カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義   作:先導

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えーと、今回は4人同時のファイトなのですが・・・

さすがに4人同時にファイトの描写をするのは無理があるためファイト光景だけを書かせていただきました。申し訳ございません。

神崎戦です。それではどうぞ!


奇跡のカード

ユナイテッド・サンクチュアリ支部のとある部屋に、伊吹はクロノとユイを連れてこさせる。

 

「いったい何なんですかここは?ユナサンファイターたちをあんな風にしたのはあなたなんですか?!」

 

ユイの問いに伊吹は何も答えない。

 

「お前コーチなんだよな?ユナサン支部の。お前がタイヨウやユナサン支部のみんなを、あんな機械みたいにしたのか?!」

 

沈黙な空気が漂う中、伊吹は2人に向かって口を開く。

 

「・・・そうだとして、なぜお前らが怒る?」

 

「・・・タイヨウ君はヴァンガードが楽しいって言っていたんです。それをあなたたちが奪ったんだ!!」

 

「許せるわけないだろ、あんなの!!」

 

クロノとユイが伊吹に向けて怒鳴った。そんなときに、コール音が鳴り響き、連絡が入った。

 

『伊吹コーチ、来訪者をご案内しました』

 

「入れ」

 

伊吹がそう言うと、扉が開く。そこにはドッグトレーナーとシオンがいた。シオンはユウヤのファイトのダメージで腕を抑えている。

 

「シオン!」

 

「シオン大丈夫⁉何があったの⁉」

 

そんなシオンにクロノとユイが駆け寄ってきた。

 

「ちょっと・・・ファイトでね・・・」

 

「なんだよそれ⁉」

 

「触んないでよ!自分で歩けます!」

 

声のした方向を3人は見てみると今度はトコハが連れてこられてきた。

 

「!クロノ!ユイ!シオン!ちょっと、どうしたの⁉」

 

「大したことはないんだ・・・本当に」

 

「!まさか・・・あいつらに!」

 

4人は再び伊吹の方に顔を向ける。

 

「わざわざ僕たちを集めたという事は、説明してくださるんですよね?この支部で、何が行われているのかを」

 

 

 

TURN42「奇跡のカード」

 

 

 

メガラニカ支部の食堂、コズミックドライブは今日来た子供たちの相手をして休憩に入っている様子だ。

 

「なあ、あの子らって確かユナサン支部にいた子供だよな?前の大会で見たことあんだよ」

 

「最近電車を乗り継いでまでうちの支部によく遊びに来てますよね?」

 

「メガラニカ支部だけじゃない。他の支部でも、特にドラエン支部に行くものが多いらしい」

 

コズミックドライブはユナサン支部の子供たちがさまざまな支部に赴いてきていることについて話し合っていた。

 

「ま、夏休みだし?それで遊びに来た、なんてもんだろ?」

 

「それを合わせてもだ、最近はちょっと出入りが多くなってないか?」

 

「どこの支部で遊ぼうとも構わないんですけど、ちょっと気になります・・・」

 

「あの子たちは、ユナサン支部で遊びたくないわけでもあるのか?」

 

「・・・ユナサン支部で遊びたくない理由ねぇ・・・」

 

「・・・何もなければそれでいいのですが・・・」

 

3人の不安は高まる一方だ。3人の考えている姿を遠くでキョウヤが見つめていた。

 

「・・・・・・」

 

キョウヤは何も見なかったかのようにその場から立ち去っていく。

 

 

ユナサン支部にてトライフォーは伊吹から現在のユナサン支部について説明する。

 

「このユナサン支部で行われているのは、単なるファイター強化の為のプログラムにすぎない。あらゆる戦術をデータ化し、ファイター1人1人の特性に合わせて習得させる。いかなる局面でも、動揺することのない強靭な精神と肉体の育成、勝利を掴むためのメンタルトレーニング・・・」

 

