ヨーロッパで使徒たちの拠点を探していたユイたち。この異国の地でも数多くの苦難があった。その苦難を乗り越え、時間をかけて・・・苦労の末ついに、ユイたちは使徒たちの拠点を発見した。
「大当たり~♪間違いないね」
「はい」
「痕跡を追いかけてようやく辿り着いたね・・・使徒たちに」
ユイたちが今見えている建物も、情報にあったものと一致している。ようやくたどり着いたのだ。
≪3人の熱意と行動力の賜物だ。よくやった。潜入はくれぐれも慎重に。回線を繋いだままで≫
「わかりました。こっちのカメラの方もオンのままにしておきますね」
ユイたちは江西からの通信を繋げたままにして、慎重に使徒の拠点へと入っていった。だが、中に入ること自体も簡単で、これといった罠も全くといっていいほどになかった。
「スイスイだね。セキュリティが甘いっていうか・・・何もないんだけど」
「人の気配も感じられない」
「考えられる可能性といえば・・・外れ・・・もしくは・・・」
様々な考えが浮かびながらも先に進んでいき、先の部屋に入ろうとすると、部屋の扉が開いた。その先には・・・
「待っていたぞ」
「!!お前は・・・ヴァレオス!!」
ギーゼの使徒の1人であり、アクアフォースの初代元帥、フィデスを破壊した張本人、蒼波元帥ヴァレオスであった。
「サヴァスの先導者、ハイメ・アルカラス・・・レリクスの影響を打ち消した危険分子、佐倉ユイ・・・それに・・・綺場シオン・・・」
「お1人様みたいね」
「気づかれていたのか・・・」
「じゃあやっぱり、他の使徒たちは今頃・・・」
そう、シオンたちの動きは使徒たちにはとっくに気づかれており、既に移動した後なのだ。すぐにハイメは他の使徒を追おうと部屋に出ようとすると、ヴァレオスが剣をハイメの足元に投げつけ、それを遮る。
「やめろ。ギーゼ様を追おうというなら」
ヴァレオスはそう言って武器庫にあった剣を取り出し、それをシオンたちに突きつけた。
「やっぱりそう簡単にはいかせてくれないよね」
「ははーん・・・さて、どうしたものかなー」
ハイメはどうすればいいのかというのを考えると・・・
「ファイトだ!!ヴァレオス!!お前を倒す!!」
「!!?」
答えを出す前にシオンがヴァレオスにデッキを突きつけ、ファイトを申し込んだ。シオンの突然の行動にハイメは戸惑うが、ユイは何となく想像できたように、落ち着いている。
「ふははは・・・小賢しい・・・フィデスが消滅した今、お前はもはや継承者ではない。ただの小うるさいハエだ。二度と纏わりつかぬように、完全に葬ってやる」
ヴァレオスはデッキを取り出し、シオンを完全に葬り去ろうとファイトを望んだ。
「シオン、シオンなら勝てるよ」
ユイはシオンならば絶対に勝利できると信じている。こうして、因縁のファイトが、今始まろうとしていた。
TURN235「僕たちが手にした希望」
一方その頃、使徒たちは拠点を捨て、ギーゼが休んでいるカプセルを車に乗せ、どこかへと向かっている。
「たくぅ!!!ギーゼ様がお休みになっておられるのにぃ!!!なんて無礼な奴らだぁ!!!」
車を運転しているダークフェイスは愚痴を言い放ち、カオスブレイカーはこれから始まるヴァレオスとシオンのファイトをタブレットで観戦している。
「ははは、フィデスの継承者かぁ・・・楽しそうじゃないか、ヴァレオス」
「・・・よいのか?」
ヴァレオスを1人だけ残してもよかったのかとアガレスに尋ねる
「あのまま放っておいてもまたすぐに見つかるだけだ。ならば今のうちに始末すればいい。人間の因縁とは、容易いものだ。思い通りに事が運ぶ」
アガレスは人間の因縁は簡単なものだと考えており、シオンがヴァレオスに挑むこと自体はわかっていた。そして、シオンは大したことないと思い込み、シオンは敗北し、ゼロスドラゴンによってシオンもろともユイを葬り去ろうと考えたのだ。
「・・・なるほど。だが・・・人間を侮るなかれ。人間を下に見ていると、痛い目を見るのは、そちらの方だ」
「・・・?」
☆
そして、放棄された使徒の拠点で、シオンとヴァレオスは互いにファイトの準備を終わらせ、すぐにファイトを開始させた。
「「スタンドアップ・ザ(Z)・ヴァンガード!!」」
「瞬きの騎士ミーリウス!」
「蒼波新兵コスティ!」
瞬きの騎士ミーリウス PW5000
蒼波新兵コスティ PW5000
