カードファイト!!ヴァンガードG 鋼と宇宙の正義   作:先導

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今回はクエストメインです。

ファイトの描写はありませんがぜひ読んでいってください。

それではどうぞ!


綺場シオン

学校の授業中、生徒達はまじめに授業を受けている。そんな中ユイはというと・・・

 

「ぐぅ~~・・・ぐぅ~~・・・」

 

授業中だというのに一人居眠りをしている。

 

(佐倉さん!佐倉さん!)

 

「う~~ん・・・むにゃむにゃ・・・」

 

シオンは小声でユイに呼びかけるがユイは起きない。

 

「え~~、じゃあこの問題を・・・佐倉さん、答えてみてください」

 

「・・・えへへ・・・。やった~、今日は私が勝った~・・・ムニャムニャ・・・」

 

ユイの寝言で生徒全員が固まった。シオンは手を頭にのせて顔をゆがませ、教師はチョークを持った手をプルプルさせながら怒りを表した。

 

「・・・佐倉あぁ!!!!」

 

「ひゃっひゃい!・・・あれ・・・?夢・・・?」

 

「ま~た貴様は居眠りしとったんか・・・。この大ボケ者が~。罰として貴様は放課後、一人でこの教室を掃除してこんか~~~~い!!!!」

 

「・・・えっ・・・えええええええ⁉私一人ですか⁉」

 

「当たり前じゃ!少しは反省せんかバカたれ!!」

 

「そっそんな~~」

 

 

 

TURN3「綺場シオン」

 

 

 

放課後、ユイは教師に言われた通り一人で掃除をしていた。

 

「く~~あのヒゲめ~・・・こんな面白くないもん押しつけてくれちゃって~~~」

 

ブツブツ文句を言いながらもきちんと掃除をしていた。そこにシオンが入ってくる。

 

「君が授業中に居眠りするのが悪いんだよ」

 

「うぅ・・・返す言葉もありません・・・」

 

シオンの正論によってグゥの音もでないユイ。

 

「はぁ・・・僕も手伝ってあげるから、早く終わらせよう」

 

「えっ?いいの?それに私一人でって言われてるよ?」

 

「一人より二人の方が早く終わるだろ?それに、これは僕が勝手にやっているだけだから」

 

シオンのまさかの申し出に、ユイの眼元には涙がウルウルとためる。

 

「うわあああん!綺場君アリガトー!」

 

「ハイハイ、口より手を動かして。それと早く涙を拭きなよ」

 

こうして二人で掃除を始めた。するとユイはあることをシオンに聞いてみる。

 

「あっそうだ綺場君。今日って習い事やフェンシングのお稽古はないの?なかったら一緒にカードキャピタルに行こうよ」

 

「今日は完全にオフだからいいよ。誘ってくれてありがとう」

 

綺場家は名門中の名門。シオンは綺場家の御曹司ゆえに習い事やフェンシングの稽古、様々なことをするため中々時間がとれないが、今回は習い事も稽古も休みだから時間をカードキャピタルで過ごせるようだ。

 

「本当⁉よ~しじゃあ早く掃除を終わらせよう!」

 

「佐倉さんは本当に元気だね」

 

「えへへ・・・。それだけが取り柄みたいなものだからね」

 

こうして二人はささっと掃除を再開した。

 

 

掃除が終わった後、ユイとシオンはカードキャピタル2号店向かっていた。

 

「ヴァンガード普及協会?」

 

「うん、正式名称『Federation,International,Vanguard,Asociation』、通称『FIVA(ファイバ)』はヴァンガードネットワークを通じてヴァンガードファイターたちを様々な形でサポートする組織のことだよ。そしてファイカは、ヴァンガードファイターの証みたいなものだから早くもらった方がいいよ」

 

「ファイカ?」

 

「うん、これのことだよ」

 

シオンはユイにヴァンガード普及協会がどういう組織なのかという説明をしていた。そしてユイは、ファイカという聞きなれない単語にくいつき、シオンはそのファイカとやらを取り出す。

 

「ファイターズカード、通称ファイカはファイトの勝敗や個人情報なんかを記録されるんだ。他にも、デッキホルダーにもなるし即席のファイトテーブルにもなる万能デバイスなんだよ」

 

「そ・・・そんなすごいものが・・・。すごく欲しくなってきちゃった」

 

