この話の最後にちょっぴり付け加えを施しました。
後、設定を少し追加しましたのでそちらの方も見てください。
それでは、どうぞ!
夜の時間帯のバーのカウンター席で、シオンは1人の男と取引をしていた。男は何かのデータが入っているチップを渡し、シオンがそれを受け取る。
「これが例の決算書だ。君の知りたがっていたデータも、全部揃っている」
「確かにいただきました」
「そんなものが何の役に立つのかね?綺場一族とは、縁もゆかりもない会社だろう?」
必要なものを手に入れたシオンはチップを胸ポケットに入れ、その場から立ち去ろうとする。
「それで・・・その・・・例の写真の件だがね・・・」
「・・・帰られたらポストを確認するとよいですよ。お届け物があるかもしれません」
そう言ってシオンは今度こそバーから去っていった。
TURN73「シオンVSエース」
バーを出た後、シオンは現在ある人物を呼び出して話をしている。その人物とは烏森家の御曹司、烏森ユウヤだった。かつては神崎が統一していたユナサン支部でドッグトレーナーとして動いていた時もあった。
「ご無沙汰だね、シオン。てっきり君はご両親と一緒に、お引越ししたとばかり思ってたけど、元気そうじゃないか」
「変わらないな、ユウヤ」
「いやいや、最近は財界人のお付き合いに帝王学の勉強にと、休む暇もなくてね。君みたいな身軽な立場が羨ましいよ、本当」
ユウヤはシオンに皮肉な言葉をかけるが、シオンは気にせず口を開く。
「綺場のTOBの時には、ずいぶんと荒稼ぎしたみたいだな?」
「ああ・・・あれもビジネスさ。悪く思わないでくれよ。それで何だい?君は今さら、そんなことを責めに僕を呼び出したのかい?」
「少しお願いがあってね」
「お願い?ふふふ、そうか。君もずいぶんしおらしくなったじゃないか。だったらまずは・・・僕の前に・・・跪いてもらおうかな!!」
ユウヤは近くにあったバラの根を1つ摘み取り、フェンシングの要領でシオンにつきつけようとしたが、シオンがバラの根でユウヤの根をはじき返し、それをユウヤの首筋に突き付ける。
「忙しかったのは確かなようだ。ずいぶん鈍っているな?スピードキング」
「くっ・・・!」
シオンはバラの根を下ろすと、ユウヤを呼び出した本題に入る。
「綺場が売られるという情報を、お前に教えたのは誰だ?」
「!」
「ああ、勘違いしないでほしい。僕はすでに答えを知っているんだ。然る場所に出すこともできるけれど、その前に、君自身の口から聞いてみたくてね」
シオンの問いかけに、ユウヤが言いよどんでいると・・・
「それくらいにしておいてくれないかなぁ?」
シオンが探している因縁の相手、エースが現れた。シオンはエースを静かに見据えている。ユウヤはその際に、その場から去っていく。
「ずいぶん探させちまったみたいだな?」
「連絡先を聞き忘れていたからね」
「・・・あいつは俺をつり出すエサか」
「あれでも幼馴染でね、扱い方は君よりよく知っているつもりだ」
「ひっでぇなぁ」
シオンの言葉にエースは肩をすくめる。
「ほっといてもよかったんだけどな、俺の視界でコバエが飛び回っているのは、やっぱうざいんだ。俺って、きれい好きだから」
「決着をつけたい」
シオンはそう言って、ファイカを取り出す。
「僕が勝ったら、光輝の剣を返してもらいたい」
「?」
「お前たちにとっては、もう何の価値もない錆びた剣だろう。それでも僕にとっては、あれは綺場の象徴。代々受け継いで、守ってきたものなんだ」
シオンの言葉を聞いてエースは皮肉な笑みを浮かべている。
「・・・そうか。君はまだ、綺場の後継者なんだね。けど、それだけじゃ勝負にはならないなぁ。俺が勝っても得るものがない」
雪が降っている中、エースは口元をにやりと微笑んだ。
「俺が勝ったら・・・お前はデッキを捨てろ。金輪際、カードに触るな」
つまりはエースが勝てば、シオンはヴァンガードファイターでなくなってしまうことを意味する。そんな賭けにシオンは・・・
「いいだろう」
了承をし、ファイトをする条件が成立した。
☆
ファイト場は場所はガレージの中で行う。シオンとエースは自分のファイカをファイトテーブルに変形して、ファイトの準備を行う。
