カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義   作:先導

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今回から全国大会地区予選編です。

この章は結構オリジナルをたくさん書く予定です。

さて、サブタイトルに書いてある通り、あの方の登場です。

それではどうぞ!

・・・弱さは罪・・・


全国大会地区予選編
神崎ユウイチロウ


全国大会地区予選開催まであと6日をきったカードキャピタル2号店は全国大会地区予選に向けていろんなファイターたちがファイトしたり、デッキを強化したりして準備を行っている。

 

「いいっすねーこの感じ。みんな熱くなってきてんな」

 

「地区予選まであと6日を切りましたからね」

 

カウンターでカムイとシンがそんな会話をしていると、トリニティドラゴンとトライフォーの会話が聞こえてくる。

 

「お前ら、トライフォーってチーム名にしたんだよな?」

 

「おう」

 

「ポーズは決めたか?」

 

「?ポーズ?」

 

「大会で必要になりますからね。ちゃんと考えた方がいいですよ?」

 

「こういうかっこいいやつもな」

 

そう言ってトリニティドラゴンはいつもとは違うへんてこりんなポーズを決める。

 

「「「明日に輝くニューパワー!俺たち、トリニティ・ドラゴン!!」」」

 

へんてこりんなポーズからいつものポーズに変えるトリニティドラゴン。トライフォーはトリニティドラゴンのポーズを無視する。

 

「「「ちゃんと見ろーー!!」」」

 

「・・・ま、あれはあれで・・・」

 

「はい」

 

 

 

TURN26「神崎ユウイチロウ」

 

 

 

少し時がたち、全国大会地区予選まで後3日というところになった日の学校のお昼休み、トライフォーは昼食をとりながら大会に備えていた。

 

「クリティカルトリガーをドロートリガーにまた変えてみたんだけど・・・」

 

「攻撃力と安定性、どちらを選択するか微妙なところだね」

 

「まあ、私はグランシードがあるから今のところは必要ないかな。退却系のやつがきたら厄介なんだけどね」

 

トコハが悩んでいるのとは別にクロノは呑気に昼食のパンを食べている。

 

「ちょっと、あんたも聞きなさいよ」

 

「そんなのファイトすりゃわかるだろ?相手してやるから準備しろよ」

 

「もう、とことん実践タイプね・・・」

 

トコハがそう呟くと、シオンとユイのクラスメイトがやってくる。

 

「シオン君、委員会の集まり、始まるよ」

 

「え?もうそんな時間?呼びに来てくれてありがとう。じゃあ、僕はこれで」

 

「おう」

 

「「またねー」」

 

シオンはクラスメイトと共に委員会の集まりに向かう。残ったクロノとトコハはファイト準備を、ユイは自分のデッキを調整している。

 

「大会まであとちょっとだけど、まだレベルアップできる余地はあるはず!」

 

「ああ。もっと強くなってやるぜ!」

 

「そのために私も、デッキ調整するよ!」

 

 

また時がたち、全国大会地区予選までいよいよ明日に迫ってきたところ、トライフォーは夕方に集まる約束をして、それぞれが別行動している。ユイは八百屋の手伝いの休憩中で、ゲンゾウとファイトしていた。

 

「グランバズーカでヴァンガードにアタック!「インターセプト」グランポリスのブーストでエクスファルコンでヴァンガードにアタック!」

 

「甘いわ!完全ガード!!」

 

「トリプルドライブ!クリティカルトリガー!効果は全部ウルバスターに!アタック!」

 

「ガード!クインテットウォールじゃ!」

 

ユイの攻撃を手札を1枚残した状態で防ぎ切ったゲンゾウがユイにアドバイスする。

 

「いいかユイ。お前のディメンジョンポリスはユニットを残してなんぼのデッキじゃい。パワーを増やす手段がなくなってしまえば無に等しい。だから、できる限りリアガードは全面的に守れ。無理だと思ったらノーガード、状況に応じてユニットを入れ替えろ。いいな?」

 

「うん!」

 

