トニー・スターク が あらわれた ! 作:クレイジー松本キヨシ
短いです。
翌日。
一秋はトニーに言われた通り、放課後の予定を空けておいて、教室で待っていた。
一夏は箒に武道場へ連れて行かれた。
箒が前々から言っていた、剣道の指導の為だろう。
トニーが来るまでの間、一秋は昨夜のことを思い出していた。
(前世って言ってたけど、
昨日は結局トニーが帰ってきたのは一秋が眠りに入る位だ。
これから一緒に生活するのに気不味くなるかと思ったが、翌朝……というか今日の朝には既に元のトニーに戻っていた。
トニーが気にしないのであれば、一秋も気にしないようにしようと決めた。
(それに昨日聞いたところによれば、ソコヴィアでの闘いが終われば、恐らくこの夢も終わるだろうし)
一秋は昨日の話を聞いて、その結果に至った。
最初は驚いたり迷惑だったものの、今となってはこの世界では味わえない体験をできて、一秋は少し嬉しかった。
暫くすると、トニーが後ろに千冬を連れ、教室を覗いてきた。
一秋を見つけるやいなや、一秋に言った。
「予定は空けておいてくれたようだな。なら、僕達の部屋に行くぞ」
「は、はい」
一秋は慌ててバッグを持ち、トニーの後を追う。
「なんで僕達の部屋なんですか?」
一秋は千冬の隣に並ぶと、前を歩くトニーに訊いた。
「防音されてて、通信設備が整ってるからな」
「誰かに聞かれるとマズイんですか?」
「それはもう。なぁ千冬?」
トニーが千冬に同意を求めると、「ああ」と短く同意した。
トニーと一秋の部屋まで来ると、早速部屋に入る。
「F.R.I.D.A.Y.念のため部屋の周辺の盗聴機器のチェック、それと……」
『部屋に近づいてくる人物のチェック』
「それだ。頼んだぞ」
『かしこまりました。今の所、部屋周辺に盗聴機器と思われる物はありません』
F.R.I.D.A.Y.からの報告を受けると、トニーは椅子を出し、そこに座った。
一秋と千冬はベッドに座る。
「それで、予定って何です?それに千冬姉もいるし……」
「何だ?私は邪魔か?」
「そうじゃないよ……。ただ気になっただけ」
千冬が軽くからかうと、一秋は困ったようにそう言った。
「さて、今回はもう1人に参加してもらうぞ」
トニーはケータイを軽く振ると、宙に3Dモニターが現れる。
そしてそこには……。
『ハロハロ〜!みんな大好き束さんだよ!』
一秋の師匠である束であった。
「た、束さん!?」
当然、突然の師匠登場に一秋は驚く。
「束はアメリカで僕と一緒に住んでいるんだ。そこから通話に参加してもらってる」
『そうなんだよ!ブイブイ!』
「トニーさん、束さんと知り合いだったのか……」
すると、千冬が咳払いして言った。
「んん、一秋の専用機について話し合うんじゃなかったのか?」
「僕の専用機……?」
「そうだ。僕と束だと話が進まなさそうだったから、千冬も連れてきたんだ。連れてきて正解だな」
トニーは小さく笑う。
「あ、あの!僕の専用機ってどういうことですか?」
一秋は困惑しつつも、千冬が言ったの言葉について説明を求めた。
トニーがそれに答えた。
「世界初の男性操縦者である2人に専用機が造られる事になった」
「それなら一夏は何でここにいないんですか?」
その問いには、千冬と束が答えた。
「一夏のならもう既に決まってる。だろ、束?」
『そうそう、いっくんのは束さんが造るよ〜!』
「ということだ。君のは僕が造る事になった」
「えぇ……?」
トニー達がそう説明したものの、一秋は困惑したままだ。
「そして、今日は君にどんな武器を搭載したいか是非聞きたい」
トニーはケータイをまた軽く振ると、別の3Dモニターが宙に現れる。
「まず訊きたいのは君がどんなISに乗りたいかだ。やろうと思えば、アイアンマンスーツ型のISも造れる」
モニターには従来のISの設計図とアイアンマンスーツの基本設計図が映されている。
「僕が乗りたいIS……」
一秋は少し考え込むと、暫くして答えを出した。
「……アイアンマンスーツ型のISが良いです。その、スマートの方が好きなので」
「見込んだ通りだ。君ならそう言うと思った」
トニーは一秋の答えに満足そうに頷く。
そして、モニターに映されていた従来のISの設計図を消し、アイアンマンスーツの基本設計図だけが映されている。
「さて、どんなのにするか、訊こうじゃないか」
トニーはニヤリと笑いながらそう言った。
そして時は流れ、クラス代表決定戦が始まる。
誰か、自分に休みをください(懇願)
設定を考えるの楽しい……楽しい……。
以下からは次回から一秋が乗るISの設定です。
ちょっと気合い入れすぎたので長いです。
読まなくても多分大丈夫……!
先出し!裏設定集!
・ウルティメイト
一秋のIS専用機。
全身装甲のIS。
一応、第3世代型のISとなっている。その理由は後述。
アイアンマンスーツとウルトラマンスーツを足して割ったようなフォルムになっており、フィッティングするまでのスーツの色は灰色。
第一形態に移行すると、赤と白を基調としたデザインになる。
背中にスラスターが備わっている。機体というよりか、スーツと言った方が適切である。
トニーがアイアンマンスーツがISになったらどうなるのかという思惑だったり、トニーと束が造った試験用兵装を積んでいたりと、プロトタイプ的な意味合いが強いISである。その為、"根本的な"という意味でウルティメイトと名付けられた。
兵装一覧
・エネルギーブレード
ウルティメイトの特徴的な兵装の1つ。両腕に備わっている。その名の通り、ブレードとして扱うこともできるが、コネクターを通して両腕を接続することでエネルギー光線を撃つことができる。しかしデメリットとして、エネルギー光線を撃った後は暫くの間エネルギーブレードを使うことが出来ない。更に、破壊力が高い故に反動が強く、足場が固定できる場面でしか使えない為、使い所が限定される。
・リパルサー
アイアンマンに搭載されている物と同じ物。
兵装としての能力も同じ。
ISにはPICが搭載されている為、浮遊はリパルサーを使わなくてもできる。
ちなみにリパルサーで加速や飛行、空中姿勢の修正などを行う為、ウルティメイトにはカスタム・ウィングが搭載されていない。
・試験用空裂
日本刀型の兵装。後に赤椿に搭載される空裂のプロトタイプ。
振るとエネルギー刃が飛ぶ。普段は拡張領域に仕舞われている。
単一仕様能力
・リミッター解除
ただのリミッター解除だが、単一仕様能力に設定されている。理由としては、スーツ及び着用者に多大な負荷がかかる為。
よって、最大3分間のみ使用可能となっており、所謂"奥の手"。
出力が大幅に上がり、スーツを自壊させない為に装甲が展開されて余剰エネルギーが放出される。(ガンダムで例えるならAGE-FXやユニコーンを想像してみてください)
一応、第3世代型と登録されているが、リミッター解除時のみ、第4世代型になる。
リミッター解除による恩恵もあるが、デメリットの方が多い。
上記の他にも、シールドエネルギーを消費する。シールドエネルギーの残量によって、使える時間も変わる。
ウルティメイトの単一仕様能力は奥の手であると同時に諸刃の剣である。