トニー・スターク が あらわれた !   作:クレイジー松本キヨシ

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ん?2試合目が短い?

気のせいじゃよ()

※追記
雪片は後々出ます


クラス代表決定戦 Stage3

私は父のような男性が嫌いでした。

母には常に媚びていて、軟弱な性格で弱い男。

そのせいで男性へのイメージは凝り固まり、更にISが登場したことによってそのイメージは加速しました。

 

どうせISを使えるようになった男やアイアンマンというモノをやっている男だってきっと私なんかよりも弱い。

そう思ってました。

 

だけど、そのイメージは覆されたんです。

 

織斑一夏も今まで出会ってきた男性の中でも頑張っていた方だと思います。

結局、私が勝ちましたが。

 

だけど、私は次の試合で負けたのです。

織斑一夏の弟に。

 

兄よりも軟弱そうな性格で弱い男だと思っていましたが、それは違ったんです。

 

対決してわかりました。

 

彼は軟弱な性格なんかじゃない。

強い男でした。

 

要は何が言いたいかと申しますと――

 

 

 

――私は織斑一秋という存在に心奪われたのです。

 

○○○

 

「……あ、起きた」

 

目を覚ましたセシリアを見て、頭部ヘルメットを外していた一秋がそう言った。

 

「ここ……は?」

「君がいたピットだよ。あの後君が気絶しちゃったからここまで連れてきたんだ」

 

あの後、シールドエネルギーが切れたと同時にセシリアが気を失ってしまった。

それを危なくも一秋が抱え、そのままピットへと運んだのだ。

 

「そうなんですか……。ありがとうございます」

「いや、いいよ。当然のことをしたまでさ」

「いえ……。それと」

「?」

「今までのご無礼、申し訳ございませんでした」

 

セシリアがそう言うと同時に、頭を下げた。

突然、頭を下げられた一秋は驚くが、その内容を察した。

 

「うん、もう気にしてないよ。後で1組のみんなにも謝らないとね?」

「はい、重々承知です」

 

セシリアの言葉を聞いた一秋は、満足したのか笑みを浮かべて立ち上がった。

 

「大丈夫そうだから僕はもう行くよ。一夏を待たせてるんだ」

 

そう言うと、頭部ヘルメットを再び装着する。

 

「あの!」

「ん?」

 

セシリアが呼び止め、一秋は振り返る。

 

「その……、頑張ってください!」

「……あぁ!」

 

驚いたのか、少しの間を空けて一秋は力強く返事をした。

 

○○○

 

一秋が再びアリーナの中に戻ると、既に一夏が宙に浮いて待っていた。

 

第一形態に移行した一夏のISは、全身装甲に変わっていた。

頭部には角が生えており、背中にはカスタム・ウィングが備わっており、腕にはトンファーのような物まである。そして後ろにはライフルのような物が。

 

「もう大丈夫なのか?」

「もう目も覚ましたし、軽い気絶だったみたい」

「そうか」

 

どうやら一夏も心配していたようだ。全身装甲で顔は見えないが、安堵の表情をしている。

 

「一夏」

「ああ」

 

そこで試合開始のブザーが鳴る。その途端。

 

「「勝負!」」

 

両者共、突撃して取っ組み合いになる。

 

そのまま上昇し始め、天井ギリギリで一秋が両手のリパルサーを撃つ。

 

「ぐっ!」

 

手を離して手へのダメージを防いだものの、それは胸部に当たり、一夏はそれを受けた反動で後ろに下がる。

タダでやられる訳にはいかないと、すぐさま後ろにマウントされていたライフルを両手で構える。

 

「ビームマグナムで!」

 

一夏がトリガーを引き、ビームマグナムと呼ばれた武器からビームが放たれる。

 

「躱せる!」

 

その言葉の通り、一秋はビームを躱す。

 

……だが、一秋のシールドエネルギーは減っていた。

 

「掠めただけで4分の1のシールドエネルギーが!?」

 

一夏の方を見ると、ボルトアクションライフルのように空になった弾が排出され、次弾が装填されていた。

 

「まずい!」

 

あれはもう喰らってはならない。

一秋は直感的にそう感じ、一秋はすぐさまその場から離れる。

 

その直感は正しかったようで、もう1発放たれたビームマグナムがアリーナのシールドに穴を開けようとする勢いで当たる。

 

ビームマグナムを撃ち続け、残弾が0になったところで一夏は動く。

 

「ハァァァァァ!」

 

加速して一秋に近づき、腕に備わっているトンファーから1本のグリップを取り出す。

そしてそこからビームの刃が放出された。

 

「サーベルか!」

 

一秋もそれに気付くと腕に備われているエネルギーブレードで対抗する。

 

光と光の鍔迫り合い。

 

動いたのは一秋であった。

 

「ショウラッ!」

 

ビームサーベルを上に捌き、踵落としで一夏に攻撃したのだ。

 

勿論、一夏はこれを受け、地面へ落下する。

 

初心者だからか、受身を取ることができずに地面に墜落してしまう。

 

そして一夏は膝を着くことでなんとか体勢を立て直す。

 

「どこだ!?」

 

さっきいた場所を見るが、既にそこには一秋がいない。

 

すると、後ろから首部分にナニカを当てられた。

 

「チェックメイトだ、一夏」

 

背後に移動していた一秋が刀を首に当てていたのだ。

 

流石に打つ手がないとわかった一夏は両手を挙げ、言った。

 

「降参だ」

 

第3試合、織斑一秋の勝利で幕を閉じた。




以降ちょっとしたネタバレ……?




裏設定集
白式
本来なら第3世代だが、トニーとの協力により、研究が進んだおかげか、第4世代に生まれ変わった。
全身装甲で、頭部にはアンテナである角がある。
装甲はユニコーンガンダムとほぼ同じだが、背後のバックパックだけが、本来の白式と同じものになっている。
カラーは原作の白式と違い、足の紺色以外は全て白。
装甲展開された場合のみ、露出されたフレームが青色に光る。

兵装一覧
・ビームマグナム
強力なビーム兵器。
1弾当たり、セシリアのスターライトmkIIの約4発分以上の威力がある。
また白式専用兵装の為、他のISが使えば、腕が使い物にならないくらい反動がデカい。
掠れただけでもシールドエネルギーを4分の1減らす。

・ハイパーバズーカ
ビームマグナムが強力すぎて、使用できない場合はこちらが使われる。
通常弾の他に、特殊散弾弾頭も使われる。

・ビームサーベル
両腕のトンファーに1本ずつ収納されている。
使用される際はビーム状の刀身が形成される。
また、トンファーからそのまま使用することもできる。
やろうと思えば、ビーム兵器の攻撃を弾き飛ばすことも可能。

・頭部バルカン砲
頭部に仕込まれているバルカン砲。
牽制に使われたりするが、ISの装甲を撃ち貫く位には威力が高い。

・シールド
白式同様、装甲展開が可能なシールド。
装甲展開された際は、ビーム兵器やエネルギー兵器を無効化する機能が搭載されている。

単一仕様能力
・零落白夜
原作と同じ呼称であるが、仕様が違う。
零落白夜が使用された場合は、装甲が展開され、白式の身長が一回り大きくなる。露出されたフレームは青色に光る。
ウルティメイトと同様、性能が大幅に上がるが、操縦者の負担を考慮し、使用時間は3分までとなっている。また、本来の零落白夜と同様にシールドエネルギーを消費する。
ちなみに、装甲展開された時の性能は白式の方が上である。


フレームの色が赤色ではなく青色の理由は、原作の白式に青色が使われているからです。
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