「場所はそちらが指定してくれ。いろいろ気になるだろうからね。僕のテリトリーの中だと」
「ふん、お気遣いどうも」
お互いの準備を終え、ファイト体制に入る。フィールドはメガラニカの海の上を渡る海賊団の幽霊船だ。
「今日はお互い自分のデッキだ。負けても言い訳できないな」
「ああ」
因縁のファイトが今始まるとしている。
「「スタンドアップ・(ザ・)ヴァンガード!!」」
「再起の騎士スティウス!」
「死せざる死者グルナッシュ」
再起の騎士スティウス PW5000
死せざる死者グルナッシュ PW5000
「グランブルー・・・やはりそれか。・・・先攻ドロー。ライド!逆風の騎士セリム!スティウスは移動!ターンエンド!」
逆風の騎士セリム PW7000
R セリム R
R スティウス R シオンの手札5枚 山札43枚
「俺のターン。ドロー。ライド、パーティング・シェイド。グルナッシュは移動。粉骨の呪術師ネグロボーンをコール」
パーティング・シェイド PW8000
粉骨の呪術師ネグロボーン PW7000
R パーティング ネグロボーン
R グルナッシュ R
「ネグロボーンでヴァンガードにアタック」
「ガード!『バーニングメイン・ライオン(☆)』」
「グルナッシュのブースト、パーティング・シェイドでヴァンガードにアタック
「ノーガード!」
「ドライブチェック『倦怠の呪術師ネグロレイジー』」
「ダメージチェック『規範の騎士オルハン』」
「ターンエンド」
PW7000➡PW7000+SH10000=17000
PW8000➡PW7000 エースの手札5枚 山札42枚 シオンのダメージ1枚
「僕のターン。ドロー。ライド!反攻の騎士スレイマン!ナイト・オブ・ツインソードをコール!」
反攻の騎士スレイマン PW9000
ナイト・オブ・ツインソード PW9000
ツインソード スレイマン R
R スティウス R
「ツインソードでヴァンガードにアタック!」
「ガード『荒海のバンシー(☆)』」
「スティウスのブースト、スレイマンでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック『月柱の騎士シシルス』」
「ダメージチェック『お化けのとみー兄弟』ターンエンド」
PW9000➡PW9000+SH10000=19000
PW14000➡PW9000 シオンの手札4枚 山札40枚 エースのダメージ1枚
「俺のターン。スタンド&ドロー。ライド!海賊剣士コロンバール!ネグロボーンを移動。コール!倦怠の呪術師ネグロレイジー!」
海賊剣士コロンバール PW9000
倦怠の呪術師ネグロレイジー PW9000
R コロンバール ネグロレイジー
R グルナッシュ ネグロボーン
「グルナッシュのブースト、ネグロレイジーでヴァンガードにアタック」
「ノーガード!」
「ドライブチェック『お化けのとみー兄弟』」
「ダメージチェック『逆風の騎士セリム』」
「ネグロボーンのブースト、ネグロレイジーでヴァンガードにアタック」
「ガード!『バーニングメイン・ライオン(☆)』」
「ターンエンド」
PW14000➡PW9000
PW16000➡PW9000+SH10000=19000 エースの手札4枚 山札39枚 シオンのダメージ2枚
「僕のターン。スタンド&ドロー。折れない剣、潰えぬ魂! 鋼の意志を今こそ貫け! ライド! 青天の騎士アルトマイル!!」
青天の騎士アルトマイル PW11000
「噂で聞いたよ?あの櫂トシキとやったんだって?」
「・・・コール!ナイト・オブ・ライトオーダー!」
ナイト・オブ・ライトオーダー PW11000
ツインソード アルトマイル ライトオーダー
R スティウス R
「ツインソードでネグロレイジーにアタック!」
「ノーガード。スタゲ支部を突破したチームが初めて出たって、大騒ぎみたいじゃないか」
「Gクエストに興味があるとは思わなかったな」
「俺もファイターの端くれですから?」