「僕の先攻だ!ドロー!ライド!月牙の騎士フェレックス!ミーリウスは移動!ターンエンド!」
月牙の騎士フェレックス PW7000
R フェレックス R
R R ミーリウス シオンの手札5枚 山札43枚
「私のターン。ドロー。ライド。蒼波兵長ベラギオスにライド。コスティは移動」
蒼波兵長ベラギオス PW7000
R ベラギオス R
R コスティ R
「コスティのブースト、ベラギオスでヴァンガードにアタック」
「ノーガード」
「ドライブチェック『蒼波水将ルキアノス』」
「ダメージチェック『ダマスカスの支援術士』」
「ターンエンド」
PW12000➡PW7000 ヴァレオスの手札6枚 山札42枚 シオンのダメージ1枚
「僕のターン!ドロー!ライド!絶世の騎士リヴァーロ!スカウティング・オウルを2体コール!」
絶世の騎士リヴァーロ PW10000
スカウティング・オウル PW7000
スカウティング リヴァーロ スカウティング
R R ミーリウス
「左のスカウティング・オウルでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『蒼波兵ツインヘッド・シャーク(醒)』再び俺の前に立つなどと・・・この身の程知らずがぁ!!」
「・・・僕1人の力では敵わなかった。ユイやハイメさん、江西さんの力があったから、僕はここに、こうしている」
「そしてシオンもまた、俺たちの力となった!」
「1人はみんなのために、みんなは1人のために、こうして結束して立ち向かう!!」
「「「これが僕(俺)(私)たちの戦い方だ!!」」」
「リヴァーロでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『ダマスカスの支援術士』」
「ダメージチェック『蒼波水将フォイヴォス』」
「ヴァレオス!お前をクレイに返す!!ミーリウスのブースト、右のスカウティング・オウルでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『蒼波兵長ベラギオス』」
「瞬きの騎士ミーリウスのスキル!
PW7000➡PW7000+SH10000=17000
PW10000➡PW7000
PW14000➡PW7000 シオンの手札5枚 山札38枚 ヴァレオスのダメージ2枚
「図に乗るなぁ!!スタンド&ドロー!ライド!蒼波水将ガレアス!蒼波水将ルキアノスをコール!」
蒼波水将ガレアス PW9000
蒼波水将ルキアノス PW9000
ルキアノス ガレアス R
R コスティ R
「元より、お前など戦うに値しない弱き存在。フィデスの継承者ゆえに戦ったまで!ルキアノスで右のスカウティング・オウルにアタック!」
「ノーガード」
「それこそ、私を倒すだと?笑止!コスティのブースト、ガレアスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『蒼波水将フォイヴォス』」
「ダメージチェック『月柱の騎士シシルス』」
「ターンエンド」
PW9000➡PW7000
PW14000➡PW10000 ヴァレオスの手札5枚 山札38枚 シオンのダメージ2枚
「おい!佐倉ユイ!!やはりお前がファイトした方がよかったのではないか?既に敗北した奴より、レリクスの影響を打ち消したお前がぁ!!」
ヴァレオスの本来の狙いはレリクスの影響を打ち消したユイだけのはずだった。それもそうだ。ギーゼの器から逃れられないと思っていたのに、イフディエルの一件で器ですらなくなり、それどころかギーゼが復活する前に紋章を消し去ったのだから。警戒するなという方が無理だ。
「やれやれ・・・おごってくれるやつはうるさいからす・・・」
≪ハイメ、それを言うなら、"驕れる者は久しからず"だ≫
ハイメは日本のことわざを言ったようだが、間違っているために通信越しで江西が訂正する。
「ヴァレオス、シオンを甘く見ないことだね。シオンは、あなたより断然強い」
ユイの答えは一切変わらず、シオンの勝利を信じている。このユイの言葉にはヴァレオスは不愉快な顔つきになる。
「スタンド&ドロー!我が誇りは、君の剣と共に!!ライド!神明の騎士アルトマイル!!」
神明の騎士アルトマイル PW11000
「新しいアルトマイル!シオンの新たな覚悟と、決意だ!」
「アルトマイルのスキル!