「よっしゃ。じゃあさっさと終わらせて、約束に間に合うように、仕事も終わらせような」

 

ゲンゾウの攻撃をユイは必死に守るがダブルクリティカルトリガーによってゲンゾウの勝ちになり、2人とも仕事に戻った。

 

 

夕方、カードキャピタル2号店の前、クロノとトコハとユイは集まったがシオンはまだ家の用事でやることがあるのでまだ来ていない。

 

「綺場君遅いなぁ。まだ家の事情で来れないのかな?」

 

「珍しいよね。いつも時間には正確なのに」

 

「・・・それにしても、このソースのにおい、たまんねぇなぁ・・・」

 

クロノがお好み焼き屋から溢れるソースのにおいを嗅ぎ、そう呟いた。

 

 

数分がたち、シオンが到着する。クロノとトコハはなにやら言い争いをしており、ユイはそれをなだめようとする。

 

「バッカじゃないの⁉ありえないんですけど~?」

 

「それはこっちのセリフだ!」

 

「まあまあ落ち着いてよ2人とも・・・」

 

「どうしたんだい?」

 

「新導がお好み焼きにマヨネーズは必要ないって!」

 

「マヨネーズをかけると青のりの風味が消えちまうだろ。それよりも大事なのはかつお節だ!表面だけでなく、生地の中にも大きめの奴をドバーーと入れて!」

 

どうやら二人はお好み焼きにはマヨネーズかかつお節かということで喧嘩していたようだ。クロノとトコハはお互いに睨み合っている。ユイはお手上げといった表情だ。

 

「絶対マヨネーズ!」

 

「いいや、かつお節だ!」

 

「とまあ、非常にどうでもいいことで喧嘩してるんだよ・・・」

 

「呑気でいいなぁ。うらやましい」

 

「「はあ?」」

 

シオンの発言にクロノとトコハはシオンを睨みつける。

 

「あ、いや・・・耐油はないんだ」

 

「あんたねぇ、遅れてきて何言ってんの?」

 

「お前が遅いからこんな話になってんだぞ」

 

「ご・・・ごめん・・・」

 

「え?この流れで何で綺場君が責められてんの?」

 

何はともあれこれで全員集まった。

 

 

4人はトコハの家である安城家に来た。4人を迎え入れてくれたのはトコハとマモルの母、安城ミサエであった。

 

「いらっしゃ~い♪さ、入って♪」

 

「お邪魔します」

 

「あ!あなた、綺場シオン君ね?差し入れまでいただいちゃって、ありがとう」

 

どうやらシオンは既にミサエと会っていたようでミサエはシオンと顔見知りのようだ。

 

「いえ、今日はお招きいただき、ありがとうございます」

 

そう言ってシオンはどこから出したのか花束をミサエに送る。

 

「まあ、キレイ♪」

 

「いつのまに・・・」

 

「あいつマジシャンか・・・」

 

「本当に綺場君って規格外だよね・・・」

 

 

4人は安城家に入り、夕食をごちそうしてもらう。安城家の今日の夕食はすき焼きのようだ。

 

「鍋か。もうすぐ夏なのに」

 

「熱い時こそ鍋!パワー全開で、地区予選に挑むのよ!」

 

「いきなり2人も男の子を連れてくるなんて、トコハもやるじゃないの♪どっちが本命?」

 

ミサエの言葉にトコハの顔が少し赤くなる。

 

「説明したでしょ!今日は大会に向けての決起集会だって!ねぇ?ねぇ?」

 

「ああ」

 

「おいしいなぁ~。これなら地区予選がんばれちゃう!」

 

「祝勝会はぜひうちでしよう。今度は3人を、我が家に招待しよう」

 

シオンは祝勝会はシオンの家でやることを提案する。

 

「・・・いい」

 

「俺も」

 

「私もちょっと遠慮するね」

 

しかし3人はシオンの誘いを断った。

 

「え?どうして?」

 

「だって、綺場君の家の食事っていろいろ恐れ多いんだもん」

 

「それに、手土産だって大変そうだし」

 

「こんな高級なお肉をいただいちゃうとね」

 