「・・・スティウスのブースト、アルトマイルでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
「ツインドライブ『月柱の騎士シシルス』『夢の運び手べレヌス(☆)』ゲット、クリティカルトリガー!パワーはライトオーダーに、クリティカルはアルトマイルに!」
アルトマイル(シオン)はコロンバール(エース)に斬撃を与えたが、コロンバール(エース)は余裕の表情をしている。
「ダメージチェック『海賊剣士コロンバール』『倦怠の呪術師ネグロレイジー』」
「ライトオーダーでヴァンガードにアタック!」
「ガード『アサルトコマンドカリニャン(☆)』」
「ターンエンド」
PW9000➡PW9000
PW16000➡PW11000
PW16000➡PW11000+SH10000=21000 シオンの手札4枚 山札36枚 エースのダメージ3枚
「君も忙しいね?お友達とGクエストやって、俺の尻も追っかけなくちゃならなくて。ライド!夜霧の吸血姫ナイトローゼ!!」
夜霧の吸血姫ナイトローゼ PW11000
「ストライドジェネレーション。暗躍する海賊王バンデッドラム!」
ジェネレーションゾーン コスト『お化けのとみー兄弟』グレード1+2
暗躍する海賊王バンデッドラム PW26000 ハーツ『夜霧の吸血姫ナイトローゼ』
「
「
「ターン終了時に退却するのと引き換えに、スキルを獲得できる。ネグロレイジーの
「ドロップゾーンからリアガードを呼び戻す能力か・・・」
「殺しても殺しても蘇る。蘇るたびに強くなる。これが俺のグランブルーデッキだ!」
ネグロレイジー(亡霊) バンデッドラム コロンバール
R グルナッシュ ネグロボーン
「いくぜ。グルナッシュのブースト、バンデッドラムでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「トリプルドライブ『悪霊竜ガストドラゴン』『竜巻のジン』『お化けのじみー(☆)』クリティカルトリガー。パワーはコロンバールに、クリティカルはヴァンガードに」
バンデッドラム(エース)の持っていた髑髏から悪霊が現れ、その悪霊はアルトマイル(シオン)を締め上げる。
「ぐわああああ!!ダメージチェック『希望の守り手』『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てヴァンガードに!」
「バンデッドラムのスキル発動。ドロップゾーンから荒海のバンシーをコール。パワープラス2000グルナッシュは退却。コロンバールでヴァンガードにアタック。コロンバールのスキル発動。カウンターブラストを払って、ドロップゾーンからグルナッシュをコール。グルナッシュを
「ガード!『夢の運び手べレヌス(☆)』」
「グルナッシュのブースト、ネグロレイジーでヴァンガードにアタック。正直驚いたぜ。てっきり俺に勝ったら、綺場を返せって言うと思ってた」
「っ!インターセプト!『ナイト・オブ・ツインソード』」
「そうだな。言わないんじゃなくて、言えないんだ、君は。頭を挿げ替えても、綺場は今でも順風満帆。会社はちゃーんと回ってる。君たち創業者一族を追い出した以外は、1人のリストラもいない。ここで君がのこのこ出てきて、また全部ひっくり返したら、とんでもない大混乱になる。今度こそ綺場が土台から崩れるようなことになりかねない」
エースは不敵にそう告げながら笑みを浮かべる。
「ターンエンド。
PW31000➡PW11000(+5000)
PW21000➡PW16000+SH10000=26000
PW18000➡PW16000+SH5000=21000 エースの手札5枚 山札33枚 シオンのダメージ4枚
「これが現実だよ。ま、君もわかっているんだろうけど」
「・・・いつまでも・・・」
「?」
「いつまでも、お前の思惑通りになると思うな!!ストライドジェネレーション!!!飛天の聖騎士アルトマイル!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『月柱の騎士シシルス』グレード1+2
飛天の聖騎士アルトマイル PW26000 ハーツ『青天の騎士アルトマイル』
