惑星クレイの未来をかけた戦いが今始まろうとしています!
後、リューズが言った最後の言葉、何度聞いてもあまり聞き取れませんでした。なんと発音していたのか、わかった時は正確に、ぜひとも教えてください。
それではストライドゲート編、スタートです!
突入!リューズ・ラボ
クロノは夢を見ている。クロノの夢の中で声が聞こえる。
『誰?そこにいるのは誰なの?』
夢の中の子供のクロノは声のする方向を向ける。そこにいたのは、小さな生き物だった。
『君は?』
『・・・クロノ・・・』
『そっか、君もクロノっていうんだね。僕は・・・』
「・・・はっ!」
いつの間にか眠っていたクロノが目が覚める。
「・・・夢か・・・」
「よくこんな時に寝られるわね」
「かえって心強いよ」
「クロノさ、肝心な時に寝ぼけたりしないでよ?」
「お、おう・・・」
今現在トライフォーがいるのは、大型自動車の中だ。この自動車は現在向かっているのは、ギアースクライシスによって判明した明神リューズの本拠地だ。
(・・・何だったんだ?今の夢・・・)
クロノは夢の中に出てきたクロノ・ドランのカードを見つめて、そんなことを考えていた。
TURN85「突入!リューズ・ラボ」
ユナサン支部のラボでは、リューズの拠点に向かっているメンバーたちのナビゲーションを行っていた。
「移送車両、武蔵野台を通過!目標ポイントまで、残り3000!」
「ルート状況に変化なし!」
「敵の動きも見られないよ」
「順調ですね」
マモルは1人だけ、少し浮かばれない表情をしていた。それは少し前に遡る。
☆
突入部隊に入っているのは、伊吹を始め、キョウヤ、櫂、三和、リン、ナオキ、リョータ、複数人の突入部隊。そしてトライフォーとなっている。
『これより、召喚されたユニットを確保し、ディペンドカードを回収する。そして、リューズの身柄を拘束する!』
『待ってくれないか?伊吹君』
『兄さん・・・』
『彼らを行かせることには賛成できない。あまりに危険すぎる!』
マモルの言う事はもっともだ。本来この作戦自体、子供に行かせるべきことじゃない。しかし、トライフォーはこんなことで止まるわけにはいかない。
『ここまで来て、俺たちを外すってのはなしだぜ』
『私たちはアルティメットステージを勝ち抜いた。その資格はあるはず』
『今の僕たちには戦わねばならない理由がある。それぞれに』
『だから、例え止められたとしても、私たちの意思に従って、先に進ませてもらう』
4人の言葉を聞き、マモルは何も言えなくなる。
☆
(結局、彼らを行かせてしまった。そして、自分は安全な場所にいる)
マモルはトライフォーを行かせてしまったことに、ずっと気に悔やんでいる。
「やはり、僕も行くべきだった」
「それは違うよ。マモルにはマモルにしかできないことがある。ここに残ることが、君の立場を守り、表から教会を正常化することを可能とするんだ」
「クリス君・・・」
「君も僕たちのトリガーなんだ」
「だが・・・」
「妹さんたちなら心配ないですよ」
「櫂や伊吹たちがいる」
「蒼龍財団が手配したその道のプロも大勢いますわ」
「何より、彼らなら大丈夫です」
レンたちの言葉に、マモルは首を縦に頷き、笑みを浮かべる。そうしている間に、モニターに映っている車両はリューズの拠点に到着した模様だ。
「移送車両、目標地点に到着!」
「始まりますね」
☆
リューズの拠点に到着した突入部隊は門の前で待機していた。伊吹は門のキーを自分のファイカを使ってキーを開こうとする。認証が完了し、門が開かれる。
「突入する!」
伊吹の合図で突入部隊は門の中へと入っていく。奥にどんどん入っていくが、これと言って敵の動きが全く見受けられない。
「なんか妙だな」
「前に忍び込んだところも、こんな感じだったな」
「だとすれば、出てくるのはやはり・・・」
そんな風に考えていると、突入部隊の前に複数のガードロボットが出現する。
「やっぱりこいつらか・・・」
「へっ、暴れまくってやるぜ」
「私も、日下部流伝統の武術でお相手いたしましょう」
「それじゃあみんな、いくぜ!!」
『うおおおおおおおおおおお!!』
突入部隊はガードロボットとの交戦を開始する。伊吹たちはガードロボットをかいくぐり、その先のルートへと進んでいく。
≪そのまま前進するんだ伊吹。ストライドフォースの反応が高い。召喚されたユニットがその先にいるはずだ≫