伊吹は機械を操作し、4人に強化プログラムの結果を見せる。

 

「効果は絶大だ。ユナサン支部の大概成績は、全体で41%アップ。個人によっては、勝率80割を超えているものも現れている」

 

「勝利は正義・・・という事ですか?」

 

「それだけじゃないだろ!ヴァンガードは!!」

 

「だいたい肉体強化とかメンタルトレーニングも、ヴァンガードと全然関係ないじゃないですか!!」

 

「強さでファイターを差別するとか、支部のやることじゃない!!」

 

伊吹の説明に反論する3人。伊吹は淡々を事実のみを答える。

 

「・・・我々はこのプログラムを強制してはいない。いつでもやめることは可能だ」

 

「「「「!!!」」」」

 

「彼らはみな、自分の意思でここにいる」

 

伊吹の答えに納得できず、さらに問い詰める。

 

「みんな望んであんなことをやってるっていうのか?」

 

「ドッグトレーナーとかいう連中は、明らかにファイターに対し、強制力を持っているように見えましたが?」

 

「そのバングルだ」

 

シオンの問いに伊吹は4人が今つけているバングルを指して答える。

 

「限界だと感じたら、そのバングルを外せばいい。リタイアが認められ、トレーニングエリアから退室させられる。だが、実際に外すものはほとんどいない。皆強くなりたいからだ。"強くなっていい思いをしたい"。"より高みを目指したい"。"自分の限界を超えてみたい"。人が持つ、単純で自然な要求だ。ユナサン支部は、そのための最も効率的な方法を提供しているに過ぎない」

 

伊吹はまた機械を操作し、他の結果を4人に見せる。

 

「結果はすぐに表れる。強くなった実感を得れば、ますますプログラムにのめりこむ。ユナサン支部全体が強化され、向上していく。これが神崎支部長の理想だ」

 

「やっぱり神崎か・・・」

 

「!クランリーダーのみんなは?ユナサン支部のクランリーダーたちも、同じ考えなの?」

 

トコハがユナサン支部のクランリーダーも同じ考えなのかという事を伊吹に問い詰めてみる。

 

「確かに、クランリーダーの人たちがこんなやり方を賛成するなんてとても・・・」

 

「ユナサン支部に現在クランリーダーはいない」

 

「「「「!!??」」」」

 

ユナサン支部にクランリーダーがいないことに驚愕する4人。

 

「支部長の意向に同意できないものは全員辞任した」

 

「辞任させられたの間違いじゃないんですか?」

 

シオンの問いに伊吹は何も答えない。

 

「つまり、今のユナサン支部は、神崎支部長の独裁体制にある。あなたはその忠実な部下というわけだ」

 

クロノは怒りの表情で拳を握りながらしながら、伊吹の言葉を思い返す。

 

『ファイトにはその人間の全てが現れる。目の前にあるその結果が、お前たちの今の全てだ』

 

「・・・あれは、タイヨウ君のあのファイトは、あなたの指導でそうなったんですね?!」

 

「そうだ」

 

「じゃああれがお前のヴァンガードなんだな?!」

 

「・・・そうだ」

 

伊吹はユイの問いに率直に言い、クロノの問いには間を空いてからそう言った。するとクロノは伊吹に近づき、テーブルにファイカを置く。

 

「俺とファイトしろ!!今のお前にだけは、絶対に負けない!!」

 

クロノは強い眼差しで伊吹にファイトの申し込みをする。3人も伊吹を強い眼差しで見つめる。そんなとき、通信の音が聞こえてきた。伊吹は通信に出る。

 

「伊吹です」

 

『支度をしろ』

 

声の主はユナサン支部支部長神崎ユウイチロウだ。伊吹は目を見開く。

 

『我が思想を理解できぬならば、ファイトで悟らせてやる。特別選抜に選ばれたものならば、資格は十分にある。ちょうど、退屈もしていたところだ』

 