「何を持たせていかせればいいか。ま、なんだったらこの子、もらってくれちゃっていいけど」

 

「なっ!」

 

「え?」

 

「」カチーン

 

「おわ⁉急に佐倉が石みたいに動かなくなったぞ⁉」

 

ミサエの爆弾発言にトコハは顔が赤くなる。ユイは石のように固くなる。

 

「どう、シオン君?」

 

「バカなこと言わないでよ!恥ずかしい」

 

このことに異を唱えるトコハとマモルの父、安城ヨシアキ。

 

「やらんぞ!!トコハはやらん!!いくらおいしいお肉をもらっても、絶対やらんからな!!!」

 

「落ち着いてください。冗談じゃないですか、お義父さん」

 

「私は!!!君のお義父さんじゃない!!!」

 

「お父さん、興奮すると血圧あがるわよ?」

 

興奮するヨシアキを落ち着かせるミサエ。

 

「おい!佐倉!しっかりしろ!」

 

「・・・っは!私は何を・・・」

 

石のように固まっていたユイがようやく生が宿る。

 

「ねえ、新導のところはどんなところなの?」

 

「別に、普通のマンション。叔母さんと2人暮らし」

 

クロノが叔母と2人暮らししていることを聞いて、間があく。

 

「・・・へえ、そうなんだ」

 

「ああ」

 

「ねえ、さっきまでの記憶がないんだけど、何があったか教えてくれない?」

 

 

夕食を食べ終えたころにはもうすっかり夜になっていた。3人はトコハに連れられてマンションの屋上に行こうとする。

 

「なんだよ?こんなとこ連れてきて」

 

「いったい、何があるんだい?」

 

「いいからいいから♪」

 

「なんだろ?すごく楽しみだな」

 

マンションの屋上に着くとそこに映っていたのは街の明かりが美しく輝いている夜景だった。

 

「「「わぁ~」」」

 

「私のお気に入りの場所」

 

美しい夜景を見た3人はその風景に見惚れていた。

 

「いよいよ明日だね」

 

「ああ」

 

「うん」

 

「結構いろいろあったよね?最初はカムイさんに無理やりチーム入れられたりしたっけ」

 

4人はチーム組んだ経緯をそれぞれ思い返していた。

 

「ミニ大会で、新導がポイント剥奪されちゃってね」

 

「ヴァンガードやめるって拗ねて」

 

「チームやめるって拗ねちゃって」

 

「もういいだろその話は!!」

 

クロノは話を逸らす。3人は笑いあう。

 

「・・・でも、たどり着いた」

 

「うん、たどり着いた」

 

「・・・まだだ。まだどこにもたどり着いちゃいねぇ。これから行くんだ」

 

「そうだね。絶対地区予選を優勝して、全国大会に!」

 

「全国大会でも優勝してやる!」

 

「全国制覇、そして・・・さらにその先へ」

 

4人は全国制覇の目標を胸に、静かに夜景を眺める。

 

 

ついに、全国大会地区予選当日を迎えた。4人は現在観客席に座って地区予選開催セレモニーを聞いている。観客席には4人だけでなく、様々なファイターたちと各支部のスタッフたちも集まっている。実況はやはりこの男、MCミヤだ。

 

『さあ、いよいよ夏の祭典の幕があがりみゃした!ヴァンガード地区予選!総勢5000を超えるチームが、全国大会出場を目指し、熱きファイトを繰り広げみゃす!それでは、1回戦に先立ち、エキシビションマッチを開催します!』

 

エキシビションマッチの開催と共に、中央にギアースの装置が現れる。

 

『昨年の全国大会、見事優勝に輝いたチームグレイスガイア。その勝利の原動力となった、豊山選手の登場です!』

 

チームグレイスガイアの主要メンバー、豊山の入場に観客は歓声を上がる。

 

「前回大会の優勝者・・・」

 

「あいつのチームに勝てば、俺たちが日本一ってことか」

 

『なお、豊山選手の対戦相手は、今大会の責任者である、ユナイテッド・サンクチュアリの神崎支部長です!』

 