ダマスカスの支援術士 PW7000
夢の運び手ベレヌス(☆) PW4000
リヴァーロ アルトマイル R
ベレヌス ダマスカス スカウティング
「ベレヌスのブースト、リヴァーロでヴァンガードにアタック!
リヴァーロの
エスコート・イーグル PW9000
「ガード!『蒼波兵ツインヘッド・シャーク(醒)』」
「ダマスカスの支援術士のブースト、神明の騎士アルトマイルでヴァンガードにアタック!
ベレヌスのスキル発動!自身をソウルへ!1枚ドロー!アルトマイルにパワープラス5000!」
「ノーガード」
「ツインドライブ!ファーストチェック『月牙の騎士フェレックス』セカンドチェック『壮気の騎士リルディス(☆)』クリティカルトリガー!パワーはエスコートへ、クリティカルはアルトマイルへ!受けた屈辱は晴らす!奪われたものは取り戻す!この、剣で!!」
アルトマイル(シオン)は海の上に立っているガレアス(ルウガ)まで飛び立ち、剣を振るって2回の斬撃をガレアス(ルウガ)に放った。
「ダメージチェック『蒼波竜サブマージ・ドラゴン』『蒼波水将フォイヴォス』」
「スカウティング・オウルのブースト、エスコート・イーグルでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『蒼波兵ブルーギル・トルーパー(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに。1枚ドロー」
「ターンエンド」
PW14000➡PW9000+SH10000=19000
PW23000➡PW9000
PW21000➡PW9000(+5000) シオンの手札6枚 山札32枚 ヴァレオスのダメージ5枚
「うっひょー!ダメージ5!」
「どうだ!ヴァレオス!」
「・・・ぬるいな・・・アルトマイル・・・。相変わらず脆弱なユニットだ。轟け!尽きることなき蒼き覇道!ライド!蒼波元帥ヴァレオス!!」
蒼波元帥ヴァレオス PW11000
「ストライドジェネレーション!!!!蒼波師竜フラッドハザード・ドラゴン!!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『蒼波竜アーセナルフリート・ドラゴン』グレード3
蒼波師竜フラッドハザード・ドラゴン PW26000 ハーツ『蒼波元帥ヴァレオス』
「
(これでシオンはダメージトリガーが出ても、パワーは上昇できない・・・。でも、1度戦った相手なんだ。それくらいはシオンも想定済みだ!)
「コール!蒼波水将フォイヴォス!蒼波兵スコープ・セイラー!蒼波兵ブルータル・トルーパー!」
蒼波水将フォイヴォス PW9000
蒼波兵スコープ・セイラー PW6000
蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆) PW4000
「ルキアノスのスキル。カウンターブラスト。蒼波のグレード3のヴァンガードがいれば、パワープラス2000、スキルを獲得。
ブルータルのスキル。このユニットを山札の上に。フラッドハザードがスキルを獲得」
ルキアノス フラッドハザード フォイヴォス
スコープ コスティ R
「お前たちがどんなに足搔こうと、無駄なことだぁ!!フォイヴォスでエスコートにアタック!」
「ノーガード」
「東海枝カズマを器として、ギーゼ様はこの地に降り立ち、6国家全てのゼロスドラゴンの覚醒を果たした。そして光輝の剣フィデス・・・すでに失われている・・・綺場シオンという弱い人間が継承者であったせいでな。ルキアノスでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『月牙の騎士フェレックス』」
「ルキアノスの
ブルータルが与えたスキル発動!2回目以降のアタックの時、1枚ドロー!」
「ノーガード!」
「トリプルドライブ。ファーストチェック『蒼波兵長ベラギオス』セカンドチェック『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』クリティカルトリガー。パワーはルキアノス、クリティカルはフラッドハザードへ。サードチェック『蒼波工兵リフィット・セイラー(治)』ヒールトリガー。パワーはフラッドハザードへ、ダメージ1回復」
フラッドハザードは全てのビームバズーカをアルトマイル(シオン)へと放った。襲い掛かってきたビーム砲弾にアルトマイル(シオン)は全弾受けてしまう。アルトマイル(シオン)は何とか耐える。その目はまだ諦めていない。
「ダメージチェック『厳戒の騎士レギウス』『厳戒の騎士レギウス』」
「ダメージ5枚目・・・」
「シオン~・・・」
≪綺場、ヴァレオスの本領はここからだぞ≫
「スコープセイラーのブースト、ルキアノスでもう1度アルトマイルにアタックだ!」
「リルディスでガード!リヴァーロでインターセプト!」
「ハーツが蒼波で、蒼波のリアガードによる4回目のアタック終了時、フラッドハザードのスキル発動。カウンターブラスト。手札を2枚捨て、Gゾーンのフラッドハザードを表に。フラッドハザードをスタンド。ドライブマイナス3。
スコープ・セイラーの
「パワー35000・・・」
「世界はすでに破滅へと歩みだしている。お前にも見えるだろう、フィデスの継承者。その証が。もはや止めることなど不可能なのだぁ!!!コスティのブースト、フラッドハザードでヴァンガードにアタック!