ファイカの説明を聞いた後ユイはファイカの価値観をすぐに理解し、欲するようになった。

 

「カードキャピタルに行けばすぐに手に入るよ。・・・おっと、説明してる間にもう着いたみたいだ」

 

そうこうしているうちにカードキャピタル2号店に着いたようだ。

 

「こんにちはー!カムイさーん!ファイカくださーい!」

 

「いらっしゃい。おや、今日はシオン君も一緒でしたか」

 

「こんにちわ、シンさん。カムイさんはどこにいますか」

 

店に入るとそこにいたのはシンだけで、カムイの姿がどこにもいなかった。シオンはカムイがどこにいるのかを聞いてみた。

 

「それがですね、今日はクロノ君が初めてのクエストを受けてですね、カムイ君がそっちに行ってしまいました。まだ仕事が山積みだというのに・・・」

 

「新導君が?それにクエストって・・・?」

 

「佐倉さん。その説明はファイカをもらってからにしょうよ」

 

「おおっそうだった!シンさん早くファイカください!早く早く~~!」

 

「あっはい。ちょっと待っててくださいね」

 

ユイはファイカの欲しさにシンを急かす。シンはレジに戻りユイのファイカの登録手続きを始める。

 

「え~と・・・佐倉ユイ・・・使用クランはディメンジョンポリスっと・・・。はい、これでユイさんも正式なヴァンガードファイターになりましたよ」

 

「わーい!シンさん、ありがとうございます!」

 

「よし。じゃあ佐倉さんのファイカが手に入ったことだし、さっそくクエストを受けてみようよ」

 

「あっさっきも思ったけどクエストって何?」

 

クエストという単語に疑問を抱いてるユイのためにシオンが説明する。

 

「クエストっていうのは簡単に言えば依頼だね。そこにあるクエストボードから出されてあるクエストこなしていけば、ファイターズポイントっていうものがもらえるんだ。」

 

「へ~っ面白そう!さっそく受けてみよう!」

 

ユイはさっそくクエストボードの前に立つ。そこには数え切れないほどのクエストがいっぱいある。

 

「ひゃ~~・・・。いっぱいあるね。どれ受けようかな・・・」

 

「クエストにも二つの種類があって普及協会から出される公式クエストと個人のファイターから出されるユーザークエストが存在するんだ。一番多いクエストがユーザークエストだね」

 

「へぇ~。でもこんなにあると決められないよ。綺場君、何かオススメとかない~?」

 

「そうだな・・・佐倉さんは初めてだし、こんなクエストはどうかな?」

 

クエストレベル1 依頼人:土屋ケンタ

内容:昨日友達と一緒にヴァンガードを始めたんですけど、使っているデッキがトライアルデッキのままなんです。友達と一緒に一からデッキを作りたいのでアドバイスをくれませんか?

 

「アドバイスか・・・。パパやママみたいなアドバイスできるかな・・・」

 

「大丈夫だよ。今回は僕も一緒に行ってあげるから、まずは受けてみようよ」

 

「えっ?いいの?綺場君、何から何までありがとう!」

 

ユイは今回が初めてのクエストということで今回だけシオンが同行することになった。

 

「そこにファイカをスキャンすれば、クエストが受けることができるんだよ。」

 

「こうかな?」

 

「うん。これでクエストが受注できたね。ちなみに受注したクエストはファイカで確認できるよ」

 

「・・・あっ!本当だ!!すっご~い!」

 

シオンに言われて、ファイカを確認してみると、確かにユイが受注したクエスト内容が載っていた。

 

「じゃあさっそく依頼人のところまで行こう。依頼人の場所はクエストボードで確認できるからね」

 

「あっちょっと待ってて、先に外に出てて」

 

「?わかったよ。でもなるべく早く来てね」

 

シオンは先に外に出る。ユイは店内にあるカード図鑑の本を取り出し、持って行った。

 

「シンさーん!これ借りてくねー」

 

「えっ?・・・あっ⁉ちょっ・・・ちょっと⁉・・・ああ、ミサキに怒られる・・・。」

 

ユイが店の外に出ると、シオンが待っていてくれていた。

 

「・・・?佐倉さん、その本は?」

 

「カードキャピタルから借りてきた!」

 

「ええっ⁉だ・・・大丈夫なのかい⁉」

 

「平気平気!ちゃんと今日には返すから!」

 