豊山に続いて入場してきたのは、大会の責任者であり、ユナイテッド・サンクチュアリ支部の支部長、神崎ユウイチロウであった。豊山と神崎はギアースにデッキを設置して、ファイトの準備を進める。フィールドはドラゴン・エンパイアにある、ディノドラゴンが住むジャングルだ。

 

『準備が整ったようです。それでは始めていただきましょう!』

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

「古代竜べビーレックス!」

 

「新鋭の騎士ダヴィド!」

 

古代竜ベビーレックス  PW5000

 

新鋭の騎士ダヴィド  PW5000

 

神崎の使用クランはシャドウパラディンだ。シャドウパラディンは展開力はロイヤルパラディンとゴールドパラディンと同じだが、決定的に違うのは、味方リアガードを犠牲にすることによって強力な力を得ることができる。一方の豊山のクランはたちかぜ。たちかぜはシャドウパラディンと同じくリアガードを退却させることによって強力なスキルを得る。そして、その退却したユニットを手札に戻したりリアガードに戻したりすることができる能力を持っているのだ。

 

「優勝者の実力、見せてもらおう」

 

「ああ」

 

「「うん」」

 

観客席で前優勝者である豊山の実力を見定める4人。

 

「まずは俺の先攻だ!ドロー!古代竜ティラノブレイズにライド!ベビーレックスを移動!ターンエンドだ!」

 

古代竜ティラノブレイズ  PW7000

 

R イグアノゴーグ    R

R    R    ベビーレックス  豊山の手札5枚 山札43枚

 

「俺のターン。ドロー。勤厚の騎士マゾルフにライド。ダヴィドは移動」

 

勤厚の騎士マゾルフ  PW8000

 

R マゾルフ R

R ダヴィド R

 

「ダヴィドのブースト、マゾルフでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガードだ!」

 

「ドライブチェック『黙殺の騎士ギーヴァ』」

 

「ダメージチェック『古代竜ティラノブレイズ』」

 

「ターンエンド」

 

PW13000➡PW7000  神崎の手札6枚 山札42枚  豊山のダメージ1枚

 

「俺のターン!ドロー!古代竜ティラノバイトにライド!ベビーレックスを移動して古代竜イグアノゴーグをコール!」

 

古代竜ティラノバイト  PW9000

古代竜イグアノゴーグ  PW7000

 

R ティラノバイト ベビーレックス

R    R    イグアノゴーグ

 

「ティラノバイトでヴァンガードにアタックだ!」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック『古代竜ディノクラウド』」

 

「ダメージチェック『黒翼のソードブレイカー』」

 

「イグアノゴーグのブースト、ベビーレックスでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード。ダメージチェック『グリム・リーパー(☆)』ゲット、クリティカルトリガー。効果はすべてヴァンガードに」

 

「ターンエンドだ!」

 

PW9000➡PW8000

PW12000➡PW8000(+5000)  豊山の手札5枚 山札40枚  神崎のダメージ2枚

 

「俺のターン。スタンド&ドロー。白皙の騎士グワウルにライド。闇夜の乙女マーハをコール」

 

白皙の騎士グワウル  PW10000

闇夜の乙女マーハ  PW9000

 

マーハ グワウル R

 R  ダヴィド R

 

「マーハでベビーレックスにアタック」

 

「ガード!『古代竜タイタノカーゴ(引)」

 

「ダヴィドのブースト、グワウルでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガード!」

 

「ドライブチェック『ナイトスカイ・イーグル』」

 

「ダメージチェック『古代竜ディノダイル(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部ヴァンガードに!」

 

「ターンエンド」

 

PW9000➡PW5000+SH5000=10000

PW15000➡PW9000(+5000)  神崎の手札6枚 山札38枚  豊山のダメージ2枚

 

「やっぱギアースはいいよねー。すっごい迫力!」

 

「ぐぬぬぬ・・・私もギアースが使いたいよ・・・」

 

「確か、ギアースの使用はベスト16からだったよね?」

 