伊吹たちはクリスの指示に従い、そのまま奥へと進んでいく。そして、指示された場所へと到着する。
「これは・・・」
そこで一同が目にしたのは、今までリューズによって召喚されたユニットたちが入っている12個のカプセルだった。
「これが・・・」
「召喚されたユニットたちか・・・」
「マジかよ・・・」
ユニットを間近に見て、トライフォーはもちろん、ナオキたちも驚いていた。
「確保するぞ!」
伊吹が突入部隊にユニットの確保指示を出すと・・・
「絶対正義参上!!」
1人の少年が装置に乗って現れた。
「動くんじゃねぇ悪党共!勝手にづかづか入り込みやがって!人の風上にも置けねぇな!」
「な、何だあのガキ?リューズの仲間か?」
「俺様はカンパニーの1員だ!それにガキじゃねぇ!絶対正義!絶対ヒーロー!正義の使者、守山ヒロキ!!」
少年、守山ヒロキはカンパニーと名乗り、ヒーローもののポーズをとる。突入部隊とトライフォーもこれには呆気にとられる。
「はっ、ビビった?ユニットには指1本触れさせねぇぜ!絶対防衛降臨!!」
ヒロキの合図でユニットのカプセルの周りに電力がはしる。さらに突入部隊は大量のガードロボットによって囲まれてしまった。
「ははははは!どうだ!俺はこの世界を救うヒーローになるんだ!お前らなんかに邪魔されてたまるか!」
伊吹は周りの状況を確認する。
(リューズの姿がない・・・)
「いけ」
「ここは俺たちに任せな」
「伊吹先輩、頼みましたよ」
櫂、三和、リンの言葉に頷き、伊吹はリューズを探しにこの場から離れる。
「お前たちもいけ!」
「「「「はい!」」」」
カムイの言葉にトライフォーは伊吹についていく。
「がんばれよ」
「カムイさん、かっこいいっすー!」
「うるせぇ」
「ふざけてる場合ではありませんよ、三和先輩!」
三和はカムイを茶化し、リンはそんな三和に注意をする。
「葛城、お前もいけ」
「はあ?あいつらなら大丈夫だって!」
「いいからいけよ」
「あいつらは俺たちのトリガーだ」
「カムイ君、頼みますよ」
「・・・へっ、わーったよ!」
カムイは櫂たちにこの場を任せ、トライフォーの元に向かう。
「・・・なぁ、どうやってあのユニットを確保するんだ?あんなでかい奴、持って帰れないぜ?」
「だったらここを占拠するまでだ」
「であれば、強行突破、ですね」
この場に残ったメンバーはガードロボットとの交戦を始める。
☆
ユナサン支部にいるメンバーも、ナビゲーションで現状況をレンたちに伝える。
「伊吹、葛城、トライフォー、施設最奥部に向かって移動!」
(頼むぞ、伊吹君!何としてもリューズを捕えてくれ!)
☆
伊吹、カムイ、トライフォーは施設最奥部に到着する。
「何なんだこの部屋?」
6人が最奥部に到着と同時に、施設の装置用の扉が開き、装置に乗っている長髪の男が現れる。
「皆さん、よくおいでになられました。はじめまして。若水ソウスケと申します」
カンパニーの1員である長髪の男、若水ソウスケは一同に礼儀正しく挨拶をする。
「何だ、あいつ?」
「これより、若水が皆さんに、おもてなしさせていただきます!」
若水が装置のスイッチを押すと、一同に光が現れ、光に包み込まれる。
☆
ユナサン支部では伊吹たちをナビゲーションを行っていたが、モニターには言う気たちがいた場所にLOSTと書かれていた。
「!伊吹、ロストです!」
「「!」」
「くっ!通信が遮断されたか!」
「伊吹!聞こえるか⁉伊吹!」
「・・・ダメです。応答ありません」
これには一同は苦い表情になる。
☆
カムイが目を開けると、そこにはメガコロニーの本拠地である禍々しい秘密基地が広がっていた。
「!ここは・・・?どうなってんだ?いつの間に・・・」
「いかがですか?」
そんなカムイの前に、先ほどの若水が立っていた。
「ギアースシステムの技術を応用して、この若水が作り上げたイメージ空間は?」
「イメージ空間?」
「素晴らしいでしょう⁉まるで本当にフィールド!いや!まるで惑星クレイにいるみたいじゃないですか⁉」
(クロノたちの姿が見えねぇ。ちっ、バラバラにされちまったか・・・)
☆
トコハがいるイメージ空間は、ダークイレギュラーズの本拠地である古城の外だ。トコハが周りを見渡すと、ある男が姿を現す。その人物には見覚えがあった。
「!あなたは・・・ダークゾーンの支部長・・・?」