「・・・どうなっても知らないからね・・・」

 

そして、2人は依頼人のところまで向かった。しかし、この行動が後々、ユイの恐怖対象がと初対面することになるとは、この時のユイは知らない。

 

 

近くの公園。公園には子供たちがいろんな遊びをしているのだが、中にはヴァンガードで遊んでいる子供たちもいる。依頼人の土屋ケンタとその友達がクエストに書かれた内容の通りに説明する。

 

「・・・というわけなんだ。だからお姉ちゃんにお兄ちゃん、お願い!デッキ作りのアドバイスをください!」

 

「ください!」

 

「・・・お姉ちゃん・・・かぁ・・・」

 

ユイは今までお姉ちゃんと呼ばれた経験がないため、その顔には嬉しさが嫌というほど伝わってくる。

 

「よーし!このお姉ちゃんとお兄ちゃんに任せなさい!じゃあ、まずどんなデッキを作るかこの本を見ながら決めようか」

 

「「うん!」」

 

(なるほど・・・だからあの本をもってきたのか。でもあの本って確か持ち出し禁止の本じゃなかったっけ?)

 

シオンがそんな事を考えていると、2人がどんなデッキを作りたいかはっきりとまとまったようだ。

 

「綺場君、この子たち2人ともかっこいいドラゴンのデッキを作りたいんだって。この後どうするの?」

 

「「どうするの~?」」

 

「・・・ああっ。ごめん。じゃあ、一旦カードキャピタルに戻ろうか」

 

「え~?なんで~?」

 

ユイがなぜカードキャピタルに戻るのか疑問に思っていた。その疑問をシオンが答える。

 

「君たちはその本に載ってたカードを持っているのかな?」

 

「・・・もってない・・・」

 

「・・・ああっなるほど!現地調達ってやつだね!」

 

「ま・・・まあ、そんなところだね。じゃあ、一緒に行こうか」

 

「「うん!」」

 

シオンは2人を連れてカードキャピタルに向かう。ユイを置いて。

 

「ちょ・・・置いてかないで~」

 

 

カードキャピタルに戻るとそこには銀髪の美しい女性がいた。

 

「あら、いらっしゃい」

 

「ミサキさん!来てたんですね。」

 

「ええ、あのバカが店番サボってどこかに行ったからね・・・」

 

彼女の名は戸倉ミサキ。現在は大学生であり、カードキャピタルのオーナーである。

 

「ミサキさん、紹介します。彼女は・・・」

 

「佐倉ユイです!初めまして!」

 

ユイは元気よく挨拶した。・・・本を持ちながら・・・。

 

「よろしく、ユイちゃん。・・・ところでユイちゃん、その本は一体何?」

 

「えっ⁉え~~と~~・・・その・・・」

 

ミサキは笑顔でユイに質問をする。ユイは本能的に何かを感じ取って冷や汗をかいている。

 

「じゃあ、僕らは先にカードでも見ていようか」

 

「「うん!」」

 

「あっ!ちょっと綺場君⁉待ってよ~」

 

「ユイちゃん?」

 

「はっ・・・はいぃ!」

 

シオンは2人を連れてショーケースのところへ行く。ユイも行こうとするがミサキによって妨げられる。

 

「ユイちゃん、正直に答えて?」

 

「え~~と・・・これは・・・その・・・そう!シンさんに個人的に借りてたものなんです!いや~これが本当に面白くて面白くて・・・」

 

「ふ~ん・・・。カード図鑑がそんなに面白いのかしら?」

 

「うっ・・・」

 

「・・・それに、何で持ち出し禁止の本が一つ足りないのかしら?」

 

「それは・・・そのぅ・・・」

 

ミサキはすぐにわかった。持ち出し禁止の本を持っていったのはユイだという事を。ユイの冷や汗は尋常にないくらい増えている。ミサキはため息をつく。

 

「・・・はあ・・・。今回は許してあげるけど次勝手に持ち出したら・・・引っ叩くよ?」

 

「ひいぃぃぃぃぃぃぃ!!!すすすすす・・・すみませーーん!!!」

 

「わかったらさっさとその本を戻す!」

 

「は・・・はいぃぃぃ!!」

 

ユイは図鑑を本棚に戻し、そそくさとシオンのところに行く。

 

「綺場く~~ん。ミサキさん怖い~~~」

 