スキル発動!1枚ドロー!」
「ガード!『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』ジェネレーションガード!!神衛聖騎士イグレイン!!」
ジェネレーションゾーン コスト『ますくがる(治)』
神衛聖騎士イグレイン SH15000
「スキル発動!ヴァンガードがアルトマイルなら、ソウルブラスト『瞬きの騎士ミーリウス』シールドプラス10000!」
「よし!防いだ!」
「グッジョーブ!」
「ターンエンド」
PW9000➡PW9000
PW11000➡PW11000+SH5000=16000
PW26000➡PW11000
PW22000➡PW11000+SH15000=26000
PW40000➡PW11000+SH35000=46000 ヴァレオスの手札4枚 山札29枚 シオンのダメージ5枚(裏1枚)
「ヴァレオス!お前たち使徒の目論見、そして、ギーゼがもたらす破壊・・・必ず止めてみせる!!ストライド・ザ・ジェネレーション!!!飛天の聖騎士アルトマイル!!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『天命の騎士アルトマイル』グレード3
飛天の聖騎士アルトマイル PW26000 ハーツ『神明の騎士アルトマイル』
「神明の騎士アルトマイルの
飛天の聖騎士アルトマイルのスキル!Gゾーンの飛天の聖騎士アルトマイルを表に!グレード2のユニットをスペリオルコール!反攻の騎士スレイマン!」
反攻の騎士スレイマン PW9000
「前列全てにパワープラス3000!
スレイマンの
フェレックスの
グライディング・イーグル(引) PW4000
「グライディングのスキル!自身をソウルへ!スレイマンにパワープラス3000!ベレヌスをコール!」
ベレヌス アルトマイル スレイマン
フェレックス ダマスカス スカウティング
「フェレックスのブースト、ベレヌスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード。ダメージチェック『蒼波兵ブルーギル・トルーパー(引)』ドロートリガー。パワーはヴァンガードに!1枚ドロー!」
「ダマスカスの支援術士のブースト、飛天の聖騎士アルトマイルでヴァンガードにアタック!
ベレヌスのスキル発動!自身をソウルへ!1枚ドロー!アルトマイルにパワープラス5000!ダメージ5!これで決める!!」
「笑止!!特異点新導クロノはギーゼ様の贄となり未来を失ったぁ!!奴は先駆けだぁ!!完全ガード!!『蒼波盾将ヨルゴス』(コスト『蒼波水将イアソン』)」
アルトマイル(シオン)はヴァレオス(ルウガ)の元まで飛び立て、双剣を振るった。だがその最中、ヨルゴスが現れ、ヨルゴスが張った障壁によって阻まれた。
「お前たちも、この世界も、全て虚無に閉ざされる!!」
「トリプルドライブ!ファーストチェック『要撃の騎士レドン』セカンドチェック『レメディ・エンジェル(治)』ヒールトリガー!ダメージを1回復、パワーはスレイマンへ!サードチェック『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てスレイマンへ!スカウティング・オウルのブースト、スレイマンでヴァンガードにアタック!
