トニー・スターク が あらわれた ! 作:クレイジー松本キヨシ
友人「ガルパンはいいぞ(劇場版見ましょう)」
自分「ファ!?」←ガルパン未視聴勢
↓
自分「ガルパンはいいぞ」
劇場版を見て、ガルパンが人気な理由がわかった。
今はガルパンの小説が書きたいくらいには好き。
「それで?君の夢の相談とやらを始めようじゃないか」
コーヒーを2つ入れ、1つは一秋に渡す。
「ありがとうございます」と言って、コーヒーを受け取る。
トニーはベッドに座り、一秋ももう1つのベッドに座る。
「えっと、まず僕が見てる夢なんですが……、中学に入る前から今日まで続いてます」
「持続性のモノか……」
トニーはコーヒーを一口呑み、一秋はそれを見計らって再び喋る。
「僕が見てる夢の内容は、誰かの人生を追体験してるようなモノです」
「それは1人だけか?」
「はい」
一秋もコーヒーを一口呑む。
「それで?」
「僕が初めて見た夢は、僕……その夢の中の人物が自我を持ち始めたところからでした。ここまでならただの夢かなと思ったんです。だけど、僕のことを他の名前で呼んだり、住んでる所が全く違ったり。それにその夢が続いて見るようになって、普通じゃないことがわかりました」
「ふむ」
「エレメンタリーハイスクールに入って、卒業する。ジュニアハイスクールに入って、卒業する。そこまではそう変わらないモノでした」
「でもハイスクールに入ってからは違った?」
「はい」
一秋は下を向き、喋るのを続ける。
「僕……じゃなくてその夢の中の人物が高校2年生の頃からかな?テレビを見てたらアイアンマン宣言をしたトニーさんが映ってたんです……」
「……」
トニーは無言になる。
「スタークエキスポが開催されて、そこでトニーさんが闘ってるのも見ました、テレビで。そして、ニューヨークの闘いも」
「もしかして……、チタウリとの闘いか……?」
「そのチタウリというのはわかりませんが、異生物と闘っていました。その時はトニーさんだけじゃなくて、緑の怪物、弓を持った人、唯一の女の人、ハンマーを持った人。そして……、アメリカのマークが模様されたと思われる盾を持った人」
「……!」
盾を持った人、と聞いてトニーは小さく驚いてしまった。
「最後に見た夢は……大きな空飛ぶ船が落ちてきた夢を見た所ですね。もちろんニュースで」
そう言い終わった一秋はコーヒーを呑む。
聞き終わったトニーは唖然とした表情で一秋を見ている。
「どうしました?」
「いや、その……。よく君は自我を保っていられたな。それに話を聞くに1回の夢で何日も過ごしてるわけだ。休めてるのかどうかわからないし、何より体感時間が狂いそうだ」
「そうですね……。毎朝起きて自分の確認をすることはもう欠かせなくなりましたし、体感時間も少し狂いそうになったことはあります。身体的な疲労は無かったんですが、精神的疲労がちょっと……。今は慣れましたがそれも最近です」
一秋は苦笑しながら答えた。
「そうか。それは大変だったな。誰かに相談はしてないのか?」
「いえ。束さんかトニーさんに相談しようと思ってました。……千冬姉と一夏には何だか相談できそうになくて」
「家族想いだな」
トニーは心を落ち着かせるためにコーヒーを呑んだ。
しかし、何故かコーヒーの味と苦味が無い。ただの液体が喉を通る。
そんな感覚だった。
「それで、僕が見た夢のことで、何か知ってることはありませんか?」
「……知っている。というよりもその本人だ」
「?」
「つまりは……、その、僕はこういうことはあんまり信じられないんだが……。所謂、前世ってやつだな。そして僕は今ここに輪廻転生している」
「……なんか、凄いですね。スケールが大き過ぎて若干飲み込めないです」
「最初の頃の僕もそうだったよ。しかし、何で僕の前世の夢なんかを君が見ているんだ……?」
「わからないからスターク先生に相談したんですよ」
「そうだったな」
2人とも苦笑しながらコーヒーを呑む。
そして、トニーはあることが気になり、一秋に訊いた。
「そうだ、君のその夢。誰かの夢なんだろ?」
「そうですよ?」
「その夢の中での名前はなんて呼ばれていたんだ?」
「えっと……」
一秋は頭をコーヒーを持っていない方の人差し指で軽く叩きながら、言った。
「チャーリー……、チャーリー・スペンサーです」
その名前を聞いた瞬間。
トニーの頭の中は真っ白になり、変な汗が出始める。
そんな中で、トニーは何とか絞り出すような声で言った。
「本当にチャーリー・スペンサー……なのか?」
「?はい」
「何でよりにもよって彼の人生を……」
そうい言ったトニーは頭を抱える。
「知ってる人なんですか?」
「……あぁ」
「……最後を知ってるんですか?」
「……」
その言葉にトニーは何も言えなくなる。
「……ダメ、ですか?」
トニーは何度も繰り返し悩み、決心した。
「いずれその時を見るんだ。今言ってもいいだろう」
トニーは俯きつつ、続けて言った。
「僕達、アベンジャーズの闘いの……、ソコヴィアでの戦いで犠牲になった」
「……ッ!?」
「IT企業への就職が決まって、ソコヴィアへボランティアに来ていたところを僕達の闘いに巻き込まれた」
「そう……なんですか……」
一秋もそれを聞いて俯いてしまう。
「君に言うのもおかしいが……。すまなかった」
「……いえ。でも、なんでこの世界でもアイアンマンとして活動してるんですか?」
「それは……、もう彼のような犠牲を出したくないからだ」
「……強いですね」
「僕は強くはない。結局、スーツを纏わなければ、ただの人間。それに僕は弱い。肉体的にもメンタル的にも」
トニーは立ち上がり、言った。
「少し風に当たってくる。君もそろそろ夕食を摂りに行ったほうがいい」
時計を見れば、既に夕食の時間であった。
扉の前に立ち、トニーは言った。
「話せて少し楽になった。ありがとう。明日の放課後、空けておいてくれ」
返事を聞かずに、トニーは部屋を出た。
一秋は首を傾げた。
○○○
「駄目だな、僕は」
外に出たトニーは苦笑して、夜空を見上げた。
星がいこにをもやしてるかのように光っていた。
今回は書くのが難しかったです。
何度も書き直しました。
ガルパンの方はまほとミカがヒロインの小説を考えつきました。
……書くならちゃんとアニメを見ないとなぁ