そう、姿を現したのは、ダークゾーン支部の支部長、江西サトルだった。
「江西サトル。明神リューズ氏の理想に賛同する、カンパニーの1員」
「カンパニー・・・」
そう、江西はリューズに従えるカンパニーの1員だったのだ。
☆
シオンのいるイメージ空間は、ジェネシスの奈落の神殿だ。そんなシオンの前に、因縁の相手が現れる。
「また会えたね。よくよく君とは縁があるようだ」
因縁の相手、東雲ショウマを見て、シオンはすぐさま東雲に殴りかかるが、拳が当たる直前に障壁なようなもので阻まれる。
「ここでは暴力的行為はご法度でね、全ての決着はヴァンガードによって委ねられる。それが明神リューズの理念だ」
「くっ・・・!」
「そして今の俺は、その理念に従うカンパニーの1員なのさ」
カンパニーの1員となった東雲はシオンにファイカを突き付ける。
「久しぶりに、やろうじゃないか」
☆
ユイがいるイメージ空間はスパイクブラザーズの試合会場だ。ユイが周りを見渡していると・・・
「あ~、うぜぇうぜぇ。こんな面倒なことを押し付けやがって、若水の野郎・・・」
入場口から声が聞こえてきた。ユイは声の方向を見て、その人物の姿を見て驚愕の表情をしている。
「・・・ウソ・・・どうなってるの・・・」
髪は真紅の短髪、ところどころが跳ね返っている。短パンに袖なしジャケットを着こなしている。何よりユイの印象に残っているのは・・・
「ま、これも仕事なら、しゃあねぇか」
その顔立ちがユイの母、キョウコの顔に瓜二つだからだ。
「何でこの人・・・ママと・・・」
「・・・あ?って、んんん?」
女性はユイの顔をジーと見つめると、何やら複雑そうな表情をしている。
「・・・ああ、こいつ、キョウコの子供か・・・。てかキョウコの奴、子供なんてできてやがったのか・・・」
「あなた・・・いったい何者なの?ママと同じ顔なんて・・・」
「ま、初めて会うんだったら自己紹介しないとってか?」
女性はダル気な表情のまま、自己紹介を始める。
「リューズ会長の理想に賛成している組織、カンパニーの1員の佐倉スバルだ。キョウコはあたしの双子の姉だ」
「ママの・・・双子の妹・・・?ってことは・・・この人、私の叔母にあたる・・・」
カンパニーの1員、佐倉スバルはユイを鋭い目つきで睨み付ける。
☆
クロノと伊吹はイメージ空間ではなく、暗い部屋に飛ばされたようだ。
「どうなってんだ?みんなは?」
「・・・通信が遮断されたか・・・」
暗い部屋の装置が1つずつ起動されていく。
「なんだ?」
装置が起動し、1つの場所に光が集まっていく。光が集まった場所に、拘束対象である明神リューズがいた。
「明神リューズ・・・!」
「こいつが・・・」
「・・・よく来たな。私に導かれし者たちよ」
「!その体・・・」
伊吹の言うように、リューズの体は至る所にしわができていて、病み衰えている。限界が近い、と言っても過言ではないだろう。
「ユニットの召喚、その代償だ。これらの機器に頼らねば、もはやままならないほど、私の肉体は病み衰えた」
そう、リューズはユニットの召喚の代償として自らの体力を削らせていったのだ。
「お前たちをここに導いたのは、敬意を評してのことだ。ギアースクライシス・・・お前たちは残る1体のユニットの召喚を阻止し、私の居場所を突き止めてみせた。見事だ。・・・だが、失望した。伊吹コウジ・・・」
「!」
「最後の最後で、お前は最も愚かな選択をした」
リューズの言葉と同時にクロノと伊吹にモニターを見せた。そこに映っているのは、突入部隊がガードロボットと交戦している姿だった。
「多勢を率いて我が居城に乗り込み、暴力的な力を持って、これを制圧しようとしている。これは私が忌み嫌う最も愚かな行為だ。私は・・・お前たちを哀れむ。そして・・・蔑む」
リューズの言葉にクロノは声を荒げる。
「っざっけんな!!自分の野望のためにユニットを利用して、ヴァンガードの未来を奪おうって奴が、えらそうなこと言ってんじゃねぇ!!」
「・・・?」
「親父だって、お前のせいで死んだんじゃないのか!!?」
「・・・なるほど・・・」
クロノの言葉に少しだけ反応し、何かを納得するような表情をする。
「ヴァンガード・・・。そう、ヴァンガードのように理性的に、論理的に、決着はつけられなくてはならない」