スレイマンの
督励の騎士アルビオン PW9000
「そのユニットにパワープラス2000!これでどうだぁ!!!」
「ジェネレーションガード!!蒼波鎧将ガルフィリア!!」
ジェネレーションゾーン コスト『蒼波工兵リフィット・セイラー(治)』
蒼波鎧将ガルフィリア SH15000
「3回目のアタックによりスキル発動!シールドプラス5000!さらにガード!『蒼波兵ブルーギル・トルーパー(☆)』我らが神ギーゼ様の滅びの前に、世界は沈黙する!そう・・・あの時俺は知った・・・圧倒的力を!!絶対的存在を!!」
ヴァレオスの脳裏に浮かび上がるのは、まだギーゼの使徒となる前、絶対正義の名の下にギーゼを討伐しようとした時の光景だ。結果は知っての通り、惨敗である。そして・・・その結果とギーゼの存在によってヴァレオス自身を変えてしまったのだ。
「恐怖、怒り、悲しみ、嘆き、そして・・・絶望と喪失が支配した!どうすればいい・・・?何もできなかった・・・。ただ・・・目の前にあるものに震えた。縋るべきものは目の前の絶対的存在なのだ・・・。ならば縋ればいい!!!そうだ・・・そう思った瞬間・・・全ては喜びに変わったのだぁ!!!!!ああっははははははは!!!!ギーゼ様ぁ!!!!!」
「アルビオンでヴァレオスにアタック!
アルビオンの
「インターセプトぉ!『蒼波水将フォイヴォス』」
「スレイマンでヴァンガードにアタック!
スキル発動!カウンターブラスト!手札を1枚捨て、エスコート・イーグルをスペリオルコール!パワープラス2000!」
「ガードぉ!『蒼波兵スコープ・セイラー』」
「エスコートでヴァンガードにアタック!」
「インターセプトぉ!『蒼波水将ルキアノス』」
「くっ・・・ターンエンド。
ダマスカスの支援術士の
PW16000➡PW11000(+5000)
PW43000➡PW16000(完全ガード)
PW37000➡PW16000+SH30000=46000
PW16000➡PW16000+SH5000=21000
PW17000➡PW16000+SH5000=21000
PW16000➡PW16000+SH5000=21000 シオンの手札3枚 山札19枚 ヴァレオスのダメージ5枚(裏1枚)
「決めきれなかったぁ~・・・」
「さっきのジェネレーションガードでGゾーンは3枚・・・つまり・・・」
≪ゼロスドラゴンが来るぞ!!!≫
「くくく・・・あっははははは!!ヴァンガードと同じカードをコストに!!」
ジェネレーションゾーン コスト『蒼波元帥ヴァレオス』
「我が未来を喰らい顕現せよぉ!!!メガラニカのゼロスドラゴン!!!アルティメットストライド!!!!!」
海底遺跡の海の中心に、巨大な渦潮が発生し、ヴァレオス(ルウガ)はその渦潮に飲み込まれていく。渦潮が天まで届き、水が霧散していくと、禁断の破壊兵器、ゼロスドラゴンメギドが降臨した。
「絶海のゼロスドラゴンメギド!!!!!」
絶海のゼロスドラゴンメギド PW36000 ハーツ『蒼波元帥ヴァレオス』
「メギドのスキル!カウンターブラスト(2)!手札とドロップゾーンから5体スペリオルコール!蒼波水将ガレアス!蒼波水将フォイヴォス!蒼波水将イアソン!蒼波竜アーセナルフリート・ドラゴン!蒼波元帥ヴァレオス!5体全てにパワープラス5000!」
蒼波水将イアソン PW11000
蒼波竜アーセナルフリート・ドラゴン PW11000
ガレアス メギド フォイヴォス
アーセナルフリート イアソン ヴァレオス
「全てをギーゼ様に委ねるのだぁ!!!ガレアスでエスコートにアタック!」
「ノーガード!」
「そうすれば一切から解放される・・・全てが消えるのだぁ!!!
メギドのスキル発動!!フォイヴォスとアーセナルフリートの位置を交換!!アーセナルフリートでヴァンガードにアタック!
アーセナルフリートの
「ノーガード!ダメージチェック『グライディング・イーグル(引)』ドロートリガー!パワーはヴァンガードに!1枚ドロー!」
「恐れるな!!受け入れろぉ!!このターン2回目のアタック!アーセナルフリートはスタンド!フォイヴォスでヴァンガードにアタック!