「本当はいい人なんだけどね。それに今回は君の自業自得だよ。少しは反省しなよ」

 

「む~~。あのヒゲと一緒のこと言わないでよ~」

 

そんなこんなでクエストを再開する2人。どうやら2人はかげろうとたちかぜのデッキを作るみたいだ。

 

「えっとまずは気に入ってるカードをデッキに入れてみよっか。基本的な配分はグレード3は8枚、グレード2は11枚、グレード1は14枚、グレード0はトリガーとFV(ファーストヴァンガード)を含めて17枚って感じで慣れてきたら少しいじるのもありなんだけど今回は私が言った基本的な配分で組んでみよっか」

 

「「は~い」」

 

「結構様になってるね佐倉さん」

 

「へへ///・・・そう?」

 

褒められるのが慣れていないのかユイは顔を赤く染めた。

 

「ねぇお姉ちゃん、トリガーって何を入れたらいいの?」

 

「う~ん・・・そうだなぁ・・・まずヒールトリガーは確実に4枚でしょ?ヴァンガードにダメージを多く与えたいならクリティカルトリガーを多めに入れてもいいし、連続攻撃を狙いたいならスタンドトリガーを、ちょっと補助のためにドロートリガーも入れるのもありだね。まあその人の発想次第ってところかな。自分の好きなように入れてみよっか。でも同じカードは4枚しか入れられないからそこのところ間違えないでね」

 

「は~い」

 

「お兄ちゃん、このカードもう1枚デッキに入れたいんだけどこれじゃあデッキ枚数が超えちゃうんだ。どうしよう」

 

「その場合は必要ないなと思うカードをデッキに抜いてそのカードを入れればピッタリ50枚になるよ」

 

「・・・あっ!本当だ!ありがとう、お兄ちゃん!」

 

こうして着々とアドバイスをしていきながら、ようやくデッキが完成する。

 

「よーし!完成したぞー!お前はできたか?」

 

「うん・・・。僕もできたよ」

 

「じゃあ次はGユニットの組み合わせも考えてみようか」

 

「ねえ、Gユニットってそんなに必要なの?」

 

「別に入れなくてもいいけど、入れると入れないとで状況が変わってくるんだ。まあ実際に組んでみて、実践した方がいいかもしれないね」

 

子供たちにGユニットの説明をして、Gユニットの組み合わせが出来上がった。

 

「じゃあ出来上がったら実際にファイトしてみよう!ルールはわかる?」

 

「うん!大丈夫!昨日覚えたから!おーい、一緒にファイトしようぜー!」

 

「うん!やろうやろう!」

 

子供たちはファイトを始めた。それを微笑ましく見守るユイとシオン。

 

「やっぱりヴァンガードっていいね。子供たちの笑顔が見れるんだから」

 

「そうだね、こうやって人と触れ合って、楽しさを共有する。こんなにうれしいことはないよ」

 

「・・・ねえ、私たちもやろっか。ファイト」

 

「そうだね、僕たちもやろっか」

 

ユイとシオンもファイト台に立ち、ファイトを始める。

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!」」

 

 

ユイとシオンのファイトが終わったころ、子供たちもファイトが終わって2人に近づく。

 

「今日作ったデッキはどうだった?」

 

「すっごくしっくり来たよ!!ありがとう!お姉ちゃん!お兄ちゃん」

 

「ありがとう!」

 

「どういたしまして」

 

「じゃあファイカを貸して。クエスト達成のサインをするから」

 

「?うん」

 

ユイがファイカをケンタに貸すと、ケンタはファイカにサインを書く。

 

「はい!ありがとう!」

 

ユイがファイカを覗くとそこにはケンタのサインと先ほどまでなかったファイターズポイントが入っていた。シオンが説明をする。

 

「それがファイターズポイントだよ。こうやってファイターズポイントをためていくんだよ。ファイターズポイントがたまっていくとそこに書いてあるグレードがアップするんだ。そのグレードはヴァンガードの大会の参加資格にもなるからクエストは積極的にこなしたほうがいいよ」

 

「そうなんだ。よ~し、大会の参加資格を手に入れるためにもっとクエストをやっていくぞ~!」

 

ユイは大会の参加をするためにクエストをどんどんこなしていこうと決意するのであった。

 

to be continued…




今回はちょっとした解説ですね。

ユイちゃんのデッキの解説は次回に行おうと思います。

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