ギアースの迫力にトコハは素直に感想を、ユイはギアースを使いたい衝動に駆られている。

 

「ギアースか・・・。久しぶりだな」

 

「え⁉新導君、ギアース使ったことあるの⁉羨ましい!!」

 

「お、おう・・・2回・・・」

 

「いつ?」

 

「誰とファイトしたんだい?」

 

クロノがギアースを使ったことがあるのに対してユイは興奮した様子でクロノを見つめる。トコハとシオンが誰とファイトしたかを聞いてくる。

 

「・・・ドラエンの支部長と・・・あとは・・・。・・・忘れた!」

 

「「「?」」」

 

クロノは少しイラついた様子でそう言う。3人はイラついた様子のクロノを見て、首を傾げる。

 

「俺のターン!スタンド&ドロー!いくぜ!古代竜ティラノレジェンドにライドだ!さらにイグアノゴーグと古代竜ディノクラウドをコール!」

 

古代竜ティラノレジェンド  PW11000

古代竜ディノクラウド  PW9000

 

ディノクラウド ティラノレジェンド ベビーレックス

イグアノゴーグ     R     イグアノゴーグ

 

「右のイグアノゴーグのブースト、ベビーレックスでマーハにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「左のイグアノゴーグのブースト、ディノクラウドでヴァンガードをアタック!ディノクラウドのスキル発動!ベビーレックスを退却!ディノクラウドにパワープラス5000!そしてベビーレックスのスキル!カウンターブラストで山札から、ティラノレジェンドをスペリオルコール!」

 

ディノクラウドはベビーレックスを丸飲みした。そしてベビーレックスの血の匂いに誘われてティラノレジェンドが現れた。

 

『まさに弱肉強食ーーー!血の匂いに誘われて、ティラノレジェンドが現れたーー!』

 

「・・・ノーガード。ダメージチェック『カルマ・コレクター』」

 

「まだまだ!ヴァンガードのティラノレジェンドでヴァンガードにアタック!」

 

「ノーガード」

 

「ツインドライブ『古代竜ビームアンキロ』『古代竜ティラノレジェンド』」

 

「ダメージチェック『ナイトスカイ・イーグル』」

 

「リアガードのティラノレジェンドでヴァンガードにアタック!」

「・・・ノーガード。ダメージチェック『白皙の騎士グワウル』」

 

「どうだ!これでダメージ5対2!ターンエンドだぜ!」

 

PW12000➡PW9000

PW21000➡PW10000

PW11000➡PW10000

PW11000➡PW10000  豊山の手札4枚 山札35枚  神崎のダメージ5枚

 

『豊山選手、前回優勝者の力をいかんなく発揮ーーー!神崎支部長、なすすべなしかーーー⁉・・・ん?』

 

MCミヤは突然の光景に目を疑う。それは他の観客もそうだった。

 

「うそでしょ・・・?」

 

「大の大人が・・・泣いてるよ・・・」

 

大の大人である神崎が涙を流している。これには当然観客全員が戸惑っている。

 

『こ・・・これはどういうことでしょう?神崎支部長が、泣いておりみゃす』

 

「一方的に負けてるからって・・・泣かなくても・・・」

 

豊山も戸惑っているなか、神崎が口を開く。

 

「・・・弱い!」

 

「!」

 

「あまりに弱い・・・。これが優勝者だと?くうぅぅ・・・。悲しいほどに弱いぞおおおおおおおおお!!!!」

 

神崎は泣きながら豊山に向かってそう叫ぶ。

 

「ライドォ!!覇道竜クラレットソード・ドラゴン!!!」

 

覇道竜クラレットソード・ドラゴン  PW11000

 

そして神崎はストライドのコストを台パンで払う。

 

「ジェネレーションゾーン・・・解放ォ!!!!!うおあぁ!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『魔界城トートヴェヒター』グレード3

 

「天上天下!!唯我独尊!!真なる力よ、我がもとへ!!超おおおおおおおお越!!!!!!」

 