フォイヴォスの
「ガード!『スカウティング・オウル』」
「このターン3回目のアタック!フォイヴォスはスタンド!アーセナルフリートでヴァンガードにアタック!」
「スカウティング・オウルの
「アーセナルフリートとイアソンの位置交換!イアソンでヴァンガードにアタック!滅びという名の圧倒的救いが、お前を満たすのだぁ!!!」
「インターセプト!『反攻の騎士スレイマン』」
「イアソンとヴァレオスの位置交換!絶海のゼロスドラゴンでヴァンガードにアタック!くらえ・・・ギーゼ様の祝福だあ!!!!!」
「ジェネレーションガード!!神聖竜ディフェンドホールド・ドラゴン!!」
神聖竜ディフェンドホールド・ドラゴン SH15000
「
「ということは、ジェネレーションガードの完全ガードだね!!」
メギドはレーザーピットと自身の口にエネルギーを試させ、アルトマイル(シオン)に向けて一斉発射させる。光線はアルトマイル(シオン)に直撃する前にディフェンドホイールが現れ、これを受け止めた。
「何ぃ⁉メギドの攻撃を・・・⁉ええい!!トリプルドライブ!ファーストチェック『蒼波水将ガレアス』セカンドチェック『蒼波水竜アーセナルフリート・ドラゴン』サードチェック『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てヴァレオスに!フォイヴォスでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『月柱の騎士シシルス』」
「な、何故だ!!?綺場シオンもアルトマイルも、どちらも取るに足らない脆弱なる存在!それなのにこの力は!!?」
「言ったはずだよ!シオンはあなたよりも強いって!その強さの元は、今のあなたにはないものだ!!」
「その通りさ。この強さは、人の思いにユニットが答え、ユニットの思いに人が答える」
「「「それが僕(俺)(私)たちの力!!僕(俺)(私)たちのヴァンガードだからだ!!」」」
「先導者の思いを蔑ろにしているお前には、絶対にわかるまい!!!」
「ええい!!!そんなもの・・・そんなものお!!!!ヴァレオスでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』」
「くっ・・・くううぅぅぅ!!ヴァレオスと・・・ガレアスの位置を交換・・・!」
動揺をしているヴァレオスをよそにターンが終了し、ヴァレオスのGゾーンのカードはゼロスドラゴンの意志によって除外される。
PW14000➡PW9000
PW20000➡PW11000(+5000)
PW16000➡PW16000+SH5000=21000
PW20000➡PW16000+SH10000=26000
PW16000➡PW16000+SH5000=21000
PW36000➡PW16000+SH15000(ヒットしない)
PW16000➡PW16000+SH5000=21000
PW21000➡PW16000+SH10000=26000 ヴァレオスの手札3枚 山札23枚 シオンのダメージ5枚(裏2枚)
「僕は、自分の可能性を信じ、全てを守ると誓い、戦った!そんなアルトマイルに魅了された」
シオンの脳裏に浮かび上がるのはアルトマイルと初めて出会った幼き頃のあの日であった。
「僕も・・・彼のようになりたいと・・・あの時の思いは、僕とアルトマイルの原点であり、決して変わることのない、未来の姿!僕たちの信念だ!!僕たちは絶対に諦めない!!断固として滅びを!破滅を!拒絶する!!」
「くっ・・・!!」
「そして!!必ずこの手で!!未来を!!掴む!!!」
シオンが手を掲げると、突如として光が放たれた。その光と共に・・・なんと、破壊されたはずの光輝の剣フィデスが現れたのだ。これには当然ヴァレオスの動揺は激しくなる。
「なっ!!?そ、その剣は!!??」
「フィデス!!!」
「ば、バカなああああああ!!??」
「感じる・・・伝わってくる・・・平和を望む、2つの惑星に生きる者たちの、切なる願いを!力なき者の声を聞き、力なき者の思いを背負い、僕たちは戦う!!全てを守る!!!」
剣は光を強めていき、その剣の形を変えてゆく。そして、新たな輝きを放った新たな剣はカードに変えていき、シオンはコストを払ってそのカードにストライドする。
ジェネレーションゾーン コスト『神明の騎士アルトマイル』グレード3
「滅びぬ魂よ!!その光を持って、悪しき者を打ち倒せ!!ストライド・ザ・ジェネレーション!!!!」
メギドによって滅ぼされた光輝の騎士は・・・皆の願いを聞き取り、不滅の魂を持って、今再び姿を現し、巨悪に立ち向かった。
「不滅の聖剣フィデス!!!!」
不滅の聖剣フィデス PW26000 ハーツ『神明の騎士アルトマイル』
「何ぃ!!?フィデスだとぉ!!??」
「フィデスの本質は剣にあらず、その志にある!!そして、みんなの意志の具現化・・・それがフィデスなのだ!!!」
「・・・っ!!!だから何だというのだ!!甦ったというなら、もう1度破壊するまで!!それこそが我が責務!!!」
「
不滅の聖剣フィデスのスキル!カウンターブラスト!Gゾーンにある不滅の聖剣フィデスを表に!このターン中、
「じゃあ、ガーディアンを2枚以上出さないと、ガードできないってことだ!うわお!!!」
「いけ、シオン!蒼波元帥に引導を渡しちゃえ!!」
「くっ・・・くぅ・・・!!」
「フェレックスの
フェレックスのスキル!