そう言ってモニターが次に映しだされたのは、それぞれのイメージ空間の中でカンパニーの1員と戦っている仲間たちの姿があった。
「カムイさん!シオン!トコハ!ユイ!」
今映っているイメージ空間は全てヴァンガードファイトによる映像だ。
『若水の技術力の前では、あなたたちはあまりにも矮小なのです!』
『我らに大儀あり!』
『邪魔する奴は全員ぶっ潰してやるぜ!!』
モニターを見る限り、苦戦を強いられているようだ。
「ヴァンガードによって世界は変わる。ギアクロニクルの十二支刻獣と、それらとの契約の証、12枚のディペンドカード。その全てが揃った時、十二支刻獣の力によって、ストライドゲートが開かれる。完全なる未来へと、世界を導くことができる。争いも、憎しみも、悲しみもない、理性と知性によって維持される完全な世界が、この世界に訪れる。これこそが私の望み、私の理想、私の正義だ」
リューズの理想を聞いてクロノは目を見開いている。
☆
江西のイメージ空間で、トコハはアーシャにライドし、シャルハロート・ヴァンピーアにライドしている江西と対峙している。
「あんたたち、アムのこと利用してるでしょ!」
「君には関係のないことだ」
「関係なくない!友達だよ!アムから手を引いて!ラミーラビリンスを巻き込まないで!」
「君はどれほど、彼女たちのことを知っているというのだ?友達?一時的な馴れ合いの感情だ」
「はあ?あんたたちこそ、私たちの何がわかるというのよ!!」
アーシャ(トコハ)は植物を操って、シャルハロート(江西)を襲う。シャルハロート(江西)は自身の爪で植物を切りさいていく。
「自覚したまえ。その一時の感情が、君自身の身が危うくするという事を」
「大きなお世話よ!3人をどうするつもりなの⁉」
「大儀のためにコストが払われるのは、仕方のないこと」
「!最低。あんたたちがどういう連中なのかよーくわかった。絶対あんたたちの思い通りなんかさせない!アムとルーナ、ユキノは私が守る!!」
☆
スバルのイメージ空間で、ユイはシンバスターにライドして、逸材ライジング・ノヴァにライドしているスバルに剣で斬撃を与えようとするが、難なく避わされる。
「あなたがママの妹なら、どうして明神なんかに従うの⁉明神がいったいどんなことをしようとしているのか、ちゃんとわかってるの⁉」
「てめーこそ、リューズ会長がどんな偉大なことを成し遂げようとしているのか、全然わかってねぇだろ」
「わからなくて結構!ユニットを悪用して、世界をめちゃくちゃになんて、絶対にさせないんだから!!」
「何の関係もねぇクソガキが、偉そうに説教かましてんじゃねぇぞコラ!!」
ライジング(スバル)はトゲ付きボールをシンバスター(ユイ)に目掛けて勢いよく力いっぱい投げる。シンバスター(ユイ)は剣でボールを防ぐ。
「リューズ会長は世界を破壊しようってんじゃねぇんだよ。むしろその逆だ。争いも、憎しみもない平和な世界を実現させようとしてんだよ。そう、あたしみたいなはみ出し者の人生をやり直すことだってできるんだ!!」
「人生をやり直すためだけにユニットを利用しようとしてるの⁉ユニットの意思を奪ってまですることなの⁉」
「知ったこっちゃねぇんだよ!!あいつらは目的を果たすために必要な道具ってだけだ!道具に思い入れを入れるとか、バカなんじゃねぇのか⁉ああ⁉道具は道具らしく、黙って使われて、あいつらも幸せだろうよ!!」
「・・・あなた、最悪だよ。ユニットは道具なんかじゃない!ちゃんと生きてるんだ!ユニットを道具としか見てないような人なんかに、私は絶対に負けない!!」
☆
東雲のイメージ空間で、シオンはアルトマイルにライドし、剣で神界獣フェンリルにライドした東雲を攻撃しているが、ことごとく避けられている。
「リューズの理念に、お前は興味などないはずだ。それなのになぜリューズに加担する?お前の真意はなんだ⁉」
フェンリル(東雲)はアルトマイル(シオン)の斬撃をことごとく避わし、最後の一撃は自身の鎖で防ぐ。
「言え!なぜ綺場を⁉」
「抑えきれない怒り、沸き立つ憤り、渦巻く疑念、そしてすべての感情にまとわりつく微かな恐れ・・・君の心の内が手に取るようにわかるよ」
フェンリル(東雲)とアルトマイル(シオン)はお互いに距離を取る。
「伝わってくるよ、君の思いの全てが。俺の想像していたとおりだ」
「黙れ!!」
「君は俺が描く道を進む。さあ、もっと来いよ綺場シオン」