暗き未来から、いや、そもそも本当に未来に存在するかどうかわからないその漆黒の竜は愛馬にまたがって、自分の覇道を刃に込めて、弱き者を見下して現れた。

 

「覇道黒竜オーラガイザー・ドラゴン!!!!!!」

 

覇道黒竜オーラガイザー・ドラゴン  PW26000  ハーツ『覇道竜クラレットソード・ドラゴン』

 

「クラレットソードの超越(ストライド)スキル!カウンターブラストを払い、山札からグレード1のユニットをスペリオルコール!ナイトスカイ・イーグルをコール!ナイトスカイ・イーグルのGB(ジェネレーションブレイク)!このユニットが登場した時、パワープラス4000!黙殺の騎士ギーヴァをコール!ギーヴァのGB(ジェネレーションブレイク)!カウンターブラストを払い、手札のマゾルフを捨て、2枚ドロー!さらにナイトスカイ・イーグルとグワウルをコール!ナイトスカイ・イーグルのスキルでパワープラス4000!」

 

ナイトスカイ・イーグル  PW7000

黙殺の騎士ギーヴァ  PW7000

 

 ギーヴァ  オーラガイザー  グワウル

ナイトスカイ  ダヴィド   ナイトスカイ

 

「左のナイトスカイ・イーグルのブースト、黙殺の騎士ギーヴァでアタック!」

 

「ガード!『古代竜オルニトヒーラー(治)』」

 

「右のナイトスカイ・イーグルのブースト、グワウルでヴァンガードにアタック!」

 

「ガード!『古代竜ディノダイル(☆)』『古代竜ビームアンキロ』」

 

「オーラガイザー・ドラゴンでヴァンガードにアタック!スキル発動。カウンターブラスト、ソウルブラスト、Gゾーン裏のオーラガイザー・ドラゴンを表に、味方のリアガードを2体退却させる。ダヴィドを選択。ダヴィドのGB(ジェネレーションブレイク)!退却させる時のコストを、2体分になる!」

 

ダヴィドはオーラガイザーの愛馬に身を捧げるように前に立つ。オーラガイザーの愛馬は後ろ足でダヴィドを踏みつける。

 

「山札の上から2枚公開して手札に。『カルマ・コレクター』『カルマ・コレクター』完全ガード!!そして、グレード1が出た時、オーラガイザーはパワープラス5000!パワー10000にパワーアップ!」

 

「くっ!ノーガードだ!」

 

「トリプルドライブ『新鋭の騎士ダヴィド』『デスフェザー・イーグル(☆)』『デスフェザー・イーグル(☆)』ゲット!ダブルクリティカルトリガー!!効果は全てヴァンガードに!!龍牙重破斬!!!」

 

オーラガイザーは強力な斬撃を1,2,3と容赦なくティラノレジェンドを斬り倒していく。

 

「ちぃ!ダメージチェック『古代竜ディノクラウド』『古代竜ティラノクエイク』『古代竜イグアノゴーグ』」

 

「ターンエンドだ」

 

PW18000➡PW11000+SH10000=21000

PW21000➡PW11000+SH15000=26000

PW36000(+10000)➡PW11000  神崎の手札8枚 山札26枚  豊山のダメージ5枚(裏1枚)

 

「すげぇ・・・一気に追いついた・・・」

 

観客席でそう呟いたクロノ。

 

「くっ!今さら躍起になったところで、残り1ダメージ。このターンで決めてやる。スタンド&ドロー!ジェネレーションゾーン・・・解放!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『古代竜ティラノレジェンド』グレード3

 

「ストライド・・・ジェネレーション!!!超古代竜パーリータイタン!!!」

 

超古代竜パーリータイタン  PW26000  ハーツ『古代竜ティラノレジェンド』

 

「パーリータイタンのスキル!俺のイグアノゴーグとお前の右のナイトスカイ・イーグルを退却!退却したユニットのパワーがパーリータイタンのものになるぜ!イグアノゴーグのスキル!古代竜のヴァンガードがいるなら、カウンターブラストを払って戻ってくるぜ!」

 