「
ツインソード アルトマイル ライトオーダー
シシルス スティウス R
「ライトオーダーでヴァンガードにアタック!「ガード『お化けのじみー(☆)』」ツインソードでヴァンガードにアタック!ツインソードの
ホープソング・エンジェル PW8000
スカウティング・オウル PW7000
「ノーガード。ダメージチェック『お化けのじみー(☆)』クリティカルトリガー。効果は全部ヴァンガードに。へえー、まだ足搔くんだ?」
「・・・そうやって笑っていればいい。お前にはどうせ理解できない。名乗る名前を持たない、何の責任も負う事もない、守るべきものがない人間には!」
シオンの後者の言葉にエースは少しだけ反応した。
「飛天の聖騎士アルトマイルでヴァンガードにアタック!お前は永遠に、その狭い砂場で、遊んでいろ!!」
「完全ガード『竜巻のジン』(コスト『悪霊竜ガストドラゴン』)」
アルトマイル(シオン)は双剣でナイトローゼ(エース)を斬りかかるが、ジンがその斬撃を防ぐ。
「ああ。理解できないぜ。名前しかすがるもののない、甘ったれ育ちなんざ」
「く!トリプルドライブ『しゃいんがる』『ホーリーナイト・ガーディアン』『スカウティング・オウル』スカウティング・オウルのブースト、ホープソングでヴァンガードにアタック!」
「インターセプト『海賊剣士コロンバール』いい気になるなよ、お坊っちゃま!」
「く!ターンエンド」
PW19000➡PW11000+SH10000=21000
PW24000➡PW11000(+5000)
PW34000➡PW11000(完全ガード)
PW18000➡PW11000+SH5000=16000 シオンの手札4枚 山札28枚 エースのダメージ4枚
「確かに前とは違うな。少しは現実の痛みってものを味わったのか?けどな、こんなもんじゃないんだよ、本当の絶望ってのは。見せてやるよ、俺の現実を!」
ジェネレーションゾーン コスト『悪霊竜ガストドラゴン』グレード3
「絶望を喰らい立ち上がれ!!我は今、ここにある!!ストライドジェネレーション!!!」
その海賊姫は羽を広げ、アルトマイル(シオン)を見下す。その姿は、ナイトローゼの未来の可能性の姿だ。
「霧幻の海賊王ナイトローゼ!!!」
霧幻の海賊王ナイトローゼ PW26000 ハーツ『夜霧の吸血姫ナイトローゼ』
「
R ナイトローゼ コロンバール
R パーティング ネグロボーン
「ネグロボーンのブースト、コロンバールでヴァンガードにアタック。コロンバールの
悪霊竜ガストドラゴン PW11000
「そらそら!こんなんじゃ綺場の栄光は2度と取り戻せないぜ!!」
「ガード!『しゃいんがる』『スカウティング・オウル』」
「それとも、もうあきらめたのかなぁ?欲しいのは綺場じゃなくって、あのおんぼろの剣なんだもんなぁ?ガストドラゴンでヴァンガードにアタック!ガストドラゴンの
「く・・・。ノーガード。ダメージチェック『ナイト・オブ・フラッシュ(☆)』クリティカルトリガー!効果は全てヴァンガードに!」
「なーんの役にも立たない錆びた剣と、落ちた御曹司かぁ・・・。確かにお似合いだぜ!ま、ここまでよく頑張ったよ。諦めたって誰も君を責めたりしない」
「・・・るな・・・」
「?」
「ふざけるな!!お前のしたことへの報いは必ず受けさせてやる!!」
「くく、とうとう仮面も外れちゃったか。パーティング・シェイドのブースト、ナイトローゼでヴァンガードにアタック。ナイトローゼの
「完全ガード!『ホーリーナイト・ガーディアン』(コスト『月柱の騎士シシルス』)」
ナイトローゼ(エース)は羽を広げ、両手に持っているカットラスでアルトマイル(シオン)に襲い掛かるが、ホーリーナイトが斬撃を防ぐ。
「トリプルドライブ『腐海の呪術師ネグロルーク』『夜霧の吸血姫ナイトローゼ』『荒海のバンシー(☆)』クリティカルトリガー。これが君だよ、綺場シオン。肝心なところでいつも勝てない。櫂トシキにも君は負けた。勝ったのは君のお友達。君は友達の尻馬に乗っただけだ」
シオンは顔を俯かせる。
