意識がもうろうとしてきた。
もうろうとする意識の中で伊吹の脳裏に浮かぶのは、自分を光へと導いてくれた先導アイチ、橘カズヤ。
幼き頃から友人である櫂トシキ、日下部リン、三和タイシ。
贖罪への道を手助けしたい相手、都築クロナ。
普及協会で知り合い、心から信頼できる相手、安城マモル、一条キョウヤ。
そして・・・全ての希望の象徴である・・・新導クロノ。
「・・・っ!」
それらの人物を思い浮かべ、伊吹は苦し気ながらもまだ起き上がる。
「おや、まだ持ちこたえますか。ですがこれで終わりです。リボルティングのブースト、グレンツェントでヴァンガードにアタック」
「・・・ガード・・・!アステロイド・・・ブリンクメサイア・・・アレスター・・・メタレイア・・・!」
「ターンエンドです」
PW13000➡PW11000+SH10000=21000
PW40000➡PW11000(+5000)
PW41000➡PW16000+SH30000=46000 ガスティールの手札6枚 山札15枚 伊吹のダメージ5枚(裏2枚)
「これがあなたの言う光とやらですか・・・面白いものを見せてもらいました。が、すでに限界のようですね」
「・・・まだ・・・だ・・・き、貴様を・・・」
限界も近い体を無理を通してでも自分のターンを進めようとする伊吹。
☆
伊吹を探していたクロノがたどり着いたのはレリクスの歪みが最も強く、伊吹が消えた場所でもあった。ここに近づくにつれて、クロノの利き手の痛みも増していく。
「ぐっ・・・!そこか・・・!」
レリクスの歪みを発見したクロノは危険を顧みず、その場所へと突っ込んでいく。
「伊吹ーーーーー!!!」
クロノが歪みの場所に手を差し出すと、消えたはずのギーゼの紋章が現れ、それに反応して、クロノはワープするかのように消えていった。
☆
「スト・・・ライド・・・」
苦し気ながらターンを進める伊吹。
「!!伊吹!!」
そこにレリクスの歪みによって呪いの空間にワープされたクロノが現れる。クロノはすぐに伊吹の下に駆け付け、この状況を作り上げた元凶、ガスティールを強く睨んだ。
to be continued…
ツネト「我がトリニティドラゴンの愛弟子たちよ!このツネト様が、最高のチーム名を授けてやるぞ!」
マコト「え・・・あの・・・」
カル「じゃあ僕たちのチーム名の間を取って新ニッポンドラゴンとか!」
ツネト「んー、なんかそれ、プロレス団体みたいな名前だな。他!」
ケイ「トリニティネクスト!」
ツネト「もらったぁ!ナイスネーミング!気に入っただろうお前たち!」
マコト「結構です」
アラタ「俺たちは、チーム新ニッポンこそ、最高のチーム名だと思ってます!」
カエデ「言っとくけど、うちらもいらへんからな、新しいチーム名」
ヤイバ「俺らだって、チームヘヴィNEWパンクこそが、最強のチーム名だと自負しとるからな!」
ツネト「ですよねー」
TURN231「運命という名の呪い」