ディノクラウド パーリータイタン ティラノレジェンド

イグアノゴーグ    R      イグアノゴーグ

 

「これでおしまいだ!右のイグアノゴーグのブースト、ティラノレジェンドでヴァンガードをアタック!」

 

「インターセプト!『黙殺の騎士ギーヴァ』『白皙の騎士グワウル』」

 

「くそっ!これならどうだ!パーリータイタンでヴァンガードにアタック!」

 

パーリータイタンは内蔵されている大量のキャノン砲をクラレットソードに向けて一斉発射するが・・・

 

「ぬるい。完全ガード!『カルマ・コレクター』(コスト『覇道竜クラレットソード・ドラゴン』)」

 

大量のキャノンはカルマ・コレクターによって全て防がれてしまった。

 

「くうぅぅ・・・。トリプルドライブ『古代竜イグアノゴーグ』『古代竜ティラノクェイク』『古代竜ディノダイル(☆)』クリティカルトリガー!効果は全部ディノクラウドに!おらぁ!!左のイグアノゴーグのブースト、ディノクラウドでヴァンガードにアタック!スキル発動!ティラノレジェンドを退却!パワープラス5000!くたばれえええ!!」

 

「完全ガード『カルマ・コレクター』(コスト『新鋭の騎士ダヴィド』)カルマ・コレクターのスキルでドロップゾーンにカルマ・コレクターがいるため、ダメージを表に」

 

ディノクラウドはティラノレジェンドの肉を喰らい、そしてクラレットソードも喰らおうとするがまたもカルマ・コレクターによって妨げられた。

 

「そ・・・そんな・・・」

 

PW18000➡PW11000+SH10000=21000

PW40000➡PW11000(完全ガード)

PW26000➡PW11000(完全ガード)  豊山の手札4枚 山札28枚  神崎のダメージ5枚(裏2枚)

 

「俺のターン。スタンド&ドロー。超おおおおおお越!!!!覇道黒竜オーラガイザー・ドラゴン!!!!!」

 

ジェネレーションゾーン  コスト『哀慕の騎士ブランウェン』グレード1+2

 

超越(ストライド)スキル!コストを払いダヴィドをスペリオルコール!グワウルとナイトスカイ・イーグルをコール!ナイトスカイ・イーグルのスキル!パワープラス4000!」

 

 グワウル  オーラガイザー ナイトスカイ

ナイトスカイ  ダヴィド   ナイトスカイ

 

「ナイトスカイ・イーグルのブースト、グワウルでアタック!「くっ!ガード!『古代竜ディノダイル(☆)』」ナイトスカイ・イーグルのブースト、ナイトスカイ・イーグルでヴァンガードにアタック!

 

「インターセプト!『古代竜ディノクラウド』そしてガード!『古代竜イグアノゴーグ』・・・なっ!」

 

豊山は頭に血が上ってようやく気付いたのか自分の手札を見る。手札にはグレード2とグレード3。つまりはオーラガイザーのアタックは防げないのだ。そんなことを考えていると目の前のオーラガイザーがティラノレジェンドを見下していた。

 

「オーラガイザーでヴァンガードにアタック!スキル発動!カウンターブラスト、ソウルブラスト、Gゾーンのオーラガイザーを表に、ダヴィドを退却!山札を2枚公開!『カルマ・コレクター』『哀慕の騎士ブランウェン』パワープラス10000!トリプルドライブ『グリム・リーパー(☆)』『グリム・リーパー(☆)』『デスフェザー・イーグル(☆)』ゲット!トリプルクリティカルトリガー!効果は全てオーラガイザーに!龍牙重破斬!!!!」

 

オーラガイザーはティラノレジェンドを圧倒的に、容赦なく、力を見せつけるかのように斬り捨てようとする。口元に凶悪な笑みを浮かべながら。ティラノレジェンドの体が限界を超え、大爆発を起こす。

 

PW17000➡PW11000+SH10000=21000

PW18000➡PW11000+SH10000=21000

PW36000(+15000)➡PW11000

 

ダメージチェック『古代竜ティラノレジェンド』

 