「効果は全てガストドラゴンに。とみー兄弟のブースト、ガストドラゴンでヴァンガードにアタック!スキルで山札の上2枚をドロップゾーンに『荒海のバンシー(☆)』『アサルトコマンドカリニャン(☆)』パワープラス3000!さらにパワープラス5000!」
「スカウティング・オウルの
「手札が3枚以下で、このユニットをガーディアンサークルへコール!さらにシールドプラス5000!さらにツインソードとホープソングでインターセプト!」
「ターンエンド。ガストドラゴンは
PW18000➡PW11000+SH10000=21000
PW19000➡PW11000(+5000)
PW34000➡PW16000(完全ガード)
PW31000➡PW16000+SH20000=36000 エースの手札4枚 山札24枚 シオンのダメージ5枚(裏3枚)
「否定しないんだな?そうだなぁ、君自身が1番よくわかってることだ。そう、これが現実だ」
ガレージのドアの外から寒い風が雪と共に入ってきた。
「・・・そうだな。これが現実だ」
シオンは口元に笑みを浮かべ、それを見たエースは怪訝な顔になる。それと同時に風が強くなる。
「ゲームはそろそろ終わりにしよう。ひれ伏せ!我が剣の前に!」
ジェネレーションゾーン コスト『青天の騎士アルトマイル』グレード3
「今こそ刻め、新たなエピック!! 我が望む世界を掴み取れ!!ストライド・・・ジェネレーション!!!!」
アルトマイル(シオン)は空間を切りさき、その空間から1人の騎士が現れる。これこそが、飛天の聖騎士アルトマイルトとは別の、アルトマイルのもう1つの可能性だ。
「天元超克アルトマイル!!!!」
天元超克アルトマイル PW26000 ハーツ『青天の騎士アルトマイル』
「新しいユニット⁉」
「
シオンは1枚の紙を取り出し、それをエースに突き付ける。その紙を見てエースは驚愕した。その紙に記されている地図のいたるところの×印が書かれている。
「お前の活動拠点についてはもうずいぶん前からわかっていた。どうでもいい。僕が知りたいのは・・・お前の後ろにいる奴だ!」
「!!」
シシルス アルトマイル R
R スティウス R
「シシルスでヴァンガードにアタック!
「ガード!『荒海のバンシー(☆)』」
「どれほど強かろうが、切れ者だろうが、あれだけの金や人を動かすのはお前のような子供では不可能だ。必ず後ろに誰かいる。それが僕の敵、真の敵だ」
「くっ・・・!」
「スティウスのブースト、天元超克アルトマイルでヴァンガードにアタック!スキル発動!山札からグレード2のユニット、しゃいんがるをスペリオルコール!パワープラス5000!さらにプラス6000!」
しゃいんがる PW9000
「ウツギ叔父さん?あの人にそんな力がないことは僕が1番知っている」
「ノーガード・・・」
「僕は全てを失った。でもね、生まれた時から見ていて知ってるんだ。この世界を動かす連中のやり方を。笑われ、見下され、泥にまみれる覚悟さえあれば、いくらでも手立てはある。これが僕の現実だ」
「くっ・・・!」
シオンは自分のポケットから複数のチップをエースの足元に放り投げる。
「新体制に入った綺場は、今まで取引のなかった企業と取引を始めた。かなり複雑の流れだけど、追いかけていくと、意外なところに辿り着いてね」
「・・・っ」
「トリプルドライブ『さるーがる(醒)』ヴァンガード普及協会だよ」
「・・・っ!!」
「シシルスをスタンド、パワープラス5000。『ホープソング・エンジェル』『ホーリーナイト・ガーディアン』クリーググロウ・インモータル!!」
アルトマイル(シオン)は双剣に光を宿らせ、そしてその光を双剣を振るってナイトローゼ(エース)に向けて解き放つ。
「ダメージチェック!『海鳴りのバンシー』お前・・・初めから!!剣の取引を持ち掛けたのは、俺を油断させるためのブラフ!」
「しゃいんがるでヴァンガードにアタック。しゃいんがるの
「(これを守っても、スタンドした奴の攻撃は防ぎきれない。もうトリガーに賭けるしか・・・)ノーガードだ!」