☆
リューズの理想を聞いた伊吹はリューズに反論する。
「何が正義だ。完全な世界の実現など、くだらん戯言だ!召喚されたユニットたちを、必ず確保する!ディペンドカードもすべて没収する!お前の野望が実現することはない!明神リューズ、お前の身柄を拘束する!」
「・・・図に乗るな若造。貴様ごときが口にする言葉か?身の程を知れ!我が理想は決して潰えぬ!」
☆
ガードロボットと交戦していた突入部隊はガードロボットを全て片づけ、ユニットの前まで進む。
「ユニットは俺たちがいただくぜ!」
「や、やべぇ!」
ヒロキがこの状況に焦っていると・・・
「!おいあれ!」
「な、なんだあれは・・・」
ユニットが1体ずつ光り始め、ユニットたちは光の粒子となってどこかに送り出されている。
「何⁉」
「どうなってんだ⁉」
「あれはまさか・・・転送⁉」
「あははは!よーく覚えとけ!正義は必ず悪に勝つんだよ!」
ヒロキは突入部隊にそう言い残し、その場を去っていく。
☆
若水のイメージ空間ではビクトールにライドしたカムイが威圧怪人ダークフェイスにライドしている若水と対峙していた。
「・・・ふ、ふふふ・・・」
「何がおかしい?」
「あなたたちも頑張りましたが、私たちの方が1枚上手でしたね」
「どういうことだ⁉」
「たった今、ユニットが別の場所へと転送されました」
「な、何⁉転送⁉」
「我々カンパニーは、転送に必要なストライドフォースの充電のされるまでの時間稼ぎをしていたのです」
「なんだと・・・⁉」
そう、カンパニーのイメージ空間で行っているファイトはユニットの転送に必要なストライドフォースの充電するためのおとりだったのだ。
「これにて作戦は終了。よって、誠に残念ですが、本日のファイトはここまでとさせていただきます。決着は・・・いずれどこかで・・・」
「てめー、ふざけんな!!」
ビクトール(カムイ)はダークフェイス(若水)に突っ込んでいく。ダークフェイス(若水)はクワガタ型の右腕から強力な光を発生させ、フィールド全体を包み込んだ。
☆
イメージ空間でファイトしていたメンバーは元いた最奥部に戻ってきていた。
「⁉どういうこと⁉さっきまでファイトしていたのに・・・」
「僕たち以外、誰もいないようだね」
「ユニットたちが転送されたって、言ってたよね?もしかして・・・」
「俺たちは、いいようにしてやられたんだ!くそっ!」
カムイは悔しそうな表情をして片手のひらに拳をぶつける。
☆
リューズのいるモニターには転送済みされたカプセルと突入部隊だけが残っていた。
「ユニットが・・・消えた・・・」
「召喚すべきユニットは後1体・・・。だがその前に審判を仰ぐとしよう。私とお前たち、いずれが正しいか。この世界を司る心理がしめ・・・うっ!!」
リューズは言い終わる前に突然口をふさぐ。塞いだ手からは口から出した血が出ていた。
「なっ・・・」
「・・・そろそろ限界のようだ・・・。だがこの肉体が滅びようとも、私の理想が死すことはない。・・・For a righteous man may fall seven timesAnd rise again」
リューズはそれだけを言い残し、その場で息絶えた。
「う・・・ウソ・・・だろ・・・?」
クロノと伊吹はリューズが死んだことに愕然としていると・・・
ボゥッ!
リューズの乗っている装置が発火し、リューズの周りの機材が燃え上がり、リューズの死体もろとも燃えてしまった。これには伊吹もクロノも愕然とするしかなかった。
☆
新しい拠点に、カンパニーの5人はある場所に集まっていた。カンパニーの目の前にあるのは、球場のカプセルだ。そのカプセルの中には、何かが入っていた。若水は装置を操作し、カプセルの水を一気に流出させる。水がすべてなくなった時、そのなにかが動き出す。それは・・・長髪の少年だったのだ。カンパニーが解放したこの少年の正体とは・・・。
to be continued…
トコハ「一体全体何なの?カンパニーって」
シオン「彼らの詳細はわからないが、僕たちの敵であることは確かだ」
クロノ「第1の目的だったリューズは俺たちの目の前で命を落としてしまった。すっげぇもやもやする!」
ユイ「解決するどころか、謎が深まっちゃったね」
クロノ「ああ。ますます気を引き締めていかねぇと」
TURN86「明神リューズ」