神崎がそう言うと、通信は切れた。伊吹はトライフォーに顔を向ける。

 

「・・・聞こえたな?神崎支部長がお呼びだ。無論、拒否権はない。さっき言った通り、逃げるものをユナサンは追わない」

 

「誰が逃げるかよ!!」

 

「支部長本自らお相手してくださるとは、光栄ですね。僕らが勝ったら、ユナサン支部の方針転換でも応じてくれるとでも?」

 

「要するになめられてるわけだ。私たちに」

 

「いいぜ、それでも!!」

 

「やっと・・・神崎と戦える。絶対に負けられない!!」

 

4人は神崎のファイトの呼び出しに応じるらしく、逃げようとするものは誰1人としていない。

 

「前にも言われたな。確かに俺は・・・俺たちはガキだ!けどな、ガキでも、譲れねぇものがあるんだよ!!」

 

クロノの言葉に伊吹は口元に笑みを浮かべた。

 

「ならばせいぜい示してやる。知っていると思うが、神崎支部長は強いぞ」

 

 

4人はそれぞれの部屋に移動し、ファイトの準備を行う。

 

「・・・どういう順番で戦う?大会みたいに勝ち抜き戦にすんのか?」

 

クロノの問いに伊吹は通信で淡々と答える。

 

『その必要はない。神崎支部長はお前たち4人を同時に相手できる。ギアースを使えば簡単だ』

 

伊吹がそう言い終えると4人のそれぞれのファイトテーブルに神崎のホログラムが現れる。

 

『支部長の部屋から通して、お前たちそれぞれのファイトルームにデータをリアルタイムで送信する。お前たちは、目の前に立つ支部長と、ファイトすればいい』

 

4人がそれぞれの準備が終えると、神崎は口元に笑みを浮かべる。

 

「地区予選でのエキシビションマッチでは、圧倒的でしたね。文字通り、相手を踏みにじって」

 

「まさか、こんな形でファイトすることになるなんてね」

 

「操作しているのは神崎本人だから、思いっきり本気が出せるよ」

 

『音声チャンネルは全ての部屋でオープンしておく。好きなだけ思いとやらをぶつけ合うといい』

 

「ご親切にどうも!」

 

神崎は腕を組んで待機をしていた。そして、組んでいた腕を開き、ファイトの態勢に入る。

 

「行くぞぉ!!スタンドアーーーーーップ」

 

「「「「ヴァンガード!!」」」」

 

クロノの部屋では最初にクロノはメーザーギア・ドラゴンにライドする。

 

「ライド!メーザーギア・ドラゴン!」

 

「ライド!勤厚の騎士マゾルフ!スキルでダヴィドは移動!ヴァンガードにアタック!」

 

神崎はマゾルフにライドし、ダヴィドを後ろに移動させてそのままアタックに入る。トコハの部屋では萌芽の乙女ディアンにライドさせ、そのままマゾルフにアタックをさせる。

 

「萌芽の乙女ディアンでヴァンガードにアタック!」

 

「アタック!白皙の騎士グワウル!」

 

「ガード!」

 

シオンの部屋では神崎はグワウルでリヴァーロにアタックし、シオンはナイト・オブ・フラッシュでガードをする。

 

「ノーガード!ダメージチェック!ヒールトリガー!ダメージを回復してパワーをディガリオンに!」

 

ユイの部屋では同じようにグワウルでアタックされ、ダメージチェックに入り、ヒールトリガーでダメージを同点に持ち込む。クロノの部屋ではクロノはクロノジェット・ドラゴンにライドする。

 

「ライド!クロノジェット・ドラゴン!!この支部のヴァンガードは間違ってる!あんたがその元凶だってんなら、許さねぇ!!」

 

クロノはクロノジェットでヴァンガードにアタックさせる。

 

「コール!あんたたちのヴァンガードは楽しくないのよ!全然!!」

 