「普及協会の関連組織と、その創始者である明神リューズに送られていた綺場の金。彼には壮大な野望があるらしいね。綺場はその資金源として狙われた。お前の背後にいるのは、明神リューズ。違うか?」
「・・・・・・っ!!」
しゃいんがるは光を帯びて、ナイトローゼ(エース)に向かって猛突進してきた。ナイトローゼ(エース)はしゃいんがるの帯びていた光に包まれる。
「俺が・・・答えるとでも・・・?」
「勘違いしないでほしい。僕はすでに答えを知ってるんだ。ただ・・・君自身の口から聞いてみたいだけさ」
髪で隠れていて気付かなかったが、シオンの耳には小型の録音機がついていた。そう、これまでのは全て、シオンの思惑通りだったのだ。
PW18000➡PW11000+SH10000=21000
PW42000➡PW11000
PW22000➡PW11000
ダメージチェック『夜霧の吸血姫ナイトローゼ』
シオンのダメージ5枚 エースのダメージ6枚 勝者シオン
シオンの勝利が決まったところに、バイクの音が聞こえてきた。シオンはその場を振り向いた。そこにはバイクに乗って、ヘルメットをしている人物がいた。バイクに乗った人物はシオン目掛けてバイクで突進した。
「くぅ!」
シオンは咄嗟にバイクを避けた。その際にファイトテーブルが崩れ、エースの帽子が取れた。バイクに乗った人物はエースにヘルメットを渡し、エースはヘルメットを受け取る。エースはバイクに乗り込み、バイクの人物と一緒にその場を去っていった。
「ま、待て!つぅ!」
シオンは追いかけようとしたが、立ち上がろうとした時腕の痛みがはしった。先ほどのバイクの突進から避けた時にけがをしてしまったようだ。
「・・・!」
シオンは耳に違和感を持ち、耳に触れてみる。手を触れてみると小型の録音機がなかった。ファイトテーブルの方を見てみると、そこには壊れてしまった録音機があった。
「くっ・・・」
それと同時にエースがつけていた帽子と、鬘が置いてあった。鬘の色を見る限り、エースの毛とよく似ていた。あの時、シオンは見ていた。
(あれは・・・)
ヘルメットをかぶっていたのは、ラミーラビリンスの蝶野アムだという事を。そう、エースの正体は、アムだったのだ。
☆
あの後、どこかの病院でアムは2人の気を失っている患者を悲しそうな表情で見ていた。この2人は、アムの両親である。
「お父さん・・・お母さん・・・」
両親のお見舞の後、アムが病室を出て廊下を歩いていると・・・
「あら、アムじゃない」
お見舞用の果物を持ったユキノと鉢合わせになった。
「ユキノ?何でここに?忙しいんじゃなかったの?」
「私があんたの両親に会いに来ちゃいけないわけ?お世話になってたんだから、顔くらいは出してあげないと」
「そう・・・」
アムがすれ違おうとした時、ユキノが口を開く。
「・・・アム、こそこそ隠れて、一体何をやらかそうとしているの?」
「!!?」
「気づいてないとでも思った?伊達に何年もあんたの幼馴染やってないわよ。そんな変な格好をして、エースとやらを名乗って、さらには協会の人と一緒に綺場の買収まで仕掛けて。あんたはどこに行こうとしているの?」
「・・・・・・」
ユキノの問いかけにアムは答えようとしない。
「・・・まぁ、言いたくないなら深く追求したりはしないわ。でもね、これだけは言わせてほしい」
ユキノはアムに微笑みを見せて、口を開く。
「何があっても、私はアムの味方よ。だから、あんまり心配かけさせるんじゃないわよ」
そう言い終えた後、ユキノはアムの両親の病室へと入っていく。
「・・・ありがとう、ユキノ。幼馴染だからこそ、あんたを巻き込ませたくない。ユキノは・・・私が守ってみせる」
アムは誰もいない廊下でそう呟き、病院から去っていくのであった。
to be continued…
ユウヤ「この屈辱、絶対に忘れないからな!」
シオン「君の好きなようにすればいい」
ユウヤ「どんなに足搔こうと、綺場の栄光は戻らない!絶望の日々は終わらない!」
シオン「そうかもね。ご忠告ありがとう」
ユウヤ「な、何⁉」
シオン「ああ。もういいだろう?今の僕に君にさける時間はないんだ」
TURN74「トライフォーVSAL4」