R フィデス リヴァーロ
フェレックス R R
「リヴァーロでヴァンガードにアタック!
リヴァーロの
グレヌスは
熟達の騎士グレヌス PW10000
「ギーゼに縋り、お前はその手で、自分の未来を捨てた!!」
「くっ・・・!インターセプト!『蒼波水将ガレアス』ガード!『蒼波竜アーセナルフリート・ドラゴン』」
「フェレックスのブースト、グレヌスでヴァンガードにアタック!僕はお前とは違う!!絶対に逃げない・・・諦めない!!!」
「インターセプト!『蒼波水将フォイヴォス』ガード!『蒼波兵ブルータル・トルーパー(☆)』」
「己の信念を!!誇りを!!未来を!!決して捨てはしない!!不滅の聖剣フィデスでヴァンガードにアタック!
フィデスの
天命の騎士アルトマイル PW11000
希望の守り手 PW6000
「・・・っ!!ノーガード・・・!!」
フィデス(シオン)は飛び立ち、ヴァレオス(ルウガ)に向けて光を纏った聖剣を振るった。ヴァレオス(ルウガ)は何とか耐えようとする。
「トリプルドライブ!ファーストチェック『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てフィデスへ!セカンドチェック『壮気の騎士リルディス(☆)』クリティカルトリガー!効果は同じくフィデスへ!サードチェック『夢の運び手ベレヌス(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てフィデスへ!」
「いやったー!!トリプルクリティカル!!」
≪よし!!≫
「すごいよシオン!!やっぱりシオンは強い!!」
「そ・・・そんな・・・綺場・・・シオン・・・!!!」
「どんな困難があろうとも、新参をなめようとも、僕は必ず這い上がる!!そして・・・望むものは全て、この手で掴んでみせる!!自分の・・・意志と力で!!!」
「傲慢!!!!そして、強欲だぁ!!!!」
「・・・自覚している。それでも!僕は成し遂げてみせる!!自分の可能性を信じて!!!」
「シオン~~~!!!」
「この手でギーゼを討つ!!そして、全てを、守る!!!」
フィデス(シオン)は聖剣をヴァレオス(ルウガ)から突き放し、そして、聖剣をヴァレオス(ルウガ)の腹部に突き刺した。そして聖剣を振るい、ヴァレオス(ルウガ)にダメージを与えた。これによってヴァレオス(ルウガ)は倒れる。
「がはっ・・・!シオン・・・!!!」
「セ・フィニ」
「ぐわああああああああ!!!」
PW12000➡PW11000+SH5000=16000
PW24000➡PW11000+SH15000=26000
PW26000(+15000)➡PW11000
ダメージチェック『蒼波元帥ヴァレオス』
シオンのダメージ5枚 ヴァレオスのダメージ6枚 勝者シオン
「やったー!!シオン!!ハートにキタぁーーー!!!」
「わわ、ハイメさん!!」
「あはは!勝利の胴上げならぬ、勝利の高い高いだね!」
シオンがヴァレオスに打ち勝ち、ハイメはシオンを持ち上げ、高い高いを行う。その様子にユイは笑う。そんな勝利を喜びあっていると・・・
ボワッ!