トコハの部屋ではトコハはケラとディアンをコールし、そのリアガードでヴァンガードにアタックする。

 

「あなたにとっては間違ってないのかもしれない!でも、やっていることは他者を利用してるだけ!そんなの、私は絶対に許さない!!」

 

ユイの部屋ではユイはグランギャロップにライドし、リアガードと共にヴァンガードにアタックする。

 

「僕たちは確かに弱い。だけど、その弱さに付け込んで支配するような真似は、認めない!!」

 

シオンの部屋ではシオンはアルトマイルにライドし、アタックを仕掛ける。神崎の部屋ではシオンがアタックをした時、神崎の床の下にある結晶が光ったように見えた。

 

「怒り、信念、正義、共感・・・。貴様らの行動原理は理解した。ふん、聞き飽きたわ。我が前に立つ誰もが同じことを言う。ならば示してみよ。我が理想を打ち砕くだけの力をぉ!!ライドォ!!!」

 

神崎はクラレットソード・ドラゴンにライドする。

 

「ジェネレーションゾーン・・・解放ォ!!!!!うおあぁ!!」

 

神崎はコストのグレード3を台パンで払う。

 

「天上天下!!唯我独尊!!真なる力よ、我がもとへ!!超おおおおおおお越!!!!!!覇道黒竜オーラガイザー・ドラゴン!!!!!!」

 

神崎は自身の力、オーラガイザー・ドラゴンにストライドする。

 

超越(ストライド)スキル。黒翼のソードブレイカーをコール。スキルでドロー。さらにグワウルとギーヴァをコール。スキルで2枚ドロー!」

 

「手札を減らさずに、リアガードを展開⁉」

 

「オーラガイザーでアタック!!」

 

オーラガイザーは槍に雷を纏ってそれをアルトマイルに向けて放つ。

 

「貴様は他者にたかづらえるほど強いのか?この程度の力で何が救える?」

 

「くっ・・・!」

 

トコハの部屋でトコハはストライドする。

 

「ジェネレーションゾーン・・・解放!!!!今こそ咲き誇れ!!我が輝ける未来に!!ストライド・・・ジェネレーション!!!!立春の花乙姫プリマヴェーラ!!!!」

 

ストライドをし、クラレットソードの前にプリマヴェーラが現れる。

 

「ヴァンガードの楽しさを教えるための支部が、みんなを追い詰めるような真似をして、絶対におかしいでしょ!!」

 

トコハはディアンとケラでクラレットソードにアタックをさせる。

 

「ふん、ドラゴン・エンパイア支部か?」

 

「プリマヴェーラでヴァンガードにアタック!プリマヴェーラのスキルで山札から、ディアンとグラジオラスを2体スペリオルコール!」

 

プリマヴェーラのスキルで山札からノーマルユニットを戻し、同名ユニットをそれぞれ呼び出す。

 

「完全ガード」

 

神崎はプリマヴェーラの攻撃をカルマ・コレクターで防ぐ。

 

「なるほど。確かに貴様のヴァンガードには、安城マモルの影がある」

 

「!!グラジオラス!」

 

トコハはグラジオラス2体でアタックを仕掛けるがグリム・リーパーとデスフェザー・イーグルによって防がれる。

 

「強き者とは、己が道を知るもの!!他者の影響から脱せず、己が道に迷うものに、未来など掴めぬわあああああああ!!!!」

 

シオンの部屋でシオンはサムイルにストライドする。

 

「ストライドジェネレーション!!!!閃火の聖騎士サムイル!!!!ベニゼールをコール!さらにスキルでナイト・オブ・ツインソードをスペリオルコール!」

 

シオンはベニゼールのスキルを使い、リアガードを1体コールして盤面のリアガードを5体にした。

 

「サムイルでヴァンガードにアタック!スキルでダメージ1!」

 

サムイルのスキルで神崎のダメージを1枚与える。

 