神崎のダメージ5枚  豊山のダメージ6枚  勝者神崎

 

前優勝者の豊山が負けたことにより、観客席に大きなどよめきが起こる。

 

「バ・・・バカな・・・。こんなことが・・・」

 

「ちっ」

 

神崎が舌打ちするとオーラガイザーの愛馬はもうボロボロのティラノレジェンドを力強く踏みつける。

 

「貴様に、優勝者を名乗る資格はない!」

 

神崎の言葉に膝をつく豊山。

 

『しょ・・・しょ、勝者、ユナイテッド・サンクチュアリ、神崎支部長!』

 

観客席は静寂に包まれていた。

 

「な・・・なんてファイトだ・・・」

 

「私・・・あいつのファイト嫌い・・・」

 

クロノは声を振り絞ってそう言う。ユイは神崎のファイトにそう吐き捨てる。

 

「・・・僕、あいつのファイトだけは嫌いだ」

 

「支部長・・・」

 

別の客席で見ていたドラエン支部長はそう吐き捨て、その場を立ち去る。

 

『見事勝利した神崎支部長!参加選手に向けて、エールをお願いします!』

 

勝利した神崎はマイクを持って中央に立ち、参加者に向けて・・・

 

『弱さは罪だ!!!』

 

そう言い放った。

 

『弱き者は去れ!!強き者のみが、栄光を掴めるのだ!!卿らの勝利に期待する!!』

 

神崎はそう言ってマイクを捨て、会場から去っていった。

 

 

全国大会地区予選はトーナメント制になっている。ベスト16まではチーム代表者3名を選出し、ファイトをする。2勝以上したチームがトーナメントを勝ち上がれるのだ。1回戦のトライフォーの選出者はクロノ、シオン、ユイの3人だ。

 

「いくぜ!ライド!クロノジェット・ドラゴン!ヴァンガードにアタック!喰らえ!疾風魂撃!!」

 

「青天の騎士アルトマイルでヴァンガードにアタック!スカイノーブルスラスト!!」

 

大宇宙勇機(だいうちゅうヒーロー)グランギャロップでヴァンガードにアタック!銀河流星剣!!」

 

3人のファイトを観客席で見守るカムイとクミ。

 

「ユイちゃんたち、勝てるかな?」

 

「見たところ、相手も強豪チームってわけでもないし。ま、大丈夫だろ。あいつら相当強くなってるしな」

 

ユイはファイトしてる中、神崎の言葉を思い返す。

 

(弱さは罪だ!!!)

 

弱さは罪、その言葉にユイはひどい嫌悪感を覚える。

 

(何が弱さは罪だよ!ヴァンガードは、楽しむものなんだ!)

 

「「「ヴァンガードにアタック!」」」

 

3人はGユニットで1回戦を勝ち抜いた。

 

「勝者、チームトライフォー!2回戦進出!」

 

「やったじゃない!完璧じゃん!」

 

「絶好調だ!負ける気がしねぇ!」

 

「行こう!このまま勝ち進もう!」

 

「ああ!」

 

「「うん!」」

 

トライファーはこのまま勝ち進む決意を固める。そんな中ユイはある決意を決める。

 

(待ってろ神崎!必ず勝ち抜いて、お前にファイトを申し込むよ!)

 

打倒神崎という思いを胸に秘め、ユイは全国大会地区予選に全力で挑む。

 

to be continued…




シオン「地区予選開幕!やっとここまで来たね」

クロノ「ああ!思いっきり暴れまくってやろうぜ!」

トコハ「新導、言いたいことはわかるけど、前回本当に大暴れして大変なことにあったこと、忘れないでよ?」

クロノ「わ・・・わかってるよ!ファイトでってことだ」

ユイ「まあまあ。次の対戦相手はと・・・ええ⁉まさか・・・あの二人が出てるの⁉」

トコハ「これは・・・強敵になりそうね」

シオン「そうだね。あの人は強い。油断しない方がいい」

クロノ「なんだよ?誰のこと言ってんだよ?」

TURN27「トコハVSサスケ」
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