ゼロスドラゴンの力によって、ヴァレオスのGカードは青い炎に包まれ、焼き尽くされていく。
「!やっぱり・・・ゼロスドラゴンを使って敗北したから・・・カードが・・・」
「ぐわあああああああ!!!」
ヴァレオスは敗北によって利き手のクランマークから強烈な痛みがヴァレオスを襲い、クランマークも今まさに消えようとしていた。そんな状態でヴァレオスは壁に飾ってあった剣を取り出す。
「くっ・・・綺場シオン・・・お前を・・・お前を殺し、フィデスを破壊する・・・全てはギーゼ様のためにぃ!!!」
そして、ヴァレオスは負けているにも関わらず、あろうことかシオンを殺そうとその剣を振るおうとした。
「だめぇーーーーー!!!!」
ドンッ!
「ぐおお!!!」
そんなヴァレオスに向かってユイは体当たりでそれを阻止する。これによってヴァレオスは剣を放し、クランマークが消え去り、魂もまた、ルウガの体から離れた。
「!!ヴァレオス!!」
「フィデスぅ・・・!!!!」
ヴァレオスは最後まで足搔こうとしたが、抗えるはずもなく、強制的にクレイに帰還されていった。ヴァレオスの魂が見えたシオンとハイメは呆気にとられている。
「・・・!!ユイ!!大丈夫かい!!?」
「!ユイ!君は・・・なんという無茶を!」
しかし、すぐさまディフライドが解除されたルウガと共に倒れたユイに近づいた。ユイはすぐにルウガから離れ、シオンとハイメに向けて笑顔を向ける。
「へへ・・・無事でよかった」
「ふぅ・・・ひやっとしたよぉ・・・」
「まったく・・・怒る気力も失せてしまったよ」
無茶をしたにも関わらず、屈託のない笑みを浮かべて、ハイメは笑みを浮かべ、シオンは呆れて頭を抱える。
≪ご苦労さん。3人とも無事でなによりだ。この後のことだが、ハイメはゼロスドラゴンのカードを持って、北米支部に届けてくれ。そして綺場と佐倉は伊吹さんからの伝言で行ってほしい場所がある≫
「行ってほしい場所?」
≪ああ。新導と安城が待っている≫
「!クロノとトコハが・・・」
「僕らを・・・待っている・・・再び、歩みだすために」
江西から告げられた伝言によってシオンとユイがこれから行く場所は決まった。
「行こう、シオン!2人が待ってる!」
「ああ」
シオンとユイはハイメに一時別れを告げて、クロノとトコハが待っている地へと向かう。挑戦する4人・・・トライフォーが再び・・・揃おうとしているのであった。
☆
使徒たちが逃亡で使っていた車の中、アガレスと
「どうやらヴァレオスが惑星クレイに帰還したようだ」
「ふん・・・そうか・・・」
自分がヴァレオスに任せたにも関わらず、アガレスはたいして驚いた様子はない。
「驚かぬのか?」
「確かに、フィデスの継承者を過小評価していたことは認めよう。甘く見ていた。だが・・・それも些細なことだ。何度でも言うが、我々は所詮ギーゼ様の駒。役目を終えれば盤上から去る・・・たったそれだけの話だ」
「・・・・・・」
アガレスがそう言い放つと、これ以上の会話はなかった。すると・・・
「ああああああ!!!!あ、あ、あ、ああああああ!!!!」
後ろの席でダークフェイスが何やら慌てふためている。そちらの方に視線を向けると、ギーゼが休んでいたカプセルが開いたのだった。
「おおお・・・お目覚めになられましたか・・・ギーゼ様」
ギーゼが目覚めたことにより、アガレスは歓喜の声を上げる。ギーゼが目を覚ましたことで、使徒たちは本格的に、破滅のために動き出そうとしていた。
to be continued…
ハイメ「シオンの勝利にカンパーーイ!!」
ユイ「シオンなら勝てるって信じてたよ!」
シオン「ありがとう、ハイメさん、ユイ。でも、戦いはまだ終わっていない」
ユイ「そうだね。早くクロノとトコハに合流しなくちゃ」
ハイメ「うん、俺は急いでアメリカに飛ぶよ。準備バンバン!みんなへのおみやもしっかり買ったしね!ヨーロッパ饅頭に、ヨーロッパシャツー!そしてこれは、シオンとユイに、4千年分1スケールのヨーロッパタワーのキーホルダー!クロノとトコハにも渡してね~♪」
シオン「あ、あはは・・・きっと、みんな喜ぶと思うよ・・・」
ユイ「・・・絶対微妙な反応になると思うけどね・・・」
TURN236「降臨の地」