「あなたが道の先にいるのなら、なぜみんなにその選び方をしめさない?!あなたは、いくつかあるはずの道を勝手に切り捨て、たった1つに追い詰めているだけだ!!貫け閃光! ブライト・ライトニング・シュート!!」

 

「完全ガード」

 

神崎はサムイルのアタックをトコハと同じようにカルマ・コレクターで防ぐ。

 

「中途半端だな」

 

「!!」

 

「いくつもの道?かようなことを言っているから貴様は弱いのだ!!我がユナサンの子らに、迷いは皆無!!不要な情を切り捨てられず、唯一の答えを出せぬ者は、真の強さに到達できぬ!!!」

 

ユイの部屋でユイはエクスタイガーにストライドする。

 

「ストライドジェネレーション!!!!超宇宙勇機(ちょううちゅうヒーロー)エクスタイガー!!!!超越(ストライド)スキル!エクスタイガーにパワープラス4000!グランファイヤー、グランサブ、いけぇ!!」

 

グランファイヤーとグランサブのスキルでリアガードとエクスタイガーにパワーを上げる。

 

「いろんなファイターを育み、見守っていくのが支部でしょ?!なのにこのユナサン支部は、強さの概念に縛られて、見守るべきファイターを逆に苦しめている!!そんなの、本当の強者のすることじゃない!!!スキルでパワーアップしてクリティカルプラス1!光あれ!天を穿つ正義の咆哮! ゴッドカノン!!」

 

「完全ガード」

 

エクスタイガーのクリティカルがあがった攻撃を、シオンとトコハと同じようにカルマ・コレクターで防ぐ。

 

「それは貴様の中にある正義という感情か?」

 

「!!」

 

「そもそも力というものは、誰かを守るためのものでも、信念を貫くというものでもない!!力とは、己を鍛え、常に勝利へと向かってゆくための純粋なる力だ!!それ以上でもそれ以下でもない!!正義などとくだらぬ感情に振り回され、弱者に手を差し伸べるなど、ただの偽善にすぎぬわああああああああ!!!!」

 

トコハに対し、シオンに対し、ユイに対してそう言って述べる神崎にクロノは反論する。

 

「認めねぇぞ!!俺は!!ストライドジェネレーション!!!!フェイトライダー・ドラゴン!!!!」

 

クロノはコストを払い、フェイトライダー・ドラゴンにストライドする。

 

超越(ストライド)スキル!グワウルを山札のしたに!」

 

クロノジェットの超越(ストライド)スキルでグワウルを山札に戻した。

 

「俺はヴァンガードに出会って、初めて心から熱くなれる自分を知った!同じ思いの人たちと出会った!世界が変わったんだ!!本当に!!フェイトライダーのスキル!メーザーギアを、グリマーブレスに進化!グリマーブレスのスキルでギーヴァを山札の下に!」

 

フェイトライダーのスキルでメーザーギアをグリマーブレスに変化させ、グリマーブレスのスキルでギーヴァを山札の下に置かせた。

 

「これが俺の信じる、ヴァンガードだぁ!!フェイトライダー・ドラゴンでヴァンガードアタック!!」

 

「完全ガード!」

 

フェイトライダーの渾身のスキルでも、3人と同じようにカルマ・コレクターによって防がれてしまった。

 

「くっ!グリマーブレス・ドラゴン!」

 

グリマーブレスでクラレットソードにアタックするがデスフェザー・イーグルによって防がれてしまう。

 

「弱者の論理だな」

 

「何?!」

 

「出会い、絆、友情!くだらぬ!敗北者の馴れ合いに何の意味がある?愛などいらぬ!心は人を弱くするもの!なれば!!心などいらぬ!!!」

 

神崎はそれぞれにリアガードとヴァンガードでアタックし、4人は最後のヴァンガードアタックをガードで防ぐ。

 

「弱さは罪だ。勝者という無限の栄光の前に、敗者など存在する価値もない」

 

そう言って神崎は昔経験したことを思い返し、4人に語る。

 

「俺はかつてファイトで悟った。そのファイターはあまりに強く、あまりに美しく、あまりにも絶対的存在としてあった。その前で俺は・・・醜かった。存在する価値すらなかったと、悟った。これほどまでに脆弱で、矮小で、無力なだけの俺は!」

 

神崎はある男とファイトをし、その男の強さと存在に、心に惹かれ、それにおいて無力だった自分を非常に悔いていたという。それが神崎が強さのみを求める最大の理由なのだ。

 

「弱さは罪だ。後に俺は知った。あの日垣間見た奇跡の夢。奇跡のカード」

 

「奇跡の・・・カード・・・?」

 

「今はまだ足りぬ。だが間もなく、我が支部に集う子らが、迷うことなく力を得、真の道へと到達した時!」

 

神崎は4人にそれぞれにとどめを刺そうとそれぞれのユニットを出す。

 

「うおあああああああああ!!覇道竜クラレットソード・ドラゴン!!暗黒騎士エヴニシェン!!暗黒騎士グリム・リクルーター!!覇道黒竜オーラガイザー・ドラゴン!!」

 

トコハにはクラレットソード、シオンにはエヴニシェン、ユイにはグリム・リクルーター、クロノにはオーラガイザーを繰り出す。

 

「奇跡は再び覚醒する!現実を超越して、我が前に降臨するのだあああああああ!!!!」

 

「奇跡が・・・現実を・・・?」

 

クラレットソードは赤き刀身をアーシャに、エヴニシェンは鎌をアルトマイルに、グリム・リクルーターは鎌でグランギャロップを、オーラガイザーは槍でクロノジェットにそれぞれに斬撃を与えた。そして、これによって、4人のダメージゾーンは6枚、つまりは4人全員敗北を意味している。

 

「楽しかったぞ」

 

そう言って神崎はGゾーンのあるカードを1枚見る。

 

(・・・切り札を使うほどでもなかったか・・・)

 

カードには覇道黒竜オーラガイザー・ダムドと書かれていた。

 

「望むならいつでも、俺が鍛えてやろう。強さを目指すなら、我がもとに来い。ユナサンの門はいつでも開いているぞ」

 

そう言って神崎のホログラムは4人の前から消えていった。

 

「・・・届かなかった・・・。まだ、私は・・・くそおおおおおお!!」

 

ユイは神崎に勝てなかったことに、いつも以上に悔しがっていた。

 

 

トライフォーのファイトを終えた後神崎はユナサン支部の研究施設に入る。神崎はユナサン支部の研究員に状況報告するように言う。

 

「状況は?」

 

「イメージ変換効率は前回より0.2%アップ。"ディペンドカード"からの反応も、微弱ながら確認しましたが・・・それ以外は変化はありません」

 

(あの日のでき、神のごときユニット、恩寵のごときファイト・・・必ずやこの手で掴んでみせる。全てはそのための道具。魂を注ぎ集め束ねたその先に・・・奇跡は・・・我がもとに覚醒する・・・!!)

 

神崎が見ているのは何かの装置に入り、光が凝縮されて吸収しているカードが1枚だ。

 

to be continued…




クロノ「4人がかりだったてのに、手も足も出なかった」

シオン「まさしく完敗ってやつだね」

トコハ「まるで強さの底が見えなかった」

ユイ「でも、このまま黙って引き下がることなんて絶対にしないよ」

クロノ「当たり前だ!タイヨウをあのままにしとくわけにはいかないからな」

トコハ「さっすがクロノ!で、何か作戦はあるの?」

ユイ「・・・その顔、何も考えはないんだね?」

シオン「まあ、仕方ないよ。僕たちに何ができるか、少し、考えてみようか」

TURN43